FileZilla ダウンロード方法【初心者向け】簡単インストール&使い方


FileZilla ダウンロード方法【初心者向け】簡単インストール&使い方

FileZillaは、Windows、macOS、Linuxに対応した、無料で利用できるFTP(File Transfer Protocol)クライアントソフトウェアです。Webサイトのファイルをサーバーにアップロードしたり、サーバーからダウンロードしたりする際に非常に役立ちます。この記事では、FileZillaを初めて使う方でも迷うことなく、ダウンロード、インストール、そして基本的な使い方をマスターできるように、ステップごとに詳しく解説していきます。

目次

  1. FileZillaとは?
  2. FileZillaをダウンロードする前の確認事項
  3. FileZillaのダウンロード方法
  4. FileZillaのインストール方法
  5. FileZillaの基本的な使い方
  6. FileZillaの接続設定
  7. FileZillaのファイル転送
  8. FileZillaの便利な機能
  9. FileZillaのトラブルシューティング
  10. FileZillaのセキュリティ対策
  11. FileZilla Proについて
  12. まとめ

1. FileZillaとは?

FileZillaは、FTP(File Transfer Protocol)、SFTP(SSH File Transfer Protocol)、FTPS(FTP over SSL/TLS)に対応したクライアントソフトウェアです。これらのプロトコルを使って、ローカルのパソコンとサーバー間でファイルを安全に転送することができます。

  • FTP (File Transfer Protocol): 最も基本的なファイル転送プロトコル。ただし、セキュリティが低いため、現在ではあまり推奨されません。
  • SFTP (SSH File Transfer Protocol): SSH(Secure Shell)プロトコルを使って暗号化された通信を行うため、より安全なファイル転送が可能です。
  • FTPS (FTP over SSL/TLS): SSL/TLSという暗号化技術を使ってFTP通信を保護します。これも安全なファイル転送方法の一つです。

FileZillaの主な特徴は以下の通りです。

  • 無料で使用可能: オープンソースソフトウェアとして提供されており、個人利用だけでなく商用利用も無料です。
  • クロスプラットフォーム対応: Windows、macOS、Linuxなど、様々なOSで動作します。
  • 多言語対応: 日本語を含む多くの言語に対応しています。
  • 直感的なインターフェース: ファイルのアップロードやダウンロードがドラッグ&ドロップで簡単に行えます。
  • タブ機能: 複数のサーバーに同時に接続できます。
  • レジューム機能: ファイル転送が中断された場合でも、途中から再開できます。
  • 強力なセキュリティ: SFTPやFTPSに対応し、安全なファイル転送を実現します。

2. FileZillaをダウンロードする前の確認事項

FileZillaをダウンロードする前に、以下の点を確認しておきましょう。

  • OSの確認: ご利用のパソコンのOS(Windows、macOS、Linux)を確認します。FileZillaはそれぞれのOSに対応したバージョンを提供しています。
  • 32bit/64bitの確認 (Windowsの場合): Windowsの場合は、32bit版か64bit版かを確認します。確認方法は以下の通りです。
    • Windows 10/11: 「設定」→「システム」→「バージョン情報」で「システムの種類」を確認します。
    • Windows 7/8: 「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「システム」で「システムの種類」を確認します。
  • 十分なディスク空き容量の確保: FileZillaのインストールには、ある程度のディスク空き容量が必要です。念のため、十分な空き容量を確保しておきましょう。
  • インターネット接続の確認: ダウンロードにはインターネット接続が必要です。正常に接続されているか確認してください。
  • セキュリティソフトの設定: セキュリティソフトがFileZillaのダウンロードやインストールをブロックする可能性があります。必要に応じて、一時的にセキュリティソフトを無効にするか、FileZillaを例外として登録してください。

3. FileZillaのダウンロード方法

FileZillaのダウンロードは、公式サイトから行うのが最も安全で確実です。

ステップ1: FileZilla公式サイトにアクセス

ブラウザを開き、FileZillaの公式サイト(https://filezilla-project.org/)にアクセスします。

ステップ2: FileZilla Clientをダウンロード

公式サイトのトップページに「Download FileZilla Client」というボタンが表示されています。これをクリックします。

ステップ3: 適切なバージョンを選択

ダウンロードページに移動すると、いくつかのバージョンが表示されます。

  • FileZilla Client: 無料版のFileZillaクライアントです。通常はこちらをダウンロードします。
  • FileZilla Pro: 有料版のFileZillaクライアントです。高度な機能が必要な場合はこちらを検討してください(後述)。

OSとbit数に応じて適切なバージョンを選択してください。Windowsの場合は、32bit版または64bit版を選択します。macOSの場合は、macOS版を選択します。Linuxの場合は、ディストリビューションに応じて適切なバージョンを選択します。

ステップ4: ダウンロードを開始

選択したバージョンのダウンロードボタンをクリックすると、ダウンロードが開始されます。

注意点:

  • 公式サイト以外からのダウンロードは避けてください。不正なソフトウェアが混入している可能性があります。
  • ダウンロードするファイル名が正しいか確認してください。

4. FileZillaのインストール方法

ダウンロードが完了したら、FileZillaをインストールします。

Windowsの場合

ステップ1: インストーラーを起動

ダウンロードしたインストーラー(.exeファイル)をダブルクリックして起動します。

ステップ2: 使用許諾契約に同意

使用許諾契約書が表示されるので、内容を確認し、「I Agree」をクリックします。

ステップ3: インストールオプションを選択

インストールオプションを選択する画面が表示されます。通常は「Standard」を選択し、「Next」をクリックします。

ステップ4: インストール先フォルダを選択

インストール先フォルダを選択する画面が表示されます。特に変更する必要がなければ、デフォルトのまま「Next」をクリックします。

ステップ5: スタートメニューフォルダを選択

スタートメニューフォルダを選択する画面が表示されます。特に変更する必要がなければ、デフォルトのまま「Next」をクリックします。

ステップ6: 追加タスクを選択

追加タスクを選択する画面が表示されます。「Create a desktop icon」にチェックを入れると、デスクトップにFileZillaのアイコンが作成されます。「Next」をクリックします。

ステップ7: インストールを開始

「Install」をクリックすると、インストールが開始されます。

ステップ8: インストール完了

インストールが完了すると、「Completing the FileZilla Client Setup Wizard」という画面が表示されます。「Start FileZilla now」にチェックを入れると、インストール完了後にFileZillaが自動的に起動します。「Finish」をクリックします。

macOSの場合

ステップ1: DMGファイルをマウント

ダウンロードしたDMGファイル(.dmgファイル)をダブルクリックしてマウントします。

ステップ2: アプリケーションフォルダにコピー

マウントされたディスクイメージが表示されるので、FileZillaのアイコンを「Applications」フォルダにドラッグ&ドロップします。

ステップ3: FileZillaを起動

「Applications」フォルダからFileZillaを起動します。

ステップ4: 確認メッセージが表示された場合

初めてFileZillaを起動する場合、「ダウンロードされたアプリケーションのため開いてもよろしいですか?」という確認メッセージが表示されることがあります。「開く」をクリックします。

Linuxの場合

Linuxの場合は、ディストリビューションによってインストール方法が異なります。

  • Ubuntu/Debian:

    bash
    sudo apt update
    sudo apt install filezilla

  • Fedora/CentOS/RHEL:

    bash
    sudo dnf install filezilla

  • Arch Linux:

    bash
    sudo pacman -S filezilla

5. FileZillaの基本的な使い方

FileZillaを起動すると、以下のような画面が表示されます。

  • メニューバー: FileZillaの各種機能にアクセスできます。
  • ツールバー: よく使う機能のアイコンが並んでいます。
  • クイック接続バー: ホスト、ユーザー名、パスワード、ポートを入力して、すぐにサーバーに接続できます。
  • サイトマネージャー: 接続情報を保存しておける便利な機能です。
  • ローカルサイト: ローカルのパソコンのファイルが表示されます。
  • リモートサイト: 接続先のサーバーのファイルが表示されます。
  • メッセージログ: FileZillaの動作状況やエラーメッセージが表示されます。
  • ファイル転送キュー: 転送中のファイルや、転送待ちのファイルが表示されます。

6. FileZillaの接続設定

FileZillaでサーバーに接続するには、以下の情報が必要です。

  • ホスト (Host): サーバーのアドレス(例: ftp.example.com)。
  • ユーザー名 (Username): サーバーにログインするためのユーザー名。
  • パスワード (Password): サーバーにログインするためのパスワード。
  • ポート (Port): FTPのポート番号(通常は21、SFTPの場合は22)。

これらの情報は、通常、Webホスティングサービスやサーバー管理者から提供されます。

クイック接続

最も簡単な接続方法は、クイック接続バーに情報を入力して接続する方法です。

  1. FileZillaを起動します。
  2. クイック接続バーに、ホスト、ユーザー名、パスワード、ポートを入力します。
  3. 「クイック接続」ボタンをクリックします。

接続に成功すると、リモートサイトにサーバーのファイルが表示されます。

サイトマネージャー

サイトマネージャーを使うと、接続情報を保存しておくことができ、簡単にサーバーに接続できます。

  1. FileZillaを起動します。
  2. メニューバーから「ファイル」→「サイトマネージャー」を選択します。
  3. 「新しいサイト」ボタンをクリックして、新しいサイトを作成します。
  4. サイトの名前を入力します(例: My Website)。
  5. 「一般」タブで、プロトコル(FTP、SFTP、FTPS)を選択します。
  6. ホスト、ポート、ユーザー名、パスワードを入力します。
  7. 「ログオンの種類」で「通常」を選択します。
  8. 「OK」をクリックして、設定を保存します。

次回からは、サイトマネージャーからサイトを選択して「接続」ボタンをクリックするだけで、サーバーに接続できます。

7. FileZillaのファイル転送

FileZillaを使ってファイルを転送する方法は、主に以下の2つです。

  • ドラッグ&ドロップ: ファイルをローカルサイトからリモートサイトへ、またはリモートサイトからローカルサイトへドラッグ&ドロップします。
  • 右クリックメニュー: ファイルを右クリックし、「アップロード」または「ダウンロード」を選択します。

ファイルのアップロード

  1. FileZillaでサーバーに接続します。
  2. ローカルサイトで、アップロードしたいファイルを選択します。
  3. ファイルをリモートサイトのアップロード先のフォルダにドラッグ&ドロップします。
  4. または、ファイルを右クリックし、「アップロード」を選択します。

ファイルのダウンロード

  1. FileZillaでサーバーに接続します。
  2. リモートサイトで、ダウンロードしたいファイルを選択します。
  3. ファイルをローカルサイトのダウンロード先のフォルダにドラッグ&ドロップします。
  4. または、ファイルを右クリックし、「ダウンロード」を選択します。

ファイル転送キュー

転送中のファイルや、転送待ちのファイルは、ファイル転送キューに表示されます。キューからファイルを削除したり、転送を一時停止したり、再開したりすることができます。

8. FileZillaの便利な機能

FileZillaには、ファイル転送を効率化するための様々な便利な機能が搭載されています。

  • レジューム機能: ファイル転送が中断された場合でも、途中から再開できます。
  • 複数ファイル転送: 複数のファイルを同時に転送できます。
  • ディレクトリの同期: ローカルのフォルダとリモートのフォルダを同期させることができます。
  • ファイル比較: ローカルのファイルとリモートのファイルを比較し、異なる部分をハイライト表示できます。
  • ファイル検索: サーバー上のファイルを検索できます。
  • サーバーの編集: サーバー上のファイルをFileZilla上で直接編集できます。
  • カスタムコマンド: サーバーにカスタムコマンドを送信できます。

9. FileZillaのトラブルシューティング

FileZillaを使用中に問題が発生した場合、以下の点を確認してみてください。

  • 接続情報: ホスト、ユーザー名、パスワード、ポートが正しいか確認してください。
  • ファイアウォール: ファイアウォールがFileZillaの通信をブロックしていないか確認してください。
  • セキュリティソフト: セキュリティソフトがFileZillaの通信をブロックしていないか確認してください。
  • サーバーの状態: サーバーが正常に動作しているか確認してください。
  • ネットワーク接続: インターネット接続が正常に動作しているか確認してください。
  • メッセージログ: メッセージログにエラーメッセージが表示されていないか確認してください。

よくあるエラーメッセージ:

  • 「接続できませんでした」: ホスト名が間違っているか、サーバーがダウンしている可能性があります。
  • 「認証に失敗しました」: ユーザー名またはパスワードが間違っている可能性があります。
  • 「タイムアウトしました」: ネットワーク接続が不安定であるか、サーバーの応答が遅い可能性があります。
  • 「550 File not found」: ファイルが存在しない可能性があります。
  • 「553 Could not create file」: ファイルを作成する権限がない可能性があります。

10. FileZillaのセキュリティ対策

FileZillaは、安全なファイル転送のために、以下のセキュリティ対策を講じることができます。

  • SFTPまたはFTPSの使用: FTPではなく、より安全なSFTPまたはFTPSを使用することを推奨します。
  • 強力なパスワードの使用: 推測されにくい強力なパスワードを使用してください。
  • パスワードの保存: FileZillaにパスワードを保存する場合は、マスターパスワードを設定して保護してください。
  • FileZillaのアップデート: 最新バージョンのFileZillaを使用してください。アップデートには、セキュリティ脆弱性の修正が含まれている場合があります。
  • 不要な機能の無効化: 使用しない機能は無効化することで、攻撃対象領域を減らすことができます。

11. FileZilla Proについて

FileZilla Proは、FileZillaの有料版です。無料版に加えて、以下の機能が追加されています。

  • クラウドストレージのサポート: Amazon S3、Google Cloud Storage、Microsoft Azureなどのクラウドストレージサービスとの連携が可能です。
  • WebDAVのサポート: WebDAV(Web-based Distributed Authoring and Versioning)プロトコルをサポートしています。

FileZilla Proは、クラウドストレージサービスを頻繁に利用する方や、WebDAVプロトコルを使用する方におすすめです。

12. まとめ

FileZillaは、無料でありながら、非常に多機能で使いやすいFTPクライアントソフトウェアです。この記事で解説した内容を参考に、FileZillaを使いこなして、快適なファイル転送を実現してください。

FileZillaは、Webサイトの管理、サーバーのメンテナンス、ファイルのバックアップなど、様々な用途で活用できます。ぜひ、FileZillaをダウンロードして、その便利さを体験してみてください。

上記は、FileZillaのダウンロードからインストール、基本的な使い方、トラブルシューティング、セキュリティ対策までを網羅した詳細なガイドです。初心者の方でも分かりやすいように、ステップごとに丁寧に解説しました。ご希望に沿える内容になっていれば幸いです。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール