New スーパールイージ U レビュー:どんなゲーム?面白い?

New スーパールイージ U レビュー:どんなゲーム?面白い? 詳細徹底解説

はじめに:緑の人気者が主役!「New スーパールイージ U」とは

マリオシリーズといえば、赤い帽子に青いオーバーオール、そして口ひげがトレードマークのスーパーマリオを思い浮かべる方がほとんどでしょう。しかし、マリオの隣にはいつも、少し背が高く、緑の帽子をかぶった、頼りになるけれどちょっと臆病な弟、ルイージの存在があります。彼は長年、マリオの影に隠れがちでしたが、時には主役として輝きを放つこともありました。今回レビューする『New スーパールイージ U』は、そんなルイージが満を持して(?)主役を務める、2D横スクロールアクションゲームです。

本作は、2012年にWii U向けに発売された『New スーパーマリオブラザーズ U』の発売から「ルイージ生誕30周年」を記念して企画された、追加コンテンツとしてスタートしました。しかし、その内容は単なる追加ステージ集ではなく、オリジナル版のコースを一切使わず、ルイージの操作性に合わせてイチから作り直された、全く新しい80以上のコースを収録するという、まさに「もう一つのNewスーパーマリオブラザーズU」と呼ぶにふさわしいボリュームとクオリティを備えていました。

当初はダウンロード専売の追加コンテンツとして配信されましたが、その完成度の高さから後にパッケージ版としても単体で発売され、さらにNintendo Switch向けに発売された『New スーパーマリオブラザーズ U デラックス』には、この『New スーパールイージ U』の内容がまるごと収録されています。これにより、Wii Uを持っていないプレイヤーも、ルイージが主役のこのユニークな冒険を手軽に楽しめるようになりました。

本レビューでは、この『New スーパールイージ U』が「どんなゲームなのか?」「何が面白いのか?」という疑問に、詳細な解説を通じて答えていきます。ルイージの操作性、短くなった制限時間、完全新作のコースデザイン、そしてマルチプレイの楽しさなど、本作ならではの魅力を余すところなくお伝えできれば幸いです。果たして、『New スーパールイージ U』は、マリオの冒険に引けを取らない、あるいはそれ以上の面白さを秘めているのでしょうか?

ゲームの基本情報:舞台はWii U、主役はルイージ

まずは、『New スーパールイージ U』の基本的な情報をおさらいしましょう。

  • タイトル: New スーパールイージ U (New SUPER LUIGI U)
  • プラットフォーム: Wii U (オリジナル版、追加コンテンツおよびパッケージ版として) / Nintendo Switch (『New スーパーマリオブラザーズ U デラックス』の一部として)
  • 発売日 (Wii U 日本): 2013年7月13日 (追加コンテンツ) / 2013年7月27日 (パッケージ版)
  • 開発: 任天堂
  • ジャンル: 2D横スクロールアクション
  • プレイ人数: 1~5人 (Wii U版) / 1~4人 (Switch版)
  • 特徴: 主人公がルイージ、全コース新作、制限時間が短い (100カウント)。

本作は、Wii Uのローンチタイトルであった『New スーパーマリオブラザーズ U』をベースに制作されています。グラフィックやサウンド、システムの多くは共通していますが、ゲームプレイの中核となる要素が大きく変更されています。それが、「主人公がルイージであること」と「全てのコースが新規デザインであること」、そして「コースの制限時間が極端に短いこと」です。これらの変更点が、本作をオリジナル版とは全く異なる、独自のプレイフィールを持つ作品へと昇華させています。

ルイージが主役!彼の個性的な操作性が冒険を変える

『New スーパールイージ U』の最大のアイデンティティは、やはり「ルイージが主役であること」でしょう。マリオシリーズを長年プレイしてきた人にとって、ルイージの操作性はマリオとは異なる独特の感覚があることは周知の事実です。

ルイージは、マリオに比べて少し滑りやすい傾向があります。特にダッシュ中に急ブレーキをかけようとすると、つるっと滑ってしまう感覚が強いです。しかし、その代わりにルイージはマリオよりも高くジャンプすることができます。ジャンプボタンを長押しした際の滞空時間もマリオより長く、ふんばりジャンプのような感覚で空中での軌道修正や飛距離の調整がしやすいのが特徴です。

このルイージの操作性、特に「滑りやすさ」は、マリオに慣れたプレイヤーにとっては最初は少し戸惑うかもしれません。これまでと同じ感覚で操作すると、敵にぶつかったり、足場から滑り落ちたりすることが増える可能性があります。しかし、これは欠点ではなく、本作のゲームデザインの根幹をなす要素なのです。

開発者は、このルイージの「滑りやすいけれど、高くジャンプできる」という特性を最大限に活かす形で、全てのコースをデザインしています。マリオであれば容易に渡れるような足場の間隔が、ルイージの滑りやすさによって絶妙な緊張感を生んだり、ルイージの高いジャンプ力でなければたどり着けないような隠しルートやアイテムが配置されたりしています。

慣れてくると、ルイージの操作性がむしろ心地よく感じられるようになります。滑りやすい特性を逆手に取り、慣性を使ったテクニカルな動きができるようになったり、高くジャンプして思わぬショートカットを見つけたりと、ルイージならではのプレイの幅が広がります。この「マリオとは違う操作性をマスターする」という過程自体が、『New スーパールイージ U』の大きな面白さの一つと言えるでしょう。

ストーリーは、オリジナル版と同様、クッパとその手下たちにキノコ王国のお城から追い出されてしまったマリオ、ルイージ、キノピオたちが、ピーチ姫と共に旅立ち、再びお城を目指すというもの…と思いきや、本作ではマリオはほとんど登場せず、ルイージが主人公として冒険を繰り広げます。厳密なストーリーはオリジナル版と共通する部分が多いものの、プレイヤーの視点は常にルイージにあり、彼のちょっと頼りないながらも勇敢な冒険を追体験することになります。

本作の核心:完全新作!挑戦的なコースデザインの妙

『New スーパールイージ U』が、単なる追加コンテンツの枠を超えている最大の理由。それは、収録されている80以上のコースが全て「完全新作」であるという点に尽きます。オリジナル版のワールドマップ構造は引き継いでいますが、その中に配置されている全てのコースは、ルイージのために新たに設計されています。

これがどれほど凄いことかというと、通常の追加コンテンツであれば、既存のコースを少し改変したり、難易度を上げたりといったケースが多い中で、本作はゼロから新しいコースを80個以上も作り上げているのです。しかも、これらのコースは、ただ新しいだけでなく、『New スーパールイージ U』独自のゲームプレイに最適化されています。

新しいコースは、前述したルイージの操作性を考慮しているのはもちろんのこと、本作のもう一つの大きな特徴である「短い制限時間」を前提にデザインされています。オリジナル版では多くのコースに300カウントの制限時間がありましたが、『New スーパールイージ U』ではなんと「100カウント」しかありません。約1分40秒でコースをクリアする必要があるのです。

この極端に短い制限時間が、コースデザインに劇的な影響を与えています。一つのコースが非常にコンパクトにまとまっており、スタートからゴールまでをノンストップで駆け抜けられるようなレイアウトになっています。考え込んでいる暇はありません。次々と現れる敵や仕掛けに対し、瞬時に判断し、ルイージの操作性を活かして突破していくことが求められます。

コースのバリエーションも豊かです。お馴染みの草原や砂漠、氷、森、水中のコースに加え、雲の上や、空中に浮かぶ遺跡、暗闇の洞窟など、ユニークなテーマのコースが多数登場します。それぞれのワールドには、そのテーマに沿った独自のギミックや敵が用意されており、プレイヤーを飽きさせません。例えば、氷のワールドでは滑りやすい床や凍った敵、砂漠のワールドでは砂煙や砂の中を移動する敵など、視覚的にもプレイフィールの面でも新鮮な体験ができます。

特に印象的なのは、短い時間の中でプレイヤーに様々なアクションや判断を要求する巧みなコース構成です。あるコースでは、ノンストップでダッシュジャンプを繰り返し、間隔の狭い足場を飛び渡っていく爽快感が味わえたり、別のコースでは、仕掛けの作動タイミングに合わせて正確な操作が求められたり、また別のコースでは、隠されたスターコインを見つけるために、短い時間の中で周囲を探索したりと、バラエティ豊かなアクションが凝縮されています。

全てのコースが短いからといって、決して単調ではありません。短い時間の中で、プレイヤーに最大の面白さを提供するための創意工夫が凝らされています。何度も挑戦し、コース構造を理解し、ルイージの操作に習熟することで、よりスムーズに、より速くクリアできるようになる。この上達の実感と、それに伴う爽快感が、『New スーパールイージ U』のコース攻略の大きな醍醐味です。

また、単にゴールを目指すだけでなく、各コースに3枚ずつ隠されているスターコインを探すやり込み要素も健在です。短い制限時間の中で、メインルートを突破するだけでなく、隠されたブロックを叩いたり、見えにくい場所を探索したり、特定のギミックを解いたりしてスターコインを見つけ出すのは、本編とはまた違った集中力と観察力が求められます。スターコインを全て集めるには、コースを何度もプレイし、隅々まで知り尽くす必要があり、ゲームの寿命を大きく延ばしています。

「New スーパールイージ U」を特別なものにする要素の深掘り

前述した「ルイージ操作」「完全新作コース」「短い制限時間」以外にも、『New スーパールイージ U』には、このゲームを唯一無二たらしめている要素がいくつかあります。

極限のスピード感:100カウントの衝撃

最も象徴的なのが、各コースに設定されたわずか「100カウント」の制限時間です。オリジナル版の300カウントから大幅に短縮されたこの時間は、ゲームプレイに革命的な変化をもたらしました。

この制限時間は、プレイヤーに立ち止まることを許しません。コースに入った瞬間から、脳はフル回転、指はハイスピードで動く必要があります。次に何が来るのかを素早く判断し、ルイージのジャンプやダッシュを駆使して突き進む。この「時間との戦い」が、『New スーパールイージ U』独特の緊張感と爽快感を生んでいます。

まるで、往年のマリオシリーズにおけるタイムアタックのような感覚が、全てのコースに標準装備されているかのようです。時間内にゴールできた時の安堵感と達成感は格別ですし、逆に「あと一歩だったのに!」と時間切れでやられてしまった時の悔しさも、リトライへの意欲を掻き立てます。

この短い制限時間があるからこそ、コース一つ一つの密度が高まっています。無駄なスペースや、立ち止まって考えるような仕掛けはほとんどありません。全ての要素が、プレイヤーをゴールへと導く(あるいは阻む)ために、効率的に配置されています。この無駄のないデザインは、まさに職人技と言えるでしょう。

短いコースと短い制限時間は、現代のゲームプレイヤーのライフスタイルにもマッチしています。ちょっとした休憩時間や移動時間など、短時間でも気軽に1コースプレイできる手軽さがあります。しかし、その短い時間の中に凝縮されたアクションと緊張感は、決してライトな体験ではありません。

ルイージ操作の習熟とその面白さ

ルイージの「滑りやすさ」と「高いジャンプ」という操作性については先に触れましたが、これがコース攻略とどのように絡み合うかをもう少し掘り下げてみましょう。

マリオに比べて滑りやすいということは、繊細な足場での微調整が難しくなります。しかし、同時に、ダッシュ中に急ブレーキをかけたり、方向転換したりする際に、意図的にその滑りを利用することで、マリオではできないようなトリッキーな動きが可能になります。例えば、狭い通路で急カーブする際に、意図的に滑ることで壁にぶつからずに曲がれたり、僅かな段差を滑り込みながら通過したりといった応用が利きます。

高いジャンプ力は、コースの攻略ルートを多様化させます。一見、正規ルートでは届かないような場所でも、ルイージのジャンプ力があればたどり着ける場合があります。また、ふんばりジャンプのような空中での滞空時間の長さは、敵や障害物を避ける際の軌道修正に役立ちますし、ギリギリのタイミングで足場に飛び乗る際の保険にもなります。

最初は意図しない滑りに戸惑い、操作ミスが増えるかもしれませんが、ルイージの操作に慣れてくると、まるで自分の手足のように滑らかにキャラクターを動かせるようになり、マリオとは違った操作の楽しさを発見できます。特に、短い時間の中でこれらの操作を駆使してコースを駆け抜ける時の感覚は、独特の快感があります。これは、『New スーパールイージ U』でしか味わえない、ルイージが主役だからこその面白さです。

救済措置にしてトリックスター:新キャラクター「トッテン」

『New スーパールイージ U』で初めて登場するプレイアブルキャラクターが「トッテン」です。彼は、紫色の泥棒のような姿をしたキャラクターで、特定のコースでアイテムを盗んで逃げ回る敵として登場することもありますが、本作ではプレイヤーキャラクターとして操作することが可能です。

トッテンの最大の特徴は、「敵に触れてもダメージを受けない」という能力です。もちろん、穴に落ちたり、溶岩に触れたり、潰されたりすればミスになりますが、通常の敵の攻撃や、トゲなどの接触ダメージを完全に無効化できます。さらに、彼はアイテムを拾っても変身しません。常に素の状態ですが、敵をすり抜けて移動できるため、危険な場所を安全に通過できます。

このトッテンの存在は、特にゲームが苦手なプレイヤーや、小さなお子さんにとっては非常に大きな救済措置となります。ルイージの滑りやすい操作や、短い制限時間による難しさに挫折しそうになった時でも、トッテンを選べば難易度を大幅に下げてプレイできます。複数人で遊ぶ際にも、ゲームが苦手な人がトッテンを選び、得意な人がルイージやキノピオを選ぶことで、協力してコースクリアを目指しやすくなります。

一方で、トッテンは単なるイージーモードのキャラクターというだけでなく、マルチプレイにおいては一種のトリックスター的な存在にもなり得ます。敵をすり抜けて先に進むトッテンと、敵を避けたり踏んづけたりしながら進む他のキャラクターとの間で、連携が取れたり、逆に予測不能なカオスが生じたりと、面白い展開が生まれます。

トッテンの登場は、『New スーパールイージ U』が幅広いプレイヤー層に配慮していることの証であり、ゲームの楽しさを広げる素晴らしい追加要素と言えるでしょう。

予測不能なカオスが楽しい!最大5人でのマルチプレイ

『New スーパールイージ U』は、Wii U版では最大5人、Switch版では最大4人でのマルチプレイに対応しています。特にWii U版の5人プレイはユニークで、GamePadの画面を使ってプレイヤーがブロックや足場を設置し、他のプレイヤーをサポートするという協力プレイが可能です。Switch版ではこのGamePad機能はなくなりましたが、Joy-Conをおすそ分けすることで手軽に4人まで遊べます。

マリオシリーズの2Dアクションにおけるマルチプレイは、協力プレイであると同時に、往々にして妨害プレイや予測不能なカオスが生まれることで知られています。狭い足場でキャラクター同士がぶつかり合ったり、アイテムの取り合いになったり、誰かがミスしたせいで他のプレイヤーも巻き添えになったり…。これがまた、友達や家族とプレイする上での醍醐味でもあります。

『New スーパールイージ U』のマルチプレイは、短い制限時間があることで、さらにそのカオス度が増しています。ゆっくり相談したり、順番を待ったりする暇はありません。皆が焦りながら前に進もうとする中で、些細なミスが連鎖したり、奇跡的な連携が生まれたりします。特に、ルイージの滑りやすい操作性を持つキャラクターが複数いると、画面上が緑色のキャラクターでワチャワチャと動き回り、予測不能な面白さが生まれます。

協力して難所を乗り越えた時の達成感はもちろん、誰かがドジを踏んでみんなで笑い合ったり、僅差で時間切れになって悔しがったりと、プレイヤー同士のリアクションやコミュニケーションがゲームの楽しさを何倍にも膨らませてくれます。

Wii U版の5人プレイにおけるGamePadを使ったサポート役は、アクションが苦手な人が参加しやすいという点で素晴らしい機能でした。他のプレイヤーの進行を助けるために、タイミングよくブロックを出現させたり、敵を足止めしたりと、貢献している実感が得られます。Switch版でこの機能はなくなりましたが、4人での協力・対戦プレイだけでも十分に楽しめます。

マルチプレイは、『New スーパールイージ U』の魅力を最大限に引き出すプレイモードの一つと言えるでしょう。一人でストイックにタイムアタックやスターコイン集めに挑戦するのも良いですが、ぜひ複数人でプレイして、このゲーム特有の賑やかでカオスな面白さを体験してみてください。

ゲームプレイの流れと難易度:挑戦しがいのあるバランス

『New スーパールイージ U』の基本的なゲームプレイの流れは、『New スーパーマリオブラザーズ U』と同じです。広大なワールドマップを探索し、各ワールドに点在するコースを順番にクリアしていくことで、次のワールドへの道が開けていきます。各ワールドの最後にはボスが待ち構えており、ボスを倒すことで次のエリアに進めます。

コースの中では、コインやスターコインを集めたり、隠されたブロックやルートを見つけたり、様々なアイテムを使って有利に進めたりといった、マリオシリーズお馴染みのアクションが楽しめます。スーパーキノコで大きくなったり、ファイアフラワーでファイアボールを投げたりといった定番アイテムに加え、プロペラマリオ、マメキノコ、スーパースターといったパワフルなアイテムも登場します。さらに、本作を含む『New スーパーマリオブラザーズ U』では、ヨッシーや、特定の敵を食べて能力をコピーするパックンフラワーマリオなど、ユニークな変身も可能です。これらのアイテムを駆使することが、特に時間制限が短いコースを効率的にクリアする上で重要になります。

難易度についてですが、『New スーパールイージ U』はオリジナル版の『New スーパーマリオブラザーズ U』と比較して、全体的に難易度が高いと感じるプレイヤーが多いようです。その主な要因は、やはり「短い制限時間」と「ルイージの滑りやすい操作性」にあります。

短い制限時間のために、一つのコースでモタモタしているとすぐに時間切れになってしまいます。初見のコースでは、どこに進めば良いのか、どんな仕掛けがあるのかを短い時間で把握し、かつ正確な操作で進む必要があります。これは、特にマリオシリーズを始めたばかりのプレイヤーにとっては少し敷居が高いかもしれません。

また、ルイージの操作性も、マリオに慣れたプレイヤーにとっては最初は難しく感じる要因です。意図しないスリップで穴に落ちたり、敵に当たったりといったミスが増える可能性があります。

しかし、この難易度は、絶妙なバランスの上に成り立っています。確かに難しい場面はありますが、コース一つ一つが短い設計になっているため、たとえ失敗してもすぐにリトライでき、気軽に再挑戦できます。何度もプレイするうちにコース構造を覚え、ルイージの操作に慣れてくると、不思議とスムーズに進めるようになり、クリアできた時の達成感はひとしおです。

また、難易度を下げるための救済措置も用意されています。先述したトッテンを選べば、敵からのダメージを気にせずに進むことができます。また、何度か連続で同じコースでミスすると出現するアシスト機能を使えば、自動でクリアデモを見たり、ゲームオーバーになりにくくなるアイテム(スーパーガイド)が出現したりします。さらに、複数人で協力してプレイすれば、苦手な場所を他のプレイヤーに任せたり、ピンチの時に助け合ったりと、難易度を和らげることができます。

つまり、『New スーパールイージ U』は、ストイックな挑戦を楽しみたいプレイヤーにとっては歯ごたえのある難易度を提供しつつ、ゲームが苦手な人や、友達とワイワイ楽しみたい人にも間口を広げているのです。この柔軟な難易度調整の仕組みが、多くのプレイヤーを惹きつける要因となっています。

スターコインを全て集めるというやり込み要素に目を向ければ、さらに難易度は跳ね上がります。制限時間内でゴールするだけでなく、通常ルートから外れた場所にあるスターコインを見つけ出し、手に入れるためには、より精密な操作や、隠されたギミックを見抜く洞察力が必要です。全てのスターコインを集めるという目標は、ベテランプレイヤーにとっても十分に挑戦しがいのあるやり込み要素となっています。

グラフィックとサウンド:お馴染みの安心感と新たな彩り

グラフィックは、ベースとなっている『New スーパーマリオブラザーズ U』から引き継がれており、Wii Uの能力を活かした、鮮やかで高精細な2Dグラフィックが特徴です。キャラクターや背景は、滑らかなアニメーションで表現されており、見た目にも非常に心地よいです。

各ワールドのテーマに沿った背景は細部まで丁寧に描き込まれており、ステージの雰囲気を盛り上げてくれます。カラフルで視認性の高いデザインは、アクションゲームにおいて非常に重要であり、プレイヤーが状況を正確に把握するのに役立ちます。特に、ルイージや敵キャラクター、アイテムなどは非常によく動くため、見ているだけでも楽しめます。

サウンド面も、シリーズお馴染みの親しみやすいBGMと効果音が中心ですが、『New スーパールイージ U』のために新曲も多数収録されています。これらの新曲は、ルイージのちょっと陽気でコミカルなキャラクター性を反映したかのような、明るく楽しい曲調のものが多く、ゲームのテンポの良い展開とよくマッチしています。

特に、各コースを時間内にクリアしようと焦る中で流れるBGMは、緊張感を高めつつも、どこか前向きな気持ちにさせてくれます。また、お馴染みのコイン取得音やジャンプ音、敵を踏んづけた音など、マリオシリーズをプレイしたことがある人なら誰もが聞き覚えのある効果音は、ゲームプレイに安心感とリズムを与えてくれます。

ルイージ自身のボイスも、彼のキャラクター性を表現する上で重要な要素です。少し甲高い声で「ヤッホー!」「オッケー!」と陽気に声を上げたり、ジャンプしたり着地したりするたびに様々なリアクションを示したりと、ルイージの存在感を強く感じさせてくれます。

グラフィックもサウンドも、最新のゲームに比べればシンプルな部類に入るかもしれませんが、2Dアクションゲームとしては非常に完成度が高く、ゲームの面白さをしっかりと引き立てる役割を果たしています。視覚的にも聴覚的にも、安心して楽しめるクオリティです。

「New スーパールイージ U」の面白さはどこにある?深掘り分析

さて、ここまで『New スーパールイージ U』の特徴を詳細に見てきましたが、改めて「このゲームの面白さはどこにあるのか?」をまとめてみましょう。

  1. 「ルイージ操作×100カウント」がもたらすハイスピードアクションの爽快感:
    これが本作の最も核となる面白さです。滑りやすいルイージを操作し、僅か100カウントの時間制限の中でコースを駆け抜ける。この独特のテンポと緊張感が、他の2Dマリオにはないプレイフィールを生んでいます。何度もプレイしてコースを覚え、ルイージの操作に慣れてくると、まるでF1カーのように滑らかに、そして高速にコースを走り抜けられるようになります。この時の爽快感は、病みつきになるほどです。

  2. 新しいコースを攻略する楽しさ:
    80以上のコースが全て新作であるというのは、やはり非常に大きいです。次にどんな仕掛けや敵が登場するのかというワクワク感が常にあります。短いコースの中に、様々なアイデアやギミックが凝縮されており、全く飽きさせません。コースクリア自体はもちろん、全てのスターコインを見つけ出すという目標を持ってプレイすると、さらに奥深い楽しさが待っています。隠されたルートや、アイテムの使い方を発見した時の喜びは格別です。

  3. ルイージの操作性をマスターする過程の楽しさ:
    最初は戸惑うかもしれないルイージの滑りやすい操作性ですが、慣れてくるとそれが独特の魅力に変わります。マリオとは違う挙動を理解し、意図的に滑りや高いジャンプを利用してコースを攻略する。これは、『New スーパールイージ U』ならではの経験です。マリオに慣れたプレイヤーほど、この操作性の違いを乗り越えることに挑戦しがいを感じ、マスターした時の達成感も大きいはずです。

  4. 予測不能な展開が楽しいマルチプレイ:
    友達や家族とプレイすると、面白さが何倍にも膨れ上がります。協力プレイでありながら、お互いのミスが連鎖したり、狭い場所でぶつかり合ったり、アイテムの取り合いになったりと、予測不能な展開が次々と生まれます。特に短い制限時間があるため、皆が焦りながらプレイする様子は見ていても面白く、一緒に笑ったり悔しがったりと、プレイヤー間のコミュニケーションが弾みます。トッテンを加えたユニークな構成でのプレイもおすすめです。

  5. 程よい難易度とリトライの手軽さ:
    全体的な難易度は高めですが、コースが短いため、失敗してもすぐに再挑戦できます。この「死んで覚える」サイクルが非常にスムーズです。難しいコースでも、何度も挑戦するうちに少しずつ進めるようになり、最終的にクリアできた時には大きな達成感が得られます。救済措置も用意されているため、自分の腕前や遊びたいスタイルに合わせて難易度を調整できるのも良い点です。

  6. ルイージへの愛着:
    ルイージファンにとっては、彼が主役として活躍する姿を見られること自体が大きな魅力でしょう。彼のちょっと頼りないけれど頑張る姿、そして独特の操作性を活かして華麗にコースを駆け抜ける姿は、ファンならずとも応援したくなります。彼の個性的なボイスやリアクションも、ゲームをプレイしていて楽しい気持ちにさせてくれます。

これらの要素が組み合わさることで、『New スーパールイージ U』は単なる『New スーパーマリオブラザーズ U』の追加コンテンツではなく、独自の魅力を持った、非常に面白いアクションゲームとなっています。特に、スピーディーなアクションとルイージ操作の習得という、他のマリオシリーズではあまり体験できないユニークな面白さが詰まっている点が評価できます。

評価とレビュー(総評):追加コンテンツの枠を超えた傑作

『New スーパールイージ U』は、オリジナルである『New スーパーマリオブラザーズ U』の基本的なシステムをベースにしつつも、「ルイージ操作」「全コース新作」「短い制限時間」という3つの大きな変更点を加えることで、全く新しいゲーム体験を提供することに成功しています。

当初は追加コンテンツとして配信されたものですが、その内容はパッケージ版として独立して発売されるに足る、いや、それ以上のボリュームとクオリティを持っています。80以上のコースはどれも工夫が凝らされており、ルイージの操作性や短い制限時間を最大限に活かすように練り上げられています。これは、開発チームがこのプロジェクトにどれだけの情熱とアイデアを注ぎ込んだかの証と言えるでしょう。

ルイージの操作性は、賛否両論あるかもしれませんが、開発側はそれを欠点として隠すのではなく、むしろゲームの核として前面に押し出し、その特性を活かすコースデザインを徹底しています。これにより、マリオでは味わえない、独特の操作感と攻略ルートが生まれており、新鮮な気持ちでプレイできます。

短い制限時間も、最初は焦燥感を感じるかもしれませんが、慣れてくるとそれが心地よいリズムとなり、ハイスピードアクションの爽快感へと繋がります。この「100カウント」という制約が、コースデザインに緊張感と密度を与え、ゲームプレイ全体を引き締めています。

トッテンの登場は、ゲームの難易度を調整し、幅広いプレイヤーが楽しめるように配慮された素晴らしい要素です。また、シリーズお馴染みのマルチプレイも健在で、短い制限時間と相まって、より一層カオスで楽しい体験を提供してくれます。友達や家族と集まってプレイすれば、盛り上がること間違いなしです。

惜しい点を敢えて挙げるなら、ストーリーはあくまでおまけ程度であり、特に目新しい展開はありません。また、ラスボス戦などもオリジナル版と大きく変わらないため、そのあたりに新しさを求めるプレイヤーには少し物足りないかもしれません。しかし、本作の魅力はあくまでコース攻略とアクションにあるため、これらの点は大きなマイナスにはならないでしょう。

総じて、『New スーパールイージ U』は、単なる追加コンテンツとして終わるにはあまりにも惜しい、オリジナリティ溢れる傑作2Dアクションゲームです。ルイージというキャラクターの魅力を最大限に引き出しつつ、短い制限時間という独自のルールを設けることで、既存のシリーズファンをも唸らせる挑戦的なゲームデザインを実現しています。

特に、Nintendo Switchの『New スーパーマリオブラザーズ U デラックス』に本作がまるごと収録されていることで、Wii Uを持っていなかった多くのプレイヤーがこの素晴らしいゲームに触れる機会を得られたことは非常に喜ばしいことです。Switchで手軽に、寝転がりながら、あるいは友達と集まって、このルイージの緑色の冒険を楽しむことができます。

マリオシリーズのファンはもちろんのこと、良質な2Dアクションゲームを探している方、ちょっとした空き時間にサクッと遊べるゲームを探している方、そして友達や家族とワイワイ盛り上がりたい方にとって、『New スーパールイージ U』は間違いなくプレイする価値のある一本です。

どんな人におすすめ?

『New スーパールイージ U』は、以下のような方々に特におすすめできます。

  • マリオシリーズのファン: 『New スーパーマリオブラザーズ U』をプレイしたことがある人はもちろん、マリオシリーズが好きなら、ルイージが主役の本作は新鮮な体験となるでしょう。
  • 2Dアクションゲームが好き: 本作は、2Dアクションゲームとしての完成度が非常に高いです。シンプルながら奥深い操作と、バラエティ豊かなコースは、このジャンルが好きな人ならきっと楽しめます。
  • 短時間でサクッと遊びたい: 1コースあたりの時間が短い(約1分40秒)ため、ちょっとした休憩時間や移動時間など、短い空き時間でも気軽にプレイできます。
  • 友達や家族とワイワイ遊びたい: 最大4人(Switch版)でのマルチプレイは、協力と妨害が入り混じる予測不能なカオスが非常に面白いです。みんなで集まってプレイするのに最適です。
  • ちょっと挑戦的なゲームも楽しめる: 制限時間の短さやルイージの操作性など、オリジナル版より少し難易度は高めです。しかし、何度も挑戦してクリアできた時の達成感は格別です。
  • ルイージが好き!: 言うまでもなく、ルイージファンなら絶対にプレイすべき作品です。彼の活躍する姿、彼の個性的な操作性、彼のボイスなど、ルイージ愛を存分に満たせます。

逆に、じっくり腰を据えてストーリーを追いたい方や、探索要素が豊富なゲームを求めている方には、本作は少し合わないかもしれません。本作はあくまで、ハイスピードなアクションとコース攻略に特化したゲームです。

まとめ:緑色の冒険、その面白さは本物!

『New スーパールイージ U』は、単なる『New スーパーマリオブラザーズ U』の追加コンテンツという位置づけを超え、独自の魅力と面白さを確立した素晴らしい2Dアクションゲームです。ルイージというキャラクターの個性を最大限に引き出し、全てのコースを新規にデザインし、極端に短い制限時間を設けることで、シリーズ作品でありながら非常に新鮮なプレイフィールを実現しています。

ルイージの少し滑りやすいけれど高くジャンプできる操作性に慣れていく過程、短い時間の中で次々と現れる仕掛けや敵を突破していくハイスピードアクションの爽快感、そして、友達や家族とプレイする際に生まれる予測不能なカオス。これらの要素が組み合わさることで、『New スーパールイージ U』は唯一無二の面白さを放っています。

難易度はオリジナル版より少し高めですが、コースが短くリトライしやすいこと、トッテンやアシスト機能といった救済措置があること、そしてマルチプレイによる難易度緩和が可能であることなど、多くのプレイヤーが楽しめるように配慮されています。

Wii U版のパッケージやダウンロードコンテンツとして、あるいはNintendo Switchの『New スーパーマリオブラザーズ U デラックス』の一部として、現在でも様々な形で手軽に遊ぶことができます。

もしあなたがマリオシリーズのファンであったり、面白い2Dアクションゲームを探していたり、あるいは友達や家族と笑いながらプレイできるゲームを探しているのであれば、ぜひ『New スーパールイージ U』をプレイしてみてください。きっと、緑の人気者ルイージが織りなす、スリリングで賑やかな冒険の虜になるはずです。彼の新たな一歩は、まさに「もうひとつのスーパーマリオ」と呼ぶにふさわしい、価値ある冒険でした。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール