【初心者向け】Novel AIの始め方・使い方を徹底解説!創造性を解き放つ第一歩
はじめに:Novel AIの世界へようこそ!
あなたは今、「AI」という言葉を聞いて、どんなイメージを抱いていますか? SFの世界? それとも、なんだか難しそうな最先端技術? 実は、AIはもう私たちのすぐそばにあって、驚くほど簡単に「何かを生み出す」お手伝いをしてくれる存在になっています。
その中でも特に注目されているのが、Novel AI(ノベルエーアイ)です。
Novel AIは、主に高品質なイラスト生成と自由度の高い文章生成に特化したAIツールです。まるで魔法のように、あなたの頭の中にあるイメージや物語を、数秒から数十秒という驚異的なスピードで形にしてくれます。「絵は描けないけど、頭の中にこんなキャラクターや風景があるんだ」「物語を書きたいけど、どう展開したらいいか分からない」――そんなあなたの「創造したい」という気持ちを強力に後押ししてくれるのが、Novel AIなのです。
この記事は、Novel AIに興味を持ったものの、「なんだか難しそう」「どうやって始めるの?」「どんなことができるの?」と、一歩踏み出すのをためらっている、まさに初心者の方のために書かれました。Novel AIの登録方法から、画像生成と文章生成の基本的な使い方、そしてさらに楽しむための応用テクニックまで、約5000語の大ボリュームで、徹底的に、そして分かりやすく解説していきます。
この記事を読み終える頃には、あなたもきっとNovel AIを使って、自分だけの素敵な作品を生み出したくなっているはずです。さあ、一緒にNovel AIの世界への扉を開けましょう!
Novel AIでできること
- 画像生成 (Image Generation):
- アニメ、マンガ、イラスト風のキャラクターや風景を、簡単なキーワード(プロンプト)を入力するだけで生成できます。
- 服装、髪型、表情、ポーズ、背景など、細かい指定も可能です。
- 特定のイラストのスタイルや画風を模倣したような画像を生成することもできます。
- 自分で描いたラフスケッチや写真を元にした画像を生成することも可能です。
- 文章生成 (Text Adventure / Storyteller):
- 物語の続きや、キャラクター同士の会話を自動で生成できます。
- ファンタジー、SF、ミステリーなど、様々なジャンルの物語創作に使えます。
- 自分が考えた設定や伏線をAIに覚えさせ、物語に反映させることも可能です。
- 対話形式でAIと共同で物語を作り進めることもできます。
なぜ今、Novel AIがこれほど注目されているのでしょうか? それは、その圧倒的な生成能力と使いやすさにあります。以前はAIによる創作というと専門知識が必要なイメージでしたが、Novel AIは直感的で分かりやすいインターフェースを備えており、初心者でもすぐに使い始めることができます。また、生成されるコンテンツの品質も非常に高く、あなたの創造性を刺激し、新たな可能性を広げてくれるでしょう。
さあ、次のセクションでは、Novel AIを始める前に知っておくべき基本的な情報を確認していきましょう。
Novel AIを始める前に知っておきたいこと
Novel AIを始める前に、いくつか確認しておきたいことがあります。特に料金体系や利用規約は、安心して使い続けるために非常に重要です。
1. Novel AIの料金体系(Subscriptionプラン)
Novel AIは、基本的に月額制の有料サービスです。無料トライアル期間は基本的に用意されていません(過去にはあった時期もありますが、現在は非公開情報や特別なキャンペーン以外では利用できません)。利用するためには、いずれかのSubscriptionプランに加入する必要があります。
プランは主に以下の3種類があります。
- Tablet (タブレット) プラン:
- 最も安価なプランです。
- 画像生成に必要な「Anlas(アンラス)」というポイントが毎月付与されます。Anlasは画像生成や一部の高度な機能を使用する際に消費されます。Tabletプランでは付与されるAnlasが他のプランより少なめです。
- 文章生成機能は利用できますが、利用できるAIモデルに制限がある場合があります(高性能なモデルは上位プラン限定など)。
- 機能面で一部制限がある可能性がありますが、まずはNovel AIがどんなものか試してみたい、主に文章生成を使いたい、画像生成はたまにで良い、という方におすすめです。
- Scroll (スクロール) プラン:
- 中間のプランです。
- Tabletプランよりも多くのAnlasが毎月付与されます。
- 画像生成、文章生成ともに、より多くの機能や高性能なAIモデルを利用できます。
- 画像生成も文章生成も両方ある程度利用したい、という方におすすめです。
- Opus (オーパス) プラン:
- 最も高価なプランです。
- 毎月付与されるAnlasが最も多く、さらに画像生成の一部がAnlasを消費せずに行える(無料生成枠)という大きな特徴があります。(無料生成枠の詳細は後述します)
- Novel AIの全ての機能、全てのAIモデルを制限なく利用できます。
- Novel AIを本格的に利用したい、頻繁に画像生成を行いたい、最高の環境で文章生成をしたい、という方におすすめです。
【重要】Anlas(アンラス)について
AnlasはNovel AI内で使用する通貨のようなものです。主に画像生成を行う際に消費されます。高解像度の画像を生成したり、ステップ数を増やしたりすると、消費されるAnlasは多くなります。毎月付与されるAnlasを使い切った場合でも、追加で購入することが可能です。
Opusプランの「無料生成枠」について
Opusプランには、特定の条件(例:デフォルトの解像度、低めのステップ数など)での画像生成時にAnlasを消費しない「無料生成枠」があります。この無料生成枠の上限は設けられていますが、通常の使用であればかなりの枚数をAnlas消費なしで生成できます。頻繁に画像生成をする方にとっては、この無料生成枠が非常に魅力的です。
自分に合ったプランの選び方
- まずはお試しで始めたい、主に文章生成を利用したい: Tabletプラン
- 画像生成も文章生成もバランス良く使いたい: Scrollプラン
- Novel AIを本格的に使い倒したい、画像生成を頻繁に行いたい: Opusプラン
利用できる機能や付与されるAnlas量は変更される可能性があるので、最新の情報は必ずNovel AI公式サイトのSubscriptionページで確認してください。
2. 推奨される環境(PCスペック、ブラウザ)
Novel AIはウェブブラウザ上で動作するサービスなので、基本的にはインターネットに接続できるパソコンやスマートフォン、タブレットがあれば利用できます。ただし、快適に利用するためには以下の環境が推奨されます。
- PCスペック:
- 特別な高性能PCは必須ではありませんが、ある程度の処理能力がある方が快適です。特に、生成された画像をローカルに保存したり、多数のタブを開いたりする際には、ある程度のメモリ(RAM)やCPU性能が有利になります。
- 古いOSや非力なPCでも利用できる可能性はありますが、動作が不安定になったり、処理に時間がかかったりすることがあります。
- ブラウザ:
- Google ChromeまたはMozilla Firefoxの最新版が推奨されます。これらのブラウザはNovel AIの機能と最も互換性が高く、安定して動作します。
- Microsoft Edge、Apple Safariなど他のブラウザでも利用できる可能性はありますが、一部機能が正常に動作しないなどの問題が発生する可能性もゼロではありません。
- インターネット接続:
- 安定した高速なインターネット接続が必要です。特に画像生成ではデータのやり取りが頻繁に発生するため、不安定な接続環境ではエラーが発生しやすくなります。Wi-Fiを利用する場合は、安定した電波状況であることを確認しましょう。
スマートフォンやタブレットでも利用できますが、画面サイズが小さいため、操作性やインターフェースの見やすさの点ではPCでの利用が最も推奨されます。特に画像生成の細かい設定や、文章生成の履歴確認などはPCの大画面の方が圧倒的に作業しやすいです。
3. 利用規約と倫理的な注意点
AI生成コンテンツを利用する上で、最も重要で、かつ注意が必要なのが利用規約の確認と倫理的な配慮です。
- 利用規約の確認:
- Novel AIの利用規約(Terms of Service)は、公式サイトに掲載されています。必ず登録前に、そして利用中も定期的に確認しましょう。
- 特に、生成したコンテンツの著作権、商用利用の可否、禁止されているコンテンツ(違法なもの、権利を侵害するものなど)に関する項目は重要です。
- 一般的に、Novel AIで生成されたコンテンツの著作権は、生成したユーザーに帰属するとされています。ただし、これは法的な解釈や各国の法律によって異なる場合があるため、ご自身の責任において確認する必要があります。
- 商用利用についても、プランや生成内容によって制限がある場合があります。規約をよく読み、不明な点はNovel AIのサポートに問い合わせることを推奨します。
- 倫理的な注意点:
- 他者の権利を侵害しない: 既存のイラストや画像を許可なく模倣したり、著作権や肖像権を侵害するようなコンテンツを生成したりすることは避けましょう。
- 差別や偏見を助長しない: 特定の個人、集団、民族などに対する差別や偏見を助長するようなコンテンツの生成・公開は絶対にやめましょう。
- 違法または有害なコンテンツを生成しない: 違法行為、ヘイトスピーチ、暴力、自傷行為、児童の性的虐待を描写するようなコンテンツの生成は厳しく禁止されています。
- NSFW (Not Safe For Work) コンテンツについて: Novel AIは、設定により成人向けのコンテンツ(NSFW)を生成することも可能ですが、これには年齢制限があり、また各国の法律やプラットフォームの規約を遵守する必要があります。不用意な公開や、不適切な場所での共有は避けましょう。特に、同意のない個人のプライバシーを侵害する可能性のあるコンテンツ生成は絶対に行わないでください。
- 生成物の公開について: 生成した画像をSNSなどで公開する際は、AIによって生成されたものであることを明記するなど、誤解を招かない配慮をすることが推奨されます。
AIは強力なツールですが、その利用には常に責任が伴います。規約を守り、倫理的な配慮を忘れずに、楽しく創造活動を行いましょう。
Novel AIの登録方法
Novel AIの利用を開始するには、まずアカウントを作成し、Subscriptionプランに加入する必要があります。手順は以下の通りです。
- Novel AI公式サイトにアクセスする:
- ウェブブラウザを開き、「Novel AI」と検索するか、直接
https://novelai.net/
にアクセスします。
- ウェブブラウザを開き、「Novel AI」と検索するか、直接
- アカウント作成ページへ移動する:
- 公式サイトのトップページ、またはナビゲーションメニューにある「Sign Up」や「Register」といったボタンをクリックします。
- アカウント情報を入力する:
- 表示された登録フォームに、以下の情報を入力します。
- Email Address (メールアドレス): 連絡が取れる、普段お使いのメールアドレスを入力します。
- Password (パスワード): Novel AIにログインするためのパスワードを設定します。安全のため、推測されにくい、複雑なパスワードを設定することを強く推奨します。大文字、小文字、数字、記号などを組み合わせましょう。
- Confirm Password (パスワード確認): 設定したパスワードを再度入力します。
- 利用規約(Terms of Service)とプライバシーポリシー(Privacy Policy)を確認し、「I agree to the Terms of Service and Privacy Policy」などのチェックボックスにチェックを入れます。内容をよく確認せずに同意しないようにしましょう。
- 表示された登録フォームに、以下の情報を入力します。
- reCAPTCHAによる認証:
- 「私はロボットではありません」といったreCAPTCHA認証が表示される場合があります。指示に従って認証を完了させます。
- アカウント作成の実行:
- 入力内容を確認し、「Sign Up」や「Register」といったボタンをクリックします。
- メールアドレスの確認(場合による):
- 登録したメールアドレスに、Novel AIから確認メールが送信される場合があります。メール本文に記載されたリンクをクリックして、メールアドレスの有効性を確認します。この手順を完了しないと、アカウントが有効にならないことがあります。
- Subscriptionプランの選択と支払い情報の登録:
- アカウント作成が完了すると、多くの場合、Subscriptionプランを選択するページに遷移します。
- 先ほど解説したTablet、Scroll、Opusの中から、ご希望のプランを選択します。
- 支払い方法(クレジットカード情報など)を入力します。Novel AIが利用できる支払い方法は、Stripeなどの決済サービスを介したクレジットカード払いが主流です。
- 支払いが完了すると、選択したプランでのNovel AIの利用が開始されます。月額課金なので、指定された日付で毎月自動的に課金が行われる点に注意しましょう。
- 登録完了とログイン:
- 支払い手続きが完了すれば、Novel AIの利用を開始できます。公式サイトの「Login」ページから、登録したメールアドレスとパスワードを入力してログインしてみましょう。
【注意点】
- 登録画面や手順は、Novel AIのアップデートにより変更される可能性があります。画面の指示に従って進めてください。
- 支払いに使用するクレジットカード情報などは、安全な環境で入力しましょう。
- 解約方法についても、登録前に確認しておくと安心です(アカウント設定ページなどからいつでも解約手続きが可能です)。
これで、Novel AIを利用するためのアカウント作成とプラン加入が完了しました。いよいよ、実際にNovel AIを使って画像や文章を生成してみましょう! 次のセクションでは、多くの人が興味を持っている画像生成機能から詳しく解説します。
Novel AIの基本的な使い方:画像生成編 (Image Generation)
Novel AIの画像生成機能は、簡単なテキスト(プロンプト)を入力するだけで、高品質なイラストを生み出すことができます。ここでは、その基本的な使い方と、各設定項目の意味を詳しく解説します。
Novel AIにログイン後、画面上部やメニューから「Image Generation」を選択すると、画像生成のインターフェースが表示されます。
Novel AI 画像生成インターフェースの紹介
画面はいくつかの主要なエリアに分かれています。
- プロンプト入力欄 (Prompt):
- 生成したい画像の内容をテキストで入力する場所です。キャラクター、服装、背景、雰囲気、画風などを指定します。
- 通常、英語で入力することが推奨されますが、日本語も一部対応しています(ただし、英語の方がより意図が正確に伝わりやすい傾向があります)。
- ネガティブプロンプト入力欄 (Negative Prompt / Undesired Content):
- 生成したくない要素や、避けてほしい特徴を指定する場所です。例えば、「崩れた手」「文字」「ノイズ」などを指定することが多いです。
- この欄を適切に設定することが、高品質な画像を生成する上で非常に重要です。
- 設定パネル (Settings):
- 画像生成に関する様々な詳細設定を行う場所です。
- Model: 使用するAIモデルを選択します(Anime (Anything V3)、NovelAI Diffusion V3など)。モデルによって得意な画風や表現が異なります。
- Resolution (解像度): 生成する画像のサイズを指定します。正方形、縦長、横長など様々なアスペクト比とサイズが選べます。
- Steps (ステップ数): 生成プロセスにおける計算の回数を指定します。数が多いほど詳細で高品質な画像になりやすいですが、生成時間とAnlas消費が増えます。
- Scale (Guidance Scale): プロンプトの内容にどれだけ忠実に画像を生成するかを指定します。値が高いほどプロンプト通りになりますが、不自然になることもあります。
- Seed (シード値): 画像生成の乱数を決定する数値です。同じプロンプトと設定で同じシード値を使用すると、ほぼ同じ画像が生成されます。
- Sampler (サンプラー): 画像生成に使用するアルゴリズムを選択します。それぞれ異なる特徴や生成される画像の傾向があります。
- Scheduler (スケジューラー): Samplerと組み合わせて使用されるアルゴリズムです。
- Other Settings (その他の設定): 細かい調整を行う項目があります(例:Undesired Content Twin)。
- 画像生成に関する様々な詳細設定を行う場所です。
- 生成ボタン (Generate):
- 設定したプロンプトと設定に基づいて画像を生成します。クリックするとAnlasが消費されます(Opusプランの無料生成枠を除く)。
- 履歴 (History):
- 過去に生成した画像の一覧が表示されます。ここから画像を再表示したり、設定を確認したりできます。
- アップロード機能 (Upload Image):
- 手持ちの画像をアップロードし、それを元に画像を生成する際に使用します (Image to Image / Img2Img)。
- 参照画像機能 (Reference Image):
- アップロードした画像をスタイルや構図の参考として使用する機能です。
- ControlNet機能 (ControlNet Pose/Depthなど):
- アップロードした画像からポーズや深度情報を抽出し、それをガイドとして画像を生成する高度な機能です。
プロンプトの書き方基礎
画像生成の鍵を握るのが、プロンプトです。AIにあなたのイメージを正確に伝えるための「呪文」のようなものです。
基本的な構造:
プロンプトは通常、以下の要素を組み合わせて構成します。
(被写体), (状況/行動), (場所/背景), (服装/外見), (雰囲気/感情), (画風/スタイル), (品質向上タグ)
例:1girl, school uniform, walking on street, happy, anime style, masterpiece, best quality
プロンプトの効果的な記述方法:
- カンマ区切り: 要素ごとにカンマ
,
で区切ると、AIがそれぞれの要素を認識しやすくなります。 - 順序: プロンプトの先頭に近いほど、AIはその要素を重視する傾向があります。最も重要視してほしい要素を最初に持ってきましょう。
- 具体性: 抽象的な表現よりも、具体的で明確な表現の方がAIに伝わりやすいです。「かわいい女の子」よりも「
1girl, long blonde hair, blue eyes, smiling
」のように具体的に指定しましょう。 - 英語の使用: 基本的に英語タグの使用が推奨されます。日本語も可能ですが、英語の方が学習データが豊富で、より安定した結果が得られやすいです。
- 使えるキーワード(タグ)の探し方:
- 他のユーザーが生成した素晴らしい画像のプロンプトを参考にしましょう。
- アニメやイラストのタグ情報サイト(例:Danbooruなど)で、キャラクターの特徴や状況を表す英単語やフレーズを調べると非常に参考になります。
blue hair
,cat ears
,holding sword
,cherry blossoms
など。
- プロンプトの強調 (Prompt Weight):
- 特定の要素をより強調したい場合は、その要素を
()
で囲みます。例:(masterpiece)
- さらに強調したい場合は
(())
のようにカッコを重ねます。例:((masterpiece))
- 逆に、要素の重要度を下げたい場合は
[]
で囲みます。例:[bad anatomy]
- より細かく重みを指定する場合は
(tag: weight)
の形式を使います。例:(blue eyes: 1.2)
(通常より1.2倍強調)
- 特定の要素をより強調したい場合は、その要素を
ネガティブプロンプトの重要性:
ネガティブプロンプトは、生成したくない要素を指定することで、画像の品質を向上させるために非常に重要です。多くのユーザーが共通して使用する基本的なネガティブプロンプトがあります。
例:lowres, bad anatomy, bad hands, missing finger, extra digit, fewer digits, cropped, low quality, normal quality, jpeg artifacts, signature, watermark, username, blurry, artist name, multiple view, worst quality
これらは「低解像度」「崩れた体」「おかしな手」「指が足りない/多い」「切り抜き」「低品質」「ノイズ」「署名」「透かし」「ぼやけ」といった、AIが生成しがちな問題点を指定しています。生成される画像に合わせて、不要な要素を追加したり、特定の要素を ()
で囲んで強く否定したりすることも効果的です。
設定項目詳解
- Resolution (解像度):
- 生成される画像の縦横のピクセル数を指定します。
- 推奨されるサイズは、正方形なら
896x896
、縦長なら896x1216
、横長なら1216x896
などです。これらのサイズはNovel AIのAIモデルが学習する際によく用いられたサイズに近いと言われており、安定した品質になりやすい傾向があります。 - 大きなサイズを指定すると、Anlas消費が増え、生成時間も長くなります。また、あまりに大きすぎると画像が破綻しやすくなることもあります。まずは推奨サイズで試してみるのが良いでしょう。
- Steps (ステップ数):
- 画像生成の計算工程の回数です。
- 通常、
20
から50
の間で設定することが多いです。 - ステップ数が多いほど、細かいディテールが表現されやすくなりますが、Anlas消費が増え、生成時間も長くなります。また、多すぎても品質が向上しなかったり、逆に不自然になったりすることもあります。
- まずは
28
や30
あたりで試してみて、必要に応じて調整するのがおすすめです。
- Scale (Guidance Scale):
- プロンプトへの忠実度を示す数値です。
- 通常、
5
から15
の間で設定することが多いです。 - 値が高いほどプロンプトに沿った画像になりますが、AIの自由度が失われ、不自然で硬い画像になることがあります。
- 値が低いほどAIの解釈が入り、多様な画像が生成されやすくなりますが、プロンプトからかけ離れた画像になることもあります。
- まずは
7
や10
あたりで試してみて、イメージ通りにならなければ調整してみましょう。
- Seed (シード値):
- 生成される画像は、このシード値を元にした乱数によって初期状態が決まります。
- 気に入った画像が生成された場合、その画像のシード値を控えておくと、同じプロンプト、同じ設定であればほぼ同じ画像を再現することができます。
- 何も指定しない場合は、毎回ランダムなシード値が使用されます。
- シード値を固定したままプロンプトや設定を微調整することで、イメージに近い画像を追求する際に役立ちます。
- Sampler (サンプラー) / Scheduler (スケジューラー):
- 画像生成に使用するアルゴリズムの種類です。Novel AIには複数のサンプラーとスケジューラーが用意されています。
- 代表的なものに
Euler
,Euler Ancestral
,DPM++ 2S Ancestral
,DPM++ 2M
,DPM++ SDE
などがあります。 - それぞれ生成される画像の雰囲気や、ステップ数による品質の変化に違いがあります。
- 初心者の方は、まずデフォルト設定(例えば
Euler Ancestral
やDPM++ 2M
など)で生成してみて、慣れてきたら他のサンプラーも試してみるのが良いでしょう。特定のサンプラーが特定の画風や表現を得意とする場合があります。
- Undesired Content Twin:
- ネガティブプロンプトの効き方を調整するオプションです。ONにすると、ネガティブプロンプトで指定した要素がより強く抑制される傾向があります。
実践!簡単な画像生成の流れ
実際にNovel AIを使って画像を生成してみましょう。
- Novel AIにログインし、「Image Generation」を開きます。
- プロンプト入力欄に、生成したい内容をシンプルに入力します。
- 例:「
1girl, cat ears, blue eyes, long blonde hair, smile
」
- 例:「
- ネガティブプロンプト入力欄に、基本的な否定的な要素を入力します。
- 例:「
lowres, bad anatomy, bad hands, watermark
」 (先ほど紹介した長いネガティブプロンプトをコピペするのが効率的です)
- 例:「
- 設定を確認します。
- Model: デフォルトのままでOK(例: NovelAI Diffusion V3)
- Resolution: 例:
896x1216
- Steps: 例:
28
- Scale: 例:
7
- Seed: 空欄のまま(ランダム生成)
- Sampler: デフォルトのままでOK(例: Euler Ancestral)
- 「Generate」ボタンをクリックします。
- しばらく待つと、画像が生成されて画面に表示されます。
- 生成された画像を評価します。
- イメージに近い画像ができたでしょうか?
- 手や顔など、おかしい部分はないでしょうか?
- もし気に入った画像があれば、画像を右クリックして保存したり、サムネイルをクリックして大きく表示したりできます。大きく表示した際に表示されるSeed値や設定を確認しておくと、後で再現や微調整がしやすくなります。
- 調整を行います。
- イメージと違う場合: プロンプトの内容を追加・修正したり、ネガティブプロンプトを強化したりします。
- 例:「服装を指定してみよう」→ 「
1girl, school uniform, cat ears, blue eyes, long blonde hair, smile
」 - 例:「背景を追加してみよう」→ 「
1girl, school uniform, cat ears, blue eyes, long blonde hair, smile, in classroom
」 - 例:「もっとアニメっぽくしたい」→ プロンプトの最後に「
, anime style, masterpiece
」などの品質タグを追加したり、ModelをAnimeモデルに変更したりします。
- 例:「服装を指定してみよう」→ 「
- 画像が崩れる場合: Stepsを少し増やしたり、Scaleを少し下げたり、ネガティブプロンプトを再確認・追加したりします。
- 多様な画像を見たい場合: プロンプトや設定はそのままで、シード値を空欄(ランダム)にしたまま再生成を繰り返します。
- イメージと違う場合: プロンプトの内容を追加・修正したり、ネガティブプロンプトを強化したりします。
- 納得いく画像ができるまで、8の手順を繰り返します。
この基本的な流れを繰り返すことで、AI画像生成の感覚を掴むことができます。
応用テクニック
- Img2Img (Image to Image):
- 自分で用意した画像を元に、新しい画像を生成する機能です。
- 「Upload Image」から画像をアップロードし、プロンプトと強度(Strength)を設定して生成します。
- Strengthの値が高いほど元の画像から大きく変化し、低いほど元の画像を維持したままプロンプトの要素を取り入れます。
- ラフスケッチを清書したり、写真のスタイルを変えたり、特定の構図を再現したりするのに便利です。
- 参照画像機能 (Reference Image):
- 生成する画像のスタイルや構図の「参考」として画像をアップロードする機能です。Img2Imgのように元の画像そのものを変化させるのではなく、アップロードした画像の雰囲気や色使い、大まかな構図などをAIが参考にします。
- 特定のイラストレーターの作風に近づけたい場合や、イメージする構図に近い画像を参考として与えたい場合に有効です。Strengthで参考にする度合いを調整できます。
- ControlNet機能 (Pose, Depthなど):
- アップロードした画像から骨格(Pose)や深度(Depth)などの構造情報を抽出し、その構造を維持したままプロンプトに基づく画像を生成する高度な機能です。
- 例えば、人物のポーズを正確に指定したい場合に、そのポーズを取った写真をアップロードし、ControlNet Poseを使用すると、写真のポーズに近い人物画像を生成できます。
- より細かく構図や形状をコントロールしたい場合に非常に強力です。利用にはAnlasを多く消費する場合があります。
- Variations (バリアント) 生成:
- 生成された画像のサムネイルをクリックして拡大表示した際に、「Variations」ボタンが表示されます。
- これをクリックすると、その画像を元に、 Seed値を微調整した複数のバリアント画像を生成できます。イメージに近い画像から、少しずつ変化を加えた候補を見たい場合に便利です。
- アップスケール機能 (Upscale):
- 生成された画像をより大きな解像度に変換する機能です。
- サムネイルをクリックして拡大表示した際に、「Upscale」ボタンが表示されます。
- Anlasを消費しますが、生成された画像をより詳細で滑らかにすることができます。
初心者が陥りやすい落とし穴と対策
- プロンプトがうまく反映されない:
- プロンプトが具体的すぎる、または抽象的すぎる可能性があります。キーワードを絞ったり、逆に必要な要素を具体的に記述したりしてみましょう。
- プロンプトの順序を変えて、重要な要素を前に持ってきてみましょう。
- Scaleが高すぎる場合、プロンプトに固執しすぎて不自然になっていることがあります。Scaleを少し下げてみましょう。
- ネガティブプロンプトが強すぎて、本来生成したい要素まで打ち消してしまっている可能性もあります。ネガティブプロンプトを見直しましょう。
- 意図しない画像が生成される:
- プロンプトに曖昧な表現がないか確認しましょう。
- ネガティブプロンプトが不足している可能性があります。生成されてしまった不要な要素をネガティブプロンプトに追加してみましょう。
- Seed値をランダムにすると毎回異なる画像が生成されます。色々なパターンを見て、イメージに近いものを見つけましょう。
- 手や指がおかしいなどの典型的な問題:
- AI画像生成では、手や指、複雑な構造が苦手な場合があります。これは多くのAIジェネレーターで共通する課題です。
- ネガティブプロンプトに
bad hands
,bad anatomy
,extra digit
,fewer digits
などをしっかり入れておくことが重要です。 - それでもうまくいかない場合は、構図を変えたり、手や指が目立たないようにプロンプトを調整したりする必要があります。
- ControlNet Poseなどで特定のポーズを指定することで改善される場合もあります。
- 生成速度が遅い/エラーが出る:
- 多くのユーザーが同時に利用している時間帯は、処理に時間がかかることがあります。
- 指定した解像度やステップ数が高すぎる場合も、処理に時間がかかります。設定値を下げてみましょう。
- インターネット接続が不安定な場合、エラーが発生しやすくなります。接続環境を確認しましょう。
- Novel AI側のシステムに一時的な問題が発生している可能性もあります。公式サイトのお知らせやSNSを確認してみましょう。
画像生成は試行錯誤の連続です。最初はなかなかイメージ通りにならないかもしれませんが、プロンプトや設定を少しずつ調整しながら、色々な画像を生成してみることが上達の近道です。
Novel AIの基本的な使い方:文章生成編 (Text Adventure / Storyteller)
Novel AIは画像生成だけでなく、高品質な文章生成機能も備えています。物語を書いたり、キャラクター設定を深めたりするのに非常に役立ちます。ここでは、文章生成の基本的な使い方を解説します。
Novel AIにログイン後、画面上部やメニューから「Text Adventure」または「Storyteller」を選択すると、文章生成のインターフェースが表示されます。
Novel AI 文章生成インターフェースの紹介
画面は主に以下のエリアに分かれています。
- 入力欄 (Input / Context):
- 物語の続きをAIに生成させるための、現在の状況やユーザーの行動、またはプロンプト(書き始め)を入力する場所です。
- Storytellerモードでは、物語の書き出しを入力します。
- Text Adventureモードでは、プレイヤーの行動などを入力します。
- 出力欄 (Output):
- AIが生成した文章が表示される場所です。
- 設定パネル (Settings):
- 文章生成に関する詳細設定を行う場所です。
- Model: 使用するAIモデルを選択します(Kayra, Clioなど)。モデルによって得意な表現や文章の傾向が異なります。高性能なモデルほど、より自然で創造的な文章を生成しやすいですが、利用できるプランが限定されている場合があります。
- Temperature (温度): 生成される文章のランダム性を調整します。値が高いほど予測不能で創造的な文章になりやすいですが、意味不明になったり脱線しやすくなったりします。値が低いほど定型的で安定した文章になりやすいですが、面白みに欠ける場合があります。
- Token Length (トークン長) / Output Length: 一度に生成される文章の長さを指定します。トークンは単語や記号を細かく区切った単位です。長すぎると話がまとまらなくなることもあります。
- Repetition Penalty (繰り返しペナルティ): 同じ単語やフレーズが繰り返し生成されるのを防ぐ設定です。
- その他の設定: Top K, Top Pなどの詳細なサンプリング設定などがあります。
- 文章生成に関する詳細設定を行う場所です。
- 生成ボタン (Generate / Send):
- 設定した内容に基づいてAIに文章を生成させます。
- 履歴 (History):
- これまでに生成された文章の履歴が表示されます。過去の文章に戻ったり、再編集したりできます。
- Memory (メモリ):
- AIに常に覚えておいてほしい重要な情報を記述する場所です。キャラクターの名前や基本的な設定、物語の核心となる情報などを入れておくと、AIが生成する文章に反映されやすくなります。
- Lorebook (ローアブック):
- 物語の世界設定、キャラクターの詳細、用語集などを登録する場所です。特定のキーワードが文章中に登場した際に、Lorebookに登録した情報をAIが参照し、詳細な記述を補ったり、設定に沿った展開を生成したりします。膨大な設定情報を体系的に管理・反映させるのに非常に強力な機能です。
- Author’s Note (作者注):
- 生成する文章のスタイル、文体、雰囲気、ジャンルなどをAIに指示する場所です。「三人称視点で書く」「ファンタジー風の堅い文体で」「シリアスな展開に」「ユーモアを交えて」といった指示を記述します。
文章生成の種類
- Storyteller:
- 最も一般的なモードです。ユーザーが物語の書き出しや、途中までの文章を入力し、AIにその続きを生成させます。AIが生成した文章に対して、ユーザーがさらに続きを入力したり、AIの文章を編集したりしながら、共同で物語を紡いでいきます。自由度が高く、長編小説やシナリオ作成に適しています。
- Text Adventure:
- 主にゲームブックのような、対話形式の物語を楽しむモードです。ユーザーは「冒険者」として行動を入力し、AI(ゲームマスター役)がその結果や次の状況を文章で描写します。物語の結末が決まっていない、探索やロールプレイングを楽しみたい場合に適しています。
ここでは、より一般的なStorytellerモードをメインに解説します。
設定項目詳解(Storytellerモード)
- Model:
- Novel AIが提供する文章生成AIモデルは複数あります。
Kayra
,Clio
,Euterpe
などがあります(名称は変更される場合があります)。- 一般的に、新しいモデルほど高性能で、より自然で創造的な文章を生成する能力が高い傾向があります。
- 利用できるモデルはSubscriptionプランによって異なります。Opusプランでは全てのモデルを利用できます。
- まずは最新の高性能モデル(利用可能な中で)を選択してみるのがおすすめです。
- Temperature (温度):
- 生成される文章の「予測不可能性」を制御します。
0.1
のように低い値:AIは最も確率の高い単語を選び、定型的で安全な文章を生成します。物語の展開は穏やかで予測しやすいですが、創造性には欠けます。1.0
のように高い値:AIは低い確率の単語も選択肢に入れるため、より多様で意外性のある文章を生成します。創造的で面白い展開が生まれやすいですが、時として脈絡のない文章や脱線した内容になることもあります。- まずは
0.7
や0.8
あたりで試してみて、求めている文章の雰囲気に合わせて調整するのが良いでしょう。
- Token Length (生成トークン長):
- 一度にAIが生成する文章の長さを指定します。
- 短く設定すれば、AIの生成ごとにユーザーが介入する機会が増え、細かく物語をコントロールできます。
- 長く設定すれば、AIがまとめて長い文章を生成するため、物語をスピーディーに進められますが、意図しない方向に進んだ場合に修正が難しくなります。
- まずは
60
や80
トークンあたりで試してみるのがおすすめです。
- Repetition Penalty (繰り返しペナルティ):
- 同じ単語やフレーズをAIが繰り返し使うことを抑制する度合いを調整します。
- 通常、デフォルトのまま (
1.1
~1.2
程度) で問題ありませんが、文章が単調になる場合は少し値を上げ、逆に同じ単語を使わざるを得ない状況でAIが困っている場合は少し値を下げると良いでしょう。
文章生成の効果的な使い方
- 最初の入力 (Prompt) の重要性:
- 物語の書き出しとなる最初の入力は非常に重要です。この文章によって、AIが物語の雰囲気や方向性を理解し、その後の生成に影響を与えます。
- 具体的に、誰が、どこで、何をしているのか、物語の始まりの状況を明確に記述しましょう。
- 例:「静かな森の中、一人の少女が目を覚ました。彼女は何も覚えていない。」
- 例:「宇宙ステーション『オリオン』の船内は静寂に包まれていた。船長のジョンは、モニターを見つめながら額の汗を拭った。」
- Memory, Lorebook, Author’s Noteの活用:
- これらの機能は、AIが物語の設定を忘れずに、一貫性のある文章を生成するために非常に強力です。
- Memory: 物語の核心(例:主人公の名前と目的、世界の危機など)や、AIに絶対に覚えておいてほしい直近の重要な出来事を記述します。短く簡潔にまとめるのがコツです。
- Lorebook: キャラクターの詳細なプロフィール(名前、年齢、外見、性格、能力、過去など)、特定の場所やアイテムの説明、重要な用語などを登録します。登録時に「Activate on Keywords」を設定しておくと、該当するキーワードが文章中に登場した際に自動的にAIがLorebookを参照するようになります。例えば「主人公」というキーワードで主人公のプロフィールを参照させたり、「魔法」というキーワードで魔法システムの説明を参照させたりできます。
- Author’s Note: 生成される文章のスタイルやトーンを指定します。鉤括弧を使った会話文の書き方、三人称視点、ファンタジー調、シリアスな雰囲気、など。記述した内容は、最新の生成文のすぐ上に「作者注」として挿入される形でAIに参照されます。
- Modifier (修飾子) の使い方:
- 入力欄の最後に特殊なコマンド(Modifier)を追加することで、AIの動作を制御できます。
/generate
: AIに文章の続きを生成させます。通常はボタンクリックで生成されますが、特定の状況で明示的に生成させたい場合に使うことがあります。/remember
: その直前の文章をMemoryに登録する指示です。(現在はあまり使われませんが、過去のバージョンには存在しました)- その他のModifierは、Novel AIのドキュメントやコミュニティで確認できます。
- 編集と再生成:
- AIが生成した文章がイメージと違う、または誤っている場合は、その部分を直接編集することができます。
- 編集後、再度「Generate」ボタンを押すと、編集した部分を含めた文脈を元に、AIが続きの文章を生成します。
- また、AIが生成した直後に表示される「Retry」(再試行)ボタンをクリックすると、同じ文脈で別の文章を再生成してくれます。いくつかの候補を見比べて、一番良いものを選ぶことができます。
- Undo (元に戻す):
- 「Undo」ボタンをクリックすると、AIが生成した直前の文章を取り消して、その前の状態に戻ることができます。気に入らない生成結果だった場合に便利です。
実践!簡単な文章生成の流れ(Storytellerモード)
簡単なファンタジー風の物語を生成してみましょう。
- Novel AIにログインし、「Storyteller」を開きます。
- 設定を確認・調整します。
- Model: 利用可能な中で最新の高性能モデル(例: Kayra)を選択します。
- Temperature: 例:
0.8
(少し創造性を重視) - Token Length: 例:
70
- Repetition Penalty: 例:
1.15
- その他: デフォルトのままでOK。
- Memory、Lorebook、Author’s Noteを設定します。(最初は空欄でもOKですが、慣れてきたら使ってみましょう)
- 例 (Memory):
主人公の名前はリリア。彼女は古代遺跡を探検している。
- 例 (Author’s Note):
文体はファンタジー調。三人称視点。
- 例 (Memory):
- 入力欄に物語の書き出しを入力します。
- 例:「
リリアは薄暗い遺跡の内部を進んでいた。湿った空気が肌を撫でる。彼女の持っているランプの光だけが、周囲の闇をほんの少しだけ照らしている。
」
- 例:「
- 「Generate」ボタンをクリックします。
- AIが生成した文章が出力欄に表示されます。
- 例:「
彼女の足元には苔むした石が転がっており、踏み外さないよう注意深く歩く。やがて、広間らしき場所に出た。そこには巨大な石像が立っていた。
」
- 例:「
- AIの生成結果に対して、続きの文章やユーザーの行動を入力します。
- 例:「
リリアは石像に近づいてみた。
」 - または、AIの生成結果を修正・加筆します。
- 例:「
- 再度「Generate」ボタンをクリックし、続きを生成させます。
- この手順を繰り返し、物語を紡いでいきます。
AIが生成した文章が意図しない方向に行きそうになったら、素早く編集したり、Undoして別の文章を再生成したりすることで、物語のコントロールを取り戻すことができます。
初心者が陥りやすい落とし穴と対策
- 話が脱線する:
- AIは長い文脈を完全に理解するのが苦手な場合があります。物語の主要な情報や目的をMemoryに明確に記述しましょう。
- 重要な設定やキャラクター情報はLorebookに登録し、関連キーワードを設定しましょう。
- Temperatureが高すぎると、AIは予測不能な単語を選びやすくなり、脱線しやすくなります。Temperatureを少し下げてみましょう。
- 入力する文章が短すぎる、または曖昧すぎると、AIは何を生成すれば良いか分からなくなり、的外れな文章を生成することがあります。AIに続きを生成させる前の文章を、もう少し具体的に記述してみましょう。
- 設定を忘れる:
- キャラクターの名前や設定、世界のルールなどをAIが忘れてしまうことがあります。MemoryやLorebookを積極的に活用しましょう。特に重要な情報はMemoryに、詳細な設定はLorebookに登録します。
- 物語の中で重要な設定が登場するたびに、再度言及したり、Lorebookの該当項目を参照するキーワードを意図的に含めたりするのも効果的です。
- 繰り返しが多くなる:
- 同じ単語やフレーズが頻繁に出現する場合は、Repetition Penaltyの値を少し上げてみましょう。
- 意味不明な文章になる:
- Temperatureが高すぎる可能性があります。値を下げてみましょう。
- AIモデルが合っていない、または利用しているプランのモデルが文章生成に向いていない可能性もあります(ただし、Novel AIは文章生成に特化しているので、これは稀かもしれません)。
- MemoryやLorebook、Author’s Noteに矛盾した情報や、AIが解釈しにくい記述があると、混乱して意味不明な文章になることがあります。これらの設定を見直してみましょう。
文章生成も、AIとの共同作業を楽しむような感覚で取り組むのがコツです。AIが生成した良い部分は活かし、意図しない部分は編集や再生成で修正しながら、あなただけの物語を作り上げていきましょう。
Novel AIをもっと楽しむためのヒント
Novel AIの基本的な使い方が分かったら、さらにその可能性を広げてみましょう。
- 他のユーザーのプロンプトを参考にする:
- Novel AIの公式Discordコミュニティや、TwitterなどのSNSでは、多くのユーザーが自分が生成した画像やその際に使用したプロンプトを公開しています。
- 素晴らしい画像を見つけたら、そのプロンプトを参考にしたり、それを元に自分のイメージを加えてプロンプトを改良したりしてみましょう。多くのプロンプトに触れることで、効果的な「呪文」の書き方を学ぶことができます。
- ただし、他人のプロンプトをそのまま使って、あたかも自分がゼロから考えたかのように公開するのはマナー違反です。参考にする場合は、あくまで学習のため、または自分のアイデアと組み合わせて新しいものを生み出すために利用しましょう。
- 生成したコンテンツの活用方法:
- SNSで公開する: 生成したお気に入りの画像をSNSに投稿してみましょう。AI生成であることを明記するなどの配慮は忘れずに。
- 創作活動の補助: イラストのアイデア出し、キャラクターデザインの参考に、小説の挿絵に、物語のプロット作成に、AI生成文章を叩き台に、など、様々な創作活動の強力なアシスタントとして活用できます。
- デスクトップ壁紙やアイコンに使うなど、個人的な利用にも最適です。
- 商用利用については、利用規約を必ず確認してください。
- 最新情報の収集方法:
- Novel AI公式サイトのAnnouncement: アップデート情報やメンテナンス情報が掲載されます。
- Novel AI公式Discordサーバー: 最新情報のアナウンスや、他のユーザーとの交流、質問などができます。英語でのコミュニケーションが主になります。
- Twitter: #NovelAI や #NovelAIDiffusion といったハッシュタグで検索すると、最新の生成例や情報が見つかります。
- AI関連のニュースサイトやブログ: Novel AIに関する解説や最新動向を扱っている場合があります。
- Novel AIの今後の展望:
- AI技術は日々進化しています。Novel AIも定期的にモデルのアップデートや新機能の追加を行っています。より高品質な画像生成、より自然で創造的な文章生成、そして全く新しい機能が追加される可能性があります。常に最新情報をチェックすることで、Novel AIの可能性を最大限に引き出すことができるでしょう。
よくある質問 (FAQ)
Novel AIに関してよくある質問とその回答をまとめました。
- Q: 商用利用は可能ですか?
- A: 基本的に、Novel AIで生成したコンテンツの商用利用は、利用規約の範囲内で可能とされています。ただし、プランによって制限がある場合や、特定の生成内容(例:既存の著作物の模倣など)によっては認められない場合があります。必ずNovel AI公式サイトの最新の利用規約をご確認ください。不安な場合は、Novel AIのサポートに直接問い合わせることを推奨します。
- Q: 生成物に著作権はありますか?
- A: Novel AIの利用規約では、生成されたコンテンツの著作権は生成したユーザーに帰属するとされています。しかし、AI生成物の著作権に関する法的な判断は、各国や地域によって異なり、まだ明確な判例が少ない状況です。ご自身の生成物が著作権で保護されるかどうか、またどのように権利を行使できるかについては、専門家にご相談いただくか、ご自身の責任において判断する必要があります。
- Q: R-18/NSFWコンテンツは生成できますか?
- A: はい、Novel AIは設定により成人向けコンテンツ(NSFW)を生成することも可能です。ただし、これには年齢制限(通常18歳以上)があり、また各国・地域の法律やプラットフォームの規約を遵守する必要があります。未成年者の利用は厳しく禁止されています。また、同意のない個人を特定できるような形での生成や、プライバシーを侵害する可能性のあるコンテンツ生成は絶対に行わないでください。公開する際は、公開するプラットフォームの規約に従い、適切な場所に公開するなど、慎重な配慮が必要です。
- Q: エラーが発生した場合の対処法は?
- A:
- インターネット接続が安定しているか確認してください。
- ブラウザを最新版にアップデートするか、別の推奨ブラウザ(Chrome, Firefox)で試してみてください。
- ブラウザのキャッシュやCookieを削除してみる。
- Novel AI側のシステムに一時的な問題が発生している可能性があります。公式サイトのお知らせやSNSを確認し、しばらく待ってから再度試してみてください。
- あまりに複雑なプロンプトや高すぎる設定値が原因でエラーになることもあります。設定値を下げてシンプルに試してみましょう。
- 問題が解決しない場合は、Novel AIのサポートに問い合わせてください。
- A:
- Q: 解約方法を教えてください。
- A: Novel AIのSubscriptionプランは、アカウント設定ページからいつでも解約することができます。通常、次回の課金日の前日までに解約手続きを行えば、次回からの課金は停止されます。解約手続きの詳細な手順は、Novel AIのアカウント設定画面でご確認ください。解約しても、契約期間終了まではサービスを利用できるのが一般的です。
まとめ:Novel AIであなたの創造性を解き放とう!
この記事では、Novel AIの始め方から、画像生成・文章生成の基本的な使い方、そして応用テクニックや注意点まで、初心者向けに詳しく解説してきました。
Novel AIは、まるであなたの脳内に存在するイメージや物語を形にするのを手伝ってくれる、強力でフレンドリーなパートナーです。絵心がない人も、物語の続きに詰まった人も、Novel AIを使えば、きっと新しい自分自身の創造性に驚くはずです。
もちろん、AIは万能ではありません。常にイメージ通りのものが生成されるわけではなく、試行錯誤や調整は必要です。また、利用規約や倫理的な配慮は常に心に留めておく必要があります。
しかし、そういった注意点を踏まえた上で、Novel AIが提供してくれる「創造の可能性」は計り知れません。簡単なプロンプト一つで、あなたの頭の中にある曖昧なイメージが鮮やかなイラストになり、書き出しの一文から壮大な物語が生まれるかもしれません。
さあ、この記事で得た知識を元に、まずは気軽にNovel AIの世界に飛び込んでみましょう。最初のうちは難しく感じることもあるかもしれませんが、使っていくうちにきっと面白さが分かってくるはずです。
あなたの中に眠る創造性を、Novel AIと共に解き放ちましょう! あなただけの素晴らしい作品が生まれることを願っています。