バッファローNAS Navigator2徹底解説!設定から活用法まで

バッファローNAS Navigator2徹底解説!設定から活用法まで

バッファローNAS Navigator2は、バッファロー製NAS(ネットワーク接続ストレージ)をより手軽に、そして便利に利用するためのユーティリティソフトウェアです。初心者から上級者まで、幅広いユーザー層がNASの初期設定から日々の運用までをスムーズに行えるようサポートします。本記事では、Navigator2のインストールから基本的な設定、高度な活用方法までを網羅的に解説し、あなたのNASライフをより快適なものにするお手伝いをします。

1. バッファローNAS Navigator2とは?

Navigator2は、バッファロー製NASをネットワーク上で検索し、管理・設定を行うためのソフトウェアです。WindowsとmacOSに対応しており、以下の主な機能を提供します。

  • NASの自動検出: ネットワークに接続されたNASを自動的に検出し、一覧表示します。
  • 簡単セットアップ: 初めてNASを使用する際に、必要な設定をウィザード形式で簡単に行えます。
  • 共有フォルダへのアクセス: 共有フォルダをエクスプローラー(Windows)またはFinder(macOS)に登録し、ファイルへのアクセスを容易にします。
  • NASの設定変更: NASのIPアドレス、共有フォルダの設定、ユーザーアカウントの管理など、詳細な設定変更が可能です。
  • バックアップ機能: PC内のデータをNASにバックアップする機能を提供します。
  • ファームウェアアップデート: NASのファームウェアを最新版にアップデートし、セキュリティや機能性を向上させます。
  • NASの状態監視: NASの稼働状況、ディスク容量、エラーログなどを監視できます。

2. インストールと初期設定

Navigator2のインストールは簡単です。以下の手順に従ってください。

2.1 ダウンロード

  1. バッファローの公式サイトにアクセスし、お使いのNASの型番を検索します。
  2. 製品ページに移動し、「ダウンロード」または「ソフトウェア」の項目を探します。
  3. Navigator2の最新バージョン(お使いのOSに対応したもの)をダウンロードします。

2.2 インストール

  1. ダウンロードしたファイル(通常は.exeまたは.dmg形式)を実行します。
  2. 画面の指示に従ってインストールを進めます。ライセンス契約への同意、インストール先の選択などのステップがあります。
  3. インストールが完了したら、Navigator2を起動します。

2.3 初期設定(簡単セットアップ)

Navigator2を起動すると、ネットワーク上のNASが自動的に検出されます。

  1. リストから設定したいNASを選択し、「設定」ボタンをクリックします。
  2. 「簡単設定」または「セットアップ」といった項目が表示されるので、選択します。
  3. ウィザード形式で、NASの名前、IPアドレス、管理者パスワードなどの設定を行います。
  4. 指示に従って設定を進め、完了したらNASが使用可能になります。

3. 基本的な使い方

Navigator2を使って、NASをより便利に活用するための基本的な使い方を解説します。

3.1 共有フォルダへのアクセス

NASに保存されたファイルにアクセスするには、共有フォルダをエクスプローラー(Windows)またはFinder(macOS)に登録するのが便利です。

  • Windowsの場合:

    1. Navigator2でNASを選択し、「共有フォルダ」タブをクリックします。
    2. アクセスしたいフォルダを選択し、「ネットワークドライブの割り当て」をクリックします。
    3. ドライブレターを選択し、「完了」をクリックします。
    4. エクスプローラーに、割り当てたドライブレターで共有フォルダが表示されます。
  • macOSの場合:

    1. Finderを開き、「移動」メニューから「サーバへ接続」を選択します。
    2. サーバアドレスに「smb://[NASのIPアドレス]」を入力し、「接続」をクリックします。
    3. ユーザー名とパスワードを入力し、「接続」をクリックします。
    4. アクセスしたい共有フォルダを選択し、「OK」をクリックします。
    5. Finderのサイドバーに、共有フォルダが表示されます。

3.2 NASの設定変更

Navigator2から、NASの詳細な設定を変更することができます。

  1. Navigator2でNASを選択し、「設定」ボタンをクリックします。
  2. Webブラウザが起動し、NASの設定画面が表示されます。(初期設定で設定した管理者パスワードが必要になります)
  3. 設定画面では、以下の項目などを変更できます。
    • ネットワーク設定: IPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイ、DNSサーバなどを設定します。
    • 共有フォルダ設定: 共有フォルダの作成、アクセス権の設定、クォータの設定などを行います。
    • ユーザー管理: ユーザーアカウントの作成、削除、パスワード変更などを行います。
    • セキュリティ設定: ファイアウォール、アクセス制限などの設定を行います。
    • ストレージ管理: ディスクの管理、RAIDの設定などを行います。(RAID対応機種のみ)
    • システム設定: 時刻設定、ログ管理、ファームウェアアップデートなどを行います。

3.3 バックアップ機能

Navigator2には、PCのデータをNASにバックアップする機能が搭載されています。

  1. Navigator2でNASを選択し、「バックアップ」タブをクリックします。
  2. 「バックアップ設定」をクリックし、バックアップ元フォルダ、バックアップ先フォルダ、バックアップスケジュールなどを設定します。
  3. 「バックアップ開始」をクリックすると、バックアップが開始されます。

3.4 ファームウェアアップデート

NASのファームウェアは、定期的にアップデートすることで、セキュリティや機能性を向上させることができます。

  1. Navigator2でNASを選択し、「設定」ボタンをクリックします。
  2. WebブラウザでNASの設定画面を開き、「システム」または「メンテナンス」などの項目から「ファームウェアアップデート」を選択します。
  3. 「最新ファームウェアを確認」をクリックし、最新版のファームウェアがある場合は、「アップデート」をクリックします。
  4. アップデートが完了するまで、NASの電源を切らないように注意してください。

4. 高度な活用方法

Navigator2とNASを組み合わせることで、さらに高度な活用が可能になります。

4.1 リモートアクセス

インターネット経由で自宅のNASにアクセスするには、以下の方法があります。

  • Webアクセス: NASに搭載されているWebアクセス機能を利用します。Navigator2から設定画面を開き、Webアクセス機能を有効にします。
  • VPN: VPNサーバーを構築し、安全な接続を確立します。(NASにVPNサーバー機能が搭載されている機種に限ります)
  • バッファローNAS専用アプリ: バッファローが提供する専用アプリ(WebAccessなど)を利用します。

4.2 メディアサーバー

NASをメディアサーバーとして活用することで、動画、音楽、写真などをネットワーク上のデバイス(スマートフォン、タブレット、テレビなど)で共有することができます。

  1. NASの設定画面で、メディアサーバー機能を有効にします。
  2. 共有したいメディアファイルを、NASの指定されたフォルダに保存します。
  3. ネットワーク上のデバイスで、メディアサーバーアプリ(DLNA対応)を起動し、NASを選択します。
  4. NASに保存されたメディアファイルが表示され、再生することができます。

4.3 クラウドストレージ連携

NASをクラウドストレージ(Dropbox、Google Driveなど)と連携させることで、データを自動的にバックアップしたり、複数のデバイス間でファイルを共有したりすることができます。(NASにクラウド連携機能が搭載されている機種に限ります)

  1. NASの設定画面で、クラウド連携機能を有効にします。
  2. 連携したいクラウドストレージのアカウント情報を入力します。
  3. 同期するフォルダを選択し、設定を完了します。

4.4 iSCSIターゲット

iSCSIターゲットとしてNASを使用することで、PCのローカルディスクのようにアクセスすることができます。

  1. NASの設定画面で、iSCSIターゲットを作成し、LUN(論理ユニット番号)を割り当てます。
  2. PCでiSCSIイニシエータを起動し、NASのIPアドレスを入力して、iSCSIターゲットに接続します。
  3. PCに新しいディスクとして認識されるので、フォーマットして使用します。

4.5 RAID構成

複数のHDDを搭載したNASでは、RAID(Redundant Array of Independent Disks)を構成することで、データの冗長性やパフォーマンスを向上させることができます。

  • RAID 0: 複数のHDDをストライピングして、高速なデータ転送を実現します。データの冗長性はありません。
  • RAID 1: 複数のHDDに同じデータをミラーリングして、データの冗長性を確保します。容量はHDDの合計容量の半分になります。
  • RAID 5: 複数のHDDにパリティ情報を分散して保存し、データの冗長性と容量効率を両立します。
  • RAID 6: RAID 5と同様ですが、2つのパリティ情報を保存することで、より高いデータの冗長性を確保します。
  • RAID 10: RAID 1とRAID 0を組み合わせた構成で、データの冗長性と高速なデータ転送を実現します。

RAID構成は、NASの設定画面で変更することができます。データの重要度や必要な容量、パフォーマンスなどを考慮して、最適なRAID構成を選択してください。

5. トラブルシューティング

Navigator2やNASで問題が発生した場合、以下の対処法を試してみてください。

  • NASが検出されない場合:
    • NASとPCが同じネットワークに接続されているか確認してください。
    • NASの電源が入っているか確認してください。
    • Navigator2を再起動してみてください。
    • NASのIPアドレスを手動で入力してみてください。
    • ファイアウォールがNavigator2をブロックしていないか確認してください。
  • 共有フォルダにアクセスできない場合:
    • ユーザー名とパスワードが正しいか確認してください。
    • アクセス権が設定されているか確認してください。
    • NASがビジー状態ではないか確認してください。
    • ネットワーク接続が安定しているか確認してください。
  • バックアップが失敗する場合:
    • バックアップ元フォルダが存在するか確認してください。
    • バックアップ先フォルダの空き容量が十分にあるか確認してください。
    • バックアップスケジュールが正しく設定されているか確認してください。
    • NASがビジー状態ではないか確認してください。
  • ファームウェアアップデートが失敗する場合:
    • NASの電源を切らないように注意してください。
    • ネットワーク接続が安定しているか確認してください。
    • ファームウェアファイルをダウンロードし直してみてください。
    • バッファローのサポートページを確認してください。

上記以外にも、バッファローの公式サイトやサポートページには、様々なトラブルシューティング情報が掲載されています。そちらも参考にしてみてください。

6. まとめ

バッファローNAS Navigator2は、バッファロー製NASを最大限に活用するための強力なツールです。本記事で解説した内容を参考に、Navigator2を使いこなして、快適なNASライフを楽しんでください。初期設定から高度な活用方法まで、Navigator2はあなたのNASをより便利に、そして安全に運用するための強い味方となるでしょう。NASの可能性を最大限に引き出し、データの保存、共有、バックアップをスマートに行いましょう。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール