はい、承知いたしました。AIイラスト生成「NovelAI V4」の始め方と使いこなし術に焦点を当てた、約5000語の詳細な解説記事を作成します。
AIイラスト生成「NovelAI V4」徹底解説:始め方からプロンプト、応用テクニックまで
はじめに:AIイラスト生成の新時代を切り拓くNovelAI V4とは
近年、AI技術の飛躍的な進化により、私たちはテキストから画像を生成するという、かつては夢物語だった領域に足を踏み入れています。その中でも、特にアニメ・イラスト調の画像生成において、高い品質と柔軟な制御性で注目を集めているのが「NovelAI Diffusion」シリーズです。そして、その最新バージョンである「NovelAI Diffusion V4」は、さらに表現力と使いやすさを向上させ、多くのクリエイターやAIアート愛好家を魅了しています。
NovelAI Diffusionは、もともと文章生成AIとしてスタートしたNovelAIが、Stable Diffusionなどの画像生成技術をベースに、独自にアニメ・イラストに特化した追加学習(ファインチューニング)を行ったモデルです。これにより、一般的な画像生成AIでは難しかった、細部まで描き込まれた美しいアニメスタイルのイラストを生成できるようになりました。
「V4」は、これまでのバージョン(特に広く使われていたV3)から、キャラクターの描写、背景の描き込み、構図の安定性などがさらに改善されています。特に、破綻しやすかった「手」や「指」の描写精度が向上した点や、複雑なプロンプトにもより正確に対応できるようになった点は大きな進歩と言えるでしょう。
この記事では、NovelAI V4をこれから始める方のために、アカウント作成から基本的な使い方、そしてNovelAI V4の真価を引き出すための高度なプロンプトテクニックや各種設定、応用機能まで、網羅的かつ詳細に解説していきます。約5000語のボリュームで、あなたのAIイラスト生成ライフを次のレベルへと押し上げるための知識とヒントを提供します。
1. NovelAI V4を始める:アカウント作成とプラン選択
NovelAI V4を使うためには、まずNovelAIのウェブサイトでアカウントを作成し、有料プランに加入する必要があります。NovelAIは基本的にサブスクリプションサービスであり、無料ではごく限られた機能しか利用できません(執筆時点では、無料トライアルや限定的な利用が可能ですが、本格的な画像生成には有料プランが必須です)。
1.1 アカウント作成(登録方法)
- 公式サイトにアクセス: NovelAIの公式サイト(
https://novelai.net/
)にアクセスします。 - Sign Upをクリック: サイト右上の「Sign Up」ボタンをクリックします。
- 必要事項を入力:
- Email: 登録するメールアドレスを入力します。
- Password: パスワードを設定します。セキュリティのために、推測されにくい強力なパスワードを設定しましょう。
- Repeat Password: 設定したパスワードを再入力します。
- 利用規約とプライバシーポリシーを確認し、同意のチェックボックスにチェックを入れます。
- 「I’m not a robot」(私はロボットではありません)にチェックを入れ、CAPTCHA認証を完了させます。
- Create Accountをクリック: 全ての入力が完了したら、「Create Account」ボタンをクリックします。
- メール認証: 登録したメールアドレスにNovelAIから確認メールが届きます。メール内のリンクをクリックして、アカウントを有効化します。
これでアカウント作成は完了です。続いて、画像生成に必要なプランを選択します。
1.2 プラン選択:Anciento, Tablet, Scroll, Opusの違い
NovelAIには、利用できる機能や生成できる画像の量に応じて複数の有料プランが用意されています。画像生成機能は、Scrollプラン以上で本格的に利用可能になります。各プランの特徴と料金(執筆時点の概算)は以下の通りです。
- Anciento:
- 月額料金:$10 USD 程度
- 画像生成機能:非常に限定的(主にテキスト生成向け)
- 画像生成の料金:1000 Anlas(後述)あたり$10程度
- 特徴:主にテキスト生成AIを利用したい人向けの安価なプラン。画像生成には向いていません。
- Tablet:
- 月額料金:$15 USD 程度
- 画像生成機能:制限付き
- 画像生成の料金:1000 Anlasあたり$10程度
- 特徴:テキスト生成と画像生成を少し試したい方向け。画像生成には別途Anlasの購入が必要になります。
- Scroll:
- 月額料金:$25 USD 程度
- 画像生成機能:本格的に利用可能
- 含まれるAnlas:1000 Anlas/月 (サブスクリプションに含まれる分)
- 画像生成の料金:追加Anlasは1000 Anlasあたり$10程度
- 特徴:画像生成をメインに始めたい多くのユーザーにとって最も標準的なプラン。月に一定量の画像生成に必要なAnlasが付与されます。基本的な機能は全て利用できます。
- Opus:
- 月額料金:$45 USD 程度
- 画像生成機能:無制限(フェアユースポリシーに基づく)
- 含まれるAnlas:10000 Anlas/月 (サブスクリプションに含まれる分)
- 特徴:ヘビーユーザー向けのプラン。画像生成が実質無制限(公平な利用の範囲内)で行えるほか、テキスト生成においても多くの機能や利用量が得られます。最も多くのAnlasが付与されるため、追加購入の必要性が低くなります。
Anlas(アンラス)とは?
AnlasはNovelAI内で使用されるポイントのようなものです。画像生成には、プロンプトの長さ、ステップ数、画像サイズ、生成枚数、サンプラーの種類などに応じてAnlasが消費されます。ScrollプランとOpusプランには毎月一定量のAnlasが付与されますが、それを使い切った場合や、より多くの画像を生成したい場合は、追加でAnlasを購入することも可能です。Anlasの消費量は、画像生成設定画面で確認できます。
どのプランを選ぶべきか?
- これから画像生成を本格的に始めたい人: Scrollプランがおすすめです。月に1000 Anlasが付与されるため、設定にもよりますが、ある程度の枚数の画像を生成できます。基本的な機能を全て試すのに十分な量です。
- 既に画像生成を頻繁に行っており、コストを気にせず大量に生成したい人: Opusプランがおすすめです。実質無制限の画像生成(公平な利用の範囲内)と、毎月10000 Anlasの付与は非常に魅力的です。
- まずはNovelAIの雰囲気だけ試したい、またはテキスト生成がメインの人: AncientoやTabletも選択肢に入りますが、画像生成目的であればすぐにScroll以上が必要になる可能性が高いです。
後からプランを変更することも可能です。まずはScrollで始めてみて、もっと生成したいと感じたらOpusにアップグレードするというのも良い方法です。
1.3 支払い方法
プランを選択すると、支払い方法の入力画面が表示されます。NovelAIの支払いには、主にクレジットカード(Visa, Mastercard, American Expressなど)やPayPalが利用可能です。必要な情報を正確に入力し、支払いを完了させてください。これにより、選択したプランが有効になり、画像生成機能が利用可能になります。
1.4 ログインから基本的なインターフェース
支払い完了後、または既に登録・支払いが済んでいる場合は、公式サイトの「Login」から登録したメールアドレスとパスワードでログインします。
ログイン後、NovelAIのダッシュボードが表示されます。NovelAIはテキスト生成と画像生成の両方の機能を持っていますが、画像生成を行うには、画面左側のメニューや上部のタブから画像生成画面に移動します。通常、「Image Generation」やアイコン(パレットのようなアイコン)をクリックします。
画像生成画面は、大きく分けて以下のエリアで構成されています。
- プロンプト入力エリア: 生成したい画像の指示(キーワード)を入力する場所です。
- 設定エリア: 画像サイズ、ステップ数、スケール、サンプラーなどの詳細な設定を行う場所です。
- 生成ボタン: 設定した内容で画像を生成するボタンです。
- 生成結果表示エリア: 生成された画像が表示される場所です。
- 履歴/その他機能エリア: 過去の生成履歴や、Img2Img、編集機能などが配置されているエリアです。
次章では、これらの基本的なインターフェースを使って、実際に画像を生成する手順と、各設定項目の意味を詳しく見ていきます。
2. 基本的な使い方:画像生成の基礎
NovelAI V4の画像生成は、主に「プロンプト」と呼ばれる指示文と、各種「設定」によって行われます。ここでは、最も基本的な画像生成の手順と、主要な設定項目について解説します。
2.1 Generate Image画面の説明
ログイン後、画像生成画面を開くと、以下のような要素が表示されているはずです(UIはアップデートで変更される可能性があります)。
- Prompt: ここに生成したい画像の要素をキーワードやフレーズで入力します。
- Negative Prompt / Undesired Content: ここに含めたくない要素を入力します。
- Model: 使用する画像生成モデルを選択します(NovelAI Diffusion V4 (Anime)などを選択)。
- Size: 生成する画像のサイズ(幅 Width, 高さ Height)とアスペクト比を設定します。
- Number of Images: 一度に生成する画像の枚数を選択します。
- Advanced Settings: ステップ数、スケール、サンプラー、シード値などの詳細設定を行うエリアです。通常はクリックして展開します。
- Steps: 生成プロセスにおけるステップ数を設定します。
- Scale (CFG Scale): プロンプトへの忠実度を設定します。
- Seed: 生成される画像の乱数シード値です。
- Sampler: 画像生成に使用するサンプリングアルゴリズムを選択します。
- その他の設定項目(Clip Skip, Noiseなど)
- Generate Button: これらの設定に基づいて画像を生成します。消費Anlasが表示されます。
2.2 プロンプト入力欄(Prompt)
ここに、生成したい画像の要素をキーワードやフレーズの羅列として入力します。NovelAIは、入力された単語や短いフレーズ(多くはdanbooruなどの画像投稿サイトで使用されるタグ形式)を認識し、それらの組み合わせから画像を生成します。
基本的な書き方:
- 単語やフレーズをカンマ(,)で区切って入力します。
- 基本的に英語で入力します(NovelAIは英語での入力に最適化されています)。簡単な単語であれば日本語でも認識する場合もありますが、精度は低いです。
- 含めたい要素を具体的に記述します。例:「1girl, blue hair, school uniform, smile, cherry blossoms, sunny day」
プロンプトの要素:
- 絵柄/スタイル: アニメ、イラスト、油絵、特定のアーティスト名など。
- キャラクター: 性別(1girl, 1boyなど)、年齢、外見的特徴(髪の色、目の色、髪型など)、服装。
- 背景: 場所(classroom, forest, city)、時間帯(day, night, sunset)、天気(sunny, rainy, cloudy)。
- 構図/ポーズ: 全身(full body)、上半身(upper body)、座る(sitting)、走る(running)。
- 雰囲気/感情: 笑顔(smile)、悲しい(sad)、神秘的(mysterious)。
- 品質向上タグ: masterpiece, best quality, high quality, intricate detailsなど。
注意点:
プロンプトは長すぎるとかえって意図しない結果になることもあります。最初はシンプルに始めて、少しずつ要素を追加していくのがおすすめです。
2.3 ネガティブプロンプト入力欄(Negative Prompt / Undesired Content)
ここに、生成される画像に含めたくない要素を記述します。これもプロンプトと同様に、カンマ区切りのキーワードで入力します。NovelAI V4では、「Undesired Content」という名前で表示されることが多いです。
ネガティブプロンプトの一般的な例:
- 低品質な画像を防ぐ:「low quality, normal quality, worst quality, jpeg artifacts, blurry」
- 体の破綻を防ぐ:「bad anatomy, missing limbs, extra limbs, mutated hands, malformed fingers, fewer digits, extra digits」
- 意図しない要素を防ぐ:「watermark, text, signature, username, logo」
- 特定の表現を防ぐ:「nude, gore, explicit」
ネガティブプロンプトは、生成画像の品質を安定させ、意図しない要素や破綻を防ぐために非常に重要です。特に体の破綻を防ぐタグは、ほとんどの場合で設定しておくことをおすすめします。
2.4 Advanced Settingsの詳細
画像生成の品質や傾向を細かく制御するために、Advanced Settingsを活用します。
- Steps(ステップ数):
- 画像を生成する際の計算ステップ数です。
- 値が大きいほど、より詳細で洗練された画像になる傾向がありますが、計算時間とAnlas消費が増加します。
- 推奨値は28前後です。低すぎると画像が不鮮明になり、高すぎても劇的な改善が見られないことが多いです(モデルやサンプラーによります)。NovelAI V4では28ステップで十分な品質が得られることが多いです。
- Scale / CFG Scale(コンフィグレーションフリーガイダンススケール):
- プロンプトへの忠実度を示す値です。
- 値が大きいほど、プロンプトに強く従おうとしますが、アーティファクトが発生したり、不自然な画像になったりする可能性があります。
- 値が小さいほど、AIの裁量が大きくなり、より多様な、しかしプロンプトから逸脱した画像が生成される可能性があります。
- 推奨値は7〜11程度です。NovelAI V4のデフォルト値である11は、プロンプトにかなり忠実な画像を生成します。7〜9程度に設定すると、AIの創造性が少し発揮されやすくなります。
- Seed(シード値):
- 画像生成の元となる乱数の初期値です。
- 同じプロンプト、同じ設定、同じシード値であれば、毎回全く同じ画像が生成されます。
- 特定の気に入った画像ができた場合、そのシード値を控えておけば、後から同じ画像を高解像度化したり、一部だけ修正(Inpainting)したりする際に便利です。
- 通常はランダムな値が使用されます(-1と表示されることが多いです)。
- Sampler(サンプラー):
- 画像を生成する際のアルゴリズムです。様々な種類があり、それぞれ生成される画像のテイストや収束の速さが異なります。
- Euler: 基本的なサンプラー。シンプルで高速ですが、Steps数を増やすと絵柄が変化しやすい傾向があります。
- Euler A (Ancestral): Eulerに似ていますが、Steps数を増やすと絵柄がより詳細になっていきます。NovelAI V4で推奨されるサンプラーの一つです。比較的高速で、イラスト調の鮮明な画像が得られやすいです。
- DPM++ 2M Karras: 現在最も高品質なサンプラーの一つとされています。少ないSteps数でも高い品質の画像が得られやすく、NovelAI V4で最も推奨されるサンプラーです。Euler Aよりも収束が早く、安定した画像になりやすいです。
- その他のサンプラー: DPM++ SDE, DDIMなど、多数の種類がありますが、最初はEuler AまたはDPM++ 2M Karrasを試すのがおすすめです。サンプラーによって同じプロンプトでも全く異なる画像が生成されることがあるため、色々試してみる価値はあります。
- Clip Skip:
- CLIPモデル(画像とテキストの関連性を学習したモデル)の最終レイヤーからいくつスキップするかを設定します。
- デフォルトは0ですが、1や2に設定すると、プロンプトの抽象的な意味合いよりも具体的な要素に影響を受けやすくなる傾向があります。特定の絵柄や構図を生成したい場合に調整することがあります。NovelAIでは1または2が推奨されることがあります。
- Noise:
- 画像生成プロセスに加えるノイズの量です。Image to ImageやInpaintingで使用することが多い設定です。値を大きくすると、元の画像からの変化が大きくなります。通常のテキストto画像生成では0のままで問題ありません。
2.5 画像サイズ(Width, Height)とアスペクト比
生成する画像のピクセルサイズを設定します。NovelAI V4は、特定のサイズ(例えば512×768や768×512など)や、それらの倍数、またはStable Diffusionで一般的なサイズ(512×512など)に最適化されています。
- アスペクト比: 画像の縦横比です。
- 1:1 (512×512)
- 2:3 (512×768) – 縦長イラストに最適
- 3:2 (768×512) – 横長イラストに最適
- その他、様々なサイズを指定できますが、モデルが学習したサイズから大きく外れると、手足が破綻したり、同じキャラクターが複数描画されたりする「多頭」現象などが発生しやすくなります。
- NovelAI V4は、縦長または横長のイラスト生成に特に強い傾向があります。768×1024や1024×768などのサイズも比較的安定して生成できますが、消費Anlasは増加します。
- サイズの選択: 生成する画像の用途に合わせて選択します。SNS投稿用であれば512×768や768×512、より高品質なものが欲しい場合はそれ以上のサイズを選択しますが、まずはお試しで推奨サイズから始めるのが良いでしょう。
2.6 生成枚数(Number of Images)
一度に生成する画像の枚数を設定します。1枚、2枚、4枚、8枚などが選択できます。枚数を増やすと、その分消費Anlasも増加しますが、様々なバリエーションの中から気に入った画像を選びやすくなります。最初は4枚程度で試すのがおすすめです。
これらの基本的な設定を理解したら、いよいよプロンプトを入力して「Generate」ボタンをクリックしてみましょう。数秒から数十秒で画像が生成され、画面に表示されます。
3. NovelAI V4を使いこなす応用テクニック
基本的な画像生成ができるようになったら、さらにNovelAI V4の表現力を引き出すための応用テクニックを習得しましょう。これらは、プロンプトの工夫、詳細設定の調整、そしてNovelAIの持つ各種機能を活用することによって実現できます。
3.1 プロンプトテクニック詳細
高品質で意図通りのイラストを生成するには、プロンプトの記述方法が非常に重要です。
- キーワードの選び方:
- 具体的かつ明確に: 「girl」よりも「1girl, blue hair, green eyes」のように具体的に記述します。
- 要素を細分化: キャラクター、服装、背景、小物、天気、時間帯、ポーズ、表情、雰囲気など、構成要素ごとにキーワードを考えます。
- 品質タグを適切に配置: プロンプトの冒頭に「masterpiece, best quality, high quality, ultra-detailed」などの品質向上タグを入れると、生成される画像の品質が向上しやすいです。
- 絵柄を指定: 「anime style, illustration, official art, by [アーティスト名]」など、希望する絵柄に近いタグを加えます。ただし、実在のアーティスト名をプロンプトに含める際は、著作権や倫理的な問題に注意が必要です。
- 構図やアングル: 「full body, upper body, close-up, from below, from above」など、構図やカメラアングルを指定します。
- キーワードの効果的な組み合わせ:
- 関連性の高いキーワードを近くに配置すると、より強く関連付けて描写されやすい傾向があります(ただし、NovelAIの内部処理によるため、絶対ではありません)。
- 例えば、「school uniform, red ribbon」のように、服装に関連するタグをまとめておくなどです。
- 重み付け(Weighting):
- 特定のキーワードを他のキーワードよりも強く反映させたい場合に、重み付けを使用します。
- 括弧 (): キーワードを括弧で囲むと、そのキーワードの重要度が少し増します。例:
(blue hair)
- 角括弧 []: キーワードを角括弧で囲むと、そのキーワードの重要度が少し減ります。例:
[red hair]
- 数値による調整:
(keyword:weight)
の形式で数値を指定すると、より細かく重み付けを調整できます。weight
は通常1.0を基準とし、1.0より大きい値で強調、1.0より小さい値で弱化させます。例:(blue hair:1.2), [red hair:0.8]
- 括弧の多重がけも可能です。例:
((blue hair))
は(blue hair:1.1)
に近い効果があると言われています(具体的な倍率はバージョンやモデルによって異なる可能性があります)。 - 過度な重み付けは、画像全体のバランスを崩したり、アーティファクトの原因になったりすることがあります。最初は控えめに使うのがおすすめです。
- ブレンド(Blending):
- 波括弧
{}
は、複数のキーワードをブレンドして、両方の要素を混ぜ合わせたような結果を生成しようとします。例:{blue hair, green hair}
とすると、青と緑が混ざったような髪色になる可能性があります。特定の曖昧な表現や、複数の状態を混ぜたい場合に有効です。
- 波括弧
- 順番の重要性:
- プロンプトは、入力された順番にも影響を受けると言われています。特にプロンプトの冒頭に記述されたキーワードは、画像全体に強く影響を与える傾向があります。
- 一般的には、品質向上タグや絵柄、最も重要なキャラクター要素などを冒頭に配置するのが効果的とされています。
- ネガティブプロンプトの重要性と具体的な例:
- 高品質な画像を安定して生成するためには、ネガティブプロンプトがプロンプト本体と同等か、それ以上に重要です。
- 前述の一般的なネガティブプロンプトに加えて、生成される画像を見て、意図せず含まれてしまう要素があれば、それをネガティブプロンプトに追加していきます。
- 例えば、特定の背景ばかりが出てしまう場合は、その背景に関連するタグをネガティブプロンプトに入れる、といった具合です。
- ネガティブプロンプトにも重み付けを使用することがあります。例えば、どうしても手や指が破綻する場合は、「
(bad anatomy:1.2), (mutated hands:1.2), (fewer digits:1.1), (extra digits:1.1)
」のように重み付けを強化することで、その要素の出現をより強く抑制できます。
- プロンプト共有サイト/ツールの活用:
- NovelAIで生成されたイラストが投稿されているサイト(例:PixivにNovelAI Diffusionのタグで投稿されているもの、その他のAIイラスト投稿サイト)や、NovelAI向けのプロンプト共有サイトなどを参考にすると、効果的なプロンプトの書き方や、新しいキーワードを発見できます。
- 特にdanbooruなどのタグはNovelAIが学習しているデータと関連が深いため、活用すると効果的です。
3.2 Advanced Settingsの応用
基本的な設定に加えて、Clip SkipやSampling、Undesired Content(Negative Prompt)のさらなる活用などが重要です。
- Clip Skipの調整:
- デフォルトは0ですが、1や2に設定することで、生成される画像の雰囲気が変わることがあります。
- 特にイラスト感を強調したい場合や、プロンプトに指定した特定の要素(例:複雑な服装の装飾など)がうまく反映されない場合に、Clip Skipを調整してみると改善することがあります。ただし、値を大きくしすぎるとプロンプトへの忠実度が下がる可能性もあります。NovelAI V4ではClip Skip 1や2が推奨されることもあります。
- Sampling設定(StepsとSamplerの組み合わせ):
- Samplerの種類によって、最適なSteps数は異なります。
- DPM++ 2M Karrasは比較的少ないSteps数(20〜30程度)で高品質な画像が得られやすいです。
- Euler AはSteps数を増やすことでより描き込みが増える傾向がありますが、増やしすぎると逆に不自然になることもあります。
- 様々なサンプラーとSteps数の組み合わせを試してみて、自分の好みの絵柄や、プロンプトとの相性が良い組み合わせを見つけることが重要です。
- Undesired Content(Negative Prompt)の応用:
- 一般的な破綻防止タグに加えて、特定のシチュエーションで発生しやすい不要な要素をネガティブプロンプトに追加します。
- 例えば、水辺の描写で意図せず水着のようなものが描かれてしまう場合は、「swimsuit」などをネガティブプロンプトに追加する。
- 特定の服装を指定したのに、別の服が混ざってしまう場合は、混ざってほしくない服装のタグをネガティブプロンプトに追加する。
- ネガティブプロンプトも長くなりすぎると効果が薄れたり、意図しない要素まで抑制してしまったりすることがあります。優先度の高いネガティブタグを厳選することも重要です。NovelAIでは、定番のネガティブプロンプトセットをプリセットとして保存・呼び出しできる機能があり、活用すると便利です。
3.3 Image to Image (Img2Img)
Image to Imageは、既存の画像を元に新しい画像を生成する機能です。スケッチや線画を清書したり、写真からイラストを作成したり、既存のイラストの雰囲気を変えたりするのに使用できます。
- 使い方:
- 画像生成画面で、画像をアップロードするエリアに元となる画像をドラッグ&ドロップするか、クリックしてファイルを選択します。
- アップロードした画像が表示されたら、その画像を元にしたいプロンプトを入力します。
- Strength(強度)を設定します。
- Strengthの値が大きいほど、元画像から大きく変化した画像が生成されます。AIの創造性が強く反映されます。
- Strengthの値が小さいほど、元画像の構図や色合いを保ちつつ、プロンプトの内容を反映させようとします。
- スケッチの清書など、元画像の構図を強く引き継ぎたい場合は0.4〜0.6程度、写真からイラスト化する場合や雰囲気を大きく変えたい場合は0.6〜0.8程度が目安となります。
- その他の設定(Steps, Scale, Samplerなど)も調整できます。特にStepsは、Strengthの値に応じて調整する必要があります。
- 「Generate」をクリックします。
- ControlNetのような使い方の可能性:
- NovelAI V4単体では、Stable Diffusionで利用できるControlNetのような詳細な制御(特定のポーズを指定する、線の構造を維持するなど)はできません。
- しかし、Img2Img機能とStrengthの調整を組み合わせることで、ある程度元画像の構図やキャラクターの配置を維持しつつ、絵柄や服装などを変更するといったことは可能です。
- 例えば、簡単な棒人間スケッチや、既に気に入った構図のイラストを元画像として使用し、プロンプトとStrengthで調整することで、目的のイラストに近づけることができます。
- 参考画像の影響度調整:
- Strengthだけでなく、プロンプトの内容も重要です。元画像とプロンプトのバランスを見ながら調整する必要があります。
- 複雑な元画像を使う場合は、プロンプトをシンプルにするか、逆に詳細に記述するかで結果が大きく変わります。
3.4 Variations機能
生成された画像の中から気に入ったものを選び、その画像のバリエーションを生成する機能です。
- 生成された画像の下に表示される「Generate Variations」のようなボタンをクリックします。
- 元の画像のSeed値と、その画像に至る過程の情報(Steps、Samplerなど)を引き継いで、少し変化を加えた画像を複数枚生成します。
- 元の画像のテイストを維持しつつ、細部の異なるバリエーションを見たい場合に非常に便利な機能です。
3.5 Upscaling機能
生成された画像を、より高い解像度で出力し直す機能です。
- 生成された画像の下に表示される「Upscale」ボタンや、画像を選択した際に表示されるメニューから利用できます。
- Upscalingには複数のモードがあります。
- Simple Upscale: 画像を単純に拡大します。
- Upscale with AI: AIを使用して、ディテールを補完しながら高解像度化します。NovelAI V4では、ノイズ除去やシャープ化などのオプションも選択できます。
- Upscaleを行うと、元の画像よりも解像度が高くなり、細部がより鮮明になります。
- UpscaleにもAnlasを消費します。高解像度化する倍率によって消費量が異なります。
- 気に入った画像が生成されたら、SNS投稿や印刷などのためにUpscaleを利用することが多いです。
3.6 編集機能:InpaintingとOutpainting
NovelAIには、生成された画像を部分的に編集したり、外側を拡張したりする機能が備わっています。
- Inpainting(インペイント):
- 画像の一部を選択範囲で囲み、その部分だけを新しいプロンプトで生成し直す機能です。
- 使い方の例:
- キャラクターの目の色を変えたい。
- 服装の一部を変更したい(例:ネクタイを追加する)。
- 手に持っているものを別のものに変えたい。
- 破綻している指や手などを修正したい(ただし完璧な修正は難しいこともあります)。
- 背景の一部を別の要素に置き換えたい。
- 画像を選択し、「Edit」や「Inpaint」のようなボタンをクリックして、編集画面を開きます。
- 編集したい箇所をマスクツールで塗りつぶし、その部分に生成したい要素をプロンプトで入力します。
- StrengthやNoiseの設定を調整し、「Generate」をクリックします。StrengthやNoiseが大きいほど、マスクした領域は元の画像から大きく変化します。
- Outpainting(アウトペイント):
- 生成された画像の枠外を選択し、画像の外側をAIに描かせ、画像を拡張する機能です。
- 使い方の例:
- 上半身しか写っていないイラストの、下半身や全身を描き足したい。
- キャラクターの周りの背景を広く描きたい。
- 元の画像のアスペクト比を変えたい。
- Inpaintingと同様に、編集画面を開き、画像の周囲に拡張したい領域を選択します。
- 拡張部分に生成したい要素をプロンプトで入力します(元のプロンプトをベースに調整することが多いです)。
- 「Generate」をクリックすると、選択した領域にAIが描画を行います。
- Outpaintingは、元の画像の続きとして自然に見えるように描画しようとしますが、完全にシームレスにつなげるのは難しい場合もあります。何度か試行錯誤が必要です。
これらの編集機能は、一度で完璧な画像を生成することが難しいAIイラスト生成において、生成結果を調整し、より理想に近い画像を作り上げるための強力なツールです。
3.7 モデル(Model)の選択
NovelAI Diffusionには、主に「NovelAI Diffusion V3 (Anime)」と「NovelAI Diffusion V4 (Anime)」という主要な画像生成モデルがあります。
- NovelAI Diffusion V3 (Anime):
- 以前の主力モデルで、多くのアニメ・イラスト学習データでファインチューニングされています。
- V4と比較すると、特定の絵柄や表現に強みを持つ場合があります。
- ややシンプルなプロンプトでも意図を汲み取りやすい傾向があるという声もあります。
- NovelAI Diffusion V4 (Anime):
- NovelAIの最新モデルで、V3よりもさらに多くのデータで学習されています。
- キャラクターの描写(特に手や指)や背景の安定性が向上しています。
- 複雑なプロンプトにもより正確に対応できるとされています。
- デフォルトでこちらが推奨されることが多いです。
- モデルの選択:
- 特に理由がなければ、最新のV4を使用するのがおすすめです。
- ただし、V3でしか出せない特定の雰囲気や絵柄を求めている場合は、V3を試してみるのも良いでしょう。
- モデルによってプロンプトの効果や、破綻しやすい要素が異なる場合があるため、生成される画像の傾向を理解することが重要です。
3.8 スタイルプリセット(Style Presets)
頻繁に使用するプロンプトやネガティブプロンプト、各種設定の組み合わせを「スタイル」として保存しておき、簡単に呼び出せる機能です。
- 登録方法:
- 画像生成画面で、設定したいプロンプト、ネガティブプロンプト、Steps, Scale, Samplerなどの設定を行います。
- 「Style Preset」のドロップダウンメニューを開き、「Save Current Settings」のようなオプションを選択します。
- プリセットに名前をつけて保存します。
- 活用例:
- 「高品質アニメスタイル」として、品質向上タグと定番ネガティブプロンプトを保存しておく。
- 「特定キャラクターのスタイル」として、そのキャラクターの特徴タグと、よく使う背景や服装タグを保存しておく。
- 「線画風スタイル」として、線画になりやすいプロンプトと、それに適した設定を保存しておく。
- 複数のスタイルを登録しておけば、生成したい画像のイメージに合わせてすぐに設定を切り替えられるため、非常に効率的です。
4. NovelAI V4で生成されるイラストの傾向と対策
NovelAI V4は高品質なイラストを生成できますが、AIイラスト生成の特性上、いくつかの傾向や苦手な部分があります。これらを理解し、対策を講じることで、より満足のいく結果を得やすくなります。
- NovelAI特有の絵柄:
- NovelAIはアニメ・イラストに特化して学習されているため、生成される画像にはNovelAIらしい、ある程度統一された絵柄の傾向があります。この絵柄が好みであれば問題ありませんが、特定の個性を強く出したい場合は、アーティスト名をプロンプトに含めたり、Img2Imgで独自のタッチを加えるなどの工夫が必要になることがあります。
- 破綻しやすい部分(手、指、複雑な構図):
- V4で改善されたとはいえ、人間の手や指、あるいは複数のキャラクターが複雑に絡み合う構図などは、AIが苦手とする傾向があります。指が増えたり減ったり、不自然な形になったりすることは珍しくありません。
- 対策:
- 強力なネガティブプロンプトを使用する(
bad anatomy, mutated hands, fewer digits, extra digits
など)。 - 複雑な構図を避け、シンプルな構図から始める。
- 手や指が目立たないようなプロンプト(例:手を隠すポーズ、遠景、上半身アップなど)を試す。
- 生成された画像の中から、比較的破綻の少ないものを選ぶ。
- Inpainting機能を使って、破綻箇所を修正する(これも完璧な修正は難しい)。
- 強力なネガティブプロンプトを使用する(
- 意図しない要素が入る場合:
- プロンプトに指定していない要素が勝手に描画されることがあります。例えば、特定の服装を指定したのに別のアクセサリーが描かれたり、背景に無関係なオブジェクトが出現したりします。
- 対策:
- 意図しない要素に関連するタグをネガティブプロンプトに追加する。
- プロンプトの順番や重み付けを調整し、重要な要素を強調する。
- 生成設定(Scaleなど)を調整し、プロンプトへの忠実度を高める。
- Inpainting機能を使って不要な要素を消す。
- 色の指定が難しい:
- 「red and blue hair」のように複数の色を指定した場合に、綺麗に混ざるか、分離するか、あるいはどちらかの色しか強く出ないかなど、色の指定はプロンプトだけでは完全に制御しきれない場合があります。
- 対策:
- 色に関連するタグに重み付けを試す。
- ブレンド機能
{}
を試す。 - 生成されたバリエーションの中から最も近いものを選ぶ。
- Img2Imgで色のついた元画像を使う。
- プロンプトによる制御の限界:
- AIはプロンプトの指示を完全に理解するわけではなく、学習データ中の関連性に基づいて画像を生成します。そのため、「〜の上に〜がある」といった位置関係や、複雑なアクション、感情のニュアンスなどを正確に表現させるのは難しい場合があります。
- 対策:
- よりシンプルで明確なプロンプトを試す。
- Img2Imgで位置関係やポーズをある程度固定した元画像を使用する。
- 様々なプロンプトや設定の組み合わせを試行錯誤する。
- 最終的には、生成された複数の画像の中から、最も理想に近いものを選ぶ、あるいは編集機能で調整するという割り切りも必要です。
AIイラスト生成は、完璧な結果を一発で出すというよりも、AIの得意な表現を引き出しつつ、生成された結果から良いものを選び、必要に応じて編集するというプロセスであることを理解することが、使いこなす上で重要です。
5. 著作権と利用規約
NovelAI V4を利用する上で、著作権と利用規約に関する理解は非常に重要です。
- 生成されたイラストの著作権:
- NovelAIの利用規約(Terms of Service)に基づきます。執筆時点の規約では、有料プランで生成された画像については、生成したユーザーが完全な所有権(Full ownership rights)を持つとされています。
- これは、生成された画像を自由に利用、配布、改変、販売などができることを意味します。
- ただし、これはNovelAIの規約に基づくものであり、居住国や地域の法律によって解釈が異なる可能性がある点に注意が必要です。多くの国では、AIが生成した成果物の著作権帰属について、まだ明確な法整備が追いついていない状況です。
- 商用利用について:
- 有料プランで生成された画像は、規約上、商用利用も可能です。
- ただし、生成過程で既存の著作物(特定のキャラクター、アーティストの絵柄など)を模倣するようなプロンプトを使用した場合、倫理的・法的な問題が発生する可能性があります。 NovelAIは学習データに著作権で保護された画像が含まれている可能性があり、その影響で生成画像が特定の既存作品に類似するリスクはゼロではありません。
- 禁止事項:
- NovelAIの規約では、生成や利用が禁止されているコンテンツがあります。
- 違法なコンテンツ
- 非常に過激な暴力描写(Gore)
- 未成年者の性的な描写(Child Sexual Abuse Material – CSAM) – これはNovelAIに限らず、あらゆるサービスで厳禁です。
- 実在の人物(特に有名人など)の許可を得ない性的な描写や名誉毀損にあたるような描写
- その他、ヘイトスピーチや差別的な内容など、公序良俗に反するコンテンツ
- これらの禁止事項に違反するコンテンツを生成・利用した場合、アカウント停止などの措置が取られる可能性があります。
- トラブルを避けるための注意点:
- 特定のアーティストの絵柄や、既存のキャラクター名をプロンプトに含める場合: 生成された画像が既存の作品に強く似てしまい、著作権侵害のリスクが生じる可能性があります。個人的な利用に留めるか、慎重に判断する必要があります。
- 商用利用する場合: 特に注意が必要です。生成された画像が既存の作品に似ていないか、十分確認することが推奨されます。特定の絵柄を指定せず、汎用的なタグで生成するか、生成後に加筆・修正を加えてオリジナリティを高めるなどの対策が考えられます。
- 他人がNovelAIで生成したプロンプトや画像を参考に、自身の画像を生成する場合: プロンプト自体に著作権は認められないことが一般的ですが、過度に模倣することは倫理的に問題となる可能性があります。参考程度に留め、独自のプロンプトで生成することをおすすめします。
最新かつ正確な情報は、必ずNovelAI公式サイトの利用規約(Terms of Service)を確認してください。
6. コミュニティと情報収集
AIイラスト生成の世界は進化が早く、新しいテクニックや情報が日々生まれています。NovelAIをより深く使いこなし、楽しむためには、コミュニティに参加したり、積極的に情報収集を行ったりすることが重要です。
- 公式Discordサーバー:
- NovelAIには公式のDiscordサーバーがあり、多くのユーザーが参加しています。
- 最新のアップデート情報、FAQ、他のユーザーとの交流、生成画像の共有、プロンプトの情報交換などが行われています。
- 特に、困ったことがあった際に質問したり、他のユーザーの生成設定を参考にしたりするのに非常に役立ちます。
- SNS(Twitterなど):
- TwitterなどのSNSでは、「#NovelAI」「#NovelAIDiffusion」「#AIイラスト」といったハッシュタグで、多くのユーザーが生成した画像を共有しています。
- プロンプトを公開しているユーザーも多く、参考にすることができます。
- NovelAIに関する最新情報やTipsなども、SNSでいち早く流れることがあります。
- プロンプト共有サイト/AIイラスト投稿サイト:
- NovelAI Diffusionなどのタグが付いたイラストが投稿されているサイト(例:Pixiv、deviantArtなど)や、AIイラスト投稿に特化したサイトがあります。
- 気に入ったイラストのプロンプトが公開されている場合、それを参考に自分の画像を生成してみることができます。
- NovelAI向けのプロンプト共有に特化したウェブサイトやツールなども存在します。
- 参考になる情報源:
- YouTubeなどでNovelAIの使い方やテクニックを解説している動画。
- AIイラスト生成に関するブログ記事やニュースサイト。
- Stable Diffusionなど、他の画像生成AIに関する情報も、プロンプトの考え方や設定項目などで参考になる場合があります。
情報収集を行う際は、情報の信頼性を確認することが重要です。特に、著作権や利用規約に関する情報は、必ず公式サイトや公式の情報源で最終確認するようにしましょう。
7. NovelAI V4の今後の展望
AIイラスト生成技術、そしてNovelAIは今後も進化を続けることが予想されます。
- アップデートの可能性:
- NovelAIは定期的にモデルや機能のアップデートを行っています。
- V5やさらに新しいバージョンが登場し、キャラクターの描写精度、背景の多様性、複雑な構図への対応力などがさらに向上する可能性があります。
- 新しい機能(例えば、より高度な画像編集機能、動画生成機能など)が追加される可能性もあります。
- AIイラスト生成技術全体の進化:
- AIイラスト生成技術全体が、速度、品質、制御性などの面で急速に進化しています。
- NovelAIも、このような技術全体の進歩を取り入れながら、独自の強み(特にアニメ・イラスト分野)を伸ばしていくと考えられます。
- ユーザーの創造性の広がり:
- ツールの進化に伴い、ユーザーはより高度で多様な表現が可能になります。
- AIイラスト生成は、単に「AIに絵を描かせる」だけでなく、AIを自身の創造性を拡張するための「ツール」として使いこなすフェーズへと移行していくでしょう。Img2Imgや編集機能の活用、手描きの要素との組み合わせなど、様々な使い方が生まれていく可能性があります。
NovelAI V4は現時点でも非常に強力なツールですが、今後さらに使いやすく、表現力が豊かになっていくことに期待できます。常に最新の情報を追いかけ、新しい機能やテクニックを積極的に試していくことが、AIイラスト生成を最大限に楽しむ秘訣と言えるでしょう。
まとめ:NovelAI V4で広がる創造の世界
この記事では、AIイラスト生成ツール「NovelAI V4」について、その始め方からアカウント作成、プラン選択、基本的な画像生成の手順と設定、そしてプロンプトテクニック、各種応用機能(Img2Img, Variations, Upscaling, Inpainting, Outpainting)まで、詳細に解説しました。また、生成される画像の傾向と対策、著作権と利用規約、情報収集の方法、そして今後の展望についても触れました。
NovelAI V4は、高品質なアニメ・イラストスタイルの画像を生成するための強力なツールです。その最大の魅力は、テキストによる指示(プロンプト)によって、自分の頭の中に描いたイメージを具現化できる点にあります。かつては専門的なスキルが必要だったイラスト制作が、AIの力によって、より多くの人にとって身近なものになりました。
しかし、AIイラスト生成は魔法ではありません。意図通りの画像を得るためには、プロンプトの工夫、各種設定の理解、そして試行錯誤が不可欠です。特に、複雑なプロンプトの構築、ネガティブプロンプトの効果的な使用、Img2Imgや編集機能の活用といった応用テクニックは、NovelAI V4の真価を引き出す上で非常に重要です。
この記事が、あなたがNovelAI V4を始めるための一歩を踏み出し、さらにその可能性を最大限に引き出すための助けとなれば幸いです。AIイラスト生成の世界は奥深く、常に新しい発見があります。ぜひ、様々なプロンプトや設定を試しながら、あなただけの素晴らしいイラストを創造してください。
重要なのは、楽しみながら探求することです。NovelAI V4と共に、あなたの創造の世界を無限に広げていきましょう。