【徹底解説】NURO光の評判は?実測速度、料金プラン、メリット・デメリット、注意点まで網羅
はじめに:あなたのインターネット環境、満足していますか?
現代社会において、インターネットはもはや生活に欠かせないインフラです。動画視聴、オンラインゲーム、テレワーク、SNS、ショッピングなど、あらゆる活動で高速かつ安定した通信が求められています。特に、高画質な動画や大容量ファイルのやり取りが増え、複数端末を同時に接続することも一般的になった今、旧来の回線速度では物足りなさを感じている方も多いのではないでしょうか。
そんな中、「速い」「安い」といった評判を耳にする機会が増えているのが、SONYグループが提供する光回線サービス「NURO光」です。一般的な光回線が下り最大1Gbpsを謳う中で、NURO光は標準プランで下り最大2Gbpsという驚異的な速度を提示し、多くのユーザーから注目を集めています。
しかし、インターネット回線の契約は決して安い買い物ではありません。月々の固定費が発生し、契約期間の縛りや工事が必要となる場合がほとんどです。そのため、契約後に後悔しないためには、サービスの評判や実態、料金プラン、メリット・デメリットなどをしっかりと把握しておくことが非常に重要です。
この記事では、NURO光を検討しているあなたが、最適な選択をできるよう、以下の内容について徹底的に解説します。
- NURO光とはどのようなサービスなのか?
- 実際に利用している人の評判は?(良い点・悪い点)
- 「下り最大2Gbps」の実測速度はどのくらい出るのか?速度に影響する要因は?
- 気になる料金プランの詳細(月額料金、初期費用、工事費、オプション、解約金)
- NURO光のメリット・デメリットを徹底比較
- NURO光が向いている人・向いていない人
- 申し込み方法から開通までの流れと注意点
- よくある質問
ぜひこの記事を読んで、あなたのインターネット回線選びの参考にしてください。
NURO光とは?その特徴を深掘り
NURO光は、SONYグループのソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が提供する光ファイバーインターネット接続サービスです。その最大の特徴は、なんといっても個人向け回線としては当時類を見なかった「下り最大2Gbps」という高速通信速度を標準プランとして提供したことでしょう。(※一部プランは1Gbpsや10Gbpsもあります)
一般的な光回線サービスは、NTT東日本・西日本が敷設したフレッツ光の回線網、またはフレッツ光から設備を借りて提供される光コラボレーションサービスが主流です。これらは下り最大1Gbpsが標準的な速度規格となっています。一方、NURO光は、NTTのダークファイバー(未使用の光ファイバー)や自社独自の光ファイバー網を利用することで、より高速な通信を実現しています。
この「独自回線網の利用」が、NURO光の他の光回線とは異なる性質を生み出しています。
- 高速性: 帯域を広く利用できるため、他の回線よりも高速通信が可能。特に、ピークタイムの混雑にも強いと言われます。
- 提供エリアの限定性: 独自の設備を使用するため、フレッツ光のように全国津々浦々で利用できるわけではありません。提供エリアは徐々に拡大していますが、まだ限定的です。
- 工事の特殊性: 宅内への光ファイバー引き込みに加え、電柱からの引き込みや設備設置が必要となるため、原則として2回の工事が必要になるケースが多く、開通までに時間がかかる傾向があります。
また、NURO光は高速通信だけでなく、料金面やサービス面でも特徴があります。
- 高性能なONU(光回線終端装置)/無線LANルーター一体型機器の無料レンタル: Wi-Fi機能が搭載された高性能な機器が無料でレンタルされるため、別途ルーターを購入する必要がありません。
- セキュリティサービス標準装備: ウイルス対策ソフトなどのセキュリティサービスが標準で利用できるプランがあります。
- シンプルな料金体系: プランの種類は比較的シンプルです。
これらの特徴を踏まえた上で、実際の評判や実測速度、料金プランを詳しく見ていきましょう。
NURO光の評判は?良い評判と悪い評判から読み解く実態
NURO光の評判は、インターネット上の口コミやレビューサイトなどで多数見られます。その内容は賛否両論あり、利用者の状況や期待値によって評価が大きく分かれているのが実態です。ここでは、代表的な良い評判と悪い評判を具体的に見ていきます。
良い評判:期待通りの「速さ」と「安さ」
最も多く聞かれる良い評判は、やはり「速度が速い」という点です。特に、従来の1Gbps回線からNURO光に乗り換えたユーザーからは、その違いを実感する声が多く見られます。
- 「実測で下り500Mbps~1Gbps以上出ることも珍しくない」: 理論値である2Gbpsがそのまま出るわけではありませんが、それでも一般的な1Gbps回線の実測値(多くの場合、数百Mbps程度)と比較すると、NURO光の方が安定して高い速度を記録する傾向があります。特に、大容量ファイルのダウンロードや、4K・8Kの高画質動画視聴などが非常に快適になったという声があります。
- 「オンラインゲームのPing値が低い」: オンラインゲームでは、速度以上にPing値(サーバーとの応答速度)が重要視されます。Ping値が低いほどラグが少なく、快適にプレイできます。NURO光は独自回線網を利用しているため、他の光回線よりもPing値が低くなる傾向があり、ゲーマーからの評価が高いです。
- 「月額料金が他の光回線と比較して安い」: 特に、長期契約プランやキャンペーンを適用した場合、月額料金が他の主要な光回線サービスと比較して割安になるケースが多いです。高速性を考慮すると、コストパフォーマンスに優れていると感じるユーザーが多いようです。
- 「高性能なWi-Fiルーターが無料で使える」: 別途無線LANルーターを購入・設定する手間や費用がかからず、最新のWi-Fi規格(Wi-Fi 6など)に対応した高性能なONU一体型機器が無料でレンタルされる点をメリットとして挙げる声もあります。
- 「SoftBankユーザーはおうち割光セットでスマホ代が安くなる」: SoftBankのスマートフォンを利用している場合、NURO光とセットで契約することで「おうち割 光セット」が適用され、家族のスマホ代が割引になります。これにより、トータルの通信費を大幅に削減できる可能性があります。
悪い評判:開通までの壁とサービスの課題
一方で、NURO光にはいくつかの否定的な評判や不満の声も存在します。これらは主に、契約前の期待と現実とのギャップや、サービスの特性に起因するものです。
- 「開通工事に時間がかかりすぎる」「工事日の連絡が遅い」: これがNURO光に関する最も多い不満かもしれません。特に引っ越しシーズンなど時期によっては、申し込みから開通まで数ヶ月かかるケースも報告されています。また、工事日程の調整や連絡体制がスムーズでないと感じるユーザーもいるようです。
- 「工事が原則2回必要で立ち会いも面倒」: NURO光の工事は、まず宅内への光ファイバー引き込み、次に電柱から宅内への接続というように、原則として2回の工事が必要です(状況によっては1回の場合もあります)。それぞれ立ち会いが必要になるため、日程調整や時間の確保が負担に感じられます。
- 「提供エリア外だった」: 独自回線網を利用しているため、提供エリアが限定的です。自分の住んでいる地域がエリア外であることにがっかりする声が多く聞かれます。エリア内であっても、物件の構造や設備によっては工事ができない場合もあります。
- 「通信速度が時間帯によって不安定になる」「期待した速度が出ない」: 高速性が売りのNURO光ですが、利用環境によっては期待した速度が出ない、あるいは特定の時間帯(夜間など)に速度が低下するといった声もあります。これは、利用者の宅内環境(ONUから端末までの配線や設定、Wi-Fi環境、端末性能など)や、マンションタイプの場合は同じ建物の利用状況などが影響している可能性があります。
- 「サポートセンターに繋がりにくい」「対応が悪かった」: サポート体制に関する不満も一部で見られます。問い合わせたいときに電話が繋がりにくい、担当者によって対応が異なる、といった声があります。
- 「契約期間の縛りや解約金が高い」: キャンペーン適用を受けるためには長期契約(2年または3年)が必要なプランが多く、契約期間中に解約すると高額な違約金が発生します。また、工事費を分割払いしている場合、解約時に残債を一括請求されることもあります。
- 「引っ越し時の手続きが面倒」「移転先で使えない」: 提供エリアが限定的なため、引っ越し先がNURO光のエリア外だと利用を継続できません。解約して新規契約し直す必要があり、その際に解約金や工事費残債が発生する可能性があります。エリア内であっても、移転先での新規工事が必要になり、再度開通まで時間がかかることもあります。
評判の総括:速度と料金の魅力 vs. 工事・エリア・サポートの課題
これらの評判を総合すると、NURO光は「高速通信」と「コストパフォーマンスの良さ」という最大の魅力がある一方で、「提供エリアの限定性」「開通工事の手間と期間」「一部のサポートに関する不満」といった課題も抱えていると言えます。
- 速度: 多くのユーザーが体感速度の向上を実感しており、特にオンラインゲームや大容量通信を行うユーザーからの評価が高いです。ただし、全てのユーザーが理論値に近い速度を出せるわけではなく、環境によっては期待外れになる可能性もあります。
- 料金: 長期契約とキャンペーンをうまく活用できれば、高速性を考慮すると非常にお得な料金で利用できます。
- エリア・工事: この2点がNURO光を契約する上での最大のハードルとなることが多いです。提供エリア内であるか、工事が可能か、そして開通までの期間を許容できるかが重要な判断基準となります。
- サポート: 一部の不満の声はあるものの、多くのケースでは問題なく利用できています。ただし、万が一のトラブル時にスムーズな対応が得られるかは、運やタイミングに左右される可能性もゼロではありません。
これらの評判を踏まえ、自身の住環境、利用目的、重視する点(速度、料金、開通までの期間、サポートなど)を考慮して、NURO光が自分に合っているかどうかを検討する必要があります。
NURO光の実測速度は?「下り最大2Gbps」の真実
NURO光が謳う「下り最大2Gbps」という速度は、技術規格上の最高速度であり、実際の利用環境でこの速度がそのまま出ることはまずありません。これはNURO光に限らず、全てのインターネット回線サービスに言えることですが、「最大〇Gbps」はあくまで理論値(ベストエフォート型)であり、実測速度は様々な要因によって変動します。
では、NURO光の「下り最大2Gbps」は、実際のところどのくらいの速度が出るのでしょうか? そして、実測速度に影響を与える要因は何でしょうか?
実測速度の目安
インターネット上で多数報告されているNURO光ユーザーの実測速度データ(例:「みんなのネット回線速度」などの測定サイト)を見ると、平均的には以下の傾向が見られます。
- 下り速度: 500Mbps~1.5Gbps程度
- 上り速度: 500Mbps~1Gbps程度
- Ping値: 10ms~30ms程度
もちろん、これはあくまで平均的な傾向であり、利用環境や時間帯によっては、下り速度が1.5Gbpsを超えるような非常に高速な速度が出たり、逆に数百Mbpsを下回ることもあります。
重要なのは、「一般的な1Gbps回線の実測値と比較して、NURO光は平均的に速い傾向にある」という点です。1Gbps回線の実測値が数百Mbps程度に落ち着くことが多い中、NURO光はそれを上回る速度を出すユーザーが多く、理論値2Gbpsのポテンシャルをある程度は活かせていると言えます。
Ping値についても、多くの光回線が20ms~50ms程度であるのに比べ、NURO光は低めの数値が出やすく、オンラインゲームやビデオ会議(Zoomなど)において有利です。
実測速度に影響を与える要因
NURO光に限らず、インターネットの実測速度は以下の様々な要因によって決まります。理論値の2Gbpsは、理想的な環境下でのNURO光回線自体のポテンシャルを示すものであり、宅内環境や利用状況によって速度は制限されます。
- ONU(光回線終端装置)/ルーターの性能:
- NURO光からレンタルされるONUは高性能ですが、機種によってスペックが異なります。また、Wi-Fiを利用する場合、ONUや端末が対応しているWi-Fi規格(Wi-Fi 5, Wi-Fi 6など)や同時接続台数によって速度は大きく変わります。最新のWi-Fi 6対応機器であれば、無線でも高速通信が期待できます。
- 宅内LAN環境:
- LANケーブル: ONUとパソコンなどの端末をLANケーブルで接続する場合、ケーブルのカテゴリ(Cat)が重要です。NURO光の速度を活かすには、最低でもCat5e(1Gbps対応)が必要ですが、理想的にはCat6a以上(10Gbps対応)が推奨されます。古いケーブルや損傷したケーブルは速度低下の原因になります。
- 宅内配線: 壁の中を通っているLANケーブルが古い場合や、分配が多い場合なども速度低下の原因になります。
- ハブやスイッチングハブ: 複数の有線接続を行う場合に経由するハブの性能も影響します。ギガビットイーサネット(1Gbps)対応の製品を選ぶ必要があります。
- 接続している端末の性能:
- パソコンやスマートフォンのネットワークインターフェースカード(NIC)やCPU、メモリなどのスペックも速度に影響します。古いパソコンや処理能力の低い端末では、回線の速度を十分に引き出せないことがあります。特に、有線接続の場合は端末のNICが1Gbpsや2.5Gbps、10Gbpsなど、どの速度に対応しているかを確認しましょう。
- 利用時間帯:
- インターネット回線は、多くの人が利用する夜間帯(特に20時~23時頃)に混雑し、速度が低下する傾向があります。独自回線を利用するNURO光は比較的混雑に強いと言われますが、全く影響を受けないわけではありません。
- サーバー側の要因:
- アクセスしているWebサイトやダウンロード元サーバーの回線速度や負荷状況も、利用者側のダウンロード速度に影響します。サーバー側が低速であれば、どれだけ自宅の回線が速くてもそれ以上の速度は出ません。
- マンションタイプの場合:
- マンションタイプ(特にNURO光 for マンション)の場合、建物全体でNURO光回線を共有するため、同じ建物内の利用者が多い時間帯は速度が低下する可能性があります。
- プロバイダの設備状況:
- ごく稀に、NURO光の設備自体の問題やメンテナンスによって速度が低下する可能性もあります。
実際の利用シーンでの体感速度
「実測速度が〇Mbps」と言われてもピンとこないかもしれません。実際の利用シーンで考えると、以下のようになります。
- Webサイト閲覧、SNS: 数十Mbps程度の速度が出ていれば十分快適です。NURO光であれば、この点は全く問題ありません。
- HD画質(1080p)動画視聴: 5Mbps~10Mbps程度あればスムーズに視聴できます。
- 4K画質動画視聴: 20Mbps~40Mbps程度が必要になります。NURO光であれば、複数端末で同時に4K動画を視聴しても快適な速度が出やすいです。
- オンラインゲーム: 快適なプレイには、速度よりもPing値が重要です。Ping値が50ms以下であれば概ね快適、20ms以下であれば非常に快適と言われます。NURO光はPing値が低い傾向にあるため、ゲーマーに人気があります。速度としては、ゲームの種類によりますが、数十Mbps~100Mbps程度出ていれば十分でしょう。
- 大容量ファイルのダウンロード/アップロード: ソフトウェアのダウンロード、動画編集データのアップロードなど、容量が大きいほど高速回線の恩恵を感じられます。NURO光の数百Mbps~1Gbps以上の実測速度であれば、数GBのファイルでも短時間で完了できます。
- テレワーク(ビデオ会議など): 上り・下りともに安定した速度と低いPing値が重要です。NURO光はビデオ会議もスムーズに行えるポテンシャルを持っています。
結論として、NURO光の「下り最大2Gbps」はあくまで理論値ですが、多くのユーザーが一般的な1Gbps回線よりも高速な実測値を体験しており、特に速度を重視する用途(オンラインゲーム、大容量データ通信、高画質動画視聴など)においてその真価を発揮すると言えます。ただし、期待通りの速度を得るためには、ONUだけでなく、宅内LAN環境や端末性能など、利用者側の準備も重要であることを理解しておきましょう。
NURO光の料金プラン詳細
NURO光の料金プランは比較的シンプルですが、契約期間や最大速度によっていくつかの種類があります。ここでは、代表的なプランとその料金、初期費用、オプション、解約金などについて詳しく解説します。
主な料金プラン
個人の戸建てやマンションで利用する場合の主なプランは以下の通りです。
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NURO光 2ギガ (3年契約)
- 最も標準的で人気の高いプランです。
- 最大通信速度: 下り2Gbps / 上り1Gbps
- 契約期間: 3年間 (自動更新)
- 月額料金: 5,200円 (※割引キャンペーン適用後の料金)
- 特徴: 長期利用を前提とする方向け。月額料金が最もお得になるプランです。多くのキャンペーンが適用されます。
- 違約金: 契約更新月以外に解約した場合、違約金が発生します。(※金額は契約時期により変動する可能性があります。公式サイトで確認ください)
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NURO光 2ギガ (2年契約)
- 契約期間を3年よりも短くしたい方向けのプランです。
- 最大通信速度: 下り2Gbps / 上り1Gbps
- 契約期間: 2年間 (自動更新)
- 月額料金: 5,700円 (※割引キャンペーン適用後の料金)
- 特徴: 3年契約より月額料金は若干高くなりますが、契約期間の縛りが短くなります。
- 違約金: 契約更新月以外に解約した場合、違約金が発生します。(※金額は契約時期により変動する可能性があります。公式サイトで確認ください)
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NURO光 2ギガ (契約期間なし)
- 契約期間の縛りを避けたい方向けのプランです。
- 最大通信速度: 下り2Gbps / 上り1Gbps
- 契約期間: なし
- 月額料金: 6,100円
- 特徴: いつ解約しても違約金は発生しません。ただし、月額料金は他のプランより高くなります。
- 違約金: なし(ただし、工事費の残債は発生します)
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NURO光 10ギガ
- さらに高速な通信を求める方向けのプランです。
- 最大通信速度: 下り10Gbps / 上り10Gbps
- 契約期間: 3年間 (自動更新) または 契約期間なし
- 月額料金:
- 3年契約: 5,700円 (※割引キャンペーン適用後の料金)
- 契約期間なし: 6,600円
- 特徴: 対応エリアは2ギガプランよりもさらに限定的です。10Gbpsの速度を活かすには、対応する高性能なONUやLANケーブル(Cat6a以上)、端末のNIC(10Gbps対応)など、宅内環境も整える必要があります。
- 違約金: 3年契約の場合、契約更新月以外に解約すると違約金が発生します。(契約期間なしプランは違約金なし)
-
NURO光 for マンション (マンションミニ)
- NURO光が導入済みのマンションで利用できるプランです。
- 最大通信速度: 下り2Gbps / 上り1Gbps (※棟内の設備仕様による)
- 契約期間: 2年間 または 3年間(棟内の設備仕様による)
- 月額料金: 2,090円 ~ 2,750円 (※棟内の設備仕様や契約人数による)
- 特徴: 同じマンション内の契約者数に応じて料金が変動する「NURO光マンションミニ」という独特の料金体系です。導入されている物件が限られており、個人で申し込めるわけではありません。
初期費用
NURO光を契約する際には、以下の初期費用が発生します。
- 契約事務手数料: 3,300円 (契約時に発生)
- 基本工事費: 44,000円 (開通工事にかかる費用)
一見高額に見える基本工事費ですが、多くの人が契約する「NURO光 2ギガ (3年契約)」「NURO光 2ギガ (2年契約)」「NURO光 10ギガ (3年契約)」のプランでは、「実質無料」になるキャンペーンが適用されるのが一般的です。
工事費実質無料キャンペーンの仕組み
工事費実質無料キャンペーンは、工事費44,000円を分割(3年契約なら36回、2年契約なら24回)で支払いますが、その分割支払い額と同額が月々の利用料金から割引されるという仕組みです。
例:NURO光 2ギガ (3年契約) の場合
* 工事費: 44,000円
* 分割回数: 36回
* 月々の工事費分割払い額: 44,000円 ÷ 36回 ≒ 1,222円
* 月々の割引額: 1,222円
これにより、36ヶ月間利用し続ければ、工事費の合計額と同額の割引が受けられるため、結果的に工事費が「実質無料」になります。
注意点:
* この割引は、契約期間満了前に解約した場合、割引は終了し、工事費の残債を一括で支払う必要があります。
* 契約期間なしプランや、キャンペーン対象外のプランでは、工事費は実質無料になりません。
各種オプション料金
NURO光では、インターネット接続以外にも様々なオプションサービスを提供しています。
- NURO光でんわ: 月額550円で利用できるIP電話サービス。SoftBankユーザーなら、おうち割光セットの適用条件にもなります。光電話対応機器のレンタル料が含まれます。
- NURO光ひかりTV: 光回線でテレビ番組を視聴できるサービス。料金は契約プランや視聴チャンネルによって異なります。
- NUROでんき / NUROガス: NURO光とセットで契約すると割引が適用される電力・ガスサービス。
- NUROさくっとサポート: 専門スタッフが訪問・遠隔でインターネットやパソコンの設定をサポートするサービス(有料)。
- その他: リモートサポート、駆けつけサポートなど、様々な有料オプションがあります。
違約金・解約金
契約期間の縛りがあるプラン(2年契約、3年契約)を契約更新月以外に解約した場合、以下の費用が発生する可能性があります。
- 契約解除料(違約金):
- 契約プランや契約時期によって金額が異なります。例えば、NURO光 2ギガ (3年契約) の場合、違約金は4,400円(※2022年7月1日以降の契約の場合。それ以前の契約は高額になる可能性があります)。10ギガプランや2年契約プランでも金額は異なります。
- 工事費残債の一括払い:
- 工事費実質無料キャンペーンが適用されているプランでも、契約期間満了前に解約すると、割引が終了し、分割払いが終わっていない工事費の残債を一括で支払う必要があります。例えば、3年契約で1年(12ヶ月)利用後に解約した場合、工事費残債は 44,000円 – (1,222円 × 12ヶ月) ≒ 29,336円 となります。
解約を検討する場合は、これらの費用が発生するかどうか、公式サイトやマイページで事前に確認することが重要です。
キャンペーン・特典情報
NURO光は積極的にキャンペーンを実施しています。これにより、初期費用や月額料金を抑えたり、お得な特典を受け取ったりできます。主なキャンペーンとしては以下のものがあります(時期によって内容は変動します)。
- 45,000円キャッシュバック: 新規契約者向けの代表的なキャンペーン。契約から数ヶ月後に申請手続きが必要な場合が多いです。
- 1年間月額割引: 開通から一定期間、月額料金が割引されるキャンペーン。
- 工事費実質無料: 前述の通り、多くのプランで適用されます。
- 他社からの乗り換え費用負担: 他社回線から乗り換える際に発生する違約金や工事費残債などを、NURO光が一定額まで負担してくれるキャンペーン。
- 特典プレゼント: PS5がレンタルできるキャンペーンなど、ユニークな特典が提供されることもあります。
キャンペーンを適用するには、公式サイトや正規代理店からの申し込みが必要です。また、キャンペーンには適用条件や注意点(例:キャッシュバックの申請忘れ、受け取り時期など)があるため、申し込む前に詳細をよく確認することが大切です。
料金プランを選ぶ際は、ご自身の利用期間、予算、速度へのニーズ、スマホキャリアなどを考慮して、最もお得で合ったプランを選ぶようにしましょう。特に、長期利用を考えている場合は3年契約、SoftBankユーザーならおうち割光セットの適用、マンションならfor マンションが導入済みか、などを確認しましょう。
NURO光のメリット・デメリット
ここまでNURO光の評判や実測速度、料金プランを見てきました。これらを総合して、NURO光のメリットとデメリットを改めて整理します。
メリット:NURO光を選ぶ理由
- 下り最大2Gbpsの圧倒的な通信速度: これがNURO光最大の強みです。理論値だけでなく、実測値でも多くのユーザーが高速性を実感しており、大容量通信や複数端末での同時利用に強いです。10ギガプランを選べばさらに上の速度を目指せます。
- 理論値だけじゃない、Ping値の低さ: 独自回線を利用しているため、他の光回線と比較してPing値が低い傾向にあります。オンラインゲームを快適にプレイしたい方や、Zoomなどのビデオ会議を安定させたい方にとって大きなメリットです。
- 月額料金が比較的安い(特にキャンペーン適用時): 高速性を考慮すると、月額料金は他の主要な光回線と比較して競争力があります。特に、工事費実質無料やキャッシュバックキャンペーンなどを活用すれば、開通から一定期間は非常にお得に利用できます。
- 高性能ONU/無線LANルーターが無料レンタル: 最新のWi-Fi規格(Wi-Fi 6など)に対応した高性能な機器が無料で使えるため、別途ルーターを購入する費用や手間が省けます。
- SoftBankユーザーならスマホセット割引「おうち割 光セット」適用: SoftBankのスマホ代が最大1,100円/月割引されます。家族の回線も割引対象になるため、トータルの通信費を大幅に節約できる可能性があります。
- セキュリティサービスが標準装備: ウイルス対策ソフトなど、基本的なセキュリティ対策が追加料金なしで利用できる場合があります(プランによる)。
- 独自のネットワーク: フレッツ光回線とは異なる独自のネットワークを利用しているため、フレッツ光や光コラボ回線が混雑している時間帯でも、比較的安定した速度で通信できる可能性があります。
デメリット:契約前に知っておくべき注意点
- 提供エリアが限定的: 独自回線を利用しているため、フレッツ光のように全国どこでも利用できるわけではありません。申し込み前に必ず公式サイトで提供エリアを確認する必要があります。エリア内でも、技術的な問題で提供できない場合もあります。
- 開通までに時間がかかる/工事が原則2回必要: 申し込みから開通まで1ヶ月~数ヶ月かかる場合があり、すぐにインターネットを使いたい方には不向きです。また、原則として宅内工事と屋外工事の2回の立ち会い工事が必要で、日程調整の手間がかかります。工事内容によっては追加費用が発生する可能性もあります。
- マンションタイプ(for マンション)が特殊: マンションへの導入には、建物全体にNURO光の設備が導入されている必要があります。一般的なマンションタイプのように、既存の配管を利用して簡単に導入できるわけではないため、導入済みの物件は限られています。導入されていない場合、戸建てプラン(2ギガ/10ギガ)で申し込むことになりますが、マンションの構造によっては工事が難しかったり、オーナーの許可が必要だったりします。
- 契約期間の縛りや解約金: お得な月額料金やキャンペーンは、2年または3年の契約期間を設けているプランに適用されることがほとんどです。契約期間中に解約すると、違約金や工事費残債が発生し、高額になる可能性があります。
- 引っ越し時の手続きが煩雑: 引っ越し先がNURO光の提供エリア外の場合、解約するしかありません。解約金や工事費残債が発生する可能性があります。エリア内であっても、新規契約扱いとなり、再度工事が必要になるため、開通まで時間がかかります。
- サポート体制への不満: 一部のユーザーからは、サポートセンターの電話が繋がりにくい、対応に不満がある、といった声が聞かれます。
NURO光が向いている人・向いていない人
メリット・デメリットを踏まえると、NURO光は全ての人におすすめできる光回線ではありません。ご自身の状況やインターネットの使い方に合わせて、最適な回線かどうかを判断する必要があります。
NURO光が向いている人
- NURO光の提供エリア内に住んでいる人: これが大前提です。エリア外ではそもそも契約できません。
- 通信速度を最重視する人: オンラインゲーム、高画質動画視聴(4K・8K)、大容量ファイルの頻繁なダウンロード/アップロード、複数の端末で同時に高速通信を利用したいなど、速度にこだわる方にはNURO光のポテンシャルは魅力的です。
- 月々の通信費を抑えたい人: 長期契約プランやキャンペーンを適用できれば、高速性を考慮すると非常にお得な料金で利用できます。
- SoftBankユーザー: 「おうち割 光セット」の適用で、スマホ代と合わせて通信費を大幅に節約できます。
- 開通までの期間が多少かかっても良い人: 申し込みから開通まで時間がかかる可能性があることを理解し、待つ余裕がある人。
- 原則2回の工事立ち会いが可能な人: 平日でも工事に立ち会える人、または家族に立ち会いを頼める人。
NURO光が向いていない人
- NURO光の提供エリア外に住んでいる人: そもそも契約できません。他の光回線を検討しましょう。
- すぐにインターネットを使いたい人: 引っ越しなどでインターネット回線がすぐに必要な場合、NURO光の開通期間はネックになります。
- 工事ができない物件に住んでいる人/工事に抵抗がある人: 賃貸物件などでオーナーの許可が得られない場合や、建物の構造上工事が難しい場合があります。また、壁に穴を開ける可能性のある工事に抵抗がある人。
- 契約期間の縛りや解約金が気になる人: 短期間で引っ越しや解約の可能性がある場合、違約金や工事費残債が発生するリスクがあります。
- マンションに住んでいて、「NURO光 for マンション」が導入されていない人: 戸建てプランでの契約となるため、工事の難易度や費用、オーナーの許可などのハードルが高くなります。また、他のマンションタイプのように手軽に導入できるわけではありません。
NURO光の申し込み方法と開通までの流れ
NURO光を契約する際の申し込みから開通までの一般的な流れと、それぞれのステップでの注意点を解説します。
1. 提供エリアの確認
まず最初に、ご自身の住んでいる場所がNURO光の提供エリア内かどうかを確認します。
* NURO光公式サイトにアクセスし、「提供エリア検索」ページで郵便番号または住所を入力して確認します。
* エリア内と表示されても、建物の構造や設備状況によっては提供できない場合があるため、あくまで目安としてください。
2. 申し込み
提供エリア内であることが確認できたら、Webサイトから申し込みを行います。
* 公式サイトや正規代理店のWebサイトから申し込みフォームに必要情報を入力します。
* 契約プラン(2ギガ/10ギガ、契約期間など)を選択します。
* キャンペーンを適用したい場合は、該当の窓口から申し込む必要があります。
* この時点で、工事に関する簡単なヒアリングがある場合があります。
3. 工事日程の調整(1回目・2回目)
申し込み後、NURO光から工事日程調整の連絡が入ります。
* 宅内工事の日程調整: まず、NURO光指定の工事業者から宅内工事の日程調整の連絡が入ります。
* 屋外工事の日程調整: 宅内工事が終わった後、NTTの委託業者から屋外工事の日程調整の連絡が入ります。
* 原則として2回の工事が必要ですが、状況によっては1回で済む場合もあります。その場合も、日程調整の連絡は別々に入ることが多いです。
* 注意点: 工事日程は希望通りにならない場合があり、特に時期によっては数ヶ月先になることもあります。また、平日しか工事を受け付けていない業者もあります。土日祝日の工事は追加料金がかかる場合や、さらに日程が取りにくい場合があります。
4. 宅内工事(1回目)
指定された日時に、NURO光指定の工事業者が訪問し、宅内工事を行います。
* 作業内容: 光ファイバーケーブルを建物に引き込み、ONU(光回線終端装置)を設置します。必要に応じて壁に穴を開けたり、配管を利用したりします。
* 立ち会い: 契約者またはそれに代わる方の立ち会いが必要です。作業時間は1~2時間程度が目安です。
* 注意点: 賃貸物件の場合、事前にオーナーや管理会社の許可が必要です。工事内容について不明な点があれば、その場で工事業者に確認しましょう。ONUの設置場所も、宅内環境や利用シーンを考慮して指定できます。
5. 屋外工事(2回目)
宅内工事完了後、NTTの委託業者が訪問し、屋外工事を行います。
* 作業内容: 電柱から宅内へ引き込まれた光ファイバーケーブルを接続したり、保安器などの屋外設備を設置したりします。
* 立ち会い: 原則として立ち会いが必要です。作業時間は1~2時間程度が目安です。
* 注意点: 電柱や道路を使用するため、行政への申請が必要な場合があり、これが工事期間が長くなる一因となることがあります。電柱からの引き込みルートに問題があったり、他の設備の兼ね合いがあったりすると、工事が延期になったり、場合によっては中止になったりする可能性もゼロではありません。
6. 開通・利用開始
屋外工事が完了すれば、NURO光の開通手続きは完了です。
* ONUの電源を入れ、パソコンやスマートフォン、ルーターなどを接続・設定すればインターネットが利用できるようになります。
* ONUには無線LAN機能が搭載されているため、Wi-Fi接続の場合は別途ルーターを用意する必要はありません(必要に応じて、高性能な市販ルーターを接続することも可能です)。
開通までの期間目安
申し込みから開通までの期間は、公式サイトでは「約1~2ヶ月」とされていますが、これはあくまで目安です。時期(引っ越しシーズンなど)や地域、建物の状況、工事の進捗状況によっては、3ヶ月以上かかるケースも報告されています。特に、屋外工事はNTTの設備状況や行政手続きに影響されるため、予想以上に時間がかかることがあります。
工事に関する注意点まとめ
- 原則2回工事、各回立ち会いが必要。
- 工事日程は希望通りにならない可能性があり、数ヶ月かかることも。
- 賃貸物件はオーナーや管理会社の許可が必須。
- 建物の構造によっては工事ができない場合や、追加費用が発生する場合がある。
- 屋外工事はNTT設備や行政手続きに影響される。
NURO光を検討する際は、これらの工事に関するハードルを理解し、許容できるかどうかを慎重に判断することが非常に重要です。
他社光回線との比較(簡単)
NURO光を検討するにあたり、他の主要な光回線サービスと比較してみましょう。
項目 | NURO光 (2ギガ) | ドコモ光 / ソフトバンク光 / auひかり / フレッツ光 / 光コラボなど |
---|---|---|
最大通信速度 | 下り2Gbps / 上り1Gbps (一部10Gbpsプランあり) | 下り1Gbps / 上り1Gbps (一部10Gbpsプランあり) |
回線網 | 独自回線(NTTダークファイバー等利用) | NTT東西のフレッツ光網、または電力会社系回線 (auひかり, コミュファ光など) |
提供エリア | 限定的 (徐々に拡大中) | 全国 (フレッツ光、光コラボ) または各社独自のエリア (auひかりなど) |
月額料金 | 比較的安い (特に長期契約&キャンペーン時) | NURO光と比較して高めの場合が多い |
初期費用 | 工事費44,000円 (実質無料キャンペーンあり) | 工事費22,000円~44,000円程度 (実質無料キャンペーンあり) |
工事回数 | 原則2回 (状況により1回) | 原則1回 |
開通期間 | 1ヶ月~数ヶ月かかる傾向 | 2週間~1ヶ月程度が目安 |
マンション | 「for マンション」は導入物件が非常に少ない | 一般的なマンションタイプが普及している |
スマホ割 | SoftBank (おうち割 光セット) | ドコモ (ドコモ光セット割)、SoftBank (おうち割 光セット)、au (auスマートバリュー)、UQ mobile (自宅セット割) など |
比較のポイント:
- 速度: 理論値・実測値ともにNURO光が優位な傾向。ただし、他の1Gbps回線でも十分な速度が出る場合も多い。
- エリア・工事: NURO光の最大の弱点。全国で提供されている他の回線に比べ、エリアが狭く、工事の手間と時間がかかる。
- 料金: 高速性を考慮するとNURO光がお得な場合が多いが、キャンペーン適用や契約期間の有無、スマホ割適用可否によって最適な回線は異なる。
- マンション: マンションに住んでいる場合、NURO光 for マンションが導入されていないと戸建てタイプでの契約となり、ハードルが高い。多くのマンションではフレッツ光や光コラボの導入が進んでいる。
- スマホ割: 自身のスマホキャリアに合わせて選ぶのが基本。家族のキャリアも考慮に入れると割引額が大きくなる場合がある。
結論として、NURO光は「速度と料金のバランス」に非常に優れていますが、提供エリアと工事の手間・期間という明確なハードルがあります。これらのハードルをクリアできるのであれば、有力な選択肢となります。そうでない場合は、他の回線を検討するのが賢明です。
よくある質問(FAQ)
NURO光に関するよくある質問とその回答をまとめました。
Q1. NURO光の工事は本当に2回必要ですか?
A1. 原則として、宅内工事と屋外工事の合計2回の立ち会い工事が必要です。宅内工事で光ファイバーを建物内に引き込み、屋外工事で電柱などから宅内へ接続します。ただし、例外的に1回の工事で完了する場合もあります。
Q2. 工事費用は実質無料とのことですが、どういう仕組みですか?
A2. 工事費44,000円を36回(3年契約の場合)または24回(2年契約の場合)に分割して支払いますが、その分割支払い額と同額が月額料金から毎月割引されます。これにより、契約期間を継続すれば結果的に工事費の支払いが相殺され、実質無料となります。ただし、契約期間中に解約すると割引が終了し、工事費の残債を一括で支払う必要があります。
Q3. ONU(光回線終端装置)/無線LANルーターは自分で用意する必要はありますか?
A3. いいえ、NURO光から高性能なONU(無線LAN機能付き)が無料でレンタルされます。別途ルーターを購入する必要はありません。レンタルされるONUは機種がいくつかあり、最新のWi-Fi規格に対応している機種もあります。
Q4. マンションでもNURO光を契約できますか?
A4. はい、マンションでも契約できますが、以下の2つのケースがあります。
* NURO光 for マンション (マンションミニ) が導入済みの物件: この場合、月額2,090円~2,750円程度でお得に利用できます。ただし、導入済みの物件は限られています。
* NURO光 for マンションが未導入の物件: この場合、戸建てタイプ(2ギガ/10ギガプラン)で申し込むことになります。戸建てと同様の工事が必要になり、物件の構造やオーナー・管理会社の許可によっては工事が難しい場合があります。
Q5. NURO光の提供エリアは今後拡大しますか?
A5. はい、NURO光は順次提供エリアを拡大しています。ただし、独自回線網の構築には時間がかかるため、急激な全国展開は難しいのが実情です。公式サイトで最新の提供エリア情報を確認してください。
Q6. NURO光の通信速度が遅いと感じる場合はどうすればいいですか?
A6. いくつかの原因が考えられます。
* 宅内環境: ONUやルーターの再起動、LANケーブルのカテゴリ(Cat5e以上推奨、理想はCat6a以上)確認、Wi-Fi接続の場合はONUや端末が対応しているWi-Fi規格確認、Wi-Fi利用時の障害物や電波干渉の確認など。
* 端末性能: 接続しているパソコンやスマートフォンのスペックがボトルネックになっている可能性。
* 時間帯: 利用者の多い夜間帯は混雑しやすい傾向があります。
* マンションタイプ: 同じ建物内の利用状況による影響。
* これらの対策を試しても改善しない場合は、NURO光のサポートセンターに相談してみましょう。
Q7. NURO光を解約する方法と費用を教えてください。
A7. NURO光の解約は、Web上のマイページまたは電話で手続きを行います。解約時に発生する費用は、契約プラン、契約期間の有無、解約時期によって異なります。
* 契約期間があるプラン(2年/3年契約): 契約更新月以外に解約すると、契約解除料(違約金)と工事費残債が発生します。
* 契約期間なしプラン: 違約金は発生しませんが、工事費実質無料キャンペーンは適用されないため、工事費を分割払いしている場合は残債が発生します。
* 解約前に、マイページや公式サイトで正確な解約費用を確認することが重要です。
まとめ:NURO光はあなたに最適な選択か?
NURO光は、「下り最大2Gbps」という圧倒的な高速通信と、それを実現する独自回線網が最大の魅力です。多くのユーザーが実測値でもその速さを実感しており、特にオンラインゲームや大容量通信を頻繁に行う方にとっては非常に満足度の高いサービスとなり得ます。また、長期契約とキャンペーンを組み合わせることで、コストパフォーマンスにも優れています。SoftBankユーザーであれば、スマホセット割引による家計全体の通信費削減効果も期待できます。
一方で、提供エリアの限定性、開通工事の手間(原則2回)と期間の長さ、マンションタイプ導入の難しさといった明確なハードルが存在します。これらのデメリットを許容できるかどうかが、NURO光を契約するかどうかの重要な判断基準となります。
最終的に、NURO光を選ぶべきかどうかは、以下の点を総合的に考慮して判断する必要があります。
- 提供エリア内であるか: これが第一条件です。
- 開通までの期間を待てるか: 引っ越しなどで急いでいる場合は不向きです。
- 原則2回の工事に立ち会えるか: 日程調整の手間や時間の確保が必要です。
- お住まいの物件は戸建てかマンションか: マンションの場合は、NURO光 for マンションが導入済みか、あるいは戸建てプランで工事が可能かを確認する必要があります。
- 通信速度をどれだけ重視するか: 高速性を求める方ほどNURO光のメリットを享受できます。
- 契約期間の縛りや解約金が許容できるか: ほとんどのお得なプランには契約期間の縛りがあります。
- 利用中のスマホキャリアはSoftBankか: ソフトバンクユーザーであれば、スマホ割による大きなメリットがあります。
NURO光の評判は、これらのメリットとデメリットが混在している結果と言えます。高速で快適なインターネット環境を、お得な料金で手に入れたい方にとって、NURO光は非常に魅力的な選択肢です。しかし、提供エリア外であったり、すぐに使いたかったり、工事に懸念がある場合は、他の光回線を検討することをおすすめします。
まずは公式サイトで提供エリアを確認し、料金プランやキャンペーンの詳細、工事に関する情報をじっくりと確認してみてください。そして、ご自身の利用目的や状況と照らし合わせて、後悔のない光回線選びを実現しましょう。
この記事が、あなたのインターネット回線選びの一助となれば幸いです。