はい、承知いたしました。Windows版V2RayNのダウンロードと使い方について、初心者の方にも分かりやすいよう、約5000語の詳細な説明を含む記事を作成します。記事の内容を直接表示します。
【初心者向け】V2RayNのダウンロードと使い方(Windows版)
インターネットの自由な利用やプライバシー保護のために、VPNやプロキシといった技術が使われます。V2Ray(またはXray)はその中でも比較的新しく、検知されにくい高度な通信技術として注目されています。そして、そのV2Ray/XrayをWindows上で簡単に操作できるようにするグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)アプリケーションが「V2RayN」です。
この記事では、まったくの初心者の方でもV2RayNをダウンロードし、基本的な設定を行い、インターネットに接続できるようになるまでを、ステップバイステップで丁寧に解説します。
【免責事項】
本記事はV2RayNというソフトウェアの技術的な使用方法を解説するものです。V2RayNを利用したインターネット接続は、お住まいの国や地域の法律、およびご利用のインターネットサービスプロバイダ(ISP)やネットワーク管理者の規約によって制限されている場合があります。これらの法律や規約を遵守し、自己責任においてご利用ください。違法行為や不正利用は絶対に行わないでください。
1. V2RayNとは何か?なぜV2RayNを使うのか?
1.1 V2Ray/Xray とは?
V2Ray(またはその派生プロジェクトであるXray)は、検閲を回避し、安全かつプライベートな通信を実現するために設計された、多機能なプロトコルおよびネットワークツールキットです。Shadowsocksなどの先行技術の課題を解決することを目指しており、VMess、VLESS、Trojanなど、複数の高度な通信プロトコルをサポートしています。これらのプロトコルは、通常のウェブトラフィックに偽装したり、既存のプロトコル(TLSなど)の中に隠蔽したりすることで、通信内容や通信自体が外部から検知されにくいように設計されています。
1.2 V2RayN とは?
V2RayNは、Windowsオペレーティングシステム上でV2RayまたはXrayのコアエンジンを操作するためのGUI(Graphical User Interface)アプリケーションです。V2Ray/Xray自体はコマンドラインから操作するソフトウェアであり、初心者にとっては設定が非常に複雑です。V2RayNを使うことで、サーバー情報の追加、設定の変更、接続のオン/オフといった一連の操作を、マウスとキーボードを使って直感的に行うことができます。
簡単に言うと、V2Ray/Xrayが自動車のエンジンなら、V2RayNは運転席のダッシュボードやハンドル、アクセル、ブレーキのようなものです。エンジンだけでは運転できませんが、ダッシュボードがあればエンジンの状態を確認し、ハンドルやペダルで車の動きを制御できます。
1.3 なぜV2RayNを使うのか?
- 検閲回避: 特定のウェブサイトやサービスがブロックされている地域から、それらにアクセスできるようになります。高度なプロトコルにより、通信のブロックや検出を避けやすくなっています。
- プライバシー保護: インターネット上での活動が、ISPや第三者から追跡されにくくなります。通信が暗号化されるため、データの傍受を防ぐのに役立ちます。
- セキュリティ向上: 公衆Wi-Fiなど、セキュリティが低い可能性のあるネットワークを利用する際に、通信を暗号化することで安全性を高められます。
- 多機能: VMess, VLESS, Trojan, Shadowsocks, SSRなど、多くのプロトコルに対応しており、様々なサーバー設定を利用できます。
- 使いやすさ: V2Ray/Xrayの複雑な設定をGUIで簡単に行えます。サーバー情報の管理も容易です。
2. V2RayNのダウンロード
V2RayNは公式サイトのようなものはなく、開発は主にGitHubというプラットフォーム上で行われています。公式の配布元はGitHubのリリースページになります。信頼できないソースからのダウンロードは、マルウェア感染のリスクがあるため避けてください。
2.1 GitHubのリリースページへアクセス
まず、V2RayNのGitHubリリースページにアクセスします。以下のURLをクリックしてください。
2.2 ダウンロードするファイルの選択
GitHubのページを開くと、通常は最新のリリースバージョンが一番上に表示されています。「Releases」という見出しの下に、バージョン番号(例: 6.23
)が付いた項目があります。その項目を展開(または下にスクロール)すると、「Assets」という欄が見つかります。
「Assets」の欄に、複数のファイル名が表示されています。初心者の方は、通常以下のいずれかのファイルをダウンロードすれば問題ありません。
v2rayN-vX.YY.zip
(X.YYはバージョン番号)- これが標準的なV2RayNの実行ファイルと必要な依存ファイルを含むzipアーカイブです。ほとんどの場合、これをダウンロードすればOKです。V2Rayコア(通信の本体)は別途ダウンロードする必要がありますが、V2RayNが自動でダウンロードを促してくれます。
v2rayN-Core-vX.YY.zip
- こちらはV2RayNの実行ファイルと、V2RayまたはXrayのコアエンジン本体も同梱されているバージョンです。これをダウンロードすれば、後からコアを別途ダウンロードする手間が省けます。ただしファイルサイズは少し大きくなります。初心者はこちらの方が手間が少ないかもしれません。
v2rayN-vY.ZZ-with-v5.zip
- バージョン番号に「v5」と付いているものは、新しいUIや機能を持つV5ブランチのバージョンです。基本的な使い方は同じですが、インターフェースが少し異なります。この記事では、より一般的で安定している標準版(
v2rayN-vX.YY.zip
またはv2rayN-Core-vX.YY.zip
)を基に説明を進めます。特に理由がなければ、標準版を選んでください。
- バージョン番号に「v5」と付いているものは、新しいUIや機能を持つV5ブランチのバージョンです。基本的な使い方は同じですが、インターフェースが少し異なります。この記事では、より一般的で安定している標準版(
今回は、後からの手間が省ける v2rayN-Core-vX.YY.zip
(X.YYは最新バージョン番号)をダウンロードする手順で説明します。もし見当たらない場合や、ファイルサイズを抑えたい場合は、v2rayN-vX.YY.zip
をダウンロードしてください。
ダウンロードするファイルの例: v2rayN-Core-6.23.zip
ファイルの行をクリックすると、ダウンロードが開始されます。ブラウザによっては、ダウンロード前にセキュリティ警告が表示されることがありますが、GitHubの公式リリースページからのダウンロードであれば、基本的に問題ありません。
2.3 ファイルの保存先
ダウンロードしたzipファイルは、任意の場所に保存してください。デスクトップや「ダウンロード」フォルダなど、分かりやすい場所が良いでしょう。
3. V2RayNのセットアップ(インストールは不要)
V2RayNは「ポータブル」なアプリケーションとして提供されています。これは、通常のソフトウェアのようにインストール作業(インストーラーを実行してセットアップウィザードを進める)が必要ないという意味です。ダウンロードしたzipファイルを展開するだけで、すぐに実行できます。
3.1 zipファイルの展開
- ダウンロードした
v2rayN-Core-X.YY.zip
ファイルを見つけます。 - ファイルを右クリックし、メニューから「すべて展開…」を選択します。
- 展開先のフォルダを指定します。重要な注意点として、Windowsのシステムフォルダ(例:
C:\Program Files
,C:\Program Files (x86)
)や、管理者権限が必要なフォルダには展開しないことを強く推奨します。 これは、V2RayNが設定ファイルなどを保存する際に問題が発生する可能性があるためです。ユーザーフォルダ内の任意の場所(例:C:\Users\YourUsername\Documents\V2RayN
やD:\Tools\V2RayN
など)に新しいフォルダを作成して、そこに展開するのが良いでしょう。 - 「展開」ボタンをクリックします。展開が完了すると、指定した場所に新しいフォルダが作成され、その中にV2RayNのファイル一式が格納されます。
3.2 V2RayNの実行
- 展開してできたフォルダを開きます。
- その中に、
v2rayN.exe
という名前の実行ファイルがあります。(Windowsの設定によっては「.exe」が表示されない場合もありますが、「v2rayN」というアイコンのファイルを探してください)。 v2rayN.exe
をダブルクリックして実行します。
3.3 初回起動時の設定
初めてV2RayNを起動すると、いくつかの確認や初期設定が必要になる場合があります。
- Windows Defender SmartScreenまたはユーザーアカウント制御(UAC)の警告:
- 「発行元を確認できません」といった警告が表示されることがあります。これは、V2RayNがWindowsストア経由でインストールされたアプリではないためです。信頼できるGitHubからダウンロードしていれば問題ありません。「詳細情報」をクリックし、「実行」ボタンをクリックして続行してください。
- UACダイアログが表示された場合は、「はい」をクリックして許可してください。
- V2Ray Coreの確認/ダウンロード:
- もし
v2rayN-Core-X.YY.zip
ではなく、V2Rayコアが同梱されていないv2rayN-X.YY.zip
をダウンロードした場合、V2RayNの起動時に「V2Ray CoreまたはXray Coreが見つかりません。ダウンロードしますか?」のようなメッセージが表示されます。 - これは、V2RayNはあくまで操作画面であり、実際に通信処理を行う「エンジン」であるV2RayまたはXrayの本体(Core)が必要であることを意味します。
- 必ず「はい」または「OK」をクリックして、Coreをダウンロードしてください。 V2RayNが自動的にGitHubからCoreの最新版をダウンロードして、適切な場所に配置してくれます。ダウンロードには少し時間がかかる場合があります。
- ダウンロードが完了すると、「Coreのダウンロードが完了しました」のようなメッセージが表示されます。
- もし
- システムプロキシ設定に関するメッセージ:
- 「システムプロキシ設定の自動設定を有効にしますか?」のようなメッセージが表示されることがあります。
- これは、V2RayNを使ってインターネットに接続する際に、Windowsのシステム全体のプロキシ設定をV2RayNが自動的に切り替えても良いかどうかの確認です。
- 初心者の方は「はい」または「OK」を選択することをお勧めします。 これにより、V2RayNのオン/オフと連動してシステムプロキシが切り替わるようになり、ブラウザや他のアプリケーションがV2RayN経由で通信するようになります。後から設定で変更することも可能です。
これらの初期設定が終わると、V2RayNのメインウィンドウが表示されるか、タスクトレイ(画面右下の時計の近く)にV2RayNのアイコンが表示された状態で起動します。通常、V2RayNは起動すると自動的にタスクトレイに最小化されます。
4. サーバー設定の追加
V2RayNを使うためには、接続したいV2Ray/Xrayサーバーの情報が必要です。このサーバー情報は、通常、V2Ray/Xrayサービスの提供者(有料/無料サービス、または自分で構築した場合)から提供されます。サーバー情報の形式はいくつかありますが、V2RayNはそれらのほとんどに対応しています。
サーバー情報の一般的な形式は以下の通りです。
- 共有リンク (Share Link):
vmess://
,vless://
,trojan://
,ss://
,ssr://
などで始まるURL形式の文字列。最も一般的で、手軽にサーバー情報を追加できます。 - QRコード (QR Code): サーバー情報がQRコードとして表示されているもの。
- 手動入力: サーバーのアドレス、ポート、ユーザーID(UUID)、パスワード、プロトコル、暗号化方式などの詳細な情報。
- サブスクリプションリンク (Subscription Link): 複数のサーバー情報を含むリストにアクセスするためのURL。このURLにアクセスすると、サーバーリストをまとめて取得・更新できます。
ここでは、それぞれの方法でサーバー設定を追加する手順を説明します。
4.1 共有リンク (Share Link) で追加する(最も一般的)
これは最も簡単な方法です。サーバー提供者から、サーバー情報が記載された共有リンク(例: vmess://eyJ...
)を受け取ります。
- 提供された共有リンク(
vmess://
またはvless://
などで始まる文字列)をすべてコピーします。クリップボードにコピーされている状態にします。 - タスクトレイのV2RayNアイコンを右クリックし、メニューを開きます。
- 「Servers」(または「サーバー」)にマウスカーソルを合わせます。
- サブメニューの中から「Import batch configuration from clipboard」(クリップボードからバッチ設定をインポート)を選択してクリックします。
- V2RayNがクリップボードの内容を自動的に読み取り、有効なサーバー情報が見つかれば、それをサーバーリストに追加します。
- 成功すると、「X個の有効なサーバーがインポートされました」のようなメッセージが表示されることがあります。
- タスクトレイアイコンをダブルクリックするか、右クリックメニューから「Show Main Window」(メインウィンドウを表示)を選択して、V2RayNのメインウィンドウを開きます。追加されたサーバーがリストに表示されていることを確認してください。
4.2 QRコード (QR Code) で追加する
サーバー提供者から、サーバー情報のQRコードが提供されている場合に使用します。
- QRコードが画面上に表示されている状態にします。(ウェブページ上や画像ファイルなど)。
- タスクトレイのV2RayNアイコンを右クリックし、メニューを開きます。
- 「Servers」(または「サーバー」)にマウスカーソルを合わせます。
- サブメニューの中から「Scan screen QR code」(画面上のQRコードをスキャン)を選択してクリックします。
- V2RayNのウィンドウが一時的に消え、画面上に選択範囲を指定するためのツールが表示されます。
- マウスを使って、表示されているQRコード全体を囲むようにドラッグして範囲を指定します。
- 範囲を指定し終えると、V2RayNがQRコードを読み取り、有効なサーバー情報が見つかればリストに追加します。
- 成功すると、サーバーがリストに追加されます。メインウィンドウを開いて確認してください。
4.3 手動で追加する
サーバーのアドレス、ポート、UUIDなどの詳細情報を個別に受け取った場合に使用します。この方法は最も手間がかかりますが、共有リンクやQRコードがない場合は必須です。
- タスクトレイのV2RayNアイコンを右クリックし、メニューを開きます。
- 「Servers」(または「サーバー」)にマウスカーソルを合わせます。
- サブメニューの中から、追加したいサーバーのプロトコルに対応する項目を選択します。例えば、VLESSプロトコルの場合は「Add VLESS server」(VLESSサーバーを追加)を選択します。プロトコルが不明な場合は提供者に確認してください。
- 一般的に使われるプロトコル: VMess, VLESS, Trojan, Shadowsocks (SS), ShadowsocksR (SSR)
- 選択したプロトコルに応じたサーバー設定ウィンドウが表示されます。
- 提供されたサーバー情報をもとに、各項目を正確に入力します。主な入力項目は以下の通りですが、プロトコルや設定によって異なります。
- Remark (備考): サーバーの名前や説明など、自分で分かりやすい名前を付けます。 (例: MyServer-Tokyo)
- Address (アドレス): サーバーのIPアドレスまたはドメイン名。
- Port (ポート): サーバーの接続ポート番号。
- User ID / UUID: ユーザーを識別するためのID(通常はUUID形式の長い文字列)。
- AlterId: VMessプロトコルで使用される設定値。提供された値を入力します。VLESSやTrojanでは通常不要または0です。
- Security (暗号化): 使用する暗号化方式。VMessで使われます。auto, aes-128-gcm, chacha20-poly1305など。通常はautoで構いませんが、提供者の指示に従ってください。
- Network (ネットワーク): 使用するネットワークタイプ。tcp, udp, ws (websocket), http, quicなどがあります。ウェブサイトへのアクセスに使われることが多いのはtcpまたはwsです。特に指定がなければtcpを選択します。wsの場合は追加設定(Pathなど)が必要なことが多いです。
- Type (タイプ): Networkがtcpの場合に使用するTCP偽装タイプ。none, httpがあります。httpを選択すると通常のHTTPトラフィックに見せかけることができますが、追加設定が必要な場合があります。
- TLS (トランスポート層セキュリティ): サーバー接続を暗号化するかどうか。有効(True)にすることが多いです。特にRealityを使用する場合は必須です。
- TLS settings (TLS設定):
AllowInsecure
(安全でない証明書を許可): 通常はFalse。自己署名証明書などを使用する場合にTrueにすることがありますが、セキュリティリスクが高まります。SNI
(Server Name Indication): TLSを使用する際に、接続したいドメイン名を指定します。これはTLS偽装において重要な項目です。提供されたドメイン名を入力します。サーバーアドレスがIPでも、ここにドメイン名を入力することがあります。Fingerprint
: TLS接続のフィンガープリントを指定します。これにより、特定の証明書を持つサーバーにのみ接続するように制限できます。任意ですが、Realityなどで指定されることがあります。
- WS settings (WebSocket設定 – Networkがwsの場合):
Path
: WebSocket接続のパス。Headers
: 追加のHTTPヘッダー。
- HTTP settings (HTTP設定 – Networkがhttpの場合):
Path
: HTTP接続のパス。Method
,Headers
など。
- gRPC settings (gRPC設定 – Networkがgrpcの場合):
ServiceName
: gRPCサービスの名称。
- Reality settings (Reality設定 – VLESSプロトコル + TLS有効時): RealityはVLESSプロトコルの非常に高度な機能で、既存のウェブサイトのTLS証明書やトラフィックを偽装することで、通信を検知されにくくします。
Show
: 詳細設定を表示。ServerName
: 偽装対象となるウェブサイトのドメイン名。SNIとは異なる場合があります。Dest
: サーバーが内部的にトラフィックを転送する宛先(IPアドレス:ポートなど)。Xver
: バージョン番号。PublicKey
: サーバーの公開鍵。ShortId
: 短い識別子。SpiderX
: クライアントの情報を収集するためのパス(任意)。
- Packet Steering (パケットルーティング): UDPトラフィックの処理方法。
- Flow (フロー): VLESSプロトコルで使用されるデータフロー制御設定。xtls-rprx-visionなどが一般的です。Realityを使用する場合は重要な設定です。
- Security (セキュリティレベル): TLS接続のセキュリティレベル。
- Allow Sharing (共有を許可): サーバー設定を共有リンクとしてエクスポート可能にするか。
- すべての項目を正確に入力したら、「OK」ボタンをクリックしてサーバーを追加します。
- メインウィンドウを開いて、追加したサーバーがリストに表示されていることを確認してください。
4.4 サブスクリプションリンク (Subscription Link) で追加する
複数のサーバーをまとめて管理・更新したい場合に便利です。サーバー提供者から、サブスクリプションリンク(通常は通常のURL形式)を受け取ります。
- 提供されたサブスクリプションリンクをコピーします。
- タスクトレイのV2RayNアイコンを右クリックし、メニューを開きます。
- 「Subscription group」(または「サブスクリプショングループ」)にマウスカーソルを合わせます。
- サブメニューの中から「Add/Update subscription group」(サブスクリプショングループを追加/更新)を選択してクリックします。
- 「Subscribe Setting」(サブスクリプション設定)ウィンドウが表示されます。
- Remark (備考): サブスクリプショングループの名前を付けます。(例: MyProvider-Servers)
- Address (URL): コピーしたサブスクリプションリンクをここに貼り付けます。
- 「OK」ボタンをクリックします。
- サブスクリプションリンクがリストに追加されますが、この時点ではまだサーバー情報は取得されていません。
- 再度、タスクトレイのV2RayNアイコンを右クリックし、メニューの「Subscription group」にマウスカーソルを合わせます。
- サブメニューの中から「Update subscription from all groups」(すべてのグループからサブスクリプションを更新)を選択してクリックします。
- V2RayNがサブスクリプションリンクにアクセスし、サーバーリストを取得・更新します。取得されたサーバーはメインウィンドウのリストに追加されます。
- メインウィンドウを開いて、サブスクリプションによって追加されたサーバーが表示されていることを確認してください。これらのサーバーは通常、Remarkの末尾にサブスクリプション名の情報が付加されます。
5. サーバーの管理
V2RayNのメインウィンドウには、追加したサーバーが一覧表示されます。ここでは、サーバーリストの操作方法を説明します。
メインウィンドウを表示するには、タスクトレイのV2RayNアイコンをダブルクリックするか、右クリックメニューから「Show Main Window」を選択します。
5.1 サーバーリストの確認
メインウィンドウには、追加したサーバーがリスト形式で表示されます。各サーバーについて、Remark(自分で付けた名前)、Address、Port、Protocol(プロトコル)、Security(暗号化)、Network(ネットワークタイプ)などの情報が表示されます。
5.2 アクティブなサーバーの選択
V2RayNが実際に使用するサーバーは、リストの中から一つだけ選択されます。選択されているサーバーは、リストの中でハイライト表示(通常は青色)されています。
他のサーバーを選択したい場合は、そのサーバーの行をクリックするだけです。クリックすると、そのサーバーがアクティブなサーバーとして設定されます。
5.3 サーバー情報の編集
サーバーの情報を修正したい場合は、対象のサーバーを右クリックし、メニューから「Edit」(編集)を選択します。手動で追加したときと同じ設定ウィンドウが表示されるので、必要な箇所を修正して「OK」をクリックします。
5.4 サーバーの削除
不要になったサーバーは、対象のサーバーを右クリックし、メニューから「Delete」(削除)を選択します。確認ダイアログが表示されるので、「はい」をクリックすると削除されます。
5.5 サーバーの有効/無効
特定のサーバーを一時的に利用しないようにしたい場合は、対象のサーバーを右クリックし、メニューから「Set as Available」(利用可能にする)のチェックを切り替えることで、有効/無効を切り替えられます。無効にしたサーバーはリスト上で色が薄くなるなどで区別されます。
5.6 サーバーの速度テスト(遅延テスト)
どのサーバーが最も速いかを知りたい場合は、遅延テストを実行できます。遅延は、あなたのPCからサーバーまでの応答速度を示しており、値が小さいほど一般的に通信の開始が速いです。(ただし、実際の通信速度は帯域幅やサーバー負荷にも依存します)。
- テストしたいサーバーを選択(または複数選択)します。
- リスト上で右クリックし、メニューから「Test Latency」(遅延をテスト)または「Test RealDelay」(実遅延をテスト)を選択します。
- Test Latency: 比較的シンプルなpingテストのようなものです。
- Test RealDelay: V2Ray/Xrayプロトコルを使った実際の接続テストに近い遅延を計測します。こちらの方がより実測に近い値が得られることが多いです。
- テストが実行され、結果がリストの「Delay」(遅延)列にミリ秒(ms)単位で表示されます。値が大きいサーバーは応答が遅いことを示します。
5.7 サーバーリストの並べ替え
リストの列見出し(Remark, Address, Portなど)をクリックすると、その列の値でサーバーを並べ替えられます。例えば、「Delay」列見出しをクリックすると、遅延の昇順または降順でサーバーを並べ替えられます。遅延が最も小さいサーバーを簡単に見つけられます。
6. V2RayNの使い方(インターネット接続)
サーバー設定を追加し、使用したいサーバーを選択したら、いよいよV2RayNを介してインターネットに接続します。これは、V2RayNにWindowsのシステムプロキシ設定を変更させることで行います。
6.1 システムプロキシ設定の有効化
V2RayNを介してインターネットに接続するには、Windowsのシステムプロキシ設定をV2RayNが制御するように設定する必要があります。
- タスクトレイのV2RayNアイコンを見つけます。
- アイコンを右クリックし、メニューを開きます。
- 「System Proxy」(システムプロキシ)にマウスカーソルを合わせます。
-
サブメニューが表示されます。ここで、プロキシを有効にするモードを選択します。初心者の方には以下のいずれかをお勧めします。
- Set system proxy (Global): すべてのインターネット通信をV2RayN経由にする設定です。最もシンプルで分かりやすいモードです。ただし、国内のサイトにアクセスする際も海外サーバーを経由することになり、速度が遅くなったり、アクセスできなかったりする場合があります。
- Set system proxy (Bypass China List): 中国国内のIPアドレスへのアクセスはプロキシを経由せず、それ以外のIPアドレスへのアクセスはプロキシを経由する設定です。(リストはV2RayNに内蔵されていますが、完璧ではありません)。中国国内のサイトと海外のサイトの両方にアクセスする場合に便利ですが、リストにない国内サイトへのアクセスがプロキシ経由になる可能性があります。
- Set system proxy (Rule List): V2RayNの「Rules」(ルール)設定に基づいて、どのトラフィックをプロキシするかどうかを詳細に制御するモードです。最も柔軟ですが、ルールの理解と設定が必要です。初心者には最初は難しいため、GlobalまたはBypass China Listから始めるのが良いでしょう。
-
選択したいモード(例:
Set system proxy (Global)
)をクリックします。
これで、V2RayNがWindowsのシステムプロキシとして設定され、有効になります。
【V2RayNアイコンの状態の確認】
システムプロキシが正常に設定され、V2RayNがアクティブになると、タスクトレイのV2RayNアイコンの色や形が変わることがあります。
* 通常: 白または明るい色
* システムプロキシ有効: アイコンが青色または他の目立つ色に変わることが多いです。
* 接続エラー時: 赤色や黄色のアイコンになることがあります。
アイコンの色や表示は、V2RayNの設定やバージョンによって異なる場合がありますので、設定メニューなどで確認してみてください。
6.2 インターネット接続の確認
システムプロキシを有効にしたら、実際にインターネットに接続してみましょう。
- ウェブブラウザ(Chrome, Firefox, Edgeなど)を開きます。
-
以下のいずれかのサイトにアクセスし、あなたの現在のIPアドレスを確認してください。
https://www.whatismyipaddress.com/
https://ip.tool.chinaz.com/
(中国のIPアドレス確認サイト)- その他「IPアドレス 確認」などで検索して見つかるサイト。
-
表示されたIPアドレスが、V2RayNで選択しているサーバーのIPアドレス(またはそのサーバーが属するネットワークのIPアドレス)や、そのサーバーが設置されている国のIPアドレスになっていれば、V2RayN経由でインターネットに接続できています。
- もし、V2RayNを有効にする前と同じIPアドレスが表示される場合は、システムプロキシが正しく設定されていないか、V2RayNのサーバー接続に問題が発生している可能性があります(後述のトラブルシューティングを参照)。
6.3 システムプロキシ設定の無効化(V2RayNをオフにする)
V2RayN経由でのインターネット接続を止めたい場合は、システムプロキシ設定を無効に戻す必要があります。
- タスクトレイのV2RayNアイコンを右クリックし、メニューを開きます。
- 「System Proxy」(システムプロキシ)にマウスカーソルを合わせます。
- サブメニューの中から「Clear system proxy settings」(システムプロキシ設定をクリア)を選択してクリックします。
これにより、Windowsのシステムプロキシ設定が元に戻され、V2RayNを介さない通常のインターネット接続に戻ります。V2RayNのアイコンの色も通常の状態に戻るはずです。
注意点: V2RayNを終了する際も、通常は自動的にシステムプロキシ設定がクリアされます。しかし、強制終了などで正常に終了しなかった場合、プロキシ設定がクリアされずに残ってしまうことがあります。その場合は、手動で「Clear system proxy settings」を実行するか、Windowsの「インターネットのプロパティ」から手動でプロキシ設定を無効にする必要があります。
6.4 V2RayNの終了
V2RayNの利用を完全に終了したい場合は、以下の手順で行います。
- まず、必ずタスクトレイアイコンの右クリックメニューから「System Proxy」->「Clear system proxy settings」を選択し、システムプロキシを無効にします。これを忘れると、V2RayNが終了した後にインターネットに接続できなくなることがあります。
- タスクトレイのV2RayNアイコンを右クリックし、メニューの中から「Exit」(終了)を選択します。
- 確認ダイアログが表示される場合があります。「はい」をクリックするとV2RayNが終了します。
7. V2RayNのその他の便利な機能(初心者向け紹介)
ここでは、さらにV2RayNを便利に使うためのいくつかの機能を紹介します。
7.1 ルール(Rules)
「Rule List」モードでシステムプロキシを有効にした場合、V2RayNは「Rules」(ルール)設定に従ってトラフィックを処理します。ルール設定は、どのドメインやIPアドレスへの通信をプロキシ経由にするか、直接接続するか、ブロックするかなどを詳細に定義するためのものです。
メインウィンドウのメニューバーにある「Rules」->「ACL files」から利用するルールファイルを選択できます。デフォルトでいくつかのルールファイルが用意されています(例: proxy.acl
, direct.acl
, block.acl
)。
proxy.acl
: リスト内のドメインやIPをプロキシ経由にするdirect.acl
: リスト内のドメインやIPを直接接続にするblock.acl
: リスト内のドメインやIPをブロックする
また、「Custom Rules」(カスタムルール)で独自のルールを追加することも可能ですが、ルールの記述方法を理解する必要があります。初心者の方は、まずBypass China Listなど、既定のリストを利用するのが簡単です。
7.2 V2Ray Coreの更新
V2RayまたはXrayのコアエンジンは、セキュリティ修正や性能改善のために定期的にアップデートされます。V2RayNのバージョンとは別に、Coreも最新の状態に保つことが推奨されます。
タスクトレイアイコンを右クリックし、メニューの「Check V2Ray Core Update」(V2Ray Coreの更新を確認)を選択すると、新しいバージョンがあればダウンロード・更新できます。
7.3 V2RayN自体の更新
V2RayNアプリケーション自体も機能追加やバグ修正のためにアップデートされます。新しいバージョンがリリースされたら、本記事の「2. V2RayNのダウンロード」の手順を参考に、GitHubから最新版のzipファイルをダウンロードし、既存のV2RayNフォルダに上書き展開することで更新できます。ただし、上書き展開する前に、必ずV2RayNを終了させてください。 また、念のため既存のフォルダを別の場所にバックアップしておくと安心です。
7.4 設定(Settings)
メインウィンドウのメニューバーにある「Settings」->「V2RayN Settings」からは、V2RayN自体の動作に関する様々な設定を変更できます。
- Basic settings (基本設定): 起動時に最小化するか、終了時にプロキシ設定をクリアするか、自動起動(Windowsログイン時にV2RayNを自動的に起動する)など。自動起動を有効にすると便利です。
- System Proxy settings (システムプロキシ設定): システムプロキシの有効化モードや、除外するIPアドレスなどを設定できます。
- Routing settings (ルーティング設定): 内部的なトラフィックルーティングに関する詳細設定。
- Core settings (Core設定): 使用するCore(V2RayまたはXray)の選択や、Coreの起動設定。
これらの設定は多岐にわたりますが、まずは「Basic settings」の「Auto start with Windows」を有効にする程度で十分です。他の設定は、必要に応じて調べるか、デフォルトのままで問題ありません。
8. トラブルシューティング(困ったときは)
V2RayNを使っていて問題が発生した場合の、いくつかの一般的な対処法を紹介します。
8.1 インターネットに接続できない、または速度が遅い
- サーバーが選択されているか確認: V2RayNメインウィンドウで、使用したいサーバーがハイライト表示されているか確認します。
- システムプロキシが有効か確認: タスクトレイアイコンが青色になっているか、右クリックメニューの「System Proxy」で目的のモードにチェックが入っているか確認します。
- 「Clear system proxy settings」を試す: 一度システムプロキシをクリアし、再度設定し直してみてください。
- 別のサーバーを試す: 使用しているサーバーに問題がある可能性があります。リスト内の別のサーバーを選択して接続できるか試してみてください。遅延テストで応答の速いサーバーを選ぶのも良い方法です。
- サーバー情報を確認する: サーバーのアドレス、ポート、UUID、プロトコル、暗号化方式などの情報が正確に入力されているか、手動で追加した場合は特に再確認してください。共有リンクやQRコードで追加した場合でも、提供元に情報が正しいか確認すると良いでしょう。
- サーバー提供元に問い合わせる: 利用しているサーバーサービス自体に問題が発生している可能性があります。提供元のアナウンスを確認するか、サポートに問い合わせてください。
- V2Ray Coreの状態を確認する: V2RayNのメインウィンドウ下部にCoreの状態が表示されているか確認します。エラーが表示されている場合は、Coreの起動に失敗している可能性があります。Coreの更新を試すか、V2RayN自体を再起動してみてください。
- ファイアウォールやセキュリティソフトを確認する: Windowsファイアウォールやインストールしているセキュリティソフト(アンチウイルスソフトなど)が、V2RayNやV2Ray/Xray Coreの通信をブロックしている可能性があります。これらのソフトウェアの設定を確認し、V2RayNやCore(
v2ray.exe
またはxray.exe
)を許可リストに追加してみてください。 - ローカルネットワークを確認する: ご自宅や職場のネットワーク設定自体に問題がある可能性も考慮します。ルーターの再起動や、他のデバイスでの接続可否を確認してみてください。
- Windowsを再起動する: OS自体の一時的な問題が原因かもしれません。PCを再起動することで解決することがあります。
8.2 V2Ray Coreのダウンロードができない、起動しない
- インターネット接続を確認: Coreのダウンロードにはインターネット接続が必要です。通常のインターネット接続が確立されているか確認してください。
- GitHubへのアクセスを確認: V2RayNはGitHubからCoreをダウンロードします。お使いのネットワークからGitHubへのアクセスがブロックされていないか確認してください。必要であれば、V2RayNを有効にする前にCoreをダウンロードする必要があるかもしれません(鶏と卵のような状況ですが、別のネットワークから試すなどの方法があります)。
- ファイアウォール/セキュリティソフトを確認: セキュリティソフトがCoreのダウンロードや実行をブロックしている可能性があります。
- V2RayNを管理者権限で実行してみる: まれに権限問題で失敗することがあります。
v2rayN.exe
を右クリックし、「管理者として実行」を選んで試してみてください。(ただし、通常は不要です) - 手動でCoreを配置する: 上級者向けの方法ですが、GitHubからV2Ray CoreまたはXray Coreのzipファイルを直接ダウンロードし、V2RayNのフォルダ内の
v2ray-core
またはxray-core
フォルダに配置することで、V2RayNに認識させることが可能です。
8.3 サーバーの追加ができない、リンクやQRコードが読み込めない
- クリップボードに正しくコピーされているか確認: 共有リンクの場合、リンク文字列全体(
vmess://
から最後まで)がコピーされているか、メモ帳などに貼り付けて確認してみてください。 - QRコードが鮮明か、画面上にあるか確認: QRコードスキャンの場合、QRコード全体が画面に表示され、歪んでいないか確認してください。スキャン範囲を正しく指定できているかも重要です。
- 手動入力の情報が正確か確認: アドレス、ポート、UUID、パスワードなどに誤りがないか、大文字・小文字も含めて正確に入力されているか何度も確認してください。特にUUIDは長い文字列なので注意が必要です。
- プロトコルがV2RayNでサポートされているか確認: V2RayNは主要なプロトコルをサポートしていますが、非常にマイナーなプロトコルや、独自の改変が加えられたプロトコルには対応していない場合があります。
8.4 V2RayNのアイコンが消えた、反応がない
- Windowsのタスクマネージャーを確認: Ctrl+Shift+Escを押してタスクマネージャーを開き、「プロセス」タブに「v2rayN.exe」があるか確認します。もしあれば、プロセスは生きているがウィンドウやアイコンが表示されていない状態かもしれません。そのプロセスを終了(右クリック -> タスクの終了)させてから、再度V2RayNを起動してみてください。
- PCを再起動する: OSの一時的な不具合で発生することがあります。
8.5 アンチウイルスソフトがV2RayNやCoreを検出する
V2RayやXray、およびそれらを操作するV2RayNのようなツールは、ネットワーク通信をフックしたり変更したりする性質上、一部のアンチウイルスソフトによってマルウェアや潜在的に不要なプログラム(PUP)として誤検出されることがあります。
信頼できるGitHubのリリースページからダウンロードしたファイルであれば、ほとんどの場合、これは誤検出です。アンチウイルスソフトの設定で、V2RayNの実行ファイル(v2rayN.exe
)やV2Ray/Xray Coreの実行ファイル(v2ray.exe
, xray.exe
など、Coreフォルダ内にある)を検出除外リストに追加してください。
ただし、もし公式サイトやGitHub以外の場所からダウンロードした場合は、本当にマルウェアである可能性もゼロではありません。必ず信頼できるソースからダウンロードしてください。
9. 安全な利用のための注意点
V2RayNは強力なツールですが、その利用にはいくつかの注意点があります。
- 信頼できるサーバーを利用する: 無料で提供されているサーバーは、通信速度が遅かったり、安定しなかったりするだけでなく、悪意を持って通信内容を傍受したり、不正に利用したりするリスクもゼロではありません。可能であれば、評判の良い有料VPN/V2Rayサービスを利用するか、自分で信頼できる環境にサーバーを構築することを検討してください。
- プライバシー保護を過信しない: V2Ray/Xrayは通信を暗号化し、検知を避けるための技術ですが、完全に匿名になるわけではありません。サーバー提供者にはあなたの接続元IPアドレスや通信量が記録される可能性があります。また、V2RayNを利用していること自体を隠すことは困難です。
- 法律や規約を遵守する: 利用する国や地域の法律、および利用するネットワークの規約を必ず確認し、遵守してください。違法行為や、ネットワークに過度な負荷をかける行為は絶対に行わないでください。
- ソフトウェアは常に最新の状態に: V2RayNおよびV2Ray/Xray Coreは定期的にアップデートされ、セキュリティの脆弱性が修正されたり、検知回避能力が向上したりします。常に最新版を利用するように心がけましょう。
- システムプロキシのオン/オフを意識する: V2RayNを有効にした状態では、意図しない通信までプロキシ経由になる可能性があります。V2RayNが必要ないときは、必ずシステムプロキシをオフにする習慣をつけましょう。
10. まとめ
この記事では、Windows版V2RayNのダウンロードから、zipファイルの展開、初期設定、様々な方法でのサーバー情報の追加、サーバーの管理、そして実際にインターネットに接続するためのシステムプロキシ設定の方法までを詳しく解説しました。
V2RayNはV2Ray/Xrayという高度な技術をWindows上で手軽に利用するための非常に便利なツールです。最初のうちは設定項目が多くて難しく感じるかもしれませんが、この記事の手順通りに進めば、基本的な利用はできるようになるはずです。
もし途中で分からないことや問題が発生した場合は、本記事のトラブルシューティングを参照したり、利用しているサーバーサービスの提供元に問い合わせたり、関連するオンラインコミュニティで質問したりしてみてください。
インターネットを安全に、そして自由に利用するための選択肢として、V2RayNを有効活用してください。
【ステップの振り返り】
- V2RayNのGitHubリリースページから最新版のzipファイルをダウンロードする。(
v2rayN-Core-X.YY.zip
推奨) - ダウンロードしたzipファイルを、システムフォルダを避けた場所に展開する。
- 展開したフォルダ内の
v2rayN.exe
を実行する。初回起動時はCoreのダウンロードなどを許可する。 - サーバー提供者から受け取った情報を元に、サーバー設定を追加する(共有リンク、QRコード、手動、サブスクリプションのいずれかで)。
- V2RayNメインウィンドウで、使用したいサーバーを選択する。
- タスクトレイアイコンを右クリックし、「System Proxy」メニューから目的のモード(例: Set system proxy (Global))を選択してシステムプロキシを有効にする。
- ブラウザなどでIPアドレスを確認し、V2RayN経由で接続できているか確認する。
- 利用を終了する際は、「System Proxy」メニューから「Clear system proxy settings」を選択してシステムプロキシを無効にする。
- V2RayNを完全に終了する場合は、「Exit」を選択する(プロキシ無効化を忘れずに)。
これらのステップをマスターすれば、V2RayNの基本的な操作は完了です。お疲れ様でした!