Ubuntu スクショ完全マニュアル: 知っておくべき全知識
Ubuntuは、その使いやすさとカスタマイズ性の高さから、世界中で広く使われているLinuxディストリビューションです。Ubuntuで作業をする上で、スクリーンショット(スクショ)は、情報の共有、問題の報告、ドキュメント作成など、様々な場面で不可欠なツールとなります。
このマニュアルでは、Ubuntuにおけるスクリーンショットの基本的な撮り方から、応用的なテクニック、便利なツール、そしてトラブルシューティングまで、スクリーンショットに関するあらゆる知識を網羅的に解説します。
目次
- はじめに:なぜスクリーンショットが重要なのか
- 基本的なスクリーンショットの撮り方
- 2.1. キーボードショートカット
- 2.2. Gnome Screenshotツール
- 高度なスクリーンショットの撮り方
- 3.1. 選択範囲をキャプチャする
- 3.2. ウィンドウをキャプチャする
- 3.3. スクリーンショットの遅延設定
- 3.4. コマンドラインからのスクリーンショット
- スクリーンショットの編集と加工
- 4.1. GIMP
- 4.2. Shutter (非推奨)
- 4.3. Flameshot
- 4.4. その他の画像編集ツール
- スクリーンショットの保存場所と設定
- 5.1. デフォルトの保存場所
- 5.2. 保存場所の変更
- 5.3. ファイル形式の選択
- 5.4. 自動保存の設定
- 便利なスクリーンショットツール
- 6.1. Kazam (画面録画)
- 6.2. Peek (GIFアニメーション作成)
- 6.3. OBS Studio (画面録画と配信)
- スクリーンショットの活用事例
- 7.1. ドキュメント作成
- 7.2. 問題報告
- 7.3. チュートリアル作成
- 7.4. 情報共有
- スクリーンショットのトラブルシューティング
- 8.1. キーボードショートカットが機能しない
- 8.2. スクリーンショットが保存されない
- 8.3. スクリーンショットが真っ黒になる
- 8.4. 必要なツールがインストールできない
- まとめ:スクリーンショットをマスターしてUbuntuをさらに活用しよう
- 付録:便利なコマンド一覧
1. はじめに:なぜスクリーンショットが重要なのか
スクリーンショットは、コンピュータの画面に表示されている内容を画像として保存する機能です。一見すると単純な機能ですが、その用途は非常に多岐に渡ります。
- 情報の共有: エラーメッセージ、ウェブサイトのデザイン、アプリケーションの画面など、視覚的に情報を伝えたい場合に有効です。言葉で説明するよりも、スクリーンショットを共有する方が遥かに効率的な場合があります。
- 問題報告: ソフトウェアのバグやエラーが発生した場合、スクリーンショットを添付することで、開発者に状況を正確に伝えることができます。
- ドキュメント作成: ソフトウェアのマニュアル、チュートリアル、プレゼンテーションなどを作成する際に、スクリーンショットは視覚的な補助として非常に役立ちます。
- チュートリアル作成: 操作手順を視覚的に示すことで、ユーザーは手順を理解しやすくなります。
- 記録: 重要な情報や面白い画面を記録しておきたい場合に、スクリーンショットは手軽な手段となります。
- 視覚的なコミュニケーション: 友人や同僚とのコミュニケーションにおいて、スクリーンショットはアイデアの共有や議論の活性化に役立ちます。
このように、スクリーンショットは、情報伝達、問題解決、ドキュメント作成など、様々な場面で活躍する非常に重要なツールです。Ubuntuを使いこなす上で、スクリーンショットの活用は不可欠と言えるでしょう。
2. 基本的なスクリーンショットの撮り方
Ubuntuには、スクリーンショットを撮影するためのいくつかの方法が用意されています。最も基本的なのは、キーボードショートカットを使用する方法と、標準搭載されているGnome Screenshotツールを使用する方法です。
2.1. キーボードショートカット
Ubuntuでは、以下のキーボードショートカットを使って簡単にスクリーンショットを撮影できます。
- Print Screen (PrtSc): 画面全体をキャプチャし、画像ファイルとして保存します。保存場所は通常、
/home/[ユーザー名]/Pictures
フォルダです。 - Alt + Print Screen (Alt + PrtSc): 現在アクティブなウィンドウのみをキャプチャし、画像ファイルとして保存します。
- Shift + Print Screen (Shift + PrtSc): 画面の一部を選択してキャプチャし、画像ファイルとして保存します。
- Ctrl + Print Screen (Ctrl + PrtSc): 画面全体をキャプチャし、クリップボードにコピーします。クリップボードにコピーされた画像は、画像編集ソフトなどに貼り付けて編集することができます。
- Ctrl + Alt + Print Screen (Ctrl + Alt + PrtSc): 現在アクティブなウィンドウのみをキャプチャし、クリップボードにコピーします。
- Shift + Ctrl + Print Screen (Shift + Ctrl + PrtSc): 画面の一部を選択してキャプチャし、クリップボードにコピーします。
注意点:
- キーボードショートカットは、使用しているキーボードの種類や設定によって異なる場合があります。
- デフォルトでは、Print Screenキーは画面全体をキャプチャし、画像ファイルとして保存する設定になっています。
- クリップボードにコピーされた画像は、ファイルとして保存されるわけではありません。画像編集ソフトなどに貼り付けて保存する必要があります。
2.2. Gnome Screenshotツール
Gnome Screenshotは、Ubuntuに標準搭載されているスクリーンショットツールです。GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)で操作できるため、キーボードショートカットに慣れていない人でも簡単に使用できます。
Gnome Screenshotの起動方法:
- アクティビティ画面から検索: 画面左上の「アクティビティ」をクリックし、「screenshot」と入力して検索します。
- コマンドラインから起動: ターミナルを開き、「gnome-screenshot」と入力して実行します。
Gnome Screenshotの主な機能:
- 画面全体のキャプチャ: 画面全体をキャプチャします。
- ウィンドウのキャプチャ: 現在アクティブなウィンドウのみをキャプチャします。
- 選択範囲のキャプチャ: 画面の一部を選択してキャプチャします。
- 遅延キャプチャ: 指定した時間後にキャプチャします。
- 効果: スクリーンショットに影や枠線などの効果を追加できます。
- クリップボードにコピー: スクリーンショットをクリップボードにコピーします。
- 保存: スクリーンショットを画像ファイルとして保存します。
Gnome Screenshotの使い方:
- Gnome Screenshotを起動します。
- キャプチャしたい範囲を選択します(画面全体、ウィンドウ、選択範囲)。
- 必要に応じて、遅延時間や効果を設定します。
- 「撮影」ボタンをクリックします。
- スクリーンショットが撮影され、保存ダイアログが表示されます。
- 保存場所とファイル名を指定して、スクリーンショットを保存します。
3. 高度なスクリーンショットの撮り方
基本的なスクリーンショットの撮り方に加えて、Ubuntuではより高度なスクリーンショットを撮影することも可能です。
3.1. 選択範囲をキャプチャする
キーボードショートカット (Shift + Print Screen) または Gnome Screenshot を使用して、画面の一部を選択してキャプチャできます。
- キーボードショートカットの場合: Shift + Print Screen キーを押すと、画面が少し暗くなり、マウスカーソルが十字に変わります。マウスをドラッグしてキャプチャしたい範囲を選択し、マウスボタンを離すと、選択範囲がキャプチャされ、画像ファイルとして保存されます。
- Gnome Screenshotの場合: Gnome Screenshotを起動し、「選択範囲をキャプチャ」を選択して「撮影」ボタンをクリックします。マウスカーソルが十字に変わるので、上記と同様に範囲を選択します。
3.2. ウィンドウをキャプチャする
キーボードショートカット (Alt + Print Screen) または Gnome Screenshot を使用して、現在アクティブなウィンドウのみをキャプチャできます。
- キーボードショートカットの場合: Alt + Print Screen キーを押すと、現在アクティブなウィンドウがキャプチャされ、画像ファイルとして保存されます。
- Gnome Screenshotの場合: Gnome Screenshotを起動し、「ウィンドウをキャプチャ」を選択して「撮影」ボタンをクリックします。マウスカーソルがウィンドウ選択モードに変わるので、キャプチャしたいウィンドウをクリックします。
3.3. スクリーンショットの遅延設定
Gnome Screenshotには、指定した時間後にスクリーンショットを撮影する「遅延」機能があります。この機能は、プルダウンメニューやポップアップウィンドウなど、撮影時に表示されていない要素をキャプチャしたい場合に便利です。
遅延キャプチャの設定方法:
- Gnome Screenshotを起動します。
- 「遅延」の欄に、遅延時間を秒単位で入力します。
- キャプチャしたい範囲を選択します(画面全体、ウィンドウ、選択範囲)。
- 「撮影」ボタンをクリックします。
- 指定した時間が経過すると、スクリーンショットが撮影されます。
3.4. コマンドラインからのスクリーンショット
コマンドラインからスクリーンショットを撮影することもできます。これは、スクリプトや自動化されたタスクでスクリーンショットを撮りたい場合に便利です。
使用するコマンド: gnome-screenshot
基本的な使い方:
gnome-screenshot -f [保存パス/ファイル名.png]
: 画面全体をキャプチャし、指定したファイル名で保存します。gnome-screenshot -w -f [保存パス/ファイル名.png]
: 現在アクティブなウィンドウをキャプチャし、指定したファイル名で保存します。gnome-screenshot -a -f [保存パス/ファイル名.png]
: 画面の一部を選択してキャプチャし、指定したファイル名で保存します。gnome-screenshot -d [遅延秒数] -f [保存パス/ファイル名.png]
: 指定した遅延時間の後に画面全体をキャプチャし、指定したファイル名で保存します。gnome-screenshot -c
: スクリーンショットをクリップボードにコピーします。
例:
gnome-screenshot -f ~/Pictures/screenshot.png
: 画面全体をキャプチャし、~/Pictures/screenshot.png
として保存します。gnome-screenshot -w -f ~/Pictures/active_window.png
: 現在アクティブなウィンドウをキャプチャし、~/Pictures/active_window.png
として保存します。gnome-screenshot -d 5 -f ~/Pictures/delayed_screenshot.png
: 5秒後に画面全体をキャプチャし、~/Pictures/delayed_screenshot.png
として保存します。
4. スクリーンショットの編集と加工
撮影したスクリーンショットは、必要に応じて編集や加工を行うことができます。Ubuntuには、様々な画像編集ツールが用意されています。
4.1. GIMP
GIMP (GNU Image Manipulation Program) は、Ubuntuで利用可能な最も強力なオープンソースの画像編集ソフトウェアの1つです。高度な編集機能を提供しており、プロレベルの編集も可能です。
GIMPでできること:
- 画像の切り抜き、サイズ変更: トリミングやリサイズなど、基本的な画像編集操作が可能です。
- 色の調整: 明るさ、コントラスト、彩度などを調整できます。
- レイヤー編集: 複数のレイヤーを使用して、複雑な画像を作成できます。
- フィルター: さまざまなフィルターを使用して、画像に特殊な効果を追加できます。
- テキストの追加: 画像にテキストを追加できます。
- 図形の描画: 画像に図形を描画できます。
GIMPのインストール:
sudo apt install gimp
4.2. Shutter (非推奨)
Shutterは、かつてはUbuntuで非常に人気のあるスクリーンショット編集ツールでしたが、現在はメンテナンスされていません。一部の機能は動作しない可能性があります。それでも利用したい場合は、自己責任でインストールしてください。
Shutterでできること:
- 簡単な注釈: スクリーンショットにテキスト、矢印、図形などを追加できます。
- 画像のぼかし: 特定の領域をぼかすことができます。
- モザイク処理: 特定の領域にモザイク処理を施すことができます。
Shutterのインストール:
Shutterは、公式リポジトリから削除されているため、PPA(Personal Package Archive)を追加する必要があります。
bash
sudo add-apt-repository ppa:linuxuprising/shutter
sudo apt update
sudo apt install shutter
注意: Shutterはメンテナンスされていません。セキュリティ上のリスクがある可能性があるため、注意して使用してください。
4.3. Flameshot
Flameshotは、モダンで使いやすいスクリーンショットツールです。Shutterに代わるツールとして人気を集めています。
Flameshotでできること:
- 簡単な注釈: スクリーンショットにテキスト、矢印、図形などを追加できます。
- 画像のぼかし: 特定の領域をぼかすことができます。
- 画像のハイライト: 特定の領域をハイライト表示できます。
- 画像のサイズ変更: スクリーンショットのサイズを簡単に変更できます。
- クリップボードへのコピー: スクリーンショットをクリップボードにコピーできます。
- ファイルへの保存: スクリーンショットをファイルに保存できます。
Flameshotのインストール:
sudo apt install flameshot
Flameshotの使い方:
- Flameshotを起動します。
- 画面をクリックまたはドラッグして、キャプチャしたい範囲を選択します。
- 画面下部に表示されるツールバーを使用して、注釈、ぼかし、ハイライトなどの編集を行います。
- Enterキーを押すか、ツールバーの「保存」ボタンをクリックして、スクリーンショットを保存します。
4.4. その他の画像編集ツール
GIMP、Shutter、Flameshot以外にも、Ubuntuで利用できる画像編集ツールはたくさんあります。
- KolourPaint: KDE環境で利用可能なシンプルな画像編集ツールです。
- Pinta: Paint.NETに似たインターフェースを持つ画像編集ツールです。
- MyPaint: デジタルペイントに特化した画像編集ツールです。
5. スクリーンショットの保存場所と設定
スクリーンショットの保存場所やファイル形式は、必要に応じて変更できます。
5.1. デフォルトの保存場所
デフォルトでは、Ubuntuのスクリーンショットは ~/Pictures
フォルダに保存されます。 ~
は、ホームディレクトリを表します。
5.2. 保存場所の変更
Gnome ScreenshotやFlameshotなどのツールでは、保存場所を簡単に変更できます。
- Gnome Screenshotの場合: Gnome Screenshotの設定画面で、「保存先フォルダ」を変更します。
- Flameshotの場合: Flameshotの設定画面 (Flameshotを起動し、システムトレイアイコンを右クリックして「設定」を選択) で、「保存先パス」を変更します。
5.3. ファイル形式の選択
デフォルトのファイル形式は PNG ですが、必要に応じて JPEG や BMP など、他の形式を選択することもできます。
- Gnome Screenshotの場合: Gnome Screenshotの設定画面で、「ファイルの種類」を選択します。
- Flameshotの場合: Flameshotの設定画面で、「ファイル形式」を選択します。
5.4. 自動保存の設定
Gnome Screenshot や Flameshot では、スクリーンショットを自動的に保存する設定が可能です。
- Gnome Screenshotの場合: Gnome Screenshotの設定画面で、「自動的に保存」にチェックを入れます。
- Flameshotの場合: Flameshotの設定画面で、「自動的にファイルとして保存」にチェックを入れます。
6. 便利なスクリーンショットツール
スクリーンショットを撮影するだけでなく、画面録画やGIFアニメーションの作成に役立つツールも紹介します。
6.1. Kazam (画面録画)
Kazamは、画面録画とスクリーンショット撮影の両方が可能なツールです。画面録画機能は、ソフトウェアの操作手順などをビデオで記録したい場合に便利です。
Kazamでできること:
- 画面全体の録画: 画面全体を録画できます。
- ウィンドウの録画: 特定のウィンドウのみを録画できます。
- 選択範囲の録画: 画面の一部を選択して録画できます。
- マイクからの音声録音: マイクからの音声を録音できます。
- ウェブカメラの録画: ウェブカメラの映像を録画できます。
- スクリーンショットの撮影: 画面全体、ウィンドウ、選択範囲をキャプチャできます。
Kazamのインストール:
sudo apt install kazam
6.2. Peek (GIFアニメーション作成)
Peekは、画面の一部を録画してGIFアニメーションを作成できるツールです。短いアニメーションで操作手順を示したい場合に便利です。
Peekでできること:
- 画面の一部を録画: 画面の一部を選択して録画できます。
- GIFアニメーションとして保存: 録画した内容をGIFアニメーションとして保存できます。
- 遅延時間を調整: フレーム間の遅延時間を調整できます。
- フレームレートを調整: フレームレートを調整できます。
Peekのインストール:
sudo apt install peek
6.3. OBS Studio (画面録画と配信)
OBS Studioは、画面録画とライブ配信の両方が可能な高機能なツールです。ゲーム実況やオンラインセミナーなど、本格的な画面録画や配信を行いたい場合に最適です。
OBS Studioでできること:
- 画面録画: 画面全体、ウィンドウ、選択範囲を録画できます。
- ライブ配信: YouTube Live、Twitch、Facebook Liveなどのプラットフォームにライブ配信できます。
- 複数のソース: 複数のソース (画面、ウェブカメラ、マイクなど) を組み合わせて録画または配信できます。
- シーンの切り替え: シーンを切り替えることで、スムーズな配信を実現できます。
- 豊富な設定: 録画や配信に関する詳細な設定が可能です。
OBS Studioのインストール:
sudo apt install obs-studio
7. スクリーンショットの活用事例
スクリーンショットは、様々な場面で活用できます。
7.1. ドキュメント作成
ソフトウェアのマニュアル、チュートリアル、プレゼンテーションなどを作成する際に、スクリーンショットは視覚的な補助として非常に役立ちます。操作手順を視覚的に示すことで、読者は手順を理解しやすくなります。
7.2. 問題報告
ソフトウェアのバグやエラーが発生した場合、スクリーンショットを添付することで、開発者に状況を正確に伝えることができます。エラーメッセージ、ソフトウェアの状態、発生時の状況などをスクリーンショットで示すことで、問題の特定と解決が容易になります。
7.3. チュートリアル作成
ソフトウェアの使い方、ウェブサイトの操作方法、Linuxのコマンド操作などを解説するチュートリアルを作成する際に、スクリーンショットは不可欠です。スクリーンショットを多用することで、ユーザーは手順を理解しやすくなり、チュートリアルの効果が向上します。
7.4. 情報共有
ウェブサイトのデザイン、アプリケーションの画面、面白い画像などを友人や同僚と共有したい場合に、スクリーンショットは手軽な手段となります。視覚的な情報を共有することで、コミュニケーションが円滑になります。
8. スクリーンショットのトラブルシューティング
スクリーンショットが正常に撮影できない場合、いくつかの原因が考えられます。
8.1. キーボードショートカットが機能しない
- NumLockキーがオンになっているか確認: 一部のキーボードでは、NumLockキーがオンになっているとPrint Screenキーが機能しない場合があります。
- 他のアプリケーションがショートカットキーを占有している可能性: 他のアプリケーションがPrint Screenキーのショートカットキーを占有している可能性があります。ショートカットキーの設定を変更するか、競合するアプリケーションを終了してください。
- キーボードドライバの問題: キーボードドライバに問題がある可能性があります。キーボードドライバを再インストールするか、別のキーボードを試してみてください。
8.2. スクリーンショットが保存されない
- 保存先のフォルダが存在するか確認: 指定された保存先のフォルダが存在しない場合、スクリーンショットは保存されません。保存先のフォルダを作成するか、別のフォルダを指定してください。
- 保存先のフォルダへの書き込み権限があるか確認: 保存先のフォルダへの書き込み権限がない場合、スクリーンショットは保存されません。保存先のフォルダのアクセス権を確認し、書き込み権限を与えてください。
- ディスク容量が不足していないか確認: ディスク容量が不足している場合、スクリーンショットを保存できません。不要なファイルを削除してディスク容量を確保してください。
8.3. スクリーンショットが真っ黒になる
- グラフィックドライバの問題: グラフィックドライバに問題がある可能性があります。グラフィックドライバを最新バージョンにアップデートするか、別のグラフィックドライバを試してみてください。
- 特定のアプリケーションとの競合: 特定のアプリケーションとの競合により、スクリーンショットが真っ黒になる場合があります。競合するアプリケーションを終了して試してみてください。
- Wayland環境での問題: Wayland環境では、一部のスクリーンショットツールが正常に動作しない場合があります。X11環境に切り替えて試してみてください。
8.4. 必要なツールがインストールできない
- リポジトリが正しく設定されているか確認: リポジトリが正しく設定されていない場合、必要なツールをインストールできません。
sudo apt update
コマンドを実行してリポジトリを更新してください。 - 依存関係の問題: 必要なツールの依存関係が満たされていない場合、インストールできません。
sudo apt --fix-broken install
コマンドを実行して依存関係を修正してください。 - パッケージ名が間違っていないか確認: パッケージ名が間違っている場合、インストールできません。正しいパッケージ名を確認してください。
9. まとめ:スクリーンショットをマスターしてUbuntuをさらに活用しよう
このマニュアルでは、Ubuntuにおけるスクリーンショットの撮り方から、編集、設定、トラブルシューティングまで、スクリーンショットに関するあらゆる知識を網羅的に解説しました。
スクリーンショットは、情報共有、問題報告、ドキュメント作成など、様々な場面で活躍する非常に重要なツールです。このマニュアルで得た知識を活かし、スクリーンショットをマスターして、Ubuntuをさらに活用してください。
10. 付録:便利なコマンド一覧
gnome-screenshot -f [保存パス/ファイル名.png]
: 画面全体をキャプチャし、指定したファイル名で保存します。gnome-screenshot -w -f [保存パス/ファイル名.png]
: 現在アクティブなウィンドウをキャプチャし、指定したファイル名で保存します。gnome-screenshot -a -f [保存パス/ファイル名.png]
: 画面の一部を選択してキャプチャし、指定したファイル名で保存します。gnome-screenshot -d [遅延秒数] -f [保存パス/ファイル名.png]
: 指定した遅延時間の後に画面全体をキャプチャし、指定したファイル名で保存します。gnome-screenshot -c
: スクリーンショットをクリップボードにコピーします。sudo apt install gimp
: GIMPをインストールします。sudo apt install flameshot
: Flameshotをインストールします。sudo apt install kazam
: Kazamをインストールします。sudo apt install peek
: Peekをインストールします。sudo apt install obs-studio
: OBS Studioをインストールします。
このマニュアルが、あなたのUbuntuライフの一助となれば幸いです。