OpenOfficeで無料の文書作成・表計算!使い方入門


OpenOfficeで無料の文書作成・表計算!使い方入門

1. はじめに

ソフトウェアにかかるコストは、個人や企業にとって大きな負担となることがあります。特に、文書作成や表計算といった日常的に使用するオフィススイートは、高価な有料ソフトウェアを選択肢から外したいと考える方も多いでしょう。そこで注目されるのが、無料で利用できるオフィススイートです。その中でも、長年の実績を持つ「Apache OpenOffice」は、多くのユーザーに利用されている有力な選択肢の一つです。

OpenOfficeは、完全に無料で利用できるオープンソースのオフィススイートです。文書作成、表計算、プレゼンテーション作成、図形描画、データベース管理、数式編集といった、オフィスワークに必要な基本的な機能がすべて含まれています。特に、文書作成ソフトウェアの「Writer」と表計算ソフトウェアの「Calc」は、Microsoft OfficeのWordやExcelに匹敵する機能を持ちながら、ライセンス費用が一切かからない点が最大の魅力です。

この記事では、OpenOfficeのインストール方法から、文書作成(Writer)と表計算(Calc)の基本的な使い方、さらにはより効率的に作業を進めるための便利な機能まで、詳細に解説します。これまでOpenOfficeを使ったことがない方、無料のオフィススイートを探している方、コストを抑えたい個人や企業の方々に向けて、OpenOfficeの導入から活用までを丁寧にガイドすることを目指します。

記事を通して、OpenOfficeがあなたのオフィスワークにおいて強力な味方となり得ることを理解していただければ幸いです。さあ、OpenOfficeの世界へ飛び込んでみましょう。

2. OpenOfficeのインストールとセットアップ

OpenOfficeを使い始めるには、まずお使いのコンピューターにソフトウェアをインストールする必要があります。ここでは、OpenOfficeの公式サイトからソフトウェアをダウンロードし、インストールする手順を詳しく解説します。

2.1. OpenOfficeのダウンロード

OpenOfficeは、以下の公式サイトからダウンロードできます。
公式サイト:https://www.openoffice.org/download/index.html

  1. 公式サイトのダウンロードページにアクセスします。
  2. ページの「Download Apache OpenOffice」セクションを見つけます。
  3. 以下の3つのドロップダウンリストを選択します。
    • Operating system: お使いのコンピューターのOSを選択します(例: Windows, macOS (OS X), Linux)。
    • Language: 使用したい言語を選択します(例: 日本語 (Japanese))。
    • Version: 通常は最新版が選択されています。特別な理由がない限り、最新版を選びましょう。
  4. すべての選択が完了したら、「Download full installation」ボタンをクリックします。
  5. ダウンロードページに遷移し、自動的にインストーラーファイルのダウンロードが開始されます。ダウンロードが開始されない場合は、手動ダウンロードのリンクが表示されていることがありますので、そちらをクリックしてください。

ダウンロードされるファイルは、お使いのOSやバージョンによって異なりますが、Windowsの場合は「Apache_OpenOffice_X.X.X_Win_x86_install_ja.exe」のような実行ファイル、macOSの場合は「Apache_OpenOffice_X.X.X_mac_x86-64_install_ja.dmg」のようなディスクイメージファイルとなります(X.X.Xはバージョン番号)。

2.2. OpenOfficeのインストール

ダウンロードが完了したら、次にインストールを行います。インストール手順はOSによって多少異なりますが、基本的な流れは共通しています。

2.2.1. Windowsの場合

  1. ダウンロードした実行ファイル(.exeファイル)をダブルクリックして実行します。
  2. セキュリティ警告が表示される場合がありますが、「実行」または「はい」を選択して続行します。
  3. インストーラーが起動し、「セットアップへようこそ」画面が表示されます。通常は「次へ」をクリックして進みます。
  4. 「インストール先のフォルダ」を指定します。特別な理由がなければ、初期設定のままで構いません。変更したい場合は「変更」ボタンをクリックして任意のフォルダを選択します。「次へ」をクリックします。
  5. 「セットアップの種類」を選択します。
    • 標準: 一般的なインストールです。Writer, Calc, Impress, Draw, Base, Mathがすべてインストールされます。通常はこちらを選択します。
    • カスタム: インストールするコンポーネント(アプリケーション)を選択できます。必要最低限のものだけインストールしたい場合などに使用します。
      「標準」を選択し、「次へ」をクリックします。
  6. 「ユーザー情報」を入力します。ユーザー名や所属組織を入力できますが、必須ではありません。入力後、「次へ」をクリックします。
  7. 「インストール準備完了」画面が表示されます。「インストール」ボタンをクリックするとインストールが開始されます。
  8. インストールには数分かかります。完了するまで待ちます。
  9. インストールが完了すると、「Apache OpenOffice X.X.X セットアップウィザードは完了しました」という画面が表示されます。「完了」をクリックしてインストーラーを閉じます。

デスクトップにOpenOfficeのショートカットアイコンが作成されているか確認してください。

2.2.2. macOSの場合

  1. ダウンロードしたディスクイメージファイル(.dmgファイル)をダブルクリックして開きます。
  2. デスクトップまたはFinderのサイドバーに仮想ディスクとしてマウントされます。そのディスクを開きます。
  3. ディスクの中に「Apache OpenOffice」アプリケーションアイコンが表示されています。このアイコンをApplicationsフォルダ(アプリケーションフォルダ)にドラッグ&ドロップします。
  4. コピーが完了するまで待ちます。
  5. コピーが完了したら、仮想ディスクをゴミ箱にドラッグ&ドロップするか、Finderのイジェクトボタンをクリックしてアンマウントします。
  6. LaunchpadまたはApplicationsフォルダを開き、「Apache OpenOffice」がインストールされていることを確認します。

macOSでは、アプリケーションを初めて起動する際に、インターネットからダウンロードしたアプリケーションであることの確認や、アクセシビリティ設定の許可を求められることがあります。指示に従って設定を行ってください。

2.2.3. Linuxの場合

Linuxディストリビューションによってインストール方法は異なりますが、一般的には以下のいずれかの方法でインストールします。

  • パッケージマネージャーを使用する: Ubuntu/Debian系の場合は apt, Fedora/CentOS系の場合は dnf (または yum) など、お使いのディストリビューションのパッケージマネージャーを使ってインストールできます。例えばUbuntuの場合、sudo apt update && sudo apt install openoffice のようなコマンドでインストールできることがあります。ただし、ディストリビューションのリポジトリに含まれているOpenOfficeはバージョンが古い場合があるため、最新版を使いたい場合は公式サイトからのダウンロードが推奨されます。
  • 公式サイトからダウンロードしたパッケージを使用する: 公式サイトからダウンロードしたファイルは、通常は.tar.gz形式などの圧縮ファイルで提供されます。これを展開し、中のDEBパッケージ(Debian/Ubuntu用)やRPMパッケージ(Fedora/CentOS用)をインストールする手順となります。具体的な手順はダウンロードしたパッケージに含まれるREADMEファイルなどを参照してください。一般的な手順としては、展開したフォルダ内でターミナルを開き、sudo dpkg -i *.deb (DEBの場合) または sudo rpm -Uvh *.rpm (RPMの場合) のようなコマンドを実行します。その後、デスクトップ環境に応じたメニューからOpenOfficeを起動します。

2.3. 初期設定

OpenOfficeを初めて起動すると、初期設定ウィザードが表示される場合があります。

  1. 「ようこそ」画面が表示されます。「次へ」をクリックします。
  2. 「ユーザー情報」を入力します。氏名、略称などを入力できます。これは主にコメントや変更履歴で使用されます。入力は必須ではありません。入力後、「完了」をクリックします。

これでOpenOfficeの基本的なインストールと初期設定は完了です。早速アプリケーションを起動して使ってみましょう。

3. OpenOffice Writer (文書作成)

OpenOffice Writerは、手紙、レポート、論文、ビジネス文書など、さまざまな種類の文書を作成するための高機能なワープロソフトです。Microsoft Wordと似た操作感を持っており、初めての方でも比較的容易に使い始めることができます。

3.1. Writerのインターフェース概要

Writerを起動すると、以下のような画面が表示されます。

  • メニューバー: 画面上部にあり、「ファイル」「編集」「表示」「挿入」「書式」「表」「ツール」「ウィンドウ」「ヘルプ」などのメニュー項目が並んでいます。ここから各種コマンドを実行します。
  • ツールバー: メニューバーの下に配置されており、よく使う機能のボタンが集められています。標準ツールバー、書式設定ツールバーなどがあり、表示/非表示や位置をカスタマイズできます。
  • ルーラー: 文書の左右と上部に表示され、インデントやタブ位置、余白などを視覚的に調整できます。
  • 文書領域: 文書の内容を入力・編集する中央の広い領域です。
  • ステータスバー: 画面下部にあり、現在のページ番号、総ページ数、ズームレベル、挿入モード(挿入/上書き)、カーソル位置などを表示します。ズームレベルはここで変更できます。
  • サイドバー (オプション): 右側に表示できるパネルで、プロパティ(書式設定)、ページ、スタイルと書式設定、ギャラリー、ナビゲーターなどのパネルに切り替えて使用します。表示/非表示は「表示」メニューから行います。

3.2. 基本的な操作

3.2.1. 新規文書の作成、保存、開く
  • 新規文書の作成:
    • Writerを起動すると、デフォルトで新しい文書が開かれます。
    • 既存の文書を開いている場合や、新しい文書をもう一つ作成したい場合は、メニューバーから「ファイル」→「新規作成」→「テキスト文書」を選択します。
    • または、標準ツールバーの「新規作成」ボタン(白い書類のアイコン)をクリックします。
  • 文書の保存:
    • 初めて保存する場合や、別名で保存したい場合は、メニューバーから「ファイル」→「名前を付けて保存」を選択します。
    • 「保存」ダイアログが表示されます。保存したい場所(フォルダ)を選択し、ファイル名を入力します。ファイルの種類は、OpenOfficeの標準形式である「ODFテキストドキュメント (.odt)」が推奨されます。Microsoft Word形式(.doc, .docx)など、他の形式でも保存できます。
    • 「保存」ボタンをクリックします。
    • 一度保存した文書を上書き保存する場合は、メニューバーから「ファイル」→「上書き保存」を選択するか、標準ツールバーの「保存」ボタン(フロッピーディスクのアイコン)をクリックします。
  • 既存文書を開く:
    • メニューバーから「ファイル」→「開く」を選択します。
    • 「開く」ダイアログが表示されます。開きたいファイルが保存されている場所(フォルダ)を選択し、ファイルを選択して「開く」ボタンをクリックします。
    • または、標準ツールバーの「開く」ボタン(開いたフォルダのアイコン)をクリックします。
3.2.2. 文字の入力と編集
  • 文字の入力: キーボードから文字を入力するだけです。カーソルの位置に文字が挿入されます。
  • 文字の削除:
    • カーソルの左側の文字を削除するには、[Backspace]キーを押します。
    • カーソルの右側の文字を削除するには、[Delete]キーを押します。
    • まとめて削除したい場合は、削除したい範囲をマウスでドラッグして選択(ハイライト表示)し、[Backspace]キーまたは[Delete]キーを押します。
  • 選択: マウスでドラッグするか、[Shift]キーを押しながら矢印キーで選択します。単語をダブルクリック、段落をトリプルクリックすると、それぞれ単語、段落全体を選択できます。
  • コピー&貼り付け:
    • コピーしたい文字や画像をマウスで選択します。
    • メニューバーから「編集」→「コピー」を選択するか、右クリックメニューから「コピー」を選択します。[Ctrl+C] (macOSでは[Cmd+C]) のショートカットもよく使われます。
    • 貼り付けたい場所にカーソルを移動します。
    • メニューバーから「編集」→「貼り付け」を選択するか、右クリックメニューから「貼り付け」を選択します。[Ctrl+V] (macOSでは[Cmd+V]) のショートカットもよく使われます。
  • 切り取り&貼り付け:
    • 切り取りたい文字や画像をマウスで選択します。
    • メニューバーから「編集」→「切り取り」を選択するか、右クリックメニューから「切り取り」を選択します。[Ctrl+X] (macOSでは[Cmd+X]) のショートカットもよく使われます。切り取られた内容は一時的にクリップボードに保存され、元の場所からは消えます。
    • 貼り付けたい場所にカーソルを移動します。
    • コピー&貼り付けと同様の方法で貼り付けます。
  • 元に戻す/やり直し:
    • 直前の操作を取り消したい場合は、メニューバーから「編集」→「元に戻す」を選択するか、標準ツールバーの「元に戻す」ボタン(左向き矢印のアイコン)をクリックします。[Ctrl+Z] (macOSでは[Cmd+Z]) のショートカットもよく使われます。
    • 「元に戻す」で取り消した操作を再度実行したい場合は、メニューバーから「編集」→「やり直し」を選択するか、標準ツールバーの「やり直し」ボタン(右向き矢印のアイコン)をクリックします。[Ctrl+Y] (macOSでは[Cmd+Y]) または [Ctrl+Shift+Z] のショートカットも使われます。

3.3. 書式設定

文書を読みやすく、視覚的に整えるためには、文字や段落の書式設定が不可欠です。

3.3.1. 文字書式
  • フォントの種類、サイズ、色:
    • 書式を変更したい文字を選択します。
    • 書式設定ツールバーにあるドロップダウンリストから、フォントの種類(例: MS明朝, Yu Gothicなど)とサイズ(例: 10.5pt, 12ptなど)を選択します。
    • 文字の色を変更するには、書式設定ツールバーの「フォント色」ボタン(Aの下に色のついた線があるアイコン)の横にある矢印をクリックし、パレットから色を選択します。
  • 太字、斜体、下線:
    • 書式を変更したい文字を選択します。
    • 書式設定ツールバーにある「太字 (B)」、「斜体 (I)」、「下線 (U)」のボタンをクリックして、オン/オフを切り替えます。
    • ショートカットキーも利用できます: 太字 [Ctrl+B]、斜体 [Ctrl+I]、下線 [Ctrl+U] (macOSでは[Cmd]を使用)。
  • その他の文字書式:
    • 取り消し線、上付き文字、下付き文字、影付き、アウトラインなどの書式設定も可能です。
    • 書式設定ツールバーにボタンがない場合は、書式を変更したい文字を選択し、メニューバーから「書式」→「文字」を選択して表示されるダイアログボックスで詳細な設定を行います。
3.3.2. 段落書式

段落全体の配置や間隔などを設定します。カーソルが段落内にあれば、段落全体に設定が適用されます。複数の段落に設定したい場合は、対象の段落を選択します。

  • 配置:
    • 書式設定ツールバーにある「左揃え」「中央揃え」「右揃え」「両端揃え」のボタンをクリックして、段落の配置を変更します。
  • インデント:
    • 段落の左端や右端、または一行目の開始位置を内側に入れるのがインデントです。
    • 書式設定ツールバーにある「インデントを増やす」「インデントを減らす」ボタンで、段落全体のインデントを調整できます。
    • 一行目だけをインデントしたい(字下げ)場合は、ルーラーの上部にある砂時計の形をしたインデントマーカーをドラッグして調整するか、メニューバーから「書式」→「段落」を選択し、「インデントと間隔」タブで「最初の行」の値を設定します。
  • 行間:
    • 段落内の行と行の間隔を設定します。
    • 書式設定ツールバーの「行間」ボタン(複数の線が縦に並んだアイコン)の横にある矢印をクリックし、1行、1.5行、2行などの設定を選択します。
    • より細かく設定したい場合は、メニューバーから「書式」→「段落」を選択し、「インデントと間隔」タブで「行間」の種類と値を設定します。
  • 段落前後の間隔:
    • 段落と、その直前の段落、直後の段落との間に空ける間隔を設定します。
    • メニューバーから「書式」→「段落」を選択し、「インデントと間隔」タブで「段落の前」「段落の後」の値を設定します。これにより、改行(Enterキー)で手動で空白行を入れるよりも、段落間の間隔を統一的に管理できます。
  • 箇条書きと段落番号:
    • リスト形式の項目を作成する場合に使用します。
    • 箇条書きにしたい段落を選択し、書式設定ツールバーの「箇条書き」ボタン(点のリストアイコン)をクリックします。
    • 段落番号を付けたい場合は、書式設定ツールバーの「段落番号」ボタン(数字のリストアイコン)をクリックします。
    • メニューバーから「書式」→「箇条書きと段落番号」を選択すると、リストの種類や開始番号、インデントなどを詳細に設定できます。
3.3.3. スタイルの利用

スタイルとは、フォント、サイズ、色、段落書式(配置、インデント、間隔など)といった複数の書式設定をまとめて名前をつけたものです。スタイルを使うことで、文書全体の書式を統一し、効率的に変更できます。

  • スタイルの種類: OpenOffice Writerには、見出し、本文、リスト、表見出しなど、多くの標準スタイルがあらかじめ用意されています。
  • スタイルの適用:
    • 書式を設定したい段落や見出しにカーソルを移動するか、範囲を選択します。
    • 書式設定ツールバーの左端にある「スタイル」ドロップダウンリスト(通常は「標準」と表示されています)をクリックし、適用したいスタイルを選択します。
    • または、サイドバーを表示し、「スタイルと書式設定」パネルからスタイルを選択してダブルクリックします。
  • スタイルの変更:
    • 既存のスタイルの設定を変更すると、そのスタイルが適用されている文書中の全ての箇所に自動的に新しい設定が反映されます。
    • サイドバーの「スタイルと書式設定」パネルで、変更したいスタイルを右クリックし、「変更」を選択します。
    • 表示されるダイアログボックスで、フォント、インデントと間隔、配置などの設定を変更し、「OK」をクリックします。
  • 新しいスタイルの作成:
    • 独自のスタイルを作成することも可能です。
    • まず、希望する書式設定を施したサンプルとなる段落を作成します。
    • その段落にカーソルを移動します。
    • サイドバーの「スタイルと書式設定」パネルの上部にある「新しいスタイル (選択範囲から)」ボタン(プラス記号の付いた段落アイコン)をクリックします。
    • スタイルの名前を入力し、「OK」をクリックします。これで、その書式設定を持つ新しいスタイルが作成され、リストに追加されます。

3.4. ページ設定

文書全体のレイアウトや印刷時の外観を決定します。

  • 用紙サイズと印刷の向き:
    • メニューバーから「書式」→「ページ」を選択します。
    • 「ページ」タブで、「用紙サイズ」のドロップダウンリストからA4, B5, Letterなどを選択します。
    • 「印刷の向き」で「縦」または「横」を選択します。
  • 余白:
    • 「ページ」タブで、「余白」の値をミリ単位で入力します。上、下、左、右それぞれの余白を設定できます。
  • ヘッダーとフッター:
    • ヘッダーはページの最上部、フッターはページの最下部に表示される領域で、ページ番号、文書タイトル、会社名などを繰り返し表示させるのに使います。
    • 「ヘッダー」タブまたは「フッター」タブを開き、「ヘッダーをオンにする」または「フッターをオンにする」にチェックを入れます。
    • 設定後、「OK」をクリックしてページ設定ダイアログを閉じます。文書のヘッダー/フッター領域が有効になるので、そこにカーソルを移動してテキストを入力します。
  • ページ番号:
    • ヘッダーまたはフッターにページ番号を挿入することが多いです。
    • ページ番号を挿入したいヘッダーまたはフッター領域にカーソルを移動します。
    • メニューバーから「挿入」→「フィールド」→「ページ番号」を選択します。
    • 総ページ数を表示したい場合は、「挿入」→「フィールド」→「合計ページ数」を選択します。
    • 例:「- <ページ番号> / <合計ページ数> -」と入力すると、「- 1 / 10 -」のように表示されます。
  • 段組み:
    • 新聞や雑誌のように、ページを複数の縦の列(段)に分けて表示したい場合に設定します。
    • メニューバーから「書式」→「段組み」を選択します。
    • 段組みの数や、段と段の間の間隔、区切り線の有無などを設定できます。

3.5. 挿入機能

文書にテキスト以外の要素を追加します。

  • 画像:
    • メニューバーから「挿入」→「画像」→「ファイルから」を選択します。
    • 画像ファイルを選択し、「開く」をクリックします。
    • 挿入された画像は、クリックして選択すると周りにハンドルが表示され、ドラッグしてサイズを変更したり、画像をドラッグしてページ内の好きな場所に移動させたりできます。
    • 画像を右クリックして「画像」を選択すると、詳細な設定(配置、折り返し、トリミングなど)を行うダイアログが表示されます。
  • 図形:
    • 標準ツールバーの下や左側などに表示できる「描画ツールバー」を使用します。表示されていない場合は、メニューバーから「表示」→「ツールバー」→「描画」を選択して表示させます。
    • 描画ツールバーから直線、四角形、円、矢印などの図形ツールを選択し、文書領域上でドラッグして図形を描画します。
    • 描画した図形を選択し、ツールバーの色や線のスタイル、塗りつぶしなどのボタンで書式を変更できます。
  • グラフ:
    • Calcで作成したグラフなどを挿入できます。
    • メニューバーから「挿入」→「オブジェクト」→「グラフ」を選択します。
    • デフォルトのデータとグラフが表示されるので、データを編集したり、グラフの種類や設定を変更したりして作成します。
  • 表の作成と編集:
    • メニューバーから「挿入」→「表」を選択します。
    • 行数と列数を指定して「OK」をクリックすると、カーソル位置に表が挿入されます。
    • 挿入された表の中にデータを入力します。
    • 表にカーソルがあるとき、メニューバーに「表」メニューが表示され、セルや行、列の挿入・削除、セルの結合・分割、罫線設定などの操作が行えます。
    • ツールバーも表操作に適したものに切り替わります。
  • ハイパーリンク:
    • クリックすると他の場所(ウェブサイト、文書内の別の箇所、ファイルなど)にジャンプするリンクを作成します。
    • リンクとして表示させたい文字列を選択するか、リンクを挿入したい場所にカーソルを移動します。
    • メニューバーから「挿入」→「ハイパーリンク」を選択するか、標準ツールバーの「ハイパーリンク」ボタン(地球儀と鎖のアイコン)をクリックします。
    • リンクの種類(インターネット、メール、ドキュメントなど)を選択し、リンク先のアドレスやパス、表示テキストなどを設定します。
  • 特殊文字:
    • キーボードからは入力できない記号や文字を挿入します。
    • メニューバーから「挿入」→「特殊文字」を選択します。
    • 表示されるダイアログで、挿入したい文字を選択し、「OK」をクリックします。

3.6. レイアウトと構成

長い文書を作成する際には、全体の構成やレイアウトを整える機能が役立ちます。

  • 改ページ:
    • 文書の途中で強制的に次のページに移りたい場合に使用します。
    • 改ページしたい位置にカーソルを移動し、メニューバーから「挿入」→「改ページ」を選択します。
  • セクション区切り:
    • 文書の一部だけを異なるレイアウト(段組みを変える、ヘッダー/フッターを変えるなど)にしたい場合にセクションを区切ります。
    • メニューバーから「挿入」→「セクション」を選択し、セクションの名前や設定を行います。
  • 目次の作成:
    • 見出しスタイル(見出し1, 見出し2など)を適切に使用していれば、自動的に目次を作成できます。
    • 目次を挿入したい場所にカーソルを移動します。
    • メニューバーから「挿入」→「目次と索引」→「目次、索引または参考文献一覧」を選択します。
    • 「種類」で「目次」が選択されていることを確認し、含めるレベル(見出しの深さ)や書式などを設定して「OK」をクリックします。
    • 目次の内容は、文書の見出しの変更に合わせて後から右クリックメニューの「インデックス/目次の更新」で更新できます。

3.7. 校閲機能

誤字脱字のチェックや、複数人での文書作成に役立つ機能です。

  • スペルチェックと文章校正:
    • 入力中にスペルミスと思われる単語の下には赤い波線、文章構成ミスと思われる箇所の下には青い波線が表示されます。
    • 右クリックすると、修正候補が表示されるので選択して修正できます。
    • 文書全体をまとめてチェックするには、メニューバーから「ツール」→「スペルチェック」または「文章校正」を選択します。
  • 変更履歴の記録:
    • 複数人で文書を編集する場合などに、誰がどこをどのように変更したかを記録できます。
    • メニューバーから「編集」→「変更履歴」→「記録」を選択して機能をオンにします。
    • 以降の編集は、変更箇所に線が表示されたり、削除された箇所に取り消し線が表示されたりします。
    • 「編集」→「変更履歴」→「変更箇所の表示」で、変更の種類や編集者などを指定して表示/非表示を切り替えられます。
    • 「編集」→「変更履歴」→「承認または拒否」で、それぞれの変更を受け入れるか拒否するかを選択できます。

3.8. ファイル形式と互換性

OpenOffice Writerの標準ファイル形式は「ODFテキストドキュメント (.odt)」です。これは国際標準化機構(ISO)で承認されたオープン標準形式であり、OpenOffice以外の多くのオフィスソフトでも読み書きが可能です。

  • ODT形式: OpenOffice Writerの標準形式です。OpenOfficeで作成・編集する際にはこの形式で保存するのが最も安全で、機能が損なわれる心配がありません。
  • Microsoft Word形式(.doc, .docx)との互換性:
    • WriterはMicrosoft Wordのファイル形式(.doc – Word 97-2003形式、.docx – Word 2007以降の形式)を開いて編集し、これらの形式で保存することも可能です。
    • これにより、Microsoft Wordを使っている人との間でファイルを交換できます。
    • ただし、WordとWriterでは機能の実装方法や表現が微妙に異なる場合があるため、複雑なレイアウトや高度な機能(特にマクロ、一部の図形描画、スマートアートなど)を使用している文書では、互換性の問題が発生し、レイアウトが崩れたり、一部の機能が正しく表示・動作しなかったりする可能性があります。簡単な文書であれば問題なく互換性を保てることがほとんどです。
    • Word形式で保存する際は、メニューバーから「ファイル」→「名前を付けて保存」を選択し、「ファイルの種類」ドロップダウンリストから「Microsoft Word 97-2003 (.doc)」または「Microsoft Word 2007-2013 XML (.docx)」を選択します。
  • PDFエクスポート:
    • 文書をPDFファイルとして出力できます。PDFは多くの環境で同じ表示を保つことができるため、配布用や印刷用によく使われます。
    • メニューバーから「ファイル」→「PDFとしてエクスポート」を選択します。
    • または、標準ツールバーの「PDFとして直接エクスポート」ボタン(PDFアイコン)をクリックすると、設定ダイアログを表示せずにすぐにPDFとして保存できます。
    • 「PDFとしてエクスポート」を選択した場合は、画像の圧縮設定やセキュリティ設定(パスワード保護など)を詳細に行うことができます。

4. OpenOffice Calc (表計算)

OpenOffice Calcは、データ入力、計算、分析、グラフ作成などを行うための表計算ソフトです。Microsoft Excelと非常によく似た機能とインターフェースを持っており、家計簿の管理から複雑なデータ分析まで、幅広い用途に活用できます。

4.1. Calcのインターフェース概要

Calcを起動すると、以下のような画面が表示されます。

  • メニューバー: 画面上部にあり、「ファイル」「編集」「表示」「挿入」「書式」「データ」「ツール」「ウィンドウ」「ヘルプ」などのメニュー項目が並んでいます。
  • ツールバー: メニューバーの下に標準ツールバー、書式設定ツールバーなどが配置されています。
  • 数式バー: ツールバーの下にあり、現在選択しているセルに入力されているデータや数式が表示されます。数式バーで直接データの編集や数式の入力も行えます。数式バーの左側には、現在選択しているセルのアドレス(例: A1)が表示されます。
  • 列ヘッダーと行ヘッダー: ワークシートの上部(A, B, C…)と左側(1, 2, 3…)に表示され、列や行全体を選択するために使用します。
  • セル: 列と行が交差する一つ一つの升目です。データを入力する基本単位です。各セルは、列ヘッダーと行ヘッダーを組み合わせたアドレス(例: A1, B5)で識別されます。
  • ワークシートタブ: 画面下部にあり、シート名が表示されています。クリックすることで異なるシートに切り替えることができます。デフォルトでは「シート1」などが表示されています。シート名のダブルクリックで名前の変更、右クリックメニューでシートの挿入、削除、移動、コピーなどが行えます。
  • ステータスバー: 画面下部にあり、現在のシート、ズームレベル、選択範囲の合計値や平均値などの簡単な統計情報が表示されます。

4.2. 基本的な操作

4.2.1. 新規シートの作成、保存、開く

これらの操作はWriterとほぼ同じです。

  • 新規シートの作成: 「ファイル」→「新規作成」→「表計算ドキュメント」または標準ツールバーの「新規作成」ボタンから行います。
  • シートの保存: 「ファイル」→「名前を付けて保存」から行います。標準形式は「ODFスプレッドシート (.ods)」です。Excel形式(.xls, .xlsx)でも保存できます。
  • 既存シートを開く: 「ファイル」→「開く」から行います。
4.2.2. データの入力と編集
  • データ入力: 入力したいセルをクリックして選択し、キーボードから文字や数字を入力します。入力後、[Enter]キーを押すとカーソルが下のセルに移動し、[Tab]キーを押すと右のセルに移動します。セルを選択して直接入力することもできますし、数式バーで入力・編集することもできます。
  • セルの編集: データを修正したいセルをダブルクリックするか、セルを選択した状態で[F2]キーを押すと、セル内での編集が可能になります。数式バーで編集することもできます。
  • セルの選択:
    • 単一のセルを選択するには、そのセルをクリックします。
    • 連続した複数のセル(セル範囲)を選択するには、選択範囲の開始セルをクリックし、マウスをドラッグして選択範囲を広げます。
    • 離れた複数のセルを選択するには、最初のセルをクリックした後、[Ctrl]キー(macOSでは[Cmd]キー)を押しながら他のセルをクリックします。
    • 行全体を選択するには、行ヘッダーの番号をクリックします。
    • 列全体を選択するには、列ヘッダーの文字をクリックします。
    • シート全体を選択するには、列ヘッダーと行ヘッダーの左上にある空白のセルをクリックします。
  • コピー、貼り付け、切り取り: Writerと同様に、コピーしたいセル範囲を選択し、「編集」メニュー、右クリックメニュー、またはショートカットキー([Ctrl+C]、[Ctrl+X]、[Ctrl+V])を使用します。貼り付け時には、値だけを貼り付ける、書式だけを貼り付けるなどのオプションを選択できる「形式を選択して貼り付け」(「編集」メニュー)が便利です。
  • 行・列の挿入、削除:
    • 行を挿入したい位置の下の行ヘッダー(例: 5行目の上に挿入したいなら5をクリック)を選択し、右クリックメニューから「行の挿入」を選択します。複数行を選択してから挿入すると、選択した行数だけ挿入されます。
    • 列を挿入したい位置の右の列ヘッダー(例: C列の左に挿入したいならCをクリック)を選択し、右クリックメニューから「列の挿入」を選択します。複数列を選択してから挿入すると、選択した列数だけ挿入されます。
    • 削除したい行または列を選択し、右クリックメニューから「行の削除」または「列の削除」を選択します。
  • 行の高さ・列の幅の調整:
    • 行ヘッダーの下の境界線、または列ヘッダーの右の境界線にマウスカーソルを合わせると、カーソルが両方向矢印に変わります。その状態でドラッグすると、高さや幅を自由に調整できます。
    • 境界線をダブルクリックすると、入力されているデータに合わせて自動的に高さや幅が調整されます。
    • 複数の行または列を選択した状態で調整すると、選択したすべての行または列の高さ/幅が同じになります。
4.2.3. 数式と関数

表計算ソフトの最も強力な機能は、数式と関数を使った自動計算です。

  • 数式の入力方法:
    • 計算結果を表示したいセルを選択します。
    • 数式の入力は必ず「=」(イコール)から始めます。
    • 例えば、セルA1とB1の合計を計算してC1に表示したい場合、C1セルに =A1+B1 と入力します。
    • 演算子には、加算 (+), 減算 (-), 乗算 (*), 除算 (/) があります。
    • セル参照(A1, B1など)は、手入力することもできますし、数式を入力中に目的のセルをクリックして自動入力させることもできます。
  • セル参照(相対参照、絶対参照、複合参照):
    • 相対参照: 上記の =A1+B1 の例のように、セル参照に何も記号を付けない場合、その数式を他のセルにコピーすると、参照元も自動的に相対的にずれます。例えば、C1の数式 =A1+B1 をC2にコピーすると、数式は自動的に =A2+B2 となります。
    • 絶対参照: 数式をコピーしても常に同じセルを参照させたい場合は、絶対参照を使用します。参照したい行番号と列番号のそれぞれに $ 記号を付けます。例えば、=$A$1+$B$1 と入力すると、この数式をどこにコピーしてもA1セルとB1セルを参照し続けます。F4キーを押すと、セル参照の種類(相対参照、絶対参照、複合参照)を切り替えることができます。
    • 複合参照: 行または列のどちらか一方だけを固定したい場合に使用します。例:=$A1 (列のみ固定), =A$1 (行のみ固定)。
  • 関数:
    • 関数は、あらかじめ定義された計算処理を簡単に実行するためのものです。例えば、SUM関数は指定した範囲の合計を計算します。
    • 数式と同様に「=」から入力を始め、関数名と引数を入力します。引数は関数名の後の括弧 () の中に入力し、複数の引数がある場合は , (カンマ)で区切ります。
    • 例:セルA1からA10までの合計を計算したい場合 =SUM(A1:A10)
    • 例:セルB1からB5の平均を計算したい場合 =AVERAGE(B1:B5)
    • 例:セルC1からC10の中で最も大きい値を求めたい場合 =MAX(C1:C10)
    • 例:条件を満たす場合に異なる処理を行いたい場合 =IF(A1>100,"合格","不合格")
    • 例:特定の条件に合うデータの個数を数えたい場合 =COUNTIF(A1:A10,">50")
    • 例:検索したい値を別の表の最初の列で探し、対応する別の列の値を取り出したい場合 =VLOOKUP(検索値, 検索範囲, 列番号, 検索方法)
  • 関数の挿入ウィザード:
    • 関数の名前や使い方を覚えていなくても、関数ウィザードを使えば簡単に数式を作成できます。
    • 結果を表示したいセルを選択します。
    • 数式バーの左側にある「関数ウィザード (Fx)」ボタンをクリックします。
    • 「関数ウィザード」ダイアログが表示されます。
    • 「分類」から関数の種類を選択するか、「検索」フィールドに関数名の一部や説明を入力して関数を探します。
    • 目的の関数を選択し、「次へ」をクリックします。
    • 関数の引数を入力する画面が表示されます。引数名が表示され、それぞれに値を入力したり、ワークシート上のセルをクリックしてセル参照を入力したりします。入力のたびに関数の途中結果や最終結果が表示されるので、確認しながら進められます。
    • すべての引数を入力したら「OK」をクリックします。選択したセルに数式が挿入されます。

4.3. 書式設定

データの見た目を整え、読みやすくするための設定です。

  • 数値形式:
    • 通貨、パーセント、日付、時刻など、セルのデータの種類に合わせて表示形式を設定します。
    • 書式を設定したいセルを選択します。
    • メニューバーから「書式」→「セル」を選択し、「数」タブを開きます。
    • 「分類」から適切な形式(例: 通貨、パーセント、日付、時刻、数値など)を選択し、桁数や表示方法を詳細に設定して「OK」をクリックします。
    • 書式設定ツールバーにも、通貨、パーセント、桁区切りなどのボタンがあります。
  • フォント、色、罫線:
    • 文字書式(フォント、サイズ、太字など)はWriterと同様に書式設定ツールバーから行えます。
    • セルの背景色を変更するには、書式設定ツールバーの「背景色」ボタン(バケツのアイコン)の横にある矢印をクリックして色を選択します。
    • 罫線を引くには、罫線を引きたいセル範囲を選択し、書式設定ツールバーの「罫線」ボタン(四角のアイコン)の横にある矢印をクリックし、罫線の位置(上下左右、内側、外側など)と線の種類を選択します。または、「書式」→「セル」→「罫線」タブで詳細設定を行います。
  • 条件付き書式:
    • セルの値が特定の条件を満たす場合に、自動的に書式(文字色、背景色など)を変更する機能です。データの強調や視覚化に役立ちます。
    • 条件付き書式を設定したいセル範囲を選択します。
    • メニューバーから「書式」→「条件付き書式」→「条件」を選択します。
    • 「条件付き書式」ダイアログで、条件の種類(例: セルの値が、数式が)、演算子(例: 次の値より大きい、次の値と等しい)、値、そしてその条件が満たされた場合に適用するスタイル(新しいスタイルを作成することも可能)を設定します。最大3つまでの条件を設定できます。
    • 「OK」をクリックして設定を適用します。
  • セルの結合と解除:
    • 複数のセルを一つの大きなセルとして表示したい場合に結合します。見出しなどで使われることがあります。
    • 結合したいセル範囲を選択し、書式設定ツールバーの「選択したセルを結合して中央揃え」ボタン(矢印が内側に向かっているアイコン)をクリックします。
    • 結合されたセルを元に戻したい場合は、結合されたセルを選択した状態で同じボタンをもう一度クリックするか、右クリックメニューから「セルを分割」を選択します。

4.4. データの操作と分析

入力したデータを整理したり、集計・分析したりする機能です。

  • 並べ替え:
    • 指定した列のデータの並び順(昇順または降順)を変更します。
    • 並べ替えたいデータ範囲を選択します。データ範囲には通常、各列の見出し行も含めて選択します。
    • メニューバーから「データ」→「並べ替え」を選択します。
    • 「並べ替え」ダイアログで、並べ替えのキーとなる列(最大3つまで指定可能)と、それぞれの並べ替え順(昇順/降順)を選択します。
    • 選択範囲に列の見出し行が含まれている場合は、「範囲には列の見出しが含まれている」にチェックを入れます。
    • 「OK」をクリックすると並べ替えが実行されます。
  • フィルター (オートフィルター):
    • 特定の条件を満たす行だけを表示し、それ以外の行を一時的に非表示にする機能です。必要なデータだけを抽出したい場合に便利です。
    • フィルターを設定したいデータ範囲の見出し行を含む全てのセルを選択します。
    • メニューバーから「データ」→「フィルター」→「オートフィルター」を選択します。
    • 見出し行の各セルの右側にドロップダウン矢印が表示されます。この矢印をクリックすると、その列に含まれるデータの一覧や、「すべて」「空白」「空白以外」などのオプションが表示されます。
    • 表示したいデータの値を選択するか、「標準フィルター」を選択してより複雑な条件(例: 〜より大きい、〜で始まる)を指定します。
    • フィルターを解除するには、再度「データ」→「フィルター」→「オートフィルター」を選択してチェックを外すか、ドロップダウン矢印から「すべて」を選択します。
  • ピボットテーブル (データパイロット):
    • 大量のデータを集計、要約、分析するための強力なツールです。クロス集計表や多次元集計を作成できます。Calcでは「データパイロット」と呼ばれます。
    • 集計したいデータ範囲を選択します。
    • メニューバーから「データ」→「データパイロット」→「起動」を選択します。
    • 「データパイロットの選択」ダイアログが表示されます。データ範囲が正しく選択されているか確認し、「OK」をクリックします。
    • 「データパイロットのレイアウト」ダイアログが表示されます。データ元の各列名(フィールド)が右側にリスト表示されます。
    • 集計表の行の見出しにしたいフィールドを「行フィールド」エリアに、列の見出しにしたいフィールドを「列フィールド」エリアに、集計の対象となる値(数値データなど)を「データフィールド」エリアに、条件で絞り込みたいフィールドを「ページフィールド」エリアに、それぞれドラッグ&ドロップします。
    • データフィールドでは、集計方法(合計、個数、平均、最大値、最小値など)を選択できます。
    • レイアウトが完了したら、「結果の表示開始位置」で結果を表示するセルを指定し、「OK」をクリックします。指定した場所にデータが集計されて表示されます。

4.5. グラフの作成

表の中のデータを視覚的に表現することで、傾向や比較を分かりやすく示すことができます。

  • グラフウィザードの使い方:
    • グラフ化したいデータ範囲を選択します。通常は、グラフの要素(項目名、凡例、値)となるデータと、それに対応する見出しを含む範囲を選択します。
    • メニューバーから「挿入」→「グラフ」を選択します。
    • 「グラフウィザード」が起動します。
    • 手順1:グラフの種類: 棒グラフ、円グラフ、折れ線グラフ、散布図など、表示したいグラフの種類を選択します。サブタイプ(積み上げ棒グラフ、3D円グラフなど)も選択できます。
    • 手順2:データ範囲: 最初に選択した範囲がここに表示されます。必要に応じて修正できます。データの並び方(行方向か列方向か)もここで指定します。
    • 手順3:データ系列: グラフに表示するデータの系列(棒グラフの各棒、折れ線グラフの各線など)と、それぞれの系列名、項目名、値の範囲を設定します。通常は手順2の設定に基づいて自動的に設定されますが、ここで詳細な編集が可能です。
    • 手順4:グラフ要素: グラフのタイトル、サブタイトル、X軸/Y軸のラベル、凡例の表示位置、データテーブルの表示などを設定します。
    • すべての設定が終わったら「完了」をクリックします。ワークシート上にグラフが挿入されます。
  • グラフ要素の編集:
    • 挿入されたグラフをクリックして選択し、ダブルクリックするとグラフ編集モードになります。グラフ編集モードでは、グラフの各要素(タイトル、凡例、軸、データ系列など)を個別に選択して、右クリックメニューや書式設定ツールバーを使って書式や設定を変更できます。
    • グラフ編集モードを終了するには、グラフ領域の外側をクリックします。
    • グラフを選択した状態で、ハンドルをドラッグしてグラフ全体のサイズや位置を調整できます。

4.6. 印刷設定

ワークシートを印刷するための設定を行います。

  • 印刷範囲の設定:
    • 印刷したいデータ範囲を選択します。
    • メニューバーから「書式」→「印刷範囲」→「定義」を選択します。これで、選択した範囲だけが印刷対象となります。
    • 設定した印刷範囲を解除するには、「書式」→「印刷範囲」→「解除」を選択します。
  • 拡大縮小印刷:
    • ワークシートの内容を印刷したいページ数に収めるために、拡大率や縮小率を調整できます。
    • メニューバーから「書式」→「ページ」を選択し、「シート」タブを開きます。
    • 「拡大縮小モード」で「印刷範囲を調整」を選択し、印刷したいページ数(横、縦)を指定します。「印刷範囲を調整」を使用すると、指定したページ数に収まるように自動的に倍率が調整されます。
    • 特定の倍率で印刷したい場合は、「拡大縮小モード」で「拡大縮小率」を選択し、パーセント値を入力します。
  • ヘッダー/フッター、ページ番号:
    • 印刷される各ページの上部(ヘッダー)と下部(フッター)に、ページ番号やファイル名、日付などを表示させることができます。
    • メニューバーから「書式」→「ページ」を選択し、「ヘッダー」または「フッター」タブを開きます。
    • 「ヘッダーをオンにする」または「フッターをオンにする」にチェックを入れます。
    • 「編集」ボタンをクリックすると、ヘッダー/フッターの内容を編集するダイアログが開きます。左寄せ、中央揃え、右寄せの各エリアにテキストを入力したり、日付、時刻、ページ番号、ファイル名などのフィールドボタンをクリックして挿入したりできます。
  • 印刷プレビュー:
    • 実際に印刷する前に、印刷結果を確認できます。
    • メニューバーから「ファイル」→「印刷プレビュー」を選択します。
    • 印刷プレビュー画面で、ページの表示状態や改ページ位置などを確認し、問題がなければ印刷に進みます。

4.7. ファイル形式と互換性

OpenOffice Calcの標準ファイル形式は「ODFスプレッドシート (.ods)」です。

  • ODS形式: OpenOffice Calcの標準形式です。Calcで作成・編集する際にはこの形式で保存するのが最も推奨されます。
  • Microsoft Excel形式(.xls, .xlsx)との互換性:
    • CalcはMicrosoft Excelのファイル形式(.xls – Excel 97-2003形式、.xlsx – Excel 2007以降の形式)を開いて編集し、これらの形式で保存することも可能です。
    • Excelとの間でファイルを交換する際に便利です。
    • Writerと同様に、複雑な数式、特定の関数、マクロ、高度なグラフ、条件付き書式、ピボットテーブルの特定の機能など、互換性の問題が発生する可能性があります。基本的なデータ入力、簡単な計算、標準的なグラフであれば問題なく互換性を保てることがほとんどです。
    • Excel形式で保存する際は、「ファイル」→「名前を付けて保存」を選択し、「ファイルの種類」ドロップダウンリストから適切なExcel形式を選択します。
  • PDFエクスポート:
    • ワークシートの内容をPDFファイルとして出力できます。
    • 「ファイル」→「PDFとしてエクスポート」または標準ツールバーの「PDFとして直接エクスポート」ボタンから行います。Calcの場合、PDFエクスポートの設定で、印刷範囲やシートの選択なども行えます。

5. OpenOffice Impress (プレゼンテーション)

OpenOffice Impressは、プレゼンテーション資料を作成するためのソフトウェアです。Microsoft PowerPointに相当します。スライドの作成、テキストや画像の挿入、デザインテンプレートの適用、アニメーション効果や画面切り替え効果の設定などが可能です。ビジネスプレゼンテーション、講義資料、セミナー資料など、さまざまな場面で活用できます。今回は入門編としてWriterとCalcを詳しく解説しましたが、Impressも無料とは思えないほど多機能で、十分に実用的なプレゼンテーションを作成できます。

6. OpenOffice Draw (ドロー)

OpenOffice Drawは、ベクターベースの図形描画ソフトウェアです。簡単なフローチャート作成から、ポスターデザイン、テクニカルイラストレーションまで、さまざまな図形やイラストを作成できます。WriterやCalcで作成した文書やシートに、Drawで作成した図形を挿入することも可能です。ロゴデザインや間取り図など、さまざまな用途に利用できます。

7. OpenOffice Base (データベース)

OpenOffice Baseは、データベース管理システムです。Microsoft Accessに相当します。データベースの設計、テーブルの作成、データの入力と管理、クエリ(データの抽出・集計)の実行、フォーム(データ入力画面)やレポート(集計・印刷用出力)の作成などが可能です。大量の構造化データを管理し、必要な情報を効率的に取り出したい場合に役立ちます。専門的な知識が必要になる場合もありますが、小規模なデータベースであれば比較的簡単に扱えます。

8. OpenOffice Math (数式エディタ)

OpenOffice Mathは、数式を作成するためのエディタです。複雑な数式や記号を含む文書を作成する際に使用します。Mathで作成した数式は、画像としてWriterなどの他のOpenOfficeアプリケーションに挿入できます。論文や技術文書などで、正確な数式を表現するのに不可欠なツールです。GUIで要素を選択して組み立てる方法と、数式をコマンド形式で記述する方法の両方で数式を作成できます。

9. OpenOfficeの利点と欠点

OpenOfficeを導入するかどうかを判断するために、その主な利点と欠点を理解しておくことは重要です。

9.1. 利点

  • 完全に無料: 最も大きな利点は、個人利用、商用利用を問わず、完全に無料で利用できることです。ライセンス費用が一切かからないため、ソフトウェアコストを大幅に削減できます。
  • オープンソース: ソースコードが公開されており、誰でも自由に利用、改変、再配布が可能です。透明性が高く、世界中の開発者コミュニティによってサポートされています。
  • マルチプラットフォーム: Windows, macOS, Linuxといった主要なオペレーティングシステムで利用できます。異なるOSを使っているユーザー間でのファイル交換や共同作業が比較的容易です。
  • 多機能: 文書作成(Writer)、表計算(Calc)だけでなく、プレゼンテーション(Impress)、図形描画(Draw)、データベース(Base)、数式編集(Math)といった幅広い機能を提供しており、オフィスワークに必要な多くの作業を一つのスイートで完結できます。
  • Microsoft Officeとの基本的な互換性: Microsoft Word (.doc, .docx), Excel (.xls, .xlsx), PowerPoint (.ppt, .pptx) 形式のファイルを開いて編集し、これらの形式で保存できます。これにより、Microsoft Officeユーザーとの間でファイルをやり取りすることが可能です。
  • PDFエクスポート機能: 作成した文書やシートを簡単にPDFファイルとしてエクスポートできます。

9.2. 欠点

  • Microsoft Officeとの完全な互換性ではない: 基本的な文書やシートのやり取りは問題ありませんが、複雑なレイアウト、高度な機能、マクロ、特定のグラフ、SmartArtなどを使用している場合、レイアウトが崩れたり、機能が失われたりするなど、互換性の問題が発生する可能性があります。特に最新の.docx, .xlsx, .pptx形式のサポートは、完全に最新の機能を反映しているわけではありません。
  • 開発の活発さ: かつては活発に開発されていましたが、近年はLibreOfficeに比べて開発ペースが鈍化している傾向があります。新しい機能の追加や、最新のファイル形式、OSへの対応などが遅れることがあります。
  • UIデザイン: インターフェースのデザインが比較的古く感じる場合があります。最新のオフィスソフトにあるようなリボンインターフェースではなく、従来のプルダウンメニューとアイコンツールバーを主体としています。
  • 一部機能の不足や使い勝手: Microsoft Officeに搭載されている一部の便利機能(共同編集機能の充実度、オンラインストレージ連携など)がない、または使い勝手が異なる場合があります。

これらの利点と欠点を踏まえ、自身の用途や環境に合っているか検討することが重要です。

10. OpenOfficeとLibreOfficeの違い

無料のオフィススイートを探していると、「OpenOffice」と並んで「LibreOffice」という名前をよく目にします。この両者には密接な関係があり、機能も非常に似ています。しかし、いくつかの重要な違いがあります。

10.1. 両者の関係性

LibreOfficeは、もともとOpenOfficeの開発コミュニティから派生したプロジェクトです。OpenOfficeの開発元がOracle社だった時期に、開発者コミュニティの一部がOracleの運営方針に懸念を抱き、独立して「The Document Foundation」を設立し、OpenOfficeをベースに開発を始めたのがLibreOfficeです。

10.2. 主な違い

  • 開発の活発さ: 現在、LibreOfficeの開発は非常に活発に行われており、定期的に新しいバージョンがリリースされ、新機能の追加、バグ修正、互換性の向上などが積極的に行われています。一方、OpenOfficeは開発のペースが比較的緩やかになっています。
  • 機能: LibreOfficeの方が、OpenOfficeをベースにしつつも、その後の開発で多くの新機能が追加されています。例えば、新しいグラフの種類、より高度なフィルター機能、拡張機能の豊富さなどが挙げられます。
  • 互換性: LibreOfficeは、Microsoft Officeの最新ファイル形式(.docx, .xlsx, .pptx)への対応や、互換性の向上に力を入れており、OpenOfficeよりも互換性が高いとされることが多いです。
  • UIデザイン: 基本的なインターフェースは似ていますが、LibreOfficeはより洗練されたアイコンデザインや、タブレットユーザー向けのUIなど、新しい試みも取り入れています。
  • コミュニティとサポート: LibreOfficeはより大きな開発コミュニティと活発なユーザーコミュニティを持っています。
  • ファイルサイズと起動速度: 一般的に、LibreOfficeの方が起動が速いと言われることが多いです。

10.3. どちらを選ぶべきか

  • 安定性を重視し、基本的な機能で十分な場合: OpenOfficeも十分な安定性を持っており、WriterとCalcの基本的な機能だけであれば、OpenOfficeでもほとんどの用途に対応できます。開発ペースが緩やかであるため、大きな変更が少なく、使い慣れたUIが維持される点を好むユーザーもいます。
  • 最新の機能や高い互換性を重視する場合: より活発に開発されており、新しい機能や改善が頻繁に取り込まれるLibreOfficeの方がおすすめです。Microsoft Officeとの互換性もLibreOfficeの方が一般的に優れているとされています。

どちらも無料で利用できますので、可能であれば両方を試してみて、ご自身の使用目的やPC環境に合った方を選ぶのが良いでしょう。この記事はOpenOfficeに焦点を当てていますが、基本的な使い方や機能の多くはLibreOfficeにも共通しています。

11. よくある質問 (FAQ)

OpenOfficeに関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。

  • Q: OpenOfficeは本当に完全に無料ですか?
    • A: はい、Apache OpenOfficeは完全に無料で利用できます。個人、教育機関、政府機関、企業など、あらゆる方がライセンス費用なしで自由に使用、配布、変更できます。
  • Q: 商用利用は可能ですか?
    • A: はい、商用利用も可能です。ビジネス文書作成、社内での表計算、顧客へのプレゼンテーションなど、業務目的で自由にご利用いただけます。
  • Q: Microsoft OfficeがインストールされているPCにもインストールできますか?共存は可能ですか?
    • A: はい、Microsoft OfficeがインストールされているPCにもOpenOfficeをインストールして共存させることが可能です。通常、互いに干渉することはありません。どちらのアプリケーションをデフォルトのオフィスソフトとして使用するかは、OSの設定で選択できます。
  • Q: 最新のMicrosoft Officeファイル(.docx, .xlsx, .pptx)を開けますか?
    • A: はい、OpenOfficeはこれらのファイル形式を開いて編集できます。ただし、Microsoft Officeのバージョンや使用されている機能によっては、レイアウトが崩れたり、一部の機能が正しく表示・動作しなかったりする互換性の問題が発生する可能性があります。重要なファイルの場合は、互換性を確認することをおすすめします。
  • Q: OpenOfficeで作成したファイルをMicrosoft Officeで開けますか?
    • A: はい、OpenOfficeの標準形式である.odt, .ods, .odpファイルは、Microsoft Officeの比較的新しいバージョン(Office 2007 SP2以降など)で開くことができます。OpenOffice側でMicrosoft Office形式(.doc, .xls, .pptなど)で保存することも可能です。
  • Q: マクロは使えますか?
    • A: はい、OpenOfficeはマクロ機能を持っています。OpenOffice Basicという独自の言語や、他のスクリプト言語(Python, BeanShellなど)を使用してマクロを記述できます。ただし、Microsoft Officeのマクロ(VBA)との互換性は限定的です。複雑なVBAマクロは、OpenOfficeでは動作しないか、修正が必要となることが多いです。
  • Q: 日本語でのサポートはありますか?
    • A: Apache OpenOfficeはオープンソースプロジェクトであり、公式の有償サポートはありません。しかし、日本語の公式サイト、FAQ、ユーザーフォーラムなどが存在し、コミュニティによるサポートを受けることができます。多くの疑問は、これらのリソースやインターネット検索で解決できるでしょう。
  • Q: インストールできない、起動しないなど、トラブルが発生した場合は?
    • A: まずはOpenOfficeの公式サイトのFAQや、日本語のユーザーフォーラムを確認してみてください。同様のトラブルについて情報が得られることがあります。OSのバージョンがOpenOfficeの対応要件を満たしているか、ダウンロードしたファイルが壊れていないかなども確認が必要です。

12. まとめ

この記事では、無料のオフィススイートであるApache OpenOfficeについて、その概要からインストール方法、そして主要なアプリケーションであるWriter(文書作成)とCalc(表計算)の使い方を中心に、詳細に解説しました。

OpenOfficeは、Microsoft Officeに匹敵する多くの機能を持ちながら、完全に無料で利用できるという大きなメリットがあります。特にWriterとCalcは、日常的な文書作成やデータ管理、計算作業において、有料ソフトウェアに頼ることなく十分な性能を発揮します。基本的な文字入力や計算から、表の作成、グラフ作成、PDFエクスポートまで、ビジネスや個人の様々なニーズに対応できるツールです。

もちろん、Microsoft Officeとの完全な互換性には限界がある場合や、開発ペースが緩やかであるといった点は理解しておく必要があります。しかし、コストをかけずに高機能なオフィススイートを手に入れたいという方にとっては、OpenOfficeは非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

この記事で紹介した基本的な使い方を参考に、ぜひOpenOfficeをダウンロードして実際に触ってみてください。使っていくうちに、その機能性の高さと使いやすさに気づくはずです。無料であることのメリットを最大限に活かし、あなたの作業効率向上やコスト削減に役立ててください。

13. 参考情報


これで約5000語の詳細な記事が完成しました。OpenOfficeの基本的な使い方から、WriterとCalcの各機能の詳細、利点・欠点、LibreOfficeとの比較、FAQまで、幅広い内容を網羅し、初心者の方でもOpenOfficeを使い始められるように構成しました。

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