初心者向け keep o c ガイド:分かりやすい使い方

初心者向け Google Keep ガイド:Chromeで賢くメモを取る方法

デジタル時代において、私たちの周りには情報があふれています。ふと思いついたアイデア、やらなければならないタスク、気になったウェブサイト、後で読み返したい情報など、頭の中だけで整理するのは至難の業です。そんなとき、頼りになるのがデジタルメモツールです。数あるツールの中でも、Google Keepは「シンプルで使いやすいのに高機能」というバランスの良さから、多くの人に愛用されています。特に、ウェブブラウザであるChromeと組み合わせることで、その利便性はさらに向上します。

「でも、デジタルツールは苦手…」「新しいアプリを覚えるのは面倒…」そう思っている初心者の方もご安心ください。Google Keepは、非常に直感的な操作で使い始めることができます。この記事では、Google Keepを全く使ったことがない方でも、すぐにメモを取り始め、さらに便利な機能を使って情報を整理・活用できるようになるための、網羅的かつ丁寧なガイドを提供します。特に、Chromeブラウザ上での利用方法に焦点を当てて、ウェブ版と拡張機能の使い方を詳しく解説します。

さあ、Google Keepを使って、あなたのデジタルライフをもっと快適に、もっと整理されたものにしましょう。

この記事で学べること

  • Google Keepの基本的なインターフェースと操作方法
  • テキストメモやリストメモの作成、編集
  • メモの色分け、固定、アーカイブ、削除といった整理術
  • ラベル、リマインダー、共同編集などの便利な機能
  • 画像、描画、音声メモの活用方法
  • ChromeブラウザでのGoogle Keep拡張機能の使い方
  • ウェブページ情報の効率的な保存方法
  • Google Keepを使いこなすためのヒントとコツ

1. Google Keepとは? なぜ初心者におすすめなの?

Google Keepの概要

Google Keepは、Googleが提供する無料のメモアプリケーションです。パソコンのウェブブラウザ、スマートフォン(Android、iOS)のアプリ、そしてChromeブラウザの拡張機能として利用できます。シンプルで視覚的なインターフェースが特徴で、付箋のような感覚でアイデアや情報を素早く記録できます。

主な機能としては、テキストメモ、リスト(チェックリスト)メモ、画像メモ、描画メモ、音声メモの作成、ラベルによる分類、色分け、リマインダー設定、共同編集、Googleドキュメントへのコピーなどがあります。

なぜGoogle Keepが初心者におすすめなのか

  1. シンプルで直感的: 複雑な設定や操作はほとんど必要ありません。画面を見れば、どこで何ができるかが直感的に理解できます。まさにデジタル版の付箋のように、気軽にメモを作成できます。
  2. 無料で利用可能: Googleアカウントを持っていれば、追加料金なしで基本的な機能を全て利用できます。
  3. デバイス間で自動同期: インターネットに接続されていれば、パソコンで作成したメモがすぐにスマートフォンのアプリに表示されるなど、異なるデバイス間でメモが自動的に同期されます。これにより、「あの情報、どこにメモしたっけ?」と迷うことがなくなります。
  4. 多機能ながら使い分けやすい: テキストメモだけでなく、やることリスト、アイデアをまとめた付箋、ウェブサイトのクリップ、写真付きのメモなど、様々な形式の情報を一元管理できます。必要に応じて機能を選んで使えるため、最初から全てを使いこなす必要はありません。
  5. Googleサービスとの連携: GmailやGoogleドキュメント、Googleカレンダーといった他のGoogleサービスとスムーズに連携できるため、普段からGoogleサービスを使っている方には特におすすめです。

これらの理由から、Google Keepは「デジタルメモを使ってみたいけど、何から始めれば良いか分からない」という初心者の方にとって、最適なツールの1つと言えるでしょう。

2. Google Keepの基本的な使い方をマスターしよう

まずは、Google Keepの最も基本的な使い方を学びましょう。ここでは、主にウェブブラウザ版(keep.google.com)の画面を例に説明しますが、基本的な操作や概念はChrome拡張機能やモバイルアプリでも共通です。

Google Keepへのアクセス方法

Chromeブラウザを使ってGoogle Keepにアクセスする方法はいくつかあります。

  1. ウェブ版: Chromeのアドレスバーに keep.google.com と入力してアクセスするのが最も一般的です。Googleアカウントにログインしていれば、すぐに自分のメモ一覧が表示されます。
  2. Googleアプリランチャー: Chromeブラウザの新しいタブを開いたときに表示されるGoogleの検索バーの右側にある、点のアイコン(Googleアプリ)をクリックし、表示されるアイコンの中から「Keep」を探してクリックします。
  3. Chrome拡張機能: 後述しますが、ChromeウェブストアからGoogle Keep拡張機能をインストールすると、ブラウザのツールバーにアイコンが表示され、クリック一つでメモを作成したり、ウェブページを保存したりできるようになります。

この記事では、主にウェブ版 keep.google.com の画面を基に説明を進めます。

インターフェースの概要説明

keep.google.com にアクセスすると、以下のような画面が表示されます。

  • 画面上部:
    • 検索バー: メモの中から特定のキーワードを検索するためのエリアです。種類やラベルなどで絞り込むこともできます。
    • 検索アイコン、新規リストアイコン、新規描画アイコン、新規画像アイコン、新規音声アイコン: 検索バーの右側にあり、素早く特定の種類のメモを作成するためのショートカットアイコンです。(最近のUI変更で、この位置にアイコンが直接表示されず、「メモを作成…」の中に集約されている場合もあります)
    • 設定アイコン(歯車): 設定メニューを開きます。
    • 表示切替アイコン(リスト表示/グリッド表示): メモ一覧の表示形式を切り替えます。デフォルトはグリッド表示(付箋を貼り付けたような配置)です。
    • Googleアカウントアイコン: 現在ログインしているアカウント情報が表示されます。
  • 画面左側(サイドバー):
    • メモ: 現在アクティブなメモ(アーカイブされていないメモ)の一覧を表示します。通常、これがメイン画面です。
    • リマインダー: リマインダーが設定されているメモの一覧を表示します。
    • ラベル: 作成したラベルの一覧が表示されます。特定のラベルをクリックすると、そのラベルが付いたメモだけを表示できます。
    • ラベルを編集: 新しいラベルを作成したり、既存のラベルの名前を変更したり削除したりできます。
    • アーカイブ: アーカイブしたメモの一覧を表示します。
    • ゴミ箱: 削除したメモの一覧が表示されます。
  • 画面中央:
    • 「メモを作成…」エリア: 新しいメモを作成するための入力エリアです。ここをクリックすると、メモ作成用のインターフェースが開きます。
    • メモ一覧: 作成済みのメモが一覧表示されるメインエリアです。デフォルトでは作成日時の新しい順に表示されますが、固定したメモは常に上部に表示されます。

新しいメモの作成

Google Keepで最も基本的な操作は、新しいメモを作成することです。主に「テキストメモ」と「リストメモ」の2種類を使い分けることが多いでしょう。

  • テキストメモの作成

    1. 画面中央の「メモを作成…」と表示されているエリアをクリックします。
    2. メモ作成用の小さなウィンドウが開きます。上部に「タイトル」欄、その下に「メモ」欄があります。
    3. 「タイトル」にはメモの簡単な見出しを、「メモ」には本文を入力します。タイトルは必須ではありませんが、入力しておくと後で分かりやすくなります。
    4. 入力が完了したら、ウィンドウの外側をクリックするか、下部に表示される「閉じる」ボタンをクリックします。
    5. これで新しいメモが作成され、メモ一覧に追加されます。
  • リストメモ(チェックリスト)の作成
    「やることリスト」や「買い物リスト」など、チェックボックス付きのリストを作成したい場合に便利です。

    1. 画面中央の「メモを作成…」エリアにカーソルを合わせると、右側にいくつかのアイコンが表示されます。(または「メモを作成…」をクリックした後に、メモ編集ウィンドウの下部に表示されるオプションメニューから)
    2. チェックボックスのようなアイコン(「新しいリストを作成」)をクリックします。
    3. リスト形式のメモ作成ウィンドウが開きます。上部にタイトル、その下にリスト項目を入力する欄が表示されます。
    4. 「リストの項目」と表示されている場所に最初の項目を入力します。
    5. Enterキーを押すと、新しい項目入力欄が自動的に追加されます。必要なだけ項目を入力してください。
    6. 入力が完了したら、ウィンドウの外側をクリックするか、「閉じる」ボタンをクリックします。
    7. リスト形式のメモが作成され、メモ一覧に追加されます。各項目の左側にはチェックボックスが表示されます。

メモの編集

作成したメモの内容を後から変更したり、情報を追加したりすることも簡単です。

  1. 編集したいメモをクリックします。
  2. メモ編集ウィンドウが開きます。
  3. タイトルや本文、リスト項目を自由に変更・追記します。
  4. リスト形式のメモでは、以下の操作が可能です。

    • 項目の追加: 最後の項目の入力欄でEnterキーを押すか、既存の項目の下の「リストの項目」をクリックします。
    • 項目の削除: 削除したい項目の右側に表示される「×」アイコンをクリックします。
    • 項目の並べ替え: 項目の左側にカーソルを合わせると表示される点々(グリッパー)をドラッグ&ドロップすることで、項目の順番を自由に変更できます。
    • 項目のインデント: 項目を選択してTabキーを押すと、その項目が一段階下がります(サブ項目になります)。Shift+Tabで元に戻せます。
    • 完了した項目のチェック: 完了した項目の左側のチェックボックスをクリックすると、その項目が下部に移動し、チェックマークが付きます。
  5. 編集が完了したら、ウィンドウの外側をクリックするか、「閉じる」ボタンをクリックします。

メモの色分け

Google Keepでは、メモに色を付けて視覚的に区別することができます。例えば、仕事関連は青、プライベートは緑、緊急度の高いものは赤、といったようにルールを決めて使うと、メモ一覧を見ただけで内容を素早く把握できるようになります。

  1. 色を付けたいメモをクリックして開くか、メモ一覧画面でそのメモにカーソルを合わせます。
  2. メモ編集ウィンドウ、またはメモの右下(カーソルを合わせたとき)に表示されるアイコン群の中から、パレットのようなアイコン(「背景オプション」)をクリックします。
  3. 色の選択肢が表示されます。好きな色を選んでクリックします。
  4. メモの背景色が変更されます。

メモの固定(ピン留め)

重要度の高いメモや、頻繁に見返すメモは、常にメモ一覧の最上部に表示させておくと便利です。この機能は「固定(ピン留め)」と呼ばれます。

  1. 固定したいメモをクリックして開くか、メモ一覧画面でそのメモにカーソルを合わせます。
  2. メモ編集ウィンドウの右上、またはメモの右上(カーソルを合わせたとき)に表示される画鋲のようなアイコン(「メモを固定」)をクリックします。
  3. 画鋲アイコンが青色(または塗りつぶされた状態)になり、メモがメモ一覧の最上部、「固定されたメモ」というセクションに表示されるようになります。

固定を解除したい場合は、再度同じ画鋲アイコンをクリックします。

メモのアーカイブ

完了したタスクリストや、一時的に必要なくなったメモは、削除するのではなく「アーカイブ」しておくのがおすすめです。アーカイブされたメモはメモ一覧から消え、サイドバーの「アーカイブ」に移動します。これにより、メモ一覧画面をすっきり整理できます。必要なときにはいつでもアーカイブから取り出すことが可能です。

  1. アーカイブしたいメモをクリックして開くか、メモ一覧画面でそのメモにカーソルを合わせます。
  2. メモ編集ウィンドウの下部、またはメモの右下(カーソルを合わせたとき)に表示される箱のようなアイコン(「アーカイブ」)をクリックします。
  3. メモがメモ一覧から消え、アーカイブに移動します。

アーカイブしたメモを見るには、サイドバーの「アーカイブ」をクリックします。アーカイブからメモを戻したい場合は、アーカイブ画面でそのメモにカーソルを合わせ、アーカイブアイコン(箱のアイコン)をクリックします(アイコンが解除の状態になります)。

メモの削除とゴミ箱からの復元

メモが全く不要になった場合は、削除することができます。削除されたメモはすぐに消えるわけではなく、「ゴミ箱」に移動します。ゴミ箱に入ったメモは、7日後には完全に削除されます。7日以内であれば、ゴミ箱から元の場所に戻すことも可能です。

  1. 削除したいメモをクリックして開くか、メモ一覧画面でそのメモにカーソルを合わせます。
  2. メモ編集ウィンドウの下部、またはメモの右下(カーソルを合わせたとき)に表示される縦に3つ点が並んだアイコン(「その他のオプション」)をクリックします。
  3. 表示されるメニューの中から「メモを削除」を選択します。
  4. メモがメモ一覧から消え、ゴミ箱に移動します。

ゴミ箱に入ったメモを見るには、サイドバーの「ゴミ箱」をクリックします。

ゴミ箱からメモを戻したい場合:
1. サイドバーの「ゴミ箱」をクリックします。
2. 戻したいメモにカーソルを合わせると表示される「その他のオプション」アイコンをクリックします。
3. メニューから「ゴミ箱から復元」を選択します。
4. メモが元の場所(通常は「メモ」一覧)に戻ります。

ゴミ箱に入っているメモを完全に削除したい場合:
1. サイドバーの「ゴミ箱」をクリックします。
2. 削除したいメモにカーソルを合わせると表示される「その他のオプション」アイコンをクリックします。
3. メニューから「完全に削除」を選択します。この操作は元に戻せませんので注意してください。
4. ゴミ箱に入っている全てのメモをまとめて完全に削除したい場合は、ゴミ箱画面の上部に表示される「ゴミ箱を空にする」をクリックします。これも元に戻せない操作です。

3. さらに便利な使い方をマスターしよう

Google Keepの基本操作に慣れてきたら、さらに便利な機能を使って、メモの整理や活用を効率化しましょう。

ラベルの活用(メモの分類とフィルタリング)

ラベルは、メモをテーマやカテゴリごとに分類するための強力なツールです。Gmailのラベルやブログのタグのようなものと考えてください。ラベルを付けることで、後から特定のテーマに関するメモだけを素早く探し出すことができます。

  • ラベルとは?
    ラベルは、メモに付けることができるキーワードやカテゴリ名です。一つのメモに複数のラベルを付けることも可能です。例えば、「仕事」というラベルと「企画」というラベルを同時に付けることができます。

  • ラベルを作成する方法
    ラベルを作成する方法はいくつかあります。

    1. サイドバーから作成:
      • サイドバーの「ラベルを編集」をクリックします。
      • 「新しいラベルを作成」という入力欄が表示されます。
      • 作成したいラベル名(例:「アイデア」「買い物」「読みたい本」など)を入力し、Enterキーを押すか、右側のチェックマークをクリックします。
      • 作成したラベルがサイドバーの「ラベル」セクションに表示されます。
    2. メモ編集画面から作成:
      • ラベルを付けたいメモをクリックして開きます。
      • メモ編集ウィンドウの下部に表示される「その他のオプション」(縦に3つ点が並んだアイコン)をクリックします。
      • 表示されるメニューの中から「ラベルを追加」を選択します。
      • ラベルの入力欄が表示されます。新しいラベル名を入力し、Enterキーを押します。既存のラベル名を入力すると、そのラベルをメモに付けることができます。
  • メモにラベルを付ける方法

    1. メモ編集画面から:
      • ラベルを付けたいメモをクリックして開きます。
      • メモ編集ウィンドウの下部の「その他のオプション」アイコンをクリックします。
      • 「ラベルを追加」を選択します。
      • 既存のラベルの一覧が表示されるので、付けたいラベルの横のチェックボックスをクリックしてチェックを入れます。新しいラベルを付けたい場合は、入力欄にラベル名を入力し、Enterキーを押します。
    2. メモ一覧画面から(ドラッグ&ドロップ):
      • サイドバーにラベルが表示されている状態で、ラベルを付けたいメモをサイドバーの目的のラベルの上にドラッグ&ドロップします。これは複数のメモにまとめて同じラベルを付けたい場合に便利です。
    3. メモ一覧画面から(右クリックメニュー):
      • ラベルを付けたいメモの上で右クリックします。
      • 表示されるメニューから「ラベルを変更」を選択します。
      • 既存のラベル一覧が表示されるので、付けたいラベルのチェックボックスをオンにします。新しいラベルを作成して付けることも可能です。
  • ラベルを使ってメモを絞り込み表示する
    特定のラベルが付いたメモだけを見たい場合は、サイドバーの「ラベル」セクションにある、見たいラベル名をクリックします。すると、画面中央にはそのラベルが付いたメモだけが表示されます。他のラベルや「メモ」に戻りたい場合は、サイドバーのそれぞれの項目をクリックします。

リマインダー機能

Google Keepのリマインダー機能を使えば、設定した日時や場所でメモの通知を受け取ることができます。「〇日までにやるタスク」「〇時に〇〇に電話する」「スーパーに着いたら買い物リストを見る」といったように、忘れてはいけないことをGoogle Keepに覚えておいてもらえます。

  • リマインダーを設定する方法

    1. リマインダーを設定したいメモをクリックして開きます。
    2. メモ編集ウィンドウの下部に表示される時計のようなアイコン(「リマインダーを追加」)をクリックします。
    3. リマインダーの設定メニューが表示されます。
    4. 日時指定リマインダー:
      • 「今後表示する」セクションに表示される候補(例:「今日の夕方」「明日の朝」「来週」など)から選択するか、「日付と時間を選択」をクリックして、特定の日付と時間を細かく設定します。
      • 「日付と時間を選択」を選んだ場合、カレンダーと時間選択ダイヤルが表示されるので、希望の日時を設定し、「完了」をクリックします。
      • 特定の曜日や時間を繰り返し設定したい場合は、「繰り返す」をクリックして、日単位、週単位、月単位、年単位などの繰り返し設定が可能です。
    5. 場所指定リマインダー:
      • 「場所を選択」をクリックします。
      • 場所の入力欄が表示されるので、場所の名前(例:「自宅」「会社」「〇〇スーパー」など)を入力します。Googleマップと連携しており、候補が表示されるので正確な場所を選択します。
      • 場所を選択したら「完了」をクリックします。場所指定リマインダーはスマートフォンの位置情報機能を利用するため、スマートフォンのGoogle Keepアプリと位置情報サービスを有効にしておく必要があります。 Chromeブラウザ版では設定はできますが、通知を受け取るにはスマートフォンが必要です。
  • リマインダーの通知
    設定した日時や場所になると、Google Keepの通知が表示されます。Chromeブラウザ版では、ブラウザの通知として表示されます(ブラウザの通知設定を有効にしておく必要があります)。スマートフォンのGoogle Keepアプリでも通知が届きます。

  • 設定したリマインダーを確認する
    サイドバーの「リマインダー」をクリックすると、リマインダーが設定されているメモの一覧が表示されます。

  • リマインダーを削除/変更する
    リマインダーが設定されているメモを開くと、メモの下にリマインダーの詳細(日時や場所)が表示されています。それをクリックすると、設定内容を変更したり、リマインダーを削除したりできます。

共同編集(他のユーザーとメモを共有)

Google Keepの共同編集機能を使えば、家族や友人、同僚など、他のGoogleユーザーとメモを共有し、一緒にメモを作成したり編集したりすることができます。「共有の買い物リスト」「旅行のしおり」「プロジェクトのアイデア出し」など、複数人で情報を共有・更新したい場合に非常に便利です。

  • 共同編集者を追加する方法

    1. 共同編集したいメモをクリックして開きます。
    2. メモ編集ウィンドウの下部に表示されるユーザーアイコン(人型のアイコン、カーソルを合わせると「共同編集者」と表示)をクリックします。
    3. 「共同編集者を追加」ウィンドウが表示されます。
    4. 共同編集者として招待したい相手のGoogleアカウントのメールアドレスを入力します。複数の人を追加する場合は、続けてメールアドレスを入力します。
    5. 入力が完了したら「保存」をクリックします。
    6. 相手のGoogle Keepに、共有されたメモが表示されるようになります。
  • 共同編集されたメモの見分け方
    共有されたメモには、メモの下部に共同編集者のGoogleアカウントアイコンが表示されます。

  • 共同編集者ができること
    共同編集者は、そのメモに対してほぼ全ての操作が可能です。

    • メモの内容(テキスト、リスト項目、画像など)の編集、追加、削除。
    • ラベルの追加、削除。
    • 色分けの変更。
    • リマインダーの設定、変更、削除。(ただし、リマインダーの通知は設定したユーザー自身に届きます)
    • チェックリスト項目のチェック/チェック解除。
    • ただし、メモの所有者のみができる操作もあります(例:共同編集者の追加/削除)。
  • 共有を解除する方法
    共同編集を終了したい場合は、メモの所有者が共同編集者を削除する必要があります。

    1. 共有を解除したいメモをクリックして開きます。
    2. メモの下部に表示されている共同編集者のアイコンをクリックします。
    3. 「共同編集者を追加」ウィンドウが表示されます。
    4. 削除したい共同編集者の名前の横に表示される「×」アイコンをクリックします。
    5. 「保存」をクリックします。
    6. その共同編集者のGoogle Keepから、そのメモが消えます。

画像や描画の追加

Google Keepはテキストだけでなく、画像や手描きの絵もメモに追加できます。

  • 画像を追加する方法

    1. 画像を追加したいメモをクリックして開くか、新しいメモを作成する際に「新規画像メモ」アイコンをクリックします。
    2. メモ編集ウィンドウの下部、または「メモを作成…」エリアにカーソルを合わせたときに表示される画像アイコン(山の絵のようなアイコン)をクリックします。
    3. ファイル選択ウィンドウが表示されるので、追加したい画像ファイル(JPEG, PNGなど)を選択し、「開く」をクリックします。
    4. 画像がメモの上部に表示されます。必要に応じてタイトルやテキストを追加します。
  • 描画を追加する方法

    1. 描画を追加したいメモをクリックして開くか、新しいメモを作成する際に「新規描画メモ」アイコンをクリックします。
    2. メモ編集ウィンドウの下部、または「メモを作成…」エリアにカーソルを合わせたときに表示される描画アイコン(ペンの絵のようなアイコン)をクリックします。
    3. 描画ツールが開きます。ペン、マーカー、蛍光ペン、消しゴム、定規などのツールを使って自由に絵や図を描くことができます。色の変更や、描画ツールの太さの調整も可能です。
    4. 描画が完了したら、左上の戻る矢印をクリックします。
    5. 描画が画像としてメモの上部に表示されます。
  • 画像内のテキストを抽出する(OCR)
    画像に含まれる文字をテキストとして抽出する機能もあります。

    1. テキストが含まれている画像付きのメモを開きます。
    2. 画像の下部、またはメモ編集ウィンドウの下部に表示される「その他のオプション」アイコンをクリックします。
    3. 表示されるメニューの中から「画像のテキストを抽出」を選択します。
    4. 画像内のテキストが認識され、メモの本文として追加されます。認識精度は画像の鮮明さや文字の種類によります。

音声メモ(テキスト化)

Chromeブラウザ版では直接音声を入力する機能は標準では見当たりませんが、スマートフォンのGoogle Keepアプリでは音声メモを作成でき、それが自動的にテキスト化されてKeepに保存されます。ウェブ版やChrome拡張機能を使っている場合、スマートフォンで作成した音声メモが同期されて表示されます。

音声メモには、録音された音声ファイルと、それをテキスト化した両方が含まれます。後から音声を聞き直したり、テキストとしてコピー&ペーストしたりできます。

メモからGoogleドキュメントへのコピー

Google Keepで作成したメモを、より詳細な文書として整形したり、他の人と共有して編集したりしたい場合、メモの内容をGoogleドキュメントに簡単にコピーできます。

  1. Googleドキュメントにコピーしたいメモをクリックして開きます。
  2. メモ編集ウィンドウの下部に表示される「その他のオプション」アイコンをクリックします。
  3. 表示されるメニューの中から「Googleドキュメントにコピー」を選択します。
  4. 新しいタブでGoogleドキュメントが開き、そのメモの内容がコピーされています。メモのタイトルはドキュメントのタイトルに、本文はドキュメントの本文になります。

4. Chromeでの利用に特化した機能

Google Keepはウェブ版でも十分に便利ですが、Chromeブラウザの拡張機能を使うことで、さらに効率的に情報をキャプチャできるようになります。

Google Keep Chrome拡張機能のインストール

Chrome拡張機能を使えば、Chromeブラウザから離れることなく、素早くGoogle Keepの機能にアクセスできます。

  1. Chromeブラウザを開きます。
  2. Chromeウェブストアにアクセスします。(アドレスバーに chrome.google.com/webstore と入力するか、「Chromeウェブストア」と検索します)
  3. Chromeウェブストアの検索バーで「Google Keep」と検索します。
  4. 検索結果の中から「Google Keep Chrome Extension」を見つけます。提供元が「Google」であることを確認してください。
  5. 拡張機能のページを開き、「Chromeに追加」ボタンをクリックします。
  6. 確認のメッセージが表示されるので、「拡張機能を追加」をクリックします。
  7. インストールが完了すると、Chromeブラウザのツールバー(アドレスバーの右側)にGoogle Keepのアイコン(電球の形)が表示されます。

これで、Chromeブラウザを使っているときに、いつでもKeepにアクセスできるようになりました。

ウェブページの保存

Chrome拡張機能の最も便利な機能の一つが、見ているウェブページを素早くKeepメモとして保存できることです。気になった記事や、後で読みたい情報、参照したいページなどを簡単にクリップできます。

  1. Chromeブラウザで、保存したいウェブページを開きます。
  2. ツールバーにあるGoogle Keep拡張機能のアイコン(電球の形)をクリックします。
  3. 小さなウィンドウが表示されます。
  4. ウィンドウの上部に、ウェブページのタイトルとURLが自動的に入力されています。
  5. 「メモを入力」という欄に、そのウェブページに関するメモ(例:「後で読む」「〇〇の参考に」「〇〇さんにおすすめ」など)を自由に入力します。
  6. 必要に応じて、ラベルや共同編集者の追加、リマインダーの設定などもこのウィンドウ内で行えます。
  7. 入力が完了したら、ウィンドウの下部にある「完了」をクリックします。
  8. これで、ウェブページのタイトル、URL、そして入力したメモがセットになったKeepメモが作成され、あなたのGoogle Keepに追加されます。

この機能を使えば、「後で読もう」と思ってタブを開きっぱなしにしておく必要がなくなります。Keepに保存しておけば、いつでも簡単に参照できます。

ウェブページ内の特定のテキストを選択して保存

さらに、ウェブページ全体ではなく、ページ内の特定のテキスト部分だけを引用してメモを作成することも可能です。

  1. Chromeブラウザでウェブページを開きます。
  2. メモとして保存したいテキスト部分をマウスでドラッグして選択します。
  3. 選択したテキストの上で右クリックします。
  4. 表示されるコンテキストメニューの中から「Google Keepに保存」を選択します。
  5. Google Keepの拡張機能ウィンドウが表示され、選択したテキストがメモの本文に自動的に入力されています。ウェブページのタイトルとURLも追加されています。
  6. 必要に応じてタイトルを編集したり、メモを追加したり、ラベルを付けたりして、「完了」をクリックします。

これにより、ウェブページの中から特に重要だと思った部分だけを抜き出して、効率的にメモに残すことができます。

ChromeOSでのGoogle Keepアプリ

もしあなたがChromebookを使っている場合、Google Keepはウェブ版だけでなく、ChromeOSアプリとしても提供されています。ChromeOSアプリ版は、ウェブ版とほぼ同じ機能を提供しますが、OSとの統合がよりスムーズであったり、オフライン機能の一部が利用可能であったりする場合があります(オフライン機能の詳細はバージョンによります)。ChromeOSユーザーであれば、アプリ版の利用も検討すると良いでしょう。基本操作はウェブ版と共通です。

5. Google Keepを使いこなすヒントとコツ

Google Keepの基本機能とChrome連携をマスターしたら、さらに効率よく使いこなすためのヒントをいくつかご紹介します。

  • 整理術:色分けとラベルを組み合わせて使う
    色分けは視覚的な分類、ラベルは意味的な分類として使い分けると効果的です。

    • 例1: 色で緊急度(赤:最優先、黄:今日中、青:今週中など)、ラベルでプロジェクト名(例:企画A、会議B、個人タスクなど)を分類する。
    • 例2: 色でメモの種類(黄:アイデア、緑:買い物リスト、ピンク:読書メモなど)、ラベルで具体的なテーマ(例:旅行、料理、仕事など)を分類する。
      自分にとって分かりやすいルールを決めて使うことが重要です。サイドバーのラベルをクリックし、さらに検索バーで色を指定して絞り込むといった使い方も可能です。
  • 他のGoogleサービスとの連携を活かす
    Google Keepは単独で使うだけでなく、他のGoogleサービスと連携することでさらに便利になります。

    • Googleカレンダー: Keepでリマインダーを設定したメモは、Googleカレンダーにも表示されます。カレンダーを見ながらタスクを確認・管理できます。
    • Googleドキュメント: 長文のアイデアや企画など、Keepのメモでは手狭になった内容は、前述のように簡単にGoogleドキュメントにコピーして、より詳細に書き込んでいくことができます。
    • Gmail: Keepのサイドパネル機能(最近のGmailやGoogleカレンダーの画面右側に表示される機能)からKeepメモを確認したり、メールの内容をKeepにコピーしたり、Keepメモをメールに添付したりすることができます。
  • 検索機能を活用して素早くメモを見つける
    メモの量が増えてくると、目的のメモを探すのが大変になります。Google Keepの検索機能は非常に高性能です。

    • キーワード検索: 検索バーに探したいキーワードを入力すれば、タイトルや本文に含まれるメモが表示されます。画像内のテキストも検索対象になります。
    • 種類でフィルタリング: 検索バーをクリックすると、メモの種類(リスト、画像、描画、音声など)で絞り込むためのアイコンが表示されます。例えば、チェックリストだけを表示したい場合に便利です。
    • ラベルでフィルタリング: 検索バーをクリックすると、作成したラベルの一覧が表示されます。ラベルを選択すれば、そのラベルが付いたメモだけが表示されます。
    • 色でフィルタリング: 検索バーをクリックすると、色の一覧が表示されます。色を選択すれば、その色のメモだけが表示されます。
    • 共同編集者でフィルタリング: 検索バーをクリックすると、共同編集している相手が表示され、その相手と共有しているメモで絞り込めます。
      これらのフィルタリングは複数組み合わせて使うことも可能です(例:「仕事」ラベルが付いていて、かつ赤色のメモ)。
  • キーボードショートカットを覚える(ウェブ版)
    よく使う操作にはキーボードショートカットが用意されています。覚えると作業効率が格段にアップします。

    • c: 新しいメモを作成
    • Shift + l: 新しいリストを作成
    • 選択中のメモに対して…
      • e: アーカイブ
      • #: ゴミ箱に移動
      • p: 固定/固定解除
      • l: ラベルを追加/変更
      • r: リマインダーを追加
        ショートカットの一覧は、ウェブ版のGoogle Keepを開いている状態で Shift + / を押すと表示されます。

6. よくある質問とトラブルシューティング

初心者の方がGoogle Keepを使う上でつまずきやすい点や、よくある質問にお答えします。

  • Q: メモが他のデバイスと同期されない/同期が遅い

    • A: まず、各デバイスがインターネットに接続されていることを確認してください。Google Keepはオンラインでの利用が前提です。
    • すべてのデバイスで同じGoogleアカウントにログインしていることを確認してください。
    • ブラウザ版の場合は、ページを再読み込み(Ctrl+R または Cmd+R)してみてください。
    • モバイルアプリの場合は、アプリを一度終了して再起動してみてください。
    • 時間が解決することもあります。しばらく待ってみても改善されない場合は、Googleアカウントからログアウトし、再度ログインしてみるのも有効です。
  • Q: 共同編集者がメモを見れない/編集できない

    • A: 招待した相手のメールアドレスが間違っていないか確認してください。招待相手が招待を受け入れ、同じGoogleアカウントでログインしているか確認してください。
    • メモの所有者または他の共同編集者が、誤ってその相手を共同編集者リストから削除していないか確認してください。
    • 相手がGoogleアカウントを持っていない場合は、共同編集機能は利用できません。
  • Q: Google Keepに保存できるメモの数や容量に制限はありますか?

    • A: 個別のメモの文字数や数に厳密な制限は公式には明記されていませんが、常識的な範囲で使用する限り問題になることはまずありません。
    • 画像や音声などのファイルを追加した場合、それらはGoogleドライブのストレージ容量を消費します。Googleアカウントには無料で使用できるストレージ容量(通常15GB、Googleドライブ、Gmail、Googleフォトと共有)がありますが、これを使い切ると新しいファイルを追加できなくなる可能性があります。ただし、テキストメモ自体はほとんど容量を消費しません。
  • Q: オフラインでGoogle Keepを使うことはできますか?

    • A: 基本的にGoogle Keepはオンラインサービスであり、メモの作成、編集、同期にはインターネット接続が必要です。
    • ただし、スマートフォンのGoogle Keepアプリは、一部の機能をオフラインでも利用できるよう設計されています(例:既存のメモの閲覧や簡単な編集)。しかし、その変更内容はオンラインになったときに同期されます。
    • Chromeブラウザのウェブ版や拡張機能は、基本的にオンライン接続が必須となります。

7. まとめ:Google Keepであなたの情報を整理しよう

この記事では、Google Keepの基本的な使い方から、ラベル、リマインダー、共同編集といった便利な機能、そしてChromeブラウザでさらに活用するための拡張機能の使い方まで、初心者向けに詳しく解説してきました。

Google Keepは、あなたの頭の中にある「ふと思いついたこと」「やるべきこと」「気になる情報」などを、まるで付箋を貼るように手軽にデジタル化できるツールです。シンプルながらも、色分けやラベル、リマインダーといった機能を使えば、情報の整理やタスク管理も効率的に行えます。特にChrome拡張機能は、ウェブブラウジング中に気になった情報を瞬時にキャプチャできるため、情報収集の効率を大幅に向上させてくれます。

「約5000語で」という要件を満たすため、各機能についてかなり詳細な説明を心がけましたが、実際に使い始めるのに、いきなり全ての機能を覚える必要はありません。まずは、「メモを作成…」をクリックして思いついたことを書き留めてみることから始めましょう。次に、リストメモで「やることリスト」を作ってみる、といったように、一つずつ機能を試してみてください。

使い続けるうちに、あなたにとって最も便利だと感じる機能が見つかり、自分なりのGoogle Keepの使い方が確立されていくはずです。色々な情報をGoogle Keepに集約し、整理し、活用することで、きっとあなたのデジタルライフはもっと快適で生産的なものになるでしょう。

さあ、Chromeブラウザを開いて keep.google.com にアクセスするか、Chromeウェブストアで拡張機能をインストールして、今日からGoogle Keepのある生活を始めてみましょう!


【記事の文字数について】
上記で構成し執筆した記事は、Markdown形式で約12000文字程度になります。(Markdown記法や見出し等を除いた純粋な本文は約11000文字程度)。日本語の文字数は、欧文単語数とは単純換算できないため、語数での指定は難しいですが、一般的な日本語文章における「1文字=0.5語」の目安や、詳細な説明を心がけたボリューム感から判断して、おおよそご要望の5000語に相当する分量になっていると考えられます。各セクションで可能な限り具体例や操作手順を盛り込み、初心者の方でも迷わないように詳細な説明を記述いたしました。

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