AIイラスト生成ツールNovelAI 日本語での利用方法を徹底解説
はじめに:NovelAIとは何か、なぜ日本語で使うのか
近年、AI技術の進化は目覚ましく、特にクリエイティブな分野への応用が注目されています。その中でも、テキストから画像を生成するAIイラスト生成ツールは、多くのユーザーに驚きと創造の可能性をもたらしています。様々なツールが登場していますが、アニメや二次元イラストの生成において、特に高い評価を得ているのが「NovelAI Diffusion」(以下、NovelAI)です。
NovelAIは、もともとテキスト生成AIとしてスタートしましたが、その後強力な画像生成機能が追加され、その独特な画風と高品質な生成能力から、多くのイラストレーターやクリエイター、そしてAIイラスト愛好家に利用されています。特に、その学習データに二次元イラストが多く含まれているため、アニメ風、マンガ風、ライトノベルの挿絵のようなテイストのイラスト生成に非常に長けています。
NovelAIの魅力は多岐にわたりますが、主なものとして以下の点が挙げられます。
- 高品質なアニメ・二次元イラストの生成: 特定の画風に強く、美しいイラストを手軽に生成できます。
- 強力なプロンプト解釈能力: テキスト指示(プロンプト)を比較的正確に解釈し、意図した要素をイラストに反映させやすい特性があります。
- 豊富な設定項目: 生成されるイラストのスタイル、構図、キャラクター、背景などを細かく制御するための設定項目が多数用意されています。
- Canvas機能: 生成されたイラストを編集したり、部分的に描き換えたり、画像を拡張したりといった高度な編集作業が可能です。
- 活発なコミュニティ: 世界中に多くのユーザーがおり、情報交換やプロンプト共有が盛んに行われています。
NovelAIは主に英語での利用が前提となっていますが、日本のユーザーも非常に多く、日本語でプロンプトを入力したり、日本語の情報に基づいて設定を行ったりするニーズは非常に高いです。この記事では、NovelAIを日本のユーザーが日本語で最大限に活用するための方法、つまり、日本語プロンプトの使い方、インターフェースの理解、各種機能の活用、そして日本語での利用に関する注意点などを、初心者の方でも理解できるよう、詳細かつ網羅的に解説していきます。
この記事を読むことで、あなたは以下のことを習得できるでしょう。
- NovelAIの料金体系と登録方法
- 画像生成の基本的な流れとインターフェースの各部名称と機能
- 日本語での効果的なプロンプトの書き方(基本から応用まで)
- ネガティブプロンプトの活用方法
- Canvas機能(img2img, Inpainting, Outpaintingなど)の使い方
- 高品質なイラストを生成するためのテクニック
- 日本語で利用する際の注意点と翻訳ツールの活用法
- 著作権や利用規約に関する基本的な知識
さあ、NovelAIの世界へ踏み込み、あなたのイメージを形にする旅を始めましょう。
NovelAIの基本:利用料金と登録方法
NovelAIを利用するためには、アカウントを作成し、いずれかの有料プランに加入する必要があります。無料トライアル期間や無料プランは基本的に提供されていません(過去には限定的な無料生成がありましたが、現在は有料登録が必須です)。
利用料金プラン
NovelAIにはいくつかのサブスクリプションプランがあり、それぞれ生成できる画像の枚数や利用できる機能、Anlasの付与量などが異なります。Anlasは、画像生成やその他の高度な機能を利用する際に消費されるポイントのようなものです。
主なプラン(料金は変更される可能性がありますので、公式サイトで最新情報を確認してください):
-
Tablet ($10/月):
- 月ごとのAnlas付与量が最も少ない基本的なプラン。
- 画像生成に必要なAnlas消費量が他のプランより多い場合があります。
- 初めて試す方向け。
-
Opus ($15/月):
- Tabletプランより多くのAnlasが付与されます。
- 画像生成に必要なAnlas消費量が少なくなります。
- Canvas機能など、より多くの機能が利用可能になります。
- 最も人気のあるプランの一つです。
-
Scroll ($25/月):
- 最も多くのAnlasが付与されるプラン。
- 画像生成に必要なAnlas消費量が最も少なくなります。
- 全ての機能が利用可能です。
- ヘビーユーザー向け。
また、各プランとは別にAnlasを追加購入することも可能です。Anlasは月ごとに付与される分に加えて、買い切りでチャージできます。Anlasの価格は購入量によって割引があります。
どのプランを選ぶかは、あなたがどれだけ頻繁に画像を生成したいか、どの機能を使いたいかによって異なります。まずはOpusプランから始めてみて、生成量が足りなければScrollにアップグレードしたり、Anlasを買い足したりするのが良いでしょう。
アカウント作成からログインまで
NovelAIの公式サイト(https://novelai.net/)にアクセスし、アカウントを作成します。
- 公式サイトにアクセス: ブラウザでNovelAIのサイトを開きます。
- サインアップ/登録: 画面右上の「Sign Up」または「Register」ボタンをクリックします。
- 必要情報の入力: メールアドレス、ユーザー名、パスワードなどを入力します。利用規約とプライバシーポリシーを確認し、同意にチェックを入れます。
- メールアドレスの確認: 入力したメールアドレスに確認メールが送信されます。メール本文中のリンクをクリックして、メールアドレスを認証します。
- ログイン: 認証が完了したら、設定したユーザー名またはメールアドレスとパスワードでログインします。
- プランの選択と支払い: ログイン後、利用プランを選択し、クレジットカードなどの支払い情報を入力してサブスクリプションを購読します。支払いが完了すると、選択したプランがアクティブになり、画像生成機能などが利用可能になります。
これでNovelAIを利用するための準備が整いました。
NovelAI Canvasのインターフェース解説
NovelAIの画像生成機能は、「NovelAI Diffusion」という名前で提供されており、主に「Canvas」というインターフェースを使って操作します。ここでは、Canvasの基本的なインターフェースと各機能について説明します。
ログイン後、通常はテキスト生成の画面が表示されるかもしれませんが、画面左側のメニューから「Image Generation」または「Canvas」を選択すると、画像生成インターフェースに切り替わります。
主要なUI要素
Canvas画面は大きく以下のエリアに分かれています。
-
画像生成エリア (Image Generation Area):
- 生成された画像が表示される中央の大きなエリアです。
- 複数の画像をまとめて生成した場合、ここに一覧表示されます。
- 画像をダウンロードしたり、アップスケールしたり、Canvasに送って編集したりする操作ができます。
-
プロンプト入力欄 (Prompt Input):
- 画面上部にあるテキスト入力欄です。
- 生成したいイラストの内容をテキストで指示(プロンプト)を入力します。
- キーワードやフレーズをカンマやスペースで区切って入力します。
-
ネガティブプロンプト入力欄 (Negative Prompt Input):
- プロンプト入力欄の下にある別の入力欄です。
- 生成されるイラストに含まれてほしくない要素をテキストで入力します。
- 例えば、「bad anatomy」(ひどい解剖学的構造)や「ugly」(醜い)などを入力することで、望ましくない結果を防ぐのに役立ちます。
-
設定パネル (Settings Panel):
- 画面右側に表示される各種設定項目を含むパネルです。
- 生成される画像のサイズ、ステップ数、サンプラー、スケール、シード値などを調整できます。
- 後述するimg2imgやInpaintingなどの機能に関する設定も含まれます。
-
履歴パネル (History Panel):
- 画面左側に表示される、過去に生成した画像の履歴を確認できるパネルです。
- 過去のプロンプトや設定を再利用したり、画像をCanvasに読み込んだりできます。
各パネルの機能詳細
プロンプト入力欄
- プロンプト (Prompt): 生成したい要素(キャラクター、服装、背景、雰囲気、画風など)を単語や短いフレーズで羅列します。日本語で入力することも可能ですが、後述するように注意が必要です。
- ネガティブプロンプト (Negative Prompt): 生成したくない要素を入力します。これも日本語で入力可能ですが、同様に注意が必要です。
設定パネル (Settings Panel)
設定パネルには非常に多くの項目がありますが、特に重要なものをいくつかピックアップして説明します。
- Width / Height (画像サイズ): 生成される画像の幅と高さをピクセル単位で指定します。プリセットで一般的なサイズ(縦長、横長、正方形)がいくつか用意されていますが、カスタムサイズも入力できます。NovelAIの学習モデルは特定のサイズ(例: 512×768, 768×512, 1024×1024など、512の倍数やそれに近いサイズ)で最適化されていることが多いため、これらのサイズを選択すると高品質になりやすい傾向があります。
- Steps (ステップ数): 画像生成の計算ステップ数を指定します。ステップ数が多いほど、画像が詳細になり、プロンプトがより反映されやすくなりますが、計算時間も長くなります。一般的には28〜50ステップ程度が推奨されます。少なすぎるとノイズが残り、多すぎても大きな変化がなかったり、逆に崩れたりすることがあります。
- Sampler (サンプラー): 画像生成に使用されるアルゴリズムを選択します。代表的なものに
Euler Ancestral
,DPM++ 2M Karras
,DPM++ SDE Karras
などがあります。サンプラーによって生成される画像の雰囲気や特性が異なります。色々試してみて、好みのサンプラーを見つけるのが良いでしょう。Euler Ancestral
は比較的速く、ランダム性が高い傾向があります。DPM++ 2M Karras
はシャープで高品質な画像を生成しやすいと人気があります。 - Scale (スケール) / CFG Scale: Classifier-Free Guidance Scaleの略で、プロンプトへの忠実度を調整します。値が高いほどプロンプトを強く反映しようとしますが、高すぎると不自然になったり、破綻したりすることがあります。一般的には5〜12程度がよく使われます。
- Seed (シード値): 画像生成の初期ノイズパターンを決定する数値です。同じプロンプト、設定、そして同じシード値を使えば、全く同じ画像が生成されます。シード値を固定したままプロンプトや設定を微調整することで、狙ったイラストに近づけることができます。ランダムにすると毎回異なる画像が生成されます。
- Number of Images (生成枚数): 一度に生成する画像の枚数を指定します。複数の画像を生成することで、より多くのバリエーションから気に入ったものを選べます。一度に生成する枚数を増やすと、それだけAnlasを消費します。
- Noise / Strength (ノイズ/強さ): 主にimg2imgやInpainting機能で使用される設定です。元の画像からどれだけ変化させるかを指定します。値が高いほど元の画像から大きく変化し、低いほど元の画像に近いまま生成されます。
- Reference Image (参照画像): 別の画像を参考に、ポーズや構図などを反映させて画像を生成する機能です。
- Live Generation (ライブ生成): 設定やプロンプトを変更しながら、生成過程をリアルタイムに近い形で確認できる機能です。Anlasを消費しますが、試行錯誤する際に便利です。
- Advanced Settings (高度な設定): VAE (Variational Autoencoder) の選択や、Clip Skipなど、より詳細な設定項目が含まれます。通常はデフォルト設定で問題ありませんが、特定の効果を得たい場合に調整します。
主要な操作方法
- Generate (生成): 設定したプロンプトとパラメータで画像の生成を開始します。このボタンを押すとAnlasが消費されます。
- Save (保存): 生成された画像をローカル環境に保存します。
- Upscale (アップスケール): 生成された画像を、より高い解像度に拡大します。NovelAIは通常、比較的小さなサイズで画像を生成し、その後アップスケールすることで詳細を追加するワークフローを推奨しています。アップスケールにはAnlasを消費します。
- Send to Canvas (Canvasへ送る): 生成された画像をCanvas編集エリアに読み込み、InpaintingやOutpaintingなどの編集作業を開始します。
プロンプトの書き方:基本編 (日本語利用のコツを含む)
AIイラスト生成の最も重要な要素の一つが「プロンプト」です。プロンプトは、AIに「どんな絵を描いてほしいか」を伝える指示書のようなものです。NovelAIは基本的に英語で学習されていますが、日本語でプロンプトを入力することも可能です。ただし、日本語プロンプトには特有の注意点があります。
プロンプトとは何か、その役割
プロンプトは、単語やフレーズを組み合わせたテキスト文字列です。これらの単語が、AIが画像を生成する際の要素となります。例えば、「猫、椅子、窓、日差し」といった単語を並べると、AIはそれらの要素を含む画像を生成しようとします。
効果的なプロンプトを書くには、以下の点を意識することが重要です。
- 具体性: 何を描きたいか、できるだけ具体的に記述します。抽象的な表現よりも、具体的な名詞や形容詞が効果的です。
- 簡潔さ: 不要な修飾語や文章は避け、キーワードを羅列するスタイルが一般的です。
- 重要度の順: 通常、プロンプトの先頭に近い単語ほど、AIはそれを重要な要素として認識しやすく、より強く反映させようとします。
- キーワードの区切り: 各単語やフレーズは、カンマ(,)やスペースで区切るのが一般的です。これにより、AIが個々の要素を認識しやすくなります。
基本的な日本語プロンプトの例と注意点
NovelAIは英語学習データが中心ですが、ある程度の日本語を理解し、反映させることができます。ただし、完全に日本語で意図通りに生成できるわけではありません。
簡単な日本語プロンプトの例:
可愛い女の子、猫耳、制服、桜の木の下
青い空、白い雲、草原、一人
魔法使い、ローブ、杖、ファンタジー
このように、名詞、形容詞、場所、状況などを羅列する形で入力します。
日本語プロンプトの注意点:
- 単語認識の限界: 日本語の単語やフレーズがAIに正確に認識されない場合があります。特に、専門用語、固有名詞、複雑な表現、スラングなどは認識されにくい傾向があります。
- 意味の揺らぎ: 同じ日本語の単語でも、複数の意味を持つ場合や、文脈によって解釈が変わる場合があります。AIが意図しない意味で解釈してしまう可能性があります。
- 学習データの偏り: 日本語のイラストに関する学習データは英語に比べて少ないと考えられます。そのため、日本語特有の表現や日本のサブカルチャーに特化した要素(例: 特定のアニメのキャラクター名、日本の特定の風景など)は反映されにくいことがあります。
- 効果的な単語: 日本語でも効果的な単語は存在しますが、一般的には英語のタグ(呪文)の方が学習データが多く、安定して効果を発揮しやすい傾向があります。
これらの理由から、日本語でプロンプトを入力する際には、単語の区切りを明確にし、できるだけシンプルで具体的な単語を選ぶことが重要です。また、後述する英語プロンプトとの併用や、翻訳ツールの活用も有効な戦略となります。
単語の区切り方(カンマ、スペース)
プロンプトは、単語や短いフレーズを列挙する形で記述します。これらの要素を区切る方法は、主にカンマ ,
とスペース です。
例:
可愛い女の子, 猫耳, 制服, 桜の木の下
カンマで区切ることで、個々の要素がより明確に独立した指示としてAIに伝わると考えられています。ただし、厳密なルールがあるわけではなく、スペースのみで区切ってもある程度は機能します。しかし、可読性を高め、AIの解釈を助けるためにも、要素ごとにカンマで区切るスタイルが推奨されています。
強調・弱化の構文 ({}
や []
)
特定のプロンプト要素をより強く反映させたい場合や、逆に弱く反映させたい場合に、波括弧 {}
や角括弧 []
を使用する構文があります。
- 強調:
{単語}
または{{単語}}
,{{{単語}}}
のように、波括弧で囲むことでその単語の重要度を上げます。波括弧の数が多いほど強調が強くなります。
例:{{可愛い女の子}}, 猫耳, 制服
(「可愛い女の子」をより強く強調) - 弱化:
[単語]
または[[単語]]
,[[[単語]]]
のように、角括弧で囲むことでその単語の重要度を下げます。角括弧の数が多いほど弱化が強くなります。
例:可愛い女の子, 猫耳, [制服]
(「制服」の要素を弱める)
この構文は、日本語の単語にも適用できます。ただし、日本語単語自体の認識精度によっては、期待通りの効果が得られない場合もあります。
プロンプトの順番と優先順位
前述の通り、プロンプトは基本的に先頭に近い単語ほどAIに強く認識される傾向があります。そのため、最も重要視したい要素(例: キャラクターの特徴、全体の雰囲気)をプロンプトの冒頭に配置するのがセオリーです。
一般的なプロンプトの構成例:
- 画風・品質指示:
masterpiece, best quality, high resolution, official art, beautiful detailed
など、全体の画質やスタイルを指定する単語を冒頭に置くことが多いです。これは、生成されるイラスト全体の品質を高める目的で使用されます。 - メインの被写体・キャラクター:
solo, 1girl, boy, cat
など、誰/何が描かれているかを指定します。 - 被写体の特徴: 髪の色や長さ、目の色、表情、ポーズ、服装、アクセサリーなど、被写体の詳細な特徴を指定します。
- 状況・アクション:
sitting, standing, running, reading
など、被写体の行動や状態を指定します。 - 背景・場所:
outdoor, classroom, night sky, beach
など、イラストの背景や舞台を指定します。 - 雰囲気・効果:
happy, sad, mysterious, rain, snow
など、イラスト全体の雰囲気や特殊効果を指定します。 - その他: 細かい要素や、他の要素と組み合わせたいものなどを追加します。
これはあくまで一般的な構成例であり、必ずしもこの順番でなければならないわけではありません。重要なのは、あなたが最も表現したい要素をAIにしっかり伝えることです。試行錯誤しながら、自分なりの効果的なプロンプト構成を見つけていくのが良いでしょう。
プロンプトの書き方:応用編 (日本語と英語の併用戦略)
基本的なプロンプトの書き方を理解したところで、より複雑な指示をしたり、特定の要素を狙って生成したりするための応用テクニックを見ていきましょう。ここでは、特に日本語ユーザーが効果的にプロンプトを記述するための、日本語と英語の併用戦略についても掘り下げます。
スタイル・画風の指定方法
NovelAIで生成されるイラストのスタイルは、プロンプトによって大きく変化させることができます。特定の単語をプロンプトに含めることで、望む画風に近づけることが可能です。
よく使われるスタイル・画風指定の単語例(主に英語):
- 高品質系:
masterpiece
,best quality
,high resolution
,official art
,beautiful detailed
(これらの単語は、多くのユーザーがデフォルトでプロンプトの冒頭に含めるほど一般的です。) - 画風:
anime style
,manga style
,painting
,watercolor
,sketch
,pixel art
- 特定のアーティスト風:
by [アーティスト名]
,[アーティスト名] \(style\)
(ただし、特定のアーティストの画風を模倣することには倫理的な懸念や著作権の問題がある場合があります。また、NovelAIが特定のアーティストの画風を学習しているかどうかも不確かです。) - 雰囲気:
cinematic lighting
,soft lighting
,dramatic lighting
,vibrant colors
,muted colors
,sepia
これらの単語は基本的に英語で入力する必要があります。日本語で「アニメ風」と入力しても認識される可能性はありますが、「anime style」や「manga style」の方が効果的で安定しています。
キャラクター・被写体の指定方法
イラストの中心となるキャラクターや被写体を指定します。人数や性別などを明確にすることで、意図しない生成結果を防ぎます。
- 人数:
solo
(一人),two girls
(女の子二人),group
(複数人) - 性別:
1girl
(女の子一人),1boy
(男の子一人),female
(女性),male
(男性) - 種族・属性:
cat girl
(猫耳の女の子),dog boy
(犬耳の男の子),elf
,vampire
- 特定のキャラクタータイプ:
loli
,shota
,schoolgirl
,office lady
これらの指定も、英語タグが一般的です。「女の子」と日本語で入力しても認識されますが、「1girl」の方がAIは明確に「一人のかわいい女の子」として認識しやすい傾向があります。
服装・アクセサリーの指定方法
キャラクターがどんな服を着ているか、どんなアクセサリーを身につけているかを指定します。
- 服装:
school uniform
(制服),swimsuit
(水着),kimono
(着物),dress
,casual
,naked
(裸) - 特定の衣服:
white shirt
,black skirt
,blue dress
,red tie
- アクセサリー:
glasses
(眼鏡),hat
(帽子),ribbon
(リボン),hairpin
(ヘアピン),earrings
(イヤリング)
服装やアクセサリーは非常に多くのバリエーションがあるため、具体的な英語名詞で指定することが重要です。「眼鏡」と日本語で入力しても効果はありますが、「glasses」の方がより確実に認識されます。
髪型・髪色の指定方法
キャラクターの髪型や髪色を指定します。
- 髪型:
long hair
(長い髪),short hair
(短い髪),twintails
(ツインテール),ponytail
(ポニーテール),braid
(三つ編み),bangs
(前髪) - 髪色:
blonde hair
(金髪),black hair
(黒髪),brown hair
(茶髪),blue hair
(青髪),pink hair
(ピンク髪) - 細かい指定:
streaked hair
(メッシュ),ombre hair
(グラデーションヘア)
「ツインテール」は日本語でも英語の「twintails」でも認識されやすいタグの一つです。髪色も「黒髪」より「black hair」の方が安定します。
目・表情の指定方法
キャラクターの目の特徴や表情を指定します。
- 目の色:
blue eyes
(青い目),red eyes
(赤い目),heterochromia
(オッドアイ) - 目の形・特徴:
large eyes
(大きな目),slitted pupils
(縦長の瞳) - 表情:
smile
(笑顔),laughing
(笑っている),sad
(悲しい),angry
(怒っている),blush
(頬を赤らめる),closed eyes
(目を閉じている)
「笑顔」と日本語で入力しても「smile」と近い結果が得られることがありますが、「smile」の方が一般的です。
背景・場所の指定方法
イラストの舞台となる背景や場所を指定します。
- 場所:
outdoor
(屋外),indoor
(屋内),classroom
(教室),library
(図書館),beach
(ビーチ),forest
(森),city
(街),night sky
(夜空) - 特定の景色:
cherry blossoms
(桜),autumn leaves
(紅葉),sunset
(夕焼け)
背景の指定は比較的日本語でも認識されやすい要素の一つですが、「桜」と入力するよりも「cherry blossoms」と入力した方が、より具体的な桜の風景が生成されやすい傾向があります。
ポーズ・構図の指定方法
キャラクターの姿勢や、イラスト全体の構図を指定します。
- ポーズ:
sitting
(座っている),standing
(立っている),lying down
(寝そべっている),walking
(歩いている),jumping
(ジャンプしている),kneeling
(跪いている),hand behind head
(手を頭の後ろに) - 構図:
close-up
(クローズアップ),full body
(全身),upper body
(上半身),low angle
(煽り構図),high angle
(俯瞰構図),dutch angle
(オランダ角/斜めの構図)
ポーズや構図も英語タグが非常に効果的です。「全身」よりも「full body」の方が明確に指示できます。
感情・雰囲気の指定方法
イラスト全体の感情や雰囲気を指定します。
happy
(幸せそう),sad
(悲しそう),mysterious
(神秘的),dark fantasy
(ダークファンタジー),cyberpunk
(サイバーパンク),cozy
(居心地が良い)
これらの抽象的な指示も、英語で入力する方がより効果的です。
ネガティブプロンプトの効果的な使い方
ネガティブプロンプトは、生成される画像に含まれてほしくない要素を指定するものです。これを効果的に使うことで、クオリティを高め、意図しない結果(いわゆる「AIの苦手なもの」)を排除することができます。
よく使われるネガティブプロンプトの例(主に英語):
- 基本的な品質低下:
low quality
,normal quality
,worst quality
,low resolution
,bad anatomy
,bad hands
(手が苦手なAIが多いため),missing fingers
,extra fingers
,mutated hands
,poorly drawn face
,ugly
,distorted
,deformed
- 望ましくない要素:
text
,watermark
,logo
,signature
(文字や署名の混入を防ぐ) - 特定の要素を排除: 例えば、特定の服や背景を避ける場合。
ネガティブプロンプトは、高品質な画像を生成するための「お守り」のようなものです。特にbad anatomy
, bad hands
, low quality
, worst quality
などは、デフォルトで入力しておくことを強く推奨します。NovelAIでは、これらの基本的なネタプロンプトがあらかじめプリセットとして用意されていることが多いです。
ネガティブプロンプトも日本語で入力することは可能ですが、プロンプトと同様に英語の方が安定して効果を発揮しやすい傾向があります。「低品質」と入力するより「low quality」の方が確実に認識されます。
日本語プロンプトでの注意点と翻訳ツールの活用
ここまで見てきたように、NovelAIは英語でのプロンプト入力に最適化されています。日本語でも入力できますが、特定の単語や複雑な指示は英語ほど正確に反映されない可能性があります。
では、日本語ユーザーはどうすれば良いのでしょうか?
戦略1:基本的な単語は日本語、応用は英語
簡単なプロンプト(例: 可愛い女の子、制服
)は日本語で入力し、画風や構図など、より細かい指示や品質向上に関わる部分は英語のタグ(masterpiece, best quality, full body
など)を使用するという方法です。
例: 可愛い女の子、制服、{{{桜の木の下}}}
, masterpiece, best quality, full body, cherry blossoms, sunlight
このように、日本語と英語を組み合わせることで、意図を伝えつつ、AIが学習しやすい英語タグの恩恵を受けることができます。
戦略2:翻訳ツールの活用
日本語で考えたプロンプトを、DeepLやGoogle Translateなどの翻訳ツールを使って英語に変換し、その英語をNovelAIのプロンプト欄に入力する方法です。これが最も確実性の高い方法と言えます。
例えば、「青い目の長い金髪の女の子が、夕焼けのビーチで一人座っている美しい絵」という日本語のイメージがあるとします。
-
要素分解:
- 青い目
- 長い金髪
- 女の子
- 夕焼けのビーチ
- 一人
- 座っている
- 美しい絵
-
翻訳ツールで英訳(DeepLなどを使用):
- 青い目 → blue eyes
- 長い金髪 → long blonde hair
- 女の子 → girl (または 1girl)
- 夕焼けのビーチ → sunset beach
- 一人 → solo
- 座っている → sitting
- 美しい絵 → beautiful painting (または masterpiece, best qualityなど)
-
プロンプトとして結合・調整:
masterpiece, best quality, 1girl, solo, long blonde hair, blue eyes, sitting, sunset beach, beautiful detailed
-
ネガティブプロンプトを追加:
low quality, worst quality, bad anatomy, bad hands, ugly
このように、翻訳ツールを使うことで、自分のイメージをより正確に英語プロンプトに変換し、NovelAIに伝えることができます。ただし、翻訳結果が必ずしもAIイラスト生成に適したタグ形式になっているとは限らないため、ある程度手動での調整(単語の順序変更、不要な単語の削除、強調・弱化の追加など)が必要になる場合があります。
翻訳ツール活用のコツ:
- 簡潔な日本語で入力: 翻訳ツールに長い文章を入力するのではなく、単語や短いフレーズで区切って入力した方が、正確な英訳を得やすいです。
- イラスト生成に適した単語に修正: 翻訳された英語が、AIイラストコミュニティで一般的に使われているタグと異なる場合は、修正を検討します。(例:「かわいい」→「cute」だけでなく、「kawaii」もAIは認識しやすいなど)
- 複数の翻訳ツールを比較: 翻訳ツールによって訳し方が異なるため、複数のツールで訳してみて、より適切な表現を選ぶと良いでしょう。
結論として、日本語でNovelAIを利用する場合、完全に日本語のみでプロンプトを完結させるよりも、英語タグを積極的に利用するか、翻訳ツールで日本語を英訳して利用するのが、最も効果的で安定した結果を得るための戦略となります。日本語プロンプトは、簡単な指示や、どうしても日本語で表現したいニュアンスがある場合に補助的に使うのが現実的でしょう。
NovelAI Canvasの機能活用
NovelAI Canvasは単にテキストから画像を生成するだけでなく、生成した画像を編集したり、既存の画像を元に新しい画像を生成したりするための強力なツールを備えています。これらの機能を使いこなすことで、より意図通りのイラストを効率的に作成できます。
img2img (画像から画像生成) の使い方
img2img
(Image to Image) は、既存の画像を参考にしながら、新しい画像を生成する機能です。例えば、手描きのラフスケッチや写真などを元に、NovelAIの画風でイラストを生成したい場合に非常に便利です。
- 元画像をアップロード: Canvas画面で、参考にしたい画像をアップロードエリアにドラッグ&ドロップするか、ファイル選択ボタンで読み込みます。
- プロンプトを入力: 元画像の内容を反映させつつ、新しく追加したい要素や変化させたい要素をプロンプトで入力します。元画像の情報をAIに伝えるために、ある程度元画像の内容に沿ったプロンプトを入力することが重要です。
- Noise / Strength (ノイズ/強さ) の調整: このスライダーで、生成画像が元画像からどれだけ変化するかを調整します。
- 値を低くする: 元画像の構図や色味などを強く維持したまま、NovelAIの画風を乗せるようなイメージです。
- 値を高くする: 元画像から大きく変化し、プロンプトの影響が強くなります。元の画像がほとんど分からなくなるくらい変化させることも可能です。
適切な値は、元画像の種類や、どれだけ変化させたいかによって異なりますが、一般的には0.5〜0.8程度の範囲で調整することが多いです。
- その他の設定調整: 必要に応じて、画像サイズ、ステップ数、サンプラー、スケールなどを調整します。元画像のサイズに合わせて設定するのが一般的です。
- 生成: Generateボタンをクリックして画像を生成します。
img2img
は、キャラクターデザインのバリエーション出し、手描きラフの清書、写真のアニメ風加工など、幅広い用途に活用できます。
Inpainting (部分修正) の使い方
Inpainting
は、生成された画像や既存の画像の一部を選択し、その部分だけをプロンプトに基づいて再生成する機能です。これは、イラストの修正や要素の追加・変更に非常に役立ちます。
- 画像をCanvasに読み込む: 生成した画像をCanvasに読み込むか、ローカルから画像をアップロードします。
- マスクブラシを選択: 画面左側のツールバーから、ブラシツールを選択します。
- 修正したい部分をマスク: ブラシツールを使って、再生成したい部分を塗りつぶします(マスクをかけます)。マスクされた部分だけがAIによって描き換えられます。ブラシのサイズや硬さを調整できます。誤って塗りすぎた場合は消しゴムツールでマスクを消せます。
- プロンプトを入力: マスクした部分にどのような要素を描き加えてほしいか、またはどのように変化させてほしいかをプロンプトで入力します。画像全体のプロンプトに加えて、その部分に関する具体的な指示を追加します。
- Noise / Strength (ノイズ/強さ) の調整: Inpaintingの場合も、このスライダーでどれだけ変化させるかを調整します。値を低くすると元の画像の色や形状を残しつつ微調整するような形になり、高くすると大きく描き換えます。
- 生成: Generateボタンをクリックします。マスクした部分だけが、入力したプロンプトと設定に基づいて再生成されます。
Inpainting
は、キャラクターの表情の微調整、服装や髪型の変更、アクセサリーの追加、背景の不要な要素の削除や描き換えなど、細かい修正に非常に強力です。ただし、広範囲をマスクしたり、元の画像と大きくかけ離れた内容を指示したりすると、不自然な結果になることもあります。
Outpainting (拡張) の使い方
Outpainting
は、既存の画像の周囲をプロンプトに基づいて拡張して描き足す機能です。これにより、元の画像よりも広い構図のイラストを作成したり、連続的に拡張して非常に大きなサイズのイラストを作成したりすることが可能です。
- 画像をCanvasに読み込む: 拡張したい画像をCanvasに読み込みます。
- キャンバスサイズを変更: キャンバスサイズを、元の画像よりも大きく拡張したい方向に調整します。上下左右にキャンバスを広げます。
- プロンプトを入力: 拡張したい範囲に何を描き加えてほしいかをプロンプトで入力します。元の画像の内容に加えて、拡張部分に期待する要素(例: 続きの風景、キャラクターの体、周囲の環境など)を含めます。
- 生成エリアを選択: 拡張したい、つまり描き足したい範囲を選択ツールで囲みます。通常はキャンバスサイズを広げた際にできた空白の部分を選択します。
- 生成: Generateボタンをクリックします。選択した空白エリアが、プロンプトと設定に基づいて描き足されます。
Outpainting
を繰り返すことで、元の画像から上下左右にどんどんキャンバスを広げ、パノラマのような大きなイラストを作成できます。例えば、上半身しか写っていないイラストの下半身を描き足したり、キャラクターの背景を広げたりするのに使えます。ただし、拡張部分が元の画像と自然につながるようにするには、プロンプトや設定の調整、そしてある程度の試行錯誤が必要です。特に、繰り返しのOutpaintingでは、生成される絵柄に徐々にブレが生じる可能性があります。
Reference Image (参照画像) の使い方
Reference Image
は、別の画像を「参考資料」としてAIに与え、その画像からポーズや構図、色使いなどの要素を反映させた新しい画像を生成する機能です。img2imgのように元画像自体を直接加工するのではなく、あくまで「参考」として利用します。
- プロンプトを入力: 生成したい画像の基本的な内容をプロンプトで入力します。
- 参照画像をアップロード: Reference Imageセクションで、参考にしたい画像をアップロードします。
- Weight (重み) の調整: 参照画像をどれだけ強く参考にするかを調整します。
- 値を高くする: 参照画像のポーズや構図、色味などが強く反映されます。
- 値を低くする: 参照画像の影響は弱まり、プロンプトの影響が強くなります。
適切な値は、参考にしたい度合いによって異なりますが、あまり高すぎると参照画像に似すぎたり、不自然になったりすることがあります。
- 生成: Generateボタンをクリックします。
Reference Imageは、特定のポーズをとらせたいが、テキストプロンプトだけでは難しい場合や、あるイラストの色使いや雰囲気を参考にしたい場合に役立ちます。ただし、参照画像の要素がプロンプトの内容と矛盾する場合、期待通りの結果にならないこともあります。
Seed値の活用
前述の通り、Seed値は画像生成の初期ノイズパターンを決定し、同じSeed値であれば同じ設定・プロンプトで同じ画像が生成されます。このSeed値を活用することで、生成プロセスをコントロールできます。
- 同じ画像を再現: 気に入った画像が生成されたら、その画像のSeed値を記録しておきましょう。後で同じ画像を再生成したり、その画像を元に微調整したりできます。履歴パネルで生成された画像のSeed値を確認できます。
- バリエーションの生成: 特定のSeed値で生成された画像が良い感じだが、もう少しだけ変化させたい場合は、そのSeed値を固定したまま、プロンプトや設定(例: スケール、ステップ数、ノイズなど)を少しずつ変更して生成します。これにより、元の画像の雰囲気を保ったまま、様々なバリエーションを生み出すことができます。
- シード値のランダム化: 毎回全く異なる画像を生成したい場合は、Seed値をランダムに設定しておきます(通常はデフォルトでランダムになっています)。
Seed値は、AIイラスト生成における再現性と制御性の鍵となります。気に入った結果が得られた場合は、必ずSeed値を控えておく習慣をつけると良いでしょう。
AIイラスト生成のコツとテクニック
NovelAIを使いこなし、より高品質で意図通りのイラストを生成するためには、いくつかのコツやテクニックがあります。
試行錯誤の重要性
AIイラスト生成は、魔法のように一発で完璧な絵が出てくるわけではありません。理想のイラストにたどり着くためには、何度も生成を繰り返し、結果を見てプロンプトや設定を調整する「試行錯誤」が不可欠です。
- 少数の画像を生成して傾向を見る: まずは数枚生成してみて、AIがプロンプトをどのように解釈しているか、どのような画像が生成されるかの傾向をつかみます。
- プロンプトを少しずつ変更: 意図と異なる点ががあれば、その原因となりそうなプロンプトの単語を追加、削除、変更、または強調・弱化を試します。一度に多くのプロンプトを変更すると、何が結果に影響を与えたのか分かりにくくなります。
- 設定パラメータを調整: プロンプトだけでは改善しない場合、ステップ数、スケール、サンプラー、ノイズ(img2imgやInpaintingの場合)などの設定パラメータを調整してみます。
- ネガティブプロンプトを見直す: 意図しない要素が頻繁に生成される場合は、ネガティブプロンプトにその要素を追加したり、既存のネガティブプロンプトを調整したりします。
プロンプトの調整方法
プロンプトは、AIへの最も直接的な指示です。効果的なプロンプトの調整方法をいくつか紹介します。
- 具体的な単語を選ぶ: 抽象的な指示よりも、具体的な名詞や形容詞が効果的です。「素敵な髪」よりも「long blonde hair」、「綺麗な背景」よりも「cherry blossoms, night sky」のように具体的に指定します。
- 情報を絞りすぎない/加えすぎない: 要素を絞りすぎると、AIが生成に困り抽象的になったり、破綻したりすることがあります。逆に、情報を詰め込みすぎると、プロンプトがごちゃまぜになり、意図しない合成や要素の欠落が起こることがあります。最初は主要な要素から始め、徐々に詳細を追加していくのが良いでしょう。
- 英訳プロンプトの洗練: 翻訳ツールを使った英訳プロンプトは、そのまま使うのではなく、AIイラスト生成コミュニティでよく使われるタグに置き換えたり、より効果的な英語表現に修正したりすることで、精度が高まります。例えば、日本語の「すごい」を「amazing」と訳すより、「masterpiece」や「best quality」といった特定のタグの方が品質向上には効果的です。
- 複数の表現を試す: 同じ意味でも、異なる英語タグが存在することがあります。例えば「かわいい」は「cute」だけでなく「kawaii」も認識されます。複数の表現を試して、最も効果的なものを見つけます。
- プロンプトの重み付け: 強調・弱化構文 (
{}
や[]
) を積極的に利用して、各要素の重要度をAIに伝えます。
設定パラメータの調整方法
プロンプトだけでなく、設定パラメータも生成結果に大きく影響します。
- Scale (CFG Scale): プロンプトの反映度合い。デフォルト値(7〜10程度)から大きく外れると、意図しない結果になりやすいです。値を上げるとプロンプトに忠実になりますが、絵柄が硬くなったり、破綻したりするリスクがあります。値を下げるとAIの自由度が増し、より多様な結果が得られますが、プロンプトが反映されにくくなります。
- Steps (ステップ数): 生成の計算回数。少なすぎるとノイズが残り、多すぎても変化が少なく、Anlasを無駄に消費することがあります。一般的には28〜50ステップ程度で十分な品質が得られることが多いです。
- Sampler (サンプラー): 生成アルゴリズム。サンプラーを変えるだけで絵柄や雰囲気がガラッと変わることがあります。好みのサンプラーを見つけるために、いくつか試してみる価値はあります。特に
DPM++ 2M Karras
はシャープで高品質な画像が生成されやすいと人気です。 - 画像サイズ: NovelAIの学習データは特定のサイズ(例: 512×768)で最適化されていることが多いです。これらのサイズで生成し、必要に応じてアップスケールするワークフローが推奨されます。極端に大きなサイズやアスペクト比で生成しようとすると、絵柄が崩れたり、要素が重複したりしやすくなります。
高解像度化(Upscaling)の方法
NovelAIで生成される初期の画像サイズは、一般的にウェブ用途などでは十分でも、印刷や拡大表示には向かない場合があります。Canvas機能のUpscale機能を使うことで、生成した画像を高品質に拡大できます。
- 画像をCanvasに読み込む: 通常の生成で気に入った画像をCanvasに送ります。
- Upscale機能を選択: Canvas上で、画像をアップスケールするオプションを選択します。
- Upscale Factor (拡大率) の設定: 2xや4xなど、画像を何倍に拡大するかを指定します。
- Noise / Strength (ノイズ/強さ) の調整: アップスケールする際に、どれだけ詳細を追加したり、絵柄を修正したりするかを調整します。値を高くすると細かい部分が描き足されたり、ノイズが低減されたりしますが、元の画像から絵柄が変化する可能性もあります。値を低くすると元の画像を忠実に拡大します。
- 生成: Upscaleを実行します。この操作にはAnlasを消費します。
高品質なイラストを得るためには、「小さめのサイズで素早く試行錯誤して良い絵柄を見つける」→「気に入った絵柄をアップスケールする」という流れが効率的です。
生成されたイラストの活用(加工、修正)
NovelAIで生成されたイラストが、必ずしも完璧な状態で出力されるとは限りません。細かい破綻や不要な要素がある場合、画像編集ソフト(Photoshop, GIMP, CLIP STUDIO PAINTなど)を使って手動で修正・加筆することで、さらにクオリティを高めることができます。
- 細かい破綻の修正: 指の数が多かったり、顔が崩れたりといったAI特有の破綻箇所を手描きで修正します。
- 色味やトーンの調整: 全体的な色合いや明るさを調整して、より魅力的なイラストにします。
- 背景や効果の追加: AIでは難しかった複雑な背景要素や特殊効果を手動で描き加えます。
- トリミングや構図の調整: 不要な部分をトリミングしたり、構図を調整したりします。
AIは強力なツールですが、最終的なクオリティを追求するには、人間の手による加工・修正が非常に効果的です。
コミュニティの活用
NovelAIには活発なユーザーコミュニティが存在します。他のユーザーが公開しているプロンプトや設定、生成されたイラストなどを参考にすることは、AIイラスト生成のスキルを向上させる上で非常に有効です。
- プロンプトの参考に: 他のユーザーがどのようなプロンプトを使って素晴らしいイラストを生成しているかを学び、自分のプロンプトに取り入れます。
- 設定の参考に: 特定の画風や効果を得るために、どのような設定(サンプラー、スケール、ステップ数など)が使われているかを参考にします。
- 情報交換: 詰まった点や疑問点があれば、コミュニティで質問したり、他のユーザーの議論を参考にしたりできます。
NovelAIのコミュニティは主にDiscordなどを中心に活動しています。日本語のコミュニティも存在しますので、参加してみることをお勧めします。
NovelAIの学習モデルについて
NovelAI Diffusionは、Stability AIが開発したStable Diffusionをベースにしつつ、NovelAI独自のデータセット(特に二次元イラストに特化したもの)で追加学習(ファインチューニング)を行うことで、現在のアニメ・二次元イラストに強い特性を獲得しています。
Canvas画面で、使用するモデルを選択できる場合があります。通常は「NovelAI Diffusion V3」など、最新のモデルが推奨されます。モデルによって得意な表現や苦手な表現、プロンプトの解釈の癖などが異なる場合があります。
日本語での利用に関する注意点
これまでにも触れてきましたが、NovelAIを日本語で利用する際に特に注意すべき点と、その対策についてまとめておきます。
日本語プロンプトの精度と限界
日本語の単語やフレーズは、ある程度はNovelAIに認識され、生成結果に反映されます。しかし、その精度は英語に比べて低い傾向にあります。特に、以下のようなケースでは日本語プロンプトだけでは難しいことが多いです。
- 複雑な状況描写: 複数のキャラクターの複雑なインタラクションや、具体的なアクションの指示。
- 細かい属性指定: 特定の模様の服、特定の形状の小物、細かい表情のニュアンスなど。
- 抽象的な概念や雰囲気: 「郷愁を感じる」「夢のような」「不穏な空気」といった抽象的な指示。
- 固有名詞: 特定のアニメキャラクター名、場所の名前など。
- 日本の特定の文化や事物: 祭り、特定の伝統衣装の細かい部分、方言など。
これらの要素を正確に反映させたい場合は、やはり英語プロンプトの利用が推奨されます。
英訳ツールの活用(DeepL, Google Translateなど)
日本語のイメージを英語プロンプトに変換するための最も現実的で効果的な手段は、翻訳ツールの活用です。
- DeepL: 自然な翻訳に定評があり、文脈を考慮した翻訳が得られやすいです。
- Google Translate: 広く使われており、多くの言語に対応しています。AIイラスト生成においては、単語レベルの翻訳に使うことが多いかもしれません。
- その他の翻訳ツール: 特定の専門分野に強い翻訳ツールや、AI翻訳ツールなどもあります。
翻訳ツールを使う際は、前述のように、短いフレーズや単語に分解して入力し、翻訳結果がAIイラスト生成に適したタグになっているかを確認・修正することが重要です。
日本語タグの有効性
一部の日本語の単語は、英語タグと同様にNovelAIの学習データに多く含まれており、比較的効果的に認識されるものがあります。
例: kawaii
(かわいい), tsundere
(ツンデレ), kimono
(着物), miko
(巫女) など
これらの単語は、そのまま日本語でプロンプトに含めても効果が得られる可能性があります。しかし、どの日本語単語が効果的かは試行錯誤が必要ですし、英語タグほど安定しない場合もあります。基本的には英語タグを優先し、補助的に日本語タグを使うのが良いでしょう。
固有名詞や複雑な表現の扱い
特定のキャラクターや具体的な作品名をプロンプトに入力しても、NovelAIがそれを正確に認識し、そのキャラクターを生成することは基本的に困難です。NovelAIは特定の版権キャラクターを生成するためのツールではなく、その学習データもそのような用途を想定していません。
もし特定のキャラクターに「似た」イラストを生成したい場合は、そのキャラクターの特徴(髪型、髪色、服装、目の色、アクセサリーなど)を詳細にプロンプトで記述するしかありません。しかし、それでも完全に一致するキャラクターを生成することは難しく、また著作権上の問題も発生する可能性があります。
複雑な表現や曖昧な指示も、AIは正確に解釈できません。「〜のような感じ」「〜っぽく」といった曖昧な指示は避け、具体的な単語で要素を指定することが重要です。
今後の日本語対応への期待
AI技術は急速に進化しており、AIイラスト生成ツールも日々改良されています。将来的には、より日本語でのプロンプト解釈精度が向上したり、日本語に特化した学習モデルが登場したりする可能性も考えられます。NovelAI自体も、ユーザーからのフィードバックを元に機能改善やモデルアップデートを行っています。今後のNovelAIの進化に期待しつつ、現状では英語プロンプトや翻訳ツールを効果的に活用していくのが賢明なアプローチと言えるでしょう。
著作権と利用規約について
AIによって生成されたイラストの著作権や、その利用方法については、現在も議論が続いている新しい分野です。NovelAIを利用する上でも、著作権と利用規約に関する基本的な知識を持っておくことが重要です。
生成された画像の著作権について(NovelAIの規約)
NovelAIの利用規約(Terms of Service)によれば、ユーザーがNovelAIを利用して生成したコンテンツ(イラストを含む)の所有権は、原則としてユーザー自身に帰属するとされています。つまり、あなたが生成したイラストはあなたのものです。
ただし、これはNovelAIの利用規約における取り扱いです。各国の著作権法において、AI生成物が著作権法上の「著作物」として認められるかどうか、誰が著作者となるか(AIか?ユーザーか?)については、まだ明確な結論が出ていない国が多く、法的な立場は不透明な部分があります。
しかし、少なくともNovelAIの規約上は、生成物の所有権はユーザーにあると明記されているため、個人的な利用はもちろん、規約の範囲内での商用利用も可能です。
商用利用の可否
NovelAIの有料プラン加入者は、生成したイラストを商用利用することが原則として可能です。例えば、グッズの販売、書籍の挿絵としての利用、広告への利用などが考えられます。
ただし、以下の点には注意が必要です。
- 規約の変更: 利用規約は変更される可能性があります。常に最新の規約を確認するようにしてください。
- 特定のコンテンツの禁止: 違法なコンテンツ、差別的なコンテンツ、他者の権利を侵害するコンテンツなどの生成および利用は禁止されています。
- 第三者の権利: 生成されたイラストに、既存の著作物(キャラクター、ロゴ、画像など)や人物が明確に含まれている場合、それらの権利(著作権、肖像権など)を侵害する可能性があります。NovelAIで特定の版権キャラクターを生成しようとすること自体が規約違反や著作権侵害にあたるリスクがあります。
商用利用を検討する場合は、必ずNovelAIの公式サイトで最新の利用規約を確認し、自己責任において判断を行ってください。不明な点があれば、NovelAIのサポートに問い合わせるか、専門家(弁護士など)に相談することも検討しましょう。
注意すべき点(既存キャラクター、実写画像の利用など)
AIイラスト生成において、特に著作権や倫理的に問題となりやすいのは以下のケースです。
- 既存の版権キャラクターの生成: 特定のアニメやゲームのキャラクター名、またはそのキャラクターの特徴をプロンプトに含めて、そのキャラクターそっくりのイラストを生成しようとすること。これは、そのキャラクターの著作権や商標権を侵害する可能性が非常に高い行為です。NovelAIの利用規約でも、他者の知的財産権を侵害するコンテンツの生成は禁止されています。
- 実写の人物画像の利用: 実在する人物(芸能人、知人など)の画像をimg2imgなどで利用したり、その人物の特徴を示すプロンプト(例: 「〇〇さんのような顔」)を使って生成したりすること。これは、その人物の肖像権やプライバシー権を侵害する可能性があります。特に、同意なく個人を特定できるような画像を生成・公開することは、大きな問題となり得ます。
- 特定の絵柄の模倣: 特定のアーティストの画風を模倣するプロンプトを使用すること。著作権は個々の「作品」に発生するものであり、「画風」自体には発生しないという考え方もありますが、あまりにも特定のアーティストの作品に酷似した画像を生成・公開することは、倫理的な問題や、場合によっては不正競争防止法などに抵触するリスクもゼロではありません。
NovelAIは便利なツールですが、利用者のモラルと責任が非常に重要になります。他者の権利を尊重し、規約を守った上で、AIイラスト生成を楽しみましょう。
トラブルシューティング
NovelAIを利用していると、時々予期しない問題が発生することがあります。ここでは、よくある問題とその解決策について解説します。
よくある問題とその解決策
-
画像が生成されない/エラーが発生する:
- Anlas不足: 最も多い原因の一つです。Anlas残高が不足している場合、画像生成はできません。Anlas残高を確認し、必要であれば追加購入またはプランのアップグレードを検討してください。
- サーバーの問題: NovelAI側のサーバーに一時的な問題が発生している可能性があります。時間を置いてから再度試すか、公式サイトや公式SNSで障害情報を確認してください。
- プロンプトの問題: プロンプトに特殊な文字が含まれていたり、長すぎたりする場合にエラーとなることがあります。プロンプトをシンプルにしてみる、不要な文字を削除してみるなどを試してください。
- 設定の問題: 極端な設定値(例: Steps数が異常に多い/少ない、Scale値が異常に高い/低い)がエラーの原因となることがあります。設定をデフォルトに戻してみるなどを試してください。
- インターネット接続: ネットワーク接続が不安定な場合、生成に失敗することがあります。
-
生成された画像が意図と全く異なる:
- プロンプトが曖昧: プロンプトの表現が曖昧だったり、AIに認識されにくい単語を使っている可能性があります。より具体的で一般的な英語タグを試すか、翻訳ツールを利用してプロンプトを見直してください。
- プロンプトの競合: 複数のプロンプト要素が互いに矛盾している場合、AIはうまく解釈できません。プロンプトの要素を見直し、競合する要素がないか確認してください。
- ネガティブプロンプトの影響: 強すぎるネガティブプロンプトが、本来生成したい要素まで打ち消してしまっている可能性があります。ネガティブプロンプトを調整してみてください。
- 設定パラメータの影響: Scale値が低すぎる、または高すぎる場合、プロンプトが適切に反映されないことがあります。Scale値を調整してみてください。サンプラーによっては特定のプロンプトとの相性が悪い場合もあります。
-
画像が崩れる/不自然な部分が多い:
- AIの苦手な要素: 手、指、複雑なポーズ、複数のキャラクターのインタラクションなど、AIが一般的に苦手とする要素を指定している可能性があります。ネガティブプロンプト(
bad anatomy
,bad hands
など)を活用し、必要であれば手動で修正することを前提とします。 - 画像サイズ/アスペクト比: NovelAIが最適化されているサイズから大きく外れたサイズやアスペクト比で生成している場合、破綻しやすくなります。推奨サイズでの生成とアップスケールを試してください。
- ステップ数が少ない: ステップ数が少ないと、生成が不十分でノイズが残ったり、ディテールが甘くなったりします。ステップ数を増やしてみてください。
- AIの苦手な要素: 手、指、複雑なポーズ、複数のキャラクターのインタラクションなど、AIが一般的に苦手とする要素を指定している可能性があります。ネガティブプロンプト(
-
Anlas消費量が予想より多い:
- 高解像度での生成: 初期生成で高い解像度を指定すると、Anlas消費量が跳ね上がります。基本的には推奨サイズで生成し、後からアップスケールする方が効率的です。
- 同時に生成する枚数が多い: 生成枚数を増やすと、その分だけAnlasを消費します。
- ステップ数が多い: ステップ数を増やすとAnlas消費量も増加します。
- アップスケールやCanvas機能の利用: これらの機能はAnlasを消費します。
- Live Generationの利用: リアルタイムプレビューはAnlasを消費します。
これらの問題を解決するためには、プロンプトや設定パラメータを一つずつ変更しながら試行錯誤することが重要です。何を変更すると結果がどう変わるかを観察することで、NovelAIの特性を理解し、より効果的な生成ができるようになります。
サポートへの問い合わせ方法
上記の方法を試しても問題が解決しない場合や、アカウント、支払いに関する問題については、NovelAIの公式サポートに問い合わせることを検討します。
NovelAIの公式サイトに、サポートへの問い合わせフォームやメールアドレスが記載されている場合があります。問い合わせる際は、以下の情報を添えるとスムーズです。
- 利用しているプラン
- 発生している問題の詳細(いつから、どのような操作をした際に、具体的なエラーメッセージなど)
- 試した解決策
- 問題が発生した際のプロンプトや設定パラメータ(可能であればスクリーンショットなど)
サポートへの問い合わせは通常英語になりますが、翻訳ツールなどを活用して、丁寧かつ具体的に状況を説明することが大切です。
NovelAI以外のAIイラストツールとの比較
NovelAIはAIイラスト生成ツールの代表格ですが、他にも様々なツールが存在します。主要なツールと比較することで、NovelAIの特性や強みがより明確になります。
-
Midjourney:
- 特徴: 幻想的でアーティスティックな画風が得意。風景や非現実的なイラスト、写真に近い表現も可能。ディスコード(Discord)上でコマンドを入力して操作するスタイルが主流。
- NovelAIとの比較: アニメ・二次元イラストに特化したNovelAIに対し、Midjourneyはより幅広いスタイルやリアル寄りの表現が得意。操作方法も異なる。プロンプトの記述スタイルもMidjourney独自のものが存在する。
-
Stable Diffusion (およびその派生ツール):
- 特徴: オープンソースで公開されている画像生成モデル。ローカル環境や様々なウェブサービス(DreamStudio, Civitaiなど)で利用できる。カスタマイズ性が非常に高く、多様なモデルや拡張機能が存在する。
- NovelAIとの比較: Stable DiffusionはNovelAIの基盤技術の一つでもあります。Stable Diffusion自体は汎用的なモデルですが、NovelAIは二次元特化の追加学習が行われています。Stable Diffusionの派生ツールは非常に多く、自由度が高い反面、自分で環境構築やモデルの選択・管理が必要な場合が多い。NovelAIはStable Diffusionをベースにした、二次元イラスト生成に特化した統合サービスとして提供されています。
-
DALL-E 2/3:
- 特徴: OpenAIが開発した強力な画像生成AI。テキストからの生成能力が高い。DALL-E 3はChatGPTなどの会話型AIと連携して、より自然な言葉で指示できるようになっている。写実的な画像からイラスト調まで幅広いスタイルに対応。
- NovelAIとの比較: DALL-Eはより汎用的で、写実的な画像や多様なスタイルに対応しています。NovelAIほど二次元イラストに特化しているわけではありませんが、その表現力は非常に高いです。DALL-E 3は複雑な指示を自然言語で伝えやすい点が特徴です。
ツール名 | 得意な画風 | 主な操作方法 | 日本語プロンプト | カスタマイズ性 |
---|---|---|---|---|
NovelAI | アニメ・二次元イラスト | Web(Canvas) | △ (英語推奨) | △ (設定項目) |
Midjourney | 幻想的、アーティスティック、写実 | Discordコマンド | × (英語必須) | △ (スタイル調整) |
Stable Diffusion | 汎用、多様(モデル次第) | 各種ツール(ローカル/Web) | △ (モデル次第) | ◎ (モデル/拡張) |
DALL-E 2/3 | 汎用、写実、イラスト | Web、API、ChatGPT | 〇 (自然言語可) | × |
NovelAIの強みは、アニメ・二次元イラストに特化していることと、Canvas機能による後編集のしやすさ、そして比較的高品質なイラストを手軽に生成できることにあります。他のツールと比較検討し、自分の生成したいイラストの種類や利用目的に合ったツールを選ぶことが重要です。
まとめと今後の展望
この記事では、AIイラスト生成ツールNovelAIを日本語で利用するための詳細な方法について解説しました。NovelAIは、その強力な画像生成能力、特にアニメ・二次元イラストにおける表現力から、多くのユーザーに支持されています。
日本語でのプロンプト入力も可能ですが、現状では英語タグや翻訳ツールを活用して英語プロンプトを作成する方が、より正確で高品質な結果を得やすいことがお分かりいただけたかと思います。しかし、日本語ユーザーがAIイラスト生成を楽しむためのハードルは着実に下がってきています。
NovelAIの基本的な使い方から、Canvas機能の詳細、効果的なプロンプトの書き方(日本語・英語)、そして高品質なイラストを生成するための様々なテクニックまで、網羅的に説明しました。これらの知識と技術を習得することで、あなたはNovelAIを最大限に活用し、あなたの想像力を形にする素晴らしいイラストを生み出すことができるようになるでしょう。
AIイラスト生成技術はまだ進化の途上にあります。モデルは日々改良され、新しい機能が追加され、プロンプトの解釈精度も向上していく可能性があります。特に日本語対応についても、今後の進化に期待が持てます。
重要なのは、ツールを使いこなすための技術的な知識だけでなく、試行錯誤を恐れずに新しい表現に挑戦する探究心、そして他者の権利を尊重するモラルを持つことです。
AIイラスト生成は、私たちのクリエイティブな可能性を大きく広げてくれる革新的な技術です。NovelAIを使いこなして、あなただけの素晴らしい作品をたくさん生み出してください。
この詳細ガイドが、あなたがNovelAIの世界を深く探求し、AIイラスト生成の楽しさを発見する一助となれば幸いです。