Epic Games公式ステータスサイトの見方【障害・メンテ確認】 – 詳細解説
はじめに:なぜEpic Games公式ステータスサイトが重要なのか
オンラインゲームをプレイしたり、デジタルストアで買い物をしたりする際に、予期せぬトラブルに遭遇することは避けられません。ゲームが起動しない、サーバーに接続できない、ストアが開かない、フレンドと通信できないなど、様々な問題が発生する可能性があります。このような時、「これは自分の環境のせいかな?それともサービス全体の問題かな?」と悩むことが多いでしょう。
特に、Fortnite、Rocket League、Fall Guysといった人気タイトルを運営し、世界中で利用されているEpic Gamesのサービスは、膨大な数のユーザーに支えられています。それゆえに、サーバーやシステムには常に高い負荷がかかっており、技術的な問題や計画的なメンテナンスが必要となる場面が出てきます。
こうした状況において、最も信頼できる一次情報源となるのが、「Epic Games公式ステータスサイト」です。このサイトは、Epic Gamesが提供する様々なサービス(Epic Games Store、アカウントサービス、各ゲームのサーバーなど)の現在の稼働状況をリアルタイムに近い形で公開しています。
ステータスサイトを確認することで、今起きている問題がEpic Games側のシステム障害なのか、それとも自分のネットワーク環境やPC/コンソールの設定に起因する問題なのかを迅速に判断できます。これにより、無駄なトラブルシューティングに時間を費やすことを避け、問題解決への適切な第一歩を踏み出すことができるのです。
この記事では、Epic Games公式ステータスサイトの基本的な見方から、各項目の詳細な解説、障害やメンテナンスが発生した際のサイトの活用方法、そしてユーザーが取るべき対応策まで、網羅的に説明します。この情報を活用することで、Epic Gamesのサービス利用時に発生する様々な問題に冷静かつ効率的に対応できるようになるでしょう。
Epic Games公式ステータスサイトとは?その役割とアクセス方法
サイトの概要
Epic Games公式ステータスサイトは、Epic Gamesが運営する主要なサービスや機能が現在どのような状態で稼働しているかを示すウェブサイトです。このサイトの目的は、ユーザーに対してサービスの稼働状況に関する透明性の高い情報を提供し、予期せぬ問題発生時の混乱を最小限に抑えることにあります。
Epic Gamesは、Epic Games StoreというPC向けデジタルストア、Fortnite、Rocket League、Fall Guysなどの人気ゲーム、そしてゲーム開発者向けの各種サービス(Epic Online Servicesなど)を提供しています。これらのサービスは互いに関連しており、どれか一つに問題が発生すると、他のサービスにも影響が及ぶ可能性があります。ステータスサイトは、これらの複雑なサービスの依存関係を考慮し、ユーザーが利用する主要な機能ごとに稼働状況を表示しています。
サイトの役割
ステータスサイトの主な役割は以下の通りです。
- リアルタイムに近い稼働状況の表示: Epic Gamesのシステムから自動的に収集されたデータに基づき、サービスの現在の状態をアイコンや色分けで分かりやすく表示します。
- 障害情報の提供: システム障害やパフォーマンス低下が発生した場合、その発生時刻、影響範囲、現在の状況(調査中、原因特定、監視中、解決済みなど)を詳細に記載します。
- メンテナンス情報の告知: 計画的なシステムメンテナンスについて、実施日時や影響を受けるサービスを事前に告知し、ユーザーがその時間帯のサービス停止を把握できるようになります。
- 過去の履歴の公開: 過去に発生した障害や実施されたメンテナンスの記録を確認できます。これにより、同様の問題が過去にも発生したか、復旧までにかかった時間などを参考にできます。
アクセス方法
Epic Games公式ステータスサイトには、以下のURLからアクセスできます。
Epic Games Status | Epic Games 公式ステータス
このURLをブラウザのブックマークに追加しておくと、問題発生時に素早くアクセスできて便利です。Epic Gamesの公式サイトやヘルプページからもリンクが提供されている場合があります。
サイトの全体像と基本的な見方
Epic Games公式ステータスサイトにアクセスすると、まずサービスの全体的な稼働状況が一目でわかるように表示されています。サイトは主に以下の要素で構成されています。
- サービスカテゴリのリスト: Epic Gamesが提供する主要なサービスがカテゴリ分けされて一覧表示されています。
- 現在のステータスアイコン: 各サービスカテゴリおよびその配下の個別のサービスに対して、現在の稼働状況を示す色付きのアイコンが表示されています。
- 最新の出来事 (Recent Events): 発生中の障害や進行中のメンテナンスに関する詳細な情報が時系列で表示されるセクションです。
- ステータス概要と凡例: 各アイコンや色が何を示すかの説明が表示されています。
ステータス表示アイコン(色)の意味
ステータスサイトで最も重要な情報は、各サービスの横に表示されているアイコンの色です。この色は、そのサービスの現在の状態を示しています。色の意味は以下の通りです。
- 緑色のアイコン(Operational): サービスは正常に稼働しています。問題はありません。ユーザーは通常通りサービスを利用できます。
- 黄色のアイコン(Degraded Performance): サービスは稼働していますが、パフォーマンスが低下しています。一部機能が遅延したり、不安定になったりする可能性があります。完全に停止しているわけではありませんが、通常よりも応答が遅いなどの影響を感じるかもしれません。
- オレンジ色のアイコン(Partial Outage): サービスの一部の機能が停止しているか、または著しく機能が制限されています。特定の操作ができない、または特定のユーザーグループのみが影響を受けるといった状況です。
- 赤色のアイコン(Major Outage): サービス全体、またはその主要な機能が広範囲にわたって停止しています。多くのユーザーがサービスを利用できない状況です。
- 青または紫色のアイコン(Under Maintenance): サービスが計画的なメンテナンスのために停止しています。事前に告知されることが多く、この時間帯は意図的にサービスが利用できなくなります。
これらの色をチェックすることで、自分が遭遇している問題が、利用しようとしているサービスの全体的な稼働状況と一致しているかを確認できます。例えば、ゲームにログインできない時に、アカウントサービスのステータスが赤色になっていれば、それはEpic Games側の問題である可能性が高いと判断できます。
各サービスカテゴリ
サイトの中央には、Epic Gamesのサービスがいくつかの主要なカテゴリに分けられて表示されています。これらのカテゴリを展開すると、さらに具体的な個別のサービスが表示され、それぞれのステータスを確認できます。主なカテゴリは以下の通りです。
- Store (ストア関連): Epic Games Storeに関するサービス。ゲームの閲覧、購入、ライブラリ、クライアント(ランチャー)などが含まれます。
- Game Services (ゲームサービス関連): ゲームプレイに関する共通サービス。マッチメイキング、パーティー、ボイスチャット、フレンドリスト、実績、セーブデータクラウドなどが含まれます。
- Epic Online Services (EOS) (Epicオンラインサービス関連): 開発者向けのクロスプラットフォームサービス。アンチチート、SDKなどが含まれることがありますが、ユーザーにとってはゲームサービスの一部として間接的に関連します。
- Epic Games Publishing (Epic Gamesパブリッシング関連): Epic Games自身がパブリッシャーとなっているゲームに関連するサービス。Fortnite, Rocket League, Fall Guysなどのゲーム固有のサーバーなどが含まれる場合があります。
これらのカテゴリを順に確認することで、自分が利用しようとしている機能(例:Fortniteでフレンドとパーティーを組もうとしているなら「Game Services」カテゴリの「Party Service」や「Friend Lists」)の稼働状況を特定できます。
最新の出来事 (Recent Events)
サイトの下部には、「Recent Events」というセクションがあります。ここは、現在Epic Games側で認識・対応中の障害や、進行中のメンテナンスに関する詳細な情報が時系列でリストアップされる非常に重要な箇所です。
ここに記載される情報を見ることで、
- どのような問題が発生しているのか
- いつから問題が続いているのか
- Epic Gamesは現在どのような対応を行っているのか(調査中、原因特定、復旧作業など)
- 復旧の見込みや、進捗状況
といった、現在の状況に関する具体的な情報を把握できます。サービスの色アイコンだけでは分からない、より詳細な背景や対応状況を知るために、このセクションは必ず確認するようにしましょう。
各サービスカテゴリの詳細な説明とその影響
ここでは、前述の主要なサービスカテゴリに含まれる具体的なサービスについて、それぞれがどのような機能に関わっており、ステータスが低下または停止した場合にユーザーのゲーム体験にどのような影響があるかを詳しく説明します。
1. ストア関連 (Epic Games Store)
Epic Games Storeは、PC向けのデジタルゲームストアおよびランチャーです。以下のサービスが含まれます。
- Storefront (ストアフロント): Epic Games Storeのウェブサイトやランチャー内でゲームを閲覧したり、セール情報を確認したり、ゲームページを開いたりする機能です。
- 影響: ステータス低下/停止時、ストアが表示されない、ページの読み込みが非常に遅い、画像が表示されない、検索が機能しないなどの問題が発生します。新しいゲームを探したり、情報を収集したりすることが困難になります。
- Commerce (決済サービス): ゲームや追加コンテンツの購入手続き、カートの管理、支払い方法の選択、購入完了処理など、金銭取引に関する全ての機能です。
- 影響: ステータス低下/停止時、ゲームを購入しようとするとエラーが発生する、支払いが完了しない、購入履歴が更新されない、ウォレットへのチャージができないなどの問題が発生します。ゲームの購入やサブスクリプションの管理ができなくなります。
- Library (ライブラリ): 購入または無料で入手したゲームのリストを表示し、そこからゲームを起動したり、インストールやアンインストールを行ったりする機能です。
- 影響: ステータス低下/停止時、ライブラリが表示されない、ゲームアイコンが表示されない、インストール済みのゲームが起動できない(ライセンス認証ができない場合)、ゲームのインストールやアップデートが開始できないなどの問題が発生します。所持しているゲームをプレイすることが困難になります。
- Account Service (アカウントサービス): Epic Gamesアカウントへのログイン、新規登録、パスワードのリセット、二段階認証の設定と使用、プロフィール情報の編集、アカウント設定(プライバシー、連携サービスなど)に関する全ての機能です。
- 影響: ステータス低下/停止時、Epic Games LauncherやEpic Games Storeのウェブサイト、対応ゲームへのログインができなくなります。アカウント設定の変更や、セキュリティ機能の利用もできなくなります。これは多くのサービスを利用するための最初の関門であるため、広範囲に影響します。
- Client Service (クライアントサービス – Epic Games Launcher): Epic Games Launcher自体の機能に関するサービス。ランチャーの起動、アップデートの確認・適用、設定変更、バックグラウンドでの動作などが含まれます。
- 影響: ステータス低下/停止時、Epic Games Launcherが起動しない、起動してもすぐにクラッシュする、正常にアップデートできない、設定が保存されないなどの問題が発生します。ランチャー経由でゲームを起動するユーザーにとっては、ストアやライブラリ機能以前の問題となります。
- Support Service (サポートサービス): Epic Gamesのヘルプセンターへのアクセス、サポート記事の閲覧、サポートチケットの作成・確認など、カスタマーサポート関連の機能です。
- 影響: ステータス低下/停止時、困った時にヘルプ記事を見つけられなかったり、サポートに問い合わせを送信できなかったりします。これは問題発生時に解決策や支援を求める上で重要な機能です。
これらのストア関連サービスは、Epic GamesでPCゲームをプレイする上で非常に基盤となる機能です。特にアカウントサービスやライブラリ、クライアントサービスに問題があると、ゲームを始めることすら難しくなります。
2. ゲームサービス関連
このカテゴリには、Epic Gamesが提供するゲーム全般、特に自社開発・パブリッシングタイトルや、Epic Online Servicesを利用している多くのゲームで共有されるオンライン機能が含まれます。
- Matchmaking (マッチメイキング): オンラインマルチプレイヤーゲームで、他のプレイヤーとチームを組んだり、対戦相手を見つけたりする機能です。Fortniteのバトルロイヤルやクリエイティブ、Rocket Leagueのオンライン対戦などに不可欠です。
- 影響: ステータス低下/停止時、ゲームモードを選択してもマッチングが開始されない、マッチングに異常に時間がかかる、マッチング中にエラーが発生する、適切なスキルレベルの相手とマッチングしないなどの問題が発生します。オンラインマルチプレイヤーゲームをプレイできなくなります。
- Party Service (パーティーサービス): フレンドと一緒にパーティー(チーム)を組んで、一緒にゲームに参加したり、共通のロビーで過ごしたりする機能です。
- 影響: ステータス低下/停止時、パーティーを作成できない、フレンドをパーティーに招待できない、パーティーに参加できない、パーティーメンバーが正常に表示されないなどの問題が発生します。友達と一緒にゲームをプレイすることが困難になります。
- Voice Chat (ボイスチャット): ゲーム内やパーティー内で、他のプレイヤーと音声で会話する機能です。
- 影響: ステータス低下/停止時、ボイスチャットが利用できない、音声が途切れる、音質が悪い、特定のプレイヤーの声だけ聞こえないなどの問題が発生します。チームメイトとの連携やコミュニケーションが取れなくなります。
- Friend Lists / Social (フレンドリスト / ソーシャル機能): Epic Gamesアカウントに紐づいたフレンドリストの表示、フレンドのオンラインステータス確認、フレンド申請の送信・承認、メッセージの送受信といったソーシャル機能です。
- 影響: ステータス低下/停止時、フレンドリストが表示されない、フレンドのオンライン状態が正しく反映されない、フレンド申請が送れない/受け取れない、メッセージを送受信できないなどの問題が発生します。フレンドと交流することが難しくなります。
- Achievements (実績システム): ゲーム内で特定の条件を満たすことで解除される実績(アチーブメント)の追跡、表示、同期に関する機能です。
- 影響: ステータス低下/停止時、ゲーム内で条件を満たしても実績が解除されない、解除された実績がプロフィールに反映されない、実績の進捗状況が確認できないなどの問題が発生します。ゲームプレイの進行には直接影響しませんが、収集要素としての実績機能が利用できなくなります。
- Cloud Saves (セーブデータクラウド同期): ゲームのセーブデータをEpic Gamesのサーバーに自動的に保存し、異なるPC間でセーブデータを共有したり、ローカルのセーブデータが破損した場合に復旧したりできる機能です。
- 影響: ステータス低下/停止時、ゲームのセーブデータがクラウドに同期されない、他のPCで最新のセーブデータにアクセスできない、ゲーム起動時にクラウドデータとの競合エラーが発生するなどの問題が発生します。特に複数のPCを使用する場合や、セーブデータのバックアップとしてこの機能を利用している場合に影響が大きいです。
- Stats / Leaderboards (統計情報 / リーダーボード): ゲームプレイの統計情報(キル数、勝利数など)の記録、表示、そしてプレイヤー間のランキング(リーダーボード)機能です。
- 影響: ステータス低下/停止時、最新のゲームプレイ統計が反映されない、リーダーボードが表示されない、ランキングが更新されないなどの問題が発生します。自分の成績を確認したり、他のプレイヤーと比較したりすることができなくなります。
- Game Specific Services (ゲーム固有サービス): 特定のゲームのみに関わるサービス。例えば、Fortniteのサーバー、Rocket Leagueのトレードシステム、Fall Guysのショップなど、ゲーム独自のオンライン機能です。ステータスサイトでは、「Fortnite Services」、「Rocket League Services」などのように、ゲームタイトル名で表示されることが多いです。
- 影響: ステータス低下/停止時、そのゲーム固有の機能(例: Fortniteのゲームサーバーへの接続、アイテムショップの表示、クエストの進行状況更新など)が利用できなくなります。影響は特定のゲームに限定されますが、そのゲームをプレイする上では致命的となることが多いです。
ゲームサービス関連は、オンラインマルチプレイヤーゲームのプレイ体験に直結する部分です。これらのステータスを確認することで、「なぜゲームに接続できないのか」「なぜ友達と遊べないのか」といった疑問の答えを見つけることができます。
3. Epic Online Services (EOS) 関連
Epic Online Services (EOS) は、Epic Gamesが開発者向けに提供している無料のクロスプラットフォームサービスSDKです。これにより、開発者は様々なプラットフォーム(PC、コンソール、モバイル)間でフレンドリスト、マッチメイキング、実績、セーブデータ同期、ボイスチャットなどのオンライン機能を容易に実装できます。
ステータスサイトには、EOS自体の基盤となるサービスのステータスも表示されることがあります。
- Core Services (コアサービス): EOSの根幹をなす認証やバックエンドサービスなど。
- 影響: ステータス低下/停止時、EOSを利用している多くのゲームのオンライン機能全般に影響が出る可能性があります。直接Epic Gamesのゲームでなくても、EOSを利用している他のゲームのオンライン機能が利用できなくなる可能性があります。
- Anti-Cheat (アンチチート): EOSが提供するアンチチート機能。多くのゲームがこれを採用しています。
- 影響: ステータス低下/停止時、ゲームによっては正常に起動できない、またはオンラインプレイに参加できないなどの問題が発生する可能性があります。公平なゲーム環境を維持するための機能です。
EOS関連のステータスは、直接的なユーザー機能というよりは基盤となるシステムですが、多くのゲームのオンライン機能に影響を与える可能性があるため、問題発生時には確認する価値があります。
4. Epic Games Publishing 関連
Epic Games自身が開発またはパブリッシャーを務める特定のゲームに関連するサービスカテゴリです。主要なタイトルがここにリストアップされます。
- Fortnite Services: Fortniteに関する各種サービス。ゲームサーバー、ログイン、パーティー、マッチメイキング、アイテムショップ、クエスト、イベントなど、Fortniteをプレイするために必要なほぼ全てのオンライン機能が含まれます。
- 影響: ステータス低下/停止時、Fortniteをプレイできなくなる、特定のゲームモードに入れない、アイテムが購入できない、クエストが進まない、イベントに参加できないなど、ゲームプレイ全般に甚大な影響があります。
- Rocket League Services: Rocket Leagueに関する各種サービス。ゲームサーバー、マッチメイキング、トレード、アイテムショップ、トーナメントなど。
- 影響: ステータス低下/停止時、Rocket Leagueのオンライン機能全般が利用できなくなります。
- Fall Guys Services: Fall Guysに関する各種サービス。ゲームサーバー、マッチメイキング、ショー(ゲームモード)選択、ショップ、クラウン獲得など。
- 影響: ステータス低下/停止時、Fall Guysのオンライン機能全般が利用できなくなります。
- [その他のEpic Gamesパブリッシングタイトル] Services: Epic Gamesが今後パブリッシャーとなる他のタイトルについても、同様に個別のサービスステータスが表示される可能性があります。
これらのゲーム固有のサービスステータスは、特定のゲームをプレイしている際に問題が発生した場合に、まず確認すべき項目です。ゲーム全体が利用不可能になっているのか、それとも特定の機能(例: ショップだけ開かない)に問題があるのかを判断できます。
ステータスの色の意味とユーザー側の対応
前述したステータスの色アイコンは、Epic Gamesのサービス状態を簡潔に示しています。ここでは、それぞれの色が具体的にどのような状況を意味し、その際にユーザーはどのような対応を取るべきかをより詳しく掘り下げます。
1. 緑色のアイコン(Operational – 稼働中)
- 意味: サービスは正常に稼働しており、通常通り利用可能です。全ての機能が期待通りに動作している状態です。
- ユーザー側の対応: 特に対応は必要ありません。サービスは正常です。もしこの状態で何らかの問題(例: ゲームにログインできない、マッチングしない)が発生している場合は、Epic Games側の問題ではなく、あなたのネットワーク環境、PC/コンソール、ゲームクライアントなどに原因がある可能性が高いです。この場合は、自己解決策(後述)を試したり、Epic Gamesサポートに問い合わせたりすることを検討します。ただし、問い合わせる際も「ステータスサイトはOperationalだった」という情報は伝えるようにしましょう。
2. 黄色のアイコン(Degraded Performance – パフォーマンス低下)
- 意味: サービスは稼働していますが、通常時よりも応答が遅い、処理に時間がかかる、断続的なエラーが発生するなど、パフォーマンスが低下している状態です。これは、サーバーへのアクセス集中、一時的なネットワーク問題、システムの高負荷などが原因で発生することがあります。完全に機能が停止しているわけではありませんが、快適な利用が難しい場合があります。
- ユーザー側の対応:
- 問題発生の可能性を認識する: この状態の場合、遭遇している問題(例: ゲームの起動が遅い、マッチングに時間がかかる、ストアの表示が遅い)は、Epic Games側のシステムパフォーマンス低下が原因である可能性が高いです。
- 焦らず待つ: 多くの場合、パフォーマンス低下は一時的なものであり、Epic Gamesのエンジニアが対応にあたっています。無理に何度も操作を繰り返したり、大量の再起動を試みたりしても状況は改善しないことが多いです。少し時間を置いてから再度試すのが賢明です。
- 影響が小さい場合は継続: パフォーマンス低下の影響が軽微で、なんとかサービスを利用できる場合は、そのまま継続しても構いません。ただし、いつオレンジや赤に悪化するかわからない点は留意しておきましょう。
- 自己解決策は一時保留: 自分の環境でのトラブルシューティング(ルーター再起動など)は、この状態の場合は効果が薄い可能性が高いです。まずEpic Games側の復旧を待つのが優先です。
3. オレンジ色のアイコン(Partial Outage – 一部停止)
- 意味: サービス全体ではないものの、特定の機能や一部のユーザーグループに影響が出ている状態です。例えば、「ストアでの購入機能だけが使えない」「特定の地域のユーザーだけログインできない」「ボイスチャット機能だけが利用不能」といった状況が考えられます。影響を受けている機能やユーザーはサービスを利用できません。
- ユーザー側の対応:
- 影響範囲を確認する: ステータスサイトの「Recent Events」セクションで、具体的にどの機能が影響を受けているかを確認します。自分が利用しようとしている機能がオレンジ色になっているか、またはRecent Eventsで言及されているかを確認しましょう。
- 影響を受けている場合は待つ: 影響を受けている機能を利用する必要がある場合は、Epic Games側の復旧作業が完了するまで待つしかありません。オレンジ色のステータスが緑に戻るのを待ちましょう。
- 影響を受けていない部分は利用可能: 自分が利用したい機能が影響を受けていない場合は、他の機能(緑色のステータスの部分)は通常通り利用できる可能性があります。例えば、ストアの決済がオレンジでも、ゲームのプレイ自体は可能かもしれません(ただし、アカウントログインなどの基盤サービスが影響を受けていない場合に限る)。
- 自己解決策は無意味: この状態は明らかにEpic Games側の問題です。自分の環境をいくらいじっても解決しません。復旧を待つのが唯一の対応策です。
4. 赤色のアイコン(Major Outage – 大規模停止)
- 意味: サービス全体、またはその主要な機能が広範囲にわたって停止しています。多くのユーザーがサービスを利用できない、または非常に限定的な機能しか使えない状況です。これはサーバーの深刻な問題や、システム全体に影響する障害が発生した場合に起こります。
- ユーザー側の対応:
- 利用は不可能と判断する: この状態のサービスは、ほとんどの場合、実質的に利用不可能です。ログインもできない、ゲームも起動できない、ストアも開けないといった深刻な状況になります。
- 完全に復旧を待つ: ユーザー側でできることは何もありません。Epic Gamesのエンジニアが最優先で復旧作業にあたっています。ステータスサイトで状況の更新を確認しながら、緑色に戻るのを辛抱強く待ちましょう。
- 他の情報源もチェック: Epic Gamesの公式Twitterアカウント(特に@EpicGamesStatusなど、ステータス情報専用のアカウントがあれば)や、利用しているゲームの公式Twitterアカウント(@FortniteStatusなど)でも障害情報が発信されているか確認すると良いでしょう。ステータスサイトの更新よりも先に、簡単な情報が発信されることがあります。
- サポートへの問い合わせは控える: 大規模障害発生時は、サポート窓口に問い合わせが殺到し、返信が非常に遅れるか、定型的な回答しか得られない可能性が高いです。まずはステータスサイトや公式SNSでの情報を待ちましょう。
5. 青または紫色のアイコン(Under Maintenance – メンテナンス中)
- 意味: サービスが計画的なシステムメンテナンスのために意図的に停止している状態です。これは通常、事前に告知されます。システムの改善、バグ修正、新機能の導入などの目的で行われます。
- ユーザー側の対応:
- 告知を確認する: メンテナンスは通常、事前にウェブサイトやランチャー内、SNSなどで告知されます。いつからいつまでメンテナンスが行われるかを確認しましょう。ステータスサイトの「Recent Events」でも告知されます。
- メンテナンス終了まで待つ: メンテナンス時間中はサービスを利用できません。予定されている終了時刻まで待ちましょう。メンテナンスが延長される場合は、ステータスサイトや公式SNSで更新情報が発信されます。
- 無理に接続しない: メンテナンス中に無理にサービスに接続しようとすると、エラーが発生したり、不具合を引き起こしたりする可能性があります。メンテナンス中は利用を控えるようにしましょう。
ステータスサイトの色アイコンを理解し、その色に応じて適切な対応を取ることは、オンラインサービス利用時のストレスを軽減し、効率的に問題解決に取り組むために非常に重要です。特に黄色、オレンジ、赤色の場合は、ユーザー側の環境の問題ではなく、Epic Games側の問題である可能性が高いことを認識し、冷静に公式情報を待つ姿勢が大切です。
最新の出来事 (Recent Events) の見方と活用法
ステータスサイトの「Recent Events」セクションは、現在進行中または最近発生した障害やメンテナンスに関する詳細情報を得るための中心的な場所です。ここを正確に読み解くことで、問題の背景やEpic Gamesの対応状況を深く理解できます。
「Recent Events」には、主に「インシデント(障害)」と「メンテナンス」の二種類の情報が表示されます。それぞれの見方について説明します。
インシデント(障害)情報の見方
インシデントとは、予期せず発生したシステム障害やパフォーマンス問題のことです。Recent Eventsには、発生したインシデントごとにエントリーが作成され、以下の情報が記載されます。
- タイトル: 発生した問題の概要を示す短いタイトル(例: “Epic Games Store login issues” – Epic Gamesストアのログイン問題)。
- ステータス: そのインシデントが現在どのような段階にあるかを示します。
- Investigating (調査中): 問題が発生していることを認識し、原因の調査を開始した段階です。Epic Gamesのエンジニアが状況を把握しようとしています。
- Identified (原因特定): 問題の原因が特定できた段階です。解決に向けた具体的な作業が始まります。
- Monitoring (監視中): 復旧作業が完了し、サービスが正常に戻ったことを確認するために監視を行っている段階です。通常、この後しばらく問題が再発しなければResolved(解決済み)となります。
- Resolved (解決済み): 問題が完全に解決し、サービスが正常な状態に戻った段階です。
- Affected Components (影響を受けるコンポーネント): このインシデントによって影響を受けている特定のサービスや機能のリストです。ステータスサイト上部のサービスリストの色アイコンとも連動しています。
- Start Time (開始時刻): 問題が発生した、またはEpic Gamesが問題を認識した時刻です。
- Updated Time (更新時刻): そのインシデントのエントリーが最後に更新された時刻です。新しい情報が追加されたり、ステータスが変更されたりするたびに更新されます。この時刻を見ることで、情報がどれくらい新しいか判断できます。
- Description / Updates (説明 / 更新履歴): 問題の詳細な説明、そしてEpic Gamesがこれまでに実施した対応や状況の更新が時系列で記述されます。
- 例: “We are investigating reports of users being unable to log in to the Epic Games Launcher.”(Epic Games Launcherにログインできないという報告について調査中です。)→ “The root cause of the login issue has been identified and a fix is being implemented.”(ログイン問題の根本原因が特定され、修正対応を実施中です。)→ “The fix has been deployed and we are now monitoring the login service.”(修正対応が展開され、現在ログインサービスを監視しています。)→ “The login issue is now resolved.”(ログイン問題は解決しました。)
活用法:
- 問題が認識されているか確認: 自分が遭遇している問題と類似したインシデントがリストにないか確認します。もしあれば、それはEpic Games側の問題である可能性が非常に高いです。
- 対応状況を把握: インシデントのステータス(Investigating, Identified, Monitoring, Resolved)やDescriptionを読むことで、Epic Gamesが現在どのような段階にいるのか、解決に向けて動いているのかが分かります。
- 復旧の目安を立てる: Identifiedの段階になれば、解決への道筋が見えていることが示唆されます。MonitoringやResolvedになれば、問題が解決したことを意味します。これらの進捗を確認することで、いつ頃サービスが復旧しそうかの目安を立てることができます。
- 影響範囲を確認: Affected Componentsを見て、自分が利用しようとしているサービスや機能がリストに含まれているかを確認します。
メンテナンス情報の見方
メンテナンスは、事前に計画されて実施されるサービス停止です。Recent Eventsには、予定されているまたは進行中のメンテナンスごとにエントリーが作成され、以下の情報が記載されます。
- タイトル: メンテナンスの目的や対象サービスを示すタイトル(例: “Planned Maintenance for Fortnite Services” – Fortniteサービスの計画メンテナンス)。
- ステータス: メンテナンスの現在の段階を示します。
- Scheduled (予定): 今後実施される予定のメンテナンスです。まだ開始されていません。
- In Progress (進行中): 現在メンテナンスが実施されており、サービスが停止している状態です。
- Completed (完了): メンテナンスが完了し、サービスが再開された状態です。
- Affected Components (影響を受けるコンポーネント): このメンテナンスによって停止または影響を受ける特定のサービスや機能のリストです。
- Start Time (開始時刻): メンテナンスが開始される予定の時刻、または実際に開始された時刻です。
- End Time (終了時刻): メンテナンスが終了する予定の時刻、または実際に終了した時刻です。予定時刻は変更される可能性がある点に注意が必要です。
- Description: メンテナンスの目的や、ユーザーへの注意点などが記載されます。
活用法:
- メンテナンス予定の確認: ゲームをプレイする前や、特定の時間帯にサービスを利用する予定がある場合に、メンテナンス予定がないか確認します。
- メンテナンス中の確認: サービスが利用できない場合に、それが計画的なメンテナンスによるものか確認します。もしメンテナンス中であれば、その時間帯は利用できないことを理解できます。
- 終了時刻の確認: メンテナンスがいつ終わるかを確認し、サービス再開の目安を知ることができます。予定終了時刻を過ぎてもメンテナンスが続く場合は、ステータスサイトの更新情報(Updated TimeやDescription)を確認します。
過去の出来事の確認方法
Recent Eventsセクションの下部には、「Past Events」や「History」のようなリンクやボタンが表示されている場合があります。ここをクリックすると、過去に発生したインシデントやメンテナンスの履歴を遡って確認できます。
活用法:
- 類似の障害の頻度: 過去に同じような問題が頻繁に発生しているかを確認できます。
- 過去の復旧時間: 同じ種類の障害が過去に発生した場合、復旧までにかかった時間を確認することで、今回の復旧時間の目安として参考にできる場合があります(ただし、毎回同じとは限りません)。
- サービスの安定性の確認: 全体的に見て、どのサービスで障害が起きやすいか、メンテナンスがどの程度の頻度で行われているかなどを知ることができます。
Recent Eventsセクションは、単にサービスの稼働状況を示すだけでなく、「何が起きていて」「Epic Gamesがどう対応しているか」という、より具体的で動的な情報を提供しています。問題発生時には、ステータスサイトの上部の色アイコンだけでなく、必ずこのセクションも確認するようにしましょう。
ステータスサイトをチェックするタイミング
では、具体的にどのような状況になったらEpic Games公式ステータスサイトを確認すべきでしょうか?以下のような状況に遭遇した場合、ステータスサイトをチェックすることを強く推奨します。
- Epic Games Launcherが起動しない、またはエラーが発生する: ランチャー自体に問題がある場合、クライアントサービスのステータスを確認します。
- Epic Gamesアカウントにログインできない: ランチャー、ストア、またはゲーム内でログインしようとしてエラーが出る場合、アカウントサービスのステータスを確認します。
- Epic Games Storeが表示されない、開くのが異常に遅い、または購入できない: ストアフロントやコマース(決済)サービスのステータスを確認します。
- 購入したはずのゲームがライブラリに表示されない、または起動できない(ライセンス認証エラーなど): ライブラリまたはストア関連のサービス全般を確認します。
- ゲームのインストール、アップデート、または検証が開始されない、進まない: クライアントサービスまたはストア関連のサービスを確認します。
- オンラインマルチプレイヤーゲームでマッチングしない、または非常に時間がかかる: マッチメイキングサービスのステータスを確認します。
- フレンドとパーティーを組めない、招待できない、または参加できない: パーティーサービスのステータスを確認します。
- ゲーム内またはパーティーでボイスチャットができない: ボイスチャットサービスのステータスを確認します。
- フレンドリストが表示されない、またはフレンドのオンライン状態が正しくない: フレンドリスト/ソーシャルサービスのステータスを確認します。
- ゲームのセーブデータが同期されない、またはクラウドデータでエラーが発生する: セーブデータクラウド同期サービスのステータスを確認します。
- Fortnite, Rocket League, Fall Guysなどの特定のゲームにログインできない、ゲームサーバーに接続できない、またはゲーム内の特定機能(ショップ、クエストなど)が利用できない: そのゲーム固有のサービスステータスを確認します(例: Fortnite Services)。
- ゲームをプレイ中に頻繁に切断される、ラグがひどいなど、オンライン接続が不安定: プレイしているゲームのサービスステータス、または一般的なゲームサービス(マッチメイキングなど)のステータスを確認します。パフォーマンス低下(黄色)が発生している可能性があります。
- 特定のゲーム(EOSを利用している可能性のあるゲーム)でオンライン機能が使えない: Epic Online Services関連のステータスを確認します。
- Epic Gamesの公式SNS(Twitterなど)で障害やメンテナンスに関する情報を見かけたとき: SNSの情報だけでは詳細が分からない場合があるため、ステータスサイトでより詳細な情報を確認します。
これらの状況に遭遇したら、「まずステータスサイトをチェックする」という習慣をつけましょう。多くの場合、問題がEpic Games側のシステム全体または一部で発生しているかどうかを迅速に判断でき、不要なトラブルシューティングにかける時間を節約できます。もしステータスサイトが全て緑色なら、問題はEpic Games側ではなく、自分のネットワーク環境、PC/コンソール、または特定のゲームクライアントの設定など、ローカルな環境に起因している可能性が高いと判断できます。
ステータスサイトと他の情報源の組み合わせ方
Epic Gamesのサービスに関する情報は、公式ステータスサイト以外にも様々な場所で発信されています。ステータスサイトを最大限に活用するためには、これらの他の情報源と組み合わせることが効果的です。
- Epic Games公式Twitterアカウント (@EpicGames): Epic Games全体の最新情報、ニュース、セール情報などが発信されます。大きな障害やメンテナンスについても、ステータスサイトへのリンク付きで告知されることがあります。
- Epic Games Status Twitterアカウント (@EpicGamesStatus): Epic Gamesのサービスステータスに特化した公式アカウントです。主要なインシデントの発生、進捗、解決、および計画メンテナンスについて、ステータスサイトの更新と連動して簡潔な情報がツイートされます。ステータスサイトにアクセスする前に、まずこのアカウントをチェックするのも良いでしょう。
- 特定のゲームの公式Twitterアカウント (@FortniteStatus, @RocketLeague, @FallGuys): Fortnite Statusのように、特定のゲームのサービスステータスに特化したアカウントが存在します。そのゲーム固有の問題については、ステータスサイトの該当ゲームセクションと合わせて、これらのアカウントも確認すると、より迅速かつ詳細な情報を得られることがあります。
- Epic Gamesサポートページ (help.epicgames.com): FAQ、トラブルシューティング記事、問い合わせフォームなどが提供されています。ステータスサイトでEpic Games側の問題ではないと判断した場合や、個別の問題解決が必要な場合に利用します。よくある問題や、特定の環境での解決策が見つかる可能性があります。ステータスサイトで大規模障害が発生している場合でも、復旧後に取るべき対応などが記載されていることがあります。
- ゲーム内告知: Fortniteなどのゲームでは、ログイン時やゲーム内のニュースフィードなどで、メンテナンスやサーバー問題に関する告知が表示されることがあります。
- コミュニティフォーラムやSNS: 公式以外の情報源ですが、他のプレイヤーも同じ問題に遭遇しているかを確認するのに役立ちます。「自分だけではないらしい」という情報だけでも安心できたり、他のプレイヤーが試した解決策が共有されていたりすることがあります。ただし、公式情報ではないため、情報の信頼性には注意が必要です。
これらの情報源を、ステータスサイトと並行して確認することで、以下のような利点があります。
- 情報の迅速性: TwitterなどのSNSでは、ステータスサイトが更新されるより前に、問題発生の第一報が発信されることがあります。
- 情報の補完: ステータスサイトの色アイコンや簡単な説明だけでは分からない、ユーザーが体感している具体的な影響や状況に関する情報をコミュニティから得られることがあります。
- 公式情報の確認: SNSなどで問題に関する噂や情報を見かけた際に、ステータスサイトや公式Twitterでそれが事実であるか、Epic Gamesが問題を認識しているかを確認できます。
- 解決策の探索: ステータスサイトで問題が解決済みと示されているにも関わらず、自分の環境で問題が継続している場合に、サポートページやコミュニティで解決策を探す手がかりを得られます。
理想的なのは、問題が発生した際にまずステータスサイトを確認し、Epic Games側のシステム状況を把握した上で、必要に応じて他の公式情報源(特にTwitterアカウント)もチェックし、状況に応じてサポートページやコミュニティを活用するという流れです。
障害・メンテナンス発生時のユーザー側の対応
Epic Games公式ステータスサイトでサービスの問題が確認できた場合、ユーザー側で取るべき最も重要で効果的な対応は、「待つこと」です。しかし、待っている間にできることや、復旧後に試すべきこともあります。以下に具体的な対応をまとめます。
1. まずはEpic Games公式ステータスサイトを確認する
問題が発生した際に最初に行うべきことです。自分が遭遇している問題が、ステータスサイトで示されているサービスの状態(特にオレンジや赤色)と一致するかを確認します。
- ステータスサイトが全て緑色であれば、Epic Games側のシステム全体に問題はない可能性が高いです。自分の環境に原因があると考え、自己解決策やサポートへの問い合わせを検討します。
- ステータスサイトで問題が示されていれば、それはEpic Games側の問題です。ユーザー側の環境の問題である可能性は低いため、無理なトラブルシューティングは不要です。
2. 公式情報を待つ
ステータスサイトで問題が確認できた場合、Epic Gamesはすでに問題の調査・解決にあたっています。ステータスサイトの「Recent Events」やEpic Games公式Twitterアカウント(特にStatusアカウント)で発信される公式情報の更新を待ちましょう。
- 進捗を確認する: 問題がInvestigatingからIdentifiedへ、そしてMonitoringを経てResolvedとなる過程を確認します。これにより、復旧に向けて状況が進展していることを知ることができます。
- 復旧の目安を把握する: Recent Eventsに記載されている予定復旧時刻や、過去の類似インシデントの復旧時間を参考に、いつ頃サービスが再開されそうか予測します。
- 追加情報を確認する: 問題の詳細な影響範囲や、Epic Gamesがユーザーに推奨する一時的な回避策などが情報として追加される可能性があります。
3. 自己解決策の試行(ステータスサイトが緑の場合、または公式情報で推奨された場合)
ステータスサイトが緑色の場合や、公式情報で特定の操作が推奨されている場合は、ユーザー側の環境に起因する問題を解決するために以下の自己解決策を試すことができます。ただし、ステータスサイトでオレンジや赤色の障害が示されている場合は、これらの自己解決策はほとんど効果がなく、時間の無駄になることが多いので、復旧を待つことを優先してください。
- Epic Games Launcherおよびゲームの再起動: 一時的な不具合の場合、再起動で解決することがあります。タスクマネージャーなどから完全に終了させてから再度起動します。
- PCまたはコンソールの再起動: デバイス全体を再起動することで、システムの一時的な不具合やネットワーク接続の問題が解消されることがあります。
- ルーターおよびモデムの再起動: ネットワーク機器を再起動することで、インターネット接続の問題が改善される場合があります。機器の電源を切り、数分待ってから再度電源を入れます。
- インターネット接続の確認: インターネット回線自体に問題がないか確認します。他のウェブサイトが表示されるか、他のオンラインサービスは利用できるかなどをチェックします。必要であればプロバイダーに問い合わせることも検討します。
- DNS設定の変更: 利用しているDNSサーバーに問題がある可能性も考慮し、Google Public DNSやCloudflare DNSなどの別のパブリックDNSサーバーに変更してみる。
- ファイアウォールやセキュリティソフトの確認: Epic Games Launcherやゲームの通信が、ファイアウォールやセキュリティソフトによってブロックされていないか確認します。必要であれば例外設定を追加します。
- Epic Games Launcherのキャッシュクリア: ランチャーの一時ファイルが原因で問題が発生することがあります。ランチャーの設定からキャッシュをクリアするか、手動でキャッシュファイルを削除することを試みます。
- ゲームファイルの検証: ゲームファイルが破損している場合、問題が発生することがあります。Epic Games Launcherのライブラリから、該当ゲームのオプションを開き、「検証」を実行します。
- ゲームの再インストール: 上記を試しても解決しない場合、ゲームを一度アンインストールし、再度インストールすることを検討します。
- Epic Games Launcherの再インストール: ゲームだけでなく、ランチャー自体を再インストールすることも、ランチャーに関する深刻な問題を解決する手段となります。
4. サポートへの問い合わせ(ステータスサイトが緑の場合、または個別の問題の場合)
ステータスサイトで問題が確認できない(全て緑色)にも関わらず問題が解決しない場合や、ステータスサイトで示されている問題とは異なる個別の問題(例: アカウントの不正アクセス、購入したアイテムが反映されないなど)に遭遇した場合は、Epic Gamesサポートに問い合わせます。
- 問い合わせ前に情報を整理する: どのような問題が発生しているか、いつから発生しているか、エラーメッセージの内容、試した自己解決策、PC環境(OS、スペックなど)、ネットワーク環境(有線/無線、プロバイダーなど)、ステータスサイトの状況(何色だったか)などを可能な限り詳しくまとめておくと、サポートからの回答がスムーズになります。
- 大規模障害時の問い合わせは控える: 前述の通り、大規模障害発生時はサポートへの問い合わせが殺到し、返信が遅れる可能性が非常に高いです。まずはステータスサイトで問題が解決済みになるのを待ちましょう。
5. 焦らず待つことの重要性
ステータスサイトで障害やメンテナンスが確認できた場合、ユーザー側でできることは限られています。最も効果的な対応は、Epic Gamesのエンジニアが問題を解決するのを辛抱強く待つことです。
- 不要な操作を控える: サービスが停止している間に何度もログインを試みたり、ゲームを繰り返し起動したりしても、システムへの負荷を増やすだけで、解決にはつながりません。
- 時間を有効に使う: サービスが利用できない時間を活用して、他のことをする(別のゲームをプレイする、読書する、休憩するなど)のが良いでしょう。
- 情報収集に徹する: 待っている間は、ステータスサイトや公式SNSを定期的にチェックし、状況の進展を確認することに集中します。
大規模なオンラインサービスでは、技術的な複雑さや膨大なユーザーアクセスにより、予期せぬ問題が発生することは避けられません。Epic Gamesは、これらの問題に迅速に対応するための体制を整えています。ユーザーとしては、公式情報に基づいて状況を正しく把握し、復旧作業が完了するのを待つことが、最もストレスなく問題を乗り越える方法です。
なぜEpic Gamesはステータスサイトを公開しているのか?
Epic Gamesのような大規模なIT企業が、なぜサービスの稼働状況を公開するステータスサイトを運営しているのでしょうか?その主な理由をいくつか挙げます。
- 透明性の確保: サービスの稼働状況を正直に公開することで、ユーザーからの信頼を得ることができます。「今、サービスがどうなっているのか」を隠さずに伝える姿勢は、ユーザーとの良好な関係を築く上で重要です。
- ユーザーへの迅速な情報提供: 障害やメンテナンスが発生した際に、公式サイトやSNSでの告知と並行して、専門のステータスサイトで詳細な情報を提供することで、ユーザーは最新の状況をすぐに把握できます。これは、ユーザーの不安を軽減し、次に何をすべきか(待つべきか、自己解決を試すべきかなど)を判断する手助けとなります。
- サポートへの問い合わせ集中を防ぐ: ステータスサイトで広範囲な障害やメンテナンスが告知されていれば、多くのユーザーはそれがEpic Games側の問題であることを理解し、復旧を待つようになります。これにより、「ゲームができない」「ログインできない」といった内容の問い合わせがサポート窓口に殺到するのを防ぎ、サポートチームは個別の、より複雑な問題への対応に集中できるようになります。
- 信頼性の向上: サービスの稼働状況を積極的に公開し、問題発生時には迅速に情報を更新することで、Epic Gamesは自社のサービス運用に対する責任感と、ユーザーへの配慮を示しています。これは、長期的に見てサービスの信頼性を高めることに繋がります。
- 問題発生時の影響を最小限に: ユーザーがステータスサイトで問題を確認できれば、不要な再起動や再インストール、ネットワーク設定の変更などを無闇に行うことを避けられます。これにより、問題の根本原因とは関係のないところでユーザーの環境をさらに複雑にしてしまう事態を防ぎ、ユーザーの時間や労力の無駄を省くことができます。
- 社内での情報共有の一元化: ステータスサイトは、外部ユーザーだけでなく、Epic Games社内の様々な部署(カスタマーサポート、コミュニティチーム、開発チームなど)にとっても、現在のサービス状況を確認するための一元化された情報源となります。
ステータスサイトは、単なる技術的な情報表示ページではなく、Epic Gamesとユーザー間のコミュニケーションツールであり、信頼関係構築のための重要な要素と言えます。
ステータスサイトの限界
Epic Games公式ステータスサイトは非常に有用なツールですが、いくつかの限界も理解しておく必要があります。
- 情報のタイムラグ: ステータスサイトの情報はほぼリアルタイムに近い形で更新されますが、システムが問題を検知し、それをステータスサイトに反映させるまでには、ごくわずかなタイムラグが発生する可能性があります。非常に稀ですが、ユーザーが問題に遭遇した時点ではまだステータスサイトに反映されていないというケースも理論的にはあり得ます。
- 個別のユーザー環境の問題は反映されない: ステータスサイトはEpic Games側のシステム全体の稼働状況を示すものです。特定のユーザーのネットワーク環境、PC/コンソールのハードウェア問題、ソフトウェアの競合、設定ミスなどに起因する個別の問題は、ステータスサイトには表示されません。ステータスサイトが緑色でも問題が解決しない場合は、自己環境に原因がある可能性が高いです。
- 予期せぬ障害の最初の発見者: 完全に予期せぬ、かつ非常に局所的な問題が発生した場合、最初の発見者はユーザー自身である可能性もあります。その問題が広範囲に影響する性質のものであれば、やがてEpic Gamesが検知し、ステータスサイトに反映されますが、検知されるまでの間はステータスサイトには表示されません。
- 表示される情報の限界: ステータスサイトには、問題の概要や影響範囲、対応状況が記載されますが、根本的な原因や復旧に利用された具体的な技術的詳細など、全ての情報が公開されるわけではありません。ユーザーが必要とするのは「使えるか使えないか」「いつ使えそうか」といった情報であり、技術的な詳細は通常は不要だからです。
- 計画メンテナンスの変更: 計画メンテナンスの予定日時がステータスサイトに掲載されていても、技術的な問題や予期せぬ状況により、開始時刻が遅延したり、終了時刻が延長されたりすることがあります。ステータスサイトは常に最新の情報に更新されますが、予定はあくまで予定である可能性も理解しておく必要があります。
これらの限界を理解した上でステータスサイトを利用することで、情報を過信しすぎず、他の情報源や自身の環境の確認と組み合わせながら、より現実的に状況を判断できるようになります。
まとめ:安全で快適なEpic Gamesサービス利用のために
Epic Games公式ステータスサイトは、Epic Gamesのサービス利用中に発生する様々な問題に冷静かつ適切に対応するための、最も重要かつ信頼できる情報源です。このサイトを活用することで、以下のようなメリットが得られます。
- 問題の原因を迅速に特定できる: 自分が遭遇している問題が、Epic Games側のシステム障害によるものか、自己環境に起因するものかを素早く判断できます。
- 無駄なトラブルシューティングを避けられる: Epic Games側の障害であれば、自己環境をいくらいじっても解決しないため、無駄な時間と労力を費やすことを避けられます。
- 正確な情報を基に状況を把握できる: サービスの現在の稼働状況、発生中の障害の詳細、Epic Gamesの対応状況などを、正確かつ最新の情報で把握できます。
- 復旧の目安を立てられる: 障害やメンテナンスがいつまで続くかの目安を知ることで、サービスが利用できない時間を有効活用できます。
- サポートへの適切な問い合わせができる: Epic Games側の問題ではないと判断した場合に、サポートに問い合わせるべき状況であると判断でき、問い合わせ時にステータスサイトの状況を伝えることで、よりスムーズな対応が期待できます。
- 冷静に対応できる: 問題が発生しても、ステータスサイトで状況が公開されていることを知っていれば、必要以上に慌てることなく、落ち着いて対応できます。
Epic Gamesのサービスを安全かつ快適に利用するためには、Epic Games公式ステータスサイトの存在を知り、その基本的な見方と活用方法を理解しておくことが非常に重要です。問題発生時にはまずステータスサイトをチェックし、公式情報の更新を確認しながら、状況に応じて他の情報源や自己解決策を組み合わせるという習慣を身につけましょう。
この記事が、Epic Gamesのサービスをより安心して楽しむための一助となれば幸いです。Epic Games公式ステータスサイトをブックマークに登録し、いざという時にすぐに確認できるようにしておきましょう。そして、問題発生時には焦らず、公式情報を待つという姿勢を忘れないでください。