【Java版】マイクラ ブレイズトラップ 簡単な作り方


マインクラフト Java版:超効率的で簡単なブレイズトラップの作り方(詳細解説)

Minecraftの世界において、ポーション醸造やエンダードラゴン討伐に不可欠なアイテムは何でしょうか?その答えの一つが、「ブレイズロッド」です。そして、ブレイズロッドを効率的に大量に入手するための最良の方法が、「ブレイズトラップ」の建設です。

この記事では、Minecraft Java版における、比較的簡単に建築でき、かつ非常に効率の良いブレイズトラップの作り方を、ステップごとに、まるで隣で手取り足取り教えているかのように詳細に解説していきます。ネザーでの危険な作業にはなりますが、このトラップさえ完成すれば、ブレイズロッド、ひいてはエンダーパールや強力なポーションの確保に困ることはなくなるでしょう。さあ、ネザーの炎の世界へ旅立ち、ブレイズたちの力を借りて、サバイバル生活をさらに豊かにしましょう。

序章:なぜブレイズトラップが必要なのか?その魅力と仕組み

ブレイズトラップの作り方を学ぶ前に、まずは「なぜブレイズトラップを作るのか」「作るとどんな良いことがあるのか」について理解を深めましょう。

ブレイズロッドの重要性

ブレイズはネザーに生息する敵対モブで、倒すと「ブレイズロッド」をドロップします。このブレイズロッドが、Minecraftにおける非常に重要なアイテムの起点となります。

  1. ポーション醸造の基盤: ブレイズロッドをクラフトすると「ブレイズパウダー」になり、これがポーション醸造台の燃料として必須です。さらに、ブレイズパウダーそのものが、治癒のポーションなど様々なポーションの材料となるグロウストーンダストやレッドストーンダストを醸造するための「ネザーウォート」のポーションを作るための材料となります。
  2. エンダーアイの作成: ブレイズパウダーとエンダーパールをクラフトすると「エンダーアイ」ができます。エンダーアイは、失われたポータルを見つけるため、そしてポータルを起動させるために不可欠です。エンダードラゴン討伐を目指すなら、大量のエンダーアイが必要になります。
  3. 燃料: ブレイズロッドは、かまどの燃料としても非常に優れています。木炭や石炭よりも長い時間燃焼するため、大量のアイテムを精錬する際に役立ちます。
  4. 経験値: ブレイズは、倒すと比較的多くの経験値をドロップします。トラップで効率的に処理することで、エンチャントに必要な経験値稼ぎにも利用できます。

このように、ブレイズロッドはMinecraftの後期コンテンツに進む上で避けては通れないアイテムです。手作業でブレイズを狩るのは危険で効率も悪いですが、ブレイズトラップを使えば安全な場所で、大量かつ自動的に(または半自動的に)ブレイズロッドと経験値を手に入れることができます。

ブレイズトラップの基本的な仕組み

ブレイズトラップの基本的な仕組みは、ネザー要塞内に自然生成される「ブレイズスポナー」を利用することにあります。

  1. スポナーの利用: ブレイズスポナーは、プレイヤーが一定範囲内にいると定期的にブレイズをスポーンさせます。トラップは、このスポナーの特性を最大限に利用します。
  2. 誘導・集約: スポーンしたブレイズを、特定の場所(通常はトラップの中心や処理層)へ誘導・集約します。ブレイズは空中を浮遊するため、水流による誘導はできません。代わりに、ピストンで押したり、閉鎖空間を作って特定の方向へ歩かせたり、あるいは単に落下させたりといった方法が取られます。この記事で紹介する簡単な方法では、スポナー周辺でブレイズをスポーンさせ、ピストンで特定の場所へ押し出し、落下させて集めます。
  3. 処理(キル): 集約されたブレイズを倒します。手作業で倒すことで経験値を得る方法と、溶岩や窒息、落下ダメージなどを利用して自動的に倒す方法があります。簡単なトラップとしては、手作業で倒す方式が推奨されます。エンチャントされた剣(特にドロップ増加III)を使うことで、ブレイズロッドの収穫量を大幅に増やせます。
  4. アイテム回収: 倒したブレイズがドロップしたアイテム(ブレイズロッドなど)を、ホッパーやホッパー付きトロッコなどを使って安全かつ自動的に回収し、チェストに送ります。

この一連の流れを自動化または半自動化するのがブレイズトラップです。構造は多岐にわたりますが、今回解説するのは、比較的少ない資材と簡単なレッドストーン回路で実現できる、基本的なピストン式落下集約トラップです。

準備:ブレイズトラップ建設に必要なもの

ブレイズトラップの建設は、ネザーという危険な環境で行われます。万全の準備が成功の鍵です。必要なアイテム、道具、そして心構えを確認しましょう。

必須アイテム・ブロック

以下のアイテムは、トラップ建設のために必ず用意しておきましょう。数量は目安です。トラップの規模や設計によって多少変動します。

  • 丸石や石レンガなど、爆破耐性のあるブロック: 大量(最低でもスタック単位で数個~10個程度)。ネザーのガストの攻撃や、万が一の事故に耐えられます。ネザーラックは燃えたり壊れやすかったりするので避けた方が無難です。
  • ガラスブロックまたはガラス板: ある程度(スタック単位で1~2個程度)。トラップの内部を見るためや、安全な作業スペースを作るために役立ちます。
  • ピストン: 複数個(最低16個)。ブレイズを押し出すために使用します。粘着ピストンでも問題ありませんが、通常のピストンで十分です。
  • レッドストーンダスト: 大量(スタック単位で数個)。ピストンやその他レッドストーンコンポーネントを接続するために使います。
  • レッドストーンリピーター: ある程度(10個程度)。レッドストーン信号の強化や遅延に使います。
  • レッドストーンコンパレーター: 数個。ピストン押し出し機構の回路に使います。(簡単な設計なら不要な場合もありますが、あると便利です)
  • レバーまたはボタン: 数個。レッドストーン回路を起動するために使います。簡単なON/OFFならレバーが便利です。
  • ホッパー: 複数個(最低5個程度)。ドロップアイテムを回収するために使います。
  • チェスト: 複数個(少なくとも1個)。回収したアイテムを保管します。チェストを連結することで大容量化できます。
  • ハシゴ: ある程度(スタック単位で1個程度)。上下移動用に使います。
  • 松明: 大量(スタック単位で数個)。ネザー要塞内の安全確保、湧きつぶし、そしてトラップ建設中の一時的なスポナー停止に使います。
  • 作業台: 1個。ブロックやアイテムをクラフトするために必要です。
  • かまど: 1個。ネザーのソウルサンドなどを焼いてガラスを作る場合などに必要です。
  • シャベル: ネザーラックなどを素早く掘るために効率IIIなどが付与されていると便利です。
  • ツルハシ: 丸石などを回収するために効率IIIなどが付与されていると便利です。シルクタッチ付きツルハシがあれば、グロウストーンなどを壊さずに回収できます。
  • 剣: ブレイズを倒すために必須です。エンチャント(特にドロップ増加III、聖なる力V、火属性II)が付与されていると、効率と安全性が格段に向上します。経験値稼ぎも兼ねるなら、修繕や耐久力IIIも重要です。
  • 防具: ダイヤモンド製など、高性能な防具を装備しましょう。特に火炎耐性エンチャントが付与されていると、ブレイズの攻撃やネザーの溶岩に対する安全性が大幅に向上します。最低でも火炎耐性I、可能であれば火炎耐性IVのエンチャントが欲しいところです。
  • 弓と矢: 遠距離から敵を排除したり、ガストに対応したりするために必要です。
  • 食料: 満腹度を維持し、HP回復ができるものを十分に持ち込みましょう。ステーキや金ニンジンなどがおすすめです。
  • 火炎耐性のポーション: 非常に重要です。ブレイズの攻撃や溶岩の危険から一時的に完全に身を守ってくれます。最低でも数本、できればたくさん持っていきましょう。長時間持続するタイプ(8分)が便利です。
  • 回復のポーション: 緊急時のHP回復に使います。
  • エンダーパール: 緊急回避に使えます。ネザーの地形は予測不能なので、持っていると安全性が増します。
  • ベッド: ネザーでは使えません! オーバーワールドに戻ってスポーン地点を設定するか、ネザー要塞の比較的安全な場所にリスポーンアンカーを設置する(ただし大量のグロウストーンが必要)などの対策を考えましょう。簡易的な安全地帯を作る方が現実的かもしれません。
  • 空のバケツまたは水入りバケツ: ネザーでは水は設置できませんが、溶岩をせき止めたり、万が一の事故に備えたりするために持っておくと良いでしょう。溶岩源をブロックに変えるために砂や砂利などのブロックも有効です。

推奨されるエンチャント

ブレイズトラップ建設と運用において、以下のエンチャントがあると非常に役立ちます。

  • 防具:
    • 火炎耐性IV:ブレイズの火球ダメージをほぼ無効化できます。これがあるかないかでネザーでの生存率が劇的に変わります。
    • 耐久力III:装備の持ちを良くします。
    • 修繕:経験値で耐久力を回復できます。トラップ運用で得られる経験値を活用できます。
  • ツルハシ/シャベル:
    • 効率III〜V:掘削速度が上がり、作業効率が向上します。
    • 耐久力III:ツールの持ちが良くなります。
    • 修繕:経験値で耐久力を回復できます。
  • 剣:
    • ドロップ増加III:ブレイズロッドのドロップ率が大幅に増加します。トラップを作る最大の目的と言っても過言ではありません。
    • 聖なる力V:アンデッド特攻ですが、ブレイズには効果がありません。炎属性IIの方が有効です。しかし、ネザーにはウィザースケルトンなどの他の敵もいるため、汎用性の高いエンチャントも考慮に入れると良いでしょう。
    • 炎属性II:ブレイズに継続ダメージを与え、素早く処理できます。
    • 耐久力III:剣の持ちが良くなります。
    • 修繕:経験値で耐久力を回復できます。

心構えと安全対策

  • 焦らない: ネザーでの作業は危険が伴います。一つ一つの作業を慎重に行いましょう。
  • 周囲を確認: 作業中も常に周囲に他の敵(ガスト、ウィザースケルトンなど)がいないか注意しましょう。
  • 退路を確保: 緊急時にすぐに安全な場所に逃げられるよう、常に退路を意識しましょう。
  • 安全地帯の確保: 作業に取り掛かる前に、スポナーの近くに一時的な安全地帯(壁と天井で囲まれたスペース)を作りましょう。
  • こまめなポーション使用: 火炎耐性のポーションは惜しみなく使いましょう。効果が切れる前に再度飲む習慣をつけましょう。
  • インベントリ管理: 持ち物を整理し、必要なものがすぐに取り出せるようにしておきましょう。

これらの準備をしっかりと行うことで、ブレイズトラップ建設の成功率と安全性が格段に向上します。

ステップ1:ブレイズスポナーを見つける

ブレイズトラップの建設は、ブレイズスポナーを見つけることから始まります。ブレイズスポナーは、ネザー要塞の中にのみ自然生成されます。

ネザー要塞の探索

  1. ネザーへの移動: まずはオーバーワールドで黒曜石を使ってネザーポータルを作り、ネザーへ移動します。
  2. 要塞を見つける: ネザーは非常に危険な場所です。ガストの攻撃、ゾンビピグリン、ウィザースケルトン、そして無数の溶岩の海など、常に危険に晒されています。慎重に探索を進め、ネザー要塞を見つけましょう。ネザー要塞は、暗い赤みがかったレンガのようなブロックで構成された巨大な構造物です。
  3. 要塞内の探索: 要塞内部に入ったら、ブレイズスポナーを探します。スポナーは、ブレイズがスポーンする特定の部屋や通路に設置されています。見た目は黒い格子状のブロックで、内部にブレイズが回転しているのが見えます。スポナーの周囲には、通常複数のブレイズがうろついています。

スポナーの選定と安全確保

ブレイズスポナーを見つけたら、すぐに近づくのは危険です。遠距離から弓でブレイズを排除するか、火炎耐性ポーションを飲んでから近づきましょう。

  1. スポナーの確認: 見つけたスポナーがトラップ建設に適しているかを確認します。理想的なスポナーは、周囲に比較的広い空間があるものです。壁に埋まっていたり、狭い場所に生成されたりしているスポナーは、後の作業が大変になる可能性があります。スポナーの周りが開けているほど、作業がしやすくなります。
  2. スポナーの一時停止: ブレイズスポナーは、周囲9x9x3ブロックの範囲(中心はスポナーブロック)にプレイヤーがいるとブレイズをスポーンさせます。トラップ建設中はブレイズに邪魔されたくないので、スポナーを一時的に停止させます。スポナーブロックの上、下、東西南北、そして角を含むスポナーブロックに隣接するすべての面に松明を設置します。これにより、スポナーはその周りの空間にブレイズをスポーンできなくなります。スポナーの9x9x3の湧き範囲内にも松明を置くとより安全です。これで、一時的に安心して作業ができます。
  3. 周囲の安全確保: スポナーが停止しても、要塞内にはまだ他の敵がいます。ガストやウィザースケルトンなどがスポナーの近くに来ないよう、必要に応じて周囲にも松明を設置して湧きつぶしを行い、安全な作業範囲を確保しましょう。スポナーのある部屋や通路の入り口を壁で塞ぐのも有効です。
  4. 一時的な安全地帯の確保: スポナーのすぐ近くに、一時的な作業拠点となる安全な小部屋を作りましょう。丸石などの爆破耐性のあるブロックで、最低限の壁、天井、床があるスペースです。ここでインベントリを整理したり、危なくなったら避難したりできます。チェストやかまど、作業台を置くと便利です。

ステップ2:スポナー周辺の整地と湧き層の確保

スポナーの一時停止と安全確保ができたら、いよいよトラップの本体部分の建設準備です。

湧き範囲の理解

ブレイズスポナーは、スポナーブロックを中心に9x9x3の範囲(X軸±4、Y軸±2、Z軸±4)にブレイズをスポーンさせます。トラップを効率的に機能させるためには、この湧き範囲内を完全に、ブレイズがスポーンできる状態にする必要があります。

  1. 湧き範囲の特定: スポナーブロックを基準に、正確な9x9x3の範囲を特定します。スポナーブロックの中心を(0,0,0)とした場合、X座標は-4から+4、Y座標は-2から+2、Z座標は-4から+4の範囲です。この範囲を、目印のブロックなどで囲ってみるとわかりやすいでしょう。
  2. 範囲内の整地: 特定した9x9x3の範囲内にある、ブレイズのスポーンを妨げる可能性のあるブロック(松明、ハーフブロック、階段ブロックなど)や、地形の凹凸を全て取り除きます。壁や天井、床がこの範囲にかかっている場合は、必要に応じて壊して空間を確保します。完全に空洞にする必要はありませんが、ブレイズがスポーンして移動できる平坦な場所が必要です。
  3. 湧き層(プラットフォーム)の設置: スポナーブロックの下方2ブロック目に、ブレイズがスポーンするための床となる「湧き層」を設置します。スポナーブロックの中心Y座標を基準にすると、Y-2の高さに床を作ります。この床は、9×9の範囲(X軸±4、Z軸±4)をカバーするように敷き詰めます。湧き層のブロックは、ブレイズがその上にスポーンできるブロックなら何でも構いませんが、後のピストン設置のために普通のブロック(丸石など)が良いでしょう。
    • なぜ下方2ブロック目か? ブレイズはY-2からY+2の高さにスポーン可能ですが、落下させてダメージを与える設計にする場合、スポーンしたブレイズがスムーズに落下地点へ誘導されるように、スポナーの真下に湧き層を作るのが一般的です。下方2ブロック目にすることで、スポナーブロックから一定の距離が確保されつつ、落下開始地点となります。
  4. 湧き層周辺の壁の建設: 湧き層(9×9)の周囲に、高さ3ブロックの壁を建設します。これは、スポーンしたブレイズがこの範囲外に逃げ出すのを防ぐためです。壁の材料は、丸石などの爆破耐性ブロックが良いでしょう。この壁は湧き層の端に沿って建てます。湧き層から壁の内側までのスペースは9×9になります。壁の高さは、ブレイズが壁を乗り越えられない3ブロックが必要です。
  5. 湧き範囲外の湧きつぶし: スポナーの9x9x3の湧き範囲の外側にも、ブレイズや他の敵対モブが湧かないように徹底的に松明を設置します。これにより、ブレイズは意図した湧き範囲内にのみスポーンするようになり、トラップの効率が上がります。特にスポナーのある部屋の床、壁、天井、そして周囲の通路は、松明で明るくしておきましょう。ガストの攻撃を防ぐために、湧き範囲の上や周囲に天井や壁を追加で設けるのも有効です。

ステップ3:ブレイズ誘導・集約システムの構築(ピストン式)

湧き層が完成したら、次にスポーンしたブレイズを処理層へ誘導するためのシステムを構築します。簡単な方法として、ピストンでブレイズを中央の落下穴へ押し出す方法を採用します。

ピストンの設置

  1. 中央落下穴の決定: 湧き層(9×9)の中央に、ブレイズを落下させるための1×1または2×2の穴を設けます。簡単なのは1×1の穴です。9×9の中心はちょうど中央がないため、便宜的に中心付近の1×1ブロックを落下穴とします。(例:9×9のマス目を座標で考えると、中心は(4,4)~(5,5)の間に来ますが、ブロックとしては(4,4), (4,5), (5,4), (5,5)の4ブロックです。このうちの1つ、例えば(4,4)を落下穴とします。)この記事では、9×9の湧き層の中心付近に1×1の穴を設けることを前提に進めます。
  2. ピストン配置場所の掘削: 湧き層の床のに、ピストンを設置するためのスペースを掘ります。湧き層の床のブロックを壊すのではなく、その下にあるブロックを掘るということです。ピストンは、湧き層の床と同じ高さに、中央の落下穴に向かって設置します。
  3. ピストンの設置: 湧き層の床と同じ高さに、中央の落下穴を取り囲むようにピストンを設置します。ピストンは全て中央の落下穴の方向を向くように設置します。例えば、9×9の湧き層で中央に1×1の穴を設ける場合、その穴の周囲8ブロック(あるいは、少しずらして複数のピストン)からブレイズを押し出すようにピストンを配置します。
    • より効率的なデザインとしては、9×9の湧き層の端に沿ってピストンを配置し、そこから複数回プッシュして中央に集める方法があります。簡単な設計として、湧き層の四辺(中央付近を除く)にピストンを配置し、一斉に中央へ押し出す方式を考えます。
    • 湧き層の四辺、中央の落下穴から少し離れた位置にピストンを設置します。例えば、9×9の湧き層の各辺(長さ9ブロック)のうち、中央の1ブロックを避けて両側にピストンを2~3個ずつ設置します。合計で10~16個程度のピストンを使うことになります。これらのピストンは全て中央の落下穴方向を向くように設置します。

レッドストーン回路の構築

ピストンを設置したら、これらを連動して動かすためのレッドストーン回路を構築します。ブレイズを効率的に中央に集めるためには、ピストンを定期的に素早くON/OFFするパルス回路が必要です。簡単な回路として、レバーで起動するピストンパルス回路を作ります。

  1. レッドストーン配線: 設置した全てのピストンの後尾にレッドストーンダストを繋げます。ピストンはブロックを通して信号を受け取ることができるので、ピストンの後ろにブロックを置いて、その上にレッドストーンダストを敷くことができます。全てのピストンに信号が届くように配線します。
  2. 信号の伝達: レッドストーン信号は15ブロックで減衰します。信号が弱くなる場合は、レッドストーンリピーターを適切な間隔(15ブロック以内)で設置して信号を強化します。リピーターの向きに注意してください。信号が流れる方向と同じ向きに設置します。
  3. パルス回路(クロック回路)の作成: ブレイズを断続的に押し出すため、ピストンを定期的にON/OFFする回路が必要です。簡単なクロック回路を組み込みます。
    • 方法1:レッドストーンコンパレーターを使ったシンプルなクロック回路:
      • ブロックをコの字型に3つ置きます。
      • コの字型の片方の端にレッドストーンコンパレーターを設置します。コンパレーターは、ブロックから離れる側を向くように置きます。コンパレーターの前面の松明は消灯している状態にします。
      • コンパレーターの後ろにレッドストーンダストを1つ置きます。
      • コの字型の残り2辺と、コンパレーターの側面をレッドストーンダストで繋ぎます。これにより、レッドストーンダストがループ状になります。
      • このループ状のレッドストーンダストのどこかに、信号を注入するためのブロックとレバー(またはボタン)を設置します。
      • コンパレーターを右クリックして、前面の松明が点灯する「比較モード」にします。
      • レバーを一瞬ONにしてすぐにOFFに戻すと、レッドストーン信号がループを回り始め、点滅(パルス)します。
    • 方法2:リピーターを使った簡単なクロック回路:
      • レッドストーンダストをコの字型に置きます。
      • コの字型の両端にレッドストーンリピーターを向かい合わせに設置します。リピーターの遅延設定は自由ですが、ここではデフォルト(遅延1)で構いません。
      • コの字型の真ん中のレッドストーンダストに繋がるように、ブロックとレバー(またはボタン)を設置します。
      • レバーを一瞬ONにしてすぐにOFFに戻すと、リピーターを通して信号がループし、パルス信号が生成されます。
    • どちらの回路もシンプルですが、コンパレーター式の方がコンパクトになることが多いです。
  4. ピストン回路への接続: 作成したパルス回路から、ピストンに繋がっているレッドストーン配線に信号を繋げます。これにより、パルス回路がONになると、ピストンが定期的にON/OFFを繰り返すようになります。パルス回路にはレバーを設置し、必要なときだけピストンを動かせるようにするのが便利です。
  5. ブレイズの閉じ込め: ピストンを設置した湧き層の壁の上に、ブレイズがピストンで押されたときに落下穴以外へ逃げ出さないように、高さ1ブロック分の壁やトラップドアなどを設置します。トラップドアを使うと、湧き層へのアクセス通路としても利用できます。トラップドアを閉じると壁になり、開けると床になるため便利です。

ステップ4:落下シャフトと処理層の構築

ブレイズが中央の穴に集まったら、次にそれらを処理層へ落下させるためのシャフト(縦穴)と、安全にブレイズを倒せる処理層を構築します。

落下シャフトの掘削

  1. 落下ダメージの計算: ブレイズを手作業で倒す場合、効率よく1撃で倒せるように、落下ダメージでブレイズの体力をギリギリまで減らすのが一般的です。ブレイズの最大体力は20(ハート10個)です。落下ダメージは落下距離から3を引いた値(最小ダメージは1)です。つまり、落下距離1からはダメージを受けず、落下距離4でダメージ1、落下距離23でダメージ20を受けます。
    • ダイヤモンド剣でエンチャントなしの場合、攻撃力は7です。クリティカルヒットで10.5。
    • 聖なる力Vが付与されたダイヤモンド剣の場合、攻撃力は7+12.5=19.5。クリティカルで29.25。
    • ドロップ増加IIIはダメージには関係ありません。
    • ブレイズはアンデッドではないため、聖なる力の追加ダメージはありません。炎属性IIで追加ダメージを与えることはできますが、一撃で倒すためには落下ダメージで体力を減らすのが最も効果的です。
    • エンチャントなしダイヤモンド剣で一撃で倒すには、落下ダメージで最低でも13ダメージを与える必要があります。落下距離は13+3=16ブロックです。
    • 攻撃力が高めの剣(例:鋭さIVダイヤモンド剣:攻撃力7+6=13、クリティカル19.5)なら、必要な落下距離は短くなります。
    • 一般的には、落下距離を21ブロックに設定することが多いです。これにより、ブレイズは18ダメージを受け、体力が残り2になります。この体力なら、どんな剣でも素早く確実に倒すことができます。また、ほとんどのプレイヤーが持っているであろうドロップ増加III付きの剣でも、この体力なら問題なく処理できます。
  2. 落下シャフトの掘削: 中央の1×1(または2×2)の穴から、下に向かって壁を壊しながら落下シャフトを掘り下げていきます。落下距離を21ブロックとする場合、湧き層の床から数えて21ブロック下まで掘り進めます。掘削中はブレイズや他のモブが落下してくる可能性があるので注意が必要です。壁を掘る場合は、丸石などの爆破耐性ブロックで囲うように掘り進むと安全です。ハシゴを設置しながら降りていくと、後で上に戻るのが楽になります。

処理層の建設

落下シャフトの最下部に、ブレイズを処理するための安全なスペースを構築します。

  1. 落下地点の確認: 落下シャフトの最下部、掘り下げた地点に、ブレイズが着地する場所を作ります。この場所は、トラップの床になります。
  2. アイテム回収機構の設置: ブレイズが落下してくる地点の真下に、ホッパーを設置します。ブレイズを倒した際にドロップしたアイテムは、このホッパーが吸い上げます。ホッパーはチェストに繋がるように設置します。複数のホッパーを連結し、最終的に一つ以上のチェストにアイテムが流れるようにします。チェストは大容量にするために複数個を連結しておくと便利です。
  3. プレイヤー待機スペースの構築: ホッパーの上に、ブレイズを安全に攻撃できるプレイヤー待機スペースを作ります。
    • ブレイズが落下してくるブロックのに、プレイヤーが立つためのスペースを設けます。
    • プレイヤーが立つスペースから、落下してきたブレイズの足元や下半身を攻撃できるように、1ブロック分の隙間を設けます。落下してきたブレイズはホッパーの上に集まりますが、その上にブロックを置いてしまうと攻撃できなくなります。そこで、ホッパーのに、プレイヤー側から見て1ブロック分の隙間を残してブロックを設置します。この隙間から剣を振ることで、ブレイズに攻撃が当たります。
    • ブレイズはプレイヤーを視認すると火球を飛ばして攻撃してきます。しかし、プレイヤーが1ブロック分の隙間から攻撃し、全身が見えない状態であれば、ブレイズはプレイヤーを視認できず、攻撃してこなくなります。これが、安全にブレイズを処理する鍵となります。
    • プレイヤー待機スペースの壁と天井は、丸石などのブロックで完全に覆います。これにより、ブレイズの攻撃を防ぎ、ガストなどの外部からの攻撃も防ぐことができます。プレイヤーが立つ場所から、落下してきたブレイズを攻撃できる1ブロックの隙間だけが開いている状態にします。
    • 安全のために、待機スペースの内側にも松明を設置して湧きつぶしをします。
  4. 待機スペースへのアクセス: 作成した待機スペースへ安全に行き来できるように、ハシゴや階段、またはネザーゲートなどを使ってアクセス路を確保します。ネザーゲートを使ってオーバーワールドとの間を行き来できるようにしておくと、アイテムの搬出や回復に戻るのが容易になります。

ステップ5:最終調整と稼働開始

トラップの主要部分が完成したら、最終的な確認と調整を行い、いよいよ稼働させます。

最終確認

  1. スポナー周辺の松明確認: ブレイズをスポーンさせたいので、スポナーブロックの上、下、東西南北、角、そして湧き範囲内に設置した一時停止用の松明を全て取り除きます。スポナーの湧き範囲の湧きつぶし用の松明はそのままにしておきます。
  2. 湧き層の確認: 湧き層(9×9の床)の上に、ブレイズのスポーンを妨げるブロック(松明など)が残っていないか確認します。周囲の壁が高さ3ブロックになっているか、ピストンが正しい向きに設置されているか確認します。
  3. ピストン回路の確認: レッドストーン配線が正しく繋がっているか、リピーターの向きは合っているか、パルス回路は正しく機能するか確認します。レバーがOFFになっていることを確認します。
  4. 落下シャフトの確認: 落下シャフトが意図した深さまで掘り下げられているか確認します。途中にブレイズが引っかかるような段差がないか確認します。
  5. 処理層の確認: ホッパーが正しく設置され、チェストに繋がっているか確認します。プレイヤー待機スペースが安全にブレイズを攻撃できる構造になっているか(1ブロックの隙間があるか)、外部からの攻撃を防げるか確認します。
  6. 湧きつぶし再確認: スポナーの湧き範囲のネザー要塞の通路や部屋に、他の敵対モブが湧かないよう、念入りに松明を設置して湧きつぶしを行います。これにより、トラップの効率が安定し、作業中の安全性も増します。

稼働開始

全ての確認が終わったら、いよいよ稼働させます。

  1. 火炎耐性ポーションの使用: 処理層に入る前に、必ず火炎耐性のポーションを飲みましょう。万が一の事故や、トラップがうまく機能しない場合に身を守るために非常に重要です。
  2. 処理層へ移動: 安全なアクセス路を通って、処理層のプレイヤー待機スペースへ移動します。
  3. ピストン回路起動: 湧き層付近にあるパルス回路のレバーをONにします。これにより、ブレイズスポナーの湧き範囲内でブレイズがスポーンし、ピストンによって中央の落下シャフトへ押し出されるようになります。
  4. ブレイズの処理: 落下シャフトを通って処理層に到達したブレイズが、プレイヤー待機スペースの隙間から見える位置に集まります。剣を持って、安全な場所からブレイズを攻撃します。落下ダメージで体力が減っているため、数回の攻撃、または適切な剣であれば1撃で倒せるはずです。
  5. アイテム回収と経験値: 倒したブレイズがドロップしたアイテムは、下のホッパーが自動的に吸い上げてチェストに送ります。手作業で倒すため、経験値も入手できます。この経験値を使って、修繕エンチャント付きの装備を修理したり、エンチャントテーブルでエンチャントを行ったりできます。
  6. AFK(Away From Keyboard): トラップを長時間稼働させてアイテムを大量に集めたい場合は、プレイヤーがスポナーから16ブロック以内に留まりつつ、処理層の安全な待機スペースで放置(AFK)します。スポナーから離れすぎるとブレイズがスポーンしなくなるため、適切な位置を確保することが重要です。

トラブルシューティング

トラップがうまく動かない場合や、予期せぬ問題が発生した場合の対処法をいくつか紹介します。

  • ブレイズが全くスポーンしない:
    • スポナーブロックの周りに一時停止用の松明が残っていませんか?全て取り除きましたか?
    • プレイヤーはスポナーから16ブロック以内(球状の範囲)にいますか?遠すぎるとスポナーは活動しません。
    • スポナーの9x9x3の湧き範囲内に、ブレイズのスポーンを妨げるブロック(ハーフブロック、階段、透明なブロックなど)が置かれていませんか?湧き範囲は完全に空間または湧き層のブロックである必要があります。
    • ワールドの設定で「モブの湧き」が無効になっていませんか?
  • ブレイズがスポーンするが、中央に集まらない/逃げ出す:
    • 湧き層の周囲の壁は高さ3ブロックになっていますか?
    • ピストンの向きは全て中央の落下穴方向を向いていますか?
    • ピストンを動かすパルス回路は正しく機能していますか?信号は全てのピストンに届いていますか?
    • ピストンで押されたブレイズが、落下穴以外から逃げ出せる隙間はありませんか?湧き層の壁の上にトラップドアなどを設置して、隙間をなくしていますか?
  • ブレイズが落下シャフトの途中で詰まる:
    • 落下シャフトの壁に段差やブロックが残っていませんか?スムーズに落下できる1×1(または2×2)の穴になっていますか?
  • ブレイズに攻撃されてしまう:
    • 処理層のプレイヤー待機スペースは完全に閉鎖されていますか?ブレイズからプレイヤーの全身が見えない構造(1ブロックの隙間から攻撃)になっていますか?
    • 火炎耐性のポーションを飲んでいますか?
  • アイテムが回収されない/チェストに入らない:
    • ホッパーはブレイズの落下地点の真下に設置されていますか?
    • ホッパーは正しくチェストに繋がっていますか?ホッパーの向き(ホッパーの足元がアイテムを送る方向を向く)を確認してください。
    • チェストがいっぱいになっていませんか?

これらの点を確認し、必要に応じてトラップの構造を修正してみてください。ネザー要塞の地形によっては、スポナーの周囲を完全に整地するのが難しい場合もあります。その場合は、無理のない範囲で湧きつぶしや誘導路の調整を行いましょう。

トラップの運用と効率化

トラップが完成したら、効率的に運用してブレイズロッドを大量に収穫しましょう。

基本的な使い方

  1. 処理層の待機場所に移動し、火炎耐性ポーションを飲みます。
  2. 湧き層のピストン回路のレバーをONにします。
  3. 落下してきたブレイズを剣で倒します。
  4. チェストにアイテムが溜まるのを待ちます。
  5. アイテムがいっぱいになったら、オーバーワールドに戻って整理するか、さらにチェストを拡張します。
  6. 経験値が溜まったら、エンチャントや修理に利用します。

効率を上げるために

  • ドロップ増加IIIの剣を使う: これが最も重要です。ブレイズロッドの収穫量が劇的に増えます。
  • スポナーの範囲内でAFKする: スポナーから16ブロック以内に長時間留まることで、ブレイズが継続的にスポーンします。ただし、安全な待機場所(処理層)がこの範囲内にある必要があります。スポナーの中心Y座標を基準に、処理層のY座標がそこから±16ブロックの範囲に収まるように設計すると、AFK中にブレイズがスポーンし続けます。
  • 周囲の湧きつぶしを徹底する: スポナーの湧き範囲外に他のモブが湧いていると、スポナーがブレイズをスポーンさせる上限に達してしまい、トラップの効率が落ちることがあります。ネザー要塞全体、特にスポナー周辺の湧きつぶしは怠らないようにしましょう。
  • 複数のスポナーを利用する: もし近くに複数のブレイズスポナーがある場合、それらを同じ処理層に集約するようにトラップを拡張すると、収穫量がさらに増えます。ただし、構造は複雑になります。

終章:ブレイズトラップのその先へ

このトラップで大量のブレイズロッドと経験値を手に入れたら、Minecraftの可能性は大きく広がります。

ポーション醸造

ブレイズロッドから作ったブレイズパウダーを燃料と材料に、様々なポーションを醸造できます。火炎耐性、力のポーション、俊敏、再生など、冒険や建築、PVPなど、あらゆる場面で役立つポーションを作り放題になります。

エンダーアイ作成とエンダードラゴン討伐

ブレイズパウダーとエンダーパールで大量のエンダーアイを作成し、失われたポータルを見つけ出し、起動させることができます。そして、いよいよエンダードラゴン討伐へと挑戦できます。ブレイズトラップは、エンドの世界への扉を開くための重要な一歩なのです。

経験値の活用

手作業でブレイズを倒すことで得られる経験値は、エンチャントや金床での修理に大いに役立ちます。修繕エンチャントが付与された装備をこのトラップで修理すれば、道具の耐久力を気にすることなく作業に集中できます。

まとめ

この記事では、Minecraft Java版における、ブレイズスポナーを利用した効率的かつ比較的簡単なブレイズトラップの作り方を、その準備から建設、運用、トラブルシューティングまで、詳細に解説しました。ネザーでの作業は危険が伴いますが、適切な準備と慎重な作業を行えば、必ず完成させることができます。

今回紹介したピストン式の落下集約トラップは、基本的な構造でありながら、十分な量のブレイズロッドと経験値を供給してくれます。さらに高度な自動処理システムなどを組み込むことも可能ですが、まずはこの基本的な構造をマスターすることが、ネザー要塞でのサバイバルを有利に進める第一歩となるでしょう。

さあ、勇気を出してネザーに挑み、このブレイズトラップを完成させてください。あなたのMinecraftライフが、きっとより豊かで、よりエキサイティングになるはずです。大量のブレイズロッドと経験値、そしてポーションの力を手に入れて、Minecraftの世界を存分に楽しんでください!


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