はい、承知いたしました。Windowsタスクバーに可愛らしい猫を表示させる「runcat」について、導入から詳細設定、カスタマイズ、トラブルシューティングまで、約5000語で徹底的に解説する記事を作成します。
【可愛い】runcatをWindowsタスクバーに!導入から設定方法、徹底活用ガイド
あなたのWindowsタスクバーに、ちょこちょこ、ときにはピューッと駆け回る可愛い猫がいたら、毎日のPC作業はもっと楽しくなると思いませんか?
そんな願いを叶えてくれるのが、オープンソースで提供されている小さなユーティリティツール「runcat」です。タスクバーの片隅で、猫があなたのPCの働き具合(CPU使用率やメモリ使用率など)に合わせて走ったり歩いたりする様子は、見ているだけで心が和みます。
この記事では、この可愛くて便利なruncatをあなたのWindowsタスクバーに迎えるための、ダウンロードから導入、そして詳細な設定方法までを徹底的に解説します。さらに、自分好みにカスタマイズして、世界に一つだけの「我が家の猫」をタスクバーに表示させる方法や、もしもの時のトラブルシューティングまで、これ一本ですべてがわかる完全ガイドを目指します。
さあ、あなたのPCライフに、癒やしと楽しさを加えてくれる可愛い猫をお迎えしましょう!
1. runcatとは?なぜこんなに人気なの?
1.1. runcatって、一体何?
runcatは、Windowsのタスクバー上に小さなアニメーションキャラクター(デフォルトでは猫)を表示させ、そのキャラクターの動き(主に走る速度)でPCのパフォーマンス(CPU使用率、メモリ使用率、ディスクI/O、ネットワークトラフィックなど)を視覚的に表現する、非常にユニークなツールです。
数値やグラフで示される一般的なパフォーマンスモニターとは異なり、runcatは「猫が速く走っている=PCが忙しい」「猫がゆっくり歩いている=PCは余裕がある」というように、直感的かつ可愛らしい方法でPCの状態を伝えてくれます。
1.2. なぜruncatは多くのユーザーを魅了するの?
runcatが多くのユーザーに支持される理由は、その「可愛さ」と「実用性」、そして「シンプルさ」が絶妙なバランスで融合している点にあります。
-
とにかく可愛い!癒やしの存在:
これはruncat最大の魅力でしょう。ちょこまかと動く猫の姿は、見ているだけで癒やされます。特に、PCが重い作業をしているときに猫が必死に走る姿や、逆にアイドル状態でのんびり歩く姿など、そのアニメーション一つ一つに愛着が湧きます。猫だけでなく、犬や鳥、さらには電車や宇宙船など、様々なキャラクター(アセット)がコミュニティによって提供されており、自分好みの「相棒」を見つける楽しみもあります。色の変更やサイズ調整も可能で、自分だけのオリジナルキャラクターを作り上げることができます。 -
直感的なパフォーマンスモニター:
数値で「CPU使用率 80%」と表示されても、それがPCにとってどれくらいの負荷なのかピンとこない人も多いかもしれません。しかし、runcatなら「猫がものすごく速く走っている!」という状態を見れば、「ああ、今PCはかなり頑張っているんだな」と一目で理解できます。特にゲーム中や重いソフトウェアを使用しているときなど、他のウィンドウを最前面にしていてもタスクバーを見ればPCの状態が把握できるのは非常に便利です。 -
シンプルで軽量:
runcatは非常に軽量に設計されており、PCのパフォーマンスにほとんど影響を与えません。常駐させていても、PCの動作が遅くなる心配は無用です。また、機能がパフォーマンス表示と最低限のカスタマイズに絞られており、操作方法も直感的で分かりやすいです。 -
タスクバーの新しいアクセント:
無機質になりがちなタスクバーに、動きのある可愛らしいキャラクターがいるだけで、デスクトップ全体の雰囲気が明るくなります。他のタスクバーカスタマイズツールと組み合わせることで、さらに個性的なデスクトップ環境を構築することも可能です。
これらの要素が組み合わさり、runcatは単なるツールを超えた、多くのユーザーにとって「なくてはならない可愛い相棒」となっているのです。
1.3. この記事でわかること
この記事では、runcatをこれから使ってみたいと考えている初心者の方から、すでに使っているものの設定をもっと深く理解したいという方まで、すべての方に役立つ情報を提供します。具体的には、以下の内容を網羅します。
- runcatのダウンロードとインストール方法(どこから安全に入手し、どうやって使い始めるか)
- runcatの基本的な使い方とタスクバーへの表示方法
- runcatの詳細設定(Settings)の全項目解説
- Windows起動時の自動実行設定
- 猫の種類、色、サイズ、位置の変更
- 表示するパフォーマンス項目の選択と順序変更
- 猫の走る速度とパフォーマンス利用率の連動設定(スケーリング)
- その他の便利設定
- runcatをもっと可愛く、もっと便利に使いこなすためのカスタマイズ例
- runcatに関するよくあるトラブルとその解決方法(表示されない、自動起動しないなど)
- runcatのアンインストール方法
この記事を読めば、あなたも今日からruncatマスターになり、タスクバーを駆け回る可愛い猫とのPCライフを満喫できるようになるでしょう。
2. 導入前の準備:安全にruncatを手に入れよう
runcatは非公式のツールですが、開発者がGitHubでソースコードを公開しており、比較的安心して利用できます。しかし、ソフトウェアをインターネットからダウンロードする際は、いくつか注意しておきたい点があります。
2.1. 必要なものと推奨環境
- Windows PC: Windows 10またはWindows 11が推奨環境です。古いWindowsバージョンでも動作する可能性はありますが、開発者のサポート対象外となる場合があります。
- インターネット接続環境: runcatのダウンロードが必要です。
- 管理者権限(場合によって): 実行ファイルをシステムフォルダに配置する場合や、スタートアップ設定を行う場合などに必要になることがあります。通常はユーザーフォルダ内に配置すれば管理者権限は不要です。
2.2. 公式サイト(GitHub)の確認
runcatの公式な配布場所は、開発者によって管理されているGitHubリポジトリです。必ずGitHubからダウンロードするようにしましょう。非公式のダウンロードサイトには、マルウェアや余計なソフトウェアがバンドルされている危険性があります。
Googleなどで「runcat GitHub」と検索すれば、公式リポジトリが見つかります。一般的には以下のURLのようになります(開発者によって変更される可能性もあります)。
https://github.com/Kyukyoku-Tomato/runcat
このページにアクセスし、最新版のruncatを探します。
2.3. システム要件とPCへの影響
runcatは非常に軽量なアプリケーションです。CPUやメモリをほとんど消費しないため、低スペックなPCでも快適に動作します。PCのパフォーマンスを低下させる心配はほとんどありません。
2.4. セキュリティソフトの確認と注意点
GitHubからダウンロードした正規のruncatは安全ですが、一部のセキュリティソフトが未知の実行ファイルに対して警告を発する場合があります。これはruncatがシステムの一部を変更したり、パフォーマンス情報を取得したりするため、挙動が怪しいと判断されることがあるためです。
もしセキュリティソフトが警告を発した場合でも、公式のGitHubリリースページからダウンロードしたものであれば、基本的には問題ありません。自己責任となりますが、セキュリティソフトの警告を一時的に解除したり、runcatを例外設定に追加したりすることで実行できるようになります。ただし、不審なサイトからダウンロードしたファイルの場合は、絶対に実行しないでください。
3. runcatのダウンロード方法:GitHubから最新版を入手
安全なruncatは、開発者が公開しているGitHubリポジトリの「Releases」セクションからダウンロードします。
3.1. GitHubリポジトリへのアクセス
ブラウザを開き、runcatのGitHubリポジトリのURLにアクセスします。
例: https://github.com/Kyukyoku-Tomato/runcat
3.2. Releasesセクションの探し方
GitHubのページを開いたら、通常はページの右側または中央に「Releases」という項目があります。ここには、開発者が公開したruncatの各バージョンがリストアップされています。
例: 右側のメニューに「Releases」と数字(例: v1.0.0
, v1.1.0
など)が表示されている部分を探します。
3.3. 最新版のダウンロード
「Releases」をクリックすると、過去のバージョンを含むリリース一覧が表示されます。一番上に表示されているものが最新版です。最新版のリリース情報を確認し、そのリリースの下にある「Assets」という項目を展開します。
Assetsには、そのリリースに含まれるファイルがリストされています。runcatの場合、通常は.zip
形式の圧縮ファイルが提供されています。ファイル名には、バージョン番号や「windows」といったキーワードが含まれていることが多いです。
例: runcat_vX.Y.Z_windows_x64.zip
のようなファイルを探します(X.Y.Zはバージョン番号)。
この.zip
ファイルをクリックしてダウンロードを開始します。
3.4. ダウンロード時の注意点
ブラウザやセキュリティソフトがダウンロード時に警告を表示する場合があります。「一般的にダウンロードされていません」「危険なファイルである可能性があります」といったメッセージが表示されることがありますが、これは多くのユーザーがまだそのファイルをダウンロードしていない場合や、ファイルが実行可能ファイルを含んでいる場合に一般的な警告です。
前述の通り、公式のGitHubリリースページからダウンロードしたものであれば、ほとんどの場合は問題ありません。警告が表示されても、内容を理解した上でダウンロードを続行してください。ただし、不安な場合はダウンロードを中止し、別の方法を探すか、より信頼できる情報源を確認してください。
4. runcatのインストール方法(解凍と配置)
runcatは、一般的なソフトウェアのようにインストーラーを実行してインストールするタイプではありません。ダウンロードした.zip
ファイルを解凍し、実行ファイル(runcat.exe
)を任意の場所に配置するだけで利用できます。
4.1. ダウンロードしたZIPファイルの解凍
ダウンロードが完了したら、ダウンロードした.zip
ファイルを右クリックし、「すべて展開」(Windows標準機能)または、お使いの解凍ソフト(7-Zip, WinRARなど)を使用して解凍します。
解凍する場所は、一時的な場所(例: デスクトップ、ダウンロードフォルダ内)で構いません。
4.2. 解凍後のフォルダ構成
解凍すると、通常は「runcat_vX.Y.Z_windows_x64」(バージョン番号によって異なる)のような名前のフォルダが作成されます。そのフォルダを開くと、いくつかのファイルやフォルダが含まれています。
重要なファイルは、以下の通りです。
runcat.exe
: runcat本体の実行ファイルです。これを起動するとruncatがタスクバーに表示されます。assets
フォルダ: 猫やその他のキャラクター画像などが格納されています。- その他のファイル(
config.json
,README.md
など): