DMM GAME PLAYER インストール先変更ガイド【完全解説】

はい、承知いたしました。
DMM GAME PLAYERのインストール先変更について、約5000語の詳細な解説記事を作成します。


DMM GAME PLAYER インストール先変更ガイド【完全解説】

近年、PCゲーム市場の拡大と共に、DMM GAMESはその豊富なラインナップで多くのゲーマーに利用されています。しかし、インストールするゲームが増えるにつれて、PCのストレージ容量が不足するという問題に直面するユーザーも少なくありません。特に、初期設定のままDMM GAME PLAYERやゲームデータをCドライブにインストールしている場合、システムドライブの容量を圧迫し、PC全体のパフォーマンス低下に繋がる可能性があります。

この記事では、DMM GAME PLAYERおよびゲームデータのインストール先を変更するための様々な方法を、初心者の方でも理解できるように詳細に解説します。Cドライブの容量を解放したい、SSDとHDDで使い分けたい、ゲームデータを整理したい、といったニーズをお持ちの方は、ぜひ本ガイドを参考に、ご自身のPC環境に最適な設定を実現してください。

1. はじめに:なぜインストール先を変更するのか?

DMM GAME PLAYERは、DMM GAMESが提供するPCゲームをダウンロード、インストール、管理、起動するためのプラットフォームです。デフォルトでは、PCのシステムドライブ(多くの場合はCドライブ)にインストールされることが一般的です。そして、インストールしたゲームデータも、特に設定を変更しない限り、DMM GAME PLAYER本体と同じドライブ内の特定のフォルダに保存されます。

PCのストレージ容量は有限です。オペレーティングシステムやその他の必須ソフトウェアがCドライブにインストールされているため、ゲームのような大容量のデータをCドライブに蓄積していくと、すぐに容量が一杯になってしまうことがあります。Cドライブの空き容量が極端に少なくなると、PCの動作が遅くなったり、アップデートが適用できなくなったりと、様々な不具合の原因となります。

インストール先を変更する主な理由は以下の通りです。

  • Cドライブの容量不足解消: システムドライブの空き容量を確保し、PCの安定動作とパフォーマンス維持を図ります。
  • SSDとHDDの使い分け: 起動が速いSSDにDMM GAME PLAYER本体や頻繁にプレイするゲームを置き、容量の大きいHDDにあまり起動しないゲームや古いゲームを保存するなど、ストレージの種類に応じた使い分けで利便性を高めます。
  • ゲームデータの整理: 特定のゲームを別のドライブやフォルダにまとめて管理することで、データの整理やバックアップを容易にします。
  • 再インストール時の手間軽減: ゲームデータをシステムドライブとは別のドライブに置いておけば、OSの再インストールが必要になった場合でも、ゲームデータを比較的容易に引き継げる可能性があります(方法による)。

本記事では、以下の主要なインストール先変更方法について、それぞれのメリット・デメリット、詳細な手順、そして注意点を徹底的に解説します。

  1. DMM GAME PLAYERの再インストールによる変更
  2. DMM GAME PLAYERの設定画面からの変更(主にゲームデータ向け)
  3. シンボリックリンク/ジャンクションポイントの活用(上級者向け)

これらの方法の中から、ご自身の状況やPCの知識レベルに合った最適な方法を見つけてください。

2. DMM GAME PLAYERの構造とインストール先の基本

インストール先変更を理解するために、まずはDMM GAME PLAYERがPCにインストールされる際に、どのようなファイルがどこに保存されるのか、その基本的な構造を知っておくことが役立ちます。

DMM GAME PLAYERに関連する主なファイルは、大きく分けて以下の2種類があります。

  • DMM GAME PLAYER本体プログラムファイル: DMM GAME PLAYERのアプリケーション本体を構成するファイル群です。主にProgram FilesまたはProgram Files (x86)フォルダ内にインストールされます。デフォルトではC:\Program Files (x86)\DMMGamePlayerのようなパスになることが多いです。この本体プログラムがないと、DMM GAME PLAYERを起動できません。
  • ゲームデータファイル: DMM GAME PLAYERを通じてダウンロード・インストールした個々のゲームのプログラムやデータファイルです。これはDMM GAME PLAYER本体とは別のフォルダに保存されることが一般的です。デフォルトではC:\DMMGameC:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\DMMGamePlayer内の特定のフォルダ、あるいはインストール時にユーザーが指定したフォルダ内に保存されます。ゲームデータの場所はDMM GAME PLAYERの設定で変更できます。

これらのうち、あなたが変更したいのはどちらでしょうか?

  • DMM GAME PLAYER本体を別のドライブに移したい: CドライブにあるDMM GAME PLAYERの実行ファイル群を、別のドライブ(例: Dドライブ)に移したい場合です。これは主に、Cドライブ自体の容量を大きく確保したい場合に有効です。
  • ダウンロードしたゲームデータを別のドライブに移したい: 容量を大量に消費するゲームデータを、Cドライブ以外のドライブ(例: 容量の大きいHDDなど)に保存したい場合です。これはゲームの数が増えるにつれて最も一般的なニーズです。
  • 両方とも別のドライブに移したい: DMM GAME PLAYER本体もゲームデータも、まとめてCドライブ以外のドライブに置きたい場合です。

変更したい対象によって、取るべき方法が異なります。

  • 本体の場所を変更したい: 主に「再インストール」または「シンボリックリンク」の方法を用います。
  • 新規ゲームデータの保存先を変更したい: DMM GAME PLAYERの「設定画面」から簡単に変更できます。
  • 既にインストール済みのゲームデータを別の場所に移動したい: 「設定画面からの変更後に手動で移動」または「シンボリックリンク」の方法を用いますが、前者では追加の手順が必要になることが多く、シンボリックリンクは上級者向けです。

3. インストール先変更前に確認すべきこと・準備

インストール先変更は、PCのシステムや重要なデータに関わる操作です。作業を開始する前に、以下の事項を必ず確認し、必要な準備を行ってください。

3.1. 現在のインストール先の確認

まず、現在DMM GAME PLAYER本体やゲームデータがどこにインストールされているかを確認しましょう。

  • DMM GAME PLAYER本体:
    1. タスクバーの検索ボックスに「DMM GAME PLAYER」と入力します。
    2. 表示された検索結果の「DMM GAME PLAYER」を右クリックし、「ファイルの場所を開く」を選択します。
    3. 開いたフォルダ内の「DMM GAME PLAYER」ショートカットをさらに右クリックし、「プロパティ」を選択します。
    4. 表示されたプロパティウィンドウの「ショートカット」タブにある「リンク先」の項目で、実行ファイル(DMMGamePlayer.exeなど)の正確なパスを確認できます。その親フォルダが本体のインストール先です。例: C:\Program Files (x86)\DMMGamePlayer\DMMGamePlayer.exe であれば、インストール先は C:\Program Files (x86)\DMMGamePlayer です。
  • ゲームデータ:
    1. DMM GAME PLAYERを起動します。
    2. 左側のメニューから「設定」を開きます。
    3. 設定画面の中に「ダウンロード/インストール先」または類似の項目があります。ここで、現在新規にインストールされるゲームの保存先フォルダが確認できます。デフォルト設定の場合、ここに表示されているパスがゲームデータの保存先です。
    4. 【注意】 個別のゲームによっては、設定で指定された場所とは異なるフォルダ構造や、ゲーム独自のセーブデータフォルダを持つ場合があります。特定のゲームデータフォルダの正確な場所を知りたい場合は、DMM GAME PLAYERのライブラリから対象ゲームを選択し、ゲーム詳細画面にある「インストールフォルダを開く」のようなボタンを探すか、各ゲームの公式サイトやWiki等で情報をご確認ください。

3.2. 変更したい場所の空き容量とドライブの種類を確認

インストール先として指定したいドライブ(例: Dドライブ、Eドライブなど)に、十分な空き容量があるか確認しましょう。ゲームは非常に容量が大きいものが多いです。将来インストールする可能性のあるゲームの分も見越して、余裕を持った容量を確保してください。

また、変更先のドライブがSSDかHDDかも確認しておきましょう。SSDは高速ですが容量あたりの価格が高く、HDDは低速ですが大容量で安価です。DMM GAME PLAYER本体や頻繁にプレイするゲームはSSDに、容量を多く使うが起動頻度の低いゲームはHDDに、といった使い分けを検討するのがおすすめです。

3.3. 管理者権限の確認

インストール先の変更、特にProgram Filesフォルダなどシステムに関わる場所へのインストールや、シンボリックリンクの作成には、PCの管理者権限が必要です。現在利用しているWindowsユーザーアカウントに管理者権限が付与されているか確認してください。もし管理者権限がない場合は、管理者に依頼するか、管理者権限のあるアカウントで作業を行ってください。

3.4. 重要なデータのバックアップ

インストール先変更作業中に、予期せぬ問題が発生する可能性はゼロではありません。万が一の事態に備え、失いたくないデータは必ず事前にバックアップを取っておきましょう。

  • ゲームのセーブデータ: DMM GAME PLAYERやゲームデータのインストール先を変更しても、通常セーブデータは別の場所(多くは「ドキュメント」フォルダ内やAppDataフォルダ内)に保存されています。しかし、一部のゲームではインストールフォルダ内にセーブデータが保存される場合もあります。大切なセーブデータがある場合は、事前にその場所を特定し、別の安全な場所(外付けHDD、クラウドストレージなど)にコピーしてバックアップを取っておきましょう。
  • ゲームデータ本体: 容量が非常に大きいですが、もし再ダウンロードに時間がかかる環境であれば、ゲームデータ本体のフォルダをまるごと別のドライブにコピーしてバックアップしておくことも有効です。ただし、これは必須ではありません。多くのゲームはDMM GAME PLAYERからいつでも再ダウンロード・インストール可能です。

3.5. 必要な時間と安定したPC環境

インストール先の変更方法によっては、数分で完了するものから、ゲームデータの移動や再ダウンロードに数時間、場合によってはそれ以上の時間がかかるものもあります。作業中はPCに負荷がかかる場合があるため、他の重い作業は避け、安定した電力供給が可能な環境で行ってください。ノートPCの場合は、電源アダプターを接続して作業することをおすすめします。

これらの事前確認と準備をしっかり行うことで、安全かつスムーズにインストール先変更作業を進めることができます。

4. 方法1:DMM GAME PLAYERの再インストールによるインストール先変更

この方法は、DMM GAME PLAYER本体のインストール先を確実に変更したい場合に最もシンプルで確実な方法です。現在インストールされているDMM GAME PLAYERを一度アンインストールし、新しいインストール先を指定して再度インストールし直します。

4.1. この方法のメリット・デメリット

メリット:

  • DMM GAME PLAYER本体のインストール先を確実に指定できる。
  • 設定がリセットされるため、クリーンな状態で新しい環境を構築できる。
  • 新規にインストールするゲームのデフォルト保存先も、インストール時に指定したドライブに紐づくことが多い(後から設定で変更も可能)。
  • PC操作に慣れている方であれば、比較的理解しやすい手順。

デメリット:

  • DMM GAME PLAYERを一度使用できなくなる期間がある。
  • 既にインストール済みのゲームデータは、基本的にこの方法だけでは新しい場所に移動しない。 ゲームデータも新しい場所に置きたい場合は、後から再ダウンロード・インストールが必要になるか、手動で移動し認識させるための追加手順が必要になる(多くの場合、再インストールが推奨される)。
  • アンインストール前に、重要なセーブデータなどを別途バックアップしておく必要がある。

4.2. 詳細手順

ステップ1: 既存ゲームデータのバックアップ(任意、推奨)

もし、再ダウンロード・再インストールに時間がかかる、あるいはゲーム内のセーブデータがインストールフォルダ内に保存されている可能性がある場合は、事前にゲームデータフォルダ全体やセーブデータフォルダを別の場所にコピーしてバックアップを取っておくことを強く推奨します。

セーブデータの場所はゲームによって異なります。「ドキュメント」フォルダ内、%AppData%C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming)や%LocalAppData%C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local)フォルダ内、あるいはSteamやEpic Gamesのような別のプラットフォームを使用している場合はそれぞれのクラウドセーブ機能などに保存されていることが多いです。ゲーム名と「セーブデータ 場所」で検索して確認してください。

ステップ2: DMM GAME PLAYERのアンインストール

Windowsの機能を使って、現在インストールされているDMM GAME PLAYERをアンインストールします。

  1. DMM GAME PLAYERが起動している場合は、完全に終了させます。タスクバーの通知領域(システムトレイ)にアイコンがある場合は、右クリックして「終了」を選択するなどして、完全に終了していることを確認してください。
  2. Windowsの「設定」を開きます。(スタートボタンをクリックし、歯車アイコンを選択)
  3. 「アプリ」を選択します。
  4. 左側のメニューで「アプリと機能」が選択されていることを確認します。
  5. インストールされているアプリの一覧が表示されるまで少し待ちます。
  6. アプリ一覧の中から「DMM GAME PLAYER」を見つけます。
  7. 「DMM GAME PLAYER」をクリックし、「アンインストール」ボタンをクリックします。
  8. 確認のメッセージが表示されたら、再度「アンインストール」をクリックします。
  9. DMM GAME PLAYERのアンインストーラーが起動します。画面の指示に従ってアンインストールを進めてください。アンインストール時に「設定ファイルやゲームデータも削除しますか?」といった選択肢が表示される場合があります。DMM GAME PLAYER本体のみを別の場所に移動させたいが、ゲームデータは元の場所のままで良い(または後で手動で移動したい)場合は、「設定ファイルやゲームデータは削除しない」といった選択肢を選ぶ方が良いかもしれません。 ただし、完全にクリーンにしたい場合は全て削除を選択しても構いませんが、ゲームデータは再ダウンロードが必要になります。慎重に選択してください。
  10. アンインストールが完了したら、PCの再起動を求められる場合があります。安全のため、再起動しておくことを推奨します。
ステップ3: 残存ファイルのクリーンアップ(推奨、任意)

DMM GAME PLAYERをアンインストールしても、一部の設定ファイルやキャッシュ、あるいはゲームデータ本体などが元のインストールフォルダやAppDataフォルダに残ることがあります。完全にクリーンな状態にしたい場合は、これらの残存ファイルを手動で削除することを検討します。

【注意】 この作業は必須ではありません。また、誤ったファイルを削除するとPCの動作に影響を与える可能性があるため、自己責任で行ってください。不安な場合はスキップしても構いません。

  • 元のインストールフォルダ: ステップ3.1で確認したDMM GAME PLAYER本体のインストールフォルダ(例: C:\Program Files (x86)\DMMGamePlayer)が丸ごと残っている場合は、フォルダごと削除します。
  • ゲームデータフォルダ: 設定で指定していたゲームデータの保存先フォルダ(例: C:\DMMGame)も、不要であればフォルダごと削除します。特に大容量のゲームデータはここに残っている可能性があります。
  • AppDataフォルダ:
    1. エクスプローラーのアドレスバーに %AppData% と入力してEnterキーを押します。開いたフォルダ内にDMM GAME PLAYERに関連するフォルダ(例: DMMGamePlayer)があれば、中身を確認し、不要であれば削除します。
    2. 同様に、アドレスバーに %LocalAppData% と入力してEnterキーを押します。開いたフォルダ内にDMM GAME PLAYERに関連するフォルダがあれば、中身を確認し、不要であれば削除します。

【警告】 レジストリクリーナーなどのツールは、誤った設定を削除してしまうリスクがあるため、安易な使用は推奨しません。手動でのファイル削除に留めるか、不安ならクリーンアップは行わない方が安全です。

ステップ4: DMM GAME PLAYERの再ダウンロード

DMM GAMESの公式サイトにアクセスし、最新版のDMM GAME PLAYERをダウンロードします。

  1. ウェブブラウザで「DMM GAMES」を検索し、公式サイトにアクセスします。
  2. サイト内の「PCゲーム」セクションや、フッター部分などに「DMM GAME PLAYERダウンロード」のようなリンクがありますので、そこからインストーラー(例: DMMGamePlayerSetup.exe)をダウンロードします。
ステップ5: インストーラーの起動とカスタムインストール

ダウンロードしたインストーラーを実行します。

  1. ダウンロードしたインストーラーファイル(DMMGamePlayerSetup.exeなど)をダブルクリックして実行します。
  2. ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら、「はい」をクリックして実行を許可します。
  3. インストーラーの画面が開きます。言語選択などがあれば進めます。
  4. 使用許諾契約の画面が表示されます。内容を確認し、同意できる場合はチェックを入れて「次へ」または「同意してインストール」などをクリックします。
ステップ6: 【重要】インストール先の指定

ここで、DMM GAME PLAYER本体の新しいインストール先を指定します。

  1. インストールオプションの画面が表示されます。多くの場合、「カスタムインストール」や「詳細設定」のような項目がありますので、これを選択します。デフォルトの「標準インストール」などを選択すると、再びCドライブにインストールされてしまう可能性があります。
  2. カスタムインストールを選択すると、「インストール先フォルダ」または「インストールパス」を指定する項目が表示されます。デフォルトではCドライブのパスが表示されています。
  3. 表示されているパスを変更するために、「参照」ボタンをクリックします。
  4. フォルダ選択ダイアログが表示されます。ここで、新しいインストール先として指定したいドライブとフォルダを選択または作成します。
    • 例えば、Dドライブにインストールしたい場合は、左側のツリーで「PC」を展開し、Dドライブを選択します。
    • そのドライブ内にDMM GAME PLAYER用のフォルダを作成したい場合は、選択したドライブの下に「新しいフォルダーの作成」ボタンをクリックしてフォルダを作成します(例: D:\DMMGamePlayer)。
    • 作成または選択したフォルダが、インストール先のパスとして正しく表示されていることを確認します。
  5. 新しいインストール先パスが決定したら、「OK」または「フォルダーの選択」などをクリックしてダイアログを閉じます。
  6. インストーラーの画面に戻り、インストール先が新しいパスに変わっていることを確認します。
ステップ7: インストールの実行と完了

インストール先が正しく指定されていることを確認したら、インストールを実行します。

  1. 「インストール」ボタンをクリックします。
  2. インストールの進捗状況が表示されます。完了するまでしばらく待ちます。
  3. インストールが完了すると、完了画面が表示されます。必要に応じて「DMM GAME PLAYERを起動する」などのチェックボックスを確認し、「完了」ボタンをクリックします。
ステップ8: DMM GAME PLAYERの初回起動と設定

新しいインストール先でDMM GAME PLAYERを起動します。

  1. インストール完了後に自動で起動しない場合は、デスクトップのショートカットやスタートメニューから起動します。
  2. 初回起動時、ログインを求められる場合がありますので、DMMアカウントでログインします。
  3. ログイン後、ゲームライブラリが表示されます。インストール先を変更したばかりなので、ライブラリは空か、以前インストールしていたゲームが「インストール」ボタンの状態で表示されているはずです。
ステップ9: ゲームの再ダウンロード/再インストール

DMM GAME PLAYER本体の移動は完了しましたが、既存のゲームデータは新しい場所にはありません。ゲームをプレイするには、ゲームデータを新しい保存先にダウンロード・インストールする必要があります。

  1. DMM GAME PLAYERのライブラリからプレイしたいゲームを選択します。
  2. ゲーム詳細画面で「インストール」ボタンをクリックします。
  3. インストール先の選択画面が表示されるか、あるいはデフォルトで新しいゲームデータの保存先(多くの場合は、新しいDMM GAME PLAYER本体と同じドライブ内のデフォルトフォルダ)が選択されているはずです。必要であれば、ここで個別にインストール先フォルダを変更することも可能です。
  4. インストールを開始します。ゲームデータのダウンロードとインストールが行われます。
  5. すべてのゲームを新しい場所に移動したい場合は、この手順を繰り返します。

この方法では、DMM GAME PLAYER本体は確実に新しい場所に移りますが、ゲームデータは基本的に再ダウンロードが必要になります。元の場所にゲームデータが残っている場合でも、手動で新しい場所に移動しただけではDMM GAME PLAYERが自動的に認識しないことが多いため、再インストールが最も確実な方法となります。

5. 方法2:設定画面からのゲームデータ保存先変更

この方法は、DMM GAME PLAYER本体は元の場所(通常Cドライブ)のままで、今後新しくダウンロード・インストールするゲームデータの保存先のみを変更したい場合に最も適しています。

5.1. この方法のメリット・デメリット

メリット:

  • DMM GAME PLAYER本体の再インストールが不要で、手軽に設定変更ができる。
  • 今後のゲームデータの保存場所を自由に指定できる。
  • PC操作に不慣れな方でも比較的容易に行える。

デメリット:

  • 既にインストール済みのゲームデータは、この設定変更だけでは自動的に新しい場所に移動しない。 既存ゲームを移動するには、別途手動での移動や再インストールが必要。
  • DMM GAME PLAYER本体は元の場所(Cドライブなど)に残る。
  • 設定できるのは「新規ダウンロード時のデフォルト保存先」であり、個別のゲームごとにインストール先を細かく指定したい場合は、インストール時に毎回変更が必要になる。

5.2. 詳細手順

ステップ1: DMM GAME PLAYERを起動

DMM GAME PLAYERを通常通り起動します。

ステップ2: 設定画面へのアクセス

DMM GAME PLAYERのウィンドウ内で、設定画面を開きます。

  1. ウィンドウ左側のメニューカラムを探します。
  2. メニュー項目の中に「設定」または歯車アイコンがあるはずです。これをクリックします。
ステップ3: ダウンロード/インストール設定項目の特定

設定画面が開いたら、ゲームのダウンロードやインストールに関する設定項目を探します。

  1. 設定画面の左側または上部に、設定項目のカテゴリが表示されている場合があります。
  2. 「ダウンロード」「インストール」「保存先」「ストレージ」などのキーワードを含む項目を見つけます。
  3. 多くの場合、「ダウンロード/インストール先」や「ゲームデータの保存場所」といった名称の項目があります。
ステップ4: 【重要】保存先フォルダの変更

見つけた保存先設定項目で、現在のパスを新しい場所に変更します。

  1. 現在のゲームデータ保存先パスが表示されています。その近くに「変更」「参照」「選択」といったボタンがあるはずです。これをクリックします。
  2. フォルダ選択ダイアログが表示されます。ここで、今後ゲームをインストールしたい新しい保存先フォルダを選択または作成します。
    • 例えば、ゲームをDドライブのD:\DMMGamesフォルダに保存したい場合は、左側のツリーでDドライブを選択し、必要であればDMMGamesフォルダを作成し、それを選択します。
    • 指定したいフォルダが選択されていることを確認します。
  3. 新しいインストール先パスが決定したら、「OK」または「フォルダーの選択」などをクリックしてダイアログを閉じます。
  4. 設定画面に戻り、保存先パスが新しいパスに変わっていることを確認します。
ステップ5: 設定の保存と反映

変更した設定を保存します。

  1. 設定画面の右下などに「保存」「適用」「OK」といったボタンがあるはずです。これをクリックします。
  2. 設定変更を有効にするために、DMM GAME PLAYERの再起動を求められる場合があります。メッセージが表示されたら、指示に従って再起動します。再起動が不要な場合でも、念のため一度DMM GAME PLAYERを終了し、再起動することで設定が確実に反映されることがあります。
ステップ6: 新規ゲームのインストール確認

設定変更後、実際に新しいゲームを一つダウンロード・インストールしてみて、指定した新しい場所に保存されるか確認しましょう。

  1. ライブラリから、まだインストールしていないゲームを選択します。
  2. 「インストール」ボタンをクリックします。
  3. インストールが開始され、進捗が表示されます。
  4. インストール完了後、新しい設定場所(ステップ5で指定したフォルダ)を開き、そのゲームのデータがそこに保存されていることを確認します。

5.3. 既存ゲームデータの移動と認識について(重要な補足)

前述の通り、DMM GAME PLAYERの設定画面で保存先を変更しても、既にインストール済みのゲームデータは自動的に移動しません。 既存ゲームも新しい場所に移動して、Cドライブの容量を解放したい場合は、追加の手順が必要です。

5.3.1. 手動での移動の試みと課題

理論的には、以下の手順で手動で移動を試みることができます。

  1. DMM GAME PLAYERを完全に終了します。
  2. エクスプローラーで、現在のゲームデータ保存先フォルダ(例: C:\DMMGame)を開き、その中にある移動したいゲームのフォルダ(例: C:\DMMGame\特定のゲーム名)を見つけます。
  3. そのフォルダ(例: 特定のゲーム名フォルダごと)を、新しい設定場所(例: D:\DMMGames)に切り取り&貼り付けで移動します。コピーではなく移動を選択してください。
  4. 移動が完了したら、DMM GAME PLAYERを起動します。
  5. ライブラリで移動したゲームの状態を確認します。

【結果と課題】
残念ながら、多くの場合、この手動移動だけではDMM GAME PLAYERはゲームを認識せず、ライブラリでそのゲームが「インストール済み」ではなく「インストール」ボタンの状態に戻ってしまうことがあります。これは、DMM GAME PLAYERがゲームのインストール状態をファイルパスや内部的な情報で管理しており、単にフォルダを移動しただけではその情報が更新されないためです。

5.3.2. 認識されない場合の確実な対処法(推奨)

手動移動だけでは認識されない場合、最も確実な解決策は以下の手順です。

  1. DMM GAME PLAYERから対象ゲームを「アンインストール」する。 (データ自体が物理的に削除されるわけではない)
    • DMM GAME PLAYERを起動し、ライブラリから移動したいゲームを選択します。
    • ゲーム詳細画面で「アンインストール」ボタンをクリックします。
    • 確認メッセージが出たら「はい」をクリックします。
    • この「アンインストール」は、DMM GAME PLAYERの内部管理情報からそのゲームのインストール状態を解除する操作です。物理的なゲームデータファイル(移動済みのフォルダ)はこの操作では削除されません。
  2. 手動でゲームデータフォルダを新しい場所へ移動する(まだ移動していない場合)。
    • 前述の手順(5.3.1の1~3)で、元の場所にあるゲームフォルダを、新しい設定場所へ移動します。既に移動済みの場合はこのステップは不要です。
  3. DMM GAME PLAYERで対象ゲームを「再インストール」する。
    • DMM GAME PLAYERを起動し、ライブラリから対象ゲームを選択します。
    • 「インストール」ボタンをクリックします。
    • ここで、DMM GAME PLAYERはゲームをインストールしようとしますが、新しい設定場所(ステップ5.2.4で指定した場所)に既にそのゲームのフォルダが存在することを検知する場合があります。 その場合、ゼロからダウンロードするのではなく、既存のファイルとの整合性を確認し、不足しているファイルのみをダウンロードしたり、ゲームの登録作業を行ったりするだけで済むことがあります。これにより、大幅に時間を短縮できる可能性があります(ゲームによる)。
    • もし、存在を検知せずフルダウンロードが始まってしまう場合は、残念ながら再ダウンロードが必要です。

【結論】
設定画面からの変更は今後のゲームにのみ適用されます。既存のゲームを新しい場所に移動したい場合は、設定変更を行った上で、元の場所からゲームフォルダを手動で移動し、その後DMM GAME PLAYER上でそのゲームを「アンインストール」してから「再インストール」するのが、最も確実で推奨される手順です。ゲームデータが既に新しい場所に存在していれば、多くの場合、フルダウンロードよりは早く完了します。

6. 方法3:シンボリックリンク/ジャンクションポイントの活用(上級者向け)

この方法は、WindowsのOSレベルの機能である「シンボリックリンク」または「ジャンクションポイント」を利用します。これは、あるフォルダパスへのアクセスを、実際には別の場所にあるフォルダに自動的に転送(リダイレクト)させる技術です。DMM GAME PLAYERを含むアプリケーション側からは、あたかも元の場所に対象のフォルダが存在しているかのように見えます。

6.1. この方法のメリット・デメリット

メリット:

  • DMM GAME PLAYER本体や、設定画面で個別に指定できないゲームフォルダなど、ほぼ任意のフォルダを物理的に別の場所に移動させることができる。
  • アプリケーション側(DMM GAME PLAYER)は、この変更に気づかないため、設定変更や再インストールの手間がかからない(ように見える)。
  • 移動後も、元の場所へのアクセスはそのまま機能する。

デメリット:

  • 高度なPC知識(コマンドプロンプトの操作など)が必要。
  • 設定ミスは、DMM GAME PLAYERだけでなく、PCの動作に深刻な不具合をもたらす可能性がある。
  • DMM GAMES公式のサポート対象外となる可能性が高い。
  • リンク先のドライブがPCに接続されていない場合、リンクが壊れたり、DMM GAME PLAYERがエラーを起こしたりする可能性がある。
  • OSのアップデートや予期せぬ要因でリンクが機能しなくなるリスクがある。
  • データ損失のリスクが他の方法より高い。

6.2. 概念説明:シンボリックリンクとジャンクションポイント

シンボリックリンク(Symbolic Link)とジャンクションポイント(Junction Point)は、どちらもファイルシステム上で「別の場所を指し示す」機能ですが、いくつか違いがあります。フォルダの移動に使う場合は、通常「ジャンクションポイント」またはフォルダ向けの「シンボリックリンク」を使います。

  • ジャンクションポイント(Junction Point / /Jオプション): NTFSファイルシステムに特化した機能で、フォルダに対してのみ作成できます。ローカルドライブ内のフォルダを指し示すのに適しています。DMM GAME PLAYERのインストール先フォルダを別のローカルドライブに移動させる場合は、このジャンクションポイントがよく使われます。アプリケーションからは、あたかも元の場所にあるローカルフォルダのように見えます。
  • シンボリックリンク(Symbolic Link / /Dオプション): Windows Vista以降で導入された、より汎用的な機能で、ファイルにもフォルダにも作成できます。ネットワーク上の共有フォルダなど、ローカル以外の場所も指し示せます。フォルダに対して作成する場合は/Dオプションを使います。ジャンクションポイントよりも柔軟ですが、一部の古いアプリケーションでは正しく扱えない場合があります。

DMM GAME PLAYERのフォルダ移動には、互換性の観点からジャンクションポイント(/J)が推奨されることが多いですが、シンボリックリンク(/D)も利用可能です。ここでは、ジャンクションポイントを例に解説しますが、コマンドのオプションを/Dに変えればシンボリックリンクとして機能します。

6.3. 利用シーン

  • DMM GAME PLAYER本体(Program Files (x86)内のフォルダ)を別のドライブに移動したいが、再インストールはしたくない場合。
  • 設定画面で変更できない特定のゲームフォルダ(例えば、DMM GAME PLAYERのデフォルトフォルダ内にあるが、ゲーム独自のフォルダ構造になっている場合など)を別のドライブに移動したい場合。
  • 既存のゲームデータを手動で移動したが、DMM GAME PLAYER側で再インストールなしで認識させたい場合(ただし、必ず成功するとは限らない)。

6.4. 詳細手順

この方法は、コマンドプロンプトまたはPowerShellを使用します。必ず管理者権限で実行してください。

ステップ1: 対象フォルダの特定と準備
  1. DMM GAME PLAYERおよび、移動したいフォルダに関連するゲームが完全に終了していることを確認します。タスクマネージャーなどで関連プロセスが残っていないかも確認するとより安全です。
  2. 移動したいフォルダの現在の正確なパスを特定します(例: C:\Program Files (x86)\DMMGamePlayer または C:\DMMGames\特定のゲーム名)。パスはメモ帳などに正確にコピー&ペーストしておきましょう。
  3. 移動先の新しいフォルダを作成します。このフォルダは空である必要があります(例: D:\DMM_Moved\DMMGamePlayer または E:\LargeGames\特定のゲーム名)。
ステップ2: 対象フォルダの物理的移動

エクスプローラーを使用して、ステップ1で特定した元の場所にあるフォルダを、ステップ1で作成した新しい場所へ移動します。

  1. 元の場所のフォルダ(例: C:\Program Files (x86)\DMMGamePlayer)を右クリックし、「切り取り」を選択します。
  2. 新しい場所のフォルダ(例: D:\DMM_Moved)を開き、右クリックして「貼り付け」を選択します。
  3. 元の場所(例: C:\Program Files (x86)\DMMGamePlayer)に、移動したフォルダが残っていないことを確認します。フォルダは完全に新しい場所へ移動している必要があります。
ステップ3: コマンドプロンプトまたはPowerShellの起動(管理者権限)

シンボリックリンクやジャンクションポイントを作成するには、管理者権限が必要です。

  1. Windowsのスタートボタンをクリックします。
  2. 検索バーに「cmd」と入力します。「コマンドプロンプト」が表示されます。
  3. 「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
  4. ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら、「はい」をクリックして実行を許可します。
    • PowerShellを使用したい場合は、検索バーに「PowerShell」と入力し、「Windows PowerShell」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
ステップ4: mklinkコマンドの実行

管理者権限で起動したコマンドプロンプト(またはPowerShell)で、mklinkコマンドを実行してリンクを作成します。

mklinkコマンドの基本構文は以下の通りです。
mklink [オプション] <作成するリンクのパス> <リンク先(ターゲット)のパス>

フォルダに対するジャンクションポイントを作成する場合は、オプションに/Jを指定します。
mklink /J "作成するリンクのパス" "リンク先(ターゲット)のパス"

フォルダに対するシンボリックリンクを作成する場合は、オプションに/Dを指定します。
mklink /D "作成するリンクのパス" "リンク先(ターゲット)のパス"

【重要】パスの指定:
* <作成するリンクのパス>:これは元の場所のパスです。アプリケーション側がアクセスしようとするパスです。例: "C:\Program Files (x86)\DMMGamePlayer"
* <リンク先(ターゲット)のパス>:これは物理的にフォルダが移動した新しい場所のパスです。例: "D:\DMM_Moved\DMMGamePlayer"
* パスにスペースが含まれる場合は、必ずダブルクォーテーション(")で囲んでください。

【コマンド例】

  • DMM GAME PLAYER本体をCドライブからDドライブに移動した場合(ジャンクションポイント):
    cmd
    mklink /J "C:\Program Files (x86)\DMMGamePlayer" "D:\DMM_Moved\DMMGamePlayer"
  • 特定のゲームフォルダをCドライブからEドライブに移動した場合(ジャンクションポイント):
    cmd
    mklink /J "C:\DMMGames\特定のゲーム名" "E:\LargeGames\特定のゲーム名"
  • 上記をシンボリックリンクで作成する場合: オプションを/Dに変えます。
    cmd
    mklink /D "C:\Program Files (x86)\DMMGamePlayer" "D:\DMM_Moved\DMMGamePlayer"

コマンドを入力し、Enterキーを押します。成功すると「junction created for C:\Program Files (x86)\DMMGamePlayer <<===>> D:\DMM_Moved\DMMGamePlayer」のようなメッセージが表示されます(シンボリックリンクの場合は表示が異なります)。

ステップ5: 作成されたリンクの確認

コマンドが成功したら、エクスプローラーで確認します。

  1. 元の場所のパス(例: C:\Program Files (x86)\DMMGamePlayer)をエクスプローラーで開いてみてください。
  2. フォルダのアイコンが、通常のフォルダアイコンではなく、ショートカットのようなアイコン(フォルダアイコンに矢印がついたもの)になっているはずです。これが作成されたジャンクションポイントまたはシンボリックリンクです。
  3. このリンクアイコンをダブルクリックして開いてみてください。開いた先が、物理的にフォルダが移動した新しい場所(例: D:\DMM_Moved\DMMGamePlayer)の内容であることを確認します。
ステップ6: DMM GAME PLAYERの起動と動作確認

リンクが正しく作成されていることを確認したら、DMM GAME PLAYERを起動し、正常に動作するか確認します。

  1. DMM GAME PLAYERを起動します。
  2. ライブラリ表示に問題がないか確認します。
  3. 移動したフォルダに関連するゲームを起動し、問題なくプレイできるか確認します。

アプリケーションからは元のパスにアクセスしているつもりでも、OSが自動的に新しい場所へリダイレクトしてくれるため、DMM GAME PLAYER側で特別な設定は不要なはずです。

6.5. 元に戻す/リンクを削除する場合

シンボリックリンクやジャンクションポイントを解除して元に戻したい場合は、作成したリンクを削除するだけです。

  1. DMM GAME PLAYERおよび関連ゲームを完全に終了します。
  2. エクスプローラーで、元の場所に作成されたリンク(ショートカットのようなアイコンのフォルダ)を選択します。
  3. そのリンクを右クリックし、「削除」を選択します。

【重要】 削除するのは元の場所にあるリンクアイコンです。物理的に移動した新しい場所にあるフォルダは削除しないでください。リンクを削除しても、新しい場所にある実データには影響しません。リンクが削除された後、元の場所には何もなくなっているはずです(または削除時に元の場所のフォルダも削除するか聞かれますが、データは新しい場所に残っているのでリンクのみを削除してください)。

もしリンクを削除した後、元の場所に必要なフォルダを戻したい場合は、新しい場所から元の場所へフォルダを「切り取り&貼り付け」で戻す必要があります。

6.6. シンボリックリンク使用上の注意点とリスク

  • コマンド入力ミス: パスやオプションの入力ミスは、リンク作成の失敗や、意図しない動作、最悪の場合データ損失に繋がる可能性があります。コマンドを入力する際は慎重に行い、パスはコピー&ペーストで正確に入力することをおすすめします。
  • 管理者権限: mklinkコマンドは管理者権限で実行する必要があります。
  • サポート: シンボリックリンクやジャンクションポイントの使用は、OSの機能であり、DMM GAMESが正式にサポートしているインストール先変更方法ではありません。問題が発生した場合、DMM GAMESのサポートを受けられない可能性があります。
  • リンク切れ: リンク先のドライブ(新しい場所があるドライブ)がPCから取り外されたり、ドライブレターが変わったりすると、リンクは機能しなくなります。外付けHDDなどをリンク先にする場合は特に注意が必要です。
  • 複雑性: 問題が発生した場合の原因特定が難しく、解決にも高度な知識が必要となる場合があります。

これらのリスクを理解した上で、自己責任で実施してください。不安な場合は、方法1や方法2を利用することを強く推奨します。

7. 各方法の比較と最適な選択

これまで見てきた3つの方法について、それぞれの特徴を比較し、どのような場合にどの方法を選ぶのが最適かを見ていきましょう。

特徴 方法1: 再インストール 方法2: 設定変更(ゲームデータ向け) 方法3: シンボリックリンク/ジャンクション
対象 DMM GAME PLAYER本体、
新規ゲームデータ
新規ゲームデータ 任意のフォルダ(本体、ゲームデータなど)
手軽さ △(アンインストール・再インストール必要) ◎(設定画面から容易に変更) ✕(コマンド操作、上級者向け)
確実性 ◎(最も確実) ◎(新規ゲームに対しては確実) △(設定ミスや環境依存で不安定になることも)
既存ゲームデータ 基本的に再ダウンロード/再インストール必要 自動移動しない。
手動移動+再インストール推奨
自動的に機能する(理論上)
必要知識レベル 初心者~中級者 初心者向け 上級者向け
リスク 低(手順通り行えば安全) 低(設定ミス以外はほぼなし) 高(コマンドミス、OS知識不足による不具合)
公式サポート ○(推奨される方法の一つ) ○(推奨される方法の一つ) ✕(非推奨、サポート対象外の可能性)

どの方法を選ぶべきか?

  • 最も確実かつクリーンな状態でDMM GAME PLAYER本体ごと別のドライブに移動したい(新規インストールに近い状態にしたい): 方法1: 再インストール を強く推奨します。手間はかかりますが、トラブルが少なく済みます。既存ゲームは再インストールが必要になる覚悟が必要です。
  • DMM GAME PLAYER本体はCドライブのままで良いが、今後インストールするゲームだけを別のドライブに保存したい: 方法2: 設定画面からの変更 が最も手軽で簡単です。既存ゲームを移動したい場合は、設定変更後に手動移動とゲームごとの再インストール作業が必要になります。
  • DMM GAME PLAYER本体や特定のゲームフォルダを、DMM GAME PLAYER側の設定を変えずに、OSレベルで強制的に別の場所に移動したい(高度な操作に慣れている場合): 方法3: シンボリックリンク/ジャンクション を検討します。ただし、これはリスクが高く、問題発生時の自己解決能力が求められます。

ご自身のPC利用経験や、変更したい対象(本体かゲームデータか、新規か既存か)、リスク許容度を考慮して、最適な方法を選択してください。

8. インストール先変更後の確認事項とトラブルシューティング

インストール先変更作業が完了したら、必ず以下の点を確認し、問題がないか検証してください。もし問題が発生した場合は、対応策を試みましょう。

8.1. 変更後の確認リスト

  • DMM GAME PLAYERの起動と安定性: DMM GAME PLAYERがエラーなく正常に起動し、動作が不安定にならないか確認します。
  • ライブラリ表示の正常性: インストールしたはずのゲームが正しく「インストール済み」と表示されているか確認します。もし「インストール」ボタンに戻っている場合は、ゲームの認識に失敗しています。
  • ゲームの起動とプレイ可否: インストール先を変更したゲーム(特に方法1や方法3で移動したゲーム、方法2で手動移動したゲーム)を実際に起動し、問題なくプレイできるか、セーブデータが正しく読み込まれるか確認します。
  • アップデートの正常実行: ゲームのアップデートがあるか確認し、正常にアップデートが完了するか試します。
  • 設定変更の確認(方法2の場合): DMM GAME PLAYERの設定画面を開き、ゲームデータの保存先が正しく新しいパスに変更されているか再度確認します。そして、新規に何か小さな無料ゲームなどをインストールしてみて、指定した新しい場所にインストールされるか確認します。
  • 変更先のドライブの空き容量: 意図した通りにCドライブの容量が解放され、新しいドライブの容量が消費されているか確認します。

8.2. 発生しうるトラブルとその解決策

トラブル1: ゲームがライブラリから消えた / 再インストールを求められる
  • 原因: DMM GAME PLAYERがゲームデータフォルダの場所を認識できていない。方法2で設定変更しただけでは既存ゲームは認識されないため、手動移動が不十分だった、あるいはシンボリックリンクの設定に問題がある。
  • 解決策:
    1. DMM GAME PLAYERの再起動: 一度DMM GAME PLAYERを完全に終了し、再起動してみます。キャッシュが更新されて認識されることがあります。
    2. 設定画面での保存先確認(方法2の場合): 設定画面でゲームデータの保存先が新しいパスになっているか再確認し、設定が保存されているか確認します。
    3. 手動移動後の認識手順の再試行(方法2で既存ゲームを移動した場合): 5.3.2で解説した手順(DMM GAME PLAYERで「アンインストール」し、手動移動した上で「再インストール」)を再度試します。この手順が最も確実です。
    4. シンボリックリンクの確認(方法3の場合): コマンドプロンプトを管理者権限で起動し、dirコマンドで元の場所(リンクを作成したパス)を確認します。mklinkコマンドを実行したときに表示されたような、リンク先を示す情報が表示されるか確認します。リンク自体が正しくできていない場合は、一度リンクを削除し、パスを正確に入力して再度mklinkコマンドを実行します。元の場所に物理的なフォルダが残っていないかも再確認します。
    5. 最終手段としてのゲームの再インストール: 上記を試しても認識されない場合、最も確実なのはDMM GAME PLAYERからゲームを完全に再インストールすることです。ゲームデータの再ダウンロードが必要になります。
トラブル2: DMM GAME PLAYER自体が起動しない / エラーメッセージが出る
  • 原因: DMM GAME PLAYER本体のインストールに失敗した、インストールに必要なファイルが破損した、シンボリックリンクで本体フォルダを移動した際にリンクの設定に問題がある、システムファイルとの競合。
  • 解決策:
    1. PCの再起動: シンプルですが、一時的な問題であれば再起動で解決することがあります。
    2. DMM GAME PLAYERのクリーン再インストール(方法1の手順を再度実施): 一度DMM GAME PLAYERを完全にアンインストールし、残存ファイルも可能な範囲でクリーンアップした上で、再度公式サイトから最新版をダウンロードしてインストールし直します。インストール先のパスを再度正確に指定してください。
    3. シンボリックリンクの設定確認(方法3の場合): DMM GAME PLAYER本体フォルダをシンボリックリンク/ジャンクションで移動している場合、リンクが正しく作成されているか、リンク先(新しい場所)のフォルダが削除されていないか確認します。リンクに問題がある場合は、リンクを削除し、元の場所へフォルダを戻すか、リンクを正確に再作成します。
    4. システムファイルチェッカーの実行: Windowsのシステムファイルに問題がある可能性も考えられます。管理者権限のコマンドプロンプトで sfc /scannow コマンドを実行し、システムファイルの整合性をチェック・修復を試みます。
トラブル3: 設定変更したのに新しいゲームが元の場所にインストールされる(方法2の場合)
  • 原因: 設定変更を保存し忘れた、設定画面で変更する項目を間違えた、設定変更後にDMM GAME PLAYERを再起動していない。
  • 解決策:
    1. DMM GAME PLAYERの設定画面を開き直し、「ダウンロード/インストール先」またはそれに類する項目で、指定した新しいパスが正しく表示されているか確認します。
    2. パスが間違っている、あるいは元のままの場合は、再度「変更」「参照」ボタンをクリックして正しい新しいパスを指定し、必ず「保存」「適用」ボタンをクリックします。
    3. 設定変更後、DMM GAME PLAYERを一度完全に終了し、再起動します。
    4. 再度、新規ゲームをインストールして、新しい場所にインストールされるか確認します。
トラブル4: 容量が思ったように空かない
  • 原因: ゲームデータ本体が元の場所(特にCドライブ)から移動できていない、あるいはアンインストールや移動後に残存ファイルが多く残っている。
  • 解決策:
    1. 元のインストール先フォルダ(DMM GAME PLAYER本体の元の場所、ゲームデータの元の場所)をエクスプローラーで開き、中に大容量のファイルやフォルダ(特にゲーム名に関連するもの)が残っていないか手動で確認します。
    2. 残っている場合は、それが本当に不要なゲームデータや残存ファイルであることを確認した上で、手動で削除します。
    3. セーブデータなど、インストールフォルダとは別の場所に保存されているデータが容量を圧迫している可能性も考慮し、それらの場所も確認します。
トラブル5: シンボリックリンク/ジャンクションポイントが機能しない(方法3の場合)
  • 原因: mklinkコマンドの入力ミス(パスの誤り、オプションの誤り、ダブルクォーテーション忘れ)、管理者権限でコマンドプロンプトを実行しなかった、リンクを作成する前に元の場所のフォルダを削除しなかった/移動しなかった、リンク先(ターゲット)のパスが存在しない/誤っている。
  • 解決策:
    1. コマンドプロンプト(またはPowerShell)を必ず管理者権限で起動し直します。
    2. mklinkコマンドを再度実行する前に、作成しようとしているリンクのパス(元の場所)に何も存在しないことを確認します(ステップ6.4.2で移動したフォルダは残っていないはずです)。もし残っている場合は削除します。
    3. コマンドを入力する際、パスに誤りがないか、ダブルクォーテーションで正しく囲んでいるか、オプション(/Jまたは/D)が正しいか再度確認します。コピー&ペーストを活用します。
    4. mklinkコマンドを再度実行します。成功メッセージが表示されるか確認します。
    5. 作成後にエクスプローラーで元の場所を確認し、ショートカットアイコンができているか、開くと新しい場所の内容が表示されるか再度確認します。

インストール先変更はデリケートな作業です。手順を焦らず、一つずつ確認しながら進めることが重要です。もし自分で解決できない場合は、DMM GAMESのサポートに問い合わせるか、PCに詳しい人に相談することをおすすめします(ただし、シンボリックリンク利用の場合はサポート外となる可能性が高いです)。

9. DMM GAME PLAYERのストレージ管理全般のアドバイス

DMM GAME PLAYERのインストール先を変更した後も、ゲームが増えるにつれてストレージ容量の問題は再び発生する可能性があります。日頃からストレージ管理を意識することが大切です。

  • SSDとHDDの使い分け: DMM GAME PLAYER本体や、ロード時間の短縮が重要な頻繁にプレイするゲームは高速なSSDに、容量が非常に大きいゲームやあまりプレイしないゲームは容量単価の安いHDDにインストールするなど、ドライブの特性に合わせてゲームを配置することを検討しましょう。方法2の設定変更や、インストール時の個別指定を活用します。
  • 定期的なライブラリ整理: プレイしなくなったゲームは、定期的にアンインストールしましょう。DMM GAME PLAYERのライブラリから簡単にアンインストールできます。ゲームデータはすぐに容量を圧迫するため、こまめな整理が効果的です。
  • ディスククリーンアップと最適化: Windows標準のディスククリーンアップツールを使って、不要な一時ファイルなどを削除し、ディスクの空き容量を増やしましょう。また、HDDの場合は定期的なデフラグ(最適化)も効果的です。SSDの場合はデフラグは不要ですが、トリム機能などが有効になっているか確認しましょう。
  • 将来的な容量計画: 今後インストールしたいゲームのジャンルや数を見込んで、必要なストレージ容量を予測しておきましょう。もし現在のストレージ構成で容量不足が慢性化しそうであれば、大容量のストレージ増設を検討することも重要です。

これらの習慣を身につけることで、常に快適なPCゲーム環境を維持できます。

10. まとめと最終チェックリスト

DMM GAME PLAYERのインストール先変更は、PCの快適性を維持するために非常に有効な手段です。再インストール、設定変更、シンボリックリンクという3つの主要な方法があり、それぞれメリット・デメリットや適したケースが異なります。

  • DMM GAME PLAYER本体ごと移動したい、確実にクリーンにしたい → 再インストール (方法1)
  • 今後のゲームだけ別のドライブに入れたい → 設定画面からの変更 (方法2)
  • 特定フォルダをOSレベルで制御したい、既存ゲームも手軽に移動したい (上級者向け) → シンボリックリンク/ジャンクション (方法3)

どの方法を選択する場合でも、以下の最終チェックリストを確認し、慎重に作業を進めてください。

  • 作業前に重要なデータのバックアップは取りましたか?(特にセーブデータ)
  • 変更先のドライブに十分な空き容量があるか確認しましたか?
  • 管理者権限のあるユーザーアカウントで作業していますか?
  • 手順をよく理解し、不明な点はありませんか?
  • (方法3の場合)コマンド入力に自信がありますか?リスクを理解していますか?

インストール先変更が成功すれば、PCのシステムドライブの負荷が軽減され、ゲームデータの管理も容易になり、より快適なPCゲームライフを送ることができるでしょう。

本ガイドが、あなたのDMM GAMES環境を改善するための一助となれば幸いです。もし手順の途中で迷ったり、想定外の問題が発生したりした場合は、無理に進めず、一度作業を中断し、情報を再確認したり、DMM GAMESのサポートに問い合わせたりすることをおすすめします。

11. 免責事項

本記事は、DMM GAME PLAYERの一般的なインストール先変更方法について解説したものです。記事の内容は執筆時点の情報に基づいており、DMM GAME PLAYERのアップデートやPCのOS環境、個別のゲームの仕様などにより、手順や動作が異なる可能性があります。

インストール先変更に関連する操作(ファイルやフォルダの移動、コマンドプロンプトの使用、設定変更など)は、PCのシステムに影響を与える可能性のあるデリケートな作業です。本記事を参考に作業を行う際は、手順を十分理解し、ご自身の責任において実施してください。万が一、本記事を参照したことでPCの動作に不具合が生じたり、データが消失したりした場合でも、筆者および公開者は一切の責任を負いかねます。

重要なデータについては、作業前に必ずバックアップを取ることを強く推奨します。シンボリックリンクやジャンクションポイントの利用は、DMM GAMES公式のサポート対象外となる可能性が高いことをご留意ください。

不明な点がある場合や、手順に不安がある場合は、無理に作業を進めず、PCに詳しい方やDMM GAMESの公式サポートに相談することをおすすめします。


上記で約5000語の詳細な解説記事となります。各セクションで詳細な手順、メリット・デメリット、注意点、トラブルシューティングなどを網羅し、約5000語のボリュームを達成するように記述しました。

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