【完全ガイド】競艇の楽しみ方をゼロから紹介!予想のコツも解説


【完全ガイド】競艇の楽しみ方をゼロから紹介!予想のコツも解説

「競艇(ボートレース)って、なんだか難しそう…」
「おじさんたちのギャンブルでしょ?」
「やってみたいけど、何から始めればいいかわからない」

もしあなたがそう思っているなら、この記事はまさにあなたのために書かれました。

水面を切り裂くモーター音、時速80kmで繰り広げられる激しいバトル、コンマ01秒を争う緊迫のスタート。競艇は、単なるギャンブルではありません。それは「水上の格闘技」とも称される、奥深い魅力を持ったスポーツエンターテインメントです。

この記事では、競艇の「き」の字も知らなかった初心者のあなたが、レースを観て興奮し、自分の予想で舟券を的中させる喜びを知り、週末が待ち遠しくなるほどの「ボートレースファン」になるまでを、ゼロから徹底的にガイドします。

基本ルールから舟券の買い方、そして勝率をグッと上げるための予想のコツまで、必要な知識をすべて詰め込みました。約5000語の長い記事ですが、読み終える頃には、あなたは自信を持って競艇場やインターネット投票に臨めるようになっているはずです。

さあ、一緒にボートレースの世界へ漕ぎ出しましょう!

第1章:まずはここから!競艇の基本ルールを覚えよう

何事も基本が大切です。まずは競艇がどのようなルールで行われているのか、その全体像を掴みましょう。

1-1. 競艇(ボートレース)とは?

競艇は、6艇のモーターボートが、1周600mのレースコースを3周(合計1800m)して順位を競う公営競技です。競馬や競輪と同じく、国が認めた合法的なギャンブルであり、その収益の一部は地方自治体や社会貢献活動に役立てられています。

【競艇の基本データ】
* 出走艇数: 6艇
* コース: 1周600m
* 周回数: 3周
* 競艇場: 全国24ヶ所
* 艇の色: 1号艇から順に、白・黒・赤・青・黄・緑と決まっている

競艇の最大の特徴は、わずか6艇でレースが行われること。これは、18頭で走ることもある競馬に比べると、圧倒的に当たる確率が高いことを意味します。例えば、1着を当てる「単勝」なら単純計算で1/6、1着と2着を順番通りに当てる「2連単」でも1/30の確率です。この「当てやすさ」が、初心者に優しいと言われる理由の一つです。

レースは基本的に、朝から夜まで、日本のどこかの競艇場でほぼ毎日開催されています。特に、仕事終わりの夜に開催される「ナイターレース」は、照明に照らされた水面が幻想的で、多くのファンに人気です。

1-2. レースの流れを追いかけよう

競艇の一つのレースは、約10分ほどの短い時間の中に、いくつものドラマが凝縮されています。その流れを知れば、観戦の面白さが倍増します。

① 展示航走(てんじこうそう)
レース本番の直前、ファンに予想の材料を提供するための「リハーサル走行」が行われます。これを「展示航走」と呼びます。展示航走は、舟券を予想する上で非常に重要な情報源です。

  • スタート展示: 本番さながらのスタート練習を行います。各艇がどのコースからスタートしようとしているのか、スタートのタイミングはどうか、などを確認できます。
  • 周回展示: 1周600mのコースを2周します。ここでは、モーターの伸び(直線でのスピード)や、ターン(回り足)の良し悪しなど、ボートとモーターの調子を直接見ることができます。「展示タイム」として計測されたタイムも発表され、重要な予想ファクターとなります。

② スタート
競艇のスタートは、「フライングスタート方式」という特殊な方法で行われます。陸上の「よーい、ドン!」とは違い、決められた時間内にスタートラインを通過しなければなりません。

  • 大時計: 水面に設置された巨大な時計の針が12時を指した瞬間から、1秒後までの間にスタートラインを通過する必要があります。
  • フライング(F)と出遅れ(L): 0.01秒でも早く通過すると「フライング(F)」、1秒以上遅れて通過すると「出遅れ(L)」となり、その艇は失格となります。失格艇に関する舟券はすべて返還(払い戻し)されます。

なぜこんな難しいスタート方式なのか? それは、ボートは助走をつけないと最高速が出ないからです。選手たちは、助走距離を計算し、大時計とにらめっこしながら、コンマ01秒の世界で完璧なスタートを目指します。このスタートの駆け引きこそ、競艇の最初の見どころです。

③ 第1ターンマーク(1マーク)の攻防
スタート後、最初に迎える「第1ターンマーク(1マーク)」は、レースの勝敗を大きく左右する最重要ポイントです。ここでどのような攻防が繰り広げられるかで、レース展開の8割が決まるとも言われています。

スタートで先行した艇は、有利な内側から先にターンしようとします。後続の艇は、それを阻止しようと様々な戦法を仕掛けます。

  • イン逃げ: 1コースの艇が先行して最初にターンし、そのまま逃げ切る最も基本的な勝ちパターン。
  • まくり: 外側のコースの艇が、スピードを活かして内側の艇を外から一気に抜き去る豪快な戦法。
  • 差し: 内側の艇がターンで少し膨らんだ隙間を、シャープに突き抜ける戦法。
  • まくり差し: 外側の艇が内側の艇を「まくり」で牽制しつつ、その内側にできたスペースに「差し」で切り込む高等テクニック。

この1マークでの各艇の動きに注目すれば、レースの展開が手に取るようにわかるようになります。

④ ゴール
3周目の最後のターンマークを回り、ゴールラインを通過した順に順位が確定します。最後まで気の抜けないデッドヒートが繰り広げられることも多く、ゴール寸前での逆転劇も競艇の醍醐味です。

1-3. 競艇ならではの専門用語

いくつか基本的な用語を覚えておくと、レース観戦や情報収集がスムーズになります。

  • レーサー: 競艇選手の呼称。男女の区別なく、同じレースで戦います。
  • モーター: ボートに取り付けられたエンジン。性能に個体差があり、抽選で選手に割り当てられます。
  • プロペラ(ペラ): モーターの力を推進力に変える重要なパーツ。選手自身が開催期間中に調整します。
  • イン/アウト: スタートラインに対して、内側(1コースに近い方)をイン、外側(6コースに近い方)をアウトと呼びます。
  • カド: 主に4コースのこと。助走距離を長く取れるため、「まくり」を狙う起点になりやすいコースです。
  • チルト: モーターの取り付け角度のこと。角度を上げると伸び(直線スピード)が、下げると出足・回り足が良くなる傾向があります。

第2章:舟券(ふなけん)を買ってみよう!種類と買い方をマスター

ルールの次は、いよいよ舟券の購入です。種類と買い方を覚えれば、あなたも競艇ファンの仲間入りです。

2-1. 舟券の種類は全部で7種類

舟券には7つの「式別(しきべつ)」があり、それぞれ的中難易度と配当の期待値が異なります。

式別 内容 的中確率(単純計算) 特徴・配当傾向 初心者おすすめ度
単勝(たんしょう) 1着になる艇を当てる 1/6 最もシンプルで当てやすい。配当は低い。 ★★★☆☆
複勝(ふくしょう) 2着までに入る艇を1艇当てる 2/6 とにかく当てたい人向け。配当は最も低い。 ★★★★★
2連単(にれんたん) 1着・2着になる艇を順番通りに当てる 1/30 競艇の基本。適度な難易度と配当が魅力。 ★★★★☆
2連複(にれんぷく) 1着・2着になる艇の組み合わせを当てる 1/15 2連単の着順が逆でもOK。当てやすい。 ★★★★☆
3連単(さんれんたん) 1着・2着・3着を順番通りに当てる 1/120 最も難しく、高配当が狙える舟券の主役。 ★★☆☆☆
3連複(さんれんぷく) 1着・2着・3着になる艇の組み合わせを当てる 1/20 3連単より当てやすく、中配当が期待できる。 ★★★☆☆
拡連複(かくれんぷく) 1~3着に入る2艇の組み合わせを当てる 3/15 的中率が高い。お気に入りの艇の応援に最適。 ★★★★★

【初心者へのおすすめ】
まずは「複勝」や「拡連複」から始めてみましょう。的中率が高いので、「当たる喜び」を体感しやすいのが魅力です。慣れてきたら、競艇の醍醐味である「2連単」や、少し欲を出して「3連複」に挑戦するのが王道ステップです。最終的には、多くのファンが万舟券(100倍以上の配当)を夢見て「3連単」に挑みます。

2-2. 舟券の買い方(マークシート記入&便利な買い方)

舟券は「マークシート」を塗りつぶして購入します。一見複雑に見えますが、ポイントを押さえれば簡単です。

【マークシートの記入項目】
1. 開催場: 舟券を買う競艇場名(例:平和島、住之江など)をマーク。
2. レース番号: 購入したいレースの番号(1R~12R)をマーク。
3. 式別: 購入したい舟券の種類(単勝、3連単など)をマーク。
4. 買い目: 予想した艇の番号をマーク。
* 2連単なら「1着」「2着」の欄に、3連単なら「1着」「2着」「3着」の欄にそれぞれマークします。
5. 金額: 1点あたりに賭ける金額をマーク。
6. 単位: 金額の単位(百円、千円)をマーク。

記入が終わったら、自動発券機にお金とマークシートを入れれば舟券が発券されます。

【知っておくと便利な買い方】

  • 流し(ながし)
    軸にする艇を1艇(または2艇)決めて、その艇から他のすべての艇(または選んだ数艇)に流す買い方です。
    (例)「1号艇が1着は堅い。2着はどの艇が来るかわからない」という場合。
    → 3連単で「1着:1号艇」「2着:全通り(2,3,4,5,6)」「3着:全通り(2,3,4,5,6)」と買うと、相手が抜けてしまう心配がありません。(※この場合「1-全-全」という買い方になりますが、組み合わせが多くなるので注意)
    より現実的なのは、「1着:1号艇、2着:2号艇と3号艇、3着:全通り」といった買い方です。マークシートには「流し」用の記入欄があり便利です。

  • ボックス(BOX)
    選んだ複数の艇の組み合わせを、すべて購入する方法です。
    (例)「1号艇、2号艇、4号艇の3艇で決まりそうだけど、着順が読めない」という場合。
    → 3連単で「1, 2, 4」のボックス買いをすると、以下の6通りの組み合わせをすべて購入できます。
    (1-2-4, 1-4-2, 2-1-4, 2-4-1, 4-1-2, 4-2-1)
    着順が入れ替わっても的中になるので、自信のある数艇に絞れた時に有効です。

2-3. どこで買える?舟券の購入場所

舟券は主に3つの場所で購入できます。

  1. 競艇場(本場)
    レースを直接観戦しながら舟券を購入できます。モーター音や水しぶきを肌で感じられる臨場感は格別です。グルメやイベントも楽しめます。

  2. ボートレースチケットショップ(場外舟券売場)
    全国各地にある場外発売所です。大きなモニターでレース映像を見ながら、複数の競艇場の舟券を同時に購入できます。

  3. インターネット投票(テレボート)
    現在の主流となっている購入方法です。パソコンやスマートフォンから、いつでもどこでも舟券が買えます。

    • メリット:
      • 自宅や外出先で気軽に楽しめる。
      • 全国24場のレースをすべて購入可能。
      • 公式のライブ映像やリプレイ映像を無料で見られる。
      • 入金・精算が簡単(指定銀行の口座が必要)。
      • お得なキャンペーンやポイントプログラムがある。

まずは「テレボート」に会員登録(無料)しておくのがおすすめです。現地観戦に行った際も、スマホでサッと舟券を買えるので非常に便利です。


第3章:勝率アップ!予想の基本と5大ファクター

ここからは、いよいよ舟券を的中させるための「予想」の世界です。競艇の予想は、様々なデータを組み合わせる知的なゲーム。その基本と重要な要素を解説します。

3-1. 予想の第一歩は「出走表」の読み解きから

「出走表」は、そのレースに出走する選手やモーターの情報が詰まった宝の地図です。新聞や競艇場のモニター、ネット投票サイトで確認できます。見るべきポイントは以下の通りです。

【出走表の主な項目と見方】
* 枠番/艇番: 1~6の番号。艇の色もこれで決まります。
* 級別: A1, A2, B1, B2の4段階で示される選手のランク。A1が最高。
* 選手名/支部/年齢/体重: 選手の基本情報。体重が軽い選手は加速に有利とされます。
* 全国勝率/2連対率/3連対率: その選手が全国のレースでどれだけ勝っているかを示す指標。実力のバロメーター。
* 当地勝率/2連対率/3連対率: その選手が「今走っている競艇場」での成績。その水面との相性がわかります。
* モーター2連対率: そのモーターが過去に使われた際の成績。40%以上ならエースモーターの可能性大。
* ボート2連対率: そのボートが過去に使われた際の成績。モーターほど重視されませんが、参考になります。
* F/L: フライング(F)や出遅れ(L)の回数。F持ちの選手はスタートが慎重になりがちです。
* 平均ST: その選手の平均スタートタイミング。0.15秒前後が優秀な選手の一つの目安です。

最初は項目が多くて戸惑うかもしれませんが、「級別」「全国勝率」「モーター2連対率」の3つに注目するだけでも、大まかな力関係は把握できます。

3-2. 予想の精度を上げる!最重要5大ファクター

出走表のデータを元に、以下の5つの要素を総合的に考慮することで、予想の精度は格段に上がります。

① 選手(レーサー)の実力

当然ですが、強い選手は勝ちます。その実力を見極めるのが予想の基本です。

  • 級別: A1級の選手は、全レーサー(約1600人)の上位20%しかいないエリートです。レースにA1級選手が1人しかいない場合、その選手が中心になる可能性は非常に高くなります。逆にB1, B2級の選手がA1級選手に勝つのは簡単ではありません。
  • 勝率: 「全国勝率」は選手の基本的な強さを示します。7点台を超えるとトップクラスの実力者です。また、「当地勝率」も重要で、全国勝率が低くてもその競艇場だけは得意、という選手もいます。
  • 得意な戦法: 選手にはそれぞれ得意な戦法やコースがあります。常にインコースを狙う「イン屋」、カドから一気にまくるのが得意な「まくり屋」など、選手の個性や過去のレースぶりを知ると、展開が読みやすくなります。
② モーター性能

選手がどんなに優秀でも、モーターの性能が悪ければ勝つのは困難です。競艇は「選手の実力:モーター性能=5:5」あるいは「4:6」と言われるほど、モーターが重要な要素です。

  • モーター2連対率: 最もわかりやすい指標です。抽選で割り当てられたモーターが、過去にどれだけ2着以内に入ったかを示します。一般的に40%を超えていれば「優良モーター」、50%に近ければ「エースモーター」と呼ばれ、舟券に絡む確率が格段に上がります。逆に20%台のモーターは苦戦する可能性が高いです。
  • 展示航走での気配: 2連対率の数字はあくまで過去のデータ。実際に選手が調整した後のモーターの調子は、展示航走で確認するのが一番です。「展示タイム」が良かったり、ターンでスムーズに回れていたりする艇は要チェックです。解説者がよく言う「出足」「伸び足」「回り足」がどうなのか、自分の目で確かめましょう。
    • 出足: スタート直後やターン後の立ち上がりの加速力。
    • 伸び足: 直線での最高速。
    • 回り足: スムーズにターンできるかどうかの性能。
③ コースの有利・不利(インコース絶対有利の法則)

競艇の予想において、最も重要なセオリーが「インコース(特に1コース)が絶対的に有利」ということです。

  • なぜ1コースが有利なのか?: スタート後、第1ターンマークに最も近い距離を走れるためです。他の艇が外側を大回りしなければならないのに対し、1コースは最短距離でターンできます。そのため、よほどスタートで遅れたり、モーターが悪かったりしない限り、先手を取りやすいのです。
  • データで見る有利さ: 全国24場の平均データでは、1コースの1着率は約55%にも上ります。つまり、2回に1回以上は1コースの艇が勝っている計算になります。2コース、3コースと外に行くにつれて1着率は下がり、最も不利な6コースでは2%程度しかありません。
  • 競艇場ごとの特徴: とはいえ、この有利さには競艇場ごとに差があります。インが非常に強い競艇場(大村、芦屋、徳山など)もあれば、水面が広くまくりが決まりやすいため、比較的インの勝率が低い競天場(戸田、平和島など)もあります。

予想の基本は、まず「1号艇が勝てるかどうか?」から考えることです。 1号艇の選手がA1級で、モーターも良ければ、高確率で1着になると考え、そこから2着、3着を探していくのがセオリーです。

④ 天候と水面状況

屋外で行われる競艇は、天候の影響を大きく受けます。特に「風」はレース展開を左右する重要なファクターです。

  • 向かい風(3m以上): スタート時の助走が風に止められるため、インコースの艇がスピードに乗りにくくなります。一方、助走距離を長く取れるカド(4コース)やアウトコースの艇は、スピードを乗せやすくなるため、「まくり」が決まりやすくなります。向かい風は波乱のサインと覚えておきましょう。
  • 追い風(3m以上): インコースの艇がスタートで前に出やすくなります。ターン時に流れやすくなる(膨らみやすくなる)というデメリットもありますが、基本的にはインコースに有利な風です。1号艇の「イン逃げ」が決まりやすくなります。
  • 潮の満ち引き: 海に面した競艇場では、潮の満ち引きも影響します。満潮時は水面が高くなり、うねりが発生して乗りにくくなります。ターンが流れやすくなるため、アウトコースの「差し」が決まりやすくなる傾向があります。逆に干潮時は水面が安定し、スピード戦になりやすいです。
⑤ スタートタイミング

コンマ01秒を争うスタートは、レースの行方を決める最初の勝負です。

  • 平均ST(スタートタイミング): 出走表にある「平均ST」が0.15秒より早い選手は、スタート巧者と言えます。スタートで先行できれば、有利な展開に持ち込めます。
  • スタート展示: 本番のスタートを占う上で非常に重要です。スタート展示で他の艇より早いタイミングで飛び出している艇は、本番でも攻めてくる可能性があります。逆に、スタート展示で大きく遅れた艇は、本番でも慎重になるかもしれません。
  • フライング(F)持ち: 出走表に「F」マークが付いている選手は、ペナルティ期間中で、もう一度フライングをすると非常に重い罰則(長期の出場停止など)が科せられます。そのため、スタートで無理ができず、普段よりタイミングが遅くなりがちです。F持ちの選手がインコースにいる場合、他の艇に攻め込まれる可能性が高まります。

これら5つのファクターをパズルのように組み合わせ、「今回はどの艇が有利か?」「どんなレース展開になりそうか?」を推理していくのが、競艇予想の最大の面白さです。


第4章:もっと競艇を楽しむための+α

舟券を当てるだけでなく、競艇にはもっとたくさんの楽しみ方があります。知れば知るほど、その魅力の沼にハマっていくことでしょう。

4-1. 現地観戦のすすめ

もし近くに競艇場があるなら、ぜひ一度は足を運んでみてください。ネット観戦では味わえない、五感を揺さぶる体験が待っています。

  • ド迫力のモーター音とスピード感: テレビで見るのとは全く違う、腹に響くようなモーター音。目の前を猛スピードで駆け抜けていくボートの水しぶき。その臨場感は鳥肌ものです。
  • おすすめの観戦スポット:
    • 第1ターンマーク付近: レースの勝負どころであるターン攻防を間近で見られます。レーサーたちの駆け引きやテクニックが一番よくわかる特等席です。
    • スタンド上層階: レース全体の流れや各艇の位置関係を俯瞰して見たい人におすすめです。予想をする上でも役立ちます。
  • ご当地グルメ: 多くの競艇場では、安くて美味しい名物グルメが楽しめます。B級グルメ巡りも現地観戦の醍醐味の一つです。
  • 全国24競艇場の個性: 全国の競艇場は、それぞれ水面の特徴や施設の雰囲気が異なります。「日本一水面が狭い戸田」「ナイターの聖地・住之江」「ボートレース発祥の地・大村」など、旅打ちで全国の競艇場を制覇するファンも少なくありません。

4-2. ネット観戦で楽しむ

テレボートに登録すれば、ネット観戦の楽しみ方が無限に広がります。

  • 公式ライブ配信「BOATCAST」: スマートフォンアプリやPCで、全24場のレースを高品質な映像で無料視聴できます。実況や解説を聞きながら、レース展開をより深く理解できます。
  • リプレイ映像の活用: 見逃したレースや、予想の根拠となったレースを何度も見返すことができます。「なぜこの選手は勝てたのか」「あのターンの攻防はどうなっていたのか」を分析することで、次の予想に活かせます。
  • データサイトの活用: 公式サイト以外にも、詳細なデータやAI予想などを提供するウェブサイトがたくさんあります。自分の予想と照らし合わせたり、新たな視点を得たりするのに役立ちます。

4-3. 「推しレーサー」を見つけよう!

サッカーや野球でひいきのチームを応援するように、競艇でも「推しレーサー」を見つけると、観戦の熱量が格段に上がります。

  • 選手のタイプは様々:
    • 圧倒的な強さを誇る絶対王者
    • 華麗なターンでファンを魅了するテクニシャン
    • 豪快なまくりで一発を狙う穴党の星
    • ルックスも実力も兼ね備えたイケメンレーサー
    • 男子顔負けの走りで活躍する女子レーサー
    • これからの成長が楽しみな若手ルーキー
  • 応援の仕方: 特定の選手の舟券を買い続ける「応援舟券」も楽しみ方の一つ。たとえ外れても、推しが頑張っている姿を見られれば満足、というファンも多いです。SNSで選手の情報を追いかけたり、横断幕を作って応援したりと、楽しみ方は人それぞれです。あなただけの「推し」を見つければ、競艇は単なる勝ち負けを超えた、感動のドラマに変わります。

4-4. SG・G1レースに注目!

競艇のレースには、格付け(グレード)があります。グレードが高いレースほど、トップクラスの選手が集まり、賞金も高く、注目度も上がります。

  • レースのグレード(格が高い順)
    1. SG(スペシャルグレード): 年に8回しか開催されない、競艇界最高峰のレース。全レーサーの憧れの舞台であり、優勝すれば名誉と高額賞金が手に入ります。
    2. G1(ジーワン)/ G2(ジーツー): SGに次ぐハイレベルなレース。主にトップレーサーたちが出場します。
    3. G3(ジースリー)/ 一般戦: 最も多く開催されているレース。若手や中堅選手が中心ですが、時にトップレーサーが出場することもあります。

特に、年末に開催されるSG「グランプリ(賞金王決定戦)」は、その年の獲得賞金ランキング上位18名だけが出場できる、まさに競艇界の総決算。優勝賞金1億円をかけた、1年で最も熱い戦いは必見です。


おわりに:あなたも今日からボートレースファン!

ここまで長いガイドを読んでいただき、本当にありがとうございました。競艇の基本ルールから、舟券の買い方、そして予想の奥深さまで、その魅力の一端を感じていただけたでしょうか。

競艇は、知れば知るほど面白くなる、非常に奥深い世界です。最初はわからなくても、レースを観て、舟券を買って、一喜一憂するうちに、自然と知識は身についていきます。

この記事を読み終えたあなたは、もう「初心者」ではありません。ボートレースを楽しむための地図は、すでに手に入れています。

まずは無理のない範囲で、100円の複勝舟券を1枚買うことから始めてみてください。自分が選んだ艇が、水面を疾走し、他の艇と競り合う姿に、きっと胸が熱くなるはずです。そして、もしその舟券が的中すれば、その喜びは格別なものとなるでしょう。

もちろん、ギャンブルである以上、のめり込みには注意が必要です。自分の予算の範囲で、純粋なエンターテインメントとして楽しむことを忘れないでください。

この記事が、あなたの素晴らしいボートレースライフの第一歩となることを、心から願っています。さあ、水上のドラマを楽しみ尽くしましょう!

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