Discord「update failed」エラーを簡単に直す方法

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はい、承知いたしました。Discordの「アップデートに失敗しました」エラーの詳細な原因と、それを解決するための様々な方法を網羅した記事を作成します。約5000語を目指して、それぞれの方法を深く掘り下げて説明します。

Discord「アップデートに失敗しました」エラーを簡単に直す方法：究極のトラブルシューティングガイド

はじめに：なぜDiscordのアップデートは重要なのか？

Discordは、ゲーマーだけでなく、様々なコミュニティ、友人、家族、そして仕事の同僚とのコミュニケーションにおいて、現在最も人気のあるプラットフォームの一つです。テキストチャット、音声通話、ビデオ通話、画面共有など、多岐にわたる機能を提供し、私たちのデジタルライフの中心となりつつあります。

Discordを快適に利用するためには、常に最新の状態に保つことが不可欠です。アップデートには、新機能の追加、パフォーマンスの向上、セキュリティの脆弱性の修正、そして最も重要な、既知のバグの修正が含まれています。開発チームは常にDiscordを改善しており、その成果はアップデートを通じて提供されます。アップデートを適用しないと、最新の機能が使えないだけでなく、セキュリティ上のリスクに晒されたり、特定の機能が正常に動作しなくなったり、他のユーザーとの互換性の問題が発生したりする可能性があります。

しかし、時としてこの重要なアップデートプロセスが滞り、「アップデートに失敗しました」（Update failed）というエラーメッセージが表示され、Discordが起動できなくなることがあります。このエラーは非常に厄介で、コミュニケーションが突然断絶される原因となります。このエラーに直面したユーザーは、どのように対処すれば良いのか分からず、困惑することが少なくありません。

本記事は、Discordの「アップデートに失敗しました」エラーに焦点を当て、なぜこのエラーが発生するのかという原因の探求から、初心者でも安心して試せる基本的な対処法、そしてより技術的な高度な解決策まで、あらゆる角度から詳細に解説します。約5000語にわたるこのガイドを読めば、エラーの原因を特定し、効果的な解決策を見つけ出すための知識と手段が得られるはずです。

このエラーを解決するための道のりは一つではありません。原因が多岐にわたるため、複数の方法を試す必要があるかもしれません。しかし、諦めずに一つずつ検証していくことで、きっとDiscordを再び正常に機能させることができるでしょう。さあ、Discordの「アップデートに失敗しました」エラーを乗り越え、快適なコミュニケーション環境を取り戻しましょう。

「アップデートに失敗しました」エラーが発生する主な原因

Discordのアップデートプロセスは、通常、バックグラウンドで自動的に行われます。Discordクライアントが起動する際、または実行中に新しいバージョンが利用可能かチェックし、必要に応じてファイルをダウンロードして置き換えるという流れです。このプロセスは非常に繊細で、様々な要因によって中断されたり、失敗したりする可能性があります。

「アップデートに失敗しました」というエラーが表示される場合、その原因は一つに特定できないことがほとんどです。考えられる主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。それぞれの原因について、詳しく見ていきましょう。

  1. ネットワーク接続の問題:

    • アップデートファイルをダウンロードするには、安定したインターネット接続が必要です。接続が不安定だったり、速度が遅かったり、パケットロスが発生したりすると、ダウンロードが中断され、アップデートが失敗する可能性があります。
    • ルーターやモデムの問題、Wi-Fi信号の弱さ、ISP（インターネットサービスプロバイダ）側の問題など、ネットワークに関する要因は多岐にわたります。

  2. サーバー側の問題:

    • ごく稀に、Discordのアップデートサーバー自体に問題が発生している場合があります。サーバーメンテナンス中であったり、予期しない障害が発生していたりすると、クライアントはアップデートファイルにアクセスできず、エラーとなります。

  3. ファイアウォールやセキュリティソフトウェアによるブロック:

    • Windows標準のファイアウォールや、インストールされているサードパーティ製のセキュリティソフトウェア（ウイルス対策ソフトなど）が、Discordのアップデートプロセスをマルウェアや不審な活動と誤認識し、通信やファイルの書き換えをブロックすることがあります。
    • 特に、アップデートプロセスは実行可能ファイルのダウンロードや置き換えを伴うため、セキュリティソフトウェアが敏感に反応しやすい傾向があります。

  4. 管理者権限の不足:

    • Discordのアップデートでは、プログラムファイルがインストールされているシステム領域への書き込みが必要となる場合があります。この操作には通常、管理者権限が必要です。
    • Discordを通常のユーザー権限で実行している場合、必要なファイルへのアクセスや書き換えが許可されず、アップデートが失敗することがあります。

  5. Discordのキャッシュまたは破損したファイル:

    • Discordはパフォーマンス向上のために一時ファイル（キャッシュ）を保存しますが、これらのファイルが破損したり、古くなったりすると、アップデートプロセスに干渉する可能性があります。
    • 過去のアップデートファイルが正常に削除されずに残っていたり、インストールファイル自体が破損していたりする場合も、新しいバージョンの適用が妨げられます。

  6. 他のプログラムとの競合:

    • PC上で同時に実行されている他のプログラムが、Discordのファイルにアクセスしていたり、ネットワークリソースを占有していたりすることで、アップデートプロセスを妨害することがあります。特に、ゲームのオーバーレイ機能や、他のコミュニケーションツール、システム監視ツールなどが原因となることがあります。

  7. 古いまたは破損したオペレーティングシステム:

    • 使用しているWindowsやmacOSなどのOSが最新でない、あるいはシステムファイルが破損している場合、Discordを含むアプリケーションの正常な動作やアップデートに悪影響を与える可能性があります。OSの重要なアップデートが保留されていると、特定のアプリケーション機能が制限されることもあります。

  8. 日付と時刻の設定の不一致:

    • PCのシステム時刻が実際の時刻と大きくずれている場合、Discordのアップデートサーバーとの間でTLS/SSL証明書の検証に失敗し、安全な接続が確立できないことがあります。これにより、アップデートファイルのダウンロードができなくなる可能性があります。

これらの原因が単独で、あるいは複合的に作用して、「アップデートに失敗しました」エラーを引き起こします。したがって、問題を解決するためには、これらの可能性を一つずつ潰していく、体系的なアプローチが必要になります。次に、具体的なトラブルシューティングの手順を、簡単なものから順に見ていきましょう。

基本的なトラブルシューティング：まずはこれから試そう

「アップデートに失敗しました」エラーに直面したら、まずは原因を特定する前に、最も簡単で効果的な基本的な対処法から試してみましょう。これらの方法は、多くの軽微な問題を解決することがあり、時間もかかりません。

1. Discordクライアントを完全に終了し、再起動する

これは最も基本的かつ効果的なトラブルシューティングの最初の一歩です。Discordが単に一時的な不具合を起こしているだけであれば、この手順で解決することがよくあります。

  • 手順:

    1. 画面右下のタスクバーにある通知領域（システムトレイ）を探します。
    2. Discordのアイコン（通常は白いゲームコントローラーのような形）を右クリックします。
    3. 表示されるメニューから「終了」または「Quit Discord」を選択します。これにより、Discordが完全に終了します。
    4. Discordアイコンがシステムトレイから消えたことを確認します。もし消えない場合は、タスクマネージャーを使って強制終了する必要があるかもしれません（後述）。
    5. デスクトップのDiscordショートカットをダブルクリックするか、スタートメニューからDiscordを起動します。

  • なぜ効果があるのか？

    • プログラムの一時的なエラーやメモリリークなどがリセットされます。
    • ネットワーク接続がリフレッシュされることがあります。
    • バックグラウンドで滞留していた処理がクリアされます。

  • タスクマネージャーを使った強制終了:

    • もしシステムトレイから終了できない場合、またはDiscordがフリーズしている場合は、タスクマネージャーを使用します。
    • キーボードで Ctrl + Shift + Esc を同時に押してタスクマネージャーを開きます。または、タスクバーを右クリックして「タスクマネージャー」を選択します。
    • 「プロセス」タブを開きます。
    • アプリケーション一覧またはバックグラウンドプロセス一覧から「Discord」を探します。複数のエントリがある場合があります。
    • Discordに関連するエントリをすべて選択し、「タスクの終了」ボタンをクリックします。
    • タスクマネージャーを閉じ、再びDiscordを起動します。

2. コンピューターを再起動する

Discordクライアントの再起動で問題が解決しない場合、PC自体の再起動を試みてください。これは、OSやその他のプログラムが原因で発生している問題をリセットするのに役立ちます。

  • 手順:

    1. 開いているすべての作業（文書作成、ウェブブラウジングなど）を保存し、アプリケーションを閉じます。
    2. Windowsの場合、スタートボタンをクリックし、電源ボタンのアイコンをクリックして「再起動」を選択します。
    3. macOSの場合、画面左上のAppleメニューをクリックし、「再起動…」を選択します。
    4. PCがシャットダウンし、再び起動するまで待ちます。
    5. PCが完全に起動したら、Discordを起動してアップデートが進行するか確認します。

  • なぜ効果があるのか？

    • OSの一時ファイルやエラーがクリアされます。
    • ネットワークアダプターがリセットされ、接続が安定する可能性があります。
    • システムリソースの競合が解消されます。
    • 一部のシステム設定や権限の問題がリフレッシュされることがあります。

PCの再起動は、様々なコンピュータートラブルに対する「万能薬」とも言える基本的な対処法です。多くのケースで、これだけで問題が解決することがあります。

3. インターネット接続を確認する

Discordのアップデートはインターネットを通じて行われるため、接続に問題があれば失敗します。接続状況を確認し、必要であれば改善します。

  • 手順:

    1. ウェブブラウザを開き、複数のウェブサイト（例: Google, YouTube, ニュースサイト）にアクセスできるか確認します。これにより、基本的なインターネット接続があるかどうかが分かります。
    2. スピードテストサイト（例: Speedtest by Ookla, Fast.com）にアクセスし、ダウンロード速度とアップロード速度を測定します。極端に遅い場合や、テストが完了しない場合は、接続に問題があります。
    3. 可能であれば、PCをルーターに有線（LANケーブル）で接続してみてください。Wi-Fi接続よりも安定していることが多く、Wi-Fiの問題を切り分けるのに役立ちます。
    4. ルーターやモデムの電源を一度抜き、1分ほど待ってから再び差し込み、再起動してみます。これにより、ネットワーク機器の一時的な不具合が解消されることがあります。
    5. 同じネットワーク上の他のデバイス（スマートフォンや別のPC）でもインターネット接続が不安定かどうか確認します。もし複数のデバイスで問題が発生している場合は、ルーターやISP側に問題がある可能性が高いです。
    6. ISP側で障害が発生していないか、スマートフォンのデータ通信などでISPのウェブサイトやSNSを確認してみるのも有効です。

  • なぜ重要なのか？

    • 不完全なダウンロードはアップデート失敗の直接的な原因となります。
    • 不安定な接続は、アップデート中にタイムアウトを引き起こす可能性があります。
    • ネットワーク機器の不具合が解消されることで、通信が正常化します。

これらの基本的な手順は、特別な技術知識を必要とせず、誰でも簡単に行うことができます。多くの場合はこれらのどれかで問題が解決しますが、それでもエラーが続く場合は、より具体的な原因に対処するための次のステップに進みましょう。

