V2rayNの使い方完全ガイド：ダウンロードから接続まで

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はい、承知いたしました。V2rayNのダウンロードから接続までを網羅した、約5000語の詳細な解説記事を作成します。

V2rayNの使い方完全ガイド：ダウンロードから接続まで

はじめに：V2rayNとは何か、なぜ使うのか

インターネットは現代社会に不可欠なインフラですが、場所によっては情報へのアクセスが制限されていたり、通信のプライバシーが十分に保護されていなかったりする場合があります。このような状況に対処するために、プロキシやVPNといった技術が用いられます。V2rayNは、これらの課題を克服するための強力なツールの一つです。

V2rayNは、Windowsオペレーティングシステム上で動作する、V2Ray（現在はXrayコアの使用が主流）のGUI（グラフィカルユーザーインターフェース）クライアントです。V2RayおよびそのフォークであるXrayは、多種多様なプロトコル（VMess, VLESS, Trojan, Shadowsocks, Socks5など）をサポートし、高度なルーティング機能や偽装技術を備えているため、従来のVPNやプロキシと比較して、検知されにくく、より安定した接続を確立できる可能性があります。

V2rayNを使う主な理由は以下の通りです。

  1. インターネット検閲の回避: 特定の国や地域での厳格なインターネット検閲を回避し、ブロックされたウェブサイトやサービスにアクセスできるようになります。
  2. プライバシーとセキュリティの向上: 通信内容を暗号化することで、ISP（インターネットサービスプロバイダー）や第三者による通信傍受からプライバシーを保護します。特にTLSを組み合わせたプロトコルは、より安全な通信を提供します。
  3. 多様なプロトコルのサポート: VMess, VLESS, Trojanといった最新かつ効果的なプロトコルを利用できるため、状況に応じて最適な接続方法を選択できます。
  4. 柔軟な設定: 細かいルーティング設定が可能で、特定のトラフィックだけをプロキシ経由にする（PACモード）などの使い分けが容易です。
  5. 比較的高い検知耐性: 特にTLSやWebSocketなどと組み合わせることで、通常のHTTPS通信に偽装しやすく、検閲システムによる検知を回避するのに有効です。

ただし、V2rayN自体は無料のクライアントソフトウェアですが、接続するためには別途V2Ray/Xrayに対応したサーバー情報またはサブスクリプションが必要です。これらのサーバーは、自身で構築するか、信頼できるプロバイダーから購入するのが一般的です。V2rayNはあくまでクライアントであり、サーバー機能は提供しない点を理解しておくことが非常に重要です。

このガイドでは、V2rayNを初めて使う方のために、ソフトウェアのダウンロードから基本的な設定、そして実際にインターネットに接続するまでの手順を、可能な限り詳細かつ分かりやすく解説します。約5000語というボリュームで、各ステップの背景やオプションについても掘り下げていきます。

準備段階：V2rayNを使う前に必要なもの

V2rayNを使って安全かつ自由にインターネットに接続するために、以下のものを準備してください。

  1. Windows PC: V2rayNはWindowsアプリケーションです。Windows 7, 8, 10, 11など、比較的新しいバージョンのWindowsが必要です。
  2. インターネット接続: V2rayNをダウンロードし、サーバーに接続するためには、当然ながらインターネット接続が必要です。

  3. V2Ray/Xrayサーバー情報またはサブスクリプション: これが最も重要な要素です。V2rayNクライアントは、このサーバー情報を基に接続を確立します。サーバー情報は以下の形式で提供されることが多いです。

    • 手動設定用の各項目: アドレス、ポート、ユーザーID (UUID/Password)、追加ID (AlterId/Level)、暗号化方式、プロトコル、トランスポート、TLS設定など。
    • 接続リンク: vmess://..., vless://..., trojan://..., ss://... などの形式のURL。
    • QRコード: 接続リンクや設定情報を埋め込んだQRコード。
    • サブスクリプションURL: 複数のサーバー情報がまとめられており、V2rayNが定期的に自動更新できる形式のURL。

    これらのサーバー情報は、自身でV2Ray/XrayサーバーをVPS（仮想プライベートサーバー）などに構築するか、信頼できるVPN/プロキシサービスプロバイダーから提供されるものです。無料で提供されているサーバー情報には、セキュリティや安定性のリスクが伴う場合があるため、注意が必要です。 このガイドはサーバー構築方法ではなく、クライアント（V2rayN）の使い方に焦点を当てますので、サーバー情報は既に入手済みであると仮定して進めます。

  4. .NET Runtime: V2rayNの最新バージョンは、.NET Desktop Runtime 6.0.x 以降が必要です。通常、Windows Updateや他のソフトウェアのインストール時に自動的にインストールされますが、もしV2rayNが起動しない場合は、Microsoftの公式ウェブサイトから最新版の.NET Desktop Runtimeをダウンロードしてインストールする必要があります。

準備が整ったら、次のステップに進みましょう。

ステップ1：V2rayNのダウンロード

V2rayNはオープンソースソフトウェアであり、その配布は主にGitHubのリリースページを通じて行われます。公式以外のサイトからのダウンロードは、改変された悪意のあるソフトウェアである可能性があるため、必ず公式のGitHubリポジトリからダウンロードしてください。

  1. GitHubリリースページへのアクセス: ウェブブラウザを開き、以下のV2rayNの公式GitHubリポジトリのリリースページにアクセスします。
    https://github.com/2dust/v2rayN/releases

  2. 最新リリースの確認: ページを開くと、最新のリリースの情報が表示されます。通常、一番上に表示されているものが最新版です。リリースのバージョン番号（例: 6.23）と公開日を確認します。

  3. アセット（Assets）の展開: 最新リリースの情報の少し下に、「Assets」という項目があります。ここをクリックすると、ダウンロード可能なファイルの一覧が表示されます。

  4. 適切なファイルの選択: V2rayNは通常、ポータブル版として提供されます。つまり、インストール作業は不要で、ダウンロードしたファイルを解凍するだけで使用できます。以下のファイル名の中から、最新のものを選択してダウンロードします。

    • v2rayN-vX.YZ.zip (例: v2rayN-v6.23.zip)
    • v2rayN-With-Core-vX.YZ.zip (例: v2rayN-With-Core-v6.23.zip)

    With-Coreという名前のファイルには、V2RayまたはXrayの実行可能なコアファイルが含まれています。通常はこちらを選択するのが便利です。コアファイルが別途必要な場合は、GitHubのV2RayまたはXrayリポジトリからダウンロードする必要がありますが、With-Core版を使えばその手間が省けます。ファイルサイズもWith-Core版の方が大きいです。

    注意点: 間違ってもソースコード (Source code (zip), Source code (tar.gz)) をダウンロードしないようにしてください。これらは開発者向けのもので、そのままでは実行できません。

  5. ファイルのダウンロード: 選択した.zipファイル名をクリックすると、ダウンロードが開始されます。ファイルのサイズは数百MBになることがありますので、ネットワーク環境によっては時間がかかる場合があります。

ステップ2：V2rayNのインストール（解凍）

ダウンロードしたファイルはZIP形式で圧縮されています。V2rayNはポータブルアプリケーションなので、特定のフォルダに解凍するだけで使用準備が完了します。

  1. ダウンロードしたZIPファイルの場所を確認: ダウンロードしたv2rayN-With-Core-vX.YZ.zipファイルが保存されているフォルダを開きます。デフォルトでは「ダウンロード」フォルダに保存されていることが多いです。

  2. ZIPファイルの解凍:

    • ZIPファイルを右クリックします。
    • 表示されるメニューから「すべて展開…」または「ここに展開」（解凍ソフトをインストールしている場合）を選択します。
    • 「すべて展開…」を選択した場合は、解凍先フォルダを指定します。デスクトップ、ドキュメント、またはプログラムファイルを置くための専用フォルダなど、ユーザーがアクセスしやすい場所で、かつ誤って削除しないような場所に解凍することをお勧めします。例：「C:\Tools\v2rayN」のような専用フォルダを作成してそこに解凍するのも良い方法です。
    • 「展開」ボタンをクリックすると、指定したフォルダにファイルとフォルダが解凍されます。

  3. 解凍されたフォルダの確認: 解凍が完了すると、通常はZIPファイルと同じ名前のフォルダ（例: v2rayN-With-Core-v6.23）が作成され、その中にV2rayNの実行ファイルやその他の関連ファイル、そしてcoresというフォルダ（コアファイルが含まれる）が格納されています。

  4. 実行ファイルの特定: 解凍されたフォルダを開き、v2rayN.exeという名前のファイルを探します。これがV2rayNのメイン実行ファイルです。

これでV2rayNのインストール（解凍）は完了です。 特にレジストリを操作したり、システムファイルに依存したりするわけではないため、このフォルダをUSBメモリなどに入れて持ち運び、別のPCで実行することも可能です。

ステップ3：V2rayNの初回起動と基本設定

ダウンロードしたZIPファイルを解凍したら、V2rayNを初めて起動してみましょう。

  1. V2rayNの起動: 解凍したフォルダ内のv2rayN.exeをダブルクリックして実行します。

    • ユーザーアカウント制御（UAC）: ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されることがあります。「はい」をクリックして実行を許可してください。V2rayNはシステムのプロキシ設定を変更する機能などを持つため、管理者権限が必要となる場合があります。
    • .NET Runtimeの警告: もし必要な.NET Runtimeがインストールされていない場合、警告メッセージが表示されることがあります。その場合は、メッセージに従ってMicrosoftのウェブサイトから対応するバージョンの.NET Desktop Runtimeをダウンロードし、インストールしてください。インストール後に再度V2rayNを起動します。

  2. システムトレイへの格納: V2rayNは起動すると、通常はメインウィンドウではなく、Windowsの通知領域（システムトレイ、タスクバーの右側にあるアイコンが集まっている場所）にアイコンとして格納されます。

    • アイコンは紙飛行機のような形や、V2Ray/Xrayのロゴに似た形をしています。
    • アイコンが見当たらない場合は、システムトレイの隠しアイコンを表示する▲マークをクリックしてみてください。

  3. メインウィンドウの表示: システムトレイにあるV2rayNのアイコンをダブルクリックするか、右クリックして表示されるメニューから「V2rayNを表示」を選択すると、メインウィンドウが表示されます。

  4. コア設定の確認（初回のみ推奨）: メインウィンドウが表示されたら、まずコア設定を確認します。

    • メインメニューから「設定」→「V2F設定(V2ray coreの設定)」を選択します。
    • 「V2ray core path:」の項目に、解凍したフォルダ内のcores\Xray\xray.exeのようなパスが正しく設定されているか確認します。通常、With-Core版をダウンロードしていれば正しく自動検出されているはずです。
    • もしパスが空になっているか間違っている場合は、「Xrayをダウンロード」ボタンをクリックして最新のXrayコアをダウンロード・インストールするか、手動でxray.exeのパスを指定してください。Xrayコアのダウンロードにはインターネット接続が必要です。
    • その他の設定項目（ログレベルなど）は、特に問題がなければデフォルトのままで構いません。
    • 設定を確認したら、「OK」をクリックしてウィンドウを閉じます。

ステップ4：サーバー情報の追加

V2rayNを使うためには、接続先のサーバー情報をクライアントに登録する必要があります。サーバー情報の追加方法はいくつかあります。

4.1 手動でサーバーを追加する

サーバープロバイダーから、サーバーのアドレス、ポート、UUIDなどの詳細情報を個別に提供された場合、この方法で追加します。

  1. メインウィンドウの表示: システムトレイのV2rayNアイコンをダブルクリックして、メインウィンドウを表示します。
  2. サーバー追加メニュー: メインメニューから「サーバー(Server)」を選択します。

  3. プロトコルの選択: 表示されるサブメニューから、追加したいサーバーのプロトコルを選択します。代表的なプロトコルには以下のものがあります。

    • VMess追加 (Add VMess server)
    • VLESS追加 (Add VLESS server)
    • Trojan追加 (Add Trojan server)
    • Shadowsocks追加 (Add Shadowsocks server)
    • Socks5追加 (Add Socks5 server)
    • HTTP追加 (Add HTTP server)
    • Wireguard追加 (Add Wireguard server) – Wireguardは比較的新しいプロトコルで、V2rayNが対応している場合があります。

    プロバイダーから提供された情報に基づき、適切なプロトコルを選択してください。例えば、「VMessサーバー」と指定されていれば「VMess追加」を選択します。

  4. サーバー情報の入力: 選択したプロトコルに応じた設定画面が表示されます。各項目にサーバー情報を入力します。以下はVMess追加画面を例とした代表的な項目です。プロトコルによって項目名は異なりますが、基本的な考え方は同じです。

    • エイリアス(Alias): サーバーの名前です。自分で分かりやすい名前を付けます（例: My Server JP, US VPS VMess）。これは接続に影響しません。
    • アドレス(Address): サーバーのIPアドレスまたはドメイン名です（例: 192.168.1.1 または example.com）。
    • ポート(Port): サーバーが接続を待ち受けているポート番号です（例: 443, 80, xxxxx）。
    • ユーザーID(User ID / UUID): 接続を認証するための識別子です。VMessやVLESSで使われるUUID（長い文字列）またはTrojanで使われるパスワードです。
    • 追加ID(Alter ID / Level): VMessプロトコルで使用される古い設定項目です。通常は0で問題ありませんが、サーバー側で指定がある場合はその値を入力します。VLESSやTrojanではこの項目はありません。
    • 暗号化(Encryption): VMessで使用される暗号化方式です。autoで良いことが多いですが、サーバー側で指定がある場合はそれに合わせます。VLESSやTrojanはプロトコル自体が暗号化を組み込んでいるため、この項目はありません（または選択肢が限られます）。
    • トランスポート(Transport): データ転送に使用する基盤プロトコルです。重要な設定項目で、通信の安定性や検知耐性に影響します。代表的なものには以下があります。
      • tcp: 標準的なTCP接続。
      • kcp: UDPベースで、不安定なネットワークに強い。ゲームなどに向くことも。
      • ws (WebSocket): HTTP/S通信に偽装しやすく、検閲回避に有効。Webサーバーのポート（80や443）で動作させやすい。
      • http: HTTPプロトコルに偽装。
      • grpc: Googleが開発した高性能RPCフレームワークを利用。比較的新しいトランスポート。
        プロバイダーの指示に従って設定してください。ws (WebSocket)とgrpcは、さらに詳細な設定が必要な場合があります（後述）。
    • TLS (Transport Layer Security): 通信を暗号化し、HTTPS通信に偽装するために使用されます。通常、ドメイン名で接続し、ポート443を使用する場合はtlsを有効にします。これにより通信内容が暗号化され、さらに通常のウェブブラウジングのように見えるため、検閲回避に非常に有効です。
      • none: TLSを使用しない。
      • tls: TLSを使用する。有効にした場合は、さらに以下の設定が必要な場合があります。
        • サーバー名偽装(SNI): TLSハンドシェイク時にサーバーに伝えるホスト名です。サーバーのアドレスがIPアドレスの場合や、同じIPアドレスで複数のドメインをホストしているサーバーに接続する場合に必要です。通常はサーバーのドメイン名を入力します。
        • 自己署名証明書を許可(Allow insecure): サーバーが自己署名証明書を使用している場合にチェックを入れます。セキュリティリスクを高めるため、信頼できる証明書が使用されているサーバーではチェックを入れないでください。
        • ALPN: TLSで使用されるアプリケーション層プロトコルネゴシエーション。通常はhttp/1.1やh2（HTTP/2）が使われます。サーバーの指示に従って設定します。
    • WebSocket設定 (ws選択時):
      • パス(Path): WebSocket接続のエンドポイントパスです（例: /my-v2ray-path）。サーバー側の設定と一致させる必要があります。
      • ヘッダーホスト(Host): HTTPヘッダーのHostフィールドの値です。通常はサーバーのドメイン名を入力します。
    • HTTP設定 (http選択時):
      • パス(Path): HTTPリクエストパスです。
      • ヘッダー(Headers): 追加のHTTPヘッダー。
    • gRPC設定 (grpc選択時):
      • サービス名(ServiceName): gRPCサービス名です。サーバー側の設定と一致させる必要があります。

    すべての項目を入力したら、「OK」をクリックしてサーバー情報を追加します。

  5. サーバーリストへの表示: 追加されたサーバーは、V2rayNのメインウィンドウのサーバーリストに表示されます。

4.2 接続リンク（URL）からサーバーを追加する

サーバープロバイダーからvmess://...やvless://...といった形式のURLが提供された場合、この方法が最も簡単です。

  1. 接続リンクのコピー: 提供された接続リンク（URL文字列）をコピーします。クリップボードに保存しておきます。
  2. V2rayNでの操作: システムトレイのV2rayNアイコンを右クリックします。
  3. 「クリップボードからサーバーをインポート」を選択: 表示されるメニューから「URLからサーバーをインポート(Import bulk URLs from clipboard)」または「クリップボードから追加(Add from clipboard)」のような項目を選択します。
  4. サーバーの追加: V2rayNがクリップボードの内容を解析し、有効な接続リンクが見つかれば、自動的にサーバーリストに追加します。
  5. サーバーリストでの確認: メインウィンドウを開き、サーバーリストに新しいサーバーが追加されていることを確認します。エイリアスはURLに含まれる情報から自動的に設定されることが多いですが、後から編集して分かりやすい名前に変更することも可能です。

4.3 QRコードからサーバーを追加する

サーバープロバイダーがウェブページなどでQRコードを提供している場合、スマートフォンのカメラなどで読み取る手間なく、PCの画面に表示されているQRコードをV2rayNに直接読み取らせることができます。

  1. QRコードの表示: 接続したいサーバーのQRコードがPCの画面に表示されている状態にします。
  2. V2rayNでの操作: システムトレイのV2rayNアイコンを右クリックします。
  3. 「画面上のQRコードをスキャン」を選択: 表示されるメニューから「画面上のQRコードをスキャン(Scan QR code on screen)」を選択します。
  4. QRコードの読み取り: V2rayNが画面上のQRコードを自動的に探し、見つかれば解析してサーバーリストに追加します。
  5. サーバーリストでの確認: メインウィンドウを開き、サーバーリストに新しいサーバーが追加されていることを確認します。

4.4 サブスクリプション機能を利用する

複数のサーバーを頻繁に追加・更新する必要がある場合、サブスクリプション機能が非常に便利です。サーバープロバイダーからサブスクリプションURL（通常はhttps://...で始まるURL）が提供されます。

  1. サブスクリプションURLのコピー: 提供されたサブスクリプションURLをコピーします。
  2. V2rayNでの操作: メインウィンドウを開き、メニューから「サブスクリプショングループ(Subscription group)」を選択します。
  3. 「サブスクリプションを追加」を選択: サブメニューから「サブスクリプションを追加(Add subscription)」を選択します。
  4. サブスクリプション情報の入力: 新しいウィンドウが表示されます。
    • エイリアス(Alias): サブスクリプションの名前です（例: My Server Subscription）。
    • URL: コピーしたサブスクリプションURLを貼り付けます。
    • 「OK」をクリックして追加します。
  5. サブスクリプションの更新: 追加したサブスクリプションからサーバーリストを取得するには、メインメニューの「サブスクリプショングループ(Subscription group)」サブメニューから「サブスクリプションを更新(Update subscription)」を選択します。これにより、登録したサブスクリプションURLからサーバーリストがダウンロード・更新されます。
  6. サーバーリストでの確認: メインウィンドウのサーバーリストに、サブスクリプションによって追加されたサーバーが表示されます。サーバーリストが更新されると、古いサーバーが削除されたり、新しいサーバーが追加されたりします。定期的にサブスクリプションを更新することで、常に最新のサーバーリストを維持できます。V2rayNの設定で自動更新を有効にすることも可能です。

ステップ5：プロキシモードの設定

V2rayNは、システム全体のトラフィックをプロキシ経由にするか、特定のルールに基づいてトラフィックを処理するかを選択できます。主なモードは「PACモード」と「グローバルモード」です。

システムトレイのV2rayNアイコンを右クリックすると、以下のメニューが表示されます。

  • PACモード (PAC Mode): V2rayNに内蔵されたPAC（Proxy Auto-Config）ルールに基づいて、特定のドメインやIPアドレスへのアクセスのみをプロキシ経由にします。PACファイルには、通常、中国のウェブサイトなどは直接接続し、それ以外の海外のウェブサイトはプロキシ経由にする、といったルールが記述されています。これにより、国内サイトへのアクセス速度を維持しつつ、海外サイトへのアクセス制限を回避できます。これが最も一般的な使用方法です。
  • グローバルモード (Global Mode): システム全体のインターネットトラフィックをすべてプロキシ経由にします。例外なくすべての通信がプロキシサーバーを経由するため、PACモードでは回避できない一部の制限も回避できる可能性があります。ただし、国内サイトへのアクセスもプロキシ経由になるため、速度が低下したり、予期しない問題が発生したりする可能性があります。
  • プロキシをクリア (Clear Proxy): システムのプロキシ設定を無効にし、V2rayNを経由しない直接接続に戻します。インターネットに接続しない時や、プロキシが不要な時に選択します。

推奨される設定は通常「PACモード」です。 これにより、必要なトラフィックだけをプロキシ経由にし、無駄な負荷を減らすことができます。

プロキシモードの選択方法:
システムトレイのV2rayNアイコンを右クリックし、表示されるメニューから「PACモード」または「グローバルモード」を選択します。選択されたモードにはチェックマークが付きます。

ステップ6：サーバーの選択と接続の有効化

サーバー情報を追加し、プロキシモードを選択したら、いよいよ接続を開始します。

  1. サーバーリストの表示: メインウィンドウを開き、追加したサーバーのリストを表示します。
  2. 接続したいサーバーの選択: リストから、接続したいサーバーをクリックして選択します。選択されたサーバーは通常、背景色が変わります。
  3. サーバーの有効化: 選択したサーバーを右クリックし、表示されるメニューから「選択をアクティブにする(Set selected server active)」を選択します。または、メインウィンドウの上部ツールバーにある緑色の「雷」アイコン（または同様の「接続」ボタン）をクリックします。
  4. 接続状態の確認: サーバーが正常に有効化されると、システムトレイのV2rayNアイコンの色が変わったり（例: グレーからカラーへ）、メインウィンドウの左下やステータスバーに「V2rayNが実行中です(V2rayN is running)」のようなメッセージが表示されたりします。また、選択したサーバー名の横にチェックマークや✓印が表示されることが多いです。
  5. システムプロキシの設定: V2rayNが有効化されると、Windowsのシステムプロキシ設定が自動的に変更されます（PACモードまたはグローバルモードに応じて）。これにより、ウェブブラウザやその他のアプリケーションのインターネットトラフィックがV2rayNを経由するようになります。

これでインターネットへのプロキシ接続が有効になりました。

ステップ7：接続の確認とテスト

V2rayN経由での接続が正しく機能しているかを確認しましょう。

  1. IPアドレスの確認: ウェブブラウザを開き、「IPアドレス確認」や「What is my IP」といったキーワードで検索します。表示されたウェブサイトにアクセスし、自分のグローバルIPアドレスが表示されるのを確認します。

    • V2rayNを有効にする前は、普段使用しているインターネット回線のプロバイダーから割り当てられたIPアドレスが表示されるはずです。
    • V2rayNを有効にした後（かつPACモードまたはグローバルモードが適切に設定されている場合）、表示されるIPアドレスが、選択したサーバーの所在地（国や地域）のIPアドレスに変わっていれば、V2rayN経由でインターネットに接続できています。
    • IPアドレスが変わらない場合は、V2rayNが正しく起動していない、サーバー情報が間違っている、プロキシモードの設定が間違っている、Windowsのシステムプロキシ設定がブロックされている、などの問題が考えられます（トラブルシューティングを参照）。

  2. アクセス制限サイトへの接続テスト: アクセスが制限されていることが分かっているウェブサイトやサービス（例: 特定の国のニュースサイト、SNS、動画サービスなど）にアクセスしてみます。V2rayN経由でアクセスできるようになっていれば成功です。

  3. 速度テスト: プロキシ経由の通信速度は、サーバーの性能、回線状況、選択したプロトコルやトランスポートによって大きく変動します。速度テストサイト（例: Ookla Speedtest, Fast.com）を利用して、ダウンロード速度とアップロード速度を測定してみましょう。

    • 速度が遅すぎる場合や不安定な場合は、別のサーバーを試すか、サーバー設定（トランスポートやプロトコル）を見直す必要があるかもしれません。

ステップ8：詳細設定と応用

V2rayNは多くの詳細設定を提供しており、より快適かつ安全に利用するための応用が可能です。

8.1 ルーティング設定

V2rayNの強力な機能の一つがルーティング設定です。これは、特定のトラフィックをプロキシ経由にするか、直接接続にするか、ブロックするかなどを、細かいルールに基づいて決定する機能です。PACモードは基本的なルーティングルール（通常はGeoIPやGeoSiteリストに基づいたもの）を使用しますが、カスタムルールを追加することも可能です。

  1. ルーティング設定画面を開く: メインウィンドウのメニューから「設定」→「ルーティング設定(Routing settings)」を選択します。
  2. ルールグループとルールの管理: この画面では、複数のルールグループと、各グループ内の個別のルールを管理できます。ルールは上から順に評価されます。

  3. 新しいルールの追加: 「追加(Add)」ボタンをクリックして、新しいルールを作成します。

    • 備考(Remarks): ルールの説明（例: Googleを直接接続）。
    • インバウンドタグ(Inbound Tag): このルールを適用する受信トラフィックのタグ。通常は空欄でシステムプロキシトラフィックに適用。
    • ドメイン(Domains): ルールを適用するドメイン名。ワイルドカード (*.google.com)、正規表現 (regexp:.*\.google\.com$)、完全一致 (google.com) などが指定可能。
    • IPアドレス(IPs): ルールを適用するIPアドレス範囲。CIDR形式 (8.8.8.8/32) や国コード (geoip:cn) などが指定可能。
    • プロトコル(Protocols): http, tls, bittorrent など、特定のプロトコルにルールを適用。
    • ポート(Ports): 特定のポート番号や範囲 (80, 443, 1024-65535) にルールを適用。
    • ユーザー(Users): V2Rayコアの設定で定義された特定のユーザーからのトラフィックに適用（クライアントとしてはあまり使わない項目）。
    • アウトバウンドタグ(Outbound Tag): このルールにマッチしたトラフィックをどのように処理するかを指定します。
      • proxy: プロキシサーバー（現在有効なサーバー）経由で接続する。
      • direct: 直接接続する。
      • block: 接続をブロックする。
    • その他の詳細設定（Source, User agentなど）。

  4. ルールの適用: ルールを追加・編集したら、「OK」をクリックして設定を保存します。PACモードやグローバルモードを選択している場合、これらのカスタムルールが適用されます。

例えば、「特定のゲームのトラフィックだけはプロキシを経由させたくない」といった場合に、そのゲームサーバーのドメインやIPアドレスに対してアウトバウンドタグをdirectとするルールを作成するといった使い方ができます。

8.2 システムプロキシ設定

V2rayNはWindowsのシステムプロキシ設定を自動的に変更しますが、その詳細を確認したり、手動で設定したりすることも可能です。

  1. システムプロキシ設定画面を開く: メインウィンドウのメニューから「設定」→「システムプロキシ設定(System Proxy settings)」を選択します。
  2. モードとポートの確認: ここで、V2rayNがシステムプロキシとして設定しているモード（PACまたはグローバル）とローカルポート番号を確認できます。V2rayNは通常、ローカルのポート（デフォルトは10808など）でSocks5およびHTTPプロキシとして動作し、システムはこのローカルポートにトラフィックを転送します。
  3. 自動設定の確認: 「システムプロキシの自動設定(Set system proxy automatically)」にチェックが入っていることを確認します。これにより、V2rayNの起動・停止やモード変更に応じて、Windowsのプロキシ設定が自動的に切り替わります。チェックを外すと、手動でWindowsのプロキシ設定を行う必要があります。

8.3 その他の設定項目

  • プログラムの設定(Settings): V2rayN自体の動作に関する設定です。
    • 起動時の自動実行(Run at startup): Windows起動時にV2rayNを自動的に起動するかどうか。
    • 最小化して起動(Run minimized): 起動時にメインウィンドウを表示せず、システムトレイに格納するかどうか。
    • トレイアイコンのスタイル(Tray icon style): システムトレイアイコンの見た目を変更。
    • コアの自動更新(Auto update core): Xrayコアの新しいバージョンがリリースされた際に自動的に更新するかどうか。
    • サブスクリプションの自動更新間隔(Subscription auto update interval): サブスクリプションを自動更新する頻度。
  • ログ(Log): V2rayNおよびXrayコアの動作ログを確認できます。接続がうまくいかない場合など、ここでエラーメッセージを確認することがトラブルシューティングの第一歩となります。
  • ヘルステスト(Check V2ray core): Xrayコアが正常に動作するか、必要なファイルが揃っているかなどをテストできます。

ステップ9：V2rayNの停止と終了

V2rayNの利用を終える際や、一時的にプロキシを無効にしたい場合は、以下の手順で行います。

  1. プロキシ接続の無効化:

    • システムトレイのV2rayNアイコンを右クリックします。
    • メニューから「プロキシをクリア(Clear system proxy)」を選択します。これにより、Windowsのシステムプロキシ設定が解除され、直接インターネットに接続する状態に戻ります。
    • システムトレイアイコンの色が変化するなどして、プロキシが無効になったことを確認します。

  2. V2rayNアプリケーションの終了:

    • プロキシをクリアした後、システムトレイのV2rayNアイコンを右クリックします。
    • メニューから「終了(Exit)」を選択します。
    • 確認メッセージが表示されたら「はい」を選択します。

注意点: プロキシをクリアせずにV2rayNアプリケーションを強制終了したり、PCをシャットダウンしたりすると、Windowsのシステムプロキシ設定がV2rayN経由のまま残ってしまうことがあります。この場合、PC再起動時にインターネットに接続できなくなるなどの問題が発生する可能性があります。必ず「プロキシをクリア」を実行してから「終了」するように習慣づけましょう。

もしプロキシ設定が残ってしまいインターネットに接続できなくなった場合は、Windowsの「インターネットオプション」または「ネットワークとインターネット」設定を開き、「プロキシ設定」の項目を手動で「自動検出」または「プロキシサーバーを使わない」に戻す必要があります。

トラブルシューティング：よくある問題とその解決策

V2rayNの使用中によく遭遇する問題と、その解決策をいくつか紹介します。

問題1：V2rayNを起動してもインターネットに接続できない、またはIPアドレスが変わらない

  • 原因1：サーバー情報が間違っている。
    • 解決策： V2rayNのメインウィンドウを開き、アクティブになっているサーバーの設定を再度確認します。アドレス、ポート、ユーザーID (UUID/Password)、暗号化方式、プロトコル、トランスポート、TLS設定などがプロバイダーから提供された情報と完全に一致しているか確認します。特に、手動で入力した場合は入力ミスがないか注意深く確認してください。
  • 原因2：サーバーがオフラインになっている、またはブロックされている。
    • 解決策： 別のサーバー情報を持っている場合は、別のサーバーを試してみてください。サーバープロバイダーにサーバーの状態について問い合わせることも有効です。サーバーがブロックされている可能性もあります。
  • 原因3：V2rayNが正しくプロキシを設定できていない。
    • 解決策： V2rayNのシステムトレイアイコンを右クリックし、目的のプロキシモード（PACまたはグローバル）にチェックが入っているか確認します。一度「プロキシをクリア」を選択し、再度目的のモードを選択し直してみてください。また、WindowsのファイアウォールやセキュリティソフトがV2rayNによるシステムプロキシ設定の変更をブロックしていないか確認してください。
  • 原因4：Xrayコアが正常に動作していない。
    • 解決策： メインウィンドウのメニューから「設定」→「V2F設定(V2ray coreの設定)」を開き、Xrayコアのパスが正しいか確認します。必要であれば「Xrayをダウンロード」ボタンで最新コアを再ダウンロードします。メインウィンドウのログ画面で、Xrayコアの起動時にエラーが表示されていないか確認します。
  • 原因5：.NET Runtimeが不足している。
    • 解決策： V2rayNの起動時にエラーが表示された場合は、Microsoftの公式ウェブサイトから最新の.NET Desktop Runtimeをダウンロードしてインストールしてください。

問題2：接続はできるが速度が非常に遅い、または接続が不安定

  • 原因1：サーバー側の問題。
    • 解決策： サーバーの負荷が高い、帯域幅が不足している、サーバーの回線状況が悪い、などの可能性があります。別のサーバーを試してみてください。プロバイダーに問い合わせることも検討します。
  • 原因2：ネットワーク環境の問題。
    • 解決策： 自分のインターネット回線自体が混雑していたり、不安定だったりしないか確認します。V2rayNを使わずに直接インターネットに接続した場合の速度や安定性と比較してみてください。
  • 原因3：プロトコルやトランスポートの選択が適切でない。
    • 解決策： 特定のネットワーク環境では、特定のプロトコルやトランスポート（例: WebSocket, gRPC, mKCP）がより安定したり高速になったりすることがあります。サーバープロバイダーが推奨する設定がある場合はそれに従います。手動でトランスポートやTLS設定を変更して、速度や安定性が改善するか試してみてください。例えば、不安定な回線ではTCPよりmKCPが、検閲が厳しい環境ではTLS+WebSocket/gRPCが有効な場合があります。
  • 原因4：ルーティング設定の問題（PACモードの場合）。
    • 解決策： PACモードを使用している場合、PACファイルが古いか不適切で、本来プロキシすべきでないトラフィックをプロキシしようとしている、またはその逆の可能性があります。V2rayNにはPACファイルの更新機能があります。メインウィンドウのメニューから「サブスクリプショングループ」→「Update subscriptions」を選んでサーバーリストと一緒にPACファイルを更新するか、「PAC」メニューから「Update PAC from Github」などを試してみてください。カスタムルールを追加している場合は、そのルールが意図せず速度低下を引き起こしていないか見直します。

