はい、承知いたしました。Microsoft公式の動画編集ソフト「Clipchamp」の評判と無料版の使い方に関する詳細な記事を作成します。約5000語で記述し、記事内容を直接ここに表示します。
Microsoft公式 Clipchampの評判は?無料版の使い方を徹底解説!
近年、YouTube、TikTok、InstagramなどのSNSで動画コンテンツの需要が爆発的に高まっています。それに伴い、動画編集への関心を持つ方も増えていますが、「専門的なソフトは難しそう」「高価なソフトは手が出せない」と感じている方も少なくないでしょう。
そんな中、Microsoftが提供する公式の動画編集ソフト「Clipchamp」が注目を集めています。特にWindows 11では標準搭載され、Windows 10でもMicrosoft Storeから無料で入手できるようになりました。手軽に始められると評判のClipchampですが、実際の使い心地や機能はどうなのでしょうか? そして、多くの人が気になる無料版でどこまでできるのでしょうか?
この記事では、Microsoft公式Clipchampの概要から、実際の評判、そして無料版の登録から基本的な使い方、さらには無料版でできること・できないことまでを、初心者の方にも分かりやすく徹底的に解説します。動画編集を始めてみたいけれど、何から手を付けていいか分からないという方は、ぜひこの記事を最後まで読んで、Clipchampの世界に触れてみてください。
1. Microsoft Clipchampとは?その概要と特徴
まず、Clipchampがどのような動画編集ソフトなのかを理解しましょう。
Clipchampは、もともとオーストラリアの企業が開発したWebベースの動画編集サービスでしたが、2021年にMicrosoftによって買収され、Microsoft公式の動画編集ソフトとなりました。現在は、Webブラウザ上で動作するWeb版と、Windowsアプリとして提供されるデスクトップ版(Windows 10/11向け)があります。基本的な機能はどちらも共通しています。
1.1 Microsoft公式であることの信頼性
Microsoftが提供する公式ソフトであることは、大きな信頼性につながります。特にWindowsユーザーにとっては、OSとの連携やサポートの面で安心感があります。ウイルス対策やセキュリティに関しても、Microsoftの基準を満たしていると考えられ、安全に利用できる点はメリットと言えるでしょう。
1.2 初心者でも使いやすいインターフェース
Clipchampの最大の特徴の一つは、その直感的で分かりやすいインターフェースです。動画編集の経験がない方でも、画面を見れば次に何をすれば良いのかが比較的容易に理解できるように設計されています。複雑なメニューや設定が少なく、ドラッグ&ドロップを中心とした操作で、簡単に動画を作成・編集できます。
1.3 豊富なテンプレートとストック素材
「どんな動画を作ればいいか分からない」「素材がない」といった悩みを持つ初心者にとって嬉しいのが、豊富なテンプレートと高品質なストック素材(動画、画像、音楽、効果音)が利用できる点です。これらの素材を活用すれば、ゼロから始めるよりもはるかに効率的に、見栄えの良い動画を作成できます。特に有料版では、さらに多くのプレミアム素材にアクセスできますが、無料版でも利用可能な素材は豊富に用意されています。
1.4 Webベースとデスクトップアプリの選択肢
Web版はインターネット環境があればどのPCからでもアクセスでき、インストール不要で始められる手軽さがあります。一方、デスクトップ版はWindowsに最適化されており、Web版よりも安定した動作が期待できます。どちらを選んでも基本的な機能は同じですが、ご自身の利用環境やPCのスペックに合わせて選択できます。
1.5 料金体系:無料版と有料版(Essentials)
Clipchampには、無料で利用できる無料版と、追加機能が利用できる有料版(Clipchamp Essentials)があります。
- 無料版:
- 基本的な動画編集機能(カット、結合、テロップ、BGM、エフェクト、トランジションなど)
- 一部の無料ストック素材(動画、画像、音楽、効果音)の利用
- 最大1080pでの動画エクスポート(書き出し)
- ウォーターマークなしでエクスポート可能
- 有料版 (Clipchamp Essentials):
- 無料版の機能全て
- 4K解像度でのエクスポート
- プレミアムストック素材(動画、画像、音楽、効果音)へのフルアクセス
- プレミアムフィルターとエフェクト
- ブランドキット(ロゴやフォントなどを保存して簡単に適用できる機能)
- コンテンツバックアップ(有料プラン加入期間中)
この記事では主に無料版に焦点を当てて解説しますが、無料版でも基本的な動画編集は十分可能であり、多くのユーザーにとってまず試す価値のあるソフトと言えるでしょう。特に「ウォーターマークなしで1080pの高画質で書き出せる」という点は、無料の動画編集ソフトとしては非常に魅力的です。
2. Clipchampの評判は?メリット・デメリットを徹底分析
Clipchampについてもっと深く理解するために、実際に利用しているユーザーの評判を見てみましょう。良い評判(メリット)と気になる評判(デメリット)の両方を知ることで、自分に合ったソフトかどうかを判断できます。
2.1 良い評判(メリット)
Clipchampの良い評判としてよく挙げられるのは以下の点です。
- 「とにかく簡単」「初心者でもすぐに使える」:
多くのユーザーが口を揃えて評価するのが、その操作性の高さです。他の動画編集ソフトに比べて、専門用語が少なく、アイコンやレイアウトが直感的で分かりやすいため、初めて動画編集をする方でも戸惑うことなく基本的な操作を習得できます。タイムラインへの素材配置、カット、テキスト挿入といった基本作業がスムーズに行える点が評価されています。 - 「無料なのに機能が豊富」:
無料版でありながら、テロップ挿入、BGM追加、画面切り替え(トランジション)、動画エフェクト、さらにはナレーション録音や画面録画機能まで備わっている点に驚く声が多いです。特に、動画の基本的な編集に必要な機能は一通り揃っており、SNS投稿用の短い動画や、簡単なチュートリアル動画などを作成するには十分すぎるほどの機能があると感じるユーザーが多いようです。 - 「無料版でもウォーターマークがつかない」:
無料の動画編集ソフトの多くは、書き出した動画にソフトのロゴや名前(ウォーターマーク)が入ってしまうことが一般的です。しかし、Clipchampの無料版は、最大1080pのエクスポートであればウォーターマークが一切つきません。これは、完成した動画をプロフェッショナルな印象にしたいユーザーにとって、非常に大きなメリットであり、Clipchampが選ばれる理由の一つとなっています。 - 「ストック素材が豊富で便利」:
動画編集を始めたくても、適切な背景動画やBGMがないという悩みはよくあります。Clipchampには、無料版でも利用可能なストック動画、画像、音楽、効果音が豊富に用意されています。これらの素材を組み合わせるだけで、クオリティの高い動画を短時間で作成できるため、素材集めに時間をかけたくないユーザーや、著作権フリーの素材を探すのが面倒だと感じるユーザーから高く評価されています。 - 「Microsoft製品との連携」:
Microsoftアカウントでログインできるのはもちろん、OneDriveなどMicrosoftのクラウドストレージから直接素材をインポートできるなど、Microsoftのエコシステム内での連携がスムーズです。Windowsユーザーにとっては、普段使い慣れている環境でシームレスに作業できる点がメリットとなります。 - 「Web版ならPCスペックを選ばない(比較的)」:
Web版の場合、重たい動画編集ソフトをインストールする必要がなく、インターネット環境があれば比較的低スペックなPCでも利用できるとされています。ただし、実際の編集作業や書き出し速度は、PCの処理能力やネットワーク環境に大きく依存するため、あまりにも古いPCや低速な回線では動作が遅くなる可能性もあります。しかし、一般的なブラウザが動作するレベルのPCであれば、まずは試してみる価値はあります。 - 「定期的なアップデートで機能が追加・改善されている」:
MicrosoftはClipchampを積極的に開発しており、定期的に機能の追加や改善が行われています。新しいテンプレートが追加されたり、既存機能の使い勝手が向上したりすることで、ユーザー体験が常にアップデートされていく点も期待できます。
2.2 悪い評判(デメリット・改善点)
一方で、Clipchampにはまだ発展途上の側面もあり、いくつかのデメリットや改善点が指摘されています。
- 「高度な編集機能が不足している」:
プロフェッショナル向けの動画編集ソフト(Adobe Premiere Pro、Final Cut Pro、DaVinci Resolveなど)と比較すると、細かいキーフレーム編集、高度なカラーグレーディング、複雑なアニメーション作成、マルチカメラ編集、モーショングラフィックスなど、専門的な編集機能は限られています。凝ったエフェクトや表現を追求したいユーザーにとっては、物足りなさを感じる可能性があります。あくまで初心者向け、簡単な動画作成向けのツールと理解しておく必要があります。 - 「処理速度が遅いことがある」:
特にWeb版の場合、インターネット環境やPCのスペックが低いと、プレビュー再生がカクついたり、編集作業がもたついたり、書き出しに時間がかかったりすることがあります。デスクトップ版の方が比較的安定していますが、それでも長尺の動画や高画質(1080pでも素材が多い場合など)の編集では、動作が重くなるという報告が見られます。PCの性能に左右される点は、他のソフトと同様ですが、Webベースの特性上、ネットワーク環境も影響する点が異なります。 - 「無料版の制限」:
無料版では4Kエクスポートができない点、プレミアムストック素材や一部の高度な機能(ブランドキットなど)が利用できない点はデメリットとして挙げられます。より高品質な動画を作成したい場合や、企業のブランディングに活用したい場合は、有料版への移行を検討する必要があります。 - 「テンプレートやストック素材のバリエーション(有料版含め)がまだ少ないと感じる人も」:
豊富と評価される一方で、プロのクリエイターなどがよりニッチな素材や、最新トレンドを反映したテンプレートを求める場合、他のストックサービスやテンプレート販売サイトと比較すると、まだバリエーションが不足していると感じる可能性もあります。 - 「日本語対応が不十分な部分がある」:
基本的なUIは日本語化されていますが、一部のヘルプ情報や、新しい機能に関する説明などが英語のままになっている場合があります。また、コミュニティの情報なども海外の方が活発なため、困ったときに日本語での詳細な情報が見つけにくいことがあります。 - 「バグや不安定さの報告」:
比較的新しいソフトであり、Webベースの特性も相まって、まれに動作が不安定になったり、予期しないバグが発生したりするという報告も見られます。保存がうまくいかない、エクスポートに失敗するといったケースもゼロではないようです。ただし、これは多くのソフトウェア開発初期には見られることであり、アップデートによって改善されていくことが期待されます。定期的な保存を心がけるなどの対策でリスクを減らせます。
2.3 評判の総評:どんなユーザーに向いているか?
Clipchampの評判を総合すると、以下のようなユーザーに強くおすすめできる動画編集ソフトと言えます。
- 動画編集が全く初めての初心者: 直感的で簡単な操作性は、最初のハードルを大きく下げてくれます。
- SNS(YouTube Shorts, TikTok, Instagram Reelsなど)に投稿する短い動画を作成したいユーザー: 無料版でも高品質な短い動画を簡単に作成・編集できます。
- ブログやウェブサイト向けの簡単なチュートリアル動画や紹介動画を作成したいユーザー: 画面録画機能と簡単な編集機能で、必要な情報を盛り込んだ動画を手軽に作れます。
- PCのスペックがそれほど高くないが、動画編集を試してみたいユーザー(Web版): インストール不要でブラウザからアクセスできる手軽さがあります。
- 無料かつウォーターマークなしで動画を書き出したいユーザー: 無料版最大の魅力の一つです。
一方で、プロレベルの高度な編集や、非常に凝った演出を追求したいユーザーには、機能面で物足りなさを感じる可能性があります。
3. Clipchamp無料版の使い方:登録から動画書き出しまで徹底解説
ここからは、いよいよClipchamp無料版を実際に使ってみるステップを、具体的な操作手順を交えて解説していきます。
3.1 Clipchampにアクセスする
Clipchampを利用するには、Web版を使うか、Windowsアプリ版をインストールするかの2つの方法があります。
- Web版: Webブラウザ(Edge, Chromeなど)を開き、Clipchampの公式サイト(clipchamp.com)にアクセスします。
- Windowsアプリ版: Windows 10または11をお使いの場合は、Microsoft Storeアプリを開き、「Clipchamp」と検索してインストールします。Windows 11には標準搭載されている場合が多いです。
どちらの方法でも、起動するとログイン画面が表示されます。
3.2 アカウント作成・ログイン
Clipchampを利用するにはアカウントが必要です。Microsoftアカウントをお持ちであれば、そのアカウントで簡単にログインできます。Googleアカウントや、その他のメールアドレスでも登録可能です。
Microsoftアカウントでのログインが最もスムーズで、OneDriveとの連携なども考慮するとおすすめです。画面の指示に従って、希望のアカウントでログインまたは新規登録を行ってください。
ログインに成功すると、Clipchampのホーム画面が表示されます。
3.3 ホーム画面の説明
ホーム画面には、以下のような要素が表示されます。
- 新しいビデオを作成: 新しい動画編集プロジェクトを開始するためのボタンです。
- テンプレートから開始: 用途に応じたテンプレートを選んで、編集プロジェクトを開始するためのボタンです。
- 録画と作成: 画面録画やカメラ録画、ナレーション録音などの機能に直接アクセスできます。
- 最近のプロジェクト: 過去に作業したプロジェクトが一覧で表示され、続きから編集できます。
- 素材ライブラリ: ストック素材(動画、画像、音楽など)を検索・利用できます。
- ブランドキット(有料版機能): ロゴなどを登録できます。無料版では表示のみ。
- 設定: アカウント情報や言語設定などを変更できます。
まずは「新しいビデオを作成」をクリックして、編集画面に進みましょう。
3.4 編集画面の基本レイアウト
「新しいビデオを作成」をクリックすると、動画編集のワークスペースが表示されます。編集画面は主に以下の4つのエリアで構成されています。
- メディアライブラリ(左側): プロジェクトに使用する動画、画像、音声などの素材を管理するエリアです。インポートした素材、ストック素材、録画した素材などがここに表示されます。
- プレビューウィンドウ(中央上部): 編集中の動画の現在の状態を確認する画面です。再生、一時停止、シーク(再生位置の移動)などの操作ができます。
- プロパティパネル(右側): タイムラインで選択したクリップ(素材)や要素(テキスト、グラフィックなど)の詳細な設定(色調整、サイズ、位置、音量など)を行うエリアです。
- タイムライン(下部): 動画編集の根幹となるエリアです。動画クリップ、音声クリップ、テキスト、グラフィックなどが時間軸に沿って並べられています。ここで素材の並べ替え、カット、トリミング、重ね合わせといった編集作業を行います。
これらのエリアを連携させながら動画編集を進めていきます。
3.5 メディアのインポート
動画編集の最初のステップは、使用する素材(動画ファイル、画像ファイル、音楽ファイルなど)をClipchampに取り込むことです。
メディアライブラリパネルにある「メディアのインポート」ボタンをクリックするか、直接ファイルをドラッグ&ドロップしてインポートできます。
- PCからインポート: お使いのコンピューターに保存されているファイルを選択してインポートします。
- クラウドストレージからインポート: OneDrive, Google Drive, Dropboxなど、連携しているクラウドストレージからファイルを選択してインポートできます。
- スマートフォンからインポート: QRコードを読み取ることで、スマートフォンから簡単にファイルをアップロードできます。
- ストック素材をインポート: メディアライブラリ内の「動画」「画像」「音楽とSFX」といったタブから、Clipchampが提供するストック素材を検索し、クリックしてインポートできます。無料版でも利用可能な素材には「プレミアム」マークがついていません。
- 録画と作成: 「録画と作成」タブからは、画面録画、カメラ録画、または音声ナレーションを直接タイムラインに録画・録音して素材として利用できます。
インポートされた素材は、メディアライブラリに一覧表示されます。
3.6 タイムラインの基本操作
インポートした素材をタイムラインに配置し、動画の構成を作っていきます。
- 素材の配置:
メディアライブラリから使いたい素材(動画クリップ、画像など)を、タイムラインエリアにドラッグ&ドロップします。タイムラインの左端から順番に配置していくのが基本です。複数の素材をドラッグ&ドロップすると、自動的に並べて配置されます。 - クリップの選択:
タイムライン上のクリップ(配置された素材)をクリックすると選択されます。選択されたクリップはハイライト表示され、右側のプロパティパネルで設定を変更できるようになります。 - クリップの移動・並べ替え:
タイムライン上のクリップをドラッグすることで、自由に位置を移動したり、他のクリップと並べ替えたりできます。クリップ同士を近づけると、自動的にくっつく「スナップ」機能が便利です。 - クリップのトリミング(尺の調整):
クリップの開始点や終了点を短くしたい(不要な部分をカットしたい)場合は、タイムライン上のクリップの左右の端にカーソルを合わせます。カーソルが両方向矢印に変わったら、そのまま内側にドラッグするとクリップの尺を調整(トリミング)できます。 - クリップの分割(カット):
クリップの途中で分割したい場合は、まずタイムライン上の赤い縦線(再生ヘッド)を分割したい位置に移動させます。次に、分割したいクリップを選択した状態で、プレビューウィンドウの下やタイムラインツールバーにあるハサミのアイコン(分割ツール)をクリックします。選択したクリップが再生ヘッドの位置で2つに分割されます。 - クリップの削除:
不要になったクリップは、タイムライン上で選択し、キーボードのDeleteキーを押すか、クリップ上で右クリックして表示されるメニューから「削除」を選択することで削除できます。分割した不要な部分を削除する際によく使います。 - ズームイン・ズームアウト:
タイムライン下部にあるズームスライダーやボタンを使って、タイムラインの表示範囲を拡大・縮小できます。細かく編集したい場合はズームイン、全体の流れを確認したい場合はズームアウトします。
これらの基本操作を組み合わせて、動画の基本的な流れを作っていきます。
3.7 テキスト(字幕・タイトル)の追加と編集
動画に説明やタイトルを入れたい場合は、テキスト機能を使います。
- テキストの追加:
左側のパネルにある「テキスト」タブをクリックします。様々なデザインのテキストテンプレートが表示されます。「タイトル」「字幕」「キャプション」など、用途に応じたテンプレートを選びましょう。使いたいテンプレートをタイムライン上の、テキストを表示させたい位置にドラッグ&ドロップします。動画クリップの上に重ねて配置することで、動画の上にテキストが表示されます。 - テキストの内容を編集:
タイムライン上のテキストクリップを選択します。プレビューウィンドウにダミーテキストが表示されるので、クリックして直接編集するか、右側のプロパティパネルの「テキスト」タブで内容を入力します。 - フォント、サイズ、色などを変更:
テキストクリップを選択した状態で、右側のプロパティパネルの「テキスト」タブにあるオプションを使って、フォントの種類、サイズ、色、位置揃え、太字/斜体、背景色、アウトライン、ドロップシャドウなどを調整できます。 - テキストの表示時間を調整:
タイムライン上のテキストクリップの左右の端をドラッグすることで、テキストが表示される開始点と終了点を調整できます。 - テキストのアニメーション:
テキストクリップを選択した状態で、右側のプロパティパネルの「フェード&表示」タブや「トランスフォーム」タブなどで、テキストの表示/非表示のアニメーション(フェードイン/アウトなど)や動きを設定できます。一部のテンプレートには最初からアニメーションがついています。
3.8 BGM・効果音の追加と編集
動画の雰囲気を決定づける重要な要素がBGMや効果音です。
- BGM/効果音の追加:
左側のパネルにある「音楽とSFX」タブをクリックします。Clipchampが提供する様々なジャンルの音楽や効果音が表示されます。「プレミアム」マークがついていないものが無料版で利用可能です。試聴して、使いたいオーディオ素材をタイムラインの、音声を流したい位置にドラッグ&ドロップします。オーディオクリップは、動画クリップとは別のトラックに配置されます。 - 自分の音声ファイルをインポート:
PCに保存しているBGMや効果音を使いたい場合は、「メディアのインポート」から音声ファイルをインポートし、メディアライブラリからタイムラインにドラッグ&ドロップします。 - 音量の調整:
タイムライン上のオーディオクリップを選択します。右側のプロパティパネルの「オーディオ」タブで、音量をスライダーで調整できます。動画クリップの音量も、同様に動画クリップを選択してプロパティパネルの「オーディオ」タブから調整できます。 - フェードイン・フェードアウト:
オーディオクリップの開始時や終了時に、音量を徐々に大きくしたり小さくしたりするフェード効果を設定できます。オーディオクリップを選択し、右側のプロパティパネルの「フェード&表示」タブで設定します。 - オーディオクリップのトリミング・分割:
動画クリップと同様に、オーディオクリップもタイムライン上でトリミングや分割、削除が可能です。必要な部分だけを残し、不要な部分をカットして使いましょう。 - ナレーションの録音:
自分の声でナレーションを入れたい場合は、左側のパネルにある「録画と作成」タブから「オーディオ」を選択します。マイクを設定し、録音を開始・停止すると、録音された音声がオーディオクリップとしてタイムラインに追加されます。
3.9 トランジション(画面切り替え効果)の追加
動画クリップと動画クリップの間を滑らかに繋いだり、印象的に見せたりするためにトランジションを使います。
- トランジションの追加:
左側のパネルにある「トランジション」タブをクリックします。様々な種類のトランジション効果が表示されます。
使いたいトランジションを、タイムライン上の2つのクリップの間にドラッグ&ドロップします。クリップとクリップの間に表示される緑色のアイコンにドラッグすると適用されます。 - トランジションの効果時間を調整:
タイムライン上の、適用したトランジションのアイコンをクリックして選択します。右側のプロパティパネルにトランジションの設定が表示されるので、効果時間をスライダーで調整できます。
3.10 エフェクト(フィルター・色調整など)の適用
動画の色味を変えたり、特殊な効果を加えたりしたい場合はエフェクトを使います。
- エフェクトの追加:
エフェクトを適用したい動画クリップをタイムライン上で選択します。右側のプロパティパネルの「エフェクト」タブをクリックします。様々なフィルター効果(モノクロ、セピア、レトロなど)や、色調整オプションが表示されます。
適用したいエフェクトやフィルターをクリックすると、すぐにプレビューウィンドウに反映されます。複数のエフェクトを適用することも可能です。 - 色調整:
「カラー調整」の項目では、明るさ、コントラスト、彩度、温度などのパラメータをスライダーで細かく調整できます。動画の色味を補正したり、特定の雰囲気に合わせたりする際に便利です。
3.11 グラフィック(オーバーレイ・ステッカー)の追加
動画の上に装飾的な要素や情報を重ねたい場合は、グラフィックやオーバーレイ、ステッカーを利用します。
- グラフィックの追加:
左側のパネルにある「グラフィック」タブをクリックします。フレーム、オーバーレイ、アノテーション(吹き出しなど)、ステッカーなど、様々な種類のグラフィック素材が表示されます。「プレミアム」マークがついていないものが無料版で利用可能です。
使いたいグラフィック素材を、タイムライン上の動画クリップの上にドラッグ&ドロップします。グラフィックは新しいトラックに重ねて配置されます。 - 位置、サイズ、回転、透明度の調整:
タイムライン上のグラフィッククリップを選択します。プレビューウィンドウに表示されるグラフィックの周囲に表示されるハンドルをドラッグすることで、サイズを変更したり、位置を移動させたりできます。回転ハンドルをドラッグすれば回転も可能です。
右側のプロパティパネルの「トランスフォーム」タブでは、数値で正確な位置やサイズ、回転角度を設定したり、透明度を調整したりできます。 - グラフィックの表示時間を調整:
動画クリップやテキストクリップと同様に、タイムライン上のグラフィッククリップの左右の端をドラッグすることで、表示時間を調整できます。
3.12 テンプレートの利用方法
ゼロから動画を作るのが難しいと感じる場合は、テンプレートを利用すると効率的です。
- テンプレートの選択:
ホーム画面または編集画面の左側パネルにある「テンプレート」タブをクリックします。様々なテーマや用途(YouTubeイントロ、SNS広告、チュートリアルなど)に応じたテンプレートが表示されます。プレビューで内容を確認し、使いたいテンプレートを選択します。 - テンプレートの編集:
選択したテンプレートがタイムラインに展開されます。テンプレートは、複数の動画クリップ、画像、テキスト、BGM、グラフィックなどが組み合わさってできています。
テンプレート内の要素をクリックして選択し、右側のプロパティパネルで内容を編集したり、サイズ・位置を調整したりします。 - 素材の置き換え:
テンプレートに使用されているダミーの動画や画像を、自分の素材に置き換えたい場合は、置き換えたい素材をタイムライン上で選択し、右側のプロパティパネルにある「メディアを置き換える」ボタンをクリックします。メディアライブラリから置き換えたい自分の素材を選択すると、サイズや長さをテンプレートに合わせて置き換えることができます。テキストやBGMなども、同様に内容を変更したり、別のものに置き換えたりしてカスタマイズします。
テンプレートはあくまで叩き台なので、自由に編集して自分だけの動画を作成しましょう。
3.13 画面録画・カメラ録画機能
PCの画面操作や、自分自身を撮影して解説動画などを作りたい場合に便利なのが録画機能です。
- 録画機能の選択:
左側のパネルにある「録画と作成」タブをクリックします。「画面とカメラ」「画面」「カメラ」「オーディオ」のオプションが表示されます。画面全体や特定のウィンドウ、タブを録画したい場合は「画面」または「画面とカメラ」を選択します。 - 録画設定:
「画面」を選択すると、録画したい画面(デスクトップ全体、特定のウィンドウ、特定のタブ)を選択できます。マイクを有効にしたい場合は、「マイク」のドロップダウンリストから使用するマイクを選択します。
「画面とカメラ」を選択した場合は、画面録画に加えて、PCに接続されたカメラ映像もワイプ(小窓)で同時に記録できます。使用するカメラとマイクを選択します。 - 録画の開始と終了:
設定が完了したら、「録画を開始」ボタンをクリックします。カウントダウンの後、録画が開始されます。録画を終了したい場合は、ブラウザのタブまたはウィンドウに表示されるClipchampのコントロールや、タスクバーのアイコンなどから「停止」ボタンをクリックします。 - タイムラインへの挿入:
録画が終了すると、録画された映像がメディアライブラリに自動的に追加されます。これをタイムラインにドラッグ&ドロップして、他の素材と同様に編集できます。画面録画とカメラ録画を同時に行った場合は、それぞれ別のクリップとしてタイムラインに追加されるため、ワイプ映像の位置やサイズを自由に調整できます。
3.14 動画の書き出し(エクスポート)
編集が完了したら、完成した動画をファイルとして保存します。この作業を「書き出し」または「エクスポート」と呼びます。
- 書き出しの開始:
編集画面の右上にある「エクスポート」ボタンをクリックします。 - 解像度の選択:
書き出し設定の画面が表示されます。無料版の場合、選択できる解像度は最大1080p (HD)です。4K (UHD) は有料版の機能です。通常、YouTubeや一般的なSNSへの投稿には1080pで十分な高画質が得られます。エクスポートしたい解像度(例: 1080p)をクリックして選択します。 - 書き出しの実行:
解像度を選択すると、自動的に書き出し処理が開始されます。動画の長さや複雑さ、PCの性能、ネットワーク環境によって、書き出しにかかる時間は異なります。進行状況を示すバーが表示されるので、完了するまで待ちましょう。 - ファイルの保存:
書き出しが完了すると、動画ファイル(MP4形式)をダウンロードするボタンが表示されます。通常、PCの「ダウンロード」フォルダなどに自動的に保存されます。これで、完成した動画ファイルを手に入れることができました。必要に応じて、このファイルをSNSにアップロードしたり、他のデバイスに移動させたりできます。
重要: Clipchamp無料版で書き出された動画には、ウォーターマーク(ロゴなど)は一切つきません。 これは無料ソフトとしては非常に珍しく、大きなメリットです。
3.15 プロジェクトの保存
Clipchampは基本的に編集中のプロジェクトを自動的に保存してくれますが、念のため、作業の区切りごとに手動で保存することをおすすめします。明示的な「保存」ボタンはありませんが、画面の左上にある「ホーム」ボタンをクリックしてホーム画面に戻る際に、変更内容が保存されます。また、Web版の場合はインターネット接続が切断されない限り、常に自動保存されていることが多いです。デスクトップ版も同様に自動保存されます。
万が一のトラブルに備え、長時間の編集作業を行う場合は、時々ホーム画面に戻ってプロジェクトが正しく保存されていることを確認するとより安全です。
4. Clipchamp無料版でできないこと(制限事項)
Clipchamp無料版は非常に多機能ですが、有料版と比較するといくつかの制限があります。主要な制限は以下の通りです。
- 4K解像度でのエクスポート: 無料版でエクスポートできる最大解像度は1080pです。4K (UHD) で動画を書き出すには有料版が必要です。
- プレミアムストック素材の利用: メディアライブラリに表示されるストック素材のうち、「プレミアム」マークがついているものは無料版では利用できません。ただし、無料版でも利用できる高品質な素材は豊富に用意されています。
- 一部のプレミアムオーディオ機能: 無料版でもBGMや効果音は利用できますが、有料版にはさらに多くのプレミアムなオーディオトラックが含まれます。
- ブランドキット機能: 企業や個人のロゴ、フォント、色などを登録しておき、動画に簡単に適用できる「ブランドキット」機能は有料版限定です。これは、複数の動画でデザインを統一したい場合に便利な機能です。
- コンテンツバックアップ: 有料版(Essentials)では、クラウド上にプロジェクトのバックアップが作成され、どのPCからでもアクセスして編集を続けられる機能がありますが、無料版にはありません。プロジェクトデータは主にローカルに保存されるため、使用しているPC以外からはアクセスできません(Web版も編集中のデータはブラウザのローカルストレージに保存されるため、基本的には同じブラウザ、同じPCからしか編集を再開できません)。
これらの制限はありますが、前述の通り無料版でも「ウォーターマークなしで1080pエクスポートが可能」という点は、他の無料動画編集ソフトと比較して非常に強力なアドバンテージです。趣味やSNS投稿、簡単なビジネス用途であれば、無料版の機能で十分事足りるケースが多いでしょう。
5. Clipchamp有料版(Essentials)との違いは?
Clipchamp Essentialsは、無料版の機能に加えて、以下の機能が解放されます。
- 4K (UHD) 解像度でのエクスポート
- プレミアムストック素材(動画、画像、音楽、SFX)へのフルアクセス
- プレミアムフィルターとエフェクトの利用
- ブランドキット機能の利用
- コンテンツバックアップ
価格は月額または年額で設定されており、Microsoft 365 PersonalまたはFamilyの契約者は、Clipchamp Essentialsの機能が含まれる場合があります。ご自身の必要な機能や、動画編集の頻度、求めるクオリティに応じて、無料版で試した後に有料版への移行を検討すると良いでしょう。
6. Clipchampをさらに活用するためのヒント
Clipchampでの動画編集をより快適に、効率的に行うためのヒントをいくつかご紹介します。
- ショートカットキーを活用する: 動画編集ソフトには多くのショートカットキーが用意されています。カット(分割)やコピー&ペースト、アンドゥ(元に戻す)など、よく使う操作のショートカットキーを覚えると作業効率が格段に向上します。Clipchampのヘルプなどを参照してみましょう。
- 定期的にプロジェクトを確認・保存する: 特にWeb版の場合、インターネット接続が不安定になると作業中のデータが失われるリスクがあります。こまめにホーム画面に戻るなどして、プロジェクトが正しく保存されていることを確認しましょう。
- PCのスペックとネット環境を最適化する: 快適な編集作業と素早い書き出しのためには、ある程度のPC性能(特にCPUとメモリ)と安定したインターネット接続が重要です。可能であれば、より高性能なPCや有線接続での作業を検討しましょう。
- 素材を事前に整理しておく: 使用する動画、画像、音声などの素材を、編集を始める前に一つのフォルダにまとめて整理しておくと、インポートや管理がしやすくなります。
- まずは短い動画から挑戦する: いきなり長時間の凝った動画を作ろうとすると挫折しやすいです。まずは数秒〜数十秒の短い動画や、一つの機能だけを使ったシンプルな動画から作り始め、徐々に慣れていくのがおすすめです。
7. まとめ:Clipchamp無料版はあなたの最初の動画編集ソフトになるか?
Microsoft公式の動画編集ソフトClipchampは、「初心者でも簡単に使える」という評判通り、直感的で分かりやすいインターフェースと操作性が魅力です。特に、動画編集が全く初めての方にとって、最初のハードルを大きく下げてくれる強力なツールと言えるでしょう。
無料版でも、動画のカット、結合、テキスト挿入、BGM追加、エフェクト適用といった基本的な編集機能は十分に揃っており、さらに無料で利用できるストック素材も豊富に用意されています。そして何よりも、ウォーターマークなしで1080pの高画質で動画を書き出せるという点は、他の無料ソフトと比較して圧倒的な強みです。SNSに投稿する日常の動画、趣味の動画、簡単なチュートリアル動画などを作成するには、無料版の機能だけでも十分に楽しめます。
一方で、プロレベルの高度な編集機能や、4Kでのエクスポートが必要な場合は、有料版を検討するか、他の高機能な動画編集ソフトを検討する必要があります。また、PCのスペックやインターネット環境によっては、動作が重くなる可能性も理解しておくべきでしょう。
しかし、「まずは動画編集を始めてみたい」「手軽に動画を作ってみたい」という方にとって、Clipchamp無料版は間違いなく試す価値のある素晴らしい選択肢です。Microsoft公式という安心感もあり、今後も機能改善やアップデートが期待できます。
ぜひ、この記事を参考にClipchamp無料版を使ってみて、あなたのクリエイティブなアイデアを動画で表現する第一歩を踏み出してください!