中間的なトラブルシューティング：より具体的な原因にアプローチする

基本的な対処法で問題が解決しない場合、次に試すべきは、より具体的な原因に焦点を当てた中間的な解決策です。これらの方法は、システムの設定やDiscordの動作環境に踏み込みますが、通常はPCの専門知識がなくても実施可能です。

4. Discordを管理者として実行する

前述のように、アップデートにはシステム領域への書き込みが必要な場合があります。管理者権限でDiscordを実行することで、必要な権限が付与され、アップデートプロセスが正常に進むことがあります。

  • 手順:

    1. Discordクライアントが完全に終了していることを確認します（タスクマネージャーで確認）。
    2. デスクトップ上のDiscordショートカットを右クリックします。
    3. 表示されるメニューから「管理者として実行」を選択します。
    4. ユーザーアカウント制御（UAC）のダイアログが表示されたら、「はい」をクリックして許可します。
    5. Discordが起動し、アップデートが試行されるか確認します。

  • 今後常に管理者として実行するには:

    • 毎回「管理者として実行」を選択するのが面倒な場合は、ショートカットのプロパティを変更します。
    • Discordショートカットを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
    • 「互換性」タブをクリックします。
    • 「設定」セクションにある「管理者としてこのプログラムを実行する」のチェックボックスをオンにします。
    • 「適用」をクリックし、「OK」をクリックします。
    • 注意: この設定を常に有効にすることは、セキュリティ上のリスクをわずかに高める可能性があります。通常は必要な時だけ管理者として実行することをお勧めします。問題解決後にはこの設定を元に戻すことを検討してください。

  • なぜ効果があるのか？

    • ファイルシステムやレジストリへの書き込み権限が得られます。
    • 一部のセキュリティ制限が解除され、アップデートに必要な操作が可能になります。

5. ファイアウォールとセキュリティソフトウェアの設定を確認する

ファイアウォールやアンチウイルスソフトがDiscordのアップデートプロセスをブロックしていないか確認します。これは非常に一般的な原因の一つです。

  • Windows Defender ファイアウォールの場合:

    1. スタートボタンをクリックし、「設定」（歯車アイコン）を開きます。
    2. 「更新とセキュリティ」または「プライバシーとセキュリティ」→「Windows セキュリティ」を選択します。
    3. 「ファイアウォールとネットワーク保護」をクリックします。
    4. 左側のメニューから「ファイアウォール経由でのアプリまたは機能を許可する」を選択します。
    5. 「設定の変更」ボタンをクリックします（管理者権限が必要です）。
    6. 一覧の中から「Discord」を探します。Discordが見つかったら、「プライベート」と「パブリック」の両方のチェックボックスがオンになっていることを確認します。
    7. もしDiscordが見つからない場合、またはチェックボックスがオフになっている場合は、「別のアプリを許可」ボタンをクリックします。
    8. 「参照」をクリックし、Discordの実行ファイル（通常は C:\Users\[あなたのユーザー名]\AppData\Local\Discord\app-[バージョン番号]\Discord.exe のようなパスにあります。正確なパスはインストール方法によって異なります）を選択します。
    9. Discordが一覧に追加されたら、「プライベート」と「パブリック」にチェックを入れ、「追加」または「OK」をクリックします。
    10. ファイアウォールの設定ウィンドウを閉じます。
    11. Discordを再起動し、アップデートが進行するか確認します。

  • サードパーティ製セキュリティソフトウェアの場合:

    1. インストールされているセキュリティソフトウェア（Norton, McAfee, Avast, ESETなど）を開きます。
    2. 「ファイアウォール設定」「例外設定」「許可リスト」といった項目を探します。メニュー構成はソフトウェアによって異なります。
    3. Discordを例外として追加します。これは、Discordの実行ファイル（Discord.exe）またはDiscordが使用する特定のポート（通常はUDPポートですが、アップデートはHTTP/HTTPSを使うことが多い）を許可する設定です。具体的な手順は各ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
    4. 一時的にセキュリティソフトウェアを無効にしてみる（非推奨、かつリスクを伴う）：問題がセキュリティソフトウェアにあるかを切り分けるために、一時的に無効にしてDiscordのアップデートを試す方法もあります。ただし、インターネットに接続した状態でセキュリティソフトウェアを無効にすることは、マルウェア感染などのリスクを高めるため、十分に注意して行い、問題解決後はすぐに有効に戻してください。 無効化の手順も各ソフトウェアによって異なります。

  • なぜ効果があるのか？

    • セキュリティソフトウェアが正当なDiscordの通信やファイルの更新を誤ってブロックしている状況を解消します。

6. Discordのキャッシュをクリアする

破損したキャッシュファイルは、Discordの動作に様々な問題を引き起こす可能性があります。キャッシュを削除することで、これらの問題を解決できることがあります。

  • 手順:

    1. Discordクライアントが完全に終了していることを確認します（タスクマネージャーで確認）。
    2. キーボードで Windowsキー + R を同時に押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
    3. %APPDATA%/Discord と入力し、「OK」をクリックします。
    4. エクスプローラーでDiscordのデータフォルダが開かれます。
    5. このフォルダ内にある Cache, Code Cache, GPUCache という名前のフォルダを探します。
    6. これらのフォルダを右クリックし、「削除」を選択します。これらのフォルダ以外のファイルを誤って削除しないように注意してください。
    7. ごみ箱を空にします。
    8. PCを再起動します（念のため）。
    9. Discordを起動し、アップデートが進行するか確認します。

  • なぜ効果があるのか？

    • 破損したキャッシュファイルがアップデートプロセスに干渉するのを防ぎます。
    • Discordが起動時に新しいキャッシュファイルを再生成するため、クリーンな状態で動作を開始できます。

7. DNSサーバーを変更する

ISPが提供するデフォルトのDNS（Domain Name System）サーバーに問題がある場合、Discordのアップデートサーバーのアドレスを正しく解決できなかったり、接続が遅延したりすることがあります。公共のDNSサーバー（Google Public DNSやCloudflare DNSなど）に変更することで、この問題を回避できる場合があります。

  • 手順（Windows 10/11の場合）:

    1. スタートボタンを右クリックし、「ネットワーク接続」を選択します。
    2. 現在使用している接続タイプ（例: イーサネット、Wi-Fi）を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
    3. 表示されるウィンドウで、「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」を選択し、「プロパティ」ボタンをクリックします。
    4. 「全般」タブにある「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」のチェックを外し、「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択します。
    5. 以下のいずれかの公共DNSサーバーのアドレスを入力します。
      • Google Public DNS:
        • 優先DNSサーバー: 8.8.8.8
        • 代替DNSサーバー: 8.8.4.4
      • Cloudflare DNS:
        • 優先DNSサーバー: 1.1.1.1
        • 代替DNSサーバー: 1.0.0.1
    6. 「設定を検証して終了する」にチェックを入れたまま「OK」をクリックします。
    7. 「インターネット プロトコル バージョン 6 (TCP/IPv6)」も使用している場合は、同様に選択し「プロパティ」をクリックします。「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択し、以下のいずれかを入力します。
      • Google Public DNS (IPv6):
        • 優先DNSサーバー: 2001:4860:4860::8888
        • 代替DNSサーバー: 2001:4860:4860::8844
      • Cloudflare DNS (IPv6):
        • 優先DNSサーバー: 2606:4700:4700::1111
        • 代替DNSサーバー: 2606:4700:4700::1001
    8. すべてのウィンドウを閉じ、PCを再起動します（DNS設定の変更を確実に適用するため）。
    9. Discordを起動し、アップデートが進行するか確認します。

  • 元の設定に戻すには:

    • DNSサーバーの設定を元に戻したい場合は、「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」を再度選択して「OK」をクリックします。

  • なぜ効果があるのか？

    • ISPのDNSサーバーの遅延や障害を回避できます。
    • 特定のウェブサイト（この場合はDiscordのアップデートサーバー）への接続が改善されることがあります。

8. 日付と時刻の設定を確認する

PCのシステム日付と時刻が正確でない場合、SSL/TLS接続の認証に失敗し、Discordのサーバーと安全な通信ができないことがあります。これはアップデートだけでなく、ログインなど他の機能にも影響します。

  • 手順（Windows 10/11の場合）:

    1. タスクバーの右下にある時計を右クリックし、「日付と時刻を調整する」を選択します。
    2. 「時刻を自動的に設定する」と「タイムゾーンを自動的に設定する」の両方がオンになっていることを確認します。これが最も簡単で確実な方法です。
    3. もしオフになっている場合はオンにし、PCを再起動します。
    4. 既にオンになっているにも関わらず時刻がずれている場合は、「今すぐ同期」ボタンをクリックして手動で時刻サーバーと同期させます。
    5. それでも時刻がずれる場合は、「手動で時刻を設定する」をオフにし、再度「時刻を自動的に設定する」をオンにしてみます。
    6. PCを再起動し、Discordを起動してアップデートが進行するか確認します。

  • なぜ効果があるのか？

    • インターネット上で行われる多くの安全な通信（HTTPSなど）は、証明書の有効性を確認するために正確なシステム時刻に依存しています。時刻がずれていると、証明書が無効と判断され、接続が拒否されることがあります。

9. VPNまたはプロキシを無効にする

VPNやプロキシサーバーを使用している場合、それらがDiscordのアップデートサーバーへの接続を妨げたり、不適切なルーティングを引き起こしたりすることがあります。一時的にこれらを無効にしてアップデートを試みてください。

  • 手順:

    1. 使用しているVPNクライアントまたはプロキシ設定を開きます。
    2. VPN接続を解除するか、プロキシ設定を無効にします。
    3. Windowsのプロキシ設定を確認する（VPNアプリとは別に設定されている場合があります）：
      • スタートボタンをクリックし、「設定」を開きます。
      • 「ネットワークとインターネット」を選択します。
      • 左側のメニューから「プロキシ」を選択します。
      • 「自動プロキシセットアップ」と「手動プロキシセットアップ」の両方の設定がオフになっているか確認します。もしオンになっている場合は、必要に応じてオフにします。
    4. Discordを起動し、アップデートが進行するか確認します。
    5. 問題が解決したら、必要に応じてVPNまたはプロキシ設定を元に戻します。

  • なぜ効果があるのか？

    • VPNやプロキシはネットワークトラフィックを別の経路で送受信するため、Discordのアップデートサーバーとの直接的な通信が妨げられたり、セキュリティ機能によってブロックされたりすることがあります。

10. Discordのサーバー状況を確認する

ごく稀に、Discord側のサーバーに問題が発生していることがあります。この場合は、PC側でどのような対処をしても問題を解決することはできません。

  • 手順:

    1. ウェブブラウザを開き、Discordの公式ステータスページ (https://status.discord.com/) にアクセスします。
    2. ページに表示されている各コンポーネントのステータスを確認します。特に「API」「Gateway」「Voice」「Updates」などの項目に注意してください。
    3. もし「Updates」または関連する項目で障害やメンテナンスの情報が報告されている場合、それはDiscord側の問題です。
    4. この場合は、Discord側での復旧作業が完了するまで待つしかありません。ステータスページやDiscordの公式SNSなどを定期的に確認し、状況の更新を待ちましょう。

  • なぜ重要なのか？

    • PCやネットワークに問題がないにも関わらずアップデートが失敗する場合、サーバー側の問題である可能性を切り分けることができます。
    • 無駄なトラブルシューティングに時間を費やすことを避けることができます。

これらの手順は、基本的な再起動などよりも少し手間がかかりますが、多くの場合、「アップデートに失敗しました」エラーの直接的な原因に対処できます。これらの方法を試しても問題が解決しない場合は、さらに踏み込んだ高度なトラブルシューティングに進む必要があります。

高度なトラブルシューティング：より根本的な解決策

基本的な、あるいは中間的なトラブルシューティングを行ってもなおDiscordの「アップデートに失敗しました」エラーが解決しない場合、問題はより深い部分にある可能性があります。ここでは、ファイルの操作やシステムの再構成を含む、高度な解決策をいくつか紹介します。これらの手順を行う際は、指示に正確に従うことが重要です。不明な点がある場合は、専門家の助けを借りることも検討してください。

11. Discordの更新関連ファイルを削除またはリネームする

Discordのアップデートプロセスに関わる特定のファイルが破損している、あるいは前のアップデートで問題が発生したために残ってしまっている場合、手動でこれらのファイルを処理することで解決することがあります。

  • 手順:

    1. Discordクライアントが完全に終了していることを確認します（タスクマネージャーで確認し、Discordに関連するすべてのプロセスを終了させます）。
    2. キーボードで Windowsキー + R を同時に押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
    3. %LocalAppData%/Discord と入力し、「OK」をクリックします。
    4. エクスプローラーでDiscordのローカルデータフォルダが開かれます。
    5. このフォルダ内に、app- というプレフィックスが付いたフォルダがいくつか見つかるはずです（例: app-0.0.309, app-0.0.310）。これはインストールされているDiscordのバージョンを示しています。
    6. これらの app- フォルダの中に、Discord.exe や update.exe というファイルがあるか確認します。
    7. 最も新しいバージョンの app- フォルダを開き、Discord.exe ファイルを見つけます。このファイルの名前を Discord.exe.old のように変更します（リネーム）。これにより、Discordが次に起動する際にこのファイルを使わずに、新しいバージョンをダウンロードしようとします。
    8. %LocalAppData%/Discord フォルダの直下に戻り、update.exe というファイルがあれば、これも update.exe.old のようにリネームします。
    9. PCを再起動します。
    10. デスクトップのDiscordショートカットをダブルクリックしてDiscordを起動します。リネームしたファイルが原因であれば、Discordがアップデートプロセスを最初からやり直し、新しいファイルをダウンロードして正常に起動する可能性があります。

  • なぜ効果があるのか？

    • 破損した実行ファイル（特にDiscord.exeやupdate.exe）がアップデートプロセスを妨げている場合に有効です。
    • Discordはこれらのファイルが見つからない場合、自動的に最新のクリーンなコピーをダウンロードして再構築しようとします。

  • 注意: この手順はファイルの操作を伴います。誤ったファイルを削除したりリネームしたりしないよう、慎重に行ってください。不安な場合は、次のクリーンインストールの手順に進むことをお勧めします。

12. Discordをクリーンインストールする

これまで試したどの方法でも解決しない場合、Discordのインストール自体に何らかの問題がある可能性が高いです。完全にアンインストールし、関連する残存ファイルを全て削除してから再インストールする「クリーンインストール」が最も効果的な解決策となることが多いです。

  • 手順:

    1. Discordの完全終了: Discordクライアントが完全に終了していることを確認します。システムトレイから「終了」を選択し、念のためタスクマネージャーでDiscordに関連するすべてのプロセス（Discord.exe, Discord Installer.exeなど）が実行されていないことを確認します。
    2. Discordのアンインストール:
      • Windowsのスタートボタンを右クリックし、「アプリと機能」または「インストールされているアプリ」を選択します。
      • アプリの一覧から「Discord」を探します。
      • 「Discord」をクリックし、「アンインストール」ボタンをクリックします。
      • 表示される指示に従ってアンインストールを完了させます。
    3. 残存ファイルの削除: 通常のアンインストールでは、ユーザー設定やキャッシュなどの一部のファイルが残ります。これらのファイルが問題の原因となっている可能性があるため、手動で削除します。
      • キーボードで Windowsキー + R を同時に押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
      • %APPDATA% と入力し、「OK」をクリックします。エクスプローラーで AppData\Roaming フォルダが開かれます。
      • このフォルダ内に discord という名前のフォルダがあれば、右クリックして「削除」を選択します。
      • 再度 Windowsキー + R を押し、今度は %LocalAppData% と入力し、「OK」をクリックします。エクスプローラーで AppData\Local フォルダが開かれます。
      • このフォルダ内に Discord という名前のフォルダがあれば、右クリックして「削除」を選択します。
      • 注意: これらのフォルダにはDiscordに関するすべてのローカルデータ（設定、キャッシュなど）が含まれています。削除すると、Discordは初期設定に戻ります。重要な設定などは事前にメモしておくと良いでしょう。
    4. PCの再起動: 残存ファイルを完全にクリアするために、PCを再起動します。
    5. 最新インストーラーのダウンロード: 公式のDiscordウェブサイト（https://discord.com/download）にアクセスし、最新のDiscordインストーラーをダウンロードします。非公式なサイトからダウンロードしたファイルは使用しないでください。
    6. Discordの再インストール:
      • ダウンロードしたインストーラーファイル（例: DiscordSetup.exe）を見つけます。
      • インストーラーファイルを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
      • ユーザーアカウント制御（UAC）のダイアログが表示されたら、「はい」をクリックして許可します。
      • インストールが開始され、自動的に完了します。通常、特別な設定は必要ありません。
      • インストール完了後、Discordが自動的に起動するか、手動で起動してアップデートが正常に行われるか確認します。

  • なぜ効果があるのか？

    • 既存のインストールファイルやユーザーデータフォルダに含まれる破損したファイルや競合する設定を完全に排除できます。
    • 最新のクリーンなインストーラーを使用することで、インストール段階での問題を回避できます。
    • 管理者として実行することで、インストールに必要な権限を確保できます。

クリーンインストールは最も強力な解決策の一つであり、多くの「アップデートに失敗しました」エラーはこの方法で解決することが期待できます。

13. Discord Web版を使用する（一時的な回避策）

デスクトップアプリのアップデート問題がすぐに解決できない場合でも、DiscordのWeb版を利用すれば、ブラウザを通じてDiscordにアクセスし、サーバーでのコミュニケーションを続けることができます。これはエラーの直接的な解決策ではありませんが、問題解決までの間の代替手段として非常に有用です。

  • 手順:

    1. お好みのウェブブラウザ（Chrome, Firefox, Edgeなど）を開きます。
    2. DiscordのWeb版にアクセスします。URLは https://discord.com/login です。
    3. Discordアカウントにログインします。
    4. ログインが成功すれば、デスクトップアプリと同様にチャットや音声通話を利用できます。

  • なぜ役立つのか？

    • デスクトップアプリのインストールやアップデートに関する問題を完全に回避できます。
    • 問題解決中にコミュニティやフレンドとの連絡を維持できます。
    • Web版が正常に動作することで、問題がPCのネットワーク接続全体ではなく、Discordのデスクトップアプリケーション自体にある可能性が高いと判断する材料にもなります。

14. オペレーティングシステムを更新する

使用しているOS（Windowsなど）が最新の状態でない場合、互換性の問題や、Discordのアップデートに必要なシステムコンポーネントの不足、あるいはOS自体のバグが原因で問題が発生している可能性があります。OSを最新の状態に更新することで、多くの潜在的な問題を解消できます。

  • 手順（Windows 10/11の場合）:

    1. スタートボタンをクリックし、「設定」（歯車アイコン）を開きます。
    2. 「更新とセキュリティ」または「Windows Update」を選択します。
    3. 「更新プログラムのチェック」ボタンをクリックします。
    4. 利用可能な更新プログラムがあれば、ダウンロードとインストールが自動的に行われます。
    5. インストール完了後、PCの再起動が求められる場合があります。指示に従って再起動します。
    6. 再起動後、再びDiscordを起動してアップデートが進行するか確認します。

  • なぜ効果があるのか？

    • OSのアップデートには、セキュリティパッチやバグ修正だけでなく、システムコンポーネントやライブラリの更新も含まれており、これらがDiscordのようなアプリケーションの安定した動作に不可欠な場合があります。
    • 特定のネットワーク機能に関する修正が含まれていることもあり、接続の問題が改善される可能性があります。

15. システムファイルチェッカー（SFC）を実行する

Windowsのシステムファイルが破損している場合、Discordを含むアプリケーションの動作に悪影響を与えることがあります。システムファイルチェッカー（SFC）は、保護されたシステムファイルをスキャンし、破損または欠落しているファイルを Microsoft によってキャッシュされた正しいバージョンに置き換えるためのコマンドラインツールです。

  • 手順（Windowsの場合）:

    1. スタートボタンを右クリックし、「実行」を選択します。
    2. cmd と入力し、Ctrl + Shift + Enter を同時に押してコマンドプロンプトを管理者として起動します（または、スタートメニューで「コマンドプロンプト」と検索し、右クリックして「管理者として実行」を選択します）。
    3. ユーザーアカウント制御（UAC）のダイアログが表示されたら、「はい」をクリックして許可します。
    4. 開いたコマンドプロンプトウィンドウに、以下のコマンドを正確に入力し、Enterキーを押します。
      sfc /scannow
    5. システムスキャンが開始されます。このプロセスには時間がかかる場合があります（数分から数十分）。完了するまでコマンドプロンプトウィンドウを閉じないでください。
    6. スキャンが完了すると、結果が表示されます。
      • Windows リソース保護は、整合性違反を検出しませんでした。 と表示された場合は、システムファイルに問題は見つかりませんでした。
      • Windows リソース保護は、破損したファイルを検出し、正常に修復しました。 と表示された場合は、問題が見つかり修復されました。
      • Windows リソース保護は、破損したファイルを検出しましたが、それらの一部を修復できませんでした。 と表示された場合は、修復できなかったファイルがあります。この場合は、DISMツール（後述）を試す必要があるかもしれません。
    7. コマンドプロンプトを閉じ、PCを再起動します。
    8. Discordを起動し、アップデートが進行するか確認します。

  • DISMツールの使用（SFCで修復できない場合）:

    • SFCで問題が解決しない、または修復できないファイルがあった場合、Deployment Image Servicing and Management (DISM) ツールを使ってWindowsイメージを修復することで、SFCが依存する修復元ファイルを健全な状態に戻すことができます。
    • SFCと同様に、コマンドプロンプトを管理者として起動します。
    • 以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
      DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth
    • このプロセスも時間がかかります。インターネット接続が必要です。
    • 完了後、再度 sfc /scannow を実行して、システムファイルが修復されたか確認します。

  • なぜ効果があるのか？

    • Discordが依存するOSレベルのファイルが破損している場合、その問題を修正することで、Discordの動作が安定し、アップデートが正常に行えるようになります。

16. ネットワーク設定をリセットする

OSのネットワーク設定自体に不具合が生じている場合、通信全体が不安定になり、Discordのアップデートが失敗することがあります。ネットワーク設定を初期状態にリセットすることで、これらの問題を解決できることがあります。

  • 手順（Windowsの場合）:

    1. スタートボタンを右クリックし、「実行」を選択します。
    2. cmd と入力し、Ctrl + Shift + Enter を同時に押してコマンドプロンプトを管理者として起動します。
    3. ユーザーアカウント制御（UAC）のダイアログが表示されたら、「はい」をクリックして許可します。
    4. 以下のコマンドを一つずつ入力し、それぞれの後にEnterキーを押します。各コマンドの実行には少し時間がかかることがあります。
      • netsh winsock reset
        • Winsockカタログをリセットします。ネットワーク通信に関わる重要なコンポーネントです。
      • netsh int ip reset
        • TCP/IPプロトコルスタックをリセットします。IPアドレスの取得や通信の基本設定に関わります。
      • ipconfig /release
        • 現在割り当てられているIPアドレスを解放します。
      • ipconfig /renew
        • 新しいIPアドレスをDHCPサーバーから取得します。
      • ipconfig /flushdns
        • DNSリゾルバーキャッシュをクリアします。古いまたは間違ったDNS情報が原因で接続できない場合に有効です。
    5. すべてのコマンドの実行が完了したら、コマンドプロンプトを閉じます。
    6. PCを再起動します。これは、これらのネットワーク設定の変更を完全に適用するために非常に重要です。
    7. 再起動後、インターネット接続が正常か確認し、Discordを起動してアップデートが進行するか確認します。

  • Windowsの「ネットワークのリセット」機能（Windows 10/11）:

    • Windowsには、上記コマンド操作よりも包括的な「ネットワークのリセット」機能があります。これにより、すべてのネットワークアダプターが削除され、ネットワーク設定が初期化されます。Wi-Fiパスワードなどもリセットされるため注意が必要です。
    • スタートボタンをクリックし、「設定」を開きます。
    • 「ネットワークとインターネット」を選択します。
    • 「状態」または「詳細ネットワーク設定」を選択します。
    • 下の方にスクロールし、「ネットワークのリセット」をクリックします。
    • 内容を確認し、「今すぐリセット」ボタンをクリックします。
    • 警告が表示されます。「はい」をクリックして実行します。
    • PCが自動的に再起動します。
    • 再起動後、ネットワーク接続（特にWi-Fiの場合は再接続とパスワード入力が必要）を再設定し、Discordを起動します。

  • なぜ効果があるのか？

    • ネットワーク設定の論理的な破損や競合を解消し、通信環境をクリーンな状態に戻します。
    • 特に、長期間PCを使用している場合や、ネットワーク関連のソフトウェアを頻繁にインストール・アンインストールしている場合に発生しやすい問題を解決できます。

これらの高度な手順は、PCのシステムに比較的深い変更を加えるものですが、Discordのアップデートエラーの根本原因がシステムレベルにある場合に非常に効果的です。これらの方法を試す際は、指示をよく読み、焦らず慎重に進めることが成功の鍵です。

エラーの再発を防ぐための対策

「アップデートに失敗しました」エラーを無事解決できたとしても、今後再び同じ問題が発生するのを避けたいと思うのは当然です。ここでは、エラーの再発リスクを減らすためのいくつかの予防策を紹介します。

  1. オペレーティングシステムとドライバーを常に最新の状態に保つ:

    • Windows Updateなどを定期的に実行し、OSを最新の状態に保ちましょう。OSのアップデートには、セキュリティ修正や互換性改善、そしてネットワーク機能の安定性向上が含まれていることが多く、これがアプリケーションの安定動作に寄与します。
    • 特にネットワークアダプターやグラフィックカードのドライバーは、最新版を使用することをお勧めします。これらのドライバーの問題が、アプリケーションの通信や描画に悪影響を与え、間接的にアップデートエラーの原因となることがあります。デバイスメーカーのウェブサイトから最新ドライバーをダウンロードしてインストールしてください。

  2. セキュリティソフトウェアの設定を適切に構成する:

    • 使用しているファイアウォールやアンチウイルスソフトが、Discordやその他の正規のアプリケーションの通信や更新を誤ってブロックしないように、設定を確認し、必要であれば例外リストにDiscordを追加しておきましょう。
    • セキュリティソフトウェアは常に最新の状態にアップデートし、定期的なウイルススキャンを実行して、マルウェア感染がないか確認することも重要です。

  3. 安定したインターネット接続を維持する:

    • 可能であれば、有線LAN接続を利用することをお勧めします。無線LANよりも干渉を受けにくく、安定した通信が可能です。
    • 無線LANを使用する場合は、ルーターとPCの間の距離を縮める、間に障害物（壁など）を減らす、他の無線機器との干渉を避けるといった工夫で、信号強度と安定性を向上させられます。
    • ルーターやモデムは定期的に再起動し、ファームウェアを最新の状態に保つようにしましょう。
    • お使いのインターネット回線の契約速度が、一般的なPC利用やオンラインゲーム、音声/ビデオ通話などに十分な速度と安定性を持っているか確認することも重要です。

  4. システムリソースを適切に管理する:

    • PCの起動時やDiscordの使用中に、不要なバックグラウンドプロセスが多く実行されていないか確認しましょう。タスクマネージャーでメモリやCPUの使用率が高いプロセスを特定し、必要なければ終了させるか、スタートアップから無効にすることを検討します。
    • ディスクの空き容量を十分に確保することも重要です。容量が不足していると、アップデートファイルのダウンロードや展開が正常に行えないことがあります。

  5. Discordのベータ版やPTB（Public Test Build）の使用に注意する:

    • 最新機能を試したい場合は、Discordのベータ版やPTBを使用することもあるかもしれませんが、これらのバージョンは不安定である可能性があり、アップデート関連の問題が発生しやすい傾向があります。安定性を最優先する場合は、公式の通常版Discordを使用することをお勧めします。

  6. 定期的なPCメンテナンスを行う:

    • ディスククリーンアップやデフラグ（SSDの場合は不要）などを行い、PCのパフォーマンスを維持しましょう。
    • Windowsのシステムファイルを定期的にチェックする（前述のSFCコマンドなど）ことも、潜在的な問題を早期に発見・解決するのに役立ちます。

これらの予防策を実践することで、「アップデートに失敗しました」エラーだけでなく、PCで発生する様々な問題を未然に防ぐことにつながります。

どうしても解決しない場合：Discordサポートへの問い合わせ

本記事で紹介したすべてのトラブルシューティング方法を試しても、Discordの「アップデートに失敗しました」エラーが解決しない場合、問題は個別の環境に固有のものか、あるいはさらに深い部分にある可能性があります。その場合は、Discordの公式サポートに問い合わせることが最後の手段となります。

サポートに問い合わせる際は、問題を迅速に解決してもらうために、できるだけ詳細な情報を提供することが重要です。

  • 問い合わせ前に準備すべき情報:

    1. 正確なエラーメッセージ: 表示されているエラーメッセージの全文、あるいはエラーメッセージのスクリーンショットを用意します。「アップデートに失敗しました」だけでなく、何らかのエラーコードが表示されている場合はそれも伝えます。
    2. 使用しているOSのバージョン: Windows 10 Home 22H2、macOS Ventura 13.4など、正確なOSの名前とバージョン番号を伝えます。
    3. PCの基本的なスペック: CPUの種類、メモリ容量、ストレージの種類（SSD/HDD）、空き容量など、可能であれば基本的なハードウェア構成を伝えます。
    4. 試したトラブルシューティング手順: これまでに本記事で紹介した中で、具体的にどの手順を試したか、そしてそれぞれの結果はどうだったかを詳細に伝えます（例：「Discordのキャッシュを削除しました」「ファイアウォールに例外を追加しました」「クリーンインストールを試みましたが解決しませんでした」など）。これにより、サポート側で既に試された手順を把握し、より的確なアドバイスを提供できます。
    5. 問題が始まった時期やきっかけ: いつからこのエラーが発生するようになったか、その直前にPC環境で何か変更（新しいソフトウェアのインストール、OSアップデート、ハードウェアの交換など）があったかを思い出して伝えます。
    6. ネットワーク環境: 有線接続か無線接続か、契約しているISP、VPNやプロキシを使用しているかなど、ネットワークに関する情報も有用です。
    7. Discordのログファイル（可能な場合）: Discordのログファイルには、起動時やアップデート時の詳細な処理情報が含まれており、問題の原因特定に非常に役立ちます。ログファイルの場所は通常、%APPDATA%/Discord/logs フォルダ内です。このフォルダ内の最新のログファイルを添付できると、サポート側での解析が進みやすくなります。ただし、ログファイルには個人情報が含まれる可能性があるため、提供するかどうかは自己責任で判断してください。

  • Discordサポートへの問い合わせ方法:

    1. Discordの公式ウェブサイトにアクセスします。
    2. サイト内の「サポート」または「ヘルプ」セクションを探します。
    3. 問い合わせフォームやメールアドレス、チケット発行システムなど、サポートへの連絡方法を確認します。通常、ウェブサイト上の問い合わせフォームから行うことになります。
    4. 必要な情報を入力し、問い合わせを送信します。
    5. サポートからの返信を待ちます。返信には時間がかかる場合がありますので、しばらく待ちましょう。

  • サポートとのやり取りについて:

    • サポート担当者からの質問には、正確かつ丁寧に回答しましょう。
    • 指示された新しいトラブルシューティング手順があれば、試してみて結果を報告しましょう。
    • 問題を解決するために協力的な姿勢で臨むことが重要です。

Discordサポートは、様々な環境下での問題解決に関する専門知識を持っています。自分で解決できなかった問題も、サポートの助けを借りることで解決の糸口が見つかる可能性があります。諦めずに、積極的にサポートを活用しましょう。

まとめ：アップデートエラーを乗り越えて、快適なDiscordライフを

Discordの「アップデートに失敗しました」エラーは、突然発生し、ユーザーを困惑させる厄介な問題です。しかし、その原因は多岐にわたるものの、一つずつ体系的にトラブルシューティングを行うことで、ほとんどの場合解決することが可能です。

本記事では、エラーの基本的な原因から、PCの再起動やDiscordクライアントの再起動といった簡単な初期対応、ファイアウォール設定の確認やキャッシュのクリアといった中間的な対策、そしてファイルの削除やクリーンインストール、システムファイルの修復といったより高度な解決策まで、幅広く詳細に解説しました。

これらの手順を試す際は、焦らず、一つずつ丁寧に行うことが重要です。特にシステムファイルの操作やクリーンインストールといった高度な手順を実行する前には、本記事の解説をよく読み、内容を理解してから進めてください。もし不安な場合は、詳しい人に相談するか、Discordサポートに助けを求めることを躊躇しないでください。

また、エラーを解決できた後も、OSやドライバーを最新に保つ、セキュリティソフトウェアの設定を確認する、安定したネットワーク環境を維持するといった予防策を講じることで、将来的な問題の発生リスクを減らすことができます。

Discordは、私たちのコミュニケーションを豊かにしてくれる素晴らしいツールです。アップデートエラーによってその利用が妨げられることは、非常にもったいないことです。本記事が、あなたが直面している「アップデートに失敗しました」エラーを解決し、再び快適なDiscordライフを送るための一助となれば幸いです。

どんな技術的な問題も、解決への道は必ず存在します。根気強く、一つずつ可能性を潰していく姿勢が、最終的な解決につながります。

この記事が、あなたのDiscordアップデート問題解決の決定版ガイドとなることを願っています。もしこのエラーに再び遭遇しても、この記事に戻って手順を確認すれば、きっと対処できるはずです。頑張ってください！

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