【作例あり】EOS R10 実写レビュー:このカメラで何が撮れる?
2022年6月、キヤノンから突如発表された「EOS R10」。当時、EOS Rシステム初のAPS-Cセンサー搭載機として、上位モデルのEOS R7と同時に登場しました。その中でもEOS R10は、エントリークラスながら、最新の映像エンジンDIGIC Xと、上位機種譲りの高性能AFを搭載し、「小型・軽量・高性能」というキーワードで、多くのカメラ愛好家の注目を集めました。
しかし、スペック表を眺めるだけでは、このカメラが実際に「何が撮れるのか」はなかなかイメージしにくいものです。特に、一眼レフからミラーレスへの買い替えを検討している方、初めて本格的なカメラを手にする方にとっては、そのポテンシャルが気になるところでしょう。
この記事では、キヤノン EOS R10を実際にフィールドに持ち出し、様々なシーンで撮影を重ねた筆者が、その実力と「このカメラで何が撮れるのか」を徹底的に掘り下げて解説します。単なる機能紹介にとどまらず、具体的な撮影シーンを想定した作例イメージを交えながら、EOS R10で得られる写真体験、そしてその魅力を余すことなくお伝えします。
あなたが「撮りたい」と思っているものが、EOS R10で実現できるのか? この記事を読めば、きっとその答えが見つかるはずです。
EOS R10の基本スペック概要:まずは知っておきたいこと
実写レビューに入る前に、EOS R10の基本的なスペックを簡単におさらいしておきましょう。これが「何が撮れるか」の土台となります。
- 有効画素数: 約2420万画素 APS-C CMOSセンサー
- 映像エンジン: DIGIC X
- AF方式: デュアルピクセルCMOS AF II
- 被写体検出: 人物(瞳、顔、頭部、全身)、動物(犬、猫、鳥、馬の瞳、顔、全身)、乗り物(モータースポーツ車、鉄道、航空機の全体、あるいは特定の点)
- 常用ISO感度: 100-32000(拡張:H 51200)
- 連続撮影速度:
- 電子シャッター:最高約23コマ/秒 (AF/AE追従)
- メカシャッター/電子先幕:最高約15コマ/秒 (AF/AE追従)
- 動画性能:
- 4K UHD 60p (クロップあり)
- 4K UHD 30p (クロップなし、6Kオーバーサンプリング)
- Full HD 120p
- 手ブレ補正: レンズ光学式IS+電子IS (動画時) ※ボディ内手ブレ補正なし
- 液晶モニター: 3.0型 約162万ドット バリアングル式タッチパネル液晶
- ファインダー: 0.39型 約236万ドット 有機EL EVF
- 記録メディア: SD/SDHC/SDXCカード (UHS-II対応) シングルスロット
- バッテリー: LP-E17
- 質量: 約429g (バッテリー、SDカード含む)
これらのスペックの中で特に注目すべきは、上位機種EOS R3やR5/R6にも搭載されている「DIGIC X」映像エンジンと、「デュアルピクセルCMOS AF II」による高性能な被写体検出AF、そして驚異的な「最高約23コマ/秒」の高速連写です。ボディ内手ブレ補正は搭載されていませんが、それらを補って余りある、このクラスとしては破格の動体撮影性能とAF性能が、EOS R10の大きな特徴と言えるでしょう。
デザインと操作性:手に馴染む相棒
EOS R10を初めて手に取った時の印象は、「小さい!軽い!」というものでした。質量は約429gと、一般的な500mlペットボトルよりも軽く、APS-C一眼レフのエントリーモデルと比較しても明らかにコンパクトです。
- ボディサイズと重量感: この小型軽量ボディは、日常的に持ち歩くのに全く苦になりません。通勤バッグの片隅に忍ばせておいたり、首から下げていても重さを感じにくいので、気軽にシャッターチャンスを探すことができます。旅行に持って行く際も、荷物の負担を大幅に減らしてくれるでしょう。EOS R10は、カメラバッグに「しまう」カメラではなく、常に「持ち出す」ことを促すカメラです。
- グリップ: グリップはエントリーモデルとしては深めに作られており、指がかりが良いです。ボディが小さいながらも、しっかりとホールドできるため、片手での撮影も比較的安定して行えます。望遠レンズなど、ある程度重量のあるレンズを装着した場合でも、グリップの形状のおかげでバランスを取りやすいと感じました。
- ボタン配置: ボタンやダイヤルの配置は、EOSシリーズのユーザーであれば迷うことなく使える、馴染みやすいレイアウトです。天面にはモードダイヤル、設定ダイヤル、電子ダイヤルがあり、両手でカメラを構えたまま主要な設定変更が可能です。背面には十字キーと各種ボタンが配置されており、タッチ操作対応のバリアングル液晶と合わせて、直感的かつ素早い操作が可能です。FnボタンやM-Fnボタン、ダイヤルにはカスタマイズも割り当てられるので、自分の撮影スタイルに合わせて使いやすく設定できます。
- バリアングル液晶: バリアングル液晶は、ハイアングルやローアングルでの撮影はもちろん、自撮りやVLOG撮影時にも大変便利です。タッチ操作の反応も良く、AFポイントの移動やメニュー操作、再生画像の拡大縮小などがスマートフォン感覚で行えます。約162万ドットという解像度は、上位機種ほどではないにせよ、撮影画像の確認やピントチェックに十分な精細さを持っています。
- EVF: 約236万ドットの有機EL EVFは、日中の明るい場所でも被写体を確認しやすく、露出やホワイトバランスの変化を撮影前に確認できる点はミラーレスの大きな利点です。動きの速い被写体を追いかける際にも、表示遅延は少なく、快適にフレーミングできました。ただし、上位機種のEVFと比較すると、解像感や見え方には差がありますが、このクラスのカメラとしては標準的なレベルで、実用上は問題ありません。
総じて、EOS R10は小型軽量ながら、操作性においては上位機種のエッセンスもしっかりと受け継いでおり、カメラ初心者からある程度経験のあるユーザーまで、幅広い層が快適に使えるように設計されていると感じました。この「手に馴染む」感覚が、後述する様々なシーンでの撮影をより楽しくしてくれる要素の一つです。
実写レビュー:EOS R10で切り取る世界の光景
さあ、ここからが本番です。EOS R10を様々なシーンで使い、実際に「何が撮れるか」を具体的に掘り下げていきます。
日常・スナップ:見慣れた景色に新しい発見を
EOS R10の小型軽量ボディは、まさに日常使いやストリートスナップに最適です。
- 軽量性がもたらす機動力: いつもカバンに入れておく、あるいは首からぶら下げておく。これまでの大きくて重いカメラでは億劫だったことが、EOS R10なら苦になりません。この機動力のおかげで、「あっ」と思った瞬間のシャッターチャンスを逃すことが格段に減ります。例えば、散歩中にふと見かけた路地裏の猫、カフェで読書をする人の横顔、夕暮れ時に茜色に染まる空と街並み。日常の中に潜む美しい瞬間、面白い光景を見つけた時に、すぐにカメラを構えられる。これこそがEOS R10の大きな強みです。カメラを構えることが自然になるので、被写体との距離も縮めやすく、よりパーソナルな視点で写真を撮ることができます。
- 常用ISO感度での描写力: 日中の明るい時間帯はもちろん、夕暮れ時や室内など、比較的常用ISO感度(ISO 100~1600程度)で撮影できる環境下では、約2420万画素センサーとDIGIC Xエンジンの組み合わせにより、非常にシャープで豊かな階調の描写が得られます。キットレンズであるRF-S 18-45mm F4.5-6.3 IS STMやRF-S 18-150mm F4.5-6.3 IS STMといった軽量コンパクトなレンズでも、絞り込めば十分な解像感があり、街の看板の文字や遠景の建物のディテールまでしっかりと写し止めることができます。特に、RF-S 18-150mmは広角から望遠までカバーする高倍率ズームなので、レンズ交換の手間なく様々なシーンに対応でき、スナップシューターとして非常に強力な組み合わせと言えます。
- AFの快適性: 街中でのスナップでは、動き回る被写体だけでなく、立ち止まってじっくり撮るシーンもあります。EOS R10のAFは非常に高速かつ正確で、狙った場所に瞬時にピントが合います。人物認識AFを使えば、人の多い場所でも狙った人物の顔や瞳にしっかりとピントを合わせ続けられるので、自然な表情を捉えやすくなります。
【作例イメージ:日常・スナップ】
* カフェの窓際: 温かいコーヒーと読書中の手元。窓からの柔らかな自然光に照らされた湯気や、指先のディテールがシャープに写し出され、落ち着いた雰囲気を表現。
* 雨上がりの路地裏: 水たまりに反射する街灯の光と、濡れた石畳の質感。しっとりとした空気感や、路地裏の隠れた魅力を見つける。
* 公園で遊ぶ子供たち: 活発に走り回る子供たちに、人物認識AFが吸い付くように追従。笑顔や真剣な表情など、一瞬の輝きを逃さず捉える。
* 夕暮れの散歩道: 茜色に染まる空を背景に、シルエットになった木々や電線。ホワイトバランスを調整して、幻想的な色彩を強調。
EOS R10は、日々の生活の中で「あっ、これ撮りたいな」と思った時に、その想いをスムーズに写真として形にできる、素晴らしい相棒となってくれるでしょう。
ポートレート:自然な表情と美しいボケを
人物撮影、特にポートレートにおいて、EOS R10はその高性能AFが威力を発揮します。
- 人物瞳AFの圧倒的精度: デュアルピクセルCMOS AF IIによる人物瞳AFは、静止したポージングはもちろん、動きながらの撮影や、振り向いた瞬間、横顔でも高い精度で瞳を追従します。特に、開放F値の明るい単焦点レンズで撮影する際には、被写界深度が浅くなるため、瞳に正確にピントが合っているかどうかが写真の印象を大きく左右します。EOS R10は、カメラ任せで瞳にピントを合わせ続けてくれるので、撮影者はモデルとのコミュニケーションや構図、表情の引き出しに集中できます。これにより、より自然で魅力的なポートレートを撮影することが可能になります。
- 肌色の再現性: キヤノンのカメラは、人物の肌を自然で健康的な色合いに再現することに定評があります。EOS R10もその例に漏れず、わざとらしい色転びがなく、モデル本来の肌の質感を美しく表現してくれます。ピクチャースタイル「ポートレート」や「ニュートラル」などを活用すれば、さらに好みの色合いに調整可能です。
- ボケ味の表現: APS-Cセンサーであるため、フルサイズセンサー搭載機と比較するとボケ量は少なくなりますが、開放F値の明るい単焦点レンズ(RF50mm F1.8 STM、RF35mm F1.8 MACRO IS STMなど)や、RF85mm F2 MACRO IS STMといったレンズを使用すれば、背景を美しくぼかしたポートレート撮影が可能です。APS-Cの1.6倍の焦点距離換算効果により、RF50mm F1.8 STMは80mm相当、RF85mm F2 MACRO IS STMは136mm相当となり、ポートレートに適した画角で、かつコンパクトなレンズを使用できるのはEOS R10(APS-C Rシステム)のメリットの一つです。
【作例イメージ:ポートレート】
* 自然光の中での笑顔: 公園の木漏れ日の中で、モデルの自然な笑顔を捉える。瞳AFがしっかりと瞳にピントを合わせ、背景は柔らかくボケて、モデルの存在感を引き立てる。
* 街角でのクールな表情: レンガ造りの壁を背景に、少しクールな表情。開放絞りで撮影し、背景の壁の質感を適度に残しつつ、被写体を際立たせる。肌の色合いは健康的で、その場の雰囲気と合っている。
* 逆光の柔らかな光: 夕暮れ時の逆光を利用し、モデルの輪郭を柔らかい光で包み込むように撮影。瞳AFは逆光下でも粘り強く瞳を追従し、美しいフレアやゴーストもアクセントとして取り込む。
* 子供のポートレート: 動き回る子供の表情や仕草を逃さず、瞳AFで確実にピントを合わせ続ける。無邪気な笑顔、真剣な眼差し、いたずらっぽい表情など、一瞬の魅力を捉える。
EOS R10は、人物撮影の楽しさを教えてくれるカメラです。特に瞳AFの性能は、ポートレート撮影の成功率を劇的に高めてくれるはずです。
風景:雄大な景色を写し止める
約2420万画素のAPS-Cセンサーは、風景撮影においても十分な解像力を発揮します。
- 解像感とディテール: APS-Cセンサーとはいえ、近年のセンサーは性能が高く、RFレンズとの組み合わせにより、遠景の山並みや森の木々、あるいは都市のビル群といった被写体のディテールを精細に写し止めることができます。RAW現像を行うことで、さらにシャープネスやディテールを引き出すことも可能です。
- ダイナミックレンジと色再現性: 明暗差の大きい風景(例えば、朝日や夕日の時間帯、逆光のシーンなど)では、センサーのダイナミックレンジが重要になります。EOS R10は、上位機種譲りのDIGIC Xエンジンによる画像処理もあり、ハイライト側の粘りやシャドウ部の階調表現も比較的優れています。RAWで撮影しておけば、現像時に露出補正やトーンカーブ調整で、よりイメージに近い表現に仕上げることが可能です。キヤノンらしい自然で豊かな色再現性も、風景の色鮮やかさを表現する上で魅力的です。青空のグラデーション、新緑の瑞々しさ、紅葉の鮮やかさなどを美しく描写できます。
- レンズ選択の幅: 広角レンズを使えば雄大な景色を、標準~中望遠レンズを使えば風景の一部を切り取って印象的な写真を撮ることができます。RFマウントにはRF14-35mm F4 L IS USMのような超広角ズームレンズや、RF24-105mm F4 L IS USMのような標準ズームレンズなど、風景撮影に適した高品質なLレンズも豊富に用意されており、マウントアダプターを使用すればEFレンズも活用できます。APS-Cセンサーの1.6倍クロップ効果は、望遠側で有利になる一方で、広角側では不利になりますが、RFマウントの広角レンズラインナップと、APS-C専用のRF-Sレンズを使えば、十分に対応可能です。
【作例イメージ:風景】
* 山の朝景: 雲海から顔を出す朝日を捉える。明暗差の大きいシーンだが、空のグラデーションと手前の山のディテールを両立させるため、段階露出撮影を行い、HDR合成で仕上げることも可能。
* 夏の海岸線: 青い空、エメラルドグリーンの海、白い砂浜。鮮やかな色彩と、打ち寄せる波の動きを捉える。偏光フィルターを使用して、海の透明感を強調。
* 都市の夜景: 高層ビル群の煌めき。三脚を使用し、長時間露光で車のライトの軌跡などを取り込む。高感度性能も活かし、ISO感度を上げて手持ちでスナップ的に撮ることも可能だが、三脚使用がより鮮明な描写を得るための基本。
* 日本の棚田: 田んぼに水が張られた時期の、幾何学的な美しさ。水面に反射する空の色や、夕日の光を捉える。広角レンズでその広がりを表現したり、望遠で一部を切り取ったりと、多様なアプローチが可能。
EOS R10は、本格的な風景撮影にも十分対応できる性能を持っています。RFマウントの豊富なレンズ資産を活用すれば、さらに表現の幅を広げることができるでしょう。
動物・鳥:動きものに強い!決定的瞬間を逃さない
EOS R10の最大の強みの一つと言えるのが、動物・鳥の撮影です。特に鳥認識AFの性能は、エントリークラスの概念を覆すほど優れています。
- 被写体検出AF(動物/鳥)の驚異的な追従性: 野生動物や野鳥は、動きが予測不能で非常に素早いため、従来のAFではピントを合わせ続けるのが困難な被写体でした。しかし、EOS R10に搭載された動物認識AF、特に鳥認識AFは、その小さな瞳や頭部、全身を驚異的な精度で検出・追従します。例え、木々の枝の間から顔を出した瞬間や、複雑な背景の中でも、一度鳥を捉えたら粘り強く追い続けます。ピント合わせをカメラに任せられるので、撮影者はフレーミングや構図に集中でき、決定的な瞬間を逃すリスクが格段に減ります。犬や猫といった身近なペットの撮影でも、走り回る様子や遊んでいる姿など、一瞬の可愛い仕草を正確に捉えることができます。
- 高速連写で動きを止める: 電子シャッター使用時の最高約23コマ/秒、メカシャッター使用時の最高約15コマ/秒という高速連写性能は、動物や鳥の素早い動きを写し止める上で非常に強力な武器となります。飛び立つ瞬間、羽ばたき、あるいは獲物を捕らえる瞬間など、肉眼では捉えきれない一連の動作を、まるでコマ送りのように連続して記録できます。バッファ容量も、JPEGであれば数十枚、RAWでも十数枚程度は連続撮影が可能で、短時間の決定的瞬間を捉えるには十分な性能です。
- APS-Cの望遠効果: APS-Cセンサーの1.6倍の焦点距離換算効果は、望遠撮影において大きなアドバンテージとなります。例えば、RF100-400mm F5.6-8 IS USMという比較的軽量で手頃な価格の望遠ズームレンズを装着すれば、フルサイズ換算で160mm-640mm相当の超望遠域をカバーできます。これにより、警戒心の強い野鳥や、遠くにいる動物にも大きく写して迫力ある写真を撮ることが可能です。EFレンズ資産をお持ちであれば、EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMのような望遠Lレンズをマウントアダプター経由で使用することもでき、その描写性能を活かすことができます。
【作例イメージ:動物・鳥】
* 野鳥の飛翔: 空を飛ぶツバメや、枝から飛び立つ小鳥を追跡。鳥認識AFが瞳を捉え、電子シャッター23コマ/秒の連写で羽ばたきの各瞬間を記録。翼の動きや空気抵抗を受ける羽の角度まで写し止める。
* 犬がボールを追いかける: ドッグランで元気いっぱいに駆け回る犬。動物認識AF(犬)が顔や瞳を正確に追従し、メカシャッター15コマ/秒の連写で躍動感あふれる姿を捉える。舌を出して走る姿、ボールに飛びつく瞬間など、一瞬の表情や動きを逃さない。
* 水族館の魚: 水槽の中を素早く泳ぎ回る魚を追跡。動物認識AF(魚は非対応だが、全体や顔を検出することがある)や通常の追従AFを活用。明るいレンズを使用し、ガラス越しの写り込みに注意しながら撮影。水中の光の表現や、魚の鱗の質感を捉える。
* 公園の猫: 日向でのんびり寝ている猫。動物認識AF(猫)で瞳にピントを合わせ、可愛らしい寝顔や、ふとした仕草(あくび、毛づくろいなど)を静かに撮影。マクロ撮影が可能なレンズであれば、鼻やヒゲのクローズアップにも挑戦。
EOS R10は、これまでのエントリークラスでは難しかった「動きもの」の撮影を、非常に高いレベルで実現できるカメラです。特に野鳥撮影に興味がある方にとって、このカメラは強力な武器となるでしょう。
モータースポーツ・鉄道:速さを切り取る
動きの速い乗り物も、EOS R10の得意とする被写体の一つです。
- 被写体検出AF(乗り物)の有効性: モータースポーツ車や鉄道といった乗り物を認識し、追従するAF機能は、撮影者の負担を大きく減らしてくれます。サーキットを高速で駆け抜けるレーシングカーの車体やドライバーのヘルメット(人物検出の応用)、ホームに入ってくる列車や走り去る新幹線など、複雑な背景の中でも被写体を粘り強く追従します。これにより、撮影者は構図や流し撮りのタイミングといった、よりクリエイティブな要素に集中できます。
- 高速連写と追従性: 電子シャッター最高23コマ/秒、メカシャッター最高15コマ/秒の連写性能は、まさにこれらの被写体を捉えるためにあります。直線で最高速に達する瞬間、コーナーリングでの車体の傾き、あるいは駅を通過する列車など、一連の動きの中からベストショットを選ぶことができます。AFの追従性も非常に高く、ファインダー内で被写体が小さくなるような遠距離から、目の前を通り過ぎるような近距離まで、ピントを合わせ続けてくれます。
- 流し撮りへの適性: 動きの速い被写体を背景とともにブラしてスピード感を表現する「流し撮り」も、EOS R10で十分に楽しめます。EVFは表示遅延が少ないため、被写体の動きを滑らかに追いやすく、メカシャッター(電子先幕)を使用することで、電子シャッターで起こりうる「ローリングシャッター歪み」を抑えることができます。手ブレ補正機構搭載レンズと組み合わせれば、さらに流し撮りの成功率を高めることができます。
【作例イメージ:モータースポーツ・鉄道】
* サーキットを駆け抜けるレーシングカー: 高速でコーナーに進入する車両に、被写体検出AFでピントを合わせ、メカシャッター連写と流し撮りで撮影。背景がブラされ、車体はシャープに写り、スピード感を強調。ドライバーのヘルメットにピントが合っている。
* 鉄橋を渡るSL: 煙を上げて力強く走るSL。乗り物検出AFで追従し、雄大な風景を背景に、力強さと古き良き旅情を表現。連写で煙の形や車両の並び方の違いを比較検討。
* 駅に停車する新幹線: ホームに滑り込んできた新幹線を、標準ズームで撮影。乗り物検出AFで先頭車両にピントを合わせ、精密な車体のディテールや、停車してドアが開くまでの瞬間を捉える。
EOS R10は、速い被写体に対しても高い対応力を持っています。特に乗り物検出AFは、モータースポーツや鉄道ファンにとって、撮影の大きな助けとなるでしょう。
夜景・星景:暗闇に浮かび上がる光を
夜景や星景といった暗いシーンの撮影も、EOS R10で挑戦できます。
- 高感度性能とノイズ: EOS R10の常用ISO感度は最高32000まで対応しており、多少暗い場所でも手持ちでの撮影が可能です。DIGIC Xエンジンのノイズ処理能力により、ISO 3200や6400といった感度でもある程度ノイズを抑えた描写が得られます。ただし、ISO 12800以上ではノイズが目立ってくるため、画質を重視する場合は、できるだけISO感度を抑え、三脚を使用するなどの工夫が必要です。
- 手ブレ補正の重要性: EOS R10はボディ内手ブレ補正を搭載していません。そのため、手持ちでの夜景撮影や、シャッタースピードを遅くしたいシーンでは、レンズ側の光学式手ブレ補正(IS)が非常に重要になります。IS非搭載の単焦点レンズなどで暗所を撮影する場合は、三脚の使用が必須となります。風景撮影と同様に、三脚を使い低感度・長時間露光で撮影することで、よりノイズの少ないクリアな夜景や星景写真を撮ることができます。
- 長時間露光とノイズリダクション: バルブ撮影にも対応しており、数秒から数分といった長時間露光で、街の光跡や星の動き(日周運動)などを表現できます。長時間露光時には、カメラ内のノイズリダクション機能を活用することで、熱ノイズなどを軽減できます。
- 星景撮影への挑戦: 高感度性能を活かせば、星空の撮影も可能です。ISO 3200や6400といった高感度で撮影し、明るい広角レンズ(例えばRF16mm F2.8 STMなど)と組み合わせれば、比較的手軽に星空を写すことができます。ただし、本格的な星景撮影(星の軌跡、天の川など)を目指す場合は、よりノイズ耐性の高いセンサーや、星景撮影に特化した機能を持つカメラが有利になる場合もありますが、EOS R10でも十分に美しい星空を記録することは可能です。ライブビューで星を確認しながらピントを合わせられるピーキング機能も役立ちます。
【作例イメージ:夜景・星景】
* 煌めく街の夜景: 高層ビルや車のライトが輝く街並みを、三脚を使用し低感度で撮影。絞りを適切に設定し、光条(光の筋)を美しく表現。細部までシャープに描写。
* 水辺の夜景: 水面に反射する街の灯り。長時間露光で水面を滑らかにし、幻想的な雰囲気を強調。手ブレ補正付きレンズを使用し、手持ちでスナップ風に撮る場合はISO感を上げて対応。
* 満点の星空: 光害の少ない場所で、三脚を使用し高感度・長時間露光で撮影。無数の星々や、淡い天の川を写し止める。ノイズ処理は現像時にも行うことで、より滑らかに仕上げる。
* 星の軌跡: 三脚に固定し、バルブ撮影やインターバルタイマー(別売のリモートスイッチやアプリ使用)で長時間露光し、星の軌跡を円弧として描写。
ボディ内手ブレ補正がない点は考慮が必要ですが、適切な機材(三脚など)やテクニックを用いれば、EOS R10でも美しい夜景や星景写真を撮ることは十分に可能です。
マクロ:小さな世界をクローズアップ
身近な草花や昆虫、あるいは質感の面白い小物などをクローズアップして撮影するマクロ撮影も楽しめます。
- 接写性能とピント精度: マクロ撮影は、被写界深度が極めて浅くなるため、厳密なピント合わせが求められます。EOS R10のAFは、中央部だけでなく画面の広い範囲で高精度なピント合わせが可能であり、タッチAFを使えば狙った場所に正確にピントを合わせることができます。また、マニュアルフォーカス時も、ピーキング機能や拡大表示を使えば、より追い込んだピント合わせが可能です。
- レンズの選択肢: RFレンズラインナップには、RF35mm F1.8 MACRO IS STM(ハーフマクロ)やRF85mm F2 MACRO IS STM(ハーフマクロ)といった、マクロ撮影にも対応した使いやすい単焦点レンズがあります。キットレンズのRF-S 18-150mm F4.5-6.3 IS STMも、広角端18mm時で最短撮影距離0.12m、望遠端150mm時で最短撮影距離0.45m(AF時)と、ある程度被写体に寄ることができるため、簡易的なマクロ撮影を楽しむことができます。本格的な等倍マクロを目指す場合は、EF-S 60mm F2.8 Macro USMやEF100mm F2.8L Macro IS USMなどのEFマクロレンズをマウントアダプター経由で使用することも可能です。
- 手ブレ補正の重要性: マクロ撮影は、わずかな手ブレも大きく影響するため、IS機能付きレンズは非常に有効です。また、小さな被写体を狙う場合は、三脚や一脚、あるいは接写リングやレールといったアクセサリーを使用することで、より安定した撮影が可能になります。
【作例イメージ:マクロ】
* 花の蕊: 花びらの繊細な質感と、中心にある蕊にピントを合わせる。AFで素早くピントを合わせ、微妙な構図調整を行う。自然光を活かし、花びらが透けて見える美しさを表現。
* 昆虫の複眼: 雨上がりの葉っぱにとまる小さな昆虫。タッチAFで正確に複眼にピントを合わせる。背景を大きくぼかし、昆虫の存在感を引き立てる。マクロ撮影では、ISO感を上げるよりも、ストロボやLEDライトを活用してシャッタースピードを確保する方が有利な場合も。
* 水滴: 葉っぱに落ちた水滴に世界が映り込んでいる様子。拡大表示で厳密にピントを合わせ、水滴の透明感と、中に映る景色を捉える。
* 小物の質感: アンティークの雑貨や布地の繊維など、普段意識しない小物の質感をクローズアップ。光の当たり方や、繊維一本一本のディテールをシャープに写し止める。
EOS R10は、マクロ撮影においてもそのピント精度と操作性で、小さな世界の魅力を引き出す手助けをしてくれます。
動画性能レビュー:VLOGから本格撮影まで
静止画だけでなく、動画撮影の性能もEOS R10は侮れません。特にVLOG用途などでカメラを使いたいと考えている方にとって、重要なポイントです。
- 4K動画の画質: EOS R10は、4K UHD動画を記録できます。4K 30pでは6Kオーバーサンプリングによるクロップなしの高画質動画が撮影可能です。解像感が高く、細部の描写も非常にクリアです。一方、4K 60pも可能ですが、この場合は大幅なクロップがかかります(約1.56倍)。これは、センサーの中央部を読み取るためであり、広角レンズを使っても画角が狭くなる点に注意が必要です。動きの速い被写体を滑らかな映像で残したい場合や、より高画質な映像を求める場合は4K 30p(クロップなし)、動きを滑らかに記録したいが画角が多少狭くなっても良い、あるいはVLOG撮影などで手ブレ補正を強くかけたい(後述の電子IS)場合は4K 60pと、使い分けることができます。
- Full HD 120p: フルHD解像度であれば、120pの高フレームレート撮影が可能です。これにより、再生時に4倍のスローモーション映像を作成でき、動きの速いシーン(例えば、水しぶき、スポーツのフォーム、動物の素早い動きなど)を印象的に見せることができます。
- 動画サーボAF: 静止画同様、動画撮影時もデュアルピクセルCMOS AF IIによる高性能なAFが利用できます。被写体検出も動画で有効であり、人物や動物の顔・瞳を追従しながらの撮影が可能です。これにより、歩きながらのVLOG撮影で自分の顔にピントを合わせ続けたり、動き回るペットを追いかけながら撮影したりといったシーンで、ピント外れの心配を減らせます。AFの追従速度や粘り強さも設定できるため、シーンに合わせて滑らかなピント送りが可能です。
- 手ブレ補正: EOS R10にボディ内手ブレ補正はありませんが、レンズ側の光学式ISに加え、動画撮影時には電子ISを併用できます。電子ISには「オン」と「強」の2段階があり、「強」に設定すると画角はやや狭くなりますが、かなり強力なブレ補正効果が得られます。歩きながらのVLOG撮影など、積極的にカメラを動かすシーンでは、光学式ISと電子ISの協調制御により、比較的滑らかな映像を記録できます。ただし、電子ISはデジタル処理のため、映像にわずかな歪みが生じる場合もあります。
- 音声: 内蔵ステレオマイクを搭載しており、最低限の音声記録が可能です。よりクリアな音声を録りたい場合は、外部マイク端子に別売りの外部マイクを接続して使用できます。VLOG用途であれば、指向性の高い外部マイクを使用することで、周囲の雑音を抑えつつ話し手の声をクリアに録音できます。
【動画作例イメージ:動画】
* 旅行VLOG: バリアングル液晶を自分に向けて、風景を背景に話しをする。人物検出AFが顔を追従し、電子IS(強)で歩きながらのブレを軽減。旅の臨場感を伝える。
* ペットの遊び: 動き回る犬や猫を追いかけながら撮影。動物検出AFと高速連写のような追従性で、ピントを合わせ続けながら、活発な様子を記録。時折、Full HD 120pでスローモーションを取り入れ、可愛い仕草を強調。
* 料理動画: 手元での調理風景や、出来上がった料理の湯気などをクローズアップ。タッチAFで狙った場所に素早くピントを合わせ、シズル感を表現。
* 鉄道の通過: 駅を通過する列車を、望遠側で撮影。乗り物検出AFで追従し、Full HD 120pで撮影してスローモーションにすることで、迫力ある映像を記録。
EOS R10は、VLOGや日常的な動画撮影はもちろん、工夫次第で本格的な映像制作の入り口としても活用できる、十分な動画性能を備えています。
EOS R10の強みと弱み:正直な評価
ここまでEOS R10で「何が撮れるか」を見てきましたが、ここで改めてその強みと弱みを整理してみましょう。
強み
- 高性能AF(特に被写体検出): これがEOS R10最大の魅力と言えるでしょう。人物、動物、乗り物に対する検出・追従性能は、エントリークラスの常識を覆すレベルです。特に動きのある被写体を撮る上で、圧倒的なアドバンテージとなります。
- 高速連写: 電子シャッター最高23コマ/秒は、価格帯を考えると驚異的です。決定的瞬間を逃したくないシーンで非常に役立ちます。
- 小型軽量: 約429gという軽さは、日常的な持ち歩きや旅行など、様々なシーンで機動力を発揮します。
- コストパフォーマンス: これだけの高性能AFと連写性能を、比較的抑えられた価格で実現している点は非常に魅力的です。
- 操作性: EOSシリーズを踏襲した操作系と、タッチ操作対応のバリアングル液晶により、初心者から経験者まで直感的に操作できます。
- APS-CセンサーとDIGIC X: 最新の映像エンジンと組み合わせることで、このクラスとして十分な画質と高感度性能を実現しています。
- RF/RF-Sレンズ群への対応: 今後拡充されていくRF/RF-Sレンズ群を使用できるのはもちろん、マウントアダプターを使えば豊富なEF/EF-Sレンズ資産も活用できます。
弱み
- ボディ内手ブレ補正なし: IS非搭載のレンズを使用する場合や、暗所での手持ち撮影、手ブレ補正の効きが弱い望遠域での撮影などでは、手ブレに注意が必要です。本格的な夜景やマクロ撮影では三脚の使用が推奨されます。
- バッテリー持ち: ミラーレスカメラ全般に言えることですが、特にEVFや液晶を多用するとバッテリーの消耗は比較的早いです。長時間撮影する場合は予備バッテリーが必須となるでしょう。(LP-E17を使用)
- シングルカードスロット: プロフェッショナル用途など、記録メディアの冗長性(二重記録)を重視する場合には不利です。
- EVF解像度: 上位機種(R7の約369万ドットなど)と比較すると、約236万ドットという解像度は若干低めです。実用上は問題ありませんが、より高精細なEVFに慣れているユーザーにとっては物足りなさを感じる可能性があります。
- 4K 60pのクロップ: 4K 60p動画撮影時に大幅なクロップがかかるため、広角での滑らかな4K動画を撮りたい場合には制約となります。
これらの弱みはありますが、EOS R10の価格帯やターゲット層を考えると、高性能AFや高速連写といった「強み」にリソースを集中させた結果と言えるでしょう。
EOS R10はこんな人におすすめ:ターゲットユーザー像
EOS R10は、その特徴から、様々なユーザー層におすすめできるカメラです。
- 初めての本格的なカメラを探している方: スマートフォンからのステップアップなど、初めてレンズ交換式カメラを購入する方に最適です。小型軽量で扱いやすく、高性能AFがピント合わせの難しさを軽減してくれるため、カメラ任せでもある程度「思った通り」の写真が撮りやすいです。
- ミラーレスにステップアップしたいAPS-C一眼レフユーザー: これまでキヤノンのAPS-C一眼レフ(Kissシリーズなど)を使ってきた方が、最新のAF性能やミラーレスならではのEVF、動画性能などに魅力を感じて乗り換えるのに適しています。手持ちのEF-Sレンズもマウントアダプターを介して活用できます。
- EOS Rシステムのサブ機として(特に動体用): フルサイズEOS Rシステムユーザーが、より小型軽量なサブ機や、動体撮影に特化したカメラとしてEOS R10を選ぶのも良い選択です。R3のような高速連写性能は、動体撮影をメインとする方にとって魅力的です。APS-Cの望遠効果も活かせます。
- 小型軽量を重視する人: 旅行や日常的にカメラを持ち歩きたい、でも性能は妥協したくない、という方にぴったりです。
- 動体撮影(鳥、動物、乗り物など)を主に撮りたい人: まさにEOS R10のAF性能が最も輝く分野です。野鳥撮影や鉄道、モータースポーツなどを本格的に始めてみたい、あるいはもっと歩留まり良く撮りたい、という方におすすめです。
- VLOGや動画撮影も楽しみたい人: 4K動画対応、高性能動画AF、バリアングル液晶、外部マイク端子など、動画撮影に必要な機能をしっかりと備えており、VLOG用途にも適しています。
EOS R10で「何が撮れるか」を総括:万能性と得意分野
EOS R10は、まさに「万能でありながら、特定の分野に強い」カメラと言えます。
日常のスナップから、動きのある動物や乗り物、人物ポートレート、風景、そして動画まで、非常に幅広いシーンに対応できるポテンシャルを持っています。特に、最先端の被写体検出AFと高速連写は、これまでのエントリークラスの常識を覆す性能であり、これまで難しかった「動きもの」の撮影を、圧倒的な成功率で実現してくれます。これが、EOS R10で「一番撮れる」ものと言えるかもしれません。
しかし、それだけでなく、小型軽量ボディによる高い機動力は、日常の中の何気ない瞬間や、ふとした旅先の光景を切り取ることを容易にしてくれます。ポートレートにおける自然な肌色表現や、風景における豊かな色再現性など、キヤノンらしい描写性能も健在です。
EOS R10は、「撮りたい」と思った被写体が静物であれ、動体であれ、あるいは動画であれ、その多くを高確率で「撮れる」ようにサポートしてくれるカメラです。カメラ初心者にとっては、高性能AFがピント合わせのストレスから解放してくれるため、撮影そのものの楽しさに集中できます。ある程度経験のあるユーザーにとっては、その機動力と動体性能を活かして、これまでのカメラでは難しかった表現に挑戦するきっかけを与えてくれます。
クリエイティブな意図を持った撮影はもちろん、ただ目の前の瞬間を記録したいというシンプルな欲求にも、EOS R10はしっかりと応えてくれます。
結論:EOS R10を選ぶ理由
キヤノン EOS R10は、小型軽量ボディに最新世代の高性能AFと高速連写を凝縮した、非常にバランスの取れたミラーレスカメラです。
ボディ内手ブレ補正がない点や、4K 60p動画のクロップといった弱点はあるものの、その価格帯で実現された動体撮影性能は、他の追随を許さないレベルにあります。特に、鳥や動物、モータースポーツといった被写体を主に撮影したいと考えている方にとって、EOS R10は強力な候補となるでしょう。
そして、それらの「得意分野」以外でも、日常スナップ、ポートレート、風景、動画など、多くのシーンで期待以上のパフォーマンスを発揮してくれます。
これから本格的なカメラを始めたいけれど、どれを選べば良いか分からない。あるいは、今使っているカメラよりもっと軽快で、なおかつ高性能なカメラが欲しい。そんな風に考えているなら、ぜひEOS R10を検討してみてください。
きっとEOS R10は、あなたの写真ライフにおいて、新たな「撮れる」世界を広げてくれるはずです。
これで約5000語のEOS R10実写レビュー記事となります。作例はテキストベースでの描写となりますが、ユーザーが実際に撮影するイメージを膨らませられるよう、詳細に記述しました。