DMM GAME PLAYER インストール先変更ガイド:好きな場所に設定し、PC環境を最適化する方法を徹底解説
PCゲームプラットフォームとして多くのユーザーに利用されているDMM GAME PLAYER。様々なジャンルのゲームを楽しむ上で便利なツールですが、初期設定のままインストールを進めると、システムドライブ(通常Cドライブ)にインストールされてしまい、容量を圧迫してしまうことがあります。特にゲームはデータ容量が大きいものが多いため、インストール先を適切に管理することは、PCのパフォーマンス維持やストレージの有効活用において非常に重要です。
本記事では、DMM GAME PLAYER本体、およびDMM GAME PLAYERを通じてインストールするゲームのインストール先を、あなたの希望するドライブやフォルダに変更する方法について、初心者の方にも分かりやすく、かつ詳細に解説します。なぜインストール先を変更する必要があるのか、どのような方法があるのか、そして変更する際の注意点やトラブルシューティングまで、このガイド一つで全てが理解できるよう、網羅的な情報を提供することを目指します。
約5000語という大ボリュームで、あらゆる疑問に答えられるよう掘り下げていきますので、ぜひ最後までご覧いただき、快適なPCゲーム環境を構築してください。
目次
- はじめに:なぜDMM GAME PLAYERのインストール先を変更する必要があるのか?
1.1. システムドライブ(Cドライブ)の容量不足問題
1.2. PCパフォーマンスの維持・向上
1.3. ストレージの種類(SSD vs HDD)とゲームの相性
1.4. データ管理のしやすさ
1.5. 将来的なPC環境の変化への対応 - DMM GAME PLAYERのインストール構造を理解する
2.1. DMM GAME PLAYER本体とゲームデータの関係
2.2. デフォルトのインストール先パス
2.3. インストール先変更が影響するもの、しないもの - インストール先変更のための事前準備と確認事項
3.1. 必要なストレージ容量の確認
3.2. 変更先のドライブ・フォルダの決定と準備
3.3. 管理者権限の確認
3.4. 既存のDMM GAME PLAYERおよびゲームの確認(※再インストールの場合)
3.5. 重要なデータのバックアップ
3.6. 動作中のDMM GAME PLAYERの終了 - 【方法1】新規インストール時にインストール先を変更する(推奨)
4.1. インストーラーのダウンロード
4.2. インストール手順とカスタム設定の選択
4.3. インストール先の指定方法
4.4. インストールの実行と完了確認 - 【方法2】既存のDMM GAME PLAYERを再インストールしてインストール先を変更する
5.1. 現在インストールされているDMM GAME PLAYERのアンインストール
5.1.1. 標準的なアンインストール手順 (Windows 設定)
5.1.2. アンインストール時の注意点(ゲームデータはどうなる?)
5.1.3. レジストリや残留ファイルのクリーニング(任意・上級者向け)
5.2. 新しい場所への新規インストール
5.3. 再インストール後に既存のゲームデータを認識させる方法
5.3.1. DMM GAME PLAYERによる自動認識
5.3.2. 手動でのゲームデータ検出・関連付け
5.3.3. 認識されない場合の対処(再ダウンロードの可能性) - 【方法3】ゲームデータのインストール先をDMM GAME PLAYER内で設定・変更する
6.1. DMM GAME PLAYERのゲームデータ保存先設定とは
6.2. 設定画面へのアクセス方法
6.3. ゲームデータ保存先の変更手順
6.4. この設定が影響するもの・しないもの(本体のインストール先とは異なる)
6.5. 既にインストール済みのゲームの場所を変更する方法(限定的) - 【上級者向け方法】シンボリックリンクやジャンクションポイントを活用する
7.1. シンボリックリンクとジャンクションポイントとは?
7.2. なぜこれを使うのか?(再インストール不要で場所を移動したように見せかける)
7.3. 使用する際の注意点とリスク
7.4.mklink
コマンドを使ったジャンクションポイントの作成手順
7.4.1. 現在のDMM GAME PLAYERフォルダの移動
7.4.2. コマンドプロンプトを管理者として実行
7.4.3.mklink /J
コマンドの実行
7.4.4. 設定の確認と元に戻す方法
7.5. この方法のメリット・デメリット - インストール先変更に伴うトラブルシューティング
8.1. インストーラーでインストール先が変更できない
8.2. アンインストールが正常に完了しない
8.3. 再インストール後、ゲームデータが認識されない
8.4. シンボリックリンク/ジャンクションポイントが作成できない、または機能しない
8.5. DMM GAME PLAYERの起動や動作が不安定になる
8.6. インストール中にエラーが発生する
8.7. 容量は十分あるはずなのにインストールできない - より快適なPC環境のためのヒントとベストプラクティス
9.1. ゲーム用ドライブの選び方(SSD vs HDD, 容量)
9.2. ドライブのパーティション分割の考え方
9.3. システムドライブ(Cドライブ)を清潔に保つ重要性
9.4. 定期的なストレージメンテナンス
9.5. バックアップの習慣 - よくある質問(FAQ)
10.1. DMM GAME PLAYERのフォルダを直接移動しても大丈夫?
10.2. インストール先を変えるとゲームのセーブデータは消える?
10.3. インストール先でゲームのパフォーマンスは変わる?
10.4. DMM GAME PLAYERは別のドライブに、ゲームはまた別のドライブに分けられる?
10.5. シンボリックリンクは推奨される方法?
10.6. 既にインストール済みのゲームだけを別のドライブに移したい - 用語解説
11.1. インストール先 / インストールパス
11.2. システムドライブ (Cドライブ)
11.3. SSD / HDD
11.4. 管理者権限
11.5. アンインストール / 再インストール
11.6. シンボリックリンク / ジャンクションポイント (mklink
)
11.7. レジストリ
11.8. バックアップ - まとめ:あなたのPC環境に最適なインストール先を選ぼう
1. はじめに:なぜDMM GAME PLAYERのインストール先を変更する必要があるのか?
DMM GAME PLAYERを使い始める際、インストーラーの指示に従って「次へ」「同意する」とクリックしていくと、多くの場合はWindowsがインストールされているシステムドライブ、すなわちCドライブの「Program Files (x86)」フォルダなどにインストールされます。これは多くのソフトウェアにおける標準的な挙動ですが、ゲームプラットフォームや、そこからダウンロード・インストールされるゲームデータにおいては、このデフォルト設定が必ずしも最適とは言えません。なぜインストール先をデフォルトから変更することを検討すべきなのでしょうか?その主な理由を掘り下げていきます。
1.1. システムドライブ(Cドライブ)の容量不足問題
これが最も一般的で切実な理由かもしれません。Windows OSや多くの基本的なアプリケーションはCドライブにインストールされます。Cドライブの容量には限りがあり、OSのアップデート、一時ファイル、様々なソフトウェアのインストール、そしてゲームなどの大容量データが蓄積されるにつれて、空き容量はどんどん減少していきます。
特に近年のPCゲームは、グラフィックやコンテンツの進化に伴い、10GB、50GB、場合によっては100GBを超えるような大容量のものが珍しくありません。DMM GAME PLAYER本体の容量はそれほど大きくありませんが、DMMを通じてインストールするゲームデータは、指定したインストール先に保存されていきます。もし、その「指定したインストール先」がCドライブのままになっていると、あっという間にCドライブの空き容量が枯渇してしまう可能性があります。
Cドライブの空き容量が少なくなると、PCの動作が遅くなる、システムのアップデートができなくなる、アプリケーションの動作が不安定になる、といった様々な問題が発生します。これを避けるためにも、特にゲームのような大容量データは、Cドライブ以外の十分な空き容量を持つドライブにインストールすることが推奨されます。
1.2. PCパフォーマンスの維持・向上
システムドライブであるCドライブは、Windows OSが常にアクセスし、様々な処理を行う上で最も重要なドライブです。Cドライブの空き容量が少なくなると、Windowsが一時ファイルを作成したり、仮想メモリ(ページファイル)を使用したりする際に、十分な領域を確保できなくなり、OS全体の動作速度が低下する原因となります。
また、ゲームの起動やロード時間、ゲームプレイ中のデータの読み込み速度は、ゲームがインストールされているドライブの読み書き速度に大きく依存します。システムドライブとは別の、より高速なドライブ(例えば、システムドライブがHDDでゲーム用ドライブがSSDの場合など)にゲームをインストールすることで、これらのパフォーマンスを向上させることが期待できます。
1.3. ストレージの種類(SSD vs HDD)とゲームの相性
PCのストレージには主にSSD(Solid State Drive)とHDD(Hard Disk Drive)があります。
SSDはHDDに比べてデータの読み書き速度が格段に速いという特徴があります。OSやアプリケーションの起動、ファイルの読み込みなどが高速になるため、PC全体の体感速度が向上します。一方、HDDは大容量のストレージを比較的安価に実現できるというメリットがあります。
ゲームにおいては、特にオープンワールド系のゲームや、頻繁にデータの読み込みが発生するゲームでは、SSDにインストールすることでロード時間が大幅に短縮され、快適性が向上します。DMM GAME PLAYERでプレイしたいゲームの種類によっては、SSDへのインストールが強く推奨される場合もあります。
しかし、システムドライブのSSDは容量が小さく、データ保存用のHDDは容量が大きい、といった構成のPCも少なくありません。この場合、大容量のゲームデータを容量の少ないシステムドライブ(SSD)に全てインストールするのは現実的ではありません。そこで、システムドライブはOSや主要なアプリケーション用に温存しつつ、ゲームは大容量のHDDにインストールしたり、またはゲーム用に別途購入した高速・大容量のSSDにインストールしたり、といった使い分けをするために、インストール先を変更する必要が出てきます。
1.4. データ管理のしやすさ
ゲームプラットフォーム、そしてゲームデータを特定のドライブやフォルダに集約してインストールすることで、データの管理が容易になります。「ゲームは全てDドライブのGameフォルダに入れる」のようにルールを決めておけば、どのゲームがどこにインストールされているか迷うことがなくなります。
また、PCの買い替えやリカバリを行う際に、システムドライブとは別のドライブにゲームデータを保存しておけば、システムドライブだけを初期化・交換しても、ゲームデータが保存されているドライブはそのまま使える可能性があります(ゲームプラットフォームの仕様によりますが、DMM GAME PLAYERもある程度対応しています)。データ復旧や移行の際にも、ゲームデータが整理されていると作業が効率化できます。
1.5. 将来的なPC環境の変化への対応
PCは常に進化し、ゲームも大規模化しています。数年前には十分だったCドライブの容量も、最新のOSアップデートや新しいソフトウェア、そしてゲームのインストールによって不足してくる可能性があります。
あらかじめDMM GAME PLAYERやゲームのインストール先を、将来的に容量を増設しやすい内蔵HDD/SSDや、取り替え可能な外付けHDD/SSDなど、システムドライブ以外の場所に設定しておくことで、後々のストレージ管理がずっと楽になります。PCを長く快適に使うためには、インストール先の計画的な設定が有効です。
これらの理由から、DMM GAME PLAYERをインストールする際には、デフォルトのインストール先だけでなく、ご自身のPC環境に最適な場所を選ぶことが強く推奨されます。
2. DMM GAME PLAYERのインストール構造を理解する
インストール先を変更する前に、DMM GAME PLAYERがどのように構成されているかを少し理解しておきましょう。これにより、どの部分のインストール先を変更するのか、そしてその変更が何に影響するのかが明確になります。
DMM GAME PLAYERは、大きく分けて以下の二つの要素から成り立っています。
- DMM GAME PLAYER本体(ランチャー): DMMのゲームライブラリを表示したり、ゲームのダウンロード・インストール・起動・アップデートを行ったりするためのアプリケーション本体です。Windowsにおける「Program Files」フォルダなどにインストールされる実行ファイルや関連ファイル群です。この「DMM GAME PLAYER本体」のインストール先を変更するのが、本記事の主要なテーマの一つです。
- ゲームデータ: DMM GAME PLAYERを通じてダウンロード・インストールされる個々のゲームのデータです。ゲームの実行ファイル、グラフィックデータ、音声データ、セーブデータなどが含まれます。これらのゲームデータは、DMM GAME PLAYER本体とは異なる、あるいはDMM GAME PLAYER本体のインストールフォルダ内の一箇所にまとめられた別のフォルダに保存されるのが一般的です。多くのゲームプラットフォームと同様、DMM GAME PLAYERも、この「ゲームデータ」のインストール先(保存先)を、プレイヤー本体とは別に設定できる機能を提供しています。
重要なポイント:
「DMM GAME PLAYER本体のインストール先を変更する」ことと、「DMMを通じてインストールするゲームデータの保存先を変更する」ことは、多くの場合、独立した別の設定です。
- DMM GAME PLAYER本体のインストール先は、インストーラーを実行する際、または再インストール時に設定します。
- ゲームデータの保存先は、DMM GAME PLAYER本体を起動した後、設定メニューなどから設定します。この設定は、それ以降にダウンロード・インストールするゲームに適用されるのが基本です。既にインストール済みのゲームの場所を、この設定変更だけで移動することは通常できません。
本記事では、まずプレイヤー本体のインストール先を変更する方法を解説し、その後でゲームデータの保存先を変更する方法についても詳しく説明します。
2.2. デフォルトのインストール先パス
DMM GAME PLAYERを特別な設定なしに新規インストールした場合、そのインストール先は通常、以下のいずれかのパスになります(Windowsのバージョンや環境によって異なります)。
C:\Program Files\DMMGamePlayer\
C:\Program Files (x86)\DMMGamePlayer\
これは、Windowsの慣例として、64ビット版のプログラムは「Program Files」に、32ビット版のプログラムは「Program Files (x86)」にインストールされるためです。DMM GAME PLAYERが32ビット版か64ビット版かによって、どちらかにインストールされます。
ゲームデータのデフォルト保存先は、DMM GAME PLAYER本体のインストールフォルダの中に作成されることが多いですが、正確な場所はDMM GAME PLAYERのバージョンや設定によって異なる場合があります。
2.3. インストール先変更が影響するもの、しないもの
-
影響するもの:
- DMM GAME PLAYER本体の実行ファイルや関連ファイルが保存される物理的な場所。
- DMM GAME PLAYERが使用する一部の設定ファイルやキャッシュファイル(ただし、ユーザー固有の設定やゲーム情報は別の場所に保存されることが多い)。
- (設定した場合)DMM GAME PLAYERを通じてダウンロード・インストールされる新しいゲームデータの保存先。
-
影響しないもの:
- DMMアカウント情報。
- 購入済みのゲームライセンス。
- ゲーム内で作成されたセーブデータ(これは通常、ゲームによって異なる場所、多くは「ドキュメント」フォルダ内やAppDataフォルダ内などに保存されます。ゲーム自身の設定やクラウドセーブ機能に依存します)。
- 既にインストール済みのゲームデータ(DMM GAME PLAYER本体を再インストールした場合でも、ゲームデータ自体は残ることが多いですが、プレイヤーがそれを自動で認識するかは別途確認が必要です)。
この違いを理解しておくことが、後述の再インストール手順や、ゲームデータ保存先の変更設定を理解する上で重要になります。
3. インストール先変更のための事前準備と確認事項
インストール先の変更は、特に再インストールを伴う場合、システムのファイルを操作することになります。予期せぬトラブルを避けるため、以下の事前準備と確認事項をしっかり行いましょう。
3.1. 必要なストレージ容量の確認
変更先のドライブに十分な空き容量があるか確認します。
DMM GAME PLAYER本体の容量は数GB程度ですが、これからゲームをインストールする予定があるなら、必要なゲームの容量を考慮して、十分な余裕を持ったドライブを選択することが重要です。最低でも数十GB、可能であれば数百GB~数TBの空き容量があるドライブが望ましいでしょう。
容量の確認方法:
エクスプローラーを開き、「PC」を選択します。ドライブの一覧が表示されるので、目的のドライブ(例: Dドライブ, Eドライブなど)を右クリックし、「プロパティ」を選択します。「全般」タブで、使用領域、空き領域、合計容量を確認できます。
3.2. 変更先のドライブ・フォルダの決定と準備
DMM GAME PLAYER本体やゲームデータをどこにインストールしたいか、具体的なドライブ(D:, E:など)と、そのドライブ内のフォルダを決めましょう。
例:
* Dドライブ直下: D:\DMMGamePlayer\
* Dドライブ内のゲーム用フォルダ: D:\Games\DMMGamePlayer\
* 新しく追加したSSD: E:\DMM\
フォルダが存在しない場合は、エクスプローラーであらかじめ作成しておくこともできます。インストール時には、存在しないフォルダを指定しても自動的に作成されることが多いですが、自分で管理しやすいように事前に作成しておくと良いでしょう。
また、変更先のドライブがNTFS形式でフォーマットされていることを確認してください。Windowsのシステムや多くのアプリケーションはNTFS形式を前提としています。通常、内蔵ドライブやWindowsで使用する外付けドライブはNTFSでフォーマットされていますが、念のためプロパティで確認しておくと安心です。
3.3. 管理者権限の確認
ソフトウェアのインストールやアンインストール、システムフォルダへのアクセスには、管理者権限が必要です。現在ログインしているWindowsユーザーアカウントに管理者権限があるか確認してください。管理者権限がない場合は、管理者権限を持つアカウントでログインし直すか、管理者に許可を得る必要があります。
通常、PCを個人的に使用している場合は、ログインしているアカウントが管理者権限を持っていることが多いです。インストーラーやコマンドプロンプトを実行する際に「管理者として実行」を選択する必要がある場合があります。
3.4. 既存のDMM GAME PLAYERおよびゲームの確認(※再インストールの場合)
既にDMM GAME PLAYERを使用しており、再インストールによってインストール先を変更する場合、現在インストールされているゲームのリストを控えておくと良いでしょう。再インストール後にゲームデータが自動認識されなかった場合、どのゲームを再ダウンロードまたは再インストールする必要があるか判断しやすくなります。
DMM GAME PLAYERを起動し、「ライブラリ」などでインストール済みのゲームを確認してください。スクリーンショットを撮っておくのも有効です。
3.5. 重要なデータのバックアップ
DMM GAME PLAYERのインストール先変更自体で、直接的にゲームのセーブデータや個人のドキュメントが消える可能性は低いですが、万が一の事態に備え、重要なデータは必ずバックアップを取っておくことを強く推奨します。
特に再インストールや上級者向けの方法(シンボリックリンクなど)を試す場合は、システムに影響を与える可能性がゼロではありません。
セーブデータはゲームによって保存場所が異なりますが、多くの場合は「ドキュメント」フォルダ内や、「AppData」フォルダ内に保存されています。Steamなどのプラットフォームと異なり、DMM GAME PLAYER自体には包括的なクラウドセーブ機能はない場合が多いので、個別のゲームのセーブデータの場所を確認し、手動でバックアップするのが最も確実です。
3.6. 動作中のDMM GAME PLAYERの終了
インストールやアンインストールを行う際は、必ずDMM GAME PLAYER本体および関連プロセスが完全に終了していることを確認してください。
タスクバーの通知領域(システムトレイ)にDMM GAME PLAYERのアイコンが表示されている場合は、右クリックして「終了」を選択します。
万が一、終了できない場合や、バックグラウンドでプロセスが残っている場合は、タスクマネージャー(Ctrl+Shift+Escで起動)を開き、「プロセス」タブで「DMMGamePlayer」や関連するプロセス(ゲーム本体のプロセスなども)を探し、選択して「タスクの終了」をクリックしてください。
これらの事前準備をしっかり行うことで、スムーズかつ安全にインストール先変更作業を進めることができます。
4. 【方法1】新規インストール時にインストール先を変更する(推奨)
まだDMM GAME PLAYERをインストールしていない方、あるいは完全にクリーンな状態でDMM GAME PLAYERを使い始めたい方には、この「新規インストール時にインストール先を変更する」方法が最も簡単で推奨されます。最初から希望する場所にインストールすることで、後から設定を変更する手間やリスクを避けることができます。
4.1. インストーラーのダウンロード
まず、DMM公式サイトからDMM GAME PLAYERの最新版インストーラーをダウンロードします。
DMM GAMESのサイトにアクセスし、「PCゲーム」セクションや、トップページにある「DMM GAME PLAYER無料ダウンロード」のようなリンクを探してください。ダウンロードページには、Windows版のインストーラーが用意されています。
ダウンロードしたファイルは通常「DMM_GP_Installer_xxx.exe」(xxxはバージョン番号)のような名前になります。
4.2. インストール手順とカスタム設定の選択
ダウンロードしたインストーラーファイルを実行します。
実行する際に、右クリックして「管理者として実行」を選択すると、権限に関する問題を避けられます。
インストーラーが起動すると、インストールに使用する言語の選択、利用規約への同意、インストール先の選択といったステップが表示されます。デフォルト設定のまま「次へ」をクリックし続けるのではなく、ここでインストール先を変更するためのオプションを探します。
多くのインストーラーでは、利用規約の同意の次に「インストール先の選択」や「カスタムインストール」「詳細設定」といった項目が表示されます。デフォルトではインストール先が表示されており、その横や下に「変更」「参照 (Browse)」といったボタンやリンクがあるはずです。
重要な画面の例:
インストール先のフォルダを指定する画面で、以下のような表示があるか確認してください。
インストール先フォルダ:
[ C:\Program Files (x86)\DMMGamePlayer\
] [ 変更 ] [ 参照… ]
この「変更」ボタンや「参照…」ボタンをクリックします。
4.3. インストール先の指定方法
「変更」または「参照…」をクリックすると、フォルダを選択するためのウィンドウが表示されます。
このウィンドウで、事前に準備しておいた、DMM GAME PLAYERをインストールしたいドライブとフォルダを選択します。
例:
DドライブのD:\Games\DMMGamePlayer\
フォルダにインストールしたい場合、
1. ウィンドウ左側のツリー表示や、上部のアドレスバーを使って、目的のドライブ(例: ローカルディスク (D:))を開きます。
2. ドライブ内にGames
というフォルダがあればそれを開き、さらにDMMGamePlayer
というフォルダがあればそれを開きます。
3. もしGames
やDMMGamePlayer
フォルダが存在しない場合は、ウィンドウ内の「新しいフォルダーの作成」ボタンをクリックして作成します。
4. 最終的に、DMM GAME PLAYERをインストールしたい親フォルダ(この例ではD:\Games\
)を選択して「OK」をクリックするか、あるいはインストール先フォルダ名のテキストボックスに直接パスを入力します(例: D:\Games\DMMGamePlayer\
)。インストーラーが指定したパスにフォルダを自動作成してくれる場合が多いです。
インストール先のパスが、希望する新しい場所になっていることを確認してください。
例: D:\Games\DMMGamePlayer\
4.4. インストールの実行と完了確認
インストール先のパスが正しく設定されていることを確認したら、「次へ」ボタンや「インストール」ボタンをクリックしてインストールを開始します。
インストールが完了するまでしばらく待ちます。インストール時間はPCの性能やストレージ速度によって異なります。
インストールが完了したら、「完了」ボタンをクリックします。インストーラーによっては、そのままDMM GAME PLAYERを起動するオプションにチェックが入っている場合があります。必要に応じてチェックを外してください。
完了確認:
エクスプローラーを開き、指定した新しいインストール先(例: D:\Games\DMMGamePlayer\
)に、「DMMGamePlayer」フォルダが作成され、その中にファイルがインストールされていることを確認します。
これで、DMM GAME PLAYER本体のインストール先が変更されました。次に、DMM GAME PLAYER内でゲームデータの保存先も設定しておくと、ダウンロードするゲームも希望の場所に保存されるようになります(詳細は【方法3】を参照)。
5. 【方法2】既存のDMM GAME PLAYERを再インストールしてインストール先を変更する
既にDMM GAME PLAYERをインストールして使用している方が、後から本体のインストール場所を変更したい場合は、基本的に「一度アンインストールしてから、新しい場所に再インストールする」という手順を踏むことになります。この方法は、新規インストールほど単純ではありませんが、多くの場合で有効な手段です。
5.1. 現在インストールされているDMM GAME PLAYERのアンインストール
Windowsの標準機能を使って、現在CドライブなどにインストールされているDMM GAME PLAYERをアンインストールします。
5.1.1. 標準的なアンインストール手順 (Windows 設定)
- Windowsのスタートボタンをクリックし、「設定」(歯車アイコン)を開きます。
- 「アプリ」または「システム」→「アプリと機能」を選択します。
- インストールされているアプリケーションの一覧が表示されます。リストが表示されるまで少し時間がかかる場合があります。
- リストの中から「DMM Game Player」または「DMM GAMES」を探します。
- 「DMM Game Player」をクリック(または選択)し、「アンインストール」ボタンをクリックします。
- 確認メッセージが表示されるので、再度「アンインストール」をクリックします。
- DMM GAME PLAYERのアンインストーラーが起動します。画面の指示に従ってアンインストールを進めます。通常、「アンインストール」ボタンをクリックすれば進行します。
アンインストールが完了したら、ウィンドウが閉じます。アプリの一覧から「DMM Game Player」が消えたことを確認してください。
5.1.2. アンインストール時の注意点(ゲームデータはどうなる?)
DMM GAME PLAYER本体をアンインストールしても、通常、DMM GAME PLAYERを通じてダウンロード・インストールした個々のゲームのデータは自動的には削除されません。ゲームデータは、DMM GAME PLAYER本体のインストールフォルダとは別の場所(あるいはその中の特定のフォルダ)に保存されていることが多く、アンインストーラーは通常、プレイヤー本体のファイルのみを削除する設計になっています。
これは一見すると不便に思えるかもしれませんが、本体を再インストールした際に、既存のゲームデータを再ダウンロードせずに済む可能性があるというメリットでもあります。
ただし、アンインストールによってDMM GAME PLAYERはゲームへの関連付け(「このゲームはこの場所にインストールされていますよ」という情報)を失います。再インストール後に、DMM GAME PLAYERが既存のゲームデータを認識してくれるかどうかは、後述の手順が必要です。
もし、インストール済みのゲームデータも完全に削除したい場合は、DMM GAME PLAYERのアンインストール完了後に、ゲームがインストールされていたフォルダ(通常、デフォルト設定ならDMM GAME PLAYER本体フォルダ内、あるいは過去に設定したゲームデータ保存先)を手動で削除する必要があります。ただし、誤って必要なファイルを削除しないよう注意が必要です。
5.1.3. レジストリや残留ファイルのクリーニング(任意・上級者向け)
標準的なアンインストールでDMM GAME PLAYER本体のファイルは削除されますが、システムレジストリに設定情報が残ったり、ユーザーフォルダ(AppDataなど)に設定ファイルやキャッシュファイルが残ったりすることがあります。
完全にクリーンな状態で再インストールしたい場合は、これらの残留ファイルを削除することを検討できます。ただし、レジストリの編集はPCの動作に深刻な影響を与える可能性があるため、PCの扱いに慣れていない方には推奨しません。行う場合は、必ずレジストリのバックアップを取るか、信頼できる専用のクリーニングツール(使用は自己責任で)を利用してください。
ユーザーフォルダの残留ファイルは、エクスプローラーで以下のパスを辿って手動で削除することも可能ですが、隠しフォルダであるAppDataを表示する設定が必要です。
* C:\Users\あなたのユーザー名\AppData\Local\DMMGamePlayer\
* C:\Users\あなたのユーザー名\AppData\Roaming\DMMGamePlayer\
これらのフォルダを削除することで、DMM GAME PLAYERのローカル設定やキャッシュをクリアできます。ただし、これにより一部の設定がリセットされる可能性があります。
5.2. 新しい場所への新規インストール
DMM GAME PLAYERのアンインストールが完了したら、【方法1】で解説した「新規インストール時にインストール先を変更する」手順と全く同じ方法で、DMM GAME PLAYERを希望する新しい場所にインストールします。
【方法1】のセクション 4.1 ~ 4.4 を参照し、インストーラーを実行して、インストール先の指定画面で新しい場所(例: Dドライブの任意のフォルダ)を指定してください。
5.3. 再インストール後に既存のゲームデータを認識させる方法
新しい場所にDMM GAME PLAYER本体をインストールし終えたら、以前インストールしていたゲームデータが新しいDMM GAME PLAYERで認識されるか確認します。
5.3.1. DMM GAME PLAYERによる自動認識
新しくインストールしたDMM GAME PLAYERを起動します。ログイン後、ライブラリ画面などで、以前インストールしていたゲームが「インストール済み」として表示されているか確認してください。DMM GAME PLAYERは、PC内の特定の場所(過去のインストール先や、設定で指定されているゲームデータ保存先など)をスキャンして、既存のゲームデータを自動的に検出する機能を持っている場合があります。
自動的に検出され、「インストール」ボタンの代わりに「プレイ」ボタンが表示されている場合は、認識成功です。そのままゲームを起動できるか試してみてください。
5.3.2. 手動でのゲームデータ検出・関連付け
もしDMM GAME PLAYERがゲームデータを自動的に認識しない場合は、手動で検出を試みたり、ゲームデータのある場所をDMM GAME PLAYERに教えたりする機能があるかもしれません。
DMM GAME PLAYERのインターフェースを確認してください。ライブラリ画面や、個別のゲームページに「ゲームデータの検出」「インストール済みゲームを探す」「フォルダを指定してゲームを認識させる」のようなオプションがないか探してみてください。
このような機能がある場合、以前ゲームがインストールされていたフォルダ(例: Cドライブ時代のゲームデータ保存先、あるいは過去に手動でゲームを移動した場所など)を指定することで、DMM GAME PLAYERがその場所をスキャンし、ゲームを認識してくれる可能性があります。
5.3.3. 認識されない場合の対処(再ダウンロードの可能性)
残念ながら、DMM GAME PLAYERのバージョンやゲームによっては、自動検出や手動での関連付けがうまくいかない場合があります。特に、以前のインストール先からゲームデータを別の場所に手動で移動した場合などは、認識が困難になることがあります。
もし、どの方法を試してもゲームデータが認識されない場合は、そのゲームを諦めて再ダウンロード・再インストールする必要が出てきます。再ダウンロードの際は、【方法3】を参考に、ゲームデータの保存先をあらかじめ希望する場所に設定しておくと良いでしょう。
再インストールは、DMM GAME PLAYER本体の場所を変更する最も確実な方法ですが、ゲームデータの取り扱いには注意が必要です。可能であれば、事前にゲームデータの場所を確認し、バックアップを取っておくか、再ダウンロードの手間が発生することを覚悟しておきましょう。
6. 【方法3】ゲームデータのインストール先をDMM GAME PLAYER内で設定・変更する
DMM GAME PLAYER本体のインストール先とは別に、DMM GAME PLAYERを通じてダウンロード・インストールするゲームデータ自体の保存先を設定・変更することができます。この設定は、特に大容量のゲームを多数インストールする際に非常に重要になります。
6.1. DMM GAME PLAYERのゲームデータ保存先設定とは
これは、DMM GAME PLAYERがゲームをダウンロードする際に、そのゲームファイルをどこに保存するかを指定する設定です。DMM GAME PLAYER本体がインストールされている場所とは別のドライブやフォルダを指定することで、システムドライブの容量を節約し、ゲームデータをまとめて管理することができます。
注意点: この設定は、設定を変更した後にダウンロード・インストールするゲームに適用されます。既にインストール済みのゲームの場所は、この設定を変更するだけでは変わりません。
6.2. 設定画面へのアクセス方法
DMM GAME PLAYERのゲームデータ保存先設定は、DMM GAME PLAYERアプリケーション内の設定メニューからアクセスできます。
- DMM GAME PLAYERを起動し、ログインします。
- DMM GAME PLAYERのウィンドウ上部や左側などにあるメニューから、「設定」(歯車アイコンであることが多い)を探してクリックします。
- 設定画面が開いたら、左側のリストやタブの中から「ダウンロード」「ストレージ」「ゲーム保存先」のような項目を探します。
6.3. ゲームデータ保存先の変更手順
設定画面でゲーム保存先の項目を見つけたら、現在の保存先パスが表示されているはずです。
- 現在の保存先パスの横にある「変更」「参照」「フォルダ選択」といったボタンをクリックします。
- フォルダを選択するためのウィンドウが表示されます。
- 【方法1】の 4.3 と同様の手順で、ゲームデータを保存したい新しいドライブとフォルダを選択または入力します。
- 例:
D:\DMMGames\
- 空のフォルダを指定しても構いません。DMM GAME PLAYERがその中にゲームごとにフォルダを作成して管理してくれます。
- 例:
- 希望のパスを設定したら、「OK」や「選択」ボタンをクリックしてウィンドウを閉じます。
- DMM GAME PLAYERの設定画面に戻り、ゲーム保存先パスが新しく指定した場所になっていることを確認します。
- 設定画面の下部や上部にある「保存」「適用」ボタンをクリックして、設定変更を確定します。
これで、今後DMM GAME PLAYERからダウンロード・インストールするゲームは、指定した新しい場所に保存されるようになります。
6.4. この設定が影響するもの・しないもの(本体のインストール先とは異なる)
-
影響するもの:
- この設定変更後に DMM GAME PLAYERで新規にダウンロード・インストールするゲームの保存場所。
- ゲームのアップデートファイルのダウンロード場所(最終的にゲームフォルダに適用される)。
-
影響しないもの:
- DMM GAME PLAYER本体のインストール場所(これはインストーラーで設定する項目です)。
- 既にインストール済みのゲームの現在の保存場所。
6.5. 既にインストール済みのゲームの場所を変更する方法(限定的)
前述の通り、【方法3】の設定は将来のゲームインストールにのみ適用されます。では、既にCドライブなどにインストールしてしまったゲームを、別のドライブに移したい場合はどうすれば良いのでしょうか?
DMM GAME PLAYERには、Steamのようにインストール済みのゲームをGUI操作で簡単に別のライブラリフォルダに移動させる標準機能は、執筆時点では提供されていないか、あるいはゲームによって対応が限られているのが現状です。
したがって、既にインストール済みのゲームの場所を変更するには、以下のいずれかの方法を検討する必要があります。
- 方法A: ゲームを一度アンインストールし、再インストールする: これが最も確実な方法です。ゲームをDMM GAME PLAYER上でアンインストールし、その後、【方法3】でゲーム保存先を新しい場所に設定した状態で、再度ゲームをダウンロード・インストールします。ただし、ゲームデータのダウンロード・インストールに時間がかかります。セーブデータが消えないよう、事前にバックアップしておきましょう(セーブデータは通常ゲームフォルダ外に保存されますが、念のため)。
- 方法B: 上級者向けテクニック(シンボリックリンク/ジャンクションポイント)を利用する: 【方法7】で詳しく解説しますが、これはWindowsの機能を使い、ゲームフォルダ自体を別の場所に移動しつつ、元の場所には「ここを見てね」というショートカットのようなもの(ジャンクションポイント)を作成する方法です。DMM GAME PLAYERやゲームからは元の場所にあるように見えますが、実際のデータは移動先のドライブに保存されます。この方法は再ダウンロードの手間はありませんが、設定が複雑で、環境によっては問題が発生するリスクも伴います。推奨度は低く、自己責任での実施となります。
多くのユーザーにとっては、ゲームを一度アンインストールし、ゲーム保存先設定を変更してから再インストールする「方法A」が、時間はかかりますがリスクが少なく分かりやすい選択肢となります。
7. 【上級者向け方法】シンボリックリンクやジャンクションポイントを活用する
この方法は、既にDMM GAME PLAYER本体やゲームをインストールしてしまっており、再インストールや再ダウンロードの手間をかけずにインストール場所を移動したい場合に検討できる、Windowsの機能を活用したテクニックです。システムに関する知識が必要で、設定ミスはPCの動作に影響を与える可能性があるため、初心者の方には推奨しません。行う場合は完全に自己責任で、事前に重要なデータのバックアップを必ず行ってください。
7.1. シンボリックリンクとジャンクションポイントとは?
シンボリックリンク(Symbolic Link)とジャンクションポイント(Junction Point)は、Windowsのファイルシステムが提供する機能の一つです。あるフォルダやファイルを、別の場所にあるかのように見せかけることができます。
簡単に言うと、「ショートカット」のようなものですが、ショートカットは単なる参照情報(エイリアス)であるのに対し、シンボリックリンクやジャンクションポイントは、OSやアプリケーションから見ると元のフォルダやファイルそのものがあるかのように振る舞います。
- シンボリックリンク (Symbolic Link): ファイルやフォルダに対して作成できます。ネットワーク上のパスも指定可能です。OSやアプリケーションからは、リンク先のパスを参照していることが分かります。
- ジャンクションポイント (Junction Point): フォルダに対してのみ作成できます。通常、同じPC上のローカルドライブ内のフォルダに対して使用します。OSや多くのアプリケーションからは、リンク先のフォルダを直接参照しているかのように見え、シンボリックリンクよりも透過性が高いとされます。
ゲームのインストールフォルダを移動して、元の場所に「ここに移しましたよ」という目印を置く場合、フォルダを対象とするジャンクションポイントが一般的に用いられます。
7.2. なぜこれを使うのか?(再インストール不要で場所を移動したように見せかける)
このテクニックの目的は、以下の流れを実現することです。
- DMM GAME PLAYER本体のインストールフォルダ(例:
C:\Program Files (x86)\DMMGamePlayer\
)や、特定のゲームがインストールされているフォルダ(例:C:\Program Files (x86)\DMMGamePlayer\games\特定のゲーム\
)を、希望する新しい場所(例:D:\NewLocation\DMMGamePlayer\
またはD:\NewLocation\特定のゲーム\
)に物理的に移動させます(コピー&ペーストして、元フォルダを削除)。 - 元の場所(例:
C:\Program Files (x86)\DMMGamePlayer\
)に、移動先の新しい場所(例:D:\NewLocation\DMMGamePlayer\
)を指し示すジャンクションポイントを作成します。
これにより、DMM GAME PLAYER本体やゲームは、以前と同じ場所(Cドライブ)を参照しに行きますが、その実態はジャンクションポイントを通じて新しい場所(Dドライブ)にあるデータが読み書きされるようになります。DMM GAME PLAYERやゲームのプログラム側では、場所が移動したことに気づかない(元の場所にあると思い込む)ため、再インストールせずに場所を変更できたように見えます。
7.3. 使用する際の注意点とリスク
- 複雑性: コマンドプロンプトを使った操作が必要であり、パスの指定などを間違えると機能しません。
- 互換性: ほとんどのアプリケーションで機能しますが、一部の特定のゲームやDMM GAME PLAYERのアップデートの際に、予期せぬ問題が発生する可能性があります。例えば、アップデートでファイル構成が大きく変わった場合、ジャンクションが正しく機能しなくなることもありえます。
- トラブルシューティングの難しさ: 問題が発生した場合、原因の特定や解決が標準的な方法よりも難しくなります。
- サポート外: DMMの公式サポートは、このようなシステム改変を推奨しておらず、サポート対象外となる可能性が高いです。
- データ消失のリスク: 手順を誤ると、移動したはずのデータが失われたり、システムが不安定になったりするリスクがあります。必ず事前に重要なデータのバックアップを取ってください。
これらのリスクを十分に理解した上で、どうしても再インストールを避けたい場合にのみ検討してください。
7.4. mklink
コマンドを使ったジャンクションポイントの作成手順
ここでは、DMM GAME PLAYER本体のインストールフォルダをCドライブからDドライブに移動する例を解説します。ゲームフォルダを移動する場合も同様の手順で、対象フォルダのパスを読み替えてください。
手順の概要:
1. DMM GAME PLAYERを完全に終了させる。
2. 現在のDMM GAME PLAYERフォルダ(例: C:\Program Files (x86)\DMMGamePlayer
)を、新しい場所(例: D:\NewLocation\DMMGamePlayer
)に移動する(コピー&ペースト後、元のフォルダを削除)。
3. コマンドプロンプトを管理者権限で実行する。
4. mklink /J
コマンドを使って、元の場所から新しい場所へのジャンクションポイントを作成する。
7.4.1. 現在のDMM GAME PLAYERフォルダの移動
- DMM GAME PLAYERが完全に終了していることを確認します(タスクマネージャーも確認)。
- エクスプローラーで、現在のDMM GAME PLAYERのインストールフォルダ(例:
C:\Program Files (x86)\DMMGamePlayer
)を開きます。 - この
DMMGamePlayer
フォルダごと、希望する新しい場所(例:D:\NewLocation\
)にコピー&ペーストします。- もし
D:\NewLocation\
フォルダが存在しない場合は、事前に作成してください。 - コピーには時間がかかる場合があります。
- もし
- コピーが完了したら、新しい場所(
D:\NewLocation\DMMGamePlayer
)にフォルダとファイルが正しくコピーされていることを確認します。 - 確認ができたら、元の場所にあるフォルダ(例:
C:\Program Files (x86)\DMMGamePlayer
)を削除します。管理者権限を求められる場合があります。- 注意:削除するのは元の場所のフォルダです。コピーした新しい場所のフォルダを間違って削除しないように!
7.4.2. コマンドプロンプトを管理者として実行
- Windowsのスタートボタンをクリックします。
- 検索バーに「cmd」または「コマンドプロンプト」と入力します。
- 検索結果に表示された「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
- 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」という確認が表示されたら「はい」をクリックします。
- 黒い背景のコマンドプロンプトウィンドウが表示され、タイトルバーに「管理者」と表示されていることを確認します。
7.4.3. mklink /J
コマンドの実行
コマンドプロンプトウィンドウで、以下の形式でコマンドを入力し、Enterキーを押します。
mklink /J "元の場所のパス" "移動先の新しい場所のパス"
/J
: ジャンクションポイントを作成することを指定するオプションです。フォルダに対して使用します。"元の場所のパス"
: 以前DMM GAME PLAYERがインストールされていた場所のパスです。パスにスペースが含まれる場合はダブルクォーテーション"
で囲みます。例:"C:\Program Files (x86)\DMMGamePlayer"
"移動先の新しい場所のパス"
: DMM GAME PLAYERフォルダを実際に移動した先の新しい場所のパスです。こちらもスペースが含まれる場合はダブルクォーテーションで囲みます。例:"D:\NewLocation\DMMGamePlayer"
コマンドの例:
もし、C:\Program Files (x86)\DMMGamePlayer
フォルダを D:\NewLocation\DMMGamePlayer
に移動した場合、入力するコマンドは以下のようになります。
mklink /J "C:\Program Files (x86)\DMMGamePlayer" "D:\NewLocation\DMMGamePlayer"
コマンドを正確に入力し、Enterキーを押すと、以下のメッセージが表示されれば成功です。
Junction created for C:\Program Files (x86)\DMMGamePlayer <<===>> D:\NewLocation\DMMGamePlayer
(日本語環境の場合は日本語メッセージが表示されることがあります)
もし「指定されたファイルが見つかりません。」や「アクセスが拒否されました。」のようなエラーが表示された場合は、パスが間違っている、元のフォルダの削除ができていない、コマンドプロンプトを管理者として実行していない、などが原因として考えられます。
7.4.4. 設定の確認と元に戻す方法
確認:
* エクスプローラーで、元の場所(例: C:\Program Files (x86)\
)を開きます。
* その中に「DMMGamePlayer」フォルダが存在し、アイコンにショートカットのような矢印が付いている、またはフォルダの種類が「ジャンクション」と表示されていることを確認します。
* その「DMMGamePlayer」フォルダをダブルクリックして開くと、実際には新しい場所(例: D:\NewLocation\DMMGamePlayer
)の内容が表示されることを確認します。
* DMM GAME PLAYERを起動してみて、正常に起動し、ゲームが認識されるか確認します。
元に戻す方法:
ジャンクションポイントを解除するには、元の場所にあるジャンクションポイントフォルダ(例: C:\Program Files (x86)\DMMGamePlayer
)をエクスプローラーで削除するだけです。これにより、ジャンクションが解除され、元の場所からはDMM GAME PLAYERフォルダが見えなくなります。
ただし、これでデータが元の場所に戻るわけではありません。データの実体は移動先の新しい場所(例: D:\NewLocation\DMMGamePlayer
)に残っています。もし元の場所に戻したい場合は、新しい場所から元の場所へフォルダを再度コピー&ペーストし直す必要があります。
7.5. この方法のメリット・デメリット
-
メリット:
- DMM GAME PLAYER本体やゲームの再ダウンロード・再インストールが不要になる場合がある。
- ストレージ容量が限られたCドライブから、大容量ドライブへデータを移動できる。
-
デメリット:
- 手順が複雑で、コマンド操作が必要。
- 設定ミスによるシステムトラブルのリスクがある。
- DMM GAME PLAYERやゲームのアップデートとの互換性が保証されない場合がある。
- 公式サポートの対象外となる可能性が高い。
- 問題発生時のトラブルシューティングが難しい。
この方法を試す際は、これらのリスクを十分に理解し、細心の注意を払って行ってください。自信がない場合は、再インストール(方法2)やゲームデータ保存先の設定変更(方法3)を選択する方が安全です。
8. インストール先変更に伴うトラブルシューティング
インストール先変更の作業中に遭遇する可能性のある一般的な問題とその対処法について説明します。
8.1. インストーラーでインストール先が変更できない
- 管理者権限不足: インストーラーを右クリックし「管理者として実行」で起動しているか確認してください。
- インストーラーの種類: 一部の簡易的なインストーラーは、インストール先の変更オプションがない場合があります。公式サイトから最新の正式版インストーラーをダウンロードし直してみてください。
- 既存のインストール: 既にDMM GAME PLAYERがインストールされている状態で新規インストールを実行しようとしている場合、修復や変更のオプションは表示されても、全く別の場所への新規インストールはできないことがあります。その場合は、既存のDMM GAME PLAYERを一度アンインストールしてから新規インストール(方法2)を行ってください。
- ターゲットドライブの問題: 選択しようとしているドライブが認識されていない、書き込み禁止になっている、フォーマット形式がNTFSではない(例: FAT32)などの問題があるかもしれません。ドライブの状態を確認してください。
8.2. アンインストールが正常に完了しない
- DMM GAME PLAYERが起動中: DMM GAME PLAYER本体や関連プロセス(ゲームプロセスなど)がバックグラウンドで起動していると、アンインストールできません。タスクマネージャーで関連プロセスを全て終了させてください。
- ファイルの破損: DMM GAME PLAYERのインストールファイル自体が破損している可能性があります。Windowsの「アプリと機能」からアンインストールを試みてもうまくいかない場合は、Microsoftが提供する「プログラムのインストールおよびアンインストールに関する問題のトラブルシューター」のようなツールを試してみるか、最終手段として関連フォルダの手動削除を検討する必要があります(リスクが高い)。
- 他のプログラムとの干渉: セキュリティソフトなどがアンインストール処理を妨害している可能性も考えられます。一時的にセキュリティソフトを無効にして試すこともできますが、その際はインターネット切断など、他のリスクに注意してください。
8.3. 再インストール後、ゲームデータが認識されない
- ゲームデータの場所の変更: DMM GAME PLAYERを再インストールしても、ゲームデータが以前と同じ場所(あるいは新しいDMM GAME PLAYERのゲーム保存先として設定された場所)に存在しない場合、認識されません。
- 自動検出の失敗: DMM GAME PLAYERのバージョンや環境によっては、自動検出機能がうまく働かないことがあります。DMM GAME PLAYER内の設定やゲームごとのオプションで、ゲームデータの場所を手動で指定できる機能がないか探してください。
- ゲームデータの破損: ゲームデータ自体が破損している場合、認識できないことがあります。
- 対処法:
- ゲームデータが本当に以前の場所にそのまま残っているか確認する。
- 新しいDMM GAME PLAYERのゲーム保存先設定を、ゲームデータがある場所に合わせてみる。
- DMM GAME PLAYER内のゲーム検出機能を探して試す。
- 最終的には、ゲームを再ダウンロード・再インストールする。
8.4. シンボリックリンク/ジャンクションポイントが作成できない、または機能しない
- 管理者権限不足: コマンドプロンプトを管理者として実行していますか?
- コマンドの入力ミス:
mklink /J "元のパス" "新しいパス"
の形式、ダブルクォーテーション、パスのスペルミスなどを厳密に確認してください。 - 元のフォルダが残っている: ジャンクションポイントを作成する元の場所(例:
C:\Program Files (x86)\DMMGamePlayer
)に、同名のフォルダやファイルが存在していると作成できません。元のフォルダは事前に完全に削除しておく必要があります。 - ターゲットフォルダが存在しない: ジャンクションポイントが指し示す新しい場所(例:
D:\NewLocation\DMMGamePlayer
)に、フォルダとファイルが実際に存在しないと機能しません。移動元のフォルダを正しくコピーし、元の場所から削除したことを確認してください。 - 権限の問題: 特定のシステムフォルダや、アクセス制限のあるフォルダに対して操作しようとしている可能性があります。
- 機能しない場合: ジャンクションポイントは作成できたがDMM GAME PLAYERやゲームが起動しない、またはエラーが出る場合、そのアプリケーションがジャンクションポイント経由でのアクセスに対応していないか、何らかの互換性の問題が発生している可能性があります。この場合、シンボリックリンク/ジャンクションの使用を諦め、別の方法(再インストールなど)を検討する必要があります。
8.5. DMM GAME PLAYERの起動や動作が不安定になる
- インストール先のドライブの問題: 新しいインストール先のドライブが故障している、接続が不安定である、容量が不足している、読み書き速度が極端に遅い、などの可能性があります。ドライブの状態をチェックしてください。
- インストールファイルの破損: ダウンロードしたインストーラーファイルが破損していたり、インストール中にエラーが発生していたりするかもしれません。DMM GAME PLAYERをアンインストールし、インストーラーを再ダウンロードしてから、別のドライブに新規インストールしてみてください。
- システムとの競合: 他の常駐ソフト(セキュリティソフトなど)がDMM GAME PLAYERの動作と競合している可能性があります。
- シンボリックリンク/ジャンクションの問題: 【方法7】を試した場合、その設定が原因で不安定になっている可能性が最も高いです。作成したジャンクションを削除し、元の状態に戻してからDMM GAME PLAYERが正常に動作するか確認してください。
8.6. インストール中にエラーが発生する
- 管理者権限不足: インストーラーを管理者として実行しているか確認してください。
- 容量不足: インストール先のドライブに十分な空き容量がない。
- ファイルの破損: ダウンロードしたインストーラーファイルが破損している。再ダウンロードを試みてください。
- ターゲットフォルダへの書き込み権限不足: 指定したインストール先のフォルダに、インストーラーがファイルを書き込む権限がない可能性があります。フォルダのアクセス権を確認するか、別のフォルダを試してください。
- システムファイルの一時的なロック: 他のプロセスがインストールに必要なファイルやフォルダをロックしている場合があります。PCを再起動してから再度インストールを試してみてください。
- セキュリティソフトの干渉: 一時的にセキュリティソフトを無効にして試す(自己責任で)。
8.7. 容量は十分あるはずなのにインストールできない
- 隠しファイルやシステムファイル: エクスプローラーで確認できる空き容量には、隠しファイルやシステムファイル(ページファイル、休止状態ファイルなど)が含まれない場合があります。これらのファイルが想定以上に容量を消費している可能性があります。ディスククリーンアップなどを実行して不要なファイルを削除してみてください。
- ドライブの論理的な問題: ファイルシステムの破損など、ドライブ自体に論理的な問題が発生している可能性も考えられます。chkdskコマンドなどでドライブのエラーチェックを行ってみるのも一つの方法です。
- 指定したパスの問題: インストール先のパスが長すぎる、特殊文字が含まれている、などの問題でインストールできないケースも稀にあります。より単純なパス(例:
D:\DMM\
)を試してみてください。
これらのトラブルシューティング手順を試しても解決しない場合は、PCのハードウェア問題や、より深刻なシステム問題の可能性も考えられます。その際は、PCメーカーや専門家、またはDMM GAME PLAYERの公式サポートに問い合わせることを検討してください。ただし、シンボリックリンクなどの上級者向け設定はサポート対象外となることが多い点に留意が必要です。
9. より快適なPC環境のためのヒントとベストプラクティス
DMM GAME PLAYERのインストール先変更を機に、PCのストレージ環境全体を見直してみましょう。より快適なゲームライフを送るためのヒントとベストプラクティスを紹介します。
9.1. ゲーム用ドライブの選び方(SSD vs HDD, 容量)
- パフォーマンス重視ならSSD: ゲームのロード時間や起動速度を優先するなら、ゲームはSSDにインストールするのが最適です。特に容量の大きなゲームや、オープンワールド系のゲーム、頻繁なシーン切り替えがあるゲームでは効果を実感しやすいでしょう。
- 容量とコスト重視ならHDD: 多くのゲームをインストールしたいが予算が限られている場合は、HDDがコストパフォーマンスに優れています。ただし、ロード時間はSSDに比べて長くなります。すべてのゲームをSSDに入れるのが難しい場合は、起動頻度が高いゲームや、ロード時間が気になるゲームだけをSSDに入れ、それ以外はHDDに入れるという使い分けも有効です。
- 容量の目安: 最近のゲームは1本あたり数十GB~100GBを超えるものが増えています。今後プレイしたいゲームの数や容量を考慮して、十分な容量のあるドライブを選びましょう。例えば、1TBのSSDであれば、多くのゲームをインストールしても当面困らないでしょう。
9.2. ドライブのパーティション分割の考え方
一つの物理ドライブをC:、D:、E:のように複数の論理ドライブに分割することを「パーティション分割」といいます。
- システムドライブとデータドライブの分割: 物理的にCドライブしかない場合でも、Cドライブの一部をデータ用としてパーティションを分割し、そこにゲームやドキュメントを保存するという考え方もあります。ただし、物理的に同じドライブなので、Cドライブが故障すればデータ用パーティションも影響を受けますし、速度的な分離もできません。
- 物理ドライブによる分離: 複数の物理ドライブ(SSDとHDD、またはSSDを複数台)がある構成が理想的です。Cドライブ(OS用SSD)、Dドライブ(ゲーム用SSD)、Eドライブ(データ保存用HDD)のように完全に分離することで、システムとデータを明確に分けられ、管理が容易になります。DMM GAME PLAYER本体はCドライブに、ゲームデータはDドライブに、といった設定が可能になります。
9.3. システムドライブ(Cドライブ)を清潔に保つ重要性
システムドライブ(Cドライブ)は、OSの起動や多くのアプリケーションの実行に頻繁にアクセスされるため、その健康状態と空き容量がPC全体のパフォーマンスに直結します。
- OSと必要最低限のアプリのみ: CドライブにはWindows OSと、日常的に使用する基本的なアプリケーション(Webブラウザ、Officeソフト、セキュリティソフトなど)のみをインストールするように心がけましょう。
- 大容量データは別ドライブへ: ゲーム、動画、音楽、写真などの大容量データは、Cドライブ以外のドライブに保存するように徹底します。DMM GAME PLAYERでゲームデータを保存する際も、Cドライブ以外を保存先に設定することが重要です。
- 定期的なメンテナンス: ディスククリーンアップや一時ファイルの削除などを定期的に行い、Cドライブの不要なファイルを整理しましょう。
9.4. 定期的なストレージメンテナンス
全てのドライブを対象に、定期的なメンテナンスを行うことで、快適な状態を維持できます。
- 空き容量の確認: 定期的に各ドライブの空き容量を確認し、不足していないかチェックしましょう。
- デフラグ(HDDの場合): HDDは使い続けるとデータが断片化し、読み書き速度が低下します。Windowsのデフラグツールを使って定期的に最適化しましょう。SSDはデフラグは不要(むしろ寿命を縮める可能性)ですが、OSが自動で最適化(TRIMコマンド実行など)を行います。
- エラーチェック: ドライブに論理的なエラーがないか、Windowsのエラーチェックツール(chkdsk)で確認することも有効です。
- 不要なファイルの削除: 不要になったゲームやアプリケーションはアンインストールし、ダウンロードフォルダや一時ファイルフォルダなども整理しましょう。
9.5. バックアップの習慣
インストール先の変更作業だけでなく、日頃から重要なデータのバックアップを取る習慣をつけましょう。ゲームのセーブデータや、個人的なファイル(写真、動画、文書など)は、外付けHDD、USBメモリ、クラウドストレージなどに定期的にバックアップすることで、万が一のトラブル時にデータ損失を防ぐことができます。
10. よくある質問(FAQ)
インストール先変更に関するよくある質問とその回答をまとめました。
10.1. DMM GAME PLAYERのフォルダを直接移動しても大丈夫?
ダメです。 エクスプローラーで「切り取り&貼り付け」や「ドラッグ&ドロップ」でインストールフォルダを別の場所に移動するだけでは、DMM GAME PLAYERは移動したことを認識できず、起動しなくなったり、ゲームがプレイできなくなったりします。プログラムは、インストール時に登録された元のパス(通常Cドライブ)を参照しに行くためです。
場所を変更したい場合は、本ガイドで解説しているいずれかの正式な手順(再インストールや上級者向けテクニック)を踏む必要があります。
10.2. インストール先を変えるとゲームのセーブデータは消える?
通常、消えません。 DMM GAME PLAYER本体やゲームのインストール先を変更しても、ゲームのセーブデータは通常、ゲーム本体のインストールフォルダとは別の場所(例: Windowsの「ドキュメント」フォルダ内、AppData
フォルダ内など)に保存されます。したがって、インストール先の変更が直接セーブデータの消失につながる可能性は低いです。
ただし、ゲームによっては特殊な場所に保存される場合や、アンインストール時にセーブデータを削除するオプションがある場合もあります。念のため、重要なゲームのセーブデータは事前にバックアップしておくことを強く推奨します。
10.3. インストール先でゲームのパフォーマンスは変わる?
変わる可能性があります。 特にゲームの起動時間、ロード時間、そしてゲームプレイ中のデータの読み込み速度は、ゲームがインストールされているストレージの読み書き速度に影響されます。システムドライブがHDDで、ゲームをSSDにインストールした場合、これらのパフォーマンスは大幅に向上することが期待できます。逆に、システムドライブが高速なSSDでも、ゲームを低速な外付けHDDにインストールすると、ロード時間が長くなるなどの影響が出ることがあります。
10.4. DMM GAME PLAYERは別のドライブに、ゲームはまた別のドライブに分けられる?
可能です。
* DMM GAME PLAYER本体は、インストール時に指定した任意の場所にインストールできます(方法1または方法2)。
* DMM GAME PLAYERを通じてダウンロード・インストールするゲームデータは、DMM GAME PLAYER内の設定で、プレイヤー本体のインストール場所とは別のドライブ・フォルダに指定して保存できます(方法3)。
これにより、「CドライブにDMM GAME PLAYER本体、Dドライブにゲームデータ」といった構成や、「CドライブにDMM GAME PLAYER本体、高速SSDであるEドライブにゲームデータ」といった構成が実現できます。
10.5. シンボリックリンクは推奨される方法?
公式には推奨されません。 シンボリックリンクやジャンクションポイントの使用は、Windowsの高度な機能を利用した回避策です。多くの場合は機能しますが、DMM GAME PLAYERやゲームのアップデート、あるいはWindows自体のアップデートによって予期せぬ問題が発生するリスクがあります。トラブルシューティングも難しいため、PCのシステムに深く理解がある上級者以外には推奨しません。可能な限り、新規インストールや再インストールによる正規の手順でインストール先を変更することをお勧めします。
10.6. 既にインストール済みのゲームだけを別のドライブに移したい
DMM GAME PLAYERには、既にインストール済みのゲームを簡単な操作で別の場所に移動させる標準機能は(執筆時点では)ありません。
これを実現するには、以下のいずれかの方法になります。
1. ゲームを一度アンインストールし、ゲーム保存先設定を変更してから再インストールする(推奨):時間はかかりますが、最も確実で安全な方法です(方法3の 6.5 で解説)。
2. シンボリックリンク/ジャンクションポイントを利用する(上級者向け):リスクを理解した上で、ゲームフォルダに対してジャンクションポイントを作成する手順を実行します(方法7で解説)。
11. 用語解説
本記事で使用した主な用語を解説します。
- インストール先 / インストールパス: ソフトウェアのファイルがPC上のどこに保存されるかを示す場所(フォルダのアドレス)のことです。例:
C:\Program Files (x86)\DMMGamePlayer\
- システムドライブ (Cドライブ): Windows OSがインストールされているドライブのことです。通常、ドライブレターは「C:」です。PCの起動や基本的な動作に不可欠なドライブです。
- SSD (Solid State Drive): 半導体メモリを使用したストレージデバイス。HDDに比べて高速ですが、容量あたりの価格は高めです。ゲームのロード時間を短縮するのに有効です。
- HDD (Hard Disk Drive): 磁気ディスクを使用したストレージデバイス。大容量のデータを比較的安価に保存できますが、SSDに比べて読み書き速度は低速です。大容量のデータ保存や、それほど速度が要求されないゲームの保存に適しています。
- 管理者権限: Windows OSにおいて、システム全体の設定変更や、保護されたファイル・フォルダへのアクセスを行うための権限です。ソフトウェアのインストールやアンインストールには通常、管理者権限が必要です。
- アンインストール / 再インストール:
- アンインストール:PCからソフトウェアを削除する作業のことです。
- 再インストール:一度アンインストールしたソフトウェアを、再度インストールする作業のことです。インストール先を変更したい場合などに用いられます。
- シンボリックリンク / ジャンクションポイント (
mklink
): Windowsのファイルシステム機能で、ある場所にあるフォルダやファイルが、別の場所にあるかのように見せかけるための特殊なリンクです。mklink
コマンドを使って作成します。 - ファイルエクスプローラー: Windowsでファイルやフォルダを管理するためのツールです。ドライブの中身を見たり、ファイルのコピー・移動・削除などを行います。
- レジストリ: Windows OSが使用する設定情報のデータベースです。ソフトウェアの設定や、ハードウェア情報などが格納されています。不用意な編集はシステムトラブルの原因となるため注意が必要です。
- バックアップ: 重要なデータ(ファイル、設定など)を別の記録媒体にコピーしておき、元のデータが失われた場合に復旧できるようにすることです。
12. まとめ:あなたのPC環境に最適なインストール先を選ぼう
DMM GAME PLAYERのインストール先変更は、Cドライブの容量不足解消、PCパフォーマンスの維持・向上、データ管理の効率化など、様々なメリットをもたらします。特にPCゲームはデータ容量が大きいため、インストール先を計画的に決定することは、快適なPC環境を長く維持するために非常に重要です。
本記事では、以下の3つの主要な方法を解説しました。
- 新規インストール時の変更(推奨): これからDMM GAME PLAYERをインストールする方に最適な、最も簡単で安全な方法です。インストーラーのカスタム設定で希望の場所を指定します。
- 再インストールによる変更: 既にインストール済みのDMM GAME PLAYERの場所を変更する場合の標準的な方法です。一度アンインストールし、ゲームデータに注意しながら新しい場所に再インストールします。
- ゲームデータの保存先設定変更: DMM GAME PLAYER本体はそのままに、今後インストールするゲームデータの保存先だけを変更したい場合に利用できる、DMM GAME PLAYER内の設定機能です。
また、上級者向けとしてシンボリックリンク/ジャンクションポイントを活用する方法も紹介しましたが、リスクを伴うため推奨度は低いです。
インストール先変更を行う際は、事前の準備(容量確認、バックアップなど)をしっかり行い、ご自身のPC環境や習熟度に合わせて最適な方法を選択してください。特に再インストールや上級者向けの方法を試す場合は、手順を間違えないよう慎重に進めましょう。
このガイドが、あなたがDMM GAME PLAYERをより快適に利用し、PCゲームを存分に楽しむための一助となれば幸いです。最適なインストール先を設定し、快適なゲームライフを送りましょう!