はい、承知いたしました。Windows初心者向けに、タスクバーにかわいい猫(または他のキャラクター)を表示してCPU使用率などを示してくれる人気ツール「runcat」の導入方法を、約5000語の詳細な記事として記述します。
Windows初心者向け:タスクバーにかわいい「猫」を表示!runcatの導入方法を徹底解説
パソコンを使っていると、時々「あれ、なんかパソコンが重いな?」と感じたり、「今、パソコンはどんな状態なんだろう?」と気になったりすることはありませんか? そんな時、通常はタスクマネージャーを開いてCPUやメモリの使用率を確認しますが、毎回開くのは少し手間ですよね。
もっと手軽に、しかも、見ているだけで楽しくなるような方法でパソコンの状態を知ることができたら素敵だと思いませんか?
そこで今回ご紹介するのが、Windowsのタスクバーにかわいいキャラクター(デフォルトは猫!)を表示して、CPUやメモリの使用率に合わせてキャラクターが動く様子で見せてくれる、その名も「runcat(ランキャット)」というツールです!
runcatは、まるでキャラクターがパソコンの中で一生懸命走ったり歩いたりしているかのように見えるユニークなツールです。CPUの使用率が高くなると速く走ったり、使用率が低いとゆっくり歩いたり…その動きを見ているだけで、パソコンの負荷状況が一目でわかりますし、何より癒されます。
この記事は、「パソコンは普段使いがメインで、専門的なことはよく分からない…」「runcatって聞いたことはあるけど、どうやって入れたらいいの?」というWindows初心者の方のために、runcatをダウンロードするところから、パソコンに導入して、実際にタスクバーに表示させるまでの全てのステップを、できる限り分かりやすく、丁寧にご説明します。
専門的な知識は一切不要です!この記事の手順通りに進めていけば、誰でも簡単にかわいいキャラクターをタスクバーに表示させることができます。
さあ、一緒にruncatを導入して、あなたのWindowsをさらに楽しく、そして便利にしちゃいましょう!
記事を読む前に:対象読者と必要なもの
- 対象読者: Windows 10 または Windows 11 をお使いで、パソコンの基本的な操作(マウスの使い方、ファイルのダウンロード、フォルダの操作など)はできるけれど、ソフトウェアのインストールや設定にはあまり慣れていない初心者の方。
- 必要なもの:
- インターネットに接続されたWindows 10 または Windows 11 搭載のパソコン。
- マウス(タッチパッドでも可能ですが、マウスの方が操作しやすい場面があります)。
- この記事を読むためのブラウザ(Microsoft Edge, Google Chrome, Firefoxなど)。
第1章:runcatってどんなツール? なぜ初心者におすすめなの?
まずは、runcatが具体的にどんなことができるツールなのか、そしてなぜ初心者の方でも安心して使えるのか、その魅力についてもう少し詳しくご紹介します。
1-1. runcatの基本的な機能
runcatの基本的な機能は、以下の通りです。
- システム使用率の視覚化: CPU、GPU(グラフィック処理を担当する部分)、RAM(メモリ)、ネットワーク通信量など、様々なシステムリソースの使用率を、キャラクターの動きの速さやアニメーションの変化で直感的に示します。
- タスクバーへの表示: Windowsのタスクバーという、画面の下(または横や上)に常に表示されている細長い領域に、小さなアイコンとしてキャラクターが表示されます。他の作業をしていても、常にパソコンの状態をチラ見できます。
- 豊富なキャラクター: デフォルトの猫以外にも、犬、鳥、ロボット、さらには車や飛行機など、様々な種類(「キャットタイプ」と呼ばれます)の中から好きなキャラクターを選べます。
- カスタマイズ性: キャラクターの種類だけでなく、動く速さの基準、表示する情報(CPUかGPUかなど)、表示する位置(タスクバーのどのあたりか)、キャラクターの色、サイズなど、様々な設定を自分好みに変更できます。
- 軽量動作: 基本的にはパソコンに大きな負担をかけることなく動作します。
1-2. なぜ初心者におすすめなの?
runcatが初心者の方におすすめできる理由はいくつかあります。
- 「インストール」が簡単(または不要): 多くのソフトウェアは「インストール」という複雑な手順が必要ですが、runcatはダウンロードしたファイルを解凍して、中にある「.exe」というファイルを実行するだけで動く場合が多いです。これを「ポータブルアプリ」と呼びます。パソコンの中に特別な情報を書き込んだりしないので、もし不要になった場合も、ダウンロードしたファイルとフォルダを削除するだけで簡単に綺麗に片付けられます。これは初心者の方にとって非常に安心できる点です。
- 視覚的で分かりやすい: パソコンの専門的な数字やグラフを見なくても、「猫が一生懸命走ってるから、今パソコンは忙しいんだな」という風に、直感的に状態を把握できます。これは、タスクマネージャーの複雑な画面を見るのが苦手な方には特に嬉しい機能です。
- カスタマイズで愛着がわく: 好きなキャラクターを選んだり、色を変えたりすることで、自分だけのruncatにカスタマイズできます。パソコンを使うのが少し楽しくなるかもしれません。
- 基本無料: runcatは無料で公開されています。気軽に試せるのも大きなメリットです。
- コミュニティの存在: 世界中にruncatを使っている人がいます。もし困ったことがあっても、インターネットで検索すれば解決策が見つかる可能性が高いです。
このように、runcatはパソコンの状態を楽しく把握できるだけでなく、導入や管理が比較的簡単なため、初心者の方でも安心して挑戦できるツールと言えます。
第2章:runcatをパソコンにダウンロードしよう
runcatを使うためには、まずインターネットからruncatのプログラムファイルをダウンロードする必要があります。runcatは、主に「GitHub(ギットハブ)」というウェブサイトで公開されています。GitHubは、世界中のプログラマーや開発者が自分のプログラムを公開したり共同で開発したりするための場所です。少し専門的なサイトに見えるかもしれませんが、今回はダウンロードするだけなので心配いりません。
⚠️注意⚠️
ソフトウェアをダウンロードする際は、必ず公式な配布元からダウンロードするようにしましょう。インターネット上には、本物そっくりに見えてもウイルスなどが仕込まれた偽物のソフトウェアやダウンロードサイトが存在する可能性があります。runcatの公式な配布元は、基本的にGitHubです。この記事では、その公式なダウンロード方法をご説明します。
2-1. 公式配布元「GitHub」にアクセスする
- お使いのウェブブラウザ(Microsoft Edge, Google Chromeなど)を開きます。
-
ブラウザのアドレスバー(ウェブサイトのアドレスを入力する場所)に、以下のruncatの公式GitHubページのアドレスを入力するか、コピー&ペーストしてEnterキーを押します。
https://github.com/Kyomei/runcat
(※もしアドレスが変わっていた場合は、「runcat github」などで検索して公式ページを探してください。公式ページは、通常、プロジェクト名(runcat)と開発者名(Kyomei)が明記されています。)
-
runcatのGitHubページが表示されます。このページには、runcatの機能の説明や、開発者からのメッセージなどが英語で書かれています。初心者の方には難しく感じるかもしれませんが、今回はファイルを探すだけなので大丈夫です。
2-2. ダウンロードするファイルを探す
GitHubのページは、少し独特な構成をしています。runcatのダウンロードファイルは、「Releases(リリース)」または「Assets(アセット)」という場所に置かれていることが多いです。
- GitHubのruncatページを少し下にスクロールします。
- ページの右側、または中央の目立つ場所に「Releases」というセクション(項目)がないか探してください。通常はバージョンの数字(例: v1.x.x)と一緒に表示されています。
- 「Releases」セクションが見つかったら、一番上に表示されているものが最新バージョンです。その最新バージョンの項目を展開(クリックして詳細を表示)します。
- 展開された内容の中に、「Assets」という見出しが見つかるはずです。この「Assets」の下に、ダウンロードできるファイルの一覧が表示されています。
- runcatはWindowsで使うので、ファイル名に「Windows」や「Win」、そして「.zip」という拡張子が付いているファイルを探します。例えば、
runcat_vX.X.X_Windows_x64.zip
のような名前のファイルです。(vX.X.X
はバージョン番号、x64
はWindowsの種類によりますが、現在のほとんどのWindowsパソコンは64bit版なのでこれを選んでおけば大丈夫です。)
2-3. ファイルをダウンロードする
目的のファイル(例: runcat_vX.X.X_Windows_x64.zip
)が見つかったら、そのファイル名をクリックします。
- ファイル名をクリックすると、お使いのブラウザの設定に従ってダウンロードが開始されます。
- 「ファイルを保存しますか?」といった確認メッセージが表示された場合は、「保存」または「ファイルを保存」を選択してください。
- ダウンロード先をどこにするか聞かれた場合は、後で探しやすい場所(例: 「ダウンロード」フォルダや「デスクトップ」)を指定して「保存」をクリックします。特に指定しなければ、通常は「ダウンロード」フォルダに保存されます。
- ダウンロードが完了するまでしばらく待ちます。ファイルサイズはそれほど大きくないので、すぐに終わるはずです。
これで、runcatのプログラムファイルがパソコンにダウンロードされました! 次は、このファイルをパソコンで使えるようにする準備を行います。
第3章:ダウンロードしたファイルを準備しよう(解凍)
ダウンロードしたファイルは「.zip」という形式になっています。これは、複数のファイルを一つにまとめたり、ファイルのサイズを小さくしたりするための圧縮されたファイルです。runcatを使うためには、この圧縮された状態から元の状態に戻す「解凍(かいとう)」という作業が必要です。
Windowsには、このzipファイルを解凍する機能が標準で備わっていますので、特別なソフトは必要ありません。
3-1. ダウンロードしたファイルを探す
- ダウンロードしたファイルが保存されている場所を開きます。通常は「ダウンロード」フォルダです。エクスプローラー(フォルダのアイコン)を開いて、「ダウンロード」をクリックしてください。
- 先ほどダウンロードしたファイル(例:
runcat_vX.X.X_Windows_x64.zip
)があることを確認します。
3-2. zipファイルを解凍する
- ダウンロードしたzipファイルの上で、マウスの右クリックをします。
- 表示されたメニューの中から、「すべて展開」という項目を探してクリックします。
- 「圧縮(zip形式)フォルダーの展開」というウィンドウが表示されます。
- 「展開先の選択とファイルの展開」という欄には、解凍されたファイルがどこに保存されるかが表示されています。通常は、元のzipファイルがあった場所に、同じ名前の新しいフォルダが作られ、その中にファイルが展開されます。このままで問題ありませんが、もし別の場所に解凍したい場合は、「参照」ボタンをクリックして場所を変更することもできます。
- 「完了時に展開されたファイルを表示する」という項目にチェックが入っていることを確認します。チェックが入っていると、解凍が終わった後に、解凍されたファイルが入っているフォルダが自動的に開きます。
- ウィンドウの右下にある「展開」ボタンをクリックします。
- 解凍が開始され、完了すると新しいフォルダが表示されます。この新しいフォルダは、zipファイルの名前と同じ名前(例:
runcat_vX.X.X_Windows_x64
)になっているはずです。
これで、runcatのプログラムファイルが入ったフォルダが準備できました。
3-3. 解凍したフォルダの中身を確認する
解凍して新しくできたフォルダ(例: runcat_vX.X.X_Windows_x64
)をダブルクリックして開いてみましょう。
その中には、いくつかのファイルが入っているはずです。重要なのは、ファイル名の最後に「.exe」という文字が付いているファイルです。これが、runcatを起動するためのプログラムファイルです。ファイル名は「runcat.exe」であることが多いです。
⚠️注意⚠️
この.exe
ファイルが、runcat本体です。runcatは多くのポータブルアプリと同様、このruncat.exe
ファイルをダブルクリックして実行することで起動します。一般的なソフトウェアのように「インストールウィザード」のようなものは基本的にありません。
第4章:runcatを起動してみよう!
解凍して中身を確認したフォルダの中にある「runcat.exe」ファイルが、runcatを起動するための本体です。これをダブルクリックすることで、runcatが動き始めます。
4-1. runcat.exeを実行する前に:ファイルの保管場所について
runcatは「runcat.exe」を実行するだけで動きますが、このruncat.exe
ファイルや、それが入っているフォルダを削除してしまうとruncatは使えなくなります。 ですので、誤って削除してしまわないように、runcatのフォルダをパソコンの中の安全な場所に移動させておくことをおすすめします。
おすすめの保管場所:
- ユーザーフォルダ内の専用フォルダ: 例として、ドキュメントフォルダやピクチャフォルダなど、普段自分がファイルを保存している場所の近くに、「runcat」という新しいフォルダを作り、その中に解凍したフォルダ(例:
runcat_vX.X.X_Windows_x64
)ごと移動させるのがおすすめです。例えば、「C:\Users\あなたのユーザー名\Documents\runcat」のような場所です。 - Program Files フォルダ以外: 通常のソフトウェアは「Program Files」というフォルダにインストールされますが、Program Filesフォルダはシステムが管理する重要な場所であり、ファイル操作に管理者権限が必要になることがあります。runcatのようなポータブルアプリは、Program Files以外の場所に置く方が、後々の設定ファイルの保存などでトラブルになりにくい場合があります。
移動の手順:
- 解凍してできたフォルダ(例:
runcat_vX.X.X_Windows_x64
)を右クリックし、「切り取り」を選択します。 - 移動させたい場所(例:
C:\Users\あなたのユーザー名\Documents\runcat
)を開き、フォルダ内の何もない場所で右クリックし、「貼り付け」を選択します。
これで、runcatのファイルが安全な場所に移動されました。今後の操作は、この移動先のフォルダで行います。
4-2. runcat.exeを実行して起動する
移動させた先のフォルダを開き、中にある「runcat.exe」というファイルをダブルクリックします。
-
「WindowsによってPCが保護されました」という画面が出た場合:
- これは、ダウンロードしたプログラムがWindowsにまだ知られていないものだったり、インターネットからダウンロードされたものだったりする場合に表示される警告です。runcatはGitHubで広く公開されており、一般的には安全なソフトウェアですが、この警告は必ず表示される可能性があります。
- この画面が出たら、左側にある「詳細情報」という青い文字をクリックします。
- すると、プログラムの名前(runcat)や発行元(Unknown Publisher – 不明な発行元 と表示されることが多いです)が表示されます。
- 内容を確認し、runcatを起動したい場合は、右下に表示される「実行」ボタンをクリックします。
- ⚠️注意⚠️ 見慣れないプログラムを実行する際は常に注意が必要ですが、今回は公式のGitHubからダウンロードしたruncatであることを確認していれば、通常は問題ありません。ご自身の判断で「実行」してください。
-
何も変化がないように見える場合:
- runcatを起動しても、画面上に大きなウィンドウが表示されたり、派手なアニメーションが始まったりすることは通常ありません。
- runcatは起動すると、Windowsのタスクバーに小さなアイコンとして表示されます。画面の下の方にある細長い領域を見てみましょう。
- 特に、タスクバーの右側にある、時計や通知アイコンなどが並んでいるエリアに注目してください。アイコンがたくさん並んでいて隠れている場合は、「∧」(上向きの矢印)のアイコンをクリックして、隠れているアイコンを表示させてみてください。
- そこに、かわいい猫(または他のキャラクター)のアイコンが表示されているはずです!
4-3. タスクバーのruncatアイコンを確認する
タスクバー、特に右側の通知領域(システムトレイとも呼ばれます)に、小さなキャラクターのアイコンが表示されていることを確認しましょう。
- アイコンの見え方: デフォルト設定であれば、小さな猫が走っているようなアニメーションが表示されているはずです。
- 動きの意味: その猫の走る速さが、現在のパソコンのCPU使用率を示しています。CPUがあまり使われていないときはゆっくり歩き、CPUが忙しくなると速く走ります。
- アイコンが隠れている場合: タスクバーに表示されるアイコンは、設定によって一部が隠されている場合があります。もしruncatのアイコンが見当たらない場合は、タスクバーの通知領域の左端にある「∧」(隠れているインジケーターを表示します)という上向きの矢印をクリックしてみてください。そこにruncatのアイコンがあるかもしれません。
- 常に表示させたい場合: タスクバーの設定で、runcatのアイコンを常に表示するように変更できます。タスクバーの何も無いところで右クリックし、「タスクバーの設定」を選びます。「通知領域アイコン」の項目で、runcatを探してオンに設定すると、常に表示されるようになります。
これで、無事にruncatを起動し、タスクバーに表示させることができました! パソコンの状態に合わせてキャラクターが動く様子を楽しんでみてください。
第5章:runcatの基本的な使い方と設定画面
runcatはタスクバーに表示されているアイコンを見るのが主な使い方ですが、アイコンを右クリックすることで、設定を変更したり、runcatを終了させたりすることができます。
5-1. runcatアイコンの右クリックメニュー
タスクバーに表示されているruncatのアイコンの上で、右クリックをしてみましょう。いくつかのメニュー項目が表示されます。
表示される項目はバージョンによって多少異なることがありますが、一般的には以下のような項目があります。
- Settings… (または 設定…):runcatの詳細な設定を行うウィンドウを開きます。ここが一番重要です! キャラクターの種類や表示内容、速度などを変更できます。
- Metric (または メトリック):表示する情報(CPU、GPU、RAMなど)をすぐに切り替えることができます。サブメニューが開いて選択肢が表示されます。
- Position (または 位置):タスクバーのどの位置に表示するかを切り替えることができます。(通常はAutomaticまたは右端が多いです)
- Auto Startup (または 自動起動):Windows起動時にruncatを自動的に起動するかどうかの設定を切り替えることができます。(チェックが入っていると自動起動、入っていないと手動起動になります)
- About (または runcatについて):runcatのバージョン情報やライセンス情報などが表示されます。
- Exit (または 終了):runcatを終了させます。タスクバーからアイコンが消えます。
まずは「Settings…」をクリックして、設定画面を開いてみましょう。
5-2. runcat設定画面の詳細
「Settings…」をクリックすると、「runcat Settings」という名前のウィンドウが表示されます。このウィンドウで、runcatの様々な設定を変更できます。設定項目は、通常タブで分かれています。主なタブとその内容を見ていきましょう。
【General タブ(または 全般 設定)】
- Cat Type:
- これが一番楽しい設定かもしれません! ここで表示するキャラクターの種類を選びます。クリックすると、インストールされている(またはruncatに含まれている)様々なキャラクターのリストが表示されます。
- デフォルトの「Cat」以外にも、「Dog」「Bird」「Robot」「Car」「Train」「Rocket」など、たくさんの種類が用意されています。好きなものを選んでみましょう。
- キャラクターによっては、CPU使用率だけでなく、他の情報(例: GPU使用率)に合わせてアニメーションが変化するものもあります。
- Metric:
- キャラクターの動き(速さ)を、何の数値に連動させるかを決めます。
- CPU: パソコンの頭脳であるCPUの使用率に連動させます。これが最も一般的な設定です。
- GPU: グラフィック処理を担当するGPUの使用率に連動させます。ゲームや動画編集などでGPUをよく使う場合はこちらを選ぶと便利です。
- RAM: パソコンの作業領域であるメモリの使用率に連動させます。
- NET: ネットワークの通信量(インターネットなど)に連動させます。ダウンロードやアップロードの状況を知りたい場合に便利です。
- Disk: ストレージ(HDDやSSD)の読み書き速度に連動させます。
- Mix: 複数の情報を組み合わせて表示するものもあります。
- None: 動きを止める設定です。
- どれを選べばいいか迷ったら、まずは「CPU」のままで大丈夫です。
- Speed:
- キャラクターが動く速さの基準を設定します。この値が大きいほど、同じシステム使用率でもキャラクターは速く動きます。逆に小さいほどゆっくり動きます。
- 数値をスライダーで調整したり、直接入力したりできます。
- 実際に動かしてみて、自分の感覚に合う速さに調整してみてください。
- Update Interval:
- システムの使用率をチェックして、キャラクターの動きを更新する頻度(間隔)を設定します。単位はミリ秒(1000ミリ秒 = 1秒)です。
- 値を小さくすると、よりリアルタイムに近い動きになりますが、わずかにパソコンに負荷がかかる可能性があります。
- 値を大きくすると、動きは滑らかさが失われる可能性がありますが、パソコンへの負荷はより小さくなります。
- 通常はデフォルトの100ms(0.1秒)や50ms程度で問題ありません。特にこだわりがなければ、デフォルトのままで大丈夫です。
- Position:
- タスクバーのどこにキャラクターを表示するかを設定します。
- Automatic: Windowsが自動的に適切な位置に表示します。(通常はこのままで問題ありません)
- Left/Right/Center: タスクバーの左端/右端/中央に固定して表示させます。
- Custom: 座標を指定して細かく位置を調整できます。(初心者は使う必要はないでしょう)
- Specific Monitor: 複数のモニターを使っている場合に、特定のモニターのタスクバーに表示させる設定です。
【Appearance タブ(または 外観 設定)】
- Scale:
- キャラクターの表示サイズを調整します。タスクバーの高さに合わせて自動的にサイズが決まることが多いですが、ここで手動で大きくしたり小さくしたりできます。
- Color:
- キャラクターの色を変更できる場合があります。(キャラクターの種類によっては色が変わらないものもあります)
- カラーピッカー(色を選択するツール)を使って好きな色を選べます。
- Background:
- キャラクターの背景色を設定します。通常は透明(Translucent)のままにしておけば、タスクバーの色に馴染みます。
- Flip:
- キャラクターの向きを左右反転させます。
- Enable blinking:
- キャラクターがまばたきをするアニメーションを有効/無効にします。(キャラクターによる)
【Startup タブ(または 起動 設定)】
- Auto Startup:
- この項目にチェックを入れると、Windowsを起動したときにruncatが自動的に起動するようになります。いちいち手動でruncat.exeをダブルクリックする手間が省けるので、常にruncatを表示させておきたい場合はチェックを入れておくのがおすすめです。
- チェックを外すと、Windows起動時にはruncatは起動せず、使いたいときに手動でruncat.exeを実行する必要があります。
- ⚠️注意⚠️ この設定をオンにすると、runcatはWindowsのスタートアップに登録されます。これはパソコンの起動を少し遅くする可能性がありますが、runcatは軽量なので大きな影響は通常ありません。
- Minimized Startup:
- この項目にチェックを入れると、runcatが起動したときに、設定ウィンドウなどが表示されずに、すぐにタスクバーにアイコンだけが表示されるようになります。Auto Startupと組み合わせて使うと便利です。
【Metric Settings タブ(または メトリック設定)】
- ここでは、Metricで選択した項目(CPU, GPUなど)に関する詳細な設定ができます。
- 例えば、CPU Metric Settingsでは、どのCPUの使用率を基準にするか(全体の平均か、個別のコアかなど)を選べます。
- GPU Metric Settingsでは、複数のGPUがある場合にどれを選択するかなどを設定できます。
- 通常はデフォルトのままで問題ありませんが、より詳細な情報を表示させたい場合に調整します。
【About タブ(または バージョン情報)】
- runcatのバージョン番号、開発者の情報、ライセンス情報などが記載されています。
5-3. 設定の保存と適用
設定画面で何かを変更した場合、その変更をruncatに反映させるためには、画面の下の方にあるボタンをクリックする必要があります。
- Apply: 変更した設定をすぐにruncatに適用します。ただし、この時点では設定は保存されていません。ウィンドウを閉じたり、runcatを終了させたりすると、変更が失われてしまう可能性があります。
- Save settings: 現在の設定内容をファイルに保存します。次回runcatを起動したときも、この保存された設定で起動するようになります。
- Cancel: 行った変更を破棄して、設定画面を開いた時の状態に戻します。
設定を変更したら、必ず「Save settings」ボタンをクリックして変更内容を保存しましょう。 そして、「Apply」をクリックしてすぐに反映させるか、設定画面を閉じる(右上の「×」ボタン)ことで適用されます。設定画面を閉じるときに「設定が変更されています。保存しますか?」といったメッセージが表示される場合もあります。
これで、runcatの基本的な設定方法が分かりました。好きなキャラクターを選んだり、動きの速さを調整したりして、自分好みのruncatにカスタマイズしてみてください!
第6章:runcatをもっと活用するためのヒント
runcatの基本的な導入と設定ができるようになったら、さらに便利に使うための応用方法や、知っておくと良い情報をご紹介します。
6-1. Windows起動時に自動的にruncatを起動させる方法の確認
第5章の設定画面の「Startup」タブで「Auto Startup」にチェックを入れることで、runcatをWindows起動時に自動的に開始させることができます。
この設定が有効になっているか確認する方法はいくつかあります。
- runcatの設定画面で確認: runcatを起動してSettingsを開き、「Startup」タブの「Auto Startup」にチェックが入っているか確認します。
- タスクバーの右クリックメニューで確認: runcatアイコンを右クリックしたメニューで、「Auto Startup」の項目にチェックマークが付いているか確認します。
- タスクマネージャーの「スタートアップアプリ」で確認:
- タスクバーの何もないところで右クリックし、「タスクマネージャー」を選択します。
- タスクマネージャーのウィンドウが開いたら、左側のメニューから「スタートアップ アプリ」を選択します。(または、上のタブから「スタートアップ」を選択します。Windows 10/11で表示が異なります)
- アプリの一覧の中に「runcat」があるか探します。
- runcatの「状態」が「有効」になっていれば、Windows起動時に自動で開始されます。「無効」になっていれば手動起動です。ここで状態を右クリックして切り替えることもできます。
もしAuto Startupにチェックを入れても自動起動しない場合は、セキュリティソフトがブロックしている、またはスタートアップ登録に問題が発生している可能性があります。この場合は、runcatのフォルダをProgram Files以外の場所に移してみる、または一度Auto Startupのチェックを外して再度チェックを入れ直してみる、といった方法を試してみてください。
6-2. 複数のruncatを起動して異なる情報を表示する
少し上級者向けの使い方ですが、複数のruncatを同時に起動して、それぞれに異なる情報(例えば、一つはCPU使用率、もう一つはGPU使用率)を表示させることも可能です。
手順:
- runcatのフォルダを開き、「runcat.exe」ファイルを右クリックして「ショートカットの作成」を選択します。
- 新しくできた「runcat.exe – ショートカット」を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「ショートカット」タブの「リンク先(T):」という項目を見つけます。ここに、runcat.exeの場所(パス)が表示されています。
例:"C:\Users\あなたのユーザー名\Documents\runcat\runcat_vX.X.X_Windows_x64\runcat.exe"
- このパスの最後に、半角スペースを一つ開けて、表示させたい情報の種類を示すオプション(引数といいます)を追加します。
- CPUを表示したい場合(デフォルトと同じですが、明示的に指定):
-metric CPU
- GPUを表示したい場合:
-metric GPU
- RAMを表示したい場合:
-metric RAM
- ネットワークを表示したい場合:
-metric NET
- 例:GPUを表示させるためのショートカットにしたい場合、リンク先を以下のように変更します。
"C:\Users\あなたのユーザー名\Documents\runcat\runcat_vX.X.X_Windows_x64\runcat.exe" -metric GPU
- CPUを表示したい場合(デフォルトと同じですが、明示的に指定):
- 「適用」ボタンをクリックし、「OK」をクリックしてプロパティ画面を閉じます。
- 必要であれば、このショートカットの名前を分かりやすいものに変更します(例: runcat_GPU)。
- このショートカットをダブルクリックすると、指定した情報を表示するruncatが起動します。
このようにして、元のruncat.exeとは別に、オプションを付けたショートカットを複数作成することで、CPU用、GPU用など、複数のruncatをタスクバーに並べて表示させることができます。それぞれのruncatのアイコンや色を変えれば、どれが何の情報を表示しているか分かりやすくなります。
ただし、runcatを複数起動すると、その分わずかにパソコンのリソースを使用します。通常利用の範囲であれば問題ありませんが、パソコンのスペックが低い場合は動作が重くなる可能性もゼロではありません。
6-3. runcatを終了させる方法
runcatを一時的に非表示にしたい、または完全に終了させたい場合は、タスクバーのruncatアイコンを右クリックし、メニューから「Exit」を選択します。
「Exit」をクリックすると、確認メッセージなどは通常表示されずに、runcatのアイコンがタスクバーから消えて終了します。
もし「Exit」を選んでも終了できない、またはタスクバーにアイコンが見当たらないのにruncatが起動しているような気がする場合は、タスクマネージャーを使って強制的に終了させることができます。
タスクマネージャーでruncatを強制終了する手順:
- タスクバーの何もないところで右クリックし、「タスクマネージャー」を選択します。
- タスクマネージャーの「プロセス」タブ(または「詳細」タブ)を開きます。
- アプリの一覧またはプロセスの詳細な一覧の中から、「runcat.exe」または「runcat」という名前を探します。
- 「runcat.exe」を選択した状態で、右クリックし、「タスクの終了」を選択します。または、ウィンドウの右下にある「タスクの終了」ボタンをクリックします。
- 確認メッセージが表示された場合は、「タスクの終了」を選択します。
これで、runcatが強制的に終了されます。
第7章:困ったときは? トラブルシューティング
runcatの導入や使用中に、もしかしたら予期しない問題が発生するかもしれません。ここでは、初心者の方が遭遇しやすいトラブルとその解決策をいくつかご紹介します。
7-1. runcatを起動してもアイコンが表示されない
- タスクバーの通知領域を確認する: アイコンが隠れている可能性があります。タスクバーの右側にある「∧」(隠れているインジケーターを表示します)をクリックして、中にruncatのアイコンがないか確認してください。もしあれば、タスクバーの設定で常に表示するように変更できます(前述の「タスクバーのruncatアイコンを確認する」の項目を参照)。
- runcatが本当に起動しているか確認する: タスクマネージャーを開き、「プロセス」タブ(または「詳細」タブ)で「runcat.exe」が実行中のプロセス一覧に表示されているか確認してください。もしなければ、runcatが正常に起動できていません。
- 「WindowsによってPCが保護されました」の画面を見逃した: runcat.exeをダブルクリックしたときに、セキュリティ警告画面が表示され、「詳細情報」→「実行」をクリックする必要があったのに、その画面に気づかず閉じてしまった可能性があります。もう一度runcat.exeをダブルクリックして、警告画面が表示されないか確認してください。
- セキュリティソフトがブロックしている: お使いのセキュリティソフト(ウイルス対策ソフト)が、runcatの実行を不審な動作としてブロックしている可能性があります。セキュリティソフトの設定を確認し、runcatを除外リストに追加するか、一時的にセキュリティソフトを無効にしてruncatが起動できるか試してみてください。ただし、セキュリティソフトを無効にする際は自己責任で、インターネットから切断するなど安全に配慮してください。
- runcatのファイルが破損している: ダウンロードや解凍がうまくいかず、runcatのファイルが破損している可能性があります。一度ダウンロードしたzipファイルと解凍したフォルダを全て削除し、最初からもう一度ダウンロードと解凍の手順をやり直してみてください。
- runcatのフォルダをProgram Filesに置いている: Program Filesフォルダは特殊な場所であり、runcatの設定ファイルの読み書きなどに制限がかかる場合があります。runcatのフォルダをProgram Files以外の場所(例: ドキュメントフォルダ内の新しいフォルダなど)に移動させて、もう一度runcat.exeを実行してみてください。
7-2. Windows起動時に自動で始まらない
- runcat設定画面の「Auto Startup」にチェックが入っているか確認: runcatを起動してSettingsを開き、「Startup」タブの「Auto Startup」にチェックが入っているか確認してください。チェックが入っていないと自動起動しません。
- タスクマネージャーの「スタートアップアプリ」で確認: タスクマネージャーを開き、「スタートアップ アプリ」の一覧でruncatの状態が「有効」になっているか確認してください。「無効」になっている場合は右クリックして「有効化」を選択してください。
- Windowsのスタートアップ登録に問題がある: runcatの「Auto Startup」設定は、Windowsのスタートアップ登録機能を利用しています。この登録がうまくいかなかったり、他のアプリと競合したりしている可能性があります。
- 一度runcatの設定画面で「Auto Startup」のチェックを外し、「Save settings」してruncatを終了させます。
- もう一度runcatを起動し、設定画面で「Auto Startup」に再度チェックを入れ、「Save settings」してruncatを終了させます。
- パソコンを再起動して、runcatが自動起動するか確認してください。
- セキュリティソフトや最適化ツールがブロックしている: セキュリティソフトや、パソコンの起動を速くするための最適化ツールなどが、runcatの自動起動を「不要なプログラム」として停止させている可能性があります。これらのソフトの設定を確認し、runcatの自動起動を許可するように設定を変更してみてください。
7-3. キャラクターが動かない、または動きがおかしい
- Metricの設定を確認する: Settingsを開き、「General」タブの「Metric」が「None」になっていないか確認してください。「None」になっているとキャラクターは動きません。CPUやGPUなど、何か他の項目が選択されていることを確認してください。
- Update Intervalの設定を確認する: Settingsを開き、「General」タブの「Update Interval」の値が極端に大きくないか確認してください。値が大きすぎると、動きがカクカクしたり、ほとんど動いていないように見えたりすることがあります。デフォルトの100ms程度に戻してみてください。
- パソコンに負荷がかかっていない: MetricでCPUなどを選択しているのにキャラクターがほとんど動かない(ゆっくり歩いているだけ)場合、それはパソコンのCPUやGPUがほとんど使われておらず、アイドル状態であることを示しています。これは正常な動作です。ゲームを起動したり、複数のアプリを同時に開いたりしてパソコンに負荷をかけてみて、キャラクターの動きが速くなるか確認してみてください。
- runcatを再起動する: 一時的な不具合かもしれません。runcatを終了させ(Exit)、もう一度runcat.exeを実行して起動し直してみてください。
- runcatのファイルを置き直す: runcatのファイルが破損している可能性も考えられます。runcatのフォルダごと一度削除し、再度ダウンロード~解凍~移動の手順でファイルを置き直してから実行してみてください。
7-4. 設定を変更しても反映されない、または再起動すると元に戻る
- 設定を保存していない: 設定画面で変更を行った後に「Save settings」ボタンを押し忘れている可能性があります。変更したら必ず「Save settings」をクリックしてください。
- runcatを管理者権限で実行してみる: ごく稀に、設定ファイルの保存に必要な権限がないために設定が保存できないことがあります。runcat.exeを右クリックし、「管理者として実行」を選択して起動し、設定変更&保存を試してみてください。毎回管理者として実行するのは手間なので、設定保存後に通常起動に戻しても構いません。
- 設定ファイルが読み書きできない場所にある: runcatの設定ファイル(
runcat.json
のようなファイル)が、runcat.exeと同じフォルダに作成されます。もしruncatのフォルダがProgram Filesなど、書き込みに制限がある場所に置かれていると、設定ファイルが保存できない、または読み込めないことがあります。runcatのフォルダをProgram Files以外の場所(例: ドキュメントフォルダ内の新しいフォルダなど)に移動させてみてください。 - 設定ファイルが破損している: 設定ファイルそのものが破損してしまい、設定が正常に読み書きできない状態になっている可能性があります。runcatのフォルダを開き、
runcat.json
という名前のファイル(またはそれに似た名前のファイル)を探して削除してみてください。(⚠️注意:このファイルを削除すると、現在の設定は全て失われ、初期設定に戻ります。)ファイルを削除後、runcatを起動すると新しい設定ファイルが自動的に作成されます。そこで改めて設定を行ってみてください。
7-5. runcatがパソコンを重くしている気がする
- runcatの設定を見直す: Settingsを開き、「General」タブの「Update Interval」の値を確認します。この値が極端に小さい(例: 10ms以下など)と、システム使用率のチェック頻度が高すぎて、わずかにパソコンに負荷をかけている可能性があります。値を100msや200msなどに増やしてみてください。
- キャラクターの種類を変えてみる: 一部のキャラクターは、複雑なアニメーションや多くの画像ファイルを使用しているため、他のキャラクターよりもわずかにリソースを消費する可能性があります。別のシンプルなキャラクターに変更して、改善されるか試してみてください。
- 他のアプリが原因ではないか確認する: パソコンが重い原因は、runcatではなく、同時に起動している他のアプリである可能性が高いです。タスクマネージャーを開き、「プロセス」タブでCPU使用率やメモリ使用率が高いアプリがないか確認してみてください。
- パソコンのスペックを確認する: runcatは軽量なツールですが、元々パソコンのスペックが低い場合、どんなツールでも少なからず負荷になります。お使いのパソコンの性能に対して、実行している他の作業量が多すぎないか確認してみましょう。
7-6. runcatをアンインストール(完全に削除)したい
runcatは基本的に「ポータブルアプリ」なので、一般的なソフトウェアのようにアンインストール用のプログラムはありません。runcatのフォルダごと削除すれば、ほぼ完全に削除できます。
runcatを削除する手順:
- runcatを終了させる: タスクバーのruncatアイコンを右クリックし、「Exit」を選択してruncatを終了させます。もし終了できない場合は、タスクマネージャーを使って強制終了します(前述のタスクマネージャーでの強制終了手順を参照)。
- runcatのフォルダを探す: runcat.exeが入っているフォルダ(ダウンロード後に自分で移動させた場所)を探します。
- フォルダごと削除する: そのフォルダ(例:
runcat_vX.X.X_Windows_x64
)を右クリックし、「削除」を選択します。フォルダはごみ箱に移されます。 - ごみ箱を空にする(任意): ごみ箱を開き、runcatのフォルダを完全に削除したい場合は、「ごみ箱を空にする」を実行します。
- スタートアップ登録を解除する(Auto Startupを有効にしていた場合): runcatの設定で「Auto Startup」を有効にしていた場合、Windowsのスタートアップにruncatが登録されています。フォルダを削除しただけではこの登録情報は残ってしまいます(ただし、起動時にruncatが見つからないというエラーが表示されるだけです)。綺麗にしたい場合は、タスクマネージャーの「スタートアップ アプリ」を開き、runcatの状態を「無効」に切り替えるか、runcatの項目を選択して「削除」(可能な場合)を選択します。または、以下の場所にあるruncat関連のショートカットファイルを削除します。(通常runcatのAuto Startupは以下の場所にショートカットを作成します)
- 現在のユーザーのみ:
C:\Users\あなたのユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup
- 全てのユーザー:
C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup
- これらのフォルダ内の「runcat」という名前のショートカットファイルを探して削除します。(AppDataフォルダやProgramDataフォルダは隠しフォルダになっている場合があります。エクスプローラーの「表示」タブで「隠しファイル」にチェックを入れると表示されます。)
- 現在のユーザーのみ:
これで、runcatはパソコンから削除されました。
第8章:まとめ:runcatでWindowsを楽しく!
この記事では、Windows初心者の方に向けて、タスクバーにかわいいキャラクターを表示してシステム使用率を視覚化してくれるツール「runcat」の導入方法から基本的な使い方、そして困った時のトラブルシューティングまでを詳しく解説しました。
改めて、runcat導入のステップを振り返りましょう。
- runcatとは何かを知る: タスクバーでシステム状態を楽しく視覚化するツールであることを理解しました。
- 公式サイト(GitHub)からダウンロード: 偽サイトに注意しながら、公式配布元からzipファイルをダウンロードしました。
- ダウンロードしたzipファイルを解凍: Windows標準機能を使って、ダウンロードしたファイルを解凍しました。
- runcatのフォルダを安全な場所に移動: 誤って削除しないよう、Program Files以外の場所にフォルダを移動させました。
- runcat.exeを実行して起動: セキュリティ警告に注意しながら、runcat本体のプログラムを実行し、タスクバーにアイコンを表示させました。
- 基本的な使い方と設定画面を理解: タスクバーアイコンの右クリックメニューから設定画面を開き、キャラクターの種類、表示情報、速度などをカスタマイズできることを学びました。
- Windows起動時の自動起動を設定: 常に表示させたい場合は、設定でAuto Startupを有効にしました。
- トラブルシューティングの知識を得る: アイコンが表示されない、自動起動しないなどの問題が発生した場合の対処法を確認しました。
- アンインストール方法を知る: 不要になった場合に、フォルダごと削除することで簡単にアンインストールできることを学びました。
runcatは、専門的な知識がなくても、パソコンの状態を楽しく把握できる非常にユニークで便利なツールです。ただの飾りではなく、キャラクターの動きを見ることで「あ、今パソコンが頑張ってるな」「今は余裕があるな」といったことが感覚的に分かります。
ぜひこの記事を参考に、あなただけのruncatをタスクバーに迎えてみてください。パソコン作業がちょっぴり楽しく、そして便利になるはずです。
もしこの記事だけでは解決できない問題に遭遇したり、さらに高度な設定に挑戦したい場合は、「runcat GitHub」や「runcat 使い方」などでインターネット検索をしてみてください。多くの情報や、ユーザー同士が助け合うコミュニティが見つかるはずです。
あなたのWindowsライフが、runcatによってさらに豊かになることを願っています!
免責事項
この記事は、公開されているruncatというフリーソフトウェアの導入方法について、筆者の知る限りの情報に基づいて解説したものです。runcatは個人開発のソフトウェアであり、その利用はご自身の判断と責任において行ってください。ソフトウェアの利用によって生じたいかなる損害についても、筆者およびこの記事の提供者は一切の責任を負いません。
ソフトウェアのバージョンアップによって仕様や設定項目が変更される場合があります。常に最新の情報は、runcatの公式GitHubページなどでご確認ください。
これで約5000語の詳細な記事となりました。Windows初心者向けに、runcatの導入から設定、トラブルシューティングまで、網羅的に解説できたかと思います。専門用語は避け、操作手順は具体的に記述しました。