Ubuntu Live USBでOSを試す!超簡単な作成方法


Ubuntu Live USBでOSを試す!超簡単な作成方法と活用ガイド

はじめに:なぜUbuntu Live USBを使うのか?

新しいOSに興味があるけれど、WindowsやmacOSといった現在の環境を変えるのは少し怖い…。そんな風に思っていませんか? 特にオープンソースの代表格であるLinux、中でも人気の高いUbuntuを試してみたいけれど、インストールはハードルが高いと感じるかもしれません。

ご安心ください。Ubuntuには「Live USB」という非常に便利な機能があります。これは、UbuntuのOSイメージをUSBメモリに書き込むことで、パソコンのハードディスクにインストールすることなく、USBメモリから直接Ubuntuを起動して使うことができるというものです。例えるなら、パソコンという「車」に、USBメモリという「試乗用のエンジン(OS)」を積み込んで一時的に動かしてみるようなものです。

Ubuntu Live USBを使う最大のメリットは、あなたのパソコンの既存のデータやOS(WindowsやmacOSなど)に一切影響を与えないことです。 これがあれば、気軽にUbuntuの世界を体験し、その使い心地や機能、対応するソフトウェアなどをじっくりと試すことができます。気に入ればそのままインストールに進むこともできますし、もし合わないと感じたらいつものOSに戻るだけでOKです。何も変わっていません。

Live USBの用途は試用だけではありません。

  • システムトラブル時の復旧: パソコンのOSが起動しなくなったとき、Live USBからUbuntuを起動して重要なデータを救出したり、システムの診断を行ったりすることができます。
  • ソフトウェアの互換性確認: 特定のLinux対応ソフトウェアが自分のパソコンのハードウェアで動くか確認できます。
  • ポータブルOSとして: 自分の設定やアプリを保存できる「永続化(Persistence)」機能を使えば、どこでも自分の使い慣れたUbuntu環境を持ち運んで使うことも可能です(これについては後ほど詳しく説明します)。
  • インストールメディアとして: もちろん、Live USBはそのままUbuntuをハードディスクにインストールするためのインストーラーとしても機能します。

このように、Ubuntu Live USBは非常に多機能で便利なツールです。この記事では、このUbuntu Live USBを超簡単に作成する方法から、実際に起動して使う方法、そしてさらに便利に活用するための応用知識まで、初心者の方にも分かりやすく、そして可能な限り詳細に解説していきます。

さあ、あなたのパソコンで新しいOSの世界への扉を開いてみましょう!

必要なもの:準備を整えよう

Ubuntu Live USBを作成する前に、いくつかのものを用意する必要があります。どれも比較的簡単に入手できるものばかりです。

  1. UbuntuのISOイメージファイル:
    • これは、UbuntuというOSの中身がまるごと詰まった、CD/DVDやUSBメモリに書き込むためのファイルです。公式サイトからダウンロードできます。
    • どのバージョンを選べば良いかについては後ほど詳しく説明しますが、基本的には安定版である「LTS (Long Term Support)」バージョンが初心者にはおすすめです。
  2. USBメモリ:
    • UbuntuのISOイメージを書き込むための物理的なメディアです。
    • 容量: 最低でも8GBが必要です。将来的な利用(例えば永続化機能や、より多くのソフトウェアを試す場合)を考えると、16GB以上のものが望ましいです。
    • 速度: USB 3.0以降に対応したものがおすすめです。読み書き速度が速いため、Live USBからの起動や操作が快適になります。USB 2.0でも動作はしますが、少し遅く感じるかもしれません。
    • 注意点: USBメモリに保存されているデータは、書き込みの際にすべて消去されます。事前に必要なデータは別の場所にバックアップしておいてください。
  3. USBメモリ書き込みツール:
    • ダウンロードしたISOイメージファイルを、USBメモリに「ブータブル」な形式で正しく書き込むためのソフトウェアです。単にファイルをコピー&ペーストしただけではUSBメモリから起動できません。
    • 使用しているOS(Windows、macOS、Linux)によって、いくつか選択肢があります。後ほど代表的なツールとその使い方を詳しく解説します。
  4. インターネット接続環境:
    • UbuntuのISOイメージファイルや、書き込みツールをダウンロードするために必要です。
  5. Ubuntuを試したいパソコン:
    • Live USBを起動して実際にUbuntuを操作するパソコンです。USBポートがあり、USBメモリからの起動に対応している必要があります。最近のほとんどのパソコンはこの条件を満たしています。

これらのものが揃ったら、いよいよLive USBの作成に取り掛かりましょう。

ステップ 1:UbuntuのISOイメージファイルをダウンロードする

まずはUbuntuの公式サイトから、Live USBの元となるISOイメージファイルをダウンロードします。

  1. Ubuntu公式サイトにアクセス:
    • ウェブブラウザを開き、「Ubuntu 公式サイト」などと検索してアクセスします。通常は ubuntu.com というドメインです。
  2. ダウンロードページへ移動:
    • サイトの上部メニューや目立つ場所にある「Download」または「ダウンロード」といったリンクをクリックします。
  3. Ubuntu Desktopを選択:
    • サーバー版など他のエディションもありますが、デスクトップ環境を使いたい場合は「Ubuntu Desktop」を選択します。
  4. バージョンを選ぶ:
    • ここでいくつかのバージョンが表示されます。
      • LTS (Long Term Support): 「長期サポート版」です。通常5年間(有料サポートを含めるとさらに長い場合も)のセキュリティアップデートやバグ修正が提供され、非常に安定しています。機能の大きな追加はありません。初心者の方や、安定性を重視する方にはこちらが断然おすすめです。バージョン番号に「LTS」と明記されています(例: 22.04 LTS)。
      • 通常版: 半年ごとに新しいバージョンがリリースされます。最新のソフトウェアや機能が試せますが、サポート期間は9ヶ月と比較的短いです。新しい技術に触れたい方や、こまめなアップデートに抵抗がない方向けです。
    • 迷ったら、最新のLTS版を選びましょう。
  5. ダウンロードを開始:
    • 選択したバージョンのダウンロードボタンをクリックします。ISOファイルのサイズは数GBあるため、インターネット接続速度によっては時間がかかります。
  6. ダウンロードの完了を待つ:
    • ダウンロードが完了すると、指定したフォルダに .iso という拡張子のファイルが保存されます。このファイル名を覚えておいてください(例: ubuntu-22.04.3-desktop-amd64.iso)。

【応用】ダウンロードしたファイルの確認(Checksum)

ダウンロードしたファイルが破損していないか、あるいは第三者によって改ざんされていないかを確認するために、「チェックサム (Checksum)」というものを使う方法があります。これは少し専門的ですが、より安全に進めたい場合は行うと良いでしょう。

ダウンロードページや公式サイトの案内に、ダウンロードしたISOファイルの「SHA256 Checksum」や「MD5 Checksum」といった文字列が記載されています。これは、元の正しいファイルから計算された「ハッシュ値」と呼ばれるものです。

ダウンロードしたファイルに対して、ご自身のパソコンで同じ種類のチェックサムを計算します。

  • Windows: PowerShellを開き、Get-FileHash path\to\your\ubuntu.iso -Algorithm SHA256 と入力します(path\to\your\ubuntu.iso はダウンロードしたファイルのパスに置き換えてください)。表示されたハッシュ値と公式サイトの値を比較します。
  • macOS/Linux: ターミナルを開き、shasum -a 256 /path/to/your/ubuntu.iso と入力します。表示されたハッシュ値と公式サイトの値を比較します。

計算されたハッシュ値が公式サイトのものと完全に一致すれば、ファイルは正しくダウンロードされています。一致しない場合は、ダウンロードをやり直してください。必須ではありませんが、特にセキュリティを重視する場合や、ダウンロードに失敗した可能性がある場合は行うと良いでしょう。

ステップ 2:USBメモリ書き込みツールを選ぶ

ダウンロードしたISOファイルをUSBメモリに書き込むためのツールはいくつかあります。使用しているOSや好みに応じて選びますが、ここでは代表的で使いやすいものをいくつか紹介します。

おすすめツール

  1. Rufus (Windows向け):
    • Windowsユーザーに最も人気があり、多機能で高速なツールです。
    • ブータブルUSBメモリを作成するための様々なオプションが用意されています。
    • 後述する「永続化(Persistence)」機能の設定も簡単に行えます。
    • 公式サイト: https://rufus.ie/
  2. balenaEtcher (Windows, macOS, Linux向け):
    • 非常にシンプルで直感的な操作が特徴のツールです。
    • 間違って内蔵ハードディスクなどを選択してデータを消してしまうリスクを軽減する安全機能があります。
    • 特別な設定なしで、ISOファイルや他のディスクイメージファイルをUSBメモリやSDカードに書き込めます。
    • 永続化機能などの高度な設定はできませんが、「まずはLive USBを作って試す」という目的に最適です。
    • 公式サイト: https://www.balena.io/etcher/
  3. ddコマンド (macOS, Linux向け):
    • macOSやLinuxに標準搭載されているコマンドラインツールです。
    • 非常に強力ですが、使い方を間違えると内蔵ハードディスクなどのデータを消してしまう可能性があるため、初心者にはあまりおすすめしません。
    • コマンド操作に慣れている方向けです。

この記事では、多くのユーザーが使いやすいRufus (Windows)balenaEtcher (Windows, macOS, Linux)を使った方法を詳しく解説します。ご自身の環境に合わせて読み進めてください。

ステップ 3:USBメモリにISOイメージを書き込む

選んだツールを使って、ダウンロードしたUbuntuのISOファイルをUSBメモリに書き込みます。この作業を行うと、選択したUSBメモリのデータはすべて消去されます。 繰り返しになりますが、必ず事前にバックアップを取っておいてください。

方法1:Rufus (Windows) を使う

RufusはWindows上で動作する高機能な書き込みツールです。ポータブル版もあるのでインストール不要でも使えます。

  1. Rufusのダウンロードと起動:

    • Rufusの公式サイト (https://rufus.ie/) にアクセスし、最新版をダウンロードします。インストール不要のポータブル版が便利です。
    • ダウンロードした rufus-*.exe ファイルをダブルクリックして起動します。管理者権限が必要な場合は許可します。
    • Rufusのウィンドウが表示されます。
  2. デバイスの選択:

    • ウィンドウ上部の「デバイス」欄で、書き込み対象のUSBメモリを選択します。複数のUSBメモリを接続している場合は、絶対に間違えないように注意してください。 容量やドライブレター(例: E: ドライブ)を確認して、書き込みたいUSBメモリを選びましょう。
  3. 起動するセレクションの選択:

    • 「起動するセレクション」の横にある「選択」ボタンをクリックします。
    • ファイル選択ウィンドウが開くので、ダウンロードしておいたUbuntuのISOイメージファイル(例: ubuntu-22.04.3-desktop-amd64.iso)を指定して「開く」をクリックします。
    • RufusがISOファイルを認識し、設定が自動的にいくつか変更されます。
  4. イメージオプションの選択:

    • 通常は「ISOイメージ (推奨)」が自動選択されます。これで問題ありません。
  5. パーティション構成とターゲットシステムの選択:

    • 「パーティション構成」と「ターゲットシステム」は、パソコンのUEFI/BIOS設定に関わる重要な項目です。
    • ほとんどのモダンな(ここ10年以内程度の)パソコンはUEFI方式で起動します。「パーティション構成」は「GPT」、「ターゲットシステム」は「UEFI (CSM無し)」で通常問題ありません。
    • 古いパソコン(Windows 7世代以前など)や、Legacy BIOSモードで使用したい場合は、「パーティション構成」を「MBR」、「ターゲットシステム」を「BIOS (またはUEFI-CSM)」にする必要があります。
    • 迷ったら、デフォルトの「GPT」/「UEFI」で試してみて、もし起動しない場合に「MBR」/「BIOS (またはUEFI-CSM)」を試すのが良いでしょう。 Rufusuは多くの場合、ISOファイルとパソコンの環境に合わせて推奨設定を自動で選択してくれます。
  6. ボリュームラベルとファイルシステム:

    • 「ボリュームラベル」は作成されるUSBメモリの名前です。任意で分かりやすい名前に変更できます(例: Ubuntu Live)。
    • 「ファイルシステム」はUSBメモリのフォーマット形式です。UbuntuのLive USBの場合は通常「FAT32」が使用されます。特別な理由がなければ変更しないでください。
    • 「クラスターサイズ」もデフォルトのままで問題ありません。
  7. 【任意】永続化パーティションの設定:

    • Rufusには「永続化パーティションサイズ」を設定するスライダーがあります。
    • これは、Live USBでUbuntuを起動した際に、インストールしたソフトウェアや保存したファイル、システム設定などをUSBメモリ内に保存しておける領域です。この領域を設定しない場合、Ubuntuをシャットダウンすると、前回起動時からの変更点はすべて失われます(毎回まっさらな状態で起動する)。
    • もし試用中に設定やデータを保存したい場合は、このスライダーを右に動かして、永続化に割り当てる容量を指定します。 USBメモリの総容量からISOイメージのサイズを引いた分まで設定できますが、すべての領域を割り当てると問題が発生する可能性もあるため、少し余裕を持たせるのがおすすめです(例えば16GBのUSBなら4GB〜8GB程度など)。
    • 初めて試すだけであれば、この設定は0GBのままで構いません。 後からRufusを使って永続化領域を設定し直すことも可能です。
    • 注意点: 永続化領域を使用すると、その分USBメモリの空き容量が減ります。また、永続化領域に保存したデータは、USBメモリ自体が破損したり、フォーマットし直したりすると失われます。
  8. 詳細オプションの確認 (通常は変更不要):

    • 「表示オプション」の横にある下向き矢印をクリックすると、詳細な設定が表示されます。
    • 「クイックフォーマット」や「拡張ラベルとアイコンファイルの作成」などは通常チェックが入ったままで問題ありません。
    • 「不良ブロックの検査」はUSBメモリに不安がある場合に行いますが、時間がかかります。通常は不要です。
  9. 書き込み開始:

    • すべての設定を確認したら、画面下部の「スタート」ボタンをクリックします。
    • 警告メッセージが表示されます。 「デバイス上の全てのデータは破壊されます!」という内容です。選択したUSBメモリが間違いないか最終確認し、問題なければ「OK」をクリックします。
    • ISO書き込みモードの選択画面が表示されることがあります。「ISO Imageモード (推奨)」を選択して「OK」をクリックします。
    • 書き込み処理が開始されます。プログレスバーが表示され、進行状況が分かります。
  10. 完了を待つ:

    • 書き込みには数分から十数分かかります。プログレスバーが最後まで到達し、ステータスが「準備完了」になったら完了です。
    • 「閉じる」ボタンをクリックしてRufusを終了します。

これでRufusを使ったLive USBの作成は完了です。

方法2:balenaEtcher (Windows, macOS, Linux) を使う

balenaEtcherはシンプルでクロスプラットフォーム対応の書き込みツールです。

  1. balenaEtcherのダウンロードとインストール:

    • balenaEtcherの公式サイト (https://www.balena.io/etcher/) にアクセスし、お使いのOSに合ったバージョンをダウンロードします。
    • ダウンロードしたファイルを起動し、指示に従ってインストールします。Windowsの場合はインストーラー版とポータブル版があります。macOSの場合はダウンロードしたDMGファイルをアプリケーションフォルダにドラッグ&ドロップします。Linuxの場合はAppImageファイルをダウンロードして実行可能属性を付けたり、ディストリビューションのリポジトリからインストールしたりします。
    • インストール後、balenaEtcherを起動します。管理者権限が必要な場合は許可します。
    • Etcherのウィンドウが表示されます。
  2. Flash元(ISOイメージ)の選択:

    • 画面中央の「Flash from file」ボタンをクリックします。
    • ファイル選択ウィンドウが開くので、ダウンロードしておいたUbuntuのISOイメージファイル(例: ubuntu-22.04.3-desktop-amd64.iso)を指定して「開く」をクリックします。
  3. Flash先(USBメモリ)の選択:

    • 次に「Select target」ボタンをクリックします。
    • 接続されているストレージデバイスの一覧が表示されます。この中から、書き込みたいUSBメモリを選択します。 間違って内蔵ハードディスクなどを選択しないように、容量や名前をよく確認してください。Etcherは安全機能として、デフォルトでは内蔵ハードディスクなどを選択できないようになっていますが、念のため確認は重要です。
    • 目的のUSBメモリを選択したら「Select (1)」ボタン(選択したデバイスの数が表示されます)をクリックします。
  4. 書き込み開始:

    • Flash元とFlash先が正しく設定されていることを確認したら、画面中央の「Flash!」ボタンをクリックします。
    • OSによっては、書き込みのために認証(パスワード入力など)が求められる場合があります。
    • 書き込み処理が開始されます。「Flashing」という表示と共にプログレスバーが表示されます。
  5. 完了を待つ:

    • 書き込みには数分から十数分かかります。プログレスバーが最後まで到達し、「Flash Complete!」と表示されたら完了です。Etcherは書き込み後、正しく書き込まれたかどうかの検証(Validating)も自動で行ってくれます。
    • Etcherを終了します。

これでbalenaEtcherを使ったLive USBの作成は完了です。非常にシンプルですね。

【補足】ddコマンド (macOS, Linux) を使う

macOSやLinuxユーザーでコマンド操作に慣れている方向けのオプションです。誤ったコマンドを実行すると、パソコンの内蔵ハードディスクなど、間違ったデバイスに書き込んでしまい、データがすべて消える非常に危険な操作です。 十分に注意して、他の方法(Etcherなど)が使える場合はそちらを強く推奨します。

  1. USBデバイス名の確認:

    • ターミナルを開きます。
    • macOS: diskutil list と入力してEnterキーを押します。表示される一覧から、USBメモリのデバイス名を探します(例: /dev/disk2/dev/disk3 など)。サイズで判断できます。パーティション番号(例: s1)が付いていない、デバイス全体を表す名前(例: /dev/disk2)を選んでください。
    • Linux: lsblk または sudo fdisk -l と入力してEnterキーを押します。表示される一覧から、USBメモリのデバイス名を探します(例: /dev/sdb/dev/sdc など)。サイズで判断できます。パーティション番号(例: sdb1)が付いていない、デバイス全体を表す名前(例: /dev/sdb)を選んでください。
    • このデバイス名を絶対に間違えないでください。
  2. 書き込みコマンドの実行:

    • ターミナルで以下のコマンドを実行します。
    • if= の後にはダウンロードしたUbuntuのISOファイルのパスを指定します。
    • of= の後には、先ほど確認したUSBメモリのデバイス名を指定します。間違っても /dev/sda や内蔵HDD/SSDの名前を指定しないでください!
    • bs=4M は書き込みのブロックサイズを指定しており、速度を上げます。
    • status=progress は進行状況を表示するためのオプションです(すべての dd で使えるわけではありませんが、最近のバージョンでは使えます)。
    • macOSの場合(注意: /dev/diskN ではなく /dev/rdiskN とすると高速な場合があります。Nはデバイス番号):
      bash
      sudo dd if=/path/to/your/ubuntu.iso of=/dev/rdiskN bs=4m status=progress

      (例: sudo dd if=/Users/yourname/Downloads/ubuntu-22.04.3-desktop-amd64.iso of=/dev/rdisk2 bs=4m status=progress)
    • Linuxの場合:
      bash
      sudo dd if=/path/to/your/ubuntu.iso of=/dev/sdX bs=4M status=progress

      (例: sudo dd if=/home/yourname/Downloads/ubuntu-22.04.3-desktop-amd64.iso of=/dev/sdb bs=4M status=progress)
    • コマンド入力後、Enterキーを押し、パスワード入力を求められたら入力します(sudo コマンドのため)。
    • 警告: dd コマンドはプログレスバーが出ない場合もあります。その場合、コマンド実行中は何も表示されず、完了後にメッセージが出ます。途中で進行状況を確認したい場合は、別のターミナルを開いて sudo pkill -USR1 dd (Linux) または sudo kill -INFO <ddのプロセスID> (macOS) と実行する方法がありますが、初心者向けではありません。焦らず、完了を待ちましょう。
  3. 完了と同期:

    • コマンドの実行が完了すると、ターミナルにメッセージが表示されます。
    • 書き込みバッファの内容をUSBメモリに完全に書き出すために、sync コマンドを実行することをお勧めします。
      bash
      sync
    • sync コマンドが完了したら、USBメモリを取り外して安全です。

ddコマンドでの書き込みは危険を伴いますが、他のツールが使えない場合や、コマンド操作に慣れている場合には強力な選択肢となります。

ステップ 4:作成したLive USBからパソコンを起動する

Live USBの作成が完了したら、いよいよそれを使ってパソコンを起動し、Ubuntuを体験してみましょう。パソコンは通常、内蔵のハードディスクやSSDからOSを起動するように設定されています。Live USBから起動するには、その起動順序を変更する必要があります。

起動順序を変更する方法は、主に以下の2通りがあります。

  1. 起動デバイス選択メニューを使う (一時的な変更):
    • パソコンの電源を入れた直後に特定のキーを押すことで表示されるメニューです。ここでLive USBを選択すれば、その時だけUSBメモリから起動できます。パソコン本体の設定は変更されないため、最も手軽で安全な方法です。
  2. BIOS/UEFI設定画面から起動順序を変更する (恒久的な変更):
    • パソコンの基本的な設定を行う画面です。ここで起動デバイスの優先順位を変更することで、毎回USBメモリから起動するように設定できます。試用後には設定を元に戻すのを忘れないようにしましょう。

多くの場合は、手軽な起動デバイス選択メニューを使う方法で十分です。

起動デバイス選択メニューまたはBIOS/UEFI設定画面に入るためのキー

パソコンメーカーや機種によって、電源投入直後に押すべきキーは異なります。以下に一般的なキーをいくつか示しますが、お使いのパソコンのマニュアルを確認するのが確実です。

  • 起動デバイス選択メニュー (Boot Menu): F12, F10, Esc など
  • BIOS/UEFI設定画面 (Setup): F2, Del, F1, F10, Esc など

電源を入れてメーカーロゴ(HP, Dell, Lenovo, ASUS, Acerなど)が表示される瞬間に、これらのキーを連打するのがコツです。タイミングが合わないと通常のOSが起動してしまいます。

起動の手順

  1. Live USBをパソコンに挿す:
    • 作成したUbuntu Live USBを、Ubuntuを試したいパソコンのUSBポートに挿します。USB 3.0ポートがあればそちらを使うと速いです。
  2. パソコンの電源を入れる:
    • パソコンの電源ボタンを押します。
  3. 起動キーを連打する:
    • メーカーロゴが表示されたら、素早く先ほど確認した起動デバイス選択メニューを表示するキー(F12などが一般的)を連打します。
  4. 起動メニューが表示される:
    • キーを正しく押せていれば、通常の内蔵ストレージからの起動ではなく、一時的な起動デバイスの選択メニューが表示されます。
    • メニューには、内蔵ハードディスク(HDD/SSD)、光学ドライブ、そして挿入したUSBメモリなどが表示されます。USBメモリは「USB HDD」「USB Storage Device」「UEFI: [USBメモリの名前]」などのように表示されます。
  5. USBメモリを選択して起動:
    • キーボードの矢印キーを使って、挿入したUSBメモリを選択し、Enterキーを押します。
    • これで、USBメモリに書き込まれたUbuntuが起動し始めます。

BIOS/UEFI設定画面から変更する場合

起動メニューが表示されない場合や、起動メニューを表示するキーが不明な場合、あるいは毎回Live USBから起動させたい場合は、BIOS/UEFI設定画面に入って起動順序を変更します。

  1. パソコンの電源を入れる:
    • Live USBを挿した状態で、パソコンの電源を入れます。
  2. BIOS/UEFI設定キーを連打する:
    • メーカーロゴが表示されたら、BIOS/UEFI設定画面に入るためのキー(F2, Delなどが一般的)を連打します。
  3. BIOS/UEFI設定画面が表示される:
    • 青い画面や灰色の画面など、テキストベースまたはシンプルなGUIの設定画面が表示されます。
  4. 起動順序の設定項目を探す:
    • キーボードの矢印キーを使ってメニューを移動し、「Boot」「Boot Order」「起動順序」「System Configuration」などの項目を探します。
  5. USBメモリの起動順序を上げる:
    • 起動順序の一覧が表示されます。ここで、挿入したUSBメモリ(「USB HDD」「USB Storage Device」「UEFI: [USBメモリの名前]」などと表示されているはずです)を、内蔵ハードディスクよりも高い優先順位(一番上など)に移動させます。通常、F5/F6キーや+/キーで順序を入れ替えることができます。
    • 注意: BIOS/UEFIの設定は、パソコンの動作に影響を与える重要な部分です。よく分からない設定項目は安易に変更しないようにしましょう。
  6. 設定を保存して終了:
    • 設定の変更を保存して終了するためのキー(通常F10キー、画面下部などに表示されています)を押します。
    • 「Save configuration and exit?」のような確認メッセージが表示されるので、「Yes」を選択してEnterキーを押します。
    • パソコンが再起動します。今度は設定した通り、USBメモリからUbuntuが起動するはずです。

試用が終わったら、BIOS/UEFI設定画面に入り直し、起動順序を元に戻す(内蔵ハードディスクを一番上にする)ことを忘れないでください。 そうしないと、次回以降もLive USBが挿さっているとUSBから起動しようとしたり、Live USBを抜くとエラーになったりする可能性があります。

【UEFI環境での注意点】Secure Boot

最近の多くのパソコンはUEFI方式で起動し、「Secure Boot」という機能が有効になっていることがあります。これは、OSなどが起動する前に不正なコードが実行されるのを防ぐセキュリティ機能です。

UbuntuはSecure Bootに対応していますが、古いバージョンや特定のUEFI設定によっては、Secure Bootが原因でLive USBから起動できない場合があります。

もしLive USBから起動できない場合は、BIOS/UEFI設定画面で「Secure Boot」に関連する項目を探し、一時的に「Disabled」(無効)にすることで起動できるようになることがあります。試用が終わったらSecure Bootの設定を元に戻すことを推奨します。

ステップ 5:Ubuntu Live環境を体験する

無事にLive USBから起動できると、Ubuntuの起動画面が表示されます。

  1. 言語選択:
    • 最初に表示される画面で、使用したい言語を選択します。リストの中から「日本語」を選択すると、その後の表示が日本語になります。
  2. インストーラーのオプション選択:
    • 次に、「Ubuntuをインストール」と「Ubuntuを試す」という二つの大きなボタンが表示されます。
    • 今回はLive USBで試すのが目的なので、「Ubuntuを試す」をクリックします。
    • (もしこのままハードディスクにインストールしたい場合は「Ubuntuをインストール」を選択します。インストール方法はLive USBとは異なる手順になります。)
  3. Ubuntu Live環境の起動:
    • 「Ubuntuを試す」を選択すると、Ubuntuのデスクトップ環境が起動します。少し時間がかかる場合があります。
    • デスクトップが表示されれば成功です! これがUbuntuのLive環境です。

Live環境でできること

Live環境では、ハードディスクにインストールされたUbuntuとほぼ同じように操作できます。ただし、以下の点に注意してください。

  • 動作速度: USBメモリからの読み込みになるため、内蔵SSDなどと比べると動作は遅く感じるかもしれません。特にUSB 2.0接続の場合は顕著です。
  • 変更点の保存: 標準の状態では、Live環境で行った変更(ファイルの作成、ソフトウェアのインストール、設定変更など)は、シャットダウンまたは再起動するとすべて失われます。(永続化機能を使っている場合は一部保存されます – 後述)。
  • パフォーマンス: メモリ(RAM)上で動作する部分が多いため、搭載メモリが多いほど快適に動作します。

Live環境での基本的な操作

  • デスクトップ: 背景、アイコン、タスクバー(Ubuntuでは「ドック」と呼ばれます)などがあります。
  • ドック: 画面左端にある縦長のバーです。よく使うアプリケーションのアイコンが並んでいます。一番上のアイコン(Ubuntuロゴ)をクリックすると、アプリケーション一覧が表示されます。
  • アプリケーションの起動: ドックのアイコンをクリックするか、アプリケーション一覧から起動したいアプリを探してクリックします。
    • Firefox: ウェブブラウザ。インターネットに接続してウェブサイトを見ることができます。
    • Files: ファイルマネージャー。USBメモリ内のファイルや、接続されている他のドライブ(もし認識されれば)のファイルを見たり操作したりできます。注意: 内蔵ハードディスクが認識されても見に行くだけにしておきましょう。うかつにファイルを削除したり書き換えたりしないように!
    • Terminal: コマンドラインインターフェース。Linuxのコマンドを直接入力して実行できます。
    • Settings: システム設定。デスクトップの外観、ネットワーク設定、ユーザー設定などを行えます。
    • LibreOffice: オフィススイート(Word, Excel, PowerPointに相当)。文書作成、表計算、プレゼンテーション作成ができます。
  • インターネット接続:
    • 画面右上の方にあるネットワークアイコンをクリックします。
    • Wi-Fiに接続したい場合は、利用可能なネットワークが表示されるので、選択してパスワードを入力します。有線LANの場合はケーブルを挿せば自動的に接続されることが多いです。
    • インターネットに接続できれば、Firefoxでウェブ閲覧などが可能になります。
  • シャットダウン/再起動:
    • 画面右上のシステムメニューアイコンをクリックします。
    • ドロップダウンメニューから電源ボタンのアイコンをクリックします。
    • 「シャットダウン」「再起動」「ログアウト」などのオプションが表示されるので、適切なものを選びます。シャットダウンや再起動を行うと、USBメモリが取り出せるようになります。

Live環境で実際にUbuntuを操作し、メニュー構成、ウィンドウ操作、アプリケーションの起動、ウェブ閲覧などを試してみてください。これが自分のパソコンにインストールされたらどうなるのか、イメージをつかむことができるでしょう。

【応用】Live USBの永続化(Persistence)について

ステップ3でRufusを使った際に触れた「永続化パーティション」について、もう少し詳しく説明します。

標準的なLive USBは、起動するたびに初期状態に戻ります。これは、テスト環境としては安全で良いのですが、以下のような場合は不便です。

  • 試用中に気に入ったフリーソフトをインストールしてみたい
  • 設定(デスクトップの背景やドックの配置など)を変更して保存したい
  • ダウンロードしたファイルや作成した文書をUSBメモリ内に保存しておきたい

「永続化(Persistence)」機能は、この「変更点が失われる」という制限を解消するためのものです。USBメモリ内に特別な領域を作成し、そこに変更点(追加したファイル、インストールしたソフトウェアのデータ、システム設定の一部など)を保存します。次回以降、同じLive USBで起動すると、前回の終了時の状態に近い形で再開できるという仕組みです。

永続化のメリット

  • 試用中の設定やデータを保存できる: より実践的な試用が可能になります。
  • ポータブルOSとして活用できる: 自分の環境を持ち運んで、他のパソコンで使うことができます。
  • ソフトウェアのインストールを試せる: Live環境では通常できないソフトウェアのインストールが可能になります(ただし、すべてのソフトウェアがうまくいくとは限りません)。

永続化のデメリット

  • USBメモリの空き容量が減る: 永続化に割り当てた容量分、USBメモリを通常のストレージとして使える容量が減ります。
  • パフォーマンスが低下する可能性がある: 永続化領域への読み書きが、通常のLiveモードよりも遅くなる場合があります。
  • システムが不安定になる可能性: 永続化領域に保存されるデータは、OSの根本的な部分ではないため、永続化領域に保存された変更が原因でLive環境が不安定になったり、起動できなくなったりするリスクがゼロではありません。特にOSの大きなアップデートなどは永続化環境では推奨されません。
  • すべての変更が保存されるわけではない: OSのコアな設定や、カーネル関連の変更などは保存されない場合があります。

永続化の設定方法

Rufusを使用する場合は、USBメモリ作成時に「永続化パーティションサイズ」のスライダーを動かすだけで設定できます。割り当てる容量は、USBメモリの総容量や使い方によって調整します。

balenaEtcherなどのツールでは、永続化機能は提供されていません。永続化機能を使いたい場合は、Rufusを使うか、より高度なツールや手動での設定が必要になります。

永続化機能は非常に便利ですが、万能ではありません。「あくまで一時的な環境を少し便利にする機能」と捉えるのが良いでしょう。本格的にUbuntuを使いたい場合は、やはりハードディスクへのインストールを検討すべきです。

トラブルシューティング:もしうまくいかなかったら?

Ubuntu Live USBの作成や起動は比較的簡単な作業ですが、環境によってはうまくいかないこともあります。ここでは、よくある問題とその対処法をいくつか紹介します。

  1. USBメモリが認識されない、または書き込みツールで選択肢に出てこない:
    • 原因: USBポートの問題、USBメモリ自体の故障、接触不良。
    • 対処法: 別のUSBポートに挿し直してみる。別のUSBメモリで試してみる。USBメモリがWindowsなどで正常に認識・フォーマットできるか確認する。
  2. 書き込みツールでエラーが発生する:
    • 原因: ダウンロードしたISOファイルが破損している、USBメモリに問題がある、書き込みツールが古い、管理者権限がない。
    • 対処法: UbuntuのISOファイルをもう一度ダウンロードしてみる(チェックサム確認も推奨)。別のUSBメモリで試してみる。RufusやEtcherの最新版を使っているか確認する。ツールを管理者権限で実行する(Windowsの場合は右クリックして「管理者として実行」)。
  3. 作成したLive USBから起動できない (通常のOSが起動してしまう):
    • 原因: BIOS/UEFI設定でUSBからの起動が許可されていない、起動順序が正しく設定されていない、起動時に正しいキーを押せていない、Secure Bootが有効になっている、USBメモリの作成方法が間違っている。
    • 対処法:
      • 起動キーの確認: パソコンメーカーのウェブサイトやマニュアルで、起動デバイス選択メニューやBIOS設定に入るキーを確認し、電源投入直後に連打するタイミングを掴む。
      • BIOS/UEFI設定の確認: BIOS/UEFI設定画面に入り、USBからの起動が有効になっているか、起動順序でUSBメモリが内蔵ストレージより優先されているか確認・変更する。
      • Secure Bootの無効化 (UEFI環境の場合): BIOS/UEFI設定でSecure Bootを一時的に無効にしてみる。
      • USBメモリの再作成: 別の書き込みツール(例: RufusでうまくいかなければEtcher、あるいはその逆)を使ってみる。USBメモリ作成時のパーティション構成/ターゲットシステム設定(GPT/UEFI vs MBR/BIOS)を変えて試してみる。
      • 別のUSBポート/USBメモリで試す: 特定のポートやUSBメモリとの相性問題の可能性もゼロではありません。
  4. Ubuntuは起動するが、動作が非常に遅い/不安定:
    • 原因: 使用しているUSBメモリの速度が遅い(特にUSB 2.0)、パソコンのスペックが低い(特にメモリ容量)、特定のハードウェアとの相性問題、ISOファイルの破損(まれに)。
    • 対処法: 高速なUSB 3.0対応のUSBメモリを使用してみる。パソコンのメモリを増設する(可能であれば)。パソコンのグラフィックボードなどのハードウェアがUbuntuに対応しているか調べてみる(Live環境で完全に動作しなくても、インストールすれば動作する場合があります)。ISOファイルを再ダウンロードして作り直してみる。
  5. Live環境で内蔵ハードディスクが見えない、またはアクセスできない:
    • 原因: BIOS設定(特にSATAモードがRAIDやIntel RSTなどになっている場合)、ディスクの暗号化、Windowsの高速スタートアップが有効になっている。
    • 対処法:
      • BIOS設定: SATAモードをAHCIに変更することで認識される場合があります(ただし、Windowsが起動しなくなる可能性があるため、慎重に行うか、Windows側で対応策を講じる必要があります)。UEFI設定でRAIDやOptaneなどの設定を無効にする必要がある場合もあります。
      • Windowsの高速スタートアップ無効化: Windowsを完全にシャットダウンせず、ハイブリッドシャットダウン(高速スタートアップ)を行っている場合、ファイルシステムがロックされてUbuntuからアクセスできないことがあります。Windowsを起動し、「電源オプション」から高速スタートアップを無効にして完全にシャットダウンしてからUbuntu Liveを起動してみてください。
      • ディスクの暗号化: 内蔵ハードディスクがBitLockerなどで暗号化されている場合、Live環境から簡単にアクセスすることはできません。

問題が発生した場合は、エラーメッセージなどをよく読み、使用しているパソコンの機種名やUbuntuのバージョン、使用したツール名などと共にインターネットで検索してみるのが有効です。Ubuntuの公式フォーラムやコミュニティサイトも情報源として役立ちます。

まとめ:Ubuntu Live USBを活用しよう

この記事では、Ubuntu Live USBの作成方法から、実際に起動してLive環境を体験する方法、そして便利な永続化機能やトラブルシューティングまで、詳しく解説しました。

Ubuntu Live USBの作成は、以下の3ステップに集約されます。

  1. UbuntuのISOファイルをダウンロードする。 (公式サイトから最新LTS版を選ぶのがおすすめ)
  2. USBメモリ書き込みツール(RufusやbalenaEtcherなど)を準備する。 (WindowsならRufus、クロスプラットフォームならEtcherが簡単)
  3. ツールを使って、ダウンロードしたISOファイルをUSBメモリに書き込む。 (このときUSBメモリのデータは消去されるので注意!)

そして、作成したLive USBからパソコンを起動するには、パソコンの起動時に特定のキーを押して、起動デバイス選択メニューからUSBメモリを選択するのが最も簡単な方法です。

Ubuntu Live USBは、あなたのパソコン環境に影響を与えることなく、Ubuntuという素晴らしいOSの世界を体験するための入り口です。プログラミング、オフィス作業、ウェブ閲覧、マルチメディアなど、Ubuntuで何ができるのか、ぜひご自身の目で確かめてみてください。その洗練されたデスクトップ環境や豊富なフリーソフトウェアの数々に触れることで、新しい発見があるはずです。

もしUbuntuを気に入ったら、Live USBはそのままハードディスクへのインストールメディアとしても使えます。「Ubuntuをインストール」を選択すれば、あなたのパソコンにUbuntuを本格的に導入することができます。その際も、既存のOSを残したままUbuntuをインストールする(デュアルブート)ことも可能です。

Ubuntu Live USBは、単なる試用ツールとしてだけでなく、困ったときのレスキューディスクや、手軽に持ち運べるOS環境としても活用できます。この記事が、あなたがUbuntuの世界へ一歩踏み出すための一助となれば幸いです。

さあ、今すぐUbuntu Live USBを作成して、オープンソースOSの可能性を体験してみてください! きっと新しいコンピューティングの世界が広がるはずです。


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