初心者向け!エックスサーバーの始め方・使い方ガイド


【初心者向け】エックスサーバーの始め方・使い方を徹底解説! あなたのウェブサイトを立ち上げよう!

「自分のウェブサイトを作ってみたい」「ブログを始めてみたいけど、何から手をつけたらいいの?」

そう考えているあなたへ。ウェブサイトやブログをインターネット上に公開するには、「サーバー」と「ドメイン」というものが必要になります。そして、その「サーバー」を提供するサービスの一つが、今回ご紹介するエックスサーバーです。

エックスサーバーは、特にウェブサイトやブログを初めて作る方に強くおすすめできる、国内でも非常に人気の高いレンタルサーバーです。安定性が高く、機能も豊富、そして何より初心者でも分かりやすいサポート体制が整っています。

この記事では、あなたが「まったくの初心者」であることを前提に、エックスサーバーを契約し、あなたのウェブサイトやブログをインターネットに公開するまでの道のりを、一つずつ丁寧に解説していきます。約5000語というボリュームで、準備から申し込み、初期設定、そしてWordPressを使ったウェブサイトの立ち上げまで、必要な情報を網羅しています。

この記事を最後まで読めば、あなたもきっと自信を持ってエックスサーバーを使い始められるようになりますよ。さあ、一緒にあなたのウェブサイト作りを始めましょう!

この記事で学ぶこと

  • サーバーとドメインの超基本
  • なぜエックスサーバーが初心者におすすめなのか
  • エックスサーバー契約前の準備とプラン選び
  • 申し込み方法(WordPressクイックスタートの活用)
  • サーバーの初期設定とログイン
  • ドメインの取得と設定
  • WordPressのインストールと初期設定
  • エックスサーバーの便利な機能(SSL、バックアップなど)
  • 公開後の運用・管理の基本

第1章:ウェブサイトの超基本! サーバーとドメインって何?

エックスサーバーの具体的な話に入る前に、まずはウェブサイトがインターネット上で表示される仕組みの超基本を知っておきましょう。これを知っておくと、サーバーやドメインの役割が理解しやすくなります。

例えるなら、ウェブサイトは「お店」です。

  • サーバー:お店を建てるための「土地」や「建物」の役割をします。ウェブサイトを構成するファイル(HTML、CSS、画像、プログラムなど)は、このサーバーの中に保管されています。サーバーは24時間365日インターネットに繋がっていて、誰でもアクセスできる状態になっています。
  • ドメイン:お店の「住所」の役割をします。例えば「www.example.com」のような文字列です。インターネット上で「このドメインにアクセスしたい」と指定すると、そのドメインが指し示しているサーバー(土地と建物)にたどり着くことができます。
  • ウェブサイトのファイル:お店の中に並べられている「商品」や「陳列棚」です。これがブラウザによって読み込まれて、ウェブサイトとして表示されます。
  • ブラウザ:お店に来る「お客さん」です。Google ChromeやSafari、Firefoxなどがこれにあたります。お客さん(あなた)がブラウザに住所(ドメイン)を入力すると、ブラウザはその住所を元に土地(サーバー)にアクセスし、そこにある商品(ウェブサイトのファイル)を持ってきて、お店の様子(ウェブサイト)を見せてくれる、という仕組みです。

つまり、あなたがウェブサイトを公開するには、インターネット上の「土地と建物」(サーバー)を借りて、そこに「お店のファイル」(ウェブサイトデータ)を置き、その「住所」(ドメイン)を決めて登録する必要がある、ということです。

エックスサーバーは、この「土地と建物」にあたる「サーバー」を貸してくれるサービスの一つなんですね。そして、エックスサーバーでは「住所」にあたる「ドメイン」を取得するサービスも提供していますし、家を建てるように簡単にウェブサイトを作るためのツール(WordPressなど)も使いやすく提供しています。

第2章:なぜエックスサーバーが初心者におすすめなの? 魅力をご紹介

レンタルサーバーは国内だけでもたくさんありますが、その中でもエックスサーバーが特に初心者の方に選ばれている理由は何でしょうか? 主な魅力をいくつかご紹介します。

  1. 高い安定性と高速性

    • サーバーが不安定だと、ウェブサイトが見られなくなったり、表示が遅くなったりします。これは訪問者にとって大きなストレスですし、Googleからの評価にも影響します。
    • エックスサーバーは、長年の実績と最新技術により、非常に安定しており、表示速度も速いと評判です。これはウェブサイト運営において非常に重要なポイントです。
  2. 豊富な機能が標準装備

    • 無料独自SSL設定: ウェブサイトの通信を暗号化する「SSL」は、今や必須です。「https://〜」で始まるURLにするための設定ですが、エックスサーバーではこれが無料で、しかも簡単に設定できます。
    • 自動バックアップ: ウェブサイトのデータは、万が一の事態(操作ミス、ハッキングなど)に備えてバックアップを取っておく必要があります。エックスサーバーは、サーバーデータとMySQLデータベースを毎日自動でバックアップしてくれます。しかも過去14日分も保存してくれるので、安心して運用できます。
    • WordPress簡単インストール: ウェブサイトやブログを簡単に作成できる人気ツール「WordPress」を、わずか数クリックでインストールできる機能があります。初心者には非常にありがたい機能です。さらに「WordPressクイックスタート」を使えば、サーバー契約と同時にWordPressの設置、SSL化、ドメイン設定まで一気に完了できます。
    • その他: メールアドレス作成、アクセス解析、ファイルマネージャー(FTPソフト不要でファイル操作)、WAF(セキュリティ機能)など、ウェブサイト運営に必要な機能が一通り揃っています。
  3. 充実したサポート体制

    • 何か困ったことがあったとき、すぐに相談できるサポートがあるのは初心者にとって心強いです。エックスサーバーは、メールや電話でのサポートに対応しています。特に電話サポートがあるのは、急いでいるときや文章で伝えにくい疑問がある場合に助かります。
    • 公式サイトには、詳しいマニュアルやQ&Aも充実しています。
  4. コストパフォーマンス

    • 上記のような高品質・高機能でありながら、料金は他社と比較しても競争力があります。特に長期契約割引を利用すれば、さらにお得に利用できます。
  5. WordPressとの抜群の相性

    • エックスサーバーはWordPressの高速化に特化した環境を提供しており、非常に快適にWordPressを動作させることができます。多くのWordPressユーザーに選ばれている実績があります。

これらの理由から、エックスサーバーは「初めてウェブサイトを作る」「WordPressでブログを始めたい」という方にとって、非常におすすめできる選択肢と言えるでしょう。

第3章:エックスサーバー契約前の準備とプラン選び

さあ、エックスサーバーの魅力が分かったところで、いよいよ契約の準備を始めましょう。

1. レンタルサーバーの種類を知っておこう(エックスサーバーは「共用サーバー」)

レンタルサーバーには、大きく分けて「共用サーバー」「VPS」「専用サーバー」の3種類があります。

  • 共用サーバー: 1台の大きなサーバーを複数のユーザーで共有して利用する形式です。エックスサーバーのX10, X20, X30プランなどはこれにあたります。料金が安く、サーバーの専門知識がなくても管理会社が運用・保守を行ってくれるため、初心者向けです。ただし、他のユーザーの影響を受ける可能性がゼロではありません(エックスサーバーは他のユーザーの影響を受けにくいよう工夫されています)。
  • VPS (Virtual Private Server): 1台のサーバーを仮想的に複数に分割し、それぞれをあたかも専用サーバーのように利用できる形式です。共用サーバーより自由度が高く、専用サーバーより安価です。ある程度の専門知識が必要になります。
  • 専用サーバー: 1台のサーバーをまるごと自分だけで占有して利用する形式です。最も自由度が高く、大規模サイトや特殊な要件がある場合に利用されますが、料金が非常に高く、サーバーの運用・保守は基本的に自分で行う必要があります。専門知識が必須です。

あなたがこれからウェブサイトやブログを始めるのであれば、迷わず「共用サーバー」を選びましょう。エックスサーバーのX10, X20, X30プランがこれに該当します。

2. プランを選ぼう(初心者にはX10プランがおすすめ)

エックスサーバーの共用サーバーには、主に「X10」「X20」「X30」という3つのプランがあります(時期によって名称が変わる可能性もあります)。これらのプランの違いは、主に利用できる容量や転送量、使える機能の一部などです。

プラン ディスク容量 転送量目安 料金(12ヶ月契約 月額換算) 特徴 初心者向け?
X10 300GB 900GB/日 1,100円程度 標準的なプラン。多くのサイトに対応。 非常におすすめ
X20 400GB 1.2TB/日 1,320円程度 X10より高機能・大容量。中規模向け。
X30 500GB 1.5TB/日 1,650円程度 最も高機能・大容量。大規模向け。

上記料金は目安です。キャンペーンや契約期間によって変動します。最新の料金は公式サイトをご確認ください。

これからウェブサイトやブログを始める初心者の方であれば、X10プランで十分です。300GBの容量は、個人ブログや中小規模のコーポレートサイトであればまず使い切ることはありません。機能面でも、X10プランでウェブサイト運営に必要な機能は全て揃っています。

将来的にウェブサイトが大きく成長し、X10プランでは容量や転送量が足りなくなった場合でも、後から上位プラン(X20, X30)へ簡単にプラン変更が可能です。まずは一番安価なX10プランから始めて、必要に応じてアップグレードするのが賢い方法です。

3. 契約期間を選ぼう

エックスサーバーの料金は、契約期間によって月額換算の金額が変わります。一般的に、契約期間が長いほど月額料金は安くなります。

  • 3ヶ月
  • 6ヶ月
  • 12ヶ月
  • 24ヶ月
  • 36ヶ月

最初の契約期間は、お試しで短期間にするか、長期割引を狙って長期間にするか迷うところです。

もし「本当に続けられるか不安」「お試しで少しだけ使ってみたい」という場合は、まずは3ヶ月や6ヶ月といった短期間から始めても良いでしょう。ただし、長期契約の方が断然お得です。

「今後しっかりウェブサイトを運営していくぞ!」という気持ちがあるなら、12ヶ月または36ヶ月契約が最もおすすめです。特に36ヶ月契約は月額料金が大幅に割引されます。

どちらにしても、まずは10日間の無料お試し期間がありますので、すぐに料金が発生するわけではありません。無料期間中に使い勝手や管理画面の雰囲気を確認してから、本契約に進むかどうかを決めることができます。

4. 支払い方法を確認しよう

エックスサーバーの支払い方法はいくつかあります。

  • クレジットカード決済: (Visa, Master, JCB, AMEX, Diners)最も一般的で手軽です。自動更新設定も可能。
  • 銀行振込: 指定の口座に振り込みます。
  • ペイジー (Pay-easy): 銀行のATMやインターネットバンキングから支払えます。
  • コンビニ払い: コンビニのレジで支払えます。

無料お試し期間中に本契約に進む場合は、これらの支払い方法で料金を支払うことになります。クレジットカードがあると、その後の自動更新なども設定できて便利です。

5. 契約に必要なもの

エックスサーバーの契約には、以下のものが必要です。

  • メールアドレス: 申し込み時の連絡や、サーバー情報の受け取りに使います。
  • 本人確認ができるもの: 運転免許証、健康保険証などの情報が必要です(申し込み時に入力)。
  • クレジットカード、銀行口座など: 料金の支払い方法に応じて準備します。

特にメールアドレスは、後からサーバーのログイン情報や重要な連絡が届くので、普段よく確認するアドレスを用意しましょう。

準備ができたら、いよいよエックスサーバーの申し込みに進みましょう!

第4章:いよいよ申し込み! エックスサーバー契約方法(初心者向け)

エックスサーバーの申し込みは非常に簡単です。特に初心者の方には、「WordPressクイックスタート」を利用する方法が断然おすすめです。これを使うと、サーバー契約、ドメイン取得、WordPressインストール、SSL設定といった、本来なら順番に設定する必要がある作業が、申し込みと同時にまとめて完了します。

ここでは、WordPressクイックスタートを利用する申し込み手順を詳しく解説します。(画像はありませんが、画面の表示に従って進めば大丈夫なように記述します)

手順1:エックスサーバー公式サイトにアクセス

まずはエックスサーバーの公式サイトにアクセスします。
検索エンジンで「エックスサーバー」と検索するか、直接URLを入力してください。

公式サイトを開いたら、「お申し込み」や「お申し込みはこちら」といったボタンを探してクリックします。

手順2:「10日間無料お試し 新規お申し込み」を選択

申し込みページに移動したら、「サーバー新規お申し込み」や「10日間無料お試し 新規お申し込み」といったボタンをクリックします。
(「既にエックスサーバーをご利用のお客様」という項目もありますが、初めての場合は必ず新規お申し込みを選びます。)

手順3:利用規約等への同意

「利用規約」「個人情報の取り扱いについて」などの同意を求められる画面が表示されます。内容を確認し、同意のチェックボックスにチェックを入れて、「お申し込みフォームに進む」ボタンをクリックします。

手順4:サーバー契約内容の入力

ここからが実際の入力作業です。

  1. サーバーID(任意): ここは特にこだわりがなければ、自動で入力されているもので構いません。後から利用することもほぼありません。
  2. プラン: 事前に決めたプラン(通常はX10)を選択します。
  3. WordPressクイックスタート: ここが重要です。「利用する」にチェックを入れます。チェックを入れると、WordPress関連の設定項目が表示されます。

    • 「利用する」にチェックを入れると、無料お試し期間がなくなりますが、代わりにサーバー契約と同時にWordPressサイトが使える状態になります。すぐにサイトを作り始めたい初心者の方にはこの方がスムーズです。無料お試し期間でじっくり試したい場合は「利用しない」を選択し、後から自分でWordPressをインストールすることも可能です(この後でインストール方法も解説します)。
    • 今回はクイックスタートを使う前提で進めます。
  4. 申し込み期間: 事前に決めた契約期間(3ヶ月〜36ヶ月)を選択します。長期の方がお得です。

手順5:WordPress情報の設定(WordPressクイックスタート利用時)

WordPressクイックスタートを「利用する」にチェックを入れた場合、以下の項目を入力します。

  1. 取得ドメイン名: ここであなたが作りたいウェブサイトの「住所」、つまりドメイン名を決めます。
    • 例: my-awesome-blog.com, taro-shop.jp など。
    • 入力欄の右側にある.com.jpといった部分は、ドメインの末尾(トップレベルドメインといいます)です。ここもいくつか候補から選べます。.com, .net, .org, .jpなどが一般的です。個人ブログなら.com.netあたりが無難でしょう。
    • 取得したいドメイン名を入力したら、「ドメイン検索」ボタンをクリックして、そのドメインが取得可能か確認しましょう。もし既に誰かが使っているドメイン名は取得できません。他の候補を試す必要があります。
    • 注意点: 一度取得したドメイン名は原則変更できません。後悔しないよう、慎重に決めましょう。シンプルで覚えやすく、内容が分かりやすいドメイン名が理想です。
    • ここで取得するドメインは、通常1年目は無料、2年目以降は更新料がかかります(キャンペーンによって無料期間が異なる場合があります。公式サイトをご確認ください)。
  2. ブログ名: あなたのウェブサイトやブログのタイトルです。後からWordPressの管理画面で変更できます。
    • 例: タロウの毎日ブログ, 〇〇株式会社 公式サイト など。
  3. ユーザー名: WordPressの管理画面にログインするためのユーザー名です。セキュリティのため、安易なユーザー名(adminなど)は避けましょう。
  4. パスワード: WordPressの管理画面にログインするためのパスワードです。推測されにくい複雑なパスワードを設定しましょう。忘れないようにメモしておいてください。
  5. メールアドレス: WordPressからのお知らせ(コメント通知など)を受け取るメールアドレスです。

  6. テーマ: WordPressのデザインテンプレート(テーマ)をここで選択・インストールできます。いくつか無料テーマが表示されます。

    • 例えば「Cocoon」「SANGO」「JIN」「THE THOR」「Lightning」など、人気テーマが表示されることがあります。(キャンペーンや時期によって表示されるテーマは異なります)
    • ここでは必ずしも選ぶ必要はありません。後からWordPress管理画面で他のテーマを探してインストールしたり、自分で購入した有料テーマをアップロードしたりすることも可能です。迷う場合は「インストールしない」を選んでも良いですし、気に入ったものがあればここで選んでおくと、すぐにサイトのデザインを確認できます。

手順6:お客様情報の入力

あなたの個人情報を入力します。

  • 氏名
  • フリガナ
  • 郵便番号
  • 住所
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • パスワード(これはXserverアカウントにログインするためのパスワードです。WordPressのパスワードとは別なので混同しないように!)
  • インフォメーションメールの配信希望(任意)
  • 規約への同意(再度確認)

正確に入力してください。入力したメールアドレス宛に、申し込み内容や今後の重要な情報が届きます。

手順7:申し込み内容の確認

入力した情報を最終確認する画面が表示されます。
サーバーID、プラン、契約期間、クイックスタートの情報(ドメイン名、ブログ名など)、お客様情報に間違いがないか、しっかりと確認しましょう。

問題なければ、「SMS・電話認証へ進む」ボタンをクリックします。

手順8:本人確認(SMSまたは電話認証)

不正申し込みを防ぐため、本人確認が行われます。

  1. 登録した電話番号が表示されます。
  2. 「SMSで認証コードを取得する」または「電話で認証コードを取得する」を選択します。どちらでも構いませんが、SMSの方が手軽です。
  3. 選択した方法で4桁の認証コードを受け取ります。
  4. 表示された入力欄にその認証コードを入力し、「認証する」ボタンをクリックします。

手段9:申し込み完了

認証が成功すると、申し込み完了画面が表示されます。
これでエックスサーバーの申し込み手続きは完了です!

手順10:申し込み完了メールの確認

申し込み完了後、登録したメールアドレス宛にエックスサーバーから複数のメールが届きます。特に重要なメールは以下の2つです。

  • 「[Xserver]■重要■サーバーアカウント設定完了のお知らせ」という件名のメール:
    • ここに、あなたが契約したサーバーの情報(サーバーID、IPアドレスなど)と、Xserverアカウントおよびサーバーパネルへのログイン情報(ログインURL、ログインID、パスワード)が記載されています。
    • このメールは非常に重要です!大切に保管してください。 パスワードなどの情報は人に知られないように注意しましょう。
  • 「[Xserver]■重要■サーバーご契約のお知らせ(お試し期間)」という件名のメール: (WordPressクイックスタートを利用しない場合)
    • お試し期間の開始や終了、本契約への移行に関する情報などが記載されています。

WordPressクイックスタートを利用した場合は、さらにWordPressのログイン情報なども記載されたメールが届くことがあります。

これで、あなたのサーバー契約手続きは全て完了しました。お疲れ様でした!

第5章:サーバー初期設定とログイン

申し込みが完了し、サーバーアカウント設定完了のメールを受け取ったら、いよいよサーバーの管理画面にログインしてみましょう。

エックスサーバーには、主に2つの管理画面があります。

  1. Xserverアカウント: 契約情報、料金支払い、プラン変更、追加サービスの申し込みなど、契約全体に関する管理を行います。
  2. サーバーパネル: 契約したサーバー自体の設定(ドメイン設定、SSL設定、WordPressインストール、メール設定、ファイル操作など)を行います。

それぞれのログイン方法は、先ほど届いた「[Xserver]■重要■サーバーアカウント設定完了のお知らせ」という件名のメールに記載されています。

Xserverアカウントへのログイン

メールに記載されているXserverアカウントのログインURLにアクセスします。
「会員IDまたはメールアドレス」と「Xserverアカウントパスワード」を入力してログインします。
ここでは契約内容の確認や料金の支払いなどが行えます。

サーバーパネルへのログイン

メールに記載されているサーバーパネルのログインURLにアクセスします。
「サーバーID」または「契約ドメイン」、そして「サーバーパネルパスワード」を入力してログインします。
こちらであなたのウェブサイトに関する様々な設定を行います。これから一番よく使う管理画面になるでしょう。

ログインできることを確認しておきましょう。

第6章:ドメインの設定

WordPressクイックスタートを利用した方は、申し込み時にドメインを取得し、サーバーとの紐付け(ネームサーバー設定)も自動で行われていますので、この章はスキップして次の章「WordPressのインストールと初期設定」に進んでいただいて構いません。

WordPressクイックスタートを利用しなかった方や、既に他社でドメインを取得している方は、ここでドメインの設定が必要です。

1. エックスサーバーでドメインを取得する場合(クイックスタート以外)

サーバー契約とは別に、エックスサーバーの関連サービス「エックスドメイン」などでドメインを取得することができます。
エックスドメインのサイトで希望するドメイン名を検索し、取得手続きを行います。

エックスサーバーでサーバー契約し、エックスドメインでドメインを取得した場合、ドメインとサーバーの紐付けは比較的簡単です。

2. 他社でドメインを取得した場合

お名前.com、ムームードメイン、スタードメインなど、エックスドメイン以外のサービスで既にドメインを取得している場合、そのドメインをエックスサーバーで使えるように設定する必要があります。

これには、「ネームサーバーの設定」という作業が必要です。これは、「このドメイン(住所)にアクセスがあったら、どこのサーバー(土地と建物)を見に行けば良いか」をインターネットに教えてあげる設定です。

手順は以下の通りです。

手順①:エックスサーバーのネームサーバー情報を確認する

あなたのエックスサーバーのネームサーバー情報を確認します。これは、サーバーパネルにログインし、「サーバー情報」などの項目で確認できます。
通常、エックスサーバーのネームサーバーは以下のようになっています(時期や環境によって異なる場合があるため、必ずサーバーパネルでご確認ください)。

  • ns1.xserver.jp
  • ns2.xserver.jp
  • ns3.xserver.jp
  • ns4.xserver.jp
  • ns5.xserver.jp

これらの情報をメモしておきます。

手順②:ドメイン管理会社でネームサーバーを設定する

ドメインを取得した会社の管理画面(例:お名前.comのNavi、ムームードメインのコントロールパネルなど)にログインします。
ドメイン一覧やドメイン設定のメニューの中に、「ネームサーバー設定」「DNS設定」といった項目があるはずです。
そこで、ドメイン管理会社のネームサーバー設定を、手順①で確認したエックスサーバーのネームサーバー情報に全て書き換えます。

例えば、ドメイン管理会社の画面で「ネームサーバー1」「ネームサーバー2」…という入力欄がある場合、そこにns1.xserver.jp, ns2.xserver.jp…というように入力していきます。

設定方法の詳細は、ドメインを取得した会社のヘルプやマニュアルをご確認ください。

手順③:エックスサーバー側でドメイン設定を追加する

次に、エックスサーバーのサーバーパネルにログインし、「ドメイン設定」のメニューを開きます。
「ドメイン設定追加」の項目で、あなたが他社で取得したドメイン名(例: my-awesome-blog.com)を入力し、「確認画面へ進む」→「追加する」と進みます。

手順④:設定が反映されるまで待つ

ネームサーバー設定の変更は、インターネット全体に情報が伝わるまで時間がかかります。通常は数時間から最大で72時間程度かかる場合があります。
設定が反映されるまでは、あなたのドメイン名でウェブサイトにアクセスしても、まだ何も表示されなかったり、以前の表示が残っていたりすることがあります。気長に待ちましょう。

ネームサーバー設定が正しく反映されると、あなたのドメイン名がエックスサーバーを指し示すようになり、エックスサーバー上に設置したウェブサイトが表示されるようになります。

第7章:WordPressのインストールと初期設定

ウェブサイト作成ツールのデファクトスタンダードともいえる「WordPress」をエックスサーバーにインストールし、最低限の初期設定を行いましょう。

1. WordPressクイックスタートを利用した場合

WordPressクイックスタートを利用した場合、申し込み完了時点でWordPressのインストールは完了しています。
申し込み完了メールに記載されているWordPressのログインURLとユーザー名、パスワードを使って、すぐにWordPressの管理画面(ダッシュボード)にログインできます。

WordPress管理画面へのログインURL例:
あなたのドメイン名/wp-admin/
例: https://my-awesome-blog.com/wp-admin/

このログイン画面から、申し込み時に入力したユーザー名とパスワードを入力してログインしてください。
ログインできたら、次の「WordPressの初期設定」に進んでください。

2. WordPressクイックスタートを利用しなかった場合(手動インストール)

クイックスタートを利用しなかった場合や、別の場所にWordPressをインストールしたい場合は、サーバーパネルから「WordPress簡単インストール」機能を利用します。

手順①:サーバーパネルにログイン

「[Xserver]■重要■サーバーアカウント設定完了のお知らせ」メールにある情報を使って、サーバーパネルにログインします。

手順②:「WordPress簡単インストール」を選択

サーバーパネルの画面にある「ホームページ」メニューの中から、「WordPress簡単インストール」をクリックします。

手順③:インストール先ドメインの選択

あなたがWordPressをインストールしたいドメイン名を選択します。ドメイン設定がまだの場合は、先にドメイン設定を行ってください。

手順④:インストール設定の入力

選択したドメインの「インストール済みWordPress一覧」または「新規インストール」の項目が表示されます。新しいWordPressをインストールする場合は「新規インストール」をクリックします。

以下の項目を入力します。

  • インストールURL: 通常は空欄のままで大丈夫です。(例:https://your-domain.com/ にインストールされる)もし https://your-domain.com/blog/ のようにサブディレクトリにインストールしたい場合は、/blog のように入力します。初めての場合は空欄推奨です。
  • ブログ名: あなたのウェブサイトのタイトルです。後から変更できます。
  • ユーザー名: WordPress管理画面のログインユーザー名です。セキュリティのため、安易なものは避けましょう。
  • パスワード: WordPress管理画面のログインパスワードです。強力なパスワードを設定し、忘れないようにメモしてください。
  • メールアドレス: WordPressからのお知らせを受け取るメールアドレスです。
  • データベース: 通常は「自動でデータベースを生成する」を選べばOKです。WordPressが必要とするデータベースが自動で作られます。

手順⑤:インストール実行

入力内容を確認し、「確認画面へ進む」ボタンをクリックします。
最終確認画面が表示されるので、内容に間違いがなければ「インストールする」ボタンをクリックします。

手順⑥:インストール完了

WordPressのインストールが開始され、数分で完了します。
完了画面に、WordPressのログインURL、ユーザー名、パスワード、データベース情報などが表示されます。
この情報は非常に重要です!必ずメモするか、画面を保存しておきましょう。

WordPress管理画面へのログインURL:
https://あなたのドメイン名/wp-admin/

このURLにアクセスし、表示されたユーザー名とパスワードを入力してログインしてください。

WordPressの初期設定(ログイン後)

WordPressの管理画面(ダッシュボード)にログインできたら、ウェブサイト公開に向けて最低限の初期設定を行いましょう。

1. 一般設定

ダッシュボードの左メニューから「設定」→「一般」と進みます。

  • サイトのタイトル: あなたのウェブサイト名(ブログ名)です。
  • キャッチフレーズ: ウェブサイトの説明文です。
  • WordPressアドレス (URL)サイトアドレス (URL): 通常は変更不要です。HTTPSになっているか確認しましょう。
  • 管理者メールアドレス: WordPressからのお知らせを受け取るメールアドレスです。
  • メンバーシップ: 複数人でWordPressを管理する場合などにチェックを入れますが、通常はチェック不要です。
  • 新規ユーザーのデフォルト権限: 新規ユーザーが登録された場合の権限です。
  • サイトの言語: 「日本語」になっているか確認します。
  • タイムゾーン: 「東京」になっているか確認します。
  • 日付のフォーマット、時刻のフォーマット: お好みの形式を選びます。
  • 週の始まり: 「月曜日」で良いでしょう。

設定を変更したら、一番下の「変更を保存」ボタンをクリックします。

2. 表示設定

「設定」→「表示設定」と進みます。

  • ホームページの表示:
    • 「最新の投稿」: ブログ形式にしたい場合に選びます。トップページに新しい記事が順に表示されます。
    • 「固定ページ (以下から選択)」: コーポレートサイトやお店のサイトのように、特定のページをトップページにしたい場合に選びます。「ホームページ」で表示したい固定ページを、「投稿ページ」でブログ記事一覧を表示したいページを選択します。まだ固定ページを作成していない場合は、後から設定できます。
  • 1ページに表示する最大投稿数: ブログ一覧などで表示する記事数です。
  • RSSフィードで表示する最新の項目: RSSフィードで配信する記事数です。
  • RSSフィードでの各投稿の表示: 記事の全文を表示するか、抜粋のみにするかを選べます。
  • 検索エンジンでの表示:検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にはチェックを入れないでください! これにチェックを入れると、あなたのサイトがGoogleなどの検索結果に表示されなくなってしまいます。サイト公開前に一時的にチェックを入れておいて、公開準備ができたらチェックを外す、という使い方はできますが、公開後は必ずチェックを外しましょう。

設定を変更したら、「変更を保存」をクリックします。

3. パーマリンク設定

「設定」→「パーマリンク」と進みます。
パーマリンクとは、各記事や固定ページのURLの形式のことです。分かりやすく、SEOにも有利な形式に設定することをおすすめします。

おすすめのパーマリンク設定は、「投稿名」または「カスタム構造」です。

  • 「投稿名」: https://your-domain.com/sample-post/ のようになります。記事のタイトルがURLに含まれるため、分かりやすいです。
  • 「カスタム構造」: /archives/%post_id%/category/%postname%/ など、自由に設定できます。よく使われるのは /archives/%post_id%//blog/%postname%/ などです。

初心者の方には、シンプルに「投稿名」を選ぶのがおすすめです。URLが日本語になってしまう場合は、記事ごとに手動で英数字に変更するか、URLを自動で英数字に変換するプラグインを利用しましょう。

設定を変更したら、一番下の「変更を保存」ボタンをクリックします。

4. テーマの選択とカスタマイズ

ウェブサイトのデザインを変更するには、「テーマ」を使います。
ダッシュボードの左メニューから「外観」→「テーマ」と進みます。

  • WordPressクイックスタートでテーマを選択した場合、そのテーマが有効化されています。
  • 新しいテーマを追加したい場合は、「新規追加」ボタンをクリックすると、WordPress公式の無料テーマを探すことができます。
  • 購入した有料テーマを使いたい場合は、「テーマのアップロード」をクリックして、zipファイルをアップロードします。

テーマをインストールしたら、「有効化」をクリックして、あなたのサイトに適用します。

テーマを有効化したら、「外観」→「カスタマイズ」から、サイトの色やヘッダー画像、背景画像、ウィジェット(サイドバーなどに表示されるパーツ)などを設定できます。設定項目はテーマによって異なります。

5. プラグインの導入

プラグインは、WordPressに機能を追加するための拡張機能です。お問い合わせフォーム、セキュリティ強化、SEO対策、表示速度改善など、様々なプラグインがあります。

ダッシュボードの左メニューから「プラグイン」→「新規追加」と進みます。

初心者の方がまず入れておきたい、おすすめのプラグインの例:

  • Contact Form 7: 簡単にお問い合わせフォームを作成できます。
  • Akismet Anti-Spam: スパムコメントを自動で判定してくれます(要APIキー取得)。
  • SiteGuard WP Plugin: WordPressのセキュリティを強化できます。ログインページのURL変更や、ログインロック機能など。
  • XML Sitemap & Google News feeds: 検索エンジン向けのサイトマップを自動生成し、Googleに通知します(SEO対策)。
  • EWWW Image Optimizer: 画像ファイルを自動で圧縮し、サイト表示を速くします。

プラグインは非常に便利ですが、入れすぎるとサイトが重くなったり、プラグイン同士の相性でエラーが発生したりすることもあります。必要なものだけを厳選して入れるようにしましょう。
また、古いプラグインはセキュリティリスクを高めることがあるので、常に最新の状態に保つようにしましょう。

インストールしたプラグインは「プラグイン」→「インストール済みプラグイン」で確認・有効化・停止・削除ができます。

これで、WordPressの最低限の初期設定は完了です。あとは「投稿」から記事を書いたり、「固定ページ」からサイトのページを作成したりして、コンテンツを作っていけば、あなたのウェブサイトが完成していきます。

第8章:エックスサーバーの便利な機能をもっと知ろう

エックスサーバーには、あなたのウェブサイト運営を助けてくれる便利な機能がたくさんあります。ここではその一部をご紹介します。全てサーバーパネルから設定できます。

1. 無料独自SSL設定(必須!)

ウェブサイトのURLを「http://」から「https://」にするための設定です。通信を暗号化し、セキュリティを高めます。今やSSL化されていないサイトは、Google Chromeなどのブラウザで「保護されていません」と表示されたり、検索順位が不利になったりするため、必ず設定しましょう。

エックスサーバーでは、無料かつ非常に簡単に独自SSLを設定できます。

  • サーバーパネルにログインします。
  • 「ドメイン」メニューから「SSL設定」をクリックします。
  • SSLを設定したいドメインを選択します。
  • 「独自SSL設定追加」タブをクリックします。
  • 通常は何も変更せず、「確認画面へ進む」→「追加する」と進めば設定完了です。

設定後、反映には数時間かかる場合があります。設定が完了すると、あなたのドメイン名が「https://」でアクセスできるようになります。
WordPressを使用している場合は、SSL化後にWordPress側の設定も確認・変更が必要です。通常は「設定」→「一般設定」のWordPressアドレスとサイトアドレスがhttps://になっているか確認します。なっていない場合は手動で変更し、サイト全体をHTTPSで表示するためのプラグイン(例: Really Simple SSL)を使うと簡単です。

2. 自動バックアップ機能と復元方法

エックスサーバーは、あなたのサーバーデータ(ウェブサイトのファイル)とMySQLデータベース(WordPressの記事内容など)を毎日自動でバックアップしてくれます。しかも、過去14日分も保持しています。これは万が一の際に非常に心強い機能です。

  • バックアップデータの確認や復元は、サーバーパネルの「バックアップ」メニューから行えます。
  • ファイルを復元したい場合は「MySQLデータベースの復元」、記事や設定などWordPressの内容を復元したい場合は「MySQLデータベースの復元」から操作します。
  • 復元も簡単な操作で行えますが、復元すると現在のデータが上書きされてしまうため、慎重に行いましょう。

3. ファイルマネージャーの使い方(FTPの代替)

ウェブサイトのファイルをサーバーにアップロードしたり、編集したり、削除したりするには、通常「FTPソフト」(FileZillaなど)という専用のソフトを使います。

しかし、エックスサーバーのサーバーパネルには「ファイルマネージャー」という機能があり、FTPソフトを使わなくてもブラウザ上からファイルの操作ができます。簡単なファイルのアップロードや編集であれば、ファイルマネージャーが非常に便利です。

  • サーバーパネルの「ホームページ」メニューから「ファイルマネージャー」をクリックします。
  • 新しいタブ/ウィンドウでファイルマネージャーが開きます。
  • 左側のツリー構造でドメイン名を選択し、public_htmlフォルダの中が、あなたのウェブサイトの公開フォルダです。
  • ファイルのアップロード、ダウンロード、編集、削除、フォルダ作成などが直感的に行えます。

4. メールアドレスの作成方法

あなたのドメイン名を使ったメールアドレス(例: [email protected])を作成できます。

  • サーバーパネルの「メール」メニューから「メールアカウント設定」をクリックします。
  • メールアドレスを作成したいドメインを選択します。
  • 「メールアカウント追加」タブをクリックし、以下の項目を入力します。
    • メールアドレス: @より前の部分(例: info
    • パスワード: メールアカウントのパスワードです。
    • 容量: メールボックスの容量です。
  • 「確認画面へ進む」→「追加する」で作成完了です。

作成したメールアドレスは、OutlookやGmailなどのメールソフトに設定して利用できます。設定に必要な情報は、作成完了画面や「メールアカウント一覧」から確認できます。

5. サブドメイン/マルチドメイン設定

  • マルチドメイン: 1つのサーバー契約で、複数の異なるドメイン名(例: site-a.comsite-b.net)を使って別々のウェブサイトを運営したい場合に設定します。サーバーパネルの「ドメイン設定」から追加できます。
  • サブドメイン: 1つのドメイン名の下に、別の名前を付けたドメイン(例: blog.your-domain.comshop.your-domain.com)を作りたい場合に設定します。サーバーパネルの「サブドメイン設定」から追加できます。

これらの機能を使えば、1つのエックスサーバー契約で複数のウェブサイトやブログ、用途に応じたページを運用することができます。

6. WAF設定(Webアプリケーションファイアウォール)

WAFは、ウェブサイトへの不正なアクセスや攻撃(SQLインジェクション、クロスサイトスクリプティングなど)をブロックするセキュリティ機能です。エックスサーバーでは、このWAFをサーバーパネルから簡単に有効/無効に設定できます。

  • サーバーパネルの「セキュリティ」メニューから「WAF設定」をクリックします。
  • 設定したいドメインを選択します。
  • WAFを有効にしたい項目にチェックを入れ、「設定変更」をクリックします。

通常は有効にしておくことをおすすめしますが、特定のプログラムが誤ってブロックされてしまう場合などに、一時的に無効にするなどの調整が必要になることもあります。

第9章:ウェブサイト公開後の運用・管理の基本

エックスサーバー上にウェブサイトやブログを公開したら、それで終わりではありません。安全かつ快適にサイトを運営していくためには、いくつかの運用・管理が必要です。

1. WordPressの更新を怠らない

WordPress本体、テーマ、プラグインは、常に最新の状態に保つことが非常に重要です。

  • セキュリティ: 古いバージョンには脆弱性が見つかることがあります。アップデートすることで、その脆弱性が修正され、セキュリティリスクが低減します。
  • 機能改善・バグ修正: 新しい機能が追加されたり、不具合が修正されたりします。
  • パフォーマンス改善: 表示速度が向上することがあります。

WordPressの管理画面にログインすると、アップデートがある場合は通知が表示されます。「ダッシュボード」→「更新」からまとめて更新できます。更新前には必ずバックアップを取っておくことを強くおすすめします(エックスサーバーの自動バックアップ機能があるため安心ですが、念のため手動でバックアップを取る癖をつけても良いでしょう)。

2. セキュリティ対策

エックスサーバー側でWAFや自動バックアップなどのセキュリティ機能を提供していますが、WordPress自体や運用面でも対策が必要です。

  • 推測されにくいパスワードを使う: WordPress管理画面、Xserverアカウント、サーバーパネル、FTP、メールなど、全てのパスワードは複雑で長いものに設定しましょう。
  • ログイン試行回数制限: 不正ログインを防ぐため、ログイン失敗回数を制限するプラグイン(例: SiteGuard WP Plugin)を導入しましょう。
  • 定期的なバックアップの確認: 自動バックアップが正常に行われているか、時々確認しましょう。
  • 不要なテーマやプラグインの削除: 使っていないテーマやプラグインはインストールしたままにせず、完全に削除しましょう。
  • エックスサーバーからのメール通知の確認: エックスサーバーからセキュリティに関する重要な通知が届くことがあります。必ず確認しましょう。

3. パフォーマンスの最適化

ウェブサイトの表示速度は、訪問者の満足度やSEOに影響します。

  • 画像の最適化: サイズの大きい画像をアップロードする前に圧縮したり、WordPressプラグイン(例: EWWW Image Optimizer)で自動圧縮したりしましょう。
  • キャッシュの活用: 一度表示したページの情報(キャッシュ)をブラウザやサーバー側に一時的に保存しておき、次回アクセス時に高速表示する仕組みです。WordPressプラグイン(例: WP Super Cache, W3 Total Cache)や、エックスサーバー側の機能(後述)で設定できます。
  • エックスサーバーのキャッシュ設定: サーバーパネルの「WordPress」メニューにある「[mod_pagespeed設定]」や「[キャッシュ設定]」などを活用することで、WordPressの表示速度を改善できる場合があります(設定は慎重に行いましょう)。

4. エックスサーバーのサポート活用方法

もし自分で解決できない問題が発生したら、エックスサーバーのサポートを利用しましょう。

  • マニュアル・FAQ: 公式サイトに非常に詳しいマニュアルやよくある質問集があります。まずはここで検索してみましょう。
  • メールサポート: 問い合わせフォームからメールで質問できます。回答には時間がかかる場合があります。
  • 電話サポート: 受付時間内であれば、電話で直接問い合わせることができます。急いでいる場合や、状況を説明しにくい場合に便利です。

サポートに問い合わせる際は、状況を正確に伝えるために、利用しているサービス名(サーバーID、ドメイン名など)、発生している問題、試したこと、エラーメッセージなどを具体的に記載または伝えると、スムーズな対応が期待できます。

第10章:よくある質問(FAQ)

初心者の方がエックスサーバーに関してよく疑問に思う点をまとめました。

Q1. 申し込み後、いつからウェブサイトが見られるようになりますか?

A. WordPressクイックスタートを利用した場合、申し込み完了後すぐにサーバー・ドメイン・WordPressの設置が完了するため、数十分〜数時間であなたのドメイン名でウェブサイトが表示されるようになることが多いです。
WordPressクイックスタートを利用せず、自分でドメインを設定してWordPressをインストールした場合、ドメインのネームサーバー設定の反映に数時間〜最大72時間程度かかる場合があります。設定が反映され次第、表示されるようになります。

Q2. 10日間無料お試し期間について教えてください。

A. エックスサーバーの共用サーバーには、申し込みから10日間の無料お試し期間があります(WordPressクイックスタートを利用した場合は無料お試し期間はありません)。
この期間中は、サーバーの各種機能や管理画面を自由に試すことができます。WordPressのインストールや簡単なウェブサイト作りを試してみるのも良いでしょう。
無料期間終了までに本契約に進まない場合、サーバーは自動的に停止され、契約解除となります。料金は発生しません。無料期間終了後も利用したい場合は、無料期間中に料金を支払って本契約に進む必要があります。

Q3. 契約更新について教えてください。

A. 契約期間が終了する前に、登録メールアドレス宛に更新案内のメールが届きます。
エックスサーバーの料金は前払い制です。契約期間が終了する日までに次の期間の料金を支払うことで契約を更新できます。
クレジットカード情報を登録しておけば、自動更新設定も可能です。手動で更新する場合は、Xserverアカウントにログインして支払い手続きを行います。
更新を忘れて契約が切れてしまうと、サーバーが停止し、ウェブサイトが見られなくなってしまいますので注意しましょう。

Q4. 契約途中でプラン変更はできますか?

A. はい、可能です。X10プランからX20プランへ、X20プランからX30プランへなど、上位プランへの変更はいつでも行えます(下位プランへの変更はできません)。
プラン変更はXserverアカウントから手続きできます。プラン変更にかかる費用や、変更後の料金体系については、エックスサーバーの公式サイトでご確認ください。

Q5. エックスサーバーを解約したい場合はどうすれば良いですか?

A. 無料お試し期間中に本契約に進まなければ、期間終了後に自動で契約解除となります。
本契約後に解約したい場合は、Xserverアカウントにログインし、解約手続きを行います。契約期間の途中で解約した場合でも、支払い済みの料金は返金されないのが一般的です。更新を希望しない場合は、次回の更新日までに解約手続きまたは自動更新設定を解除する必要があります。

まとめ:あなたのウェブサイト運営の第一歩はここから!

エックスサーバーの契約からWordPressを使ったウェブサイトの立ち上げ、そして基本的な運用・管理まで、初心者向けに詳しく解説してきました。

最初は難しそうに感じるかもしれませんが、エックスサーバーは非常に分かりやすい管理画面と充実したサポートを備えています。この記事で解説した手順に沿って一つずつ進めていけば、きっとあなたも自分のウェブサイトをインターネットに公開できるはずです。

  • まずは無料お試し(またはWordPressクイックスタート)で実際に触ってみましょう。
  • 申し込みはWordPressクイックスタートを利用すると手間が省けておすすめです。
  • ドメインとサーバーが繋がったら、WordPressにログインして基本設定を行いましょう。
  • SSL化は必ず設定してください。
  • 日々の運用では、WordPressの更新バックアップを忘れずに。

ウェブサイトやブログ作りは、最初は戸惑うことも多いですが、慣れてくればどんどん楽しくなってきます。この記事が、あなたのウェブサイト運営の素晴らしい第一歩となることを願っています。

さあ、あなたのアイデアを形にして、世界に発信しましょう! 応援しています!


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