新型メルセデス Eクラス オールテレイン解説|価格やスペックを紹介

【徹底解説】新型メルセデス Eクラス オールテレインのすべて:価格、スペック、魅力を深掘り

自動車市場は、かつてないほど多様化の時代を迎えています。特にSUV人気は世界的に高まる一方ですが、その一方で、伝統的なステーションワゴンの実用性と、SUVの持つタフなイメージや走破性を融合させた「クロスオーバー・ステーションワゴン」というカテゴリーも、独自の存在感を放っています。その中でも、プレミアムクラスにおけるパイオニア的存在として君臨するのが、メルセデス・ベンツのEクラス オールテレインです。

そして今、メルセデス・ベンツEクラスがW214世代へとフルモデルチェンジを果たしたことに伴い、待望の新型Eクラス オールテレインも登場しました。この新型モデルは、最新のEクラスが持つ先進性、快適性、そして高度なデジタル化をすべて受け継ぎながら、オールテレインならではの個性をさらに深化させています。

この記事では、新型メルセデス Eクラス オールテレイン(W214ベース)について、そのデザイン、内装、パワートレイン、走行性能、先進技術、安全装備、そして価格やラインナップに至るまで、約5000語におよぶ詳細な解説を行います。SUVは少し大きすぎると感じるけれど、ステーションワゴンの実用性は譲れない、それでいて悪路や雪道での安心感も欲しい――そんなニーズを持つ方々にとって、新型Eクラス オールテレインがどのような選択肢となりうるのか、その魅力を徹底的に探っていきましょう。

1. はじめに:Eクラス オールテレインとは?その立ち位置と新型の意義

メルセデス・ベンツEクラス オールテレインは、基幹モデルであるEクラス ステーションワゴンをベースに、SUVテイストのスタイリングと走破性を高めたモデルです。2016年に先代モデル(W213ベース)が登場し、プレミアムエステートセグメントに新たなカテゴリーを確立しました。当時の自動車市場は既にSUVブームの真っただ中にありましたが、Eクラス オールテレインは、本格的なSUVほど車高は高すぎず、ステーションワゴンの優れた走行性能や積載能力を維持しつつ、最低地上高を高め、専用デザインを採用することで、日常の使い勝手と非日常への対応力を両立させるというコンセプトを打ち出しました。

このコンセプトは市場に受け入れられ、Eクラス オールテレインは、SUVとは一味違う、洗練された大人のアウトドア志向モデルとして、確固たる地位を築きました。特に、降雪地域での利用や、キャンプなどのアウトドアレジャーを楽しむユーザー、あるいは未舗装路を走る機会が多いといった層からの支持を集めています。

そして、この度フルモデルチェンジした新型Eクラス(W214)をベースとする新型オールテレインは、先代モデルが確立したこのコンセプトをさらに進化させています。最新世代のEクラスが誇る革新的なデジタル技術、洗練されたデザイン、そして快適性をそのままに、オールテレイン独自の要素をブラッシュアップ。より洗練されたタフネスと、あらゆる道を快適に走破できる性能を両立させている点が、新型の最大の意義と言えるでしょう。

新型Eクラス オールテレインは、単なるEクラス ステーションワゴンの派生モデルではなく、メルセデス・ベンツが提案する新しい時代のライフスタイルを体現するモデルとして、その存在感を強めています。高級セダンのような快適性、ステーションワゴンの積載性、そしてSUVに迫る走破性という、一見相反する要素を高度にバランスさせたこのモデルが、どのように進化を遂げたのか、以降のセクションで詳細に解説していきます。

2. 新型Eクラス オールテレインのエクステリアデザイン:タフネスとエレガンスの融合

新型Eクラス オールテレインの最大の魅力の一つは、その個性的でありながらも調和の取れたエクステリアデザインにあります。ベースとなる新型Eクラス ステーションワゴンの流麗なシルエットを受け継ぎつつ、オールテレイン専用のデザイン要素を加えることで、SUVライクな力強さと、メルセデス・ベンツらしいエレガンスが見事に融合しています。

全体コンセプト:洗練されたタフネス

新型オールテレインのデザインコンセプトは、「洗練されたタフネス」と表現するのが適切でしょう。単に無骨なだけのSUVではなく、都市にも映える洗練されたスタイリングの中に、悪路走破性を予感させる力強いアクセントが散りばめられています。これにより、ビジネスシーンから週末のアウトドアアクティビティまで、様々なシチュエーションに自然に溶け込む普遍的な魅力が生まれています。

ベースモデルとの違い:専用パーツによる個性化

Eクラス ステーションワゴンとの最も顕著な違いは、以下のオールテレイン専用パーツによってもたらされます。

  • 専用デザインのフロントバンパー&リアバンパー:
    フロントバンパーは、下部にアンダーガード風のデザイン処理が施され、より力強い印象を与えます。大きな開口部と複雑な造形が、ダイナミックさを強調。リアバンパーも同様に、ディフューザー部にシルバーのアンダーガード風意匠が組み込まれ、タフなリアビューを演出しています。これにより、前後からの見た目がステーションワゴンとは大きく差別化されています。

  • ブラックまたはカラードのホイールアーチトリム:
    フェンダーアーチ部分には、ボディカラーとは異なるブラック、あるいはボディ同色のカラードトリムが装着されます。このトリムは、砂利や泥跳ねからボディを守る実用的な役割と同時に、車高が高く見える視覚効果や、クロスオーバーモデルらしいタフな印象を強めるデザインアクセントとなっています。通常は無塗装のブラック樹脂ですが、オプションでボディ同色を選択できる場合もあり、より洗練された印象にすることも可能です。

  • 最低地上高の増加:
    AIRMATICサスペンションの採用により、通常のEクラス ステーションワゴンに比べて最低地上高が高められています(具体的な数値は仕様による)。この物理的な高さが、悪路走破性を向上させるだけでなく、車両全体をより力強く見せる視覚的な効果ももたらします。

  • 専用ルーフレール:
    機能性とデザイン性を兼ね備えた専用のルーフレールが標準装備されます。ルーフキャリアやサイクルキャリアなどを装着する際に便利なだけでなく、アウトドアモデルとしてのキャラクターを明確に示しています。

  • 専用デザインのホイール:
    オールテレインのキャラクターに合わせてデザインされた専用アロイホイールが設定されます。デザインは力強い印象のものが多く、タイヤサイズもオールテレインのコンセプトに合ったものが組み合わされます。

デザインの細部:メルセデスらしさの継承

これらの専用パーツに加え、新型Eクラス オールテレインは、ベースとなる新型Eクラスの最新デザイン要素をそのまま受け継いでいます。

  • フロントグリル:
    Eクラスの伝統的なグリルデザインを踏襲しつつ、内部構造にオールテレイン独自の意匠が施される場合があります。スリーポインテッドスターを中央に配し、力強い存在感を放ちます。

  • ヘッドライト:
    最新のLEDテクノロジーを用いたシャープな形状のヘッドライトは、昼夜を問わず車両の顔つきを引き締めます。デイタイムランニングライトの点灯パターンも、新型Eクラスのアイデンティティを表現しています。

  • リアデザイン:
    新型Eクラスの特徴である、左右のリアコンビネーションランプをつなぐガーニッシュデザインは、オールテレインにも採用されます。このガーニッシュが、リアビューをワイドかつ安定感のあるものに見せています。テールランプ内部には、メルセデス・ベンツのアイコンである「スターパターン」が組み込まれるなど、細部にまでこだわりが見られます。

  • 空力性能への配慮:
    車高が高められ、専用パーツが装着されているにも関わらず、新型Eクラス オールテレインは優れた空力性能も追求しています。バンパーやボディ下部の形状、ホイールデザインに至るまで、空気抵抗を低減するための工夫が凝らされており、これにより走行安定性や燃費性能にも貢献しています。

新型Eクラス オールテレインのエクステリアは、単にステーションワゴンに装飾を施しただけでなく、全体のプロポーションや細部の造形に至るまで、タフさとエレガンスが絶妙に調和したデザインと言えます。都会でも自然の中でも絵になる、所有する喜びを感じさせてくれるスタイリングです。

3. 新型Eクラス オールテレインのインテリア:デジタル化と高級感、そして実用性

新型Eクラス オールテレインのインテリアは、ベースとなる新型Eクラス ステーションワゴンと基本的に共通であり、最新のデジタル技術とメルセデス・ベンツならではの圧倒的な高級感が融合した空間が広がります。オールテレイン専用の特別な内装トリムなどはない場合が多いですが、その分、Eクラス本来の優れた居住性と機能性を存分に享受できます。

デジタルコックピット:MBUXスーパースクリーンの存在感

インテリアの最も目を引く特徴は、オプション設定される「MBUXスーパースクリーン」でしょう。これは、インストゥルメントクラスター(メーターディスプレイ)に加えて、センターディスプレイと助手席側ディスプレイを一枚のガラスパネルで覆った、ワイドかつシームレスなディスプレイシステムです。

  • MBUXスーパースクリーンの機能:
    • センターディスプレイ: インフォテインメントシステム、ナビゲーション、車両設定、空調操作など、車両のほぼ全ての機能が集約されています。タッチ操作に加え、音声認識機能「ハイ、メルセデス」やステアリングホイール上のボタンでも操作可能です。ゼロレイヤー機能により、使用頻度の高い機能が常に画面上部に表示され、スムーズな操作を実現します。
    • 助手席ディスプレイ: 助手席乗員専用のディスプレイです。動画コンテンツの視聴、インターネットブラウジング、ゲーム、またはセンターディスプレイの一部の情報の表示など、助手席の人が退屈しないための様々なエンターテインメント機能や情報提供機能を提供します。運転席からは助手席ディスプレイのコンテンツが見えないように、特殊なフィルターが施されています(運転中の動画視聴によるドライバーの視線移動を防ぐため)。また、車内カメラ(オプション)と連携し、ビデオ会議や写真・動画撮影といったユニークな機能も備わっています。
    • インストゥルメントクラスター: 運転に必要な情報(速度、回転数、ナビゲーション、運転支援システムの作動状況など)を表示します。表示デザインは複数から選択可能で、ドライバーの好みに合わせてカスタマイズできます。

このMBUXスーパースクリーンは、単なる大型ディスプレイではなく、高度な処理能力を持つコンピューターと、直感的な操作インターフェースが融合した、次世代のデジタルコックピットです。その視覚的なインパクトはもちろん、様々な機能をスムーズかつ安全に操作できる利便性は、新型Eクラス オールテレインの大きな魅力の一つです。

快適な居住空間:高品質なシートと広々とした室内

Eクラスは伝統的に優れた快適性を誇り、新型オールテレインも例外ではありません。

  • シート:
    人間工学に基づいて設計されたシートは、長距離移動でも疲れにくい優れたサポート性を持ちます。素材は、標準的な合成皮革(ARTICO)から、上質な本革、さらにナッパレザーまで選択可能です。シートヒーターやベンチレーション機能、さらにリラクゼーション機能(マッサージ機能)といった快適装備もオプションで用意され、極上の移動空間を提供します。電動調整機能も充実しており、最適なドライビングポジションを容易に見つけられます。

  • 室内空間:
    新型Eクラスは、ホイールベースが拡大されたことで、特に後席の居住性が向上しています。新型オールテレインもステーションワゴンベースであるため、ヘッドルームも十分に確保されており、大人5人が快適に過ごせる空間が実現されています。足元のスペースも広く、ゆったりと座ることができます。

圧倒的な実用性:広大で使いやすいラゲッジルーム

ステーションワゴンの最大の強みであるラゲッジ容量は、オールテレインでも健在です。新型Eクラス ステーションワゴンのラゲッジ容量はクラス最高レベルであり、新型オールテレインもほぼ同等の容量を誇ります(数値はパワートレインなどによって若干異なります)。

  • ラゲッジ容量と使い勝手:
    標準状態でもゴルフバッグ数セットや大型のスーツケースを容易に積載できる容量を持ちます。後席シートバックは40:20:40の分割可倒式となっており、長い荷物や大きめの荷物も積む際に非常に便利です。完全に格納すれば、さらに広大なフラットな空間が出現し、自転車や大型のアウトドア用品なども積むことが可能です。電動テールゲートは標準装備またはオプションで用意され、荷物の積み下ろしをスムーズに行えます。ラゲッジフロア下には収納スペースが設けられている場合もあり、小物の整理に役立ちます。また、AIRMATICサスペンション装着車では、ラゲッジルーム内のスイッチ操作でリアの車高を一時的に下げることができ、重い荷物を積み込む際に非常に便利です。

内装の質感と仕上げ:メルセデスならではのこだわり

新型Eクラス オールテレインのインテリアは、使用される素材、パネルの合わせ目、スイッチ類の操作感など、細部に至るまでメルセデス・ベンツらしい高い品質が貫かれています。ウッドトリム、メタルパーツ、そしてレザーや合成皮革の組み合わせは、非常にエレガントで高級感があります。

  • アンビエントライティング:
    豊富なカラーバリエーションを持つアンビエントライティングは、夜間の室内に幻想的な雰囲気をもたらします。単に光るだけでなく、エアコンの温度調整に応じて色が変わったり、運転支援システムの警告と連動して光ったりするなど、機能的な役割も果たします。MBUXスーパースクリーンと一体化されたアクティブアンビエントライティングは、さらに先進的な印象を与えます。

新型Eクラス オールテレインのインテリアは、最先端のデジタル技術と伝統的なクラフトマンシップが融合した、非常に魅力的で機能的な空間です。長距離移動を快適にする高い居住性、圧倒的な積載能力を持つラゲッジルーム、そして先進的なMBUXシステムは、このモデルが単なる移動手段ではなく、移動そのものを楽しむためのプレミアムな空間であることを示しています。

4. パワートレインと走行性能:ISG、4MATIC、AIRMATICがもたらす全天候型性能

新型Eクラス オールテレインは、最新のEクラスに採用される高効率かつパワフルなパワートレインと、オールテレイン独自の強化された足回りによって、オンロードでの快適性とオフロードでの走破性を高いレベルで両立しています。特に、マイルドハイブリッドシステム(ISG)、常時四輪駆動システム「4MATIC」、そしてアダプティブエアサスペンション「AIRMATIC」の組み合わせが、その全天候型性能を支えています。

導入されるパワートレイン

新型Eクラス オールテレインに導入されるパワートレインは、市場によって異なりますが、一般的には直列4気筒または直列6気筒のガソリンエンジン、ディーゼルエンジンが用意され、いずれもマイルドハイブリッドシステム(ISG)が組み合わされます。また、市場によってはプラグインハイブリッドモデルも設定される可能性があります。

  • マイルドハイブリッド(ISG:Integrated Starter-Generator):
    新型Eクラスの多くのモデルに搭載される第2世代のISGは、エンジンとトランスミッションの間に配置されたモーター兼発電機です。48Vの電気システムで作動し、以下のようなメリットをもたらします。

    • スムーズなエンジン始動: セルモーターを使わないため、振動やノイズを抑えながら瞬時にエンジンを始動できます。
    • 加速アシスト(ブースト機能): 発進時や加速時にモーターがエンジンをアシストし、より力強くスムーズな加速を実現します。特に低速域でのトルク不足を補い、車両の応答性を高めます。
    • コースティング: アクセルオフ時にエンジンを停止させ、惰性で走行する「コースティング」機能を可能にし、燃費向上に貢献します。
    • 回生ブレーキ: 減速時に運動エネルギーを電気エネルギーとして回生し、バッテリーに蓄えます。これも燃費向上につながります。
    • 快適性の向上: アイドリングストップからの再始動が非常にスムーズで、停止・発進を繰り返す市街地でのストレスを軽減します。

ISGの採用により、エンジンの排気量を問わず、発進から高速域まで、どの速度域でも洗練されたフィーリングと優れた燃費性能が両立されています。

  • トランスミッション:9G-TRONIC:
    メルセデス・ベンツが開発した9速オートマチックトランスミッション「9G-TRONIC」が組み合わされます。多段化により、エンジンの最適な回転数を維持しやすく、スムーズで効率の良い走りを実現します。変速ショックも少なく、静粛性の高いクルージングを可能にします。

4MATIC:信頼性の高い常時四輪駆動システム

新型Eクラス オールテレインには、メルセデス・ベンツ独自の常時四輪駆動システム「4MATIC」が標準装備されます。

  • 4MATICの特徴とメリット:
    • 優れたトラクション: 路面状況に応じてエンジントルクを前後輪に適切に配分することで、乾燥路はもちろん、雨や雪で滑りやすい路面、さらには多少の未舗装路でも安定した走行を可能にします。
    • 高い走行安定性: コーナリング時などにおいても、常に四輪全てに最適な駆動力がかかることで、車両の挙動が安定し、高い安心感をもたらします。
    • 悪路走破性の向上: 4MATICは、単に四輪を駆動させるだけでなく、電子制御によって各輪のトラクションを最適に管理します。これにより、泥濘地や凹凸のある路面でも、空転する車輪に無駄なトルクを伝えずに、接地している車輪に駆動力を集中させることで、高い走破性を発揮します。

Eクラス オールテレインに搭載される4MATICは、本格的なオフロード走行を想定したシステムではありませんが、日常的な悪条件や、軽度な悪路、雪道などでは絶大な安心感を提供してくれます。

AIRMATICサスペンション:快適性と走破性を両立

新型Eクラス オールテレインの足回りには、アダプティブエアサスペンション「AIRMATIC」が採用されています(標準装備またはオプション)。これが、このモデルの走行性能において非常に重要な役割を果たします。

  • AIRMATICの機能とメリット:
    • 車高調整機能: 路面状況や走行モードに応じて、車両の最低地上高を自動または手動で調整できます。通常走行時は快適な乗り心地を重視した車高ですが、悪路走行時には車高を高くして障害物を回避しやすくしたり、高速走行時には自動で車高を下げて空力性能と走行安定性を向上させたりします。また、ラゲッジルームでの荷物の積み下ろし時にリアを下げるといった便利な使い方も可能です。
    • アダプティブダンパー: 走行状況(路面の凹凸、速度、ステアリング操作など)に応じて、各輪のダンパーの減衰力を連続的に制御します。これにより、常に最適な乗り心地と高い走行安定性を両立します。
    • 自動水平維持: 荷物を多く積載したり、トレーラーを牽引したりした場合でも、車両姿勢を常に水平に保ちます。

AIRMATICサスペンションは、Eクラス オールテレインに、セダンやステーションワゴンのようなシルキーな乗り心地と、SUVのような高い走破性を融合させることを可能にしています。特にオールテレインモードを選択した際には、このサスペンションがその能力を最大限に発揮します。

走行モード:あらゆる状況に対応する「ダイナミックセレクト」

新型Eクラス オールテレインは、「ダイナミックセレクト」によって複数の走行モードを選択できます。エンジン、トランスミッション、ステアリング、そしてAIRMATICサスペンションの設定が各モードで最適化されます。

  • 選択可能なモード(例):
    • Comfort: 日常走行で最も多用するモード。快適な乗り心地とスムーズな走りを重視します。
    • Sport: エンジンレスポンスやシフトタイミングがより俊敏になり、スポーティーな走りを強調します。サスペンションも引き締まります。
    • Eco: 燃費効率を最優先したモード。コースティング機能などが積極的に活用されます。
    • Individual: ドライバーが個別に各項目(エンジン、トランスミッション、サスペンション、ステアリングなど)を設定できるモードです。
    • All-Terrain: オールテレインの最大の特長を引き出す専用モードです。AIRMATICサスペンションが自動的に車高を上げ、4MATICシステムの制御も悪路向けに最適化されます。オフロードスクリーンがMBUXディスプレイに表示され、車両の傾斜角やステアリングアングルといった悪路走行に必要な情報を確認できます。下り坂で一定速度を維持するダウンヒル・スピード・レギュレーション(DSR)機能もこのモードで有効になります。

オンロード性能とオフロード性能

  • オンロード性能:
    Eクラス由来の高い走行性能は、新型オールテレインでも健在です。AIRMATICサスペンションによるフラットで快適な乗り心地は、長距離移動を全く苦にしません。9G-TRONICとISGの組み合わせは、スムーズかつ力強い加速を提供します。4MATICによる安定したトラクションは、高速コーナリングや雨天時でも高い安心感をもたらします。ステアリングフィールは正確で、車両の大きさを感じさせない取り回しの良さも魅力です。静粛性も非常に高く、ロードノイズや風切り音は効果的に遮断され、上質な移動空間が保たれます。

  • オフロード性能:
    新型Eクラス オールテレインは、本格的なオフロード車ではありません。しかし、ベースのステーションワゴンと比較すると、最低地上高の増加、AIRMATICサスペンションによる車高調整機能、そしてオールテレインモードの存在により、走破性は格段に向上しています。未舗装の林道、雪道、ぬかるんだ場所など、通常の乗用車では走行が困難な状況でも、高い走破性と安定性を発揮します。例えば、キャンプ場までの砂利道や、スキー場までの積雪路など、日常の延長線上にある悪路において、その真価を発揮します。SUVほどではないにせよ、多くのユーザーが必要とするレベルの走破性は十分に満たしていると言えるでしょう。

新型Eクラス オールテレインのパワートレインと走行性能は、最新技術の粋を集め、オンロードの快適性、高速安定性、そして悪路や雪道での安心感という、多岐にわたる要求に応えるために設計されています。これは、まさに「オールテレイン(あらゆる地形)」という名にふさわしい、このモデルの根幹を成す部分です。

5. 先進技術と安全装備:MBUX、運転支援システム、そして高い安全性

新型メルセデス・ベンツEクラスは、そのデジタル化において従来のモデルから大きく進化しました。新型Eクラス オールテレインも、この最新世代の先進技術と安全装備を惜しみなく投入しており、ドライバーと同乗者にとって、より快適で安全な移動体験を提供します。

MBUXインフォテインメントシステム:AIとの対話

前述のMBUXスーパースクリーンは、単なるハードウェアではなく、中核となるMBUX(Mercedes-Benz User Experience)インフォテインメントシステムと連携して機能します。

  • 最新世代のMBUX:
    新型Eクラスに搭載されるMBUXは、処理能力が向上し、よりスムーズな操作が可能になりました。メニュー構造も洗練され、直感的に目的の機能にアクセスできます。ゼロレイヤー機能により、主要な機能(ナビゲーション、メディア、空調など)が常に画面上部に表示され、深い階層を掘り下げる必要なく素早くアクセスできます。
  • 「ハイ、メルセデス」音声認識:
    自然な言葉での指示に対応する音声認識機能は、さらに進化しています。車両機能の操作(エアコン温度調整、窓の開閉、シートヒーター操作など)はもちろん、ナビゲーションの目的地設定、電話の発信、メッセージ送信なども音声で指示できます。学習機能も備わっており、使えば使うほどドライバーの好みを学習し、よりパーソナライズされた応答が可能になります。
  • 拡張現実(AR)ナビゲーション:
    フロントカメラの映像をセンターディスプレイに表示し、その映像の上にナビゲーションの指示(交差点での進路方向、目的地までの距離など)を重ねて表示するARナビゲーションは、市街地など複雑な場所での道案内を非常に分かりやすくします。特に初めて訪れる場所では、この機能が迷うことなくスムーズな運転をサポートします。
  • サードパーティ製アプリの統合:
    特定のサードパーティ製アプリをMBUXシステム上で利用できる機能も導入されています(市場や仕様による)。これにより、例えば音楽ストリーミングサービスや、ビデオ会議アプリなどが、車両のディスプレイから直接利用できるようになります。

充実した運転支援システム:安全で快適な運転をサポート

メルセデス・ベンツは、先進的な運転支援システムの開発において常に業界をリードしており、新型Eクラス オールテレインも最新世代のシステムを搭載しています。これらのシステムは、単に安全性を高めるだけでなく、ドライバーの疲労を軽減し、快適なクルージングをサポートします。

  • アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック:
    先行車との車間距離を自動で維持しながら走行するアダプティブクルーズコントロールです。新型ではさらに機能が向上し、渋滞時には自動で停止・発進を行い、スムーズな追従走行を実現します。車速ゼロからの再発進も可能です。
  • アクティブステアリングアシスト:
    車線内の走行を維持するようにステアリング操作をアシストします。カーブでは緩やかに車両を制御し、渋滞時には先行車に追従してステアリングをアシストする機能も備わります。一定の条件下では、ドライバーがステアリングに手を添えているだけで車両が車線維持をサポートします。
  • アクティブブレーキアシスト(歩行者・自転車検知機能付):
    前方の車両、歩行者、自転車などを検知し、衝突の危険がある場合に警告を発し、必要に応じて自動でブレーキを作動させます。交差点での右折時対向車検知や、横断する歩行者への対応など、様々な状況で衝突回避または被害軽減をサポートします。
  • アクティブブラインドスポットアシスト:
    死角に入った後続車などを検知し、ドアミラー内の警告灯でドライバーに知らせます。さらに、車線変更時に衝突の危険がある場合は、ステアリング操作やブレーキ介入を行い、危険回避をサポートします。降車時警告機能も備わっており、ドアを開けようとした際に後方から接近する車両や自転車などを検知して警告します。
  • PRE-SAFE®機能:
    衝突の可能性を検知すると、シートベルトの巻き上げ、ウィンドウやサンルーフの自動クローズ、シート位置の調整、そして音響保護(PRE-SAFE®サウンド)など、乗員を衝突に備えさせる様々な予防安全機能を作動させます。
  • 駐車支援システム:
    パークトロニック(駐車支援機能)と360度カメラシステムにより、狭い場所での駐車や取り回しを容易にします。自動駐車機能も備わっており、ステアリング、アクセル、ブレーキ操作を車両が自動で行い、駐車を完了させます。
  • その他の先進安全装備:
    アダプティブハイビームアシスト、トラフィックサインアシスト(道路標識認識)、アテンションアシスト(疲労運転警告)など、様々な安全装備がドライバーをサポートし、事故のリスクを低減します。

これらの運転支援システムは、単体で機能するだけでなく、互いに連携し合うことで、より高度なレベルでドライバーをサポートします。半自動運転に近い機能を提供することで、特に長距離運転や渋滞時におけるドライバーの負担を大幅に軽減します。

高い受動安全性:堅牢なボディと充実したエアバッグシステム

アクティブセーフティ(予防安全)だけでなく、新型Eクラス オールテレインはパッシブセーフティ(受動安全)においても最高レベルを追求しています。

  • 高剛性ボディ構造:
    最新の衝突基準に対応するため、高張力鋼板や超高張力鋼板、アルミニウムなどの素材を適材適所に配置した軽量かつ高剛性のボディ構造を採用しています。これにより、衝突時のエネルギーを効果的に吸収・分散し、乗員の生存空間を確保します。
  • 充実したエアバッグシステム:
    フロント、サイド、カーテン、ニーエアバッグなど、複数のエアバッグを効果的に配置し、様々な方向からの衝突に対応します。後席にもサイドエアバッグが設定される場合もあり、後席乗員の安全性も高められています。

新型Eクラス オールテレインは、最先端のデジタル技術による快適性・利便性の向上と、包括的な運転支援システムおよび堅牢なボディ構造による高い安全性・安心感を両立しています。これは、プレミアムモデルとして当然ながら、メルセデス・ベンツが掲げる「事故なき社会」の実現に向けた取り組みの結晶と言えます。

6. 価格とラインナップ:日本導入モデルの構成とオプション

新型メルセデス・ベンツEクラス オールテレインの価格とラインナップは、日本市場における発表情報を基に解説します。ただし、本解説執筆時点での最新情報や、為替変動、メーカーの戦略によって、価格やグレード構成、オプション内容は変更される可能性があります。

日本導入モデルの予想ラインナップ

日本市場に導入される新型Eクラス オールテレインは、通常、Eクラスステーションワゴンの主要なパワートレインの中から、オールテレインのキャラクターに合ったモデルが選ばれます。過去の傾向やグローバルでの発表から、以下のようなモデルが導入される可能性が考えられます。

  • モデル名: Eクラス オールテレイン + エンジン仕様(例:E 220 d 4MATIC All-Terrain, E 450 4MATIC All-Terrainなど)
  • パワートレイン:
    • 直列4気筒ディーゼルターボエンジン + ISG + 4MATIC
    • 直列6気筒ガソリンターボエンジン + ISG + 4MATIC
    • (将来的に)プラグインハイブリッドモデル + 4MATIC
  • グレード構成:
    単一グレードであることも多いですが、標準仕様に加え、AMGラインエクステリアやより豪華な内装を持つ仕様が設定される可能性も考えられます。

具体的なモデル名やエンジン出力、燃費性能などは、正式発表や市場導入時に確認が必要です。ディーゼルモデルは燃費効率が高くトルクフルで、オールテレインのキャラクターによく合います。ガソリンモデルは、よりスムーズでパワフルな走行性能を求めるユーザーに適しています。

価格帯:プレミアムクロスオーバーとしての価格設定

新型Eクラス オールテレインの価格は、ベースとなるEクラス ステーションワゴンよりも高価になります。これは、AIRMATICサスペンション、4MATICシステム、専用エクステリアパーツなどが標準装備されるためです。

  • 予想価格帯:
    日本市場での新型Eクラス ステーションワゴンの価格帯から推測すると、新型Eクラス オールテレインのスタート価格は、概ね1,000万円前後、あるいはそれ以上となることが予想されます(搭載されるパワートレインや仕様による)。高出力モデルや豊富なオプションを装着した場合、さらに高額になります。
  • 価格設定の妥当性:
    この価格帯は、プレミアムブランドのEセグメント・クロスオーバーモデルとしては妥当な範囲と言えます。メルセデス・ベンツというブランド力、最新の技術、高い品質、そしてオールテレインならではの走破性や実用性を考慮すれば、その価値に見合う価格設定と言えるでしょう。競合モデル(後述)と比較しても、同等またはやや高めの価格帯となることが多いです。

標準装備とオプション装備

新型Eクラス オールテレインは、上位グレードに位置づけられるため、標準装備も充実していると予想されます。

  • 主な標準装備(予想):

    • MBUXインフォテインメントシステム(大型センターディスプレイ)
    • デジタルインストゥルメントクラスター
    • 主要な運転支援システム(ディストロニック、ステアリングアシスト、ブレーキアシストなど)
    • LEDヘッドライト
    • 電動調整機能付シート
    • 電動テールゲート
    • 専用デザインアロイホイール
    • 専用エクステリアパーツ(バンパー、トリム、ルーフレール)
    • AIRMATICサスペンション
    • 4MATICシステム
    • ダイナミックセレクト(All-Terrainモード含む)
  • 主なオプション装備(予想):

    • MBUXスーパースクリーン(助手席ディスプレイ含む)
    • Burmester®サラウンドサウンドシステム
    • パノラミックスライディングルーフ
    • 本革シート、ナッパレザーシート
    • シートベンチレーション、マッサージ機能
    • ヘッドアップディスプレイ
    • 高度な運転支援パッケージ(機能強化版)
    • ボディ同色ホイールアーチトリム
    • その他、デザインや快適性、利便性を向上させる様々な単体オプションやパッケージオプション

オプションを選択することで、車両価格はさらに上昇しますが、MBUXスーパースクリーンや高度な運転支援システムといった最新技術は、新型Eクラス オールテレインの魅力を最大限に引き出す重要な要素となります。購入検討時には、標準装備とオプションの内容をしっかりと確認し、自身のニーズに合った仕様を選択することが重要です。

日本市場における正確な価格、グレード、装備内容は、メルセデス・ベンツ日本からの正式発表を待つ必要があります。しかし、Eクラスの基幹モデルとしての位置づけと、オールテレイン独自の装備を考慮すれば、プレミアムクロスオーバーとして相応の価格設定になると予想されます。

7. 競合モデルとの比較:プレミアム・クロスオーバー市場での立ち位置

新型メルセデス・ベンツEクラス オールテレインが属する「プレミアムEセグメント・クロスオーバー・ステーションワゴン」というカテゴリーは、まだ競合が非常に多いわけではありませんが、主要なライバルがいくつか存在します。これらのモデルと比較することで、Eクラス オールテレインの強みや独自性がより明確になります。

主な競合モデルとしては、以下の2車種が挙げられます。

競合モデル1:アウディ A6 オールロード クワトロ

  • 特徴:
    アウディもまた、長年にわたり「オールロード」というコンセプトでクロスオーバーモデルを展開しており、A6オールロード クワトロはその代表格です。アウディらしい洗練されたデザイン、quattro四輪駆動システム、そしてエアサスペンションを組み合わせる点は、Eクラス オールテレインと非常に似ています。インテリアはアウディ特有のデジタルコックピットと高品質な素材が特徴です。パワートレインはV6エンジンを中心に構成されることが多いです。
  • Eクラス オールテレインとの比較:
    • デザイン: どちらも洗練されたクロスオーバーデザインですが、Eクラスがよりエレガントでメルセデスらしい高級感を前面に出しているのに対し、A6オールロードはよりメカニカルでクールな印象があります。
    • インテリア: どちらもデジタル化が進んでおり、高品質な素材を使用しています。MBUXスーパースクリーンや助手席ディスプレイといった先進性では新型Eクラスがリードする部分もありますが、アウディのバーチャルコクピットも非常に完成度が高いです。ラゲッジ容量や室内空間は、Eクラスステーションワゴン/オールテレインがわずかに優位な場合が多いです。
    • パワートレイン/走行性能: どちらも強力なエンジンと四輪駆動、エアサスペンションを備え、高い全天候性能と快適な乗り心地を提供します。走行フィールにはそれぞれのブランドの個性が出ます。EクラスのISGによるスムーズさや、アウディのV6エンジンならではのフィーリングなど、好みが分かれる部分です。
    • ブランドイメージ: メルセデス・ベンツはラグジュアリーで伝統的な高級感を、アウディは先進的でスポーティーなイメージが強い傾向があります。

競合モデル2:ボルボ V90 クロスカントリー

  • 特徴:
    ボルボのフラッグシップステーションワゴン、V90をベースにしたクロスオーバーモデルです。ボルボならではのスカンジナビアンデザイン、高い安全性、そして先進的なパワートレイン(マイルドハイブリッドやプラグインハイブリッド)が特徴です。最低地上高も高められており、悪路走破性も考慮されています。
  • Eクラス オールテレインとの比較:
    • デザイン: ボルボ V90クロスカントリーは、直線基調のクリーンなスカンジナビアンデザインが特徴です。Eクラス オールテレインの力強いデザインとは対照的に、より落ち着いた、自然に溶け込むようなデザインテイストです。
    • インテリア: ボルボも高品質な素材と、センターの縦型大型ディスプレイを特徴とするデジタルコックピットを備えています。EクラスのようなMBUXスーパースクリーンはありませんが、洗練されたシンプルなデザインと、高い安全性に対する思想が随所に感じられます。シートの快適性もボルボの大きな強みです。
    • パワートレイン/走行性能: ボルボもマイルドハイブリッドやプラグインハイブリッドといった電動化パワートレインを主力としています。Eクラス同様に高いオンロード性能と、クロスオーバーとしての走破性を両立しています。ただし、エアサスペンションの有無や、四輪駆動システムの特性などで走行フィールは異なります。
    • ブランドイメージ: ボルボは「安全性」「北欧デザイン」「環境性能」といったイメージが強く、メルセデス・ベンツとは異なるアプローチでプレミアム性を確立しています。

SUVモデルとの比較(例:メルセデス・ベンツ GLE)

同じメルセデス・ベンツ内のSUVモデルと比較するのも興味深いです。例えばGLEのようなEセグメント相当のSUVと比較すると、Eクラス オールテレインの立ち位置がより明確になります。

  • Eクラス オールテレインの優位点:
    • 走行性能(オンロード): セダン/ステーションワゴンベースのため、SUVよりも重心が低く、オンロードでのハンドリングや高速安定性に優れます。ロールも少なく、よりスポーティーな感覚で運転できます。
    • 乗り心地: 同様のエアサスペンションを搭載していても、ステーションワゴン由来のフラットで洗練された乗り心地を持つ傾向があります。
    • ラゲッジルーム: 開口部が広く、フロアが低い傾向にあり、重い荷物や大型の荷物を積み下ろししやすいです。
    • デザイン: SUVの存在感とは異なる、洗練されたクロスオーバーならではのデザイン魅力があります。都市部でも自然に溶け込むスタイリングです。
  • SUV(GLEなど)の優位点:
    • オフロード走破性: 一般的に、最低地上高が高く、サスペンションストロークも大きいため、より本格的な悪路走破性に優れます。
    • 視界: 着座位置が高いため、見晴らしが良く、運転しやすいと感じる人も多いです。
    • 室内空間(高さ方向): ヘッドルームなどがより広く感じられる場合があります。
    • イメージ: SUVならではの力強くアクティブなイメージがあります。

このように、Eクラス オールテレインは、SUVとステーションワゴンの良いとこ取りをしたモデルと言えます。本格的なオフロード走行はしないけれど、雪道や未舗装路での安心感は欲しい、そしてステーションワゴンの積載能力とオンロード性能は譲れない、さらにはSUVほど車高が高くない方が良い、といった層にとって、唯一無二の選択肢となりうる存在です。

8. まとめ:新型Eクラス オールテレインの魅力とターゲット層

新型メルセデス・ベンツEクラス オールテレインは、メルセデス・ベンツの伝統と革新が融合した、非常に魅力的なモデルです。ベースとなる新型Eクラスが持つ最新技術、快適性、そして高い安全性を全て受け継ぎながら、オールテレイン独自の装備によって、その活躍の場を大きく広げています。

新型Eクラス オールテレインの主な魅力

  1. 洗練されたタフなエクステリアデザイン:
    Eクラス ステーションワゴンのエレガントなシルエットに、専用バンパー、ホイールアーチトリム、高められた最低地上高といったSUVテイストの要素を加えることで、都会的でありながら力強い、独自の存在感を確立しています。
  2. デジタル化と高級感が融合したインテリア:
    MBUXスーパースクリーンを中心とした最先端のデジタルコックピットは、操作性、情報提供、エンターテインメント機能において群を抜いています。同時に、高品質な素材とメルセデスならではの仕上げが、移動空間を極上のものにしています。広大なラゲッジルームは、ステーションワゴンならではの高い実用性を提供します。
  3. 全天候型高性能パワートレインと足回り:
    ISG付の高効率エンジン、信頼性の高い4MATIC四輪駆動システム、そして快適性と車高調整機能を持つAIRMATICサスペンションの組み合わせにより、オンロードでの快適かつ安定した走行に加え、雪道や未舗装路といった悪条件でも高い走破性と安心感を提供します。
  4. 最先端の先進技術と安全装備:
    MBUXの革新的な機能、そして高度な運転支援システムは、安全で快適な移動を強力にサポートします。PRE-SAFE®機能や堅牢なボディ構造といった受動安全性も最高レベルです。
  5. プレミアム・クロスオーバーという独自の立ち位置:
    本格SUVほど大柄でなく、ステーションワゴンの良さを残しつつ、悪路走破性を高めたコンセプトは、特定のニーズを持つユーザーにとって非常に魅力的です。

ターゲット層

新型Eクラス オールテレインは、以下のようなユーザー層にとって理想的な選択肢となりうるでしょう。

  • アクティブなライフスタイルを持つファミリー層:
    週末にキャンプやスキー、サイクリングなどのアウトドアレジャーを楽しむファミリーにとって、広大なラゲッジ容量と、悪路や雪道での高い走破性は大きなメリットです。同時に、Eクラスの高い安全性と快適性は、家族での長距離移動を安心で快適なものにします。
  • 都会と自然を行き来するユーザー:
    普段は都市部でビジネスや日常の移動に利用しつつ、週末には自然の中でリフレッシュしたい、といったユーザーにとって、洗練されたデザインは都市の景観に馴染み、オールテレイン性能はアウトドアへのアクセスを容易にします。
  • ステーションワゴンの実用性とSUVのタフなイメージの両方を求めるユーザー:
    SUVのボディサイズや乗り味に馴染めない、あるいはステーションワゴンの低い重心や積載性を重視したいが、同時に悪路走破性やタフなルックスも欲しい、というニッチなニーズを持つ層に最適です。
  • 先進技術や高級感を重視するユーザー:
    最新のMBUXシステムや高度な運転支援システムといった、Eクラスが持つ先進技術を高く評価し、同時にメルセデス・ベンツならではの品質や高級感を求めるユーザーにも響くモデルです。

新型メルセデス・ベンツEクラス オールテレインは、単なる移動手段ではなく、所有する喜び、そして様々な場所へ臆することなく足を延ばせる自由を提供してくれる車です。Eクラスが長年培ってきた信頼性と快適性をベースに、現代の多様なライフスタイルに合わせた進化を遂げたこのモデルは、プレミアム・クロスオーバー市場において、間違いなく中心的な存在となるでしょう。

価格帯はプレミアムクラスに相応しい設定となりますが、それに見合うだけの高い品質、先進技術、そして独自のキャラクターを備えています。もしあなたが、SUVのトレンドに乗りつつも、ステーションワゴンの洗練された乗り味や実用性を手放したくないと考えているなら、新型Eクラス オールテレインは最良の選択肢の一つとなるはずです。ぜひ、実車に触れ、その魅力を体感してみてください。

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