初心者向けにブログの始め方をステップごとに解説する


初心者でも安心!ゼロから始めるブログ作成 完全ロードマップ(詳細解説版)

ブログを始めたいけれど、「何から手をつければいいの?」「難しそう…」と感じていませんか? この記事は、そんなブログ初心者さんが、迷うことなく自分のブログを立ち上げ、最初の記事を公開できるよう、全ステップを丁寧に、そして徹底的に解説する完全ロードマップです。約5000語に及ぶこの詳細ガイドを読めば、ブログ作成に必要な知識と具体的な手順がすべてわかります。

さあ、あなたも「自分のメディア」を持つ第一歩を踏み出しましょう!

はじめに:なぜ今、ブログなのか?ブログがあなたにもたらすもの

インターネットが普及し、SNSが主流となった今でも、ブログは非常に価値のあるメディア形態です。なぜなら、ブログはあなた自身の「所有するメディア」だからです。SNSアカウントはプラットフォームのルール変更やサービス終了に左右される可能性がありますが、ブログは基本的にあなたがコントロールできます。

ブログを始めることで得られるものは多岐にわたります。

  1. 自己表現・情報発信の場: 自分の考え、経験、趣味、専門知識などを自由に発信できます。これは、日記代わりから、誰かの役に立つ情報提供まで、様々な形を取り得ます。
  2. スキルの向上: 文章を書く力、情報を整理する力、Webの知識、マーケティングの基礎など、ブログ運営を通して様々なスキルが身につきます。これらのスキルは、副業や本業にも役立つことがあります。
  3. コミュニティとの繋がり: 同じ興味を持つ読者と繋がったり、ブロガー仲間と交流したりすることで、新たな人間関係が生まれます。
  4. 収益化の可能性: ブログを通じて広告収入、アフィリエイト収入、自分の商品・サービスの販売など、様々な方法で収益を得られる可能性があります。これにより、副業や将来的な独立に繋がることも夢ではありません。
  5. 専門家としての確立: 特定の分野について継続的に情報発信することで、その分野におけるあなたの専門性や信頼性が高まり、個人や会社のブランディングに繋がります。

もちろん、ブログ運営には時間も労力もかかります。しかし、この記事で解説するステップを着実に踏んでいけば、初心者の方でも必ずブログを立ち上げ、運営していくことが可能です。

この記事では、ブログ作成の技術的な側面だけでなく、「なぜそれをするのか」「どう考えれば良いのか」といった根幹の部分まで掘り下げて解説します。最後まで読み進め、ぜひあなたのブログ開設に役立ててください。

ブログを始めるための10ステップ

ブログ開設は、一見複雑そうに見えますが、いくつかの段階に分けて考えれば整理できます。ここでは、初心者の方がブログを立ち上げ、最初の記事を公開するまでのプロセスを10のステップに分けて解説します。

ブログ開設 10ステップ概要

  • ステップ1:ブログの目的とテーマ(何を書くか)を決める
  • ステップ2:ブログのプラットフォーム(どこで書くか)を選ぶ
  • ステップ3:ブログの土台となる「ドメイン」と「サーバー」を準備する
  • ステップ4:サーバーにWordPressをインストールする
  • ステップ5:ブログのデザイン(テーマ)を選ぶ・設定する
  • ステップ6:ブログの機能を拡張する「プラグイン」を導入する
  • ステップ7:ブログの初期設定を行う
  • ステップ8:最初の記事・固定ページを作成する
  • ステップ9:ブログ公開前の最終確認と公開
  • ステップ10:ブログ公開後:次の一歩を踏み出す

これらのステップを一つずつ、詳細に見ていきましょう。


ステップ1:ブログの目的とテーマ(何を書くか)を決める

ブログ作成の最初のステップは、技術的なことよりも、「なぜブログを始めるのか」「何を書きたいのか」を明確にすることです。ここがブレていると、ブログの方向性が定まらず、運営が難しくなったり、途中で挫折してしまったりする原因になります。

1-1. なぜブログを始めたいのか?目的を明確にする

まずは、あなたがブログを始める動機や目的を紙に書き出してみましょう。

  • 趣味の情報を共有したい
  • 自分の専門知識を多くの人に伝えたい
  • 日々の出来事を記録したい(日記)
  • 特定のテーマについて自分の意見を発信したい
  • 将来的にブログで収益を得たい(副業・本業)
  • 自分のブランディングに役立てたい
  • 文章を書く練習をしたい

目的によって、ブログの方向性、プラットフォーム選び、デザイン、文章の書き方などが変わってきます。例えば、「日記として書きたい」のであれば、後述する無料ブログでも十分かもしれません。しかし、「将来的に収益化を目指したい」「本格的に情報発信したい」ということであれば、自由度が高く拡張性のあるプラットフォームを選ぶべきです。

【重要】目的は一つでなくて良い
複数の目的があっても構いません。「趣味の発信をしつつ、将来的に収益化もできたらいいな」といった考えでも大丈夫です。ただし、その中でも「最も重視したい目的」を一つ決めておくと、迷ったときの判断基準になります。

1-2. 何について書くか?テーマ(ニッチ)を選定する

次に、ブログで扱うテーマを決めます。「何について書こうかな?」と考えるのは、ブログの醍醐味の一つです。しかし、初心者の方が陥りがちなのが、「何でも書けるように、テーマを絞らない」ことです。

実は、テーマを絞った方が、読者は集まりやすく、ブログの運営も効率的になります。テーマがバラバラだと、読者は「このブログは何のブログだろう?」と混乱し、リピーターになりにくいからです。

テーマ(ニッチ)選定のヒント

  • あなたの「好き」や「情熱」: 長く続けたいなら、自分が心から興味を持てるテーマを選びましょう。苦にならず、楽しく情報収集や執筆ができます。
  • あなたの「経験」や「知識」: あなたしか知らない経験や、人より詳しい知識がある分野は、ユニークな情報を提供できます。仕事、趣味、子育て、病気の経験など、どんなことでも構いません。
  • 読者の「悩み」や「知りたいこと」: 読者がどんな情報や解決策を求めているかを考え、それに応えられるテーマを選ぶと、多くの人に読まれやすくなります(特に収益化を目指す場合)。
  • 競合の存在: 選んだテーマで既に人気のあるブログやサイトがあるか調べてみましょう。競合がいないニッチなテーマは難しい場合もありますが、競合が多すぎるテーマも初心者には大変です。ある程度の競合がいる方が、市場がある証拠とも言えます。ただし、その中でどう差別化するかを考える必要があります。

テーマを絞る際の考え方

最初は少し広めのテーマから始め、書き進めるうちに得意な分野や読者の反応が良い分野に絞り込んでいくという方法もあります。

  • 例1:広め → 絞る
    • 「旅行」→「一人旅」→「30代女性の一人温泉旅」
    • 「料理」→「初心者向け料理」→「忙しい一人暮らしのための簡単自炊レシピ」
  • 例2:経験から
    • 「転職経験」→「ITエンジニアへの未経験からの転職方法」
    • 「特定の病気の闘病経験」→「〇〇病患者のための△△情報」

テーマを絞ることは、「書くことがなくなるのでは?」と不安になるかもしれませんが、実際には、テーマが明確になることで、どんな情報を深掘りすれば良いか、どんな読者に届けたいかが明確になり、かえってアイデアが出やすくなります。

1-3. どんな読者に向けたブログか?ターゲット読者をイメージする

選んだテーマについて、「どんな人に読んでほしいか?」を具体的にイメージしましょう。年齢、性別、職業、興味関心、ブログを読む目的(悩みを知りたい、新しい情報を得たい、楽しみたいなど)。

ターゲット読者を明確にすることで、ブログのトーン&マナー(文章の雰囲気)や、提供すべき情報のレベル、記事の構成などが決まってきます。

  • 例:ターゲット読者
    • 「30代後半、子育てに奮闘中のママ。時短でできるおしゃれな料理のレシピを探している。」
    • 「大学を卒業したばかりで、プログラミング学習を始めた初心者。どの言語から学ぶべきか、どう勉強すれば効率的かを知りたい。」

ターゲット読者が抱えるであろう悩みや疑問を想像し、それに対する答えをブログで提供するイメージを持ちましょう。

1-4. テーマに関連する記事アイデアをリストアップする

選んだテーマとターゲット読者が固まったら、実際にどんな記事が書けそうか、アイデアをリストアップしてみましょう。

  • テーマに関する基本的な解説記事
  • 特定の悩みに対する解決策記事
  • 製品やサービスのレビュー記事
  • 体験談や失敗談
  • 最新情報のまとめ
  • Q&A形式の記事

最初から完璧なリストを作る必要はありません。思いつくままに書き出してみましょう。このリストが、今後のブログ運営の「ネタ帳」になります。

ステップ1のまとめ:
ブログの目的、テーマ、ターゲット読者を明確にすることで、ブログの核が定まります。これは、ブログ運営を継続していく上で非常に重要な土台となります。焦らず、じっくり考えてみましょう。


ステップ2:ブログのプラットフォーム(どこで書くか)を選ぶ

次に、ブログを作成・運営するためのプラットフォームを選びます。インターネット上には様々なブログサービスが存在し、それぞれに特徴があります。初心者におすすめの主な選択肢は以下の通りです。

  1. WordPress.org (ワードプレス ドット オーグ)
  2. WordPress.com (ワードプレス ドット コム)
  3. 無料ブログサービス(はてなブログ、Amebaブログ、ライブドアブログなど)
  4. その他(Squarespace, WixなどのWebサイトビルダー)

この中で、特に「将来的に収益化したい」「デザインや機能を自由にカスタマイズしたい」「本格的に情報発信したい」と考えている初心者の方に強くおすすめするのは、WordPress.org です。

ここでは、それぞれのプラットフォームの特徴と、なぜWordPress.orgが推奨されるのかを詳しく解説します。

2-1. WordPress.org (セルフホスティング型)

  • 特徴: 世界で最も利用されているブログ・Webサイト作成ツールです。ソフトウェア自体は無料で使用できますが、自分でサーバーとドメインを用意し、そこにインストールして運用する必要があります(セルフホスティング)。
  • メリット:
    • 自由度・拡張性が圧倒的に高い: デザインテーマや機能を追加するプラグインが非常に豊富で、自分の思い通りのブログを構築できます。
    • 所有権: ブログに関するすべてのデータ(記事、画像など)はあなたのサーバーに保存され、完全にあなたのものです。プラットフォーム側の都合でブログが閉鎖されるリスクが極めて低い(サーバー障害などは除く)。
    • 収益化の制限がない: 広告の掲載、アフィリエイト、独自のサービス販売など、収益化の方法に制限がありません。
    • SEOに強い: 検索エンジン最適化(SEO)に必要な設定や対策が柔軟に行えます。多くのSEO関連のテーマやプラグインも利用可能です。
    • コミュニティが大きい: 利用者が多いため、情報が見つけやすく、困ったときに質問できる場所も多いです。
  • デメリット:
    • コストがかかる: ドメイン代(年間1,000円~数千円)とサーバー代(月数百円~数千円)がかかります。
    • 自分で管理する必要がある: サーバーの管理、WordPress本体やプラグインのアップデート、セキュリティ対策などを自分で行う必要があります。
    • 初期設定がやや複雑: ドメイン取得、サーバー契約、WordPressインストール、初期設定など、最初の立ち上げにいくつかのステップが必要です。

2-2. WordPress.com (マネージドホスティング型)

  • 特徴: WordPress.orgと同じWordPressという名前ですが、運営会社(Automattic社)が提供するブログサービスです。サーバーやドメイン(無料プランの場合はサブドメイン)はWordPress.com側が用意してくれます。
  • メリット:
    • 手軽に始められる: アカウント登録すればすぐにブログを開始できます。サーバーやドメインの準備、WordPressのインストールといった作業が不要です。
    • 管理の手間がかからない: WordPress本体やセキュリティの管理はWordPress.com側が行ってくれます。
    • 無料プランがある: 無料でブログを始められます(ただし機能制限が多い)。
  • デメリット:
    • 自由度・拡張性に制限がある: 無料プランや低額プランでは、テーマのカスタマイズ範囲や使用できるプラグインに制限があります。独自のコードを追加することも制限される場合があります。
    • 無料プランには広告が表示される: WordPress.comの広告が表示され、それを非表示にするには有料プランが必要です。
    • 収益化に制限がある: 無料プランや一部有料プランでは、独自の広告掲載やアフィリエイトに制限がある場合があります。
    • 完全に自分の所有物ではない: WordPress.comの規約に違反すると、ブログが閉鎖されるリスクがあります。
    • 無料プランの場合、ドメインが「〜.wordpress.com」となる: 独自ドメインを使用するには有料プランが必要です。

2-3. 無料ブログサービス (はてなブログ, Amebaブログ, ライブドアブログなど)

  • 特徴: 各運営会社が提供するブログサービスです。アカウント登録するだけで手軽にブログを始められます。
  • メリット:
    • 完全に無料: ドメイン代やサーバー代が一切かかりません。
    • 手軽さ: 登録後すぐにブログを作成し、記事を書き始められます。
    • 管理不要: サーバー管理やアップデートは運営会社が行います。
    • コミュニティ機能: 同じサービス内のユーザーとの交流機能が充実している場合があります。
  • デメリット:
    • カスタマイズ性が低い: デザインや機能のカスタマイズ範囲が非常に限定的です。
    • 広告表示: 運営会社の広告が表示されることが多く、非表示にするには有料プランが必要な場合があります。
    • 規約による制限: 運営会社の規約に違反すると、ブログが削除されたりアカウントが停止されたりするリスクがあります。特に商用利用やアフィリエイトに制限があるサービスも多いです。
    • SEOに弱い傾向: SEOに関する設定が制限されていたり、プラットフォーム自体の構造がSEOに不利な場合もあります。
    • サービス終了のリスク: 運営会社の判断でサービス自体が終了する可能性もゼロではありません。

2-4. その他 (Squarespace, WixなどのWebサイトビルダー)

  • 特徴: ドラッグ&ドロップなどの直感的な操作で、デザイン性の高いWebサイトやブログを作成できるサービスです。
  • メリット:
    • デザイン性の高さ: 専門知識がなくてもおしゃれなブログが作れます。
    • 操作の簡単さ: 直感的な操作でページ作成や編集ができます。
    • 管理不要: サーバー管理などはサービス側が行います。
  • デメリット:
    • 月額費用がかかる: 無料プランは機能が大幅に制限される場合が多く、本格的な利用には有料プランが必須で、WordPress.orgと比較して費用が高めになる傾向があります。
    • 自由度・拡張性: プラットフォーム内で用意された機能やテンプレートに限定されるため、WordPress.orgほどの自由度はありません。
    • データの移行が難しい: 他のプラットフォームへの引っ越しが困難な場合があります。

2-5. 初心者におすすめは「WordPress.org」である理由

あなたが「ただ日記を書きたいだけ」「とにかく無料で始めたい」というのであれば、無料ブログサービスやWordPress.comの無料プランでも良いでしょう。

しかし、もしあなたが少しでも「将来的に収益化したい」「自分だけのオリジナルデザインにしたい」「腰を据えてブログを育てていきたい」と考えているなら、断然WordPress.orgをおすすめします。

最初は少し学習コストがかかりますし、費用も発生しますが、それ以上に自由度、拡張性、所有権、そして収益化の可能性といったメリットが大きいからです。多くのプロブロガーや企業サイトでもWordPress.orgが使われていることからも、その信頼性とポテンシャルがわかります。

この記事では、最も汎用的で将来性のある WordPress.org を使うことを前提に、以降のステップを解説していきます。WordPress.org以外のプラットフォームを選んだ場合、以降のステップは大きく異なりますのでご注意ください。

ステップ2のまとめ:
様々なプラットフォームがある中で、本格的なブログ運営にはWordPress.orgが最適です。初期設定のステップはありますが、一度乗り越えれば圧倒的な自由度と可能性が手に入ります。


ステップ3:ブログの土台となる「ドメイン」と「サーバー」を準備する

WordPress.orgでブログを始めるには、「ドメイン」と「サーバー」が必要です。これらは、あなたのブログがインターネット上に存在するために欠かせないものです。

例えるなら、ドメインは「インターネット上の住所」、サーバーは「ブログの家や土地」のようなものです。

3-1. ドメインを取得する(ブログの住所を決める)

  • ドメインとは?
    インターネット上でWebサイトを識別するための名前です。「〇〇.com」や「〇〇.jp」といった文字列のことです。このドメインを通して、インターネットユーザーはあなたのブログにアクセスします。
  • ドメインの選び方
    • 覚えやすい名前にする: 長すぎず、複雑すぎない名前にしましょう。
    • ブログのテーマに関連付ける: テーマやあなたの名前にちなんだ名前にすると、読者に内容が伝わりやすくなります。
    • シンプルで短い名前にする: 入力ミスを防ぎ、覚えやすさが向上します。
    • 推測しやすい文字列を避ける: セキュリティの観点からも重要です。
    • 利用可能なドメインを検索する: 希望するドメイン名が既に使われていないか確認する必要があります。
  • トップレベルドメイン (TLD) について
    ドメイン名の末尾の「.com」「.jp」「.net」「.org」などの部分をトップレベルドメインと言います。

    • .com: 世界で最も一般的で信頼性の高いドメインです。特に理由がなければ.comを選ぶのが無難です。
    • .jp: 日本国内での利用に適しています。国内向けの情報発信やビジネスに適しています。個人でも取得可能です。
    • .net, .org, .infoなど: 用途に応じて使われますが、一般的なブログであれば.comか.jpがおすすめです。
    • .blogなど新しいTLD: 特定のテーマに特化したドメインもありますが、まだ一般的ではないため、読者が覚えにくい可能性があります。
    • 無料ドメイン(例:.tkなど): 無料のドメインもありますが、信頼性に欠けたり、急に使えなくなったりするリスクがあるため、ブログの本格的な運営にはおすすめしません。
  • ドメインの取得場所
    ドメインは「ドメイン登録サービス(レジストラ)」を通して取得します。主要なサービスには、お名前.com、ムームードメイン、エックスドメインなどがあります。多くの場合、サーバー会社がドメイン登録サービスも提供しています。
    ドメインは通常、年単位で契約し、費用が発生します(年間1,000円〜数千円程度)。

3-2. レンタルサーバーを契約する(ブログの家や土地を借りる)

  • サーバーとは?
    ブログのデータ(記事、画像、設定情報など)を保管し、インターネットユーザーからのアクセス要求に応じてそれらのデータを送信するコンピューターのことです。自分で高性能なサーバーを用意するのは難しいため、専門の会社からサーバーを借りるのが一般的です。これを「レンタルサーバー」と言います。
  • レンタルサーバーの種類
    初心者におすすめなのは「共用サーバー」です。一台のサーバーを複数の利用者で共有するタイプで、費用が安く、管理も比較的簡単です。他にVPSや専用サーバーなどがありますが、これらはより技術的な知識が必要で費用も高くなるため、最初は共用サーバーで十分です。
  • レンタルサーバーの選び方
    レンタルサーバー会社は数多くありますが、初心者の方が選ぶ際に重視すべきポイントは以下の通りです。

    • 価格: 月額数百円〜数千円が一般的です。最初は安価なプランで十分ですが、極端に安いと性能やサポートが低い場合もあります。
    • 性能(表示速度): ブログの表示速度は、読者の満足度やSEOにも影響します。表示速度が速いサーバーを選びましょう。「SSD」を使用しているか、高速化技術を導入しているかなどを確認します。
    • 安定性(稼働率): サーバーが常に安定して稼働しているか(ダウンしないか)は重要です。稼働率99.9%以上を目安にしましょう。
    • サポート体制: 困ったときに日本語で質問できるか、メールや電話、チャットなど、どのようなサポートがあるかを確認しましょう。初心者にとって手厚いサポートは安心材料になります。
    • WordPressとの相性: WordPressのインストールが簡単に行える機能(自動インストール機能)があるか、WordPressの動作に最適化されているかなども確認しましょう。
    • セキュリティ: 無料SSL(ブログのURLを「http」から「https」にする仕組み。セキュリティ強化とSEOに有利)、自動バックアップ機能、WAF(Webアプリケーションファイアウォール)などのセキュリティ機能が充実しているか確認しましょう。
    • 契約期間: 1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年など様々な契約期間があります。長期契約の方が月額費用が安くなることが多いですが、まずは短めの期間で試すのも良いでしょう。
  • 初心者におすすめのレンタルサーバー会社 (日本国内向け)
    • エックスサーバー: 国内シェアが高く、高速・高機能・安定性に定評があります。サポートも充実しており、多くのブロガーが利用しています。初心者向けプランもあります。無料独自SSLやWordPress自動インストールも標準装備。
    • ConoHa WING: 高速性に非常に優れており、管理画面も初心者にも分かりやすい設計です。キャンペーンでドメイン無料特典などがある場合もあります。無料独自SSL、WordPress自動インストールも標準装備。
    • ロリポップ!: 比較的安価なプランから始められます。最近は表示速度も改善されています。初心者向けの「ハイスピード」プランなどがあります。無料独自SSL、WordPress簡単インストールも標準装備。
    • さくらのレンタルサーバ: 老舗のレンタルサーバー会社で安定性があります。ただし、管理画面の操作性は他の新しめのサービスに比べてやや独特かもしれません。

多くのレンタルサーバー会社では、契約時に独自ドメインを一緒に取得できたり、他の会社で取得したドメインを簡単に設定できたりします。特に、サーバー会社とドメイン登録サービスを同じ会社で契約すると、その後の設定がスムーズになることが多いのでおすすめです。

契約の手順例(多くのレンタルサーバー会社で共通)

  1. レンタルサーバー会社のサイトにアクセスする。
  2. 希望のプラン(最初は共用サーバーの一番安いプランでOK)と契約期間を選ぶ。
  3. 新規申し込みボタンをクリックする。
  4. 会員情報などを入力する。
  5. ドメインを新規取得するか、既に持っているドメインを利用するかを選択する。新規取得の場合は希望するドメイン名を入力して空き状況を確認し、取得する。
  6. 支払い情報を入力して契約を完了する。
  7. 契約完了後、サーバー会社の管理画面にログインするための情報がメールで送られてくるので大切に保管する。

ドメインとサーバーの紐付け(ネームサーバー設定)

もし、ドメインをサーバー会社とは別のドメイン登録サービスで取得した場合、ドメインとサーバーを関連付ける設定が必要です。これは「ネームサーバー設定」と呼ばれます。

通常、サーバー会社の管理画面に「ネームサーバー情報」が記載されています。ドメインを取得した会社の管理画面にログインし、そのネームサーバー情報を設定することで、ドメインへのアクセスがあなたの契約したサーバーに向かうようになります。この設定には数時間から最大72時間ほどかかることがあります。

多くのレンタルサーバー会社でドメインも一緒に取得すれば、このネームサーバー設定は自動的に行われるため、初心者の方にはこの方法がおすすめです。

ステップ3のまとめ:
WordPress.orgでブログを運営するには、独自のドメイン(住所)とレンタルサーバー(土地・家)が必要です。信頼できる会社を選び、契約を済ませましょう。多くのサーバー会社が提供するWordPress自動インストール機能を使えば、次のステップが格段に楽になります。


ステップ4:サーバーにWordPressをインストールする

ドメインとサーバーの準備ができたら、いよいよサーバーにWordPressをインストールします。これが「家を建てる」ステップです。

かつては専門知識が必要な作業でしたが、最近の多くのレンタルサーバー会社では、初心者でも数クリックでWordPressをインストールできる「WordPress自動インストール機能」を提供しています。これを利用するのが最も簡単でおすすめの方法です。

ここでは、一般的なレンタルサーバーでのWordPress自動インストールの手順を解説します。

4-1. レンタルサーバーの管理画面にログインする

契約したレンタルサーバー会社から送られてきたメールに記載されている情報(管理画面URL、ログインID、パスワードなど)を使って、サーバー会社の管理画面にログインします。管理画面の名称はサーバー会社によって異なります(例: サーバーパネル、ConoHaコントロールパネルなど)。

4-2. WordPress自動インストール機能を探す

管理画面の中に、「WordPress」「ブログインストール」「簡単インストール」といった名称のメニューやボタンがあるはずです。これを探してクリックします。

4-3. インストール設定を行う

WordPress自動インストール画面に進むと、いくつか設定項目が表示されます。

  • インストール先URL: どのドメインにWordPressをインストールするかを選択します。通常はステップ3で取得・設定した独自ドメインを選択します。もしドメイン直下(例: https://あなたのドメイン名.com/)にブログを作成したい場合は、インストールディレクトリは空白のままか、「/」と入力します(サーバー会社によって指示が異なります)。特定のフォルダ(例: https://あなたのドメイン名.com/blog/)にインストールしたい場合は、そのフォルダ名(例: blog)を入力します。通常はドメイン直下がおすすめです。
  • ブログ名: 後からいつでも変更できますが、ブログのタイトルを仮で入力します。
  • ユーザー名: WordPressにログインするためのユーザー名です。セキュリティのため、「admin」以外の複雑な文字列にしましょう。後から変更は難しいので慎重に決めます。
  • パスワード: WordPressにログインするためのパスワードです。推測されにくい、大文字・小文字・数字・記号を組み合わせた強力なパスワードを設定しましょう。忘れないようにメモしておきます。
  • メールアドレス: あなたのメールアドレスを入力します。WordPressからの重要な通知が届きます。

その他、データベースの設定などが必要な場合もありますが、自動インストール機能であれば、特別な知識は不要で、表示されている指示に従って進めればOKです。

4-4. インストール実行

設定内容を確認し、「インストール」「実行」といったボタンをクリックします。数分程度でインストールが完了します。

4-5. WordPress管理画面にログインしてみる

インストールが完了すると、WordPressの「管理画面URL」「ユーザー名」「パスワード」が表示されます。

  • 管理画面URL: https://あなたのドメイン名.com/wp-admin/ のようになります。(インストールディレクトリを変更した場合はそのフォルダ名が入ります)
  • ユーザー名・パスワード: ステップ4-3で設定したものです。

表示された管理画面URLにブラウザでアクセスし、設定したユーザー名とパスワードを入力してログインしてみましょう。無事にログインできれば、WordPressのインストールは成功です!

この管理画面(ダッシュボードと呼ばれます)から、ブログの記事作成、デザイン変更、機能追加などのすべての操作を行います。

【もし自動インストール機能がない場合】
一部のサーバー会社では自動インストール機能がないか、手動でのインストールが推奨されている場合があります。その場合は、WordPress公式サイトから最新版のWordPressをダウンロードし、FTPソフトを使ってサーバーにアップロードし、データベースを作成して設定ファイル(wp-config.php)を編集する必要があります。この作業は初心者にはやや難易度が高いので、自動インストール機能があるサーバーを選ぶことを強くおすすめします。

ステップ4のまとめ:
レンタルサーバーの自動インストール機能を使えば、WordPressの設置は驚くほど簡単です。無事に管理画面にログインできれば、いよいよブログの形が見えてきます。ユーザー名とパスワードは厳重に管理しましょう。


ステップ5:ブログのデザイン(テーマ)を選ぶ・設定する

WordPressがインストールできたら、次にブログのデザインを決めます。WordPressでは、ブログ全体の見た目やレイアウトを「テーマ」で変更できます。テーマを変更するだけで、ブログの雰囲気をガラッと変えることが可能です。

5-1. テーマとは?

テーマは、ブログのテンプレートのようなものです。色、フォント、レイアウト、表示される要素などがセットになっています。テーマを選ぶことで、コーディングの知識がなくてもプロが作ったようなデザインをブログに適用できます。

5-2. テーマ選びのポイント

WordPressのテーマは無料・有料含めて無数に存在します。初心者の方がテーマを選ぶ際のポイントです。

  • シンプルで使いやすいデザイン: 最初は多機能すぎるテーマよりも、シンプルでカスタマイズしやすいテーマがおすすめです。複雑な設定に時間を取られず、記事作成に集中できます。
  • レスポンシブデザイン対応: スマートフォンやタブレットなど、様々な画面サイズに対応していることは必須です。多くの人がモバイルデバイスでブログを閲覧するため、表示崩れがないか確認しましょう。
  • 表示速度が速い: ページの表示速度は読者の離脱率やSEOにも影響します。軽量で表示速度が速いテーマを選びましょう。
  • 日本語対応: 管理画面やテーマオプションが日本語に対応していると、設定がスムーズに進みます。
  • 定期的に更新されているか: テーマが古いままだと、セキュリティリスクが高まったり、新しいWordPressの機能に対応できなかったりします。最終更新日を確認しましょう。
  • 必要な機能があるか: 目次機能、関連記事表示、人気記事ランキング表示など、ブログ運営で使いたい機能があらかじめ備わっているか、あるいはプラグインで実現可能かを確認します。
  • 評価やレビュー: 他のユーザーの評価やレビューを参考にしましょう。
  • 無料テーマ vs 有料テーマ:
    • 無料テーマ: コストがかからないのが最大のメリットです。公式ディレクトリに登録されているテーマは、一定の基準を満たしています。ただし、サポートがなかったり、機能が限定的だったりする場合が多いです。
    • 有料テーマ: デザイン性が高く、多機能で、手厚いサポートがあることが多いです。SEOに強い設計になっているテーマもあります。初心者でも使いやすいように工夫されているテーマが多いです。ブログで収益化を目指すなど、本格的に取り組むのであれば、有料テーマを検討する価値は十分にあります。有名な国産有料テーマには、AFFINGER6、SANGO、JIN:R、SWELLなどがあります。

5-3. テーマのインストール方法

WordPressの管理画面からテーマをインストールできます。

  1. WordPress管理画面(ダッシュボード)にログインする。
  2. 左側メニューの「外観」→「テーマ」をクリックする。
  3. 上部にある「新規追加」ボタンをクリックする。
  4. 無料テーマの場合:
    • 人気、最新、お気に入りなどのフィルターを使って探すか、キーワードで検索します。
    • 気に入ったテーマが見つかったら、詳細を確認し、「インストール」ボタンをクリックします。
    • インストールが完了したら、「有効化」ボタンをクリックします。
  5. 有料テーマの場合:
    • テーマ販売サイトからテーマファイル(通常はzip形式)をダウンロードします。
    • 「新規追加」画面で、上部にある「テーマのアップロード」ボタンをクリックします。
    • ダウンロードしたzipファイルを選択し、「今すぐインストール」ボタンをクリックします。
    • インストールが完了したら、「有効化」ボタンをクリックします。

テーマを有効化すると、すぐにブログのデザインが変更されます。

5-4. テーマのカスタマイズ

テーマを有効化した後、ブログの見た目を調整します。

  1. WordPress管理画面で、「外観」→「カスタマイズ」をクリックします。
  2. 「カスタマイズ」画面では、ブログの実際の見た目を確認しながら、設定を変更できます。
    • サイトの基本情報(サイトタイトル、キャッチフレーズ)
    • ヘッダー・フッターの設定
    • 色、フォントの変更
    • 背景画像の設定
    • ウィジェット(サイドバーやフッターに表示される要素)の設定
    • メニュー(ナビゲーション)の設定
  3. 変更を終えたら、上部の「公開」ボタンをクリックして保存します。

カスタマイズできる項目はテーマによって大きく異なります。最初は必須項目(サイトタイトルなど)だけ設定し、細かい調整はブログ運営に慣れてきてからでも良いでしょう。

【重要】子テーマの使用について
テーマのファイルを直接編集すると、テーマのアップデート時に変更内容が消えてしまいます。そのため、テーマをカスタマイズする際は「子テーマ」を使用するのがWordPressの慣習です。子テーマは親テーマの機能を引き継ぎつつ、独自の変更を加えるためのテーマです。少し専門的になりますが、もし将来的にテーマのコードを触る可能性があるなら、最初から子テーマを設定しておくと安心です。多くの有名テーマは子テーマの配布も行っています。初心者の方は最初は気にせず、テーマのカスタマイズ機能だけを使っても構いません。

ステップ5のまとめ:
テーマを選ぶことで、プロ並みのデザインを簡単にブログに適用できます。最初はシンプルで使いやすいテーマを選び、ブログの目的や好みに合わせてカスタマイズしていきましょう。レスポンシブデザイン対応と表示速度は特に重要なポイントです。


ステップ6:ブログの機能を拡張する「プラグイン」を導入する

WordPressの大きな特徴の一つが「プラグイン」による機能拡張です。プラグインを導入することで、セキュリティ対策、SEO対策、お問い合わせフォーム設置、表示速度の高速化など、様々な機能を追加できます。

例えるなら、プラグインは「家の便利な家電製品や設備」のようなものです。

6-1. プラグインとは?

プラグインは、WordPressの機能を拡張するための追加プログラムです。WordPress本体にはない機能や、より高度な機能を使いたい場合に導入します。公式ディレクトリに登録されているものから、個人開発のものまで、非常に多くのプラグインが存在します。

6-2. プラグイン導入の注意点

プラグインは非常に便利ですが、無計画にたくさん導入するのは避けるべきです。

  • サイトが重くなる: プラグインをたくさん入れすぎると、ブログの表示速度が遅くなる原因になります。
  • プラグイン同士の干渉: 複数のプラグインが原因で予期せぬエラーが発生することがあります。
  • セキュリティリスク: 更新が止まっているプラグインや、信頼性の低いソースからダウンロードしたプラグインは、セキュリティの穴となる可能性があります。
  • 管理の手間: プラグインも定期的なアップデートが必要です。数が増えると管理が煩雑になります。

必要な機能を厳選し、信頼できるプラグインのみを導入することを心がけましょう。

6-3. 初心者におすすめの必須プラグインカテゴリーと具体例

ブログを安全かつ快適に運営するために、初心者の方が最初に導入を検討すべきプラグインカテゴリーと、それぞれの具体的なプラグイン例をいくつか紹介します。

1. セキュリティ
不正アクセスやサイバー攻撃からブログを守るためのプラグインです。
* SiteGuard WP Plugin: 日本語の管理画面で使いやすい国産セキュリティプラグイン。ログインページのURL変更、ログインロックなどの機能があります。
* Wordfence Security: 世界的に有名な高機能セキュリティプラグイン。ファイアウォールやマルウェアスキャンなど多くの機能があります(設定がやや複雑な場合があります)。

2. バックアップ
万が一のデータ消失に備え、ブログのデータを定期的にバックアップします。サーバー側のバックアップ機能と併用するとより安心です。
* UpdraftPlus – Backup/Restore: 自動バックアップ設定ができ、DropboxやGoogle Driveなどのクラウドストレージに保存できます。復元も簡単です。

3. SEO (検索エンジン最適化)
検索エンジンからのアクセスを増やすために役立つプラグインです。
* Yoast SEO: 世界的に有名なSEOプラグイン。各記事のSEO評価表示、XMLサイトマップ作成、メタディスクリプション設定などが簡単に行えます。
* Rank Math SEO: Yoast SEOと同様の機能に加え、より多くの機能を無料で提供している人気のプラグインです。
* XML Sitemap Generator for Google & Yahoo!: 検索エンジンにブログの構造を伝えるためのXMLサイトマップを自動生成・更新してくれます。(Yoast SEOやRank Mathに含まれていることも多いです)

4. パフォーマンス (表示速度)
ブログの表示速度を改善するためのプラグインです。
* WP Super Cache / W3 Total Cache: ブログのキャッシュ(一時保存データ)を作成し、ページの表示を高速化します。設定がやや複雑な場合もあります。
* EWWW Image Optimizer / TinyPNG: 画像ファイルを圧縮して容量を小さくし、表示速度を改善します。

5. スパム対策
ブログのコメントスパムなどを防ぐためのプラグインです。
* Akismet Anti-Spam: WordPress.comを提供するAutomattic社が提供する、世界的に最も利用されているスパム対策プラグインです。利用にはアカウント登録(個人ブログ・非商用なら無料)が必要です。

6. お問い合わせフォーム
読者がブログの管理者(あなた)に連絡するためのフォームを簡単に設置できます。
* Contact Form 7: シンプルで多機能な国産お問い合わせフォームプラグイン。カスタマイズ性が高いです。

最初はこれら全てのプラグインが必要なわけではありません。ブログの成長に合わせて、必要なものを少しずつ導入していくのが良いでしょう。最初はセキュリティ、バックアップ、スパム対策、そしてSEO関連のプラグインあたりから導入を検討すると良いでしょう。

6-4. プラグインのインストール方法

テーマと同様に、WordPress管理画面からプラグインをインストールできます。

  1. WordPress管理画面にログインする。
  2. 左側メニューの「プラグイン」→「新規追加」をクリックする。
  3. 上部にある検索ボックスに、インストールしたいプラグイン名(例: AkismetYoast SEO)を入力して検索する。
  4. 検索結果から目的のプラグインを見つけ、詳細を確認する。
    • 有効なインストール数(利用者が多いか)
    • 最終更新日(最近更新されているか)
    • 評価
    • WordPressのバージョンとの互換性
  5. 問題がなければ、「今すぐインストール」ボタンをクリックします。
  6. インストールが完了したら、「有効化」ボタンをクリックします。

有料プラグインの場合は、開発元サイトからzipファイルをダウンロードし、「プラグインのアップロード」からインストール・有効化します。

6-5. プラグインの設定

プラグインによっては、有効化した後に別途設定が必要です。プラグインによっては、左側メニューに独自の項目が追加されたり、「設定」メニューの中に設定項目が追加されたりします。各プラグインのマニュアルや解説記事を参考に、必要な設定を行いましょう。

ステップ6のまとめ:
プラグインはWordPressの強力な機能ですが、選び方と使い方には注意が必要です。最初はセキュリティ、バックアップ、スパム対策、SEOといった必須機能から導入を検討しましょう。インストールや設定は管理画面から簡単に行えます。


ステップ7:ブログの初期設定を行う

WordPressのインストール、テーマ設定、必須プラグインの導入がある程度済んだら、ブログ全体の初期設定を行います。これらの設定は、ブログの基本的な動作やSEOに影響します。

WordPress管理画面の「設定」メニューから行います。

7-1. 一般設定 (General)

  • サイトのタイトル: ブログのタイトルです。ステップ4で仮に入力したものを、正式なタイトルに変更しましょう。ブログの内容が分かりやすく、覚えやすいタイトルが良いです。
  • キャッチフレーズ: ブログの説明文です。サイトタイトルを補足する形で、どんなブログか簡潔に説明します。SEOにも少し影響があります。
  • WordPress アドレス (URL): 基本的に変更不要です。
  • サイトアドレス (URL): 基本的に変更不要です。独自SSLを設定済みであれば、URLがhttps://から始まっていることを確認してください。まだの場合は、サーバー会社でSSL設定を行い、ここもhttps://に修正します。
  • 管理メールアドレス: WordPressからの重要な通知を受け取るメールアドレスです。
  • メンバーシップ: 「誰でもユーザー登録ができるようにする」のチェックは、特別な理由がなければ外しておきましょう。セキュリティ対策になります。
  • 新規ユーザーのデフォルト権限グループ: メンバーシップを許可しない場合は関係ありません。許可する場合は「購読者」などで良いでしょう。
  • サイトの言語: 日本語になっているか確認します。
  • タイムゾーン: 東京に設定します。
  • 日付形式・時刻形式・週の始まり: 好みに合わせて設定します。

設定を変更したら、必ず最下部の「変更を保存」ボタンをクリックします。

7-2. 投稿設定 (Writing)

  • 投稿用カテゴリーの初期設定: 新しい記事を作成する際に、デフォルトで設定されるカテゴリーです。特に設定していなければ「未分類」になります。記事をカテゴリー分けすることは重要なので、後で適切なカテゴリーを作成し、ここでデフォルト設定を変更しても良いでしょう。
  • 投稿フォーマットの初期設定: 標準のままで良いでしょう。
  • Press This: 最近はあまり使われません。無視して構いません。
  • 投稿用メールアドレス: メールで投稿する機能です。セキュリティリスクがあるため、利用しないのが一般的です。

7-3. 表示設定 (Reading)

  • ホームページの表示:
    • 「最新の投稿」: 通常のブログ形式。トップページに新しい記事が時系列で表示されます。ブログを始めたばかりの頃はこれが一般的です。
    • 「固定ページ (以下で選択)」: トップページを特定の固定ページ(自分で作成したページ)にする設定です。企業サイトや店舗サイトなどで、デザイン性の高いトップページを見せたい場合に設定します。ブログのトップページに会社概要などを表示したい場合に使います。この場合、「ホームページ」「投稿ページ」として使用する固定ページを別途作成する必要があります。
  • 1ページに表示する投稿数: トップページやカテゴリーページなどで、一度に表示される記事の数です。
  • RSS/Atom フィードで表示する最大投稿数: フィードリーダーに配信される記事の数です。
  • RSS/Atom フィードでの各投稿の表示:
    • 抜粋: 記事の一部だけが表示され、続きはブログに来てもらう形式。
    • 全文: 記事の全文が表示される形式。
      ブログへの誘導を促すため、「抜粋」が推奨されることが多いです。
  • 検索エンジンでの表示:検索エンジンがこのサイトをインデックスしないようにする」には絶対にチェックを入れないでください! ここにチェックを入れると、Googleなどの検索エンジンにあなたのブログが表示されなくなり、誰もあなたのブログを見つけられなくなります。

7-4. ディスカッション設定 (Discussion)

コメント機能に関する設定です。スパム対策や管理の手間を考慮して設定しましょう。

  • 投稿のデフォルト設定:
    • 「新しい投稿に対し、他のブログからの通知 (ピンバックおよびトラックバック) を受け付ける」: 基本的にチェックを外して構いません。スパムの温床になることがあります。
    • 「新しい投稿に対しコメントを許可する」: コメントを受け付けたい場合はチェックを入れます。読者との交流には有効ですが、スパム対策は必須です。
  • 他のコメント設定:
    • 「コメント投稿者の名前とメールアドレスの入力を必須にする」: スパムを防ぐため、チェックを入れておきましょう。
    • 「ユーザー登録してログインしなければコメントできないようにする」: 一般読者からのコメントを受け付けたい場合はチェックを外します。
  • 自分宛のメール通知: コメントがあった場合にメールで通知を受け取る設定です。
  • コメント表示条件: コメントの承認に関する設定です。「管理者の承認を必須にする」にチェックを入れておくと、スパムコメントがすぐに公開されるのを防げます。
  • モデレーション: 特定の単語を含むコメントを保留したり、許可したりする設定です。
  • アバター: コメント投稿者のアイコン表示に関する設定です。

ブログ運営に慣れるまでは、コメント機能をオフにしておくか、「管理者の承認を必須にする」にしておくのがおすすめです。

7-5. メディア設定 (Media)

ブログにアップロードする画像のサイズに関する設定です。デフォルトのままで問題ないことが多いです。

  • 画像のアップロード: アップロードした画像を月と年に基づいたフォルダに整理するかどうかの設定です。チェックを入れておくと画像ファイルが整理されます。

7-6. パーマリンク設定 (Permalinks)

ブログのURL構造を決める、非常に重要な設定です。 ここで設定したURL形式は、後から変更すると既存のURLが無効になり、SEO評価にも影響するため、ブログ開設初期にしっかりと設定すべき項目です。

  • 共通設定:
    • プレーン: ?p=123 のような記事IDだけのURL。内容が分からずSEOに不利です。絶対におすすめしません。
    • 日付と時刻: /%year%/%monthnum%/%day%/%postname%/ 年月日が含まれるURL。日記ブログなどには良いかもしれませんが、時間の経過で情報が古く見える可能性があります。
    • 月と名前: /%year%/%monthnum%/%postname%/ 年月が含まれるURL。
    • 数字ベース: /archives/%post_id% 記事IDだけのURL。プレーンと同様におすすめしません。
    • 投稿名: /%postname%/ 記事のスラッグ(投稿名)だけのシンプルなURL。これが最も一般的で、SEOにも有利とされ、推奨される設定です。 記事の内容がURLから推測しやすく、短くて覚えやすいURLになります。
    • カスタム構造: 自分でURL構造を細かく設定できます。例えば /%category%/%postname%/ のようにカテゴリー名を含めることも可能ですが、カテゴリー構成を変更した際にURLも変わるというデメリットもあります。

初心者には「投稿名」 (/%postname%/) が最もおすすめです。

  • 任意設定: カテゴリーベースやタグベースのURLの基となる文字列を設定できます。特に設定しなくても構いません。

設定を変更したら、必ず「変更を保存」をクリックします。

7-7. プライバシー (Privacy)

プライバシーポリシーページの作成と設定を行います。ブログを運営する上で、読者のプライバシーを保護するためのプライバシーポリシーページは必須です。特にGoogle AdSenseなどで収益化を目指す場合は必ず必要になります。

  1. 「プライバシーポリシーページを選択してください」で、「新しく作成する」を選択します。
  2. 新しい固定ページが作成されます。WordPressがテンプレートを用意してくれますが、内容はあなたのブログに合わせて編集する必要があります。
  3. 作成されたページの編集画面で、ブログで収集する情報(コメント、お問い合わせフォームなど)、情報の利用目的、Cookieの使用、広告配信の有無、アクセス解析ツールの使用、個人情報の管理方法などを明記します。
  4. 編集・公開したら、「このページを使う」を選択して設定を完了します。

最初はWordPressのテンプレートをベースに、最低限必要な情報(収集する情報、利用目的、Cookie、Google Analyticsを使うならその旨など)を追記する形で作成しましょう。

ステップ7のまとめ:
ブログの初期設定は、ブログの基本的な動作やSEOに影響する重要なステップです。特にパーマリンク設定は後から変更が難しいので、最初に「投稿名」に設定するのがおすすめです。プライバシーポリシーページの作成も忘れずに行いましょう。


ステップ8:最初の記事・固定ページを作成する

ブログの土台が整い、初期設定も完了したら、いよいよ最初のコンテンツを作成します。ブログの中心となるのは「投稿(記事)」ですが、ブログの構造を示す「固定ページ」も重要です。

8-1. 「投稿」と「固定ページ」の違いを理解する

WordPressには、「投稿」と「固定ページ」という2種類のコンテンツタイプがあります。

  • 投稿 (Posts):
    • 時系列で表示されるブログ記事です。
    • ブログのメインコンテンツとなります。
    • カテゴリーやタグで分類できます。
    • コメント機能が利用できます。
    • RSSフィードで配信されます。
    • 例: レビュー記事、体験談、最新情報、ノウハウ記事など。
  • 固定ページ (Pages):
    • 時系列に関係なく、独立した情報を表示するページです。
    • ブログの構成要素として使用されます。
    • カテゴリーやタグはありません。
    • コメント機能はデフォルトではオフになっています(設定でオンにすることも可能)。
    • 例: プロフィールページ(About Me/Us)、お問い合わせページ、プライバシーポリシー、サイトマップなど。

ブログのメインコンテンツは「投稿」で書いていきますが、ブログ運営に必要な「お問い合わせ」や「プライバシーポリシー」といったページは「固定ページ」で作成します。

8-2. 必須の固定ページを作成する

ブログ公開前に、少なくとも以下の固定ページは作成しておきましょう。これらは読者の信頼を得るため、そして規約遵守のために重要です。

  • プライバシーポリシー: ステップ7で作成・設定済みのはずです。内容を確認・追記して公開します。
  • お問い合わせ: 読者があなたに連絡するためのページです。ステップ6で導入したContact Form 7などのプラグインを使って作成できます。
    1. Contact Form 7を有効化し、簡単な設定を行います。
    2. 「お問い合わせ」→「コンタクトフォーム」で作成されたショートコード(例: [contact-form-7 id="123" title="お問い合わせフォーム"])をコピーします。
    3. WordPress管理画面で「固定ページ」→「新規追加」をクリックします。
    4. タイトルを「お問い合わせ」とします。
    5. 本文に、お問い合わせに関する簡単なメッセージと、コピーしたショートコードを貼り付けます。
    6. 「公開」ボタンをクリックします。
  • このブログについて / プロフィール: あなたやブログ運営者、ブログの目的やテーマなどを紹介するページです。読者にあなたがどんな人物かを知ってもらい、親近感や信頼感を持ってもらうために重要です。
    1. 「固定ページ」→「新規追加」をクリックします。
    2. タイトルを「このブログについて」や「プロフィール」とします。
    3. ブログのコンセプト、運営者の簡単な自己紹介、ブログを始めたきっかけ、どんな情報を発信していくかなどを書きます。顔写真を掲載するのも良いでしょう。
    4. 「公開」ボタンをクリックします。

これらの固定ページは、ブログのフッターやメニューなどにリンクを設置することが多いです。

8-3. 最初の「投稿」(記事)を作成する

いよいよブログ記事を書きます! 最初は何について書けばいいか迷うかもしれませんが、ステップ1で考えたテーマやリストアップしたアイデアの中から、最も書きやすそうなものを選んでみましょう。

最初の記事のテーマ例

  • ブログを始めた理由
  • 簡単な自己紹介+これから書きたいテーマの紹介
  • 趣味や好きなことに関する簡単なレビューや体験談
  • 読者に向けた挨拶やメッセージ

完璧を目指さず、まずは一本書き上げて公開することを目標にしましょう。

記事作成の手順

  1. WordPress管理画面で「投稿」→「新規追加」をクリックします。
  2. タイトルを入力: 記事のタイトルです。読者の興味を引き、内容が分かりやすいタイトルにしましょう。SEO的にも重要です。
  3. 本文を書く(ブロックエディタ「Gutenberg」): WordPressの新しい標準エディタは「ブロックエディタ」(Gutenberg)と呼ばれています。文章、画像、見出し、リスト、引用、ボタンなど、様々な要素を「ブロック」として追加・編集していきます。
    • 段落ブロック: 通常の文章を書きます。
    • 見出しブロック: <h2>, <h3> といった見出しを設定できます。記事の構成を整理するために重要です(H1はタイトルに使用されるため、本文ではH2以降を使います)。
    • 画像ブロック: 画像を挿入できます。メディアライブラリから選択するか、アップロードします。代替テキスト(画像が表示されない場合に表示されるテキスト。SEOにも重要)を忘れずに設定しましょう。
    • リストブロック: 箇条書きや番号付きリストを作成できます。
    • 引用ブロック: 他の情報を引用する際に使用します。
    • その他: ブロックの追加ボタン(+アイコン)をクリックすると、様々なブロックが表示されます。最初は基本的なブロックを使ってみましょう。
  4. 記事の構成を考える:
    • 導入:読者の興味を引く、記事の内容を予告する
    • 結論:記事の最も伝えたいことを先に示す(PREP法など)
    • 本文:結論の根拠や詳細を具体的に説明する(見出しを使って整理する)
    • まとめ:記事の内容を要約し、読者に次の行動を促す
      見出し(H2, H3など)を使って、読者が読みやすいように内容を区切りましょう。
  5. 画像や動画を挿入する: 文章だけでなく、画像や動画を使うことで記事はより分かりやすく、魅力的になります。著作権に注意し、自分で撮影したものや、商用利用可能なフリー素材サイト(Pixabay, Unsplashなど)の画像を利用しましょう。
  6. カテゴリーとタグを設定する:
    • カテゴリー: 記事を大きな分類に分けます。ブログの目次のような役割です。ステップ1で考えたテーマや、そこから派生する主要な分類を作成します。作成済みのカテゴリーから選択するか、「新規カテゴリーを追加」で新しく作成します。必ずどれか一つのカテゴリーに属するように設定しましょう。
    • タグ: 記事内の重要なキーワードや関連性の高い単語を設定します。カテゴリーよりも細かい分類です。付けすぎは禁物です(5~10個程度を目安に)。
  7. アイキャッチ画像を設定する: 記事一覧ページやSNSで表示される、記事の顔となる画像です。読者の目を引く画像を設定しましょう。
  8. パーマリンク(スラッグ)を設定する: ステップ7でパーマリンク構造を「投稿名」に設定した場合、ここで記事ごとのURLの末尾(スラッグ)を編集できます。日本語タイトルをそのまま使うと長いURLになってしまうため、記事の内容を表す英数字で簡潔なスラッグを設定するのが一般的です。例: /%postname%//hajimete-blog/
  9. メタディスクリプションを設定する (SEOプラグイン使用時): Yoast SEOなどのSEOプラグインを導入している場合、記事編集画面の下部などにSEO設定欄が表示されます。ここでメタディスクリプション(検索結果に表示される記事の要約文)を設定できます。読者がクリックしたくなるような魅力的な文章にしましょう。
  10. プレビューで確認する: 記事を公開する前に、「プレビュー」ボタンをクリックして、実際のブログでどのように表示されるか確認しましょう。パソコン、スマホの両方で確認することをおすすめします。
  11. 下書き保存: 記事の途中で保存したい場合は、「下書きとして保存」をクリックします。
  12. 公開: 記事が完成したら、「公開」ボタンをクリックします。

最初の記事は、完璧でなくて大丈夫です。まずは「公開する」という経験を積むことが大切です。

ステップ8のまとめ:
ブログには「投稿」と「固定ページ」の2種類があります。お問い合わせやプロフィールは固定ページで作成し、日々のブログ更新は投稿で行います。最初の記事は肩の力を抜いて、まずは一本書き上げて公開することを目指しましょう。WordPressのブロックエディタの使い方に慣れましょう。


ステップ9:ブログ公開前の最終確認と公開

ブログの基本的な設定、必須ページの作成、最初の記事の作成が完了したら、いよいよブログを公開します。公開する前に、いくつかの最終確認を行いましょう。

9-1. チェックリスト:公開前の最終確認

ブログを公開する前に、以下の項目をチェックリスト形式で確認しましょう。

  • 一般設定: サイトタイトル、キャッチフレーズ、HTTPS化されたサイトアドレスは正しいか?タイムゾーンは東京か?
  • 表示設定: ホームページの表示は意図通りか?「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックが入っていないか?
  • パーマリンク設定: 「投稿名」になっているか?(推奨)
  • プライバシー設定: プライバシーポリシーページは作成され、設定済みか?内容はブログに合わせて適切に編集されているか?
  • 必須固定ページ: お問い合わせページ、プロフィールページは作成され、公開済みか?(必要であれば)
  • 最初の記事:
    • タイトルは適切か?
    • 誤字脱字はないか?(音読してみるのが効果的です)
    • 内容は読者に分かりやすく伝わるか?
    • 見出しを使って構成は整理されているか?
    • 画像を使用している場合、代替テキストは設定されているか?著作権は問題ないか?
    • カテゴリーとタグは適切に設定されているか?
    • パーマリンク(スラッグ)は適切か?(日本語タイトルそのままになっていないか)
    • アイキャッチ画像は設定されているか?
    • プレビューでPCとスマホの両方で表示を確認したか?
  • テーマ設定: 基本的なカスタマイズ(サイトタイトル表示、色など)は完了しているか?デザインが崩れていないか?
  • プラグイン設定: 必須プラグイン(セキュリティ、バックアップ、スパム対策、SEO)は導入・有効化され、基本的な設定は完了しているか?(特にスパム対策のAkismetやセキュリティプラグインは最初に設定しておくべきです)
  • メニュー設定: ヘッダーやフッターなどに、主要なページ(お問い合わせ、プロフィールなど)へのメニューは設置されているか?(「外観」→「メニュー」から設定できます)
  • ウィジェット設定: サイドバーやフッターに表示したい要素(プロフィール、最新記事リストなど)は設定されているか?(「外観」→「ウィジェット」から設定できます)
  • SSL化 (HTTPS化): ブログのURLがhttps://から始まっているか?(鍵マークが表示されているか?) SSL化はセキュリティ強化とSEOのために必須です。サーバー側で設定し、WordPressの一般設定でもURLを修正する必要があります。まだの場合は必ず行いましょう。

これらの項目を一つずつ確認し、問題がなければ公開に進みます。

9-2. ブログを「公開」する

WordPressは、インストールした時点では基本的にインターネット上に公開されています(「検索エンジンでの表示」でチェックを入れていない限り)。つまり、ステップ8で最初の記事を「公開」ボタンで公開した時点で、あなたのブログは世界に向けて発信されています。

もし、作業中に一時的にブログを非公開にしたい場合は、プラグイン(例: WP Maintenance Mode など)を使用して「メンテナンス中」画面などを表示させる方法があります。ただし、初心者の方は最初から公開状態で作業を進めても問題ありません。

9-3. 最初の読者にブログを知らせる

ブログを公開しても、すぐに多くの人が訪問してくれるわけではありません。最初の読者を獲得するために、自分からブログの存在を知らせましょう。

  • SNSで告知: Twitter, Instagram, Facebookなどでブログを開設したこと、最初の記事を公開したことを告知しましょう。ブログのURLと一緒に、どんなブログなのか、どんな記事を書いたのかを添えると興味を持ってもらいやすいです。
  • 友人や家族に教える: 身近な人に読んでもらうことから始めましょう。フィードバックをもらえるかもしれません。
  • 関連コミュニティでの告知: 参加しているオンライン・オフラインのコミュニティで、ブログの内容に関連する場所があれば、迷惑にならない範囲で告知するのも良いでしょう(コミュニティのルールを確認しましょう)。

9-4. 検索エンジンにブログの存在を知らせる (Google Search Console)

ブログを公開したら、Googleに「あなたのブログがありますよ」と知らせる手続きを行いましょう。これはGoogle Search Consoleという無料ツールを使って行います。

  1. Google Search Consoleのサイトにアクセスし、Googleアカウントでログインします。
  2. あなたのブログのURLを追加します(プロパティの追加)。
  3. サイトの所有権を確認します(指示に従って、HTMLファイルをサーバーにアップロードしたり、DNSレコードを設定したりします。サーバー会社によっては簡単な確認方法が用意されている場合もあります)。
  4. 所有権の確認ができたら、サイトマップを送信します。サイトマップはブログのページ構造を検索エンジンに伝えるファイルです。SEOプラグイン(Yoast SEOなど)を導入していれば自動的に生成されています(通常 あなたのドメイン名.com/sitemap_index.xml のようなURLになります)。Google Search Consoleの「サイトマップ」メニューから、このURLを入力して送信します。

これにより、Googleがあなたのブログをクロール(巡回)し、検索結果に表示してくれるようになります。ただし、検索結果に表示されるようになるまでには時間がかかります。

ステップ9のまとめ:
ブログ公開前には、設定やコンテンツの内容、デザインなどを最終確認しましょう。公開後は、積極的にブログの存在を知らせ、Google Search Consoleで検索エンジンへの登録を行いましょう。


ステップ10:ブログ公開後:次の一歩を踏み出す

ブログを公開できたあなたは、もう初心者ではありません。ブログ運営という長い旅のスタート地点に立ったのです。ここからは、ブログを育てていくフェーズに入ります。

10-1. コンテンツを継続的に作成する

ブログ運営で最も重要かつ大変なことの一つが、継続的なコンテンツ(記事)作成です。新しい記事が定期的に更新されるブログは、読者も検索エンジンも好みます。

  • 記事のアイデア: ステップ1でリストアップしたアイデアを参考に、定期的に新しい記事を作成しましょう。日常の中で気づいたこと、読者からの質問、最新のニュースなど、常にアンテナを張ってネタを探しましょう。
  • 質と量のバランス: 量も大切ですが、質の高い記事を書くことを目指しましょう。読者の悩みや疑問を解決できる、価値のある情報を提供することを心がけます。
  • 執筆習慣をつける: 最初は週に1記事でも構いません。自分に合ったペースで執筆する習慣をつけましょう。

10-2. 読者との交流を大切にする

コメントやお問い合わせフォームを通じて読者から反応があったら、丁寧に返信しましょう。読者との交流は、ブログ運営のモチベーションにも繋がりますし、読者のニーズを把握するヒントにもなります。

10-3. アクセス状況を確認する (Google Analytics)

ブログにどれくらいの人が、どこから、どんなキーワードで訪れているのかを知ることは、ブログを改善していく上で非常に役立ちます。Google Analyticsという無料ツールを導入しましょう。

  1. Google Analyticsのサイトにアクセスし、Googleアカウントでログインします。
  2. 新しいアカウント・プロパティを作成し、あなたのブログの情報を登録します。
  3. トラッキングコードを取得します。
  4. 取得したトラッキングコードをブログに設置します。テーマやプラグイン(例: Site Kit by Google)によっては、管理画面から簡単に設置できます。手動で設置する場合は、テーマのheader.phpファイルなどを編集する必要があります。

Google Analyticsを設定すれば、ブログへのアクセス状況を詳細に分析できるようになります。

10-4. SEOについて学ぶ・実践する

ブログを多くの人に読んでもらうためには、検索エンジンからのアクセスは非常に重要です。SEOは奥が深いですが、初心者でもできる基本的な対策から始めていきましょう。

  • キーワード選定: 読者がどんなキーワードで検索するかを考え、記事のテーマやタイトル、見出しに含めます。Googleキーワードプランナーや関連キーワードツールなどを活用するのも良いでしょう。
  • 記事の構成: 読者が読みやすいように、見出し、リスト、太字などを効果的に使います。
  • 内部リンク・外部リンク: ブログ内の関連する記事同士をリンク(内部リンク)したり、信頼できる外部サイトへのリンク(外部リンク)を貼ったりします。
  • 表示速度の改善: 画像を圧縮したり、キャッシュプラグインを使ったりして、ブログの表示速度を速くします。

10-5. SNSや他のプラットフォームを活用する

ブログへのアクセスを増やすために、SNS(Twitter, Instagram, Pinterestなど)で記事の更新情報を発信したり、ブログの内容に関連する情報を投稿したりするのも有効です。はてなブックマークやFeedlyなどのサービスに登録するのも良いでしょう。

10-6. デザインや機能を改善する

ブログ運営に慣れてきたら、読者にとってより使いやすいブログを目指して、デザインや機能を改善していくことも考えましょう。

  • ブログのテーマカラーやフォントを見直す
  • サイドバーやフッターの情報を整理する
  • 読者にとって便利な機能(目次、関連記事表示など)を導入する(プラグインやテーマ機能で)

10-7. 収益化について学ぶ (必要な場合)

もし収益化を目的としているなら、以下の方法について学び始めましょう。ただし、収益化は簡単ではありませんし、ある程度のアクセスが集まってから具体的な準備をするのが一般的です。

  • 広告掲載: Google AdSenseなど。
  • アフィリエイト: 商品やサービスを紹介し、成果に応じて報酬を得る。A8.netやもしもアフィリエイトなどのASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)に登録する必要がある。
  • 自分の商品・サービスの販売: 電子書籍、オンライン講座、コンサルティングなど。

10-8. 挫折しそうになったら…

ブログ運営は、思うようにアクセスが増えなかったり、ネタ切れに悩んだり、孤独を感じたりすることもあります。そんな時は、

  • 始めた頃の目的を思い出す: なぜブログを始めたのか、原点を振り返ってみましょう。
  • 完璧主義を手放す: 最初から完璧な記事やデザインを目指さなくても大丈夫です。少しずつ改善していきましょう。
  • 他のブロガーと交流する: SNSやブログコミュニティで他のブロガーと繋がると、情報交換できたり、モチベーションを維持できたりします。
  • 休憩する: どうしても筆が進まないときは、無理せず休憩も必要です。

ブログ運営は長期的な視点が必要です。焦らず、楽しみながら続けていくことが最も大切です。

ステップ10のまとめ:
ブログ公開はゴールではなく、スタートです。継続的な情報発信、読者との交流、アクセス解析、SEO、そして時には改善を重ねながら、あなたのブログを育てていきましょう。


終わりに:あなただけの「メディア」を育てよう

この記事では、ブログを始めたい初心者の方が、ゼロから自分のブログを立ち上げ、最初の記事を公開し、そしてその後の運営に進むための具体的な10ステップを、約5000語の詳細な解説付きで紹介しました。

ブログは、インターネット上にあなた自身の「居場所」を作り、考えや情報を発信し、多くの人と繋がるための素晴らしいツールです。最初は難しく感じるかもしれませんが、この記事のステップに沿って一つずつ進めていけば、必ず実現できます。

完璧なブログを最初から目指す必要はありません。まずは小さく始めて、書き続けること。それが、ブログを成功させるための何よりの秘訣です。

さあ、この記事を読み終えたら、すぐに最初のステップ「ブログの目的とテーマを決める」から始めてみましょう。あなたのブログが、誰かの役に立ち、あなた自身にとってもかけがえのない場所になることを願っています。

頑張ってください! あなたのブログライフを応援しています。


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