AWS Lambdaとは?初心者向けに基本を分かりやすく解説


AWS Lambdaとは?初心者向けに基本を分かりやすく解説

はじめに:サーバー管理の悩みから解放される時代へ

インターネット上に何かを公開したり、ウェブサイトを動かしたり、あるいはデータを処理するシステムを構築したりする場合、従来は「サーバー」を用意するのが当たり前でした。サーバーとは、私たちのパソコンのようなもので、プログラムを動かすためのコンピューティング能力を提供するものです。

しかし、この「サーバー管理」には、多くの手間とコストがかかります。

  • 常に起動しておく必要がある: システムを使っている人がいなくても、サーバーは常に電気を食い、コストが発生します。
  • 急な負荷に対応するのが大変: アクセスが集中したり、処理が増えたりすると、サーバーの能力が足りなくなり、システムが停止したり遅くなったりします。事前にサーバーの能力を上げたり、複数のサーバーを用意したりする必要がありますが、これは予測が難しく、手間がかかります。
  • メンテナンスが必要: サーバーのOSやソフトウェアは、セキュリティの脆弱性に対応したり、新しい機能を使ったりするために、定期的にアップデート(パッチ適用)が必要です。これも手間と時間がかかります。
  • 障害対策: サーバーが故障したり、ネットワークに問題が発生したりした場合に備えて、冗長化(複数のサーバーを用意しておくこと)やバックアップといった対策が必要です。
  • コストの無駄: ピーク時以外はサーバーの能力を持て余しているにも関わらず、常に同じコストがかかります。

これらのサーバー管理の悩みから開発者や運用担当者を解放するために登場したのが、「サーバーレス」という概念です。

サーバーレスとは、「サーバーが全く存在しない」という意味ではありません。実際にはサーバーは存在しますが、利用者がサーバーを意識したり、管理したりする必要がないという考え方です。OSの管理、セキュリティパッチの適用、キャパシティプランニング(どのくらいの能力が必要かの見積もり)、スケーリング(負荷に応じたサーバー台数の増減)といった煩わしい作業は、クラウドプロバイダー(AWSやAzure、GCPなど)がすべて肩代わりしてくれます。

そして、Amazon Web Services (AWS) におけるサーバーレスコンピューティングの中核を担うサービスこそが、今回ご紹介する AWS Lambda です。

AWS Lambdaとは何か?

AWS Lambda(ラムダ)は、AWSが提供するサーバーレスなコンピューティングサービスです。その最大の特徴は、イベント駆動型であるという点です。

「イベント駆動型」とは、特定の「イベント」が発生したときにだけ、あらかじめ用意しておいたプログラム(Lambdaでは「関数(ファンクション)」と呼びます)が自動的に実行される仕組みのことです。

例えるなら、

  • 「荷物が届いたら(イベント)、玄関を開けて受け取る(関数の実行)」
  • 「メールが届いたら(イベント)、内容を確認して返信する(関数の実行)」
  • 「センサーが異常値を検知したら(イベント)、警告音を鳴らす(関数の実行)」

といった具合です。

AWS Lambdaでは、このイベントとして、AWS上の様々なサービスの動きを設定できます。例えば:

  • S3(ストレージサービス)に新しいファイルがアップロードされたとき
  • DynamoDB(NoSQLデータベース)のデータが更新されたとき
  • API Gateway(API作成サービス)経由でリクエストが来たとき
  • 特定の時間になったとき(定期実行)
  • SQS(メッセージキューサービス)にメッセージが届いたとき
  • IoTデバイスからデータが送られてきたとき

など、多岐にわたります。

これらのイベントが発生すると、Lambdaは設定された関数をミリ秒単位で実行し、処理が終わると停止します。関数が実行されている間だけコンピューティング能力が提供され、その実行時間と消費したリソース(主にメモリ)に応じて課金されるというのが、Lambdaの基本的な動作と課金モデルです。

要するに、AWS Lambdaを一言で説明すると、

「イベントが発生したら、サーバーを管理することなく、自動的にコードを実行してくれるサービス」

となります。

なぜAWS Lambdaを使うのか? Lambdaのメリット

AWS Lambdaを利用することには、サーバーレスの利点を最大限に活かした多くのメリットがあります。

  1. サーバー管理が不要(No Server Management)
    これがLambda最大のメリットです。OSのインストール、設定、セキュリティパッチ適用、インフラストラクチャの管理といった、アプリケーションのコードそのものとは関係のない煩雑な作業から解放されます。開発者はコードを書くことに集中できます。

  2. 自動的なスケーリング(Automatic Scaling)
    Lambdaは、発生したイベントの数や処理の要求に応じて、自動的に関数の実行環境をスケールアウト(並列数を増やす)します。アクセスが急増しても、ユーザー側で特別な設定や操作をしなくても、Lambdaが対応してくれるため、システムの可用性(停止しにくさ)と耐障害性が向上します。また、処理が終われば自動的にスケールイン(並列数を減らす)します。

  3. コスト効率の高さ(Cost-Effective)
    Lambdaの課金は、関数の実行回数と、関数の実行時間(ミリ秒単位)および割り当てられたメモリ量に基づきます。つまり、コードが実行されていない時間には一切コストがかかりません。従来のサーバーのように、24時間365日サーバーを起動しておく必要がないため、特に利用頻度が変動するワークロードや、アイドル時間が長いタスクにおいて、大幅なコスト削減が期待できます。無料利用枠も比較的大きく設定されています。

  4. 高い可用性と耐障害性(High Availability & Fault Tolerance)
    Lambdaは、AWSによって管理されているため、基盤となるインフラストラクチャの高い可用性と耐久性を享受できます。AWSの複数のアベイラビリティーゾーン(物理的に離れたデータセンター群)にわたって自動的にデプロイされるため、単一のデータセンターの障害による影響を受けにくくなっています。

  5. 開発速度の向上(Faster Time to Market)
    インフラの構築や管理の手間が省けるため、新しい機能やサービスを開発し、迅速にデプロイ(公開)することができます。市場の変化に素早く対応できるアジリティ(敏捷性)が高まります。

  6. 他のAWSサービスとの連携が容易(Easy Integration with AWS Services)
    LambdaはAWSの他の様々なサービスとシームレスに連携するように設計されています。S3、DynamoDB、API Gateway、SQS、SNS、Kinesis、CloudWatchなど、150以上のAWSサービスをイベントソースとして利用したり、Lambda関数内からこれらのサービスを操作したりすることが容易に行えます。これにより、複雑なアプリケーションをマイクロサービス的に構築しやすくなります。

これらのメリットから、Lambdaはウェブアプリケーションのバックエンド、データ処理パイプライン、IoTバックエンド、モバイルバックエンド、定期実行タスク、IT自動化スクリプトなど、非常に幅広い用途で利用されています。

AWS Lambdaの仕組み:どうやって動くの?

Lambdaがどのように動いているのか、その基本的な仕組みを見ていきましょう。

  1. 関数の作成:
    まず、実行したい処理内容をコードとして記述し、Lambda関数としてAWSにアップロードします。対応しているプログラミング言語(ランタイム)は、Node.js、Python、Java、C# (.NET)、Go、Ruby、PowerShellなど多岐にわたります。また、カスタムランタイムを使用すれば、理論上はどの言語のコードでも実行可能です。

    Lambda関数には、トリガーとなるイベントが発生した際に呼び出される「ハンドラー」という特定の関数が必要です。このハンドラー関数は、入力として「イベントオブジェクト」(トリガーとなったイベントの詳細情報)と「コンテキストオブジェクト」(実行に関する情報やユーティリティ)を受け取ります。

    “`python

    Pythonの例

    import json

    def lambda_handler(event, context):
    # イベントオブジェクトから情報を取得
    print(“Received event: ” + json.dumps(event, indent=2))

    # ここに関数が行う実際の処理を記述
    
    # 処理結果を返す
    return {
        'statusCode': 200,
        'body': json.dumps('Hello from Lambda!')
    }
    

    javascript
    // Node.js (JavaScript) の例
    exports.handler = async (event, context) => {
    // イベントオブジェクトから情報を取得
    console.log(“Received event: ” + JSON.stringify(event, null, 2));

    // ここに関数が行う実際の処理を記述
    
    // 処理結果を返す
    const response = {
        statusCode: 200,
        body: JSON.stringify('Hello from Lambda!'),
    };
    return response;
    

    };
    “`

  2. トリガーの設定:
    次に、この関数をどのようなイベントで実行するかを設定します。これが「トリガー」の設定です。例えば、「S3バケット ‘my-bucket’ にファイルがPUTされたら、このLambda関数を実行する」といった設定を行います。

  3. イベントの発生と実行環境の準備:
    設定されたトリガーに対応するイベントが発生すると、AWS Lambdaサービスがそれを検知します。
    Lambdaは、その関数を実行するための「実行環境 (Execution Environment)」と呼ばれる一時的なコンテナのようなものを準備します。これには、指定されたランタイム(Python実行環境など)と、アップロードした関数コードが含まれます。

  4. 関数の実行:
    実行環境が準備されると、Lambdaは関数のハンドラーを呼び出し、発生したイベント情報をイベントオブジェクトとして渡します。関数コードはここで実行されます。

  5. 処理結果の返却と環境の維持/破棄:
    関数が処理を終えると、その結果を返します。Lambdaは、次のイベントに備えて実行環境を一定時間保持しておくことがあります。同じ関数へのリクエストがすぐに来た場合、この既存の環境を再利用することで、準備時間を省略し、高速に応答できます(ウォームスタート)。しばらくリクエストがない場合、環境は破棄されます。新しいリクエストに対して新しい環境が準備される場合をコールドスタートと呼び、初回実行時やしばらくアイドル状態だった後に発生し、実行開始までの時間が若干長くなる傾向があります。

コールドスタートとウォームスタートについて

Lambdaのパフォーマンスを理解する上で、「コールドスタート」と「ウォームスタート」は重要な概念です。

  • コールドスタート (Cold Start):
    Lambda関数がしばらく実行されていない、または新しい同時実行リクエストが発生した場合に起こります。Lambdaサービスは、関数コードを実行するために新しい実行環境をイチから準備する必要があります。この準備プロセスには、実行環境の起動、ランタイムのロード、関数コードのダウンロードと初期化などが含まれます。この準備に時間がかかるため、コールドスタート時は関数の実行開始までに数ミリ秒から数秒程度の遅延が発生することがあります。特にJavaや.NETなどの言語は、ランタイムの起動や初期化に時間がかかりやすいため、コールドスタートの影響が大きくなる傾向があります。

  • ウォームスタート (Warm Start):
    Lambda関数が最近実行されたばかりで、実行環境がまだ保持されている場合に起こります。新しいリクエストが来た際に、既存の環境を再利用するため、環境の準備にかかる時間が不要になります。このため、ウォームスタート時はコールドスタートに比べてはるかに高速に関数が実行開始されます。Lambdaは、可能な限り実行環境を再利用しようとしますが、保持される時間は保証されていませんし、同時実行数が増えれば新しい環境が必要になるため、コールドスタートは完全に避けることはできません。

コールドスタートの遅延がアプリケーションにとって許容できない場合(例: ユーザーが直接操作するAPIのバックエンド)、いくつかの緩和策があります。例えば、定期的に関数を実行してウォーム状態を維持する、Provisioned Concurrency(常に一定数の実行環境を準備しておく設定)を利用する、より高速に起動するランタイム(PythonやNode.js)を選択する、デプロイパッケージを小さく保つ、といった方法が考えられます。

Lambda関数の構成要素

Lambda関数を定義する際には、以下の要素を設定します。

  • コード: 関数の処理内容を記述したプログラムコード。ZIPファイルとしてアップロードするか、Container Imageとしてデプロイします。
  • ランタイム: コードを実行するための環境(Node.js 18, Python 3.9, Java 11など)。
  • ハンドラー: コード内で、トリガーイベントが発生した際に最初に実行される関数(例: index.handler)。
  • メモリ: 関数に割り当てるメモリ量(128MB〜10240MB)。メモリ量を増やすと、CPU性能も向上する傾向があります。課金もメモリ量と実行時間で計算されます。
  • タイムアウト: 関数の最大実行時間(1秒〜15分)。この時間を超えて実行された場合、関数は強制的に停止されます。
  • 環境変数: コード内で利用できる設定値などを渡すために使います。データベースの接続情報など、コードとは別に管理したい情報を設定できます。
  • VPC: 関数を特定のVirtual Private Cloud (VPC) 内のリソース(RDSデータベースなど)に接続する必要がある場合に設定します。VPC内に配置すると、コールドスタートの遅延が若干増える可能性があります。
  • 実行ロール (Execution Role): Lambda関数がAWSの他のサービス(S3からファイルを読み込む、DynamoDBに書き込む、CloudWatch Logsにログを書き込むなど)を操作するために必要な許可を定義したIAMロールです。Lambda関数は、このロールの権限で実行されます。

これらの設定を適切に行うことで、Lambda関数が意図した通りに、安全かつ効率的に動作するように構成できます。

主要なイベントソースとトリガーの詳細

Lambda関数は、様々なAWSサービスからのイベントをトリガーとして実行できます。代表的なものをいくつか詳しく見てみましょう。

  1. Amazon S3:
    S3バケットに対する操作(オブジェクトのPUT/POST/COPY/Multipart Upload Complete、オブジェクトのDELETEなど)をイベントとしてLambda関数を実行できます。

    • 使い道: 画像のリサイズ、ファイルの内容解析、データ形式の変換、アップロードされたファイルのバックアップ、サムネイル作成など。
    • 仕組み: S3バケットのイベント通知設定で、特定の操作が発生した際にLambda関数を呼び出すように構成します。イベント発生時、S3はイベントの詳細(バケット名、オブジェクトキー、イベントタイプなど)をイベントオブジェクトとしてLambdaに渡します。
  2. Amazon API Gateway:
    API Gatewayで定義したREST APIやHTTP APIへのリクエストをトリガーとしてLambda関数を実行できます。LambdaがAPIリクエストのバックエンド処理を担当します。

    • 使い道: ウェブアプリケーションのバックエンドAPI、モバイルアプリのバックエンド、サードパーティ連携APIなど。サーバーレスなWebサービスの構築に不可欠です。
    • 仕組み: API Gatewayのメソッドに対して、統合タイプとしてLambda関数を指定します。API GatewayはHTTPリクエストの情報(パス、クエリパラメータ、ヘッダー、ボディなど)をイベントオブジェクトに変換してLambdaに渡します。Lambda関数は処理結果をAPI Gatewayが理解できる形式で返します。
  3. Amazon DynamoDB Streams:
    DynamoDBテーブルに対するデータ変更(項目作成、更新、削除)をイベントストリームとして取得し、それに基づいてLambda関数を実行できます。

    • 使い道: リアルタイムデータ分析、検索インデックスの同期(Elasticsearchなど)、他のデータストアとの同期、監査ログ記録など。
    • 仕組み: DynamoDBテーブルに対してStreamを有効にし、そのStreamをLambda関数のイベントソースとして設定します。データ変更が発生すると、その変更レコードがStreamに書き込まれ、Lambda関数がそのレコードをバッチとして読み込んで処理します。
  4. Amazon SQS (Simple Queue Service):
    SQSキューにメッセージが到着した際にLambda関数を実行できます。Lambdaはキューからメッセージをポーリング(定期的に確認)し、メッセージがあれば関数を実行します。

    • 使い道: 非同期処理、マイクロサービス間の連携、負荷平準化、リトライ処理など。
    • 仕組み: SQSキューをLambda関数のイベントソースとして設定します。Lambdaはキューからメッセージのバッチを取得し、関数を実行します。関数が正常に完了すると、Lambdaはキューからメッセージを削除します。処理中にエラーが発生した場合、メッセージはキューに戻され、設定に応じたリトライが行われます。
  5. Amazon SNS (Simple Notification Service):
    SNSトピックにメッセージがパブリッシュされた際に、そのメッセージをサブスクライブしているLambda関数を実行できます。

    • 使い道: Pub/Subモデル(発行/購読)によるシステム連携、イベント通知、複数のコンシューマーへのメッセージ配信など。
    • 仕組み: SNSトピックのサブスクリプションとしてLambda関数を登録します。トピックにメッセージが発行されると、SNSがそのメッセージをイベントオブジェクトとしてLambda関数に送信します。
  6. Amazon EventBridge (旧 CloudWatch Events):
    AWSサービス、SaaSパートナー、またはカスタムアプリケーションからのイベントをほぼリアルタイムで取得し、それをトリガーとしてLambda関数を実行できます。また、cronのような構文で定期実行を設定することも可能です。

    • 使い道: サービスの運用イベントへの自動対応(例: EC2インスタンスの状態変更をトリガーにログを記録)、アプリケーションレベルのイベント処理、定期的なバックアップ処理やレポート生成。
    • 仕組み: EventBridgeのルールを作成し、特定のイベントパターンやスケジュールを設定します。そのルールのターゲットとしてLambda関数を指定します。イベントが発生するかスケジュール時刻になると、EventBridgeがイベント情報をイベントオブジェクトとしてLambdaに送信します。
  7. Amazon Kinesis Data Streams/Firehose:
    リアルタイムのストリーミングデータを処理するためにLambda関数を実行できます。Kinesis Data Streamsからは、シャード(パーティション)単位でデータをバッチとして読み込みます。Kinesis Data Firehoseの変換先としてLambdaを指定し、データの整形や変換を行えます。

    • 使い道: リアルタイムデータ処理、ログの変換・加工、IoTデータの収集・処理。
    • 仕組み: Kinesis Stream/FirehoseをLambda関数のイベントソースとして設定します。Lambdaはストリームからレコードのバッチを取得し、関数を実行します。

これらの他にも、CloudWatch Logs、Cognito、Step Functions、Alexa Skill Kitなど、非常に多くのサービスがLambdaのイベントソースとして利用できます。これにより、様々なワークロードやアーキテクチャパターンをサーバーレスで実現することが可能になります。

Lambdaのセキュリティ:実行ロールと権限

Lambda関数は、デフォルトではAWSの他のサービスにアクセスする権限を持っていません。例えば、S3バケットのファイルを読み込みたい場合や、DynamoDBテーブルにデータを書き込みたい場合は、明示的にその権限を与える必要があります。

この権限の管理は、IAM (Identity and Access Management) サービスを利用して行います。具体的には、Lambda関数に実行ロール (Execution Role) を関連付けます。

実行ロールは、そのロールを引き受けたエンティティ(この場合はLambdaサービス)が「何をできるか」を定義するものです。実行ロールには、ポリシーと呼ばれるJSON形式のドキュメントがアタッチされており、このポリシーが許可(Allow)または拒否(Deny)するアクション(操作)とリソース(対象となるAWSサービスやリソース)を定義します。

例えば、Lambda関数がCloudWatch Logsにログを書き込むためには、実行ロールにlogs:CreateLogGrouplogs:CreateLogStreamlogs:PutLogEventsといったアクションを許可するポリシーが必要です。S3バケット my-bucket からファイルを読み込む場合は、s3:GetObjectアクションをリソース arn:aws:s3:::my-bucket/* に対して許可するポリシーが必要になります。

Lambda関数を作成する際には、これらの権限を持つ新しい実行ロールを自動的に作成するか、既存のロールを選択することができます。最小限の必要な権限のみを与える最小権限の原則に従ってポリシーを設定することが、セキュリティ上非常に重要です。

また、誰がそのLambda関数を「呼び出せるか(Invoke)」という権限は、Lambda関数のリソースベースのポリシーで管理されることが多いです。例えば、S3が特定のLambda関数をトリガーできるようにするには、そのLambda関数のリソースベースのポリシーで、S3サービスからのlambda:InvokeFunctionアクションを許可する必要があります。API Gatewayからの呼び出しなども、同様にリソースベースのポリシーで制御されます。

Lambdaのモニタリングとデバッグ

Lambda関数はサーバーレスですが、その実行状況やエラーを把握し、問題が発生した際に原因を特定することは非常に重要です。Lambdaは、AWSのモニタリング・オブザーバビリティサービスであるAmazon CloudWatchと緊密に連携しています。

  • CloudWatch Logs:
    Lambda関数内で標準出力や標準エラー出力に書き込まれたログ(print()console.log()など)は、自動的にCloudWatch Logsに集約されます。各Lambda関数の実行ごとにログストリームが作成され、実行時のタイムスタンプやリクエストIDとともにログが記録されます。これにより、関数の実行中に何が起こっていたのかを詳細に確認できます。エラーメッセージやスタックトレースもここに記録されるため、デバッグの主要な情報源となります。

  • CloudWatch Metrics:
    Lambdaサービスは、関数の実行に関する様々なメトリクス(統計情報)を自動的にCloudWatchに送信します。主要なメトリクスには以下のようなものがあります。

    • Invocations: 関数が呼び出された回数。
    • Errors: 関数がエラーで終了した回数。
    • Duration: 関数の実行にかかった時間(ミリ秒)。
    • Throttles: 同時実行制限やアカウント制限などにより、関数の呼び出しが拒否された回数。
    • ConcurrentExecutions: 同時実行されているインスタンスの数。
      これらのメトリクスを監視することで、関数の利用状況、パフォーマンス、エラー発生率などを把握し、異常があればアラームを設定することも可能です。
  • AWS X-Ray:
    Lambda関数から他のAWSサービスや外部サービスへの呼び出しを含む、リクエスト全体の処理フローを可視化し、ボトルネックを特定するのに役立つ分散トレーシングサービスです。Lambda関数でX-Rayトレーシングを有効にすると、関数の実行時間のうち、どの部分(コードの実行、外部サービスへの呼び出しなど)にどれくらいの時間がかかったのかを詳細に分析できます。

  • エラー処理とリトライ、DLQ (Dead-Letter Queue):
    Lambda関数がエラーで終了した場合、イベントソースの種類によってリトライ(再試行)の動作が異なります。

    • 同期呼び出し (Synchronous Invocation): API Gateway経由のHTTPリクエストなど、呼び出し元が応答を待つ場合。Lambdaはエラーを呼び出し元に返します。リトライは呼び出し元が行う必要があります。
    • 非同期呼び出し (Asynchronous Invocation): S3イベントやSNS通知など、呼び出し元が応答を待たない場合。Lambdaサービスが自動的にリトライを行います(通常2回)。それでも失敗した場合、デフォルトではイベントは失われます。
    • ポーリングベースのイベントソース (Polling-based Event Sources): SQS、DynamoDB Streams、Kinesis Streamsなど、Lambdaがイベントソースからデータを読み込む場合。読み込んだバッチ全体がエラーとして扱われ、 visibility timeout 期間を過ぎると再度読み込まれ、再処理されます。リトライ回数はソースタイプや設定によります。

    重要なイベントが失われるのを防ぐために、非同期呼び出しの場合や一部のポーリングベースのイベントソースでは、デッドレターキュー (Dead-Letter Queue, DLQ) を設定できます。関数が設定されたリトライ回数すべて失敗した場合、そのイベントをDLQ(S3バケットまたはSQSキュー)に送信するように構成できます。これにより、失敗したイベントを後から調査・再処理することが可能になります。

これらのモニタリングおよびデバッグツールを組み合わせて利用することで、Lambdaベースのアプリケーションの健全性を維持し、問題発生時には迅速に対応することができます。

Lambdaのコストについて

Lambdaのコストモデルは、その使用量に基づいています。主に以下の2つの要素で課金されます。

  1. リクエスト数:
    関数が呼び出された回数に対して課金されます。これは、トリガーされた回数やAPI Gatewayからのリクエスト数などに対応します。

    • 最初の100万リクエストは無料です。
    • それ以降は、100万リクエストあたり$0.20程度(リージョンにより異なります)。
  2. コンピューティング時間:
    関数が実行されている間に消費されたコンピューティングリソースに対して課金されます。これは以下の要素で計算されます。

    • 実行時間: 関数の実行が開始されてから完了または停止するまでの時間(ミリ秒単位)。
    • メモリサイズ: 関数に割り当てられたメモリ量(GB)。
      計算は「GB-秒 (GB-seconds)」という単位で行われます。例えば、1GBのメモリを割り当てた関数が1秒実行された場合、1GB-秒となります。512MB(0.5GB)を割り当てた関数が2秒実行された場合も、0.5GB * 2秒 = 1GB-秒となります。
    • 無料利用枠として、毎月400,000 GB-秒および100万リクエストが含まれます。
    • 無料枠を超えた分の料金は、割り当てメモリ量とリージョンによって異なりますが、例えば1GBあたり1秒あたり$0.0000166667程度です。

課金例:
月に300万回実行され、各実行で128MBのメモリを割り当て、平均200ミリ秒かかるLambda関数があったとします。(計算を単純にするため、小数点以下の秒数やGB-秒の計算を概算で行います)

  • リクエスト数: 300万回

    • 無料枠: 100万回
    • 課金対象: 200万回
    • リクエスト料金: 200万回 * ($0.20 / 100万回) = $0.40
  • コンピューティング時間:

    • 総実行時間(秒): 300万回 * 200ミリ秒/回 = 300万回 * 0.2秒/回 = 600,000秒
    • 割り当てメモリ: 128MB = 0.125GB
    • 総GB-秒: 600,000秒 * 0.125GB = 75,000 GB-秒
    • 無料枠: 400,000 GB-秒
    • 課金対象: 0 GB-秒 (無料枠に収まるため)
    • コンピューティング料金: $0
  • 合計費用: $0.40 + $0 = $0.40

このように、小規模なワークロードであれば、無料利用枠内で十分に運用できる場合が多く、大規模になっても従来のサーバー維持費と比較して大幅なコスト削減が期待できます。

ただし、VPC内にLambda関数を配置した場合、Elastic Network Interface (ENI) の作成・アタッチに追加の時間がかかる可能性があり、これがコールドスタート時間の増加と、それに伴う(わずかながら)コンピューティング時間の増加につながることもあります。また、Provisioned Concurrencyを利用する場合は、その容量に対して別途時間単位で課金が発生します。

コストを最適化するためには、関数に適切なメモリ量を割り当てること(必要以上に多く割り当てるとGB-秒あたりの単価は同じでも総GB-秒が増える)、実行時間を短くするようコードを効率化することなどが有効です。

Lambdaの制限事項

Lambdaは非常に強力で柔軟なサービスですが、サーバーレスである性質上、いくつかの制限事項があります。これらを理解しておくことは、Lambdaを適切に利用するために重要です。

  • 実行時間 (Timeout):
    関数の最大実行時間はデフォルトで3秒、最大で15分 (900秒) です。15分を超えるような長時間実行される処理には向きません。このような場合は、Step Functionsでワークフローを組むか、ECS/FargateやEC2などの他のコンピューティングサービスを検討する必要があります。

  • メモリ割り当て:
    関数に割り当てられるメモリは128MBから10240MB (10GB) の間です。これ以上のメモリが必要な処理には向きません。

  • デプロイパッケージのサイズ:
    アップロードできる関数のコードと依存関係を含むZIPファイルのサイズには制限があります。

    • アップロード可能な圧縮後のZIPファイルサイズ: 50MB
    • 非圧縮時の展開サイズ: 250MB (/tmp ディレクトリ除く)
      これを超えるサイズのコードやライブラリが必要な場合は、Lambda Layersを利用したり、より大きなContainer Imageとしてデプロイしたりする必要があります。
  • /tmp ディレクトリの一時ストレージ:
    Lambda関数が実行中に一時的にファイルを保存できる領域として、/tmp ディレクトリが利用可能です。このディレクトリのサイズは、デフォルトで512MBですが、関数の設定で最大10240MB (10GB) まで増やすことが可能です。ただし、このストレージは実行環境ごとに独立しており、関数の実行が終了すると内容は破棄される一時的なストレージです。永続的なデータ保存には向きません。

  • 同時実行数 (Concurrency):
    AWSアカウント全体およびリージョンごとに、Lambda関数の同時実行数にはデフォルトの制限(通常1000)があります。これを超えると、後続の呼び出しはThrottling(制限)され、エラーとなります。必要に応じてAWSに上限緩和申請を行うことが可能です。また、特定の関数に最大同時実行数を設定(予約済み同時実行数)することで、他の関数がその上限を使うのを防ぐこともできます。

  • コールドスタートの特性:
    前述の通り、コールドスタートによる初期の実行遅延が発生する可能性があります。これは、レイテンシが非常に重要なリアルタイム応答性の高いアプリケーションでは考慮が必要な点です。

  • VPCコネクティビティ:
    VPC内のリソースにアクセスするためにLambda関数をVPC内に配置した場合、実行環境の起動時にENIの作成・アタッチに時間がかかることがあり、コールドスタートの時間が長くなる傾向があります。

これらの制限は、Lambdaがステートレスで短時間の実行に適した設計であることに由来します。Lambdaはあらゆる種類のワークロードに適しているわけではなく、その得意な領域に適切に適用することが重要です。

Lambdaのユースケース例

Lambdaの特性を活かせる代表的なユースケースをいくつかご紹介します。

  1. ウェブアプリケーションのバックエンド / API:
    API Gatewayと組み合わせて、RESTful APIやHTTP APIのバックエンドとして利用する最も一般的なユースケースの一つです。サーバー管理不要で自動スケーリングするため、トラフィック量の変動が大きいWebサービスや、マイクロサービスアーキテクチャに適しています。

  2. データ処理:
    S3にファイルがアップロードされたら自動的にそのファイルを処理する(例: 画像リサイズ、データ変換、ログ解析)、Kinesis Streamから流れてくるデータをリアルタイムで処理する、DynamoDBのデータ変更に追随して処理を行うなど、イベント駆動型のデータ処理パイプラインを構築できます。

  3. モバイルバックエンド:
    モバイルアプリケーションからのAPIリクエストを受け付け、データベース操作や他のサービスとの連携を行うバックエンドロジックとして利用します。Cognito(認証サービス)などと組み合わせて利用されることが多いです。

  4. IoTバックエンド:
    IoTデバイスから送られてくるデータをIoT Core経由で受け取り、その後のデータ処理や保存、他のサービスへの連携をLambdaで行います。

  5. 定期実行タスク:
    CloudWatch Events/EventBridgeのスケジュール機能を利用して、特定の時間にLambda関数を定期的に実行します。例: 日次レポートの生成、データベースのクリーンアップ、バッチ処理のトリガー。

  6. ITオートメーション / 運用スクリプト:
    特定のイベント(例: EC2インスタンスの状態変更、CloudWatchアラームの発報)をトリガーに、自動的に特定の運用タスクを実行するスクリプトとしてLambdaを利用します。例: 問題のあるインスタンスの再起動、スナップショットの取得、通知の発行。

  7. チャットボットのバックエンド:
    SlackやLineなどのメッセージングプラットフォームからのイベントを受けて、Lambda関数で応答ロジックを実行します。

  8. ファイル処理・変換:
    S3に新しいファイルがアップロードされたら、Lambdaがそのファイルを読み込み、別の形式に変換したり、メタデータを抽出したりして、別の場所に保存する処理を自動化します。

これらのユースケースは一例であり、イベント駆動型で短時間(15分以内)に完了する処理であれば、様々な用途でLambdaを活用できます。

他のAWSコンピューティングサービスとの比較(簡単)

AWSにはLambda以外にも様々なコンピューティングサービスがあります。それぞれの得意な領域が異なります。

  • Amazon EC2 (Elastic Compute Cloud):
    仮想サーバーそのものを提供します。OSの選択から管理まですべてユーザーが行います。サーバーの構成を自由にカスタマイズでき、長時間稼働するアプリケーションや、特定のOS/ソフトウェアが必要な場合、ステートフルなアプリケーションなどに適しています。管理の手間はかかりますが、最も柔軟性が高いサービスです。

  • Amazon ECS (Elastic Container Service) / Amazon EKS (Elastic Kubernetes Service):
    コンテナ化されたアプリケーションを実行・管理するためのサービスです。ECSはAWS独自、EKSはKubernetesマネージドサービスです。アプリケーションをコンテナとしてデプロイすることで、環境のポータビリティが高まります。ECS/EKS上では、Lambdaよりも長時間実行されるプロセスや、より大きなリソースを必要とするアプリケーションを実行できます。サーバー管理はFargate利用で不要にできますが、基本的にはLambdaよりもインフラ寄りです。

  • AWS Fargate:
    ECSまたはEKSでコンテナを実行する際に、基盤となるサーバーを管理不要にするサービスです。コンテナ単位でCPUやメモリを指定して起動でき、Lambdaの15分という実行時間制限より長い時間実行できます。サーバーレスコンテナとも呼ばれます。Lambdaでは対応できない長時間処理や、特定のコンテナイメージで動かしたいがサーバー管理はしたくない、という場合に適しています。

Lambdaを選ぶ基準の目安:

  • 処理がイベント駆動型であるか?
  • 処理時間が15分以内か?
  • ステートレスな設計が可能か?
  • サーバー管理のオーバーヘッドを最小限にしたいか?
  • 利用頻度が変動するか、あるいはアイドル時間が長いか?

これらの問いの多くに「Yes」と答えられる場合、Lambdaは有力な選択肢となります。

AWS Lambdaの始め方(ハイレベル)

Lambdaを始めるのは比較的簡単です。いくつかの方法がありますが、初心者にはAWSマネジメントコンソールを使うのが最も分かりやすいでしょう。

  1. AWSアカウントの作成: まだAWSアカウントをお持ちでない場合は、まずアカウントを作成します。
  2. Lambda関数を作成:
    • AWSマネジメントコンソールにログインし、Lambdaサービスに移動します。
    • 「関数の作成」ボタンをクリックします。
    • 関数の作成方法を選択します。「一から作成」が最もシンプルです。
    • 関数名、ランタイム(使用するプログラミング言語)、実行ロール(ログ書き込みなどの基本権限を持つ新しいロールを作成するのが簡単)を設定します。
    • 「関数の作成」をクリックします。
  3. コードの編集:
    作成された関数のコードエディタで、あらかじめ用意されているサンプルコードを編集して、実行したい処理を記述します。
  4. テスト:
    コードエディタ上部にある「テスト」タブで、サンプルイベントや自分で作成したテストイベントを使って関数を実行し、期待通りに動作するか確認します。
  5. トリガーの設定:
    関数デザイナー画面で、「トリガーを追加」をクリックし、S3、API Gateway、SQSなど、関数を実行したいイベントソースを選択して設定を行います。
  6. デプロイ:
    コードや設定を変更したら、必ず「デプロイ」ボタンをクリックして変更を反映させます。

より本格的な開発やCI/CDパイプラインに組み込む場合は、AWS CLI、AWS SAM (Serverless Application Model)、AWS CDK (Cloud Development Kit) といったツールを使って、コードやインフラ(IaC: Infrastructure as Code)として管理・デプロイすることが一般的です。

Lambdaのバージョン管理とエイリアス

Lambda関数には、コードや設定の変更を追跡するためのバージョン管理機能があります。関数を公開すると、最初は$LATESTという特別なバージョンになります。コードや設定を更新して「発行」すると、新しいバージョン番号(例: 1, 2, 3…)が付与された新しいバージョンが作成されます。$LATESTバージョンは常に最新の開発中のコードを指しますが、発行されたバージョンは不変です。

本番環境にデプロイする際は、$LATESTではなく、特定のバージョン(例: バージョン3)を公開するのがベストプラクティスです。これにより、意図しない最新コードのデプロイを防ぎ、問題発生時には迅速に以前のバージョンに戻す(ロールバック)ことができます。

エイリアスは、特定のバージョンを指し示すポインターのようなものです。例えば、prodというエイリアスをバージョン3に、devというエイリアスを$LATESTに設定することができます。これにより、トリガーやアプリケーションからは「prodエイリアスを持つ関数」として参照でき、バックエンドでエイリアスが指し示すバージョンを切り替えるだけで、本番環境のデプロイやロールバックを簡単に行えます。また、エイリアスを使ってトラフィックを分割(例: 新しいバージョンに10%、古いバージョンに90%のトラフィックを流すカナリアデプロイ)することも可能です。

共有責任モデルとLambda

AWSを利用する際には、AWSとユーザーの間での責任範囲を明確にした共有責任モデルを理解することが重要です。Lambdaにおいてもこれが当てはまります。

  • AWSの責任範囲 (Responsibility of AWS):

    • Lambdaの基盤となる物理インフラストラクチャ(サーバー、ストレージ、ネットワーク)。
    • 実行環境(OS、ランタイムのメンテナンス・パッチ適用)。
    • スケーリング、可用性、耐障害性の管理。
      AWSは「クラウドのセキュリティ」に責任を持ちます。
  • ユーザーの責任範囲 (Responsibility of User):

    • Lambda関数のコード自体のセキュリティと品質。
    • コードに含まれるライブラリや依存関係の管理・アップデート。
    • Lambda関数の設定(メモリ、タイムアウト、環境変数、VPC設定など)。
    • IAM実行ロールで付与する権限設定(最小権限の原則)。
    • トリガーとなるイベントソースや、関数が連携する他のAWSサービスの設定とセキュリティ
    • ログやメトリクスによるモニタリングとデバッグ
      ユーザーは「クラウドにおけるセキュリティ」に責任を持ちます。

Lambdaはサーバー管理の手間を大幅に削減してくれますが、コードの脆弱性対策、適切な権限設定、安全な情報(パスワードなど)の管理、そして常に実行状況を監視するといった、アプリケーションレベルでのセキュリティと運用管理は引き続きユーザーの責任となります。

まとめ:Lambdaを使いこなす第一歩

AWS Lambdaは、サーバー管理の概念を覆すサーバーレスコンピューティングサービスです。イベント駆動型で自動的にスケーリングし、使った分だけ課金されるという特性から、多くのウェブ、モバイル、IoTバックエンドやデータ処理、自動化タスクなど、幅広い用途で効率的かつコスト効率良く利用できます。

Lambdaを使い始めることは、AWSのサーバーレスアーキテクチャを理解し、モダンなクラウドネイティブアプリケーション開発の第一歩を踏み出すことでもあります。最初は簡単な関数を作成し、S3やAPI Gatewayといった身近なサービスをトリガーとして設定してみることから始めてみましょう。

コールドスタートや実行時間制限といった特性や制限も理解し、ユースケースに合った他のAWSサービスとの連携を考えることで、Lambdaの可能性を最大限に引き出すことができるはずです。

この解説が、あなたがAWS Lambdaの世界へ踏み出すための一助となれば幸いです。さあ、サーバー管理の悩みから解放され、Lambdaであなたのアイデアを形にしましょう!


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