はい、承知いたしました。
初心者の方でもLogicool G HUBがインストールできない時に、一つずつ問題を切り分けて解決できるよう、詳細な説明を含んだチェックリスト形式の記事を作成します。
【完全版】初心者でも簡単!Logicool G HUBがインストールできない時のチェックリスト10選
「よーし、新しいLogicoolのゲーミングマウスを買ったぞ!さっそく専用ソフトのG HUBを入れて、ボタン設定やDPIをカスタマイズするんだ!」
そう意気込んでインストーラーを起動したものの、なぜか途中で止まってしまう、エラーメッセージが表示される、そもそも起動すらしない…。そんな経験はありませんか?
Logicool G HUBは、Logicool Gシリーズのゲーミングデバイス(マウス、キーボード、ヘッドセットなど)の性能を100%引き出すための、非常に強力で不可欠なソフトウェアです。これがインストールできなければ、せっかくの高機能なデバイスも、その真価を発揮できません。ボタンの割り当て変更、DPI(マウス感度)の細かな設定、RGBライティングのカスタマイズ、ゲームごとのプロファイル作成など、G HUBがなければできないことは山ほどあります。
しかし、このG HUB、非常に多機能で便利な反面、様々な要因でインストールがうまくいかないケースが少なくありません。PC環境は千差万別。あなたのPCに潜む、ほんの些細な問題がインストールの邪魔をしている可能性があるのです。
でも、ご安心ください。この記事は、PC初心者の方でも、まるで専門家と一緒にトラブルシューティングを進めているかのように、一つずつ原因を特定し、解決へと導くための「究極のチェックリスト」です。難しい専門用語は極力避け、具体的な手順を丁寧に解説していきます。
このチェックリストを上から順番に試していけば、きっとあなたのG HUBも無事にインストールできるはず。さあ、一緒に問題を解決して、最高のゲーミング環境を手に入れましょう!
【目次】
- はじめに:インストール前の基本確認
- チェックリスト1:PCのスペックは足りてる?「システム要件」の壁
- チェックリスト2:インターネットは繋がってる?見落としがちな「通信環境」
- チェックリスト3:最新版を使ってる?「インストーラー」の鮮度
- 実行編:インストール中の直接的な妨害を排除する
- チェックリスト4:PCへの変更許可はOK?「管理者権限」の重要性
- チェックリスト5:門番が邪魔してる?「セキュリティソフト」の誤解
- チェックリスト6:他のアプリとケンカしてない?「常駐ソフト」の競合
- 深掘り編:PC内部の根深い問題を解決する
- チェックリスト7:古いゴミが残ってない?「完全なアンインストール」の儀式
- チェックリスト8:OSは健康?「システムファイル」の診断と修復
- チェックリスト9:土台はしっかりしてる?「必須コンポーネント」の確認
- 最終手段:最後の砦
- チェックリスト10:専門家に助けを求める「公式サポート」への連絡
1. はじめに:インストール前の基本確認
まずは、インストール作業を始める前に必ず確認しておきたい、最も基本的で、しかし最も見落としがちな3つのポイントです。ここで問題が解決すれば、それに越したことはありません。
チェックリスト1:PCのスペックは足りてる?「システム要件」の壁
ソフトウェアには、それを動かすために最低限必要なPCの性能、つまり「システム要件」が定められています。G HUBも例外ではありません。車で言えば、「このエンジンを載せるには、このサイズの車体が必要ですよ」というようなものです。まずは、あなたのPCがG HUBを動かすための条件をクリアしているか確認しましょう。
【確認方法】
-
公式サイトで最新の要件をチェック
- まずはLogicool G HUBの公式サイトにアクセスし、ダウンロードページを確認します。ページの下の方に「システム要件」という項目があります。
- Windows版とmacOS版で要件が異なりますので、ご自身のOSに合った方を確認してください。(2023年時点での参考情報:Windows 10以降、macOS 10.15以降など)
-
ご自身のPCのスペックを確認
- Windows 10/11の場合:
- スタートボタンを右クリックし、「システム」を選択します。(もしくは、スタートボタン →
設定
(歯車アイコン) →システム
→バージョン情報
) - 表示された画面で、「デバイスの仕様」と「Windowsの仕様」を確認します。
- ここでチェックする項目は以下の通りです。
- プロセッサ (CPU): 要件を満たしているか?
- 実装RAM (メモリ): 要件を満たしているか?
- システムの種類:
64ビット オペレーティングシステム
となっているか? (重要:G HUBは32ビット版OSには対応していません) - エディション:
Windows 10
やWindows 11
になっているか? - バージョン: OSのバージョンが古すぎないか?
- スタートボタンを右クリックし、「システム」を選択します。(もしくは、スタートボタン →
- macOSの場合:
- 画面左上のアップルメニュー(りんごのマーク)をクリックし、「このMacについて」を選択します。
- 表示された概要タブで、macOSのバージョン、プロセッサ(CPU)、メモリ(RAM)を確認できます。
- Windows 10/11の場合:
-
ストレージ(HDD/SSD)の空き容量を確認
- G HUB本体のインストールに加え、将来的なアップデートやプロファイル保存のために、十分な空き容量が必要です。
- Windowsの場合: エクスプローラーを開き、左側のメニューから「PC」を選択。
Windows (C:)
ドライブの空き容量を確認します。 - macOSの場合: アップルメニュー → 「このMacについて」 → 「ストレージ」タブで確認できます。
【もし要件を満たしていなかったら?】
- OSが古い: Windows UpdateやmacOSのソフトウェア・アップデートを実行し、OSを最新の状態にしましょう。
- メモリやストレージが足りない: 不要なファイルやアプリケーションを削除して空き容量を確保します。それでも足りなければ、物理的な増設や交換を検討する必要があります。
- 32ビット版OSを使っている: 残念ながら、G HUBは動作しません。これを機に64ビット版OSへの移行を検討する必要がありますが、これはPCの買い替えやOSのクリーンインストールを伴う大掛かりな作業になります。
チェックリスト2:インターネットは繋がってる?見落としがちな「通信環境」
「インストーラーはもうダウンロードしてあるから、インターネットは関係ないでしょ?」と思うかもしれません。しかし、それは大きな間違いです。
G HUBのインストーラーの多くは「オンラインインストーラー」と呼ばれるタイプです。これは、最初にダウンロードするファイルはごく小さく、インストール作業の途中で、インターネットを経由して必要なファイルを都度ダウンロードする仕組みになっています。
そのため、インストール中にインターネット接続が不安定になったり、切断されたりすると、ファイルのダウンロードに失敗し、インストールがエラーで中断してしまうのです。
【確認・対処法】
- 有線LAN接続を試す: もし可能であれば、Wi-Fi(無線LAN)ではなく、LANケーブルを使った有線接続に切り替えてみてください。有線接続は通信が安定しているため、ダウンロード失敗のリスクを大幅に減らすことができます。
- Wi-Fi環境の確認: 有線接続が難しい場合は、ルーターの近くに移動するなど、電波が強く安定している場所で作業しましょう。念のため、一度ルーターの電源を抜き、数分待ってから再度電源を入れ直す「再起動」も有効です。
- 簡単な接続テスト: Webブラウザを開き、YouTubeのような動画サイトや、複数のニュースサイトが問題なく快適に表示されるか確認してみましょう。ページの読み込みが異常に遅い場合は、通信環境に問題がある可能性があります。
- 他のダウンロードを止める: ゲームのダウンロードや大容量ファイルのアップロードなど、他にネットワーク帯域を大きく使用している作業があれば、G HUBのインストール中は一時的に停止させましょう。
チェックリスト3:最新版を使ってる?「インストーラー」の鮮度
PCのフォルダの奥深くに、いつダウンロードしたか分からない lghub_installer.exe
が眠っていませんか?古いインストーラーは、最新のOSに対応していなかったり、既知のインストールに関するバグが修正されていなかったりする可能性があります。
トラブルシューティングの基本は、常に「最新の環境」で試すことです。
【確認・対処法】
- 古いインストーラーを削除: まず、PC内に存在する古いG HUBのインストーラーは、すべて削除してしまいましょう。ダウンロードフォルダなどを確認してください。
- 公式サイトから再ダウンロード: 必ず、Logicool Gの公式ウェブサイトにアクセスしてください。検索エンジンで「Logicool G HUB」と検索すれば、一番上に出てくるはずです。
- ダウンロードページへ: サイト内でG HUBのページを探し、「ダウンロード」ボタンから、ご自身のOS(Windows/macOS)に合った最新版のインストーラーをダウンロードします。
この3つの基本チェックだけで、意外と多くの問題が解決します。しかし、まだインストールできない場合は、次のステップに進みましょう。ここからは、より積極的なトラブルシューティングです。
2. 実行編:インストール中の直接的な妨害を排除する
基本的な環境は整っているはずなのに、インストールがうまくいかない。その場合、何かがG HUBのインストール作業を「直接的に妨害」している可能性があります。ここでは、その妨害要因を一つずつ取り除いていきます。
チェックリスト4:PCへの変更許可はOK?「管理者権限」の重要性
G HUBは、PCのシステム深くにファイルを書き込んだり、デバイスを制御するためのドライバーをインストールしたりします。これらはPCの動作に深く関わる重要な変更であるため、実行するには特別な許可、すなわち「管理者権限」が必要です。
普段、何気なくダブルクリックでソフトを起動している場合、この管理者権限が与えられずに失敗している可能性があります。
【対処法】
これは非常に簡単で、効果絶大です。
- 先ほどダウンロードした最新のG HUBインストーラーファイル (
lghub_installer.exe
など) を見つけます。 - ファイルを右クリックします。
- 表示されたメニューの中から、「管理者として実行」を選択します。
- 「ユーザーアカウント制御」というウィンドウが表示され、「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と尋ねられたら、迷わず「はい」をクリックしてください。
たったこれだけの操作で、インストーラーはPCへの変更に必要なすべての権限を得ることができ、今まで権限不足で失敗していた処理がスムーズに進むことがあります。macOSの場合は、インストール中に管理者パスワードの入力を求められるので、その際は正確に入力してください。
チェックリスト5:門番が邪魔してる?「セキュリティソフト」の誤解
あなたのPCを守ってくれている頼もしいセキュリティソフト(アンチウイルスソフト)。しかし、時としてその真面目さがあだとなり、問題のないソフトウェアまで「怪しい動きをするやつだ!」と誤認識して、その動作をブロックしてしまうことがあります。
G HUBのインストーラーは、システムファイルを変更したり、インターネットからファイルをダウンロードしたりするため、セキュリティソフトから見ると不審な挙動に見えなくもありません。これが、インストール失敗の原因になっているケースは非常に多いです。
【対処法】
【重要:自己責任でお願いします】
この操作は、一時的にPCの防御力を下げることになります。G HUBのインストールが完了したら、必ず元の設定に戻すことを忘れないでください。
-
一時的に保護を無効にする:
- 画面右下のタスクトレイ(時計などが表示されているエリア)にある、セキュリティソフトのアイコンを探します。
- そのアイコンを右クリックし、「保護を一時的に無効にする」「リアルタイムスキャンを停止する」「ファイアウォールを無効にする」といったメニューを選択します。
- 「15分間だけ無効にする」のように時間を選択できる場合は、最短の時間を選びましょう。
- 代表的なソフトの例:
- Windows セキュリティ (Defender):
設定
→プライバシーとセキュリティ
→Windows セキュリティ
→ウイルスと脅威の防止
→ウイルスと脅威の防止の設定
の「設定の管理」から、「リアルタイム保護」をオフにします。 - ノートン、マカフィー、カスペルスキーなど: 基本的にタスクトレイのアイコンを右クリックすれば、一時停止のメニューが見つかります。
- Windows セキュリティ (Defender):
-
保護を無効にした状態で、再度「管理者として実行」:
- チェックリスト4の手順で、G HUBインストーラーを「管理者として実行」します。
-
インストール完了後、必ず保護を有効に戻す:
- インストールが無事に完了したら、何よりも先に、無効にしたセキュリティソフトの保護機能を有効に戻してください。多くの場合、PCを再起動すれば自動で有効に戻りますが、手動でオンにした方が確実です。
チェックリスト6:他のアプリとケンカしてない?「常駐ソフト」の競合
あなたのPCでは、あなたが直接起動していないソフトウェアも、バックグラウンドでたくさん動いています。これを「常駐ソフト」と呼びます。これらのソフトの中には、G HUBと相性が悪く、インストールを妨害してしまうものがあります。
特に、以下のようなソフトは競合しやすいと言われています。
- 他のデバイス管理ソフト: Razer Synapse, SteelSeries GG, Corsair iCUEなど、他のメーカーのデバイス用ソフトウェア。
- オーバーレイ表示ソフト: DiscordやNVIDIA GeForce Experience、OBS Studioなどがゲーム画面上に表示する機能。
- システム監視・チューニングソフト: MSI Afterburner, RivaTuner Statistics Serverなど。
これらのソフトとの競合を避けるため、一度PCをまっさらな状態に近い「クリーンブート」で起動するか、手動で不要なソフトを終了させてみましょう。
【対処法:手動で終了させる】
- タスクマネージャーを起動:
Ctrl
+Shift
+Esc
キーを同時に押すか、タスクバーを右クリックして「タスクマネージャー」を選択します。
- 不要なプロセスを終了:
- 「プロセス」タブで、現在実行中のアプリケーションの一覧が表示されます。
- 上記で挙げたような競合しそうなソフトや、明らかにG HUBのインストールに関係ないソフト(起動中のゲーム、ブラウザ、チャットツールなど)を選択し、右下の「タスクの終了」ボタンをクリックします。
- 注意:
svchost.exe
やexplorer.exe
など、Windowsのシステムに関わる重要なプロセスを間違って終了させないように注意してください。アプリ名がはっきりしているものだけを終了させましょう。
- タスクマネージャーを起動したままインストール:
- 不要なソフトを終了させた後、再度G HUBのインストールを試みます。
ここまでで解決しない場合、問題はもっと根深い場所にある可能性があります。覚悟を決めて、次の「深掘り編」に進みましょう。
3. 深掘り編:PC内部の根深い問題を解決する
ここからの手順は、少しだけ専門的で手間がかかります。しかし、G HUBのインストールトラブルで最も多い原因が、このセクションに隠されています。過去のインストール失敗によって残された「ゴミファイル」が、新たなインストールを頑固に拒否しているのです。ここを乗り越えれば、ゴールはもうすぐです。
チェックリスト7:古いゴミが残ってない?「完全なアンインストール」の儀式
「一度アンインストールして試したけどダメだった」という方。通常のアンインストールでは消えない、やっかいなファイルや設定情報がPCのあちこちに潜んでいます。これが、再インストールの際に悪さをする最大の原因です。
ここでは、G HUBに関連するあらゆるデータをPCから根こそぎ削除する「完全なアンインストール」を行います。少し手順が多いですが、慎重に、一つずつ実行してください。
【対処法:G HUB完全クリーンアップ手順 (Windows版)】
-
G HUB関連プロセスを完全に停止:
- タスクマネージャー (
Ctrl
+Shift
+Esc
) を開きます。 - 「プロセス」タブで、
LGHUB.exe
,LGHUB Agent.exe
,LGHUB Updater.exe
など、名前にLGHUB
が含まれるプロセスをすべて探し、選択して「タスクの終了」をクリックします。
- タスクマネージャー (
-
通常のアンインストール:
設定
→アプリ
→アプリと機能
を開きます。- 一覧から
Logicool G HUB
を探し、選択して「アンインストール」を実行します。
-
残存フォルダの削除(ここが最重要!):
- これから、隠しフォルダの中にあるデータを削除します。まずは隠しフォルダを表示する設定にしましょう。
- エクスプローラーを開き、上部の「表示」タブをクリック。右の方にある「隠しファイル」にチェックを入れます。
- 以下の場所にあるフォルダを、フォルダごと削除してください。エクスプローラーのアドレスバーに直接パスをコピー&ペーストすると簡単です。
C:\Users\[あなたのユーザー名]\AppData\Roaming\LGHUB
C:\Users\[あなたのユーザー名]\AppData\Local\LGHUB
C:\ProgramData\LGHUB
C:\Program Files\LGHUB
- 注意:
[あなたのユーザー名]
の部分は、ご自身のPCのユーザー名に置き換えてください。
- これから、隠しフォルダの中にあるデータを削除します。まずは隠しフォルダを表示する設定にしましょう。
-
PCを再起動:
- すべてのファイルが削除されたら、一度PCを再起動します。これにより、システムが変更を完全に認識します。
-
最新版を再インストール:
- PCが再起動したら、チェックリスト3でダウンロードした最新のインストーラーを、チェックリスト4の「管理者として実行」で起動します。
この「完全なアンインストール」は、G HUBのトラブルシューティングにおいて最も効果的な方法です。インストールで無限ループに陥る、プログレスバーが進まない、といった症状のほとんどは、これで解決する可能性があります。
チェックリスト8:OSは健康?「システムファイル」の診断と修復
ソフトウェアのインストールがうまくいかない原因が、G HUB側ではなく、PCのOS(WindowsやmacOS)自体に問題があるケースも考えられます。日々の使用の中で、OSの重要なシステムファイルが何らかの理由で破損してしまうことがあるのです。
家を建てる(ソフトをインストールする)前に、土地(OS)がちゃんと整備されているか確認するイメージです。
【対処法 (Windows版)】
Windowsには、システムファイルの健康状態をチェックし、問題があれば自動で修復してくれる強力なツールが標準で備わっています。
-
コマンドプロンプトを管理者権限で開く:
- スタートボタンを右クリックし、「ターミナル (管理者)」、「Windows PowerShell (管理者)」、または「コマンドプロンプト (管理者)」のいずれかを選択します。
- 「ユーザーアカウント制御」が表示されたら「はい」をクリックします。
-
システムファイルチェッカー (SFC) を実行:
- 黒い画面が表示されたら、以下のコマンドを正確に入力(またはコピー&ペースト)し、
Enter
キーを押します。
sfc /scannow
- システムの検証が始まります。完了までには数分~数十分かかることがありますので、そのまま待ちます。
- 完了後、「Windows リソース保護は、整合性違反を検出しませんでした。」と表示されれば問題ありません。「破損したファイルを検出し、正常に修復しました。」と表示された場合もOKです。修復後にPCを再起動し、G HUBのインストールを試みてください。
- 黒い画面が表示されたら、以下のコマンドを正確に入力(またはコピー&ペースト)し、
-
DISMコマンドでさらに修復 (SFCでエラーが出た場合):
- SFCで修復できないエラーが出た場合は、さらに強力な修復ツールを使います。先ほどと同じ管理者権限のコマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行します。
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
- これも完了まで時間がかかります。完了後、PCを再起動し、再度
sfc /scannow
を実行して、問題が修復されたか確認してください。
- SFCで修復できないエラーが出た場合は、さらに強力な修復ツールを使います。先ほどと同じ管理者権限のコマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行します。
チェックリスト9:土台はしっかりしてる?「必須コンポーネント」の確認
多くのWindowsアプリケーションは、単体で動いているわけではなく、「Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ」や「.NET Framework」といった、共通の土台(コンポーネント)の上で動作しています。
G HUBもこれらのコンポーネントを必要としており、これらが古かったり、破損していたりすると、正常にインストール・動作できません。
【対処法 (Windows版)】
-
Windows Updateを最新にする:
- 最も簡単で確実な方法は、Windows Updateを最新の状態に保つことです。
設定
→Windows Update
から、更新プログラムを確認し、利用可能なものをすべてインストールしてください。重要なコンポーネントの多くは、Windows Updateを通じて配布・更新されます。
- 最も簡単で確実な方法は、Windows Updateを最新の状態に保つことです。
-
Visual C++ 再頒布可能パッケージを再インストール:
- 少し高度な方法ですが、これが原因であることも少なくありません。
- Microsoftの公式サイトで「最新のサポートされる Visual C++ 再頒布可能パッケージ」を検索し、ダウンロードページにアクセスします。
- 「X64」版のインストーラー (
VC_redist.x64.exe
) をダウンロードします。 - ダウンロードしたファイルを実行し、画面の指示に従ってインストール(または修復)します。
- 完了後、PCを再起動し、G HUBのインストールを試みてください。
4. 最終手段:最後の砦
ここまでの9つのチェックリストをすべて試しても、まだG HUBがインストールできない…その場合は、あなたのPC環境に特有の、非常に稀な問題が発生している可能性があります。こうなると、自力での解決は困難を極めます。
そんな時は、潔く専門家の助けを借りましょう。
チェックリスト10:専門家に助けを求める「公式サポート」への連絡
Logicoolには、製品に関する問題をサポートしてくれる専門のチームがいます。これまでのチェックリストで得た情報を伝えれば、彼らも原因を特定しやすくなり、より的確なアドバイスをくれるはずです。
【問い合わせる前に準備するもの】
- PCの正確なスペック: チェックリスト1で確認したOSのバージョン、プロセッサ、メモリ、システムの種類(64ビット)など。
- 使用しているLogicoolデバイスの情報: 製品名(例: G502 X PLUS)、可能であれば製品の裏などに記載されているシリアル番号(S/N)。
- 問題の詳細な説明:
- どのようなエラーメッセージが表示されるか?(可能ならスクリーンショットを撮っておく)
- インストールのどの段階で問題が発生するか?(バーが50%で止まる、など具体的に)
- 【最重要】試したことのリスト:
- 「この記事のチェックリスト1から9まで、すべて試しました」と伝えることが非常に重要です。
- 具体的に、「管理者として実行した」「セキュリティソフトを一時停止した」「完全なアンインストールと関連フォルダの削除を行った」「sfc /scannowを実行した」といった情報を伝えれば、サポート側は「では、次はこれを試してみましょう」と、次のステップに進むことができます。同じことを何度も試す無駄が省けます。
Logicoolの公式サイトにあるサポートページから、問い合わせフォームやチャットサポートを利用できます。必要な情報を整理して、的確に状況を伝えましょう。
まとめ
Logicool G HUBがインストールできない問題は、多くのゲーマーが一度は直面する壁です。しかし、その原因は無数にあるわけではなく、いくつかのパターンに集約されます。
本記事で紹介した10のチェックリストを、もう一度おさらいしましょう。
- 基本編: システム要件、ネット接続、最新インストーラー
- 実行編: 管理者権限、セキュリティソフト、常駐ソフト
- 深掘り編: 完全アンインストール、システムファイル修復、必須コンポーネント
- 最終手段: 公式サポート
トラブルシューティングは、時に根気と時間が必要な作業です。しかし、焦らずに一つずつ、上から順番に確認していけば、必ず原因にたどり着くことができます。
無事にG HUBのインストールを完了させ、あなたの新しいゲーミングデバイスが持つポテンシャルを最大限に引き出してあげてください。カスタマイズされたデバイスでプレイするゲームは、きっと格別な体験になるはずです。
あなたのゲーミングライフが、より快適で、より楽しいものになることを心から願っています!