【警告】CPUファン回転数検出エラー!放置するとPC故障の原因に? 詳細解説と解決策
パソコンを起動した際に、「CPU Fan Error」や「CPU Fan Speed Low」といった警告メッセージが表示されたことはありませんか? このメッセージは、CPUファン(CPUクーラー)の回転数(RPM: Revolutions Per Minute)をマザーボードが正常に検出できていないことを意味します。一見些細なエラーに見えるかもしれませんが、放置するとCPUの過熱による深刻な故障に繋がる可能性があり、軽視は禁物です。
本記事では、CPUファン回転数検出エラーの原因、症状、放置した場合のリスク、そして具体的な解決策を徹底的に解説します。初心者の方にもわかりやすく、トラブルシューティングの手順をステップバイステップでご紹介しますので、ぜひ最後までお読みいただき、快適なPC環境を維持するために役立ててください。
目次
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CPUファン回転数検出エラーとは?
- 1.1. CPUファンの役割と重要性
- 1.2. CPUファン回転数とは?なぜ重要なのか?
- 1.3. CPUファン回転数検出エラーの具体的なメッセージ例
- 1.4. エラーの種類:BIOSエラーとOSエラーの違い
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CPUファン回転数検出エラーの原因
- 2.1. ハードウェア的な原因
- 2.1.1. CPUファン自体の故障
- 2.1.2. ケーブルの接続不良・断線
- 2.1.3. CPUファンの物理的な詰まり(ホコリ、異物)
- 2.1.4. マザーボードのCPUファンコネクタの故障
- 2.1.5. CPUグリスの劣化
- 2.2. ソフトウェア的な原因
- 2.2.1. BIOS設定の誤り
- 2.2.2. ドライバの問題
- 2.2.3. オーバークロックの設定による影響
- 2.2.4. ファンコントロールソフトウェアの干渉
- 2.1. ハードウェア的な原因
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CPUファン回転数検出エラーを放置した場合のリスク
- 3.1. CPUの過熱(オーバーヒート)
- 3.2. パソコンの動作不安定
- 3.3. ブルースクリーンの発生
- 3.4. CPUの寿命低下・故障
- 3.5. その他のコンポーネントへの悪影響
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CPUファン回転数検出エラーの解決策:トラブルシューティング
- 4.1. 初歩的な確認事項
- 4.1.1. CPUファンの動作を目視で確認
- 4.1.2. ケーブルの接続状況確認
- 4.1.3. BIOS画面での確認
- 4.1.4. イベントログの確認
- 4.2. ハードウェアのトラブルシューティング
- 4.2.1. CPUファンの清掃
- 4.2.2. CPUファンの交換
- 4.2.3. CPUグリスの塗り直し
- 4.2.4. マザーボードのCPUファンコネクタの確認
- 4.2.5. 別のCPUファンコネクタへの接続
- 4.3. ソフトウェアのトラブルシューティング
- 4.3.1. BIOS設定の見直し
- 4.3.2. ドライバの更新・再インストール
- 4.3.3. オーバークロック設定の見直し・解除
- 4.3.4. ファンコントロールソフトウェアのアンインストール
- 4.4. 高度なトラブルシューティング
- 4.4.1. マザーボードのBIOSアップデート
- 4.4.2. 専門業者への修理依頼
- 4.1. 初歩的な確認事項
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予防策:CPUファン回転数検出エラーを未然に防ぐために
- 5.1. 定期的なPC内部の清掃
- 5.2. CPUグリスの定期的な塗り直し
- 5.3. 高品質なCPUクーラーの選択
- 5.4. 適切なエアフローの確保
- 5.5. ファンコントロールソフトウェアの適切な使用
- 5.6. オーバークロックは慎重に
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CPUクーラーの種類と選び方
- 6.1. 空冷クーラー
- 6.2. 水冷クーラー
- 6.3. 自分に合ったCPUクーラーの選び方
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Q&A:よくある質問
- 7.1. CPUファンが回っているのにエラーが出るのはなぜ?
- 7.2. CPUファンの回転数が異常に低い/高い場合の対処法
- 7.3. 静音タイプのCPUクーラーは冷却性能が低い?
- 7.4. CPUファンの交換は自分でできる?
- 7.5. エラーを無視して使い続けるとどうなる?
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まとめ
1. CPUファン回転数検出エラーとは?
CPUファン回転数検出エラーは、パソコンの起動時などに表示される警告メッセージで、CPUファンが正常に動作しているかどうかをマザーボードが判断できない場合に発生します。このエラーは、CPUの冷却が適切に行われていない可能性を示唆しており、放置すると深刻な問題を引き起こす可能性があります。
1.1. CPUファンの役割と重要性
CPU(Central Processing Unit)は、パソコンの頭脳とも言える部品で、様々な計算処理を行います。処理を行う際、CPUは大量の熱を発生させます。CPUファンは、この熱を効率的に冷却し、CPUが正常に動作する温度範囲に保つ役割を担っています。
もしCPUが十分に冷却されないと、温度が上昇し、パフォーマンスの低下、動作の不安定化、最悪の場合はCPUの破損に繋がります。CPUファンは、パソコンの安定動作と寿命を維持するために、非常に重要な役割を果たしています。
1.2. CPUファン回転数とは?なぜ重要なのか?
CPUファンの回転数(RPM: Revolutions Per Minute)とは、ファンが1分間に何回転するかを示す値です。一般的に、CPUの温度が高いほど、ファンの回転数は上がり、冷却性能を高めます。逆に、CPUの温度が低い場合は、ファンの回転数を下げて騒音を抑えることができます。
マザーボードは、内蔵されたセンサーを通じてCPUファンの回転数を監視しており、その値が事前に設定された範囲を下回ると、警告を発します。この警告は、CPUファンが正常に動作していない可能性を示唆するため、放置せずに原因を特定し、対処する必要があります。
1.3. CPUファン回転数検出エラーの具体的なメッセージ例
CPUファン回転数検出エラーとして表示されるメッセージは、マザーボードのメーカーやBIOSの設定によって異なりますが、以下のようなものが一般的です。
- CPU Fan Error
- CPU Fan Fail
- CPU Fan Speed Low
- CPU Fan Not Detected
- CPU Fan Abnormal
- Error: CPU Fan Stopped
- Warning! CPU Fan Speed is too low
これらのメッセージが表示された場合は、CPUファンに何らかの問題が発生している可能性が高いと考えられます。
1.4. エラーの種類:BIOSエラーとOSエラーの違い
CPUファン回転数検出エラーは、大きく分けてBIOSエラーとOSエラーの2種類があります。
- BIOSエラー: BIOS(Basic Input/Output System)は、パソコンの起動時に最初に起動するプログラムです。BIOSエラーは、パソコンの起動時にCPUファンの回転数をBIOSが検出できない場合に発生します。この場合、パソコンは起動を中断し、エラーメッセージを表示します。
- OSエラー: OS(Operating System)エラーは、WindowsなどのOSが起動した後に発生します。この場合、パソコンは起動しますが、CPUファンの回転数が異常であるという警告メッセージがOS上で表示されます。
BIOSエラーの方がより深刻な問題である可能性が高く、速やかな対応が必要です。OSエラーの場合でも、放置すると同様のリスクがあるため、早めに原因を特定し、解決する必要があります。
2. CPUファン回転数検出エラーの原因
CPUファン回転数検出エラーの原因は、ハードウェア的な要因とソフトウェア的な要因の2つに大別できます。
2.1. ハードウェア的な原因
ハードウェア的な原因は、物理的な故障や接続不良などが原因で発生します。
2.1.1. CPUファン自体の故障
CPUファンは、モーターで羽根を回転させることで冷却を行います。長期間の使用や過酷な環境下での使用により、モーターが劣化したり、羽根が破損したりする可能性があります。CPUファンが完全に停止したり、回転数が極端に低下したりすると、エラーが発生します。
2.1.2. ケーブルの接続不良・断線
CPUファンは、マザーボードのCPUファンコネクタにケーブルで接続されています。このケーブルの接続が緩んでいたり、完全に外れていたりすると、マザーボードはCPUファンの回転数を検出できず、エラーが発生します。また、ケーブル自体が断線している場合も同様です。
2.1.3. CPUファンの物理的な詰まり(ホコリ、異物)
CPUファンは、常に空気を取り込んでいるため、ホコリやゴミが溜まりやすい場所です。ファンにホコリが蓄積すると、回転を妨げ、冷却性能を低下させるだけでなく、モーターに負担をかけ、故障の原因となることもあります。また、ケーブルなどがファンに巻き込まれると、回転が完全に停止し、エラーが発生します。
2.1.4. マザーボードのCPUファンコネクタの故障
マザーボードのCPUファンコネクタ自体が故障している場合も、CPUファンの回転数を正しく検出できず、エラーが発生します。この場合、別のファンを接続しても同様のエラーが発生する可能性があります。
2.1.5. CPUグリスの劣化
CPUとCPUクーラーの間には、熱伝導性を高めるためのCPUグリスが塗られています。このグリスが経年劣化すると、熱伝導性が低下し、CPUの温度が上昇します。CPUの温度が上昇すると、ファンの回転数が上がり、結果的にファンの寿命を縮める可能性があります。また、グリスが完全に乾燥してしまうと、CPUとクーラーの間に隙間ができ、冷却性能が著しく低下し、エラーが発生する原因となることもあります。
2.2. ソフトウェア的な原因
ソフトウェア的な原因は、設定の誤りやドライバの問題などが原因で発生します。
2.2.1. BIOS設定の誤り
BIOSには、CPUファンの回転数を監視する機能があり、回転数の下限値を設定することができます。この設定が低すぎると、正常に動作しているファンでもエラーとして検出されることがあります。また、BIOSの設定によっては、CPUファンコネクタへの電力供給を停止する機能があり、誤ってこの機能が有効になっていると、ファンが回転せず、エラーが発生します。
2.2.2. ドライバの問題
CPUファンの制御や監視を行うためのドライバが、正しくインストールされていなかったり、バージョンが古すぎたりすると、エラーが発生することがあります。
2.2.3. オーバークロックの設定による影響
オーバークロックとは、CPUの動作クロックを定格以上に上げて、パフォーマンスを向上させる行為です。オーバークロックを行うと、CPUの発熱量が増加するため、CPUファンの回転数を上げる必要があります。しかし、オーバークロックの設定によっては、ファンの制御がうまくいかず、エラーが発生することがあります。
2.2.4. ファンコントロールソフトウェアの干渉
CPUファンの回転数を制御するためのファンコントロールソフトウェアが、複数インストールされている場合、互いに干渉し合い、エラーが発生することがあります。
3. CPUファン回転数検出エラーを放置した場合のリスク
CPUファン回転数検出エラーを放置すると、以下のようなリスクが発生する可能性があります。
3.1. CPUの過熱(オーバーヒート)
最も大きなリスクは、CPUの過熱(オーバーヒート)です。CPUファンが正常に動作していないと、CPUを冷却することができず、温度が上昇し続けます。CPUが一定温度以上に達すると、自動的にシャットダウンしたり、動作が不安定になったりします。
3.2. パソコンの動作不安定
CPUの温度が上昇すると、パソコンの動作が不安定になることがあります。具体的には、アプリケーションの応答が遅くなったり、フリーズしたり、ブルースクリーン(Blue Screen of Death: BSOD)が発生したりします。
3.3. ブルースクリーンの発生
ブルースクリーンは、Windowsで深刻なエラーが発生した場合に表示される画面です。CPUの過熱もブルースクリーンの原因となることがあります。ブルースクリーンが発生すると、作業中のデータが失われたり、最悪の場合、OSが起動しなくなることがあります。
3.4. CPUの寿命低下・故障
CPUを高温状態で長時間使用すると、CPUの寿命が著しく低下します。最悪の場合、CPUが完全に故障し、パソコンが起動しなくなることもあります。
3.5. その他のコンポーネントへの悪影響
CPUの過熱は、CPUだけでなく、マザーボードやグラフィックボードなど、他のコンポーネントにも悪影響を与える可能性があります。特に、マザーボード上のコンデンサは熱に弱く、寿命が短くなることがあります。
4. CPUファン回転数検出エラーの解決策:トラブルシューティング
CPUファン回転数検出エラーが発生した場合、以下の手順でトラブルシューティングを行い、原因を特定し、解決策を試してください。
4.1. 初歩的な確認事項
まずは、以下の項目を簡単に確認してみましょう。
4.1.1. CPUファンの動作を目視で確認
パソコンの電源を入れ、CPUファンが回転しているかどうかを目視で確認します。ファンが全く回転していない場合は、ケーブルの接続不良やファンの故障が考えられます。ファンが回転している場合でも、回転が遅い、異音がするなどの場合は、ファンの清掃や交換が必要となる場合があります。
4.1.2. ケーブルの接続状況確認
CPUファンとマザーボードを繋ぐケーブルが、しっかりと接続されているか確認します。ケーブルが緩んでいる場合は、しっかりと差し込み直してください。ケーブルが断線している場合は、新しいケーブルに交換する必要があります。
4.1.3. BIOS画面での確認
パソコンの起動時に、BIOS画面に入り、CPUファンの回転数を確認します。BIOS画面への入り方は、マザーボードのメーカーによって異なりますが、一般的には、電源投入直後に「Delete」キー、「F2」キー、「F12」キーなどを連打することで入ることができます。BIOS画面でCPUファンの回転数が表示されない場合は、マザーボードがファンを認識していない可能性があります。BIOSの設定を見直したり、マザーボードを修理・交換したりする必要があります。
4.1.4. イベントログの確認
Windowsのイベントログには、システムに関する様々な情報が記録されています。CPUファンに関するエラーメッセージが記録されている場合があるので、確認してみましょう。イベントログは、「イベントビューアー」というアプリで確認できます。
4.2. ハードウェアのトラブルシューティング
初歩的な確認事項で解決しない場合は、ハードウェアのトラブルシューティングを行います。
4.2.1. CPUファンの清掃
CPUファンにホコリが溜まっている場合は、掃除機やエアダスターで丁寧に清掃します。ファンを取り外して清掃する際は、静電気防止手袋を着用し、静電気による故障を防ぎましょう。
4.2.2. CPUファンの交換
CPUファンが故障している場合は、新しいファンに交換します。CPUファンの選び方については、後述の「6. CPUクーラーの種類と選び方」を参照してください。
4.2.3. CPUグリスの塗り直し
CPUグリスが劣化している場合は、古いグリスを拭き取り、新しいグリスを塗り直します。グリスの塗り方には、いくつか方法がありますが、一般的には、米粒程度の量をCPUの中心に塗り、CPUクーラーを取り付ける際に均一に広げる方法が推奨されています。
4.2.4. マザーボードのCPUファンコネクタの確認
マザーボードのCPUファンコネクタに破損や汚れがないか確認します。コネクタが破損している場合は、マザーボードを修理・交換する必要があります。
4.2.5. 別のCPUファンコネクタへの接続
マザーボードに複数のCPUファンコネクタがある場合は、別のコネクタに接続してみます。これでエラーが解消される場合は、元のコネクタが故障している可能性があります。
4.3. ソフトウェアのトラブルシューティング
ハードウェアのトラブルシューティングで解決しない場合は、ソフトウェアのトラブルシューティングを行います。
4.3.1. BIOS設定の見直し
BIOSの設定を見直し、CPUファンの回転数監視機能が有効になっているか、回転数の下限値が適切に設定されているかを確認します。必要に応じて、設定を変更してください。
4.3.2. ドライバの更新・再インストール
CPUファンのドライバを最新版に更新したり、一度アンインストールして再インストールしたりしてみます。ドライバは、マザーボードのメーカーのウェブサイトからダウンロードできます。
4.3.3. オーバークロック設定の見直し・解除
オーバークロックを行っている場合は、オーバークロックの設定を見直したり、一旦解除したりしてみます。オーバークロックが原因でエラーが発生している場合は、オーバークロックの設定を調整するか、オーバークロックを中止する必要があります。
4.3.4. ファンコントロールソフトウェアのアンインストール
複数のファンコントロールソフトウェアがインストールされている場合は、不要なソフトウェアをアンインストールしてみます。ソフトウェアの干渉が原因でエラーが発生している場合は、これで解決することがあります。
4.4. 高度なトラブルシューティング
上記のトラブルシューティングで解決しない場合は、より高度なトラブルシューティングが必要となります。
4.4.1. マザーボードのBIOSアップデート
マザーボードのBIOSを最新版にアップデートしてみます。BIOSのアップデートは、マザーボードのメーカーのウェブサイトからダウンロードできます。BIOSのアップデートは、誤った方法で行うと、パソコンが起動しなくなる可能性があるため、慎重に行ってください。
4.4.2. 専門業者への修理依頼
上記の方法を試しても解決しない場合は、専門業者に修理を依頼することをおすすめします。専門業者は、原因を特定し、適切な修理を行うことができます。
5. 予防策:CPUファン回転数検出エラーを未然に防ぐために
CPUファン回転数検出エラーは、放置すると深刻な問題を引き起こす可能性があります。日頃から予防策を講じることで、エラーの発生を未然に防ぎ、快適なPC環境を維持することができます。
5.1. 定期的なPC内部の清掃
定期的にPC内部を清掃し、ホコリやゴミを取り除くことが重要です。特に、CPUファンはホコリが溜まりやすい場所なので、こまめに清掃するように心がけましょう。
5.2. CPUグリスの定期的な塗り直し
CPUグリスは、経年劣化するため、定期的に塗り直す必要があります。塗り直しの頻度は、使用状況によって異なりますが、一般的には、1〜2年に1回程度が目安です。
5.3. 高品質なCPUクーラーの選択
CPUクーラーは、CPUの冷却性能を大きく左右する重要な部品です。高性能なCPUを使用する場合は、冷却性能の高いCPUクーラーを選択するようにしましょう。
5.4. 適切なエアフローの確保
PCケース内のエアフローを適切に確保することで、CPUの冷却効率を高めることができます。PCケース内の空気の流れを意識し、吸気ファンと排気ファンを適切に配置するようにしましょう。
5.5. ファンコントロールソフトウェアの適切な使用
ファンコントロールソフトウェアを使用する場合は、適切な設定を行い、複数のソフトウェアが干渉しないように注意しましょう。
5.6. オーバークロックは慎重に
オーバークロックを行うと、CPUの発熱量が増加するため、CPUクーラーの冷却性能が不足する可能性があります。オーバークロックを行う場合は、慎重に行い、CPUの温度を常に監視するようにしましょう。
6. CPUクーラーの種類と選び方
CPUクーラーには、主に空冷クーラーと水冷クーラーの2種類があります。
6.1. 空冷クーラー
空冷クーラーは、ヒートシンクとファンでCPUを冷却する方式です。比較的安価で、設置も簡単なため、多くのPCに採用されています。
6.2. 水冷クーラー
水冷クーラーは、冷却液を循環させてCPUを冷却する方式です。空冷クーラーよりも冷却性能が高く、静音性にも優れていますが、価格が高く、設置もやや難しいです。
6.3. 自分に合ったCPUクーラーの選び方
CPUクーラーを選ぶ際は、以下の点を考慮しましょう。
- CPUのTDP (Thermal Design Power): CPUのTDPとは、CPUが発する熱量を表す指標です。CPUクーラーは、CPUのTDP以上の冷却性能を持つものを選びましょう。
- PCケースのサイズ: PCケースのサイズによっては、搭載できるCPUクーラーの高さが制限されます。PCケースのサイズに合わせて、適切なCPUクーラーを選びましょう。
- 予算: CPUクーラーの価格は、性能によって大きく異なります。予算に合わせて、最適なCPUクーラーを選びましょう。
- 静音性: 静音性を重視する場合は、静音タイプのCPUクーラーを選びましょう。
7. Q&A:よくある質問
7.1. CPUファンが回っているのにエラーが出るのはなぜ?
CPUファンが回っていてもエラーが出る場合は、以下の原因が考えられます。
- CPUファンの回転数が低すぎる
- CPUファンの回転数センサーの故障
- BIOS設定の誤り
- ドライバの問題
7.2. CPUファンの回転数が異常に低い/高い場合の対処法
CPUファンの回転数が異常に低い場合は、CPUファンの清掃、CPUグリスの塗り直し、BIOS設定の見直しなどを試してください。CPUファンの回転数が異常に高い場合は、CPUクーラーの交換、エアフローの改善などを試してください。
7.3. 静音タイプのCPUクーラーは冷却性能が低い?
一般的に、静音タイプのCPUクーラーは、冷却性能が低い傾向にあります。しかし、高性能な静音タイプのCPUクーラーも存在します。CPUクーラーを選ぶ際は、静音性と冷却性能のバランスを考慮しましょう。
7.4. CPUファンの交換は自分でできる?
CPUファンの交換は、比較的簡単な作業ですが、電気工作の知識が必要です。自信がない場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。
7.5. エラーを無視して使い続けるとどうなる?
CPUファン回転数検出エラーを無視して使い続けると、CPUの過熱による故障や、パソコンの動作不安定などの問題が発生する可能性があります。エラーが発生した場合は、速やかに対処するようにしましょう。
8. まとめ
CPUファン回転数検出エラーは、放置すると深刻な問題を引き起こす可能性があります。エラーが発生した場合は、本記事で解説したトラブルシューティングの手順を参考に、原因を特定し、適切な解決策を試してください。また、日頃から予防策を講じることで、エラーの発生を未然に防ぎ、快適なPC環境を維持することができます。
本記事が、皆様のPCトラブル解決の一助となれば幸いです。