問題3：V2rayNのメインウィンドウが表示されない、またはシステムトレイアイコンがない

  • 原因1：V2rayNがバックグラウンドで実行されている。
    • 解決策： V2rayNは起動時に自動的にシステムトレイに格納される設定になっていることが多いです。タスクバーの右端にある通知領域（システムトレイ）を確認します。隠しアイコンになっている可能性があるので、▲マークをクリックして隠れているアイコンも確認します。アイコンが見つかれば、ダブルクリックするか右クリックメニューから「V2rayNを表示」を選択します。
  • 原因2：V2rayNが正しく起動できなかった。
    • 解決策： タスクマネージャー（Ctrl+Shift+Escで起動）を開き、「プロセス」タブでv2rayN.exeが実行されているか確認します。もし実行されていない場合は、再度v2rayN.exeをダブルクリックして起動を試みます。起動時にエラーメッセージが表示されないか注意して見てください。.NET Runtimeの問題や、ファイルの破損の可能性があります。
  • 原因3：Windowsのどこかのエラーでアイコンが表示されない。
    • 解決策： PCを再起動してみてください。

問題4：特定のアプリケーションでプロキシが効かない

  • 原因1：アプリケーションがシステムのプロキシ設定を使用しない。
    • 解決策： 一部のアプリケーション（特にオンラインゲームクライアントや特定のダウンロードソフトなど）は、Windowsのシステムプロキシ設定を無視し、独自のネットワーク設定を使用する場合があります。そのアプリケーション自体の設定画面にプロキシ設定の項目がないか確認し、V2rayNが使用しているローカルプロキシ（通常Socks5/HTTP、ポート10808など）を手動で設定する必要があるかもしれません。V2rayNのシステムプロキシ設定画面で、ローカルリスニングポートを確認できます。
  • 原因2：ルーティング設定でそのアプリケーションの通信がプロキシされないように設定されている。
    • 解決策： PACモードを使用している場合、そのアプリケーションがアクセスするドメインやIPアドレスがPACリストに含まれていないか、またはカスタムルールでdirectに設定されていないか確認します。必要であればグローバルモードを試してみてください。グローバルモードで問題が解決する場合は、ルーティング設定が原因である可能性が高いです。
  • 原因3：アプリケーションが対応していないプロトコルを使用している。
    • 解決策： 非常にまれですが、アプリケーションがプロキシ経由での特定のプロトコル（例: UDP）通信に対応していない場合があります。V2Ray/XrayはUDPプロキシも可能ですが、アプリケーション側が対応している必要があります。

問題5：サブスクリプションが更新できない

  • 原因1：サブスクリプションURLが間違っている、または期限切れ。
    • 解決策： プロバイダーから提供されたサブスクリプションURLが正しいか、有効期限が切れていないか確認します。
  • 原因2：サブスクリプションURLへのアクセス自体がブロックされている。
    • 解決策： サブスクリプションURLへのアクセスもインターネット経由で行われるため、現在のネットワーク環境（V2rayNを経由する前）でそのURLにアクセスが制限されている可能性があります。この場合は、まず手動で設定したサーバーなどでV2rayN経由で接続を確立し、その状態でサブスクリプションの更新を試みてください。または、PCではなくスマートフォンなどでサブスクリプションURLにアクセスできるか試して、URL自体に問題がないか確認します。

ログファイル (v2rayN.log や error.log など、V2rayNのインストールフォルダ内やサブフォルダに生成されることが多い) を確認することも、問題解決の重要な手がかりとなります。エラーメッセージがあれば、それを基に検索したり、プロバイダーに問い合わせたりできます。

まとめ：V2rayNを使いこなすために

このガイドでは、V2rayNのダウンロードから、サーバーの追加、プロキシモードの選択、接続の確立、そして基本的なトラブルシューティングまでを網羅的に解説しました。V2rayNは、単なるプロキシ/VPNクライアントではなく、多機能なV2Ray/XrayコアをGUIで簡単に操作するための強力なツールです。

V2rayNを使いこなすことで、インターネット上の制限を回避し、より自由に情報にアクセスできるようになります。また、通信の暗号化によってプライバシーとセキュリティを向上させることも可能です。

重要なポイントを再度強調します:

  • サーバー情報が必須: V2rayN単体ではインターネット接続はできません。信頼できるサーバー情報（無料または有料のサービス）が必要です。
  • 公式ソースからダウンロード: セキュリティのため、必ずV2rayNの公式GitHubリリースページからダウンロードしてください。
  • プロトコルとトランスポートの理解: サーバープロバイダーから提供されるプロトコル、トランスポート、TLS設定などの情報を正確に理解し、正しくV2rayNに入力することが安定した接続のために不可欠です。
  • PACモードとグローバルモードの使い分け: ほとんどの場合、国内サイトへの影響を抑えるPACモードが推奨されます。
  • トラブルシューティングの基本: 接続できない場合は、サーバー情報の確認、プロキシモード、ログファイルの確認から始めましょう。

V2rayNは高度な設定が可能ですが、このガイドで解説した基本的な手順を踏まえれば、誰でも比較的容易に利用を開始できます。より詳細な設定や特定のプロトコルに関する掘り下げは、V2Ray/Xrayの公式ドキュメントやコミュニティのリソースを参照することをお勧めします。

安全で自由なインターネットライフのために、V2rayNを賢く活用してください。ただし、利用にあたっては現地の法律やプロバイダーの利用規約を遵守し、責任ある方法で使用することを心がけてください。

これで、V2rayNのダウンロードから接続までの完全ガイドは終了です。この情報が、あなたのV2rayN利用の一助となれば幸いです。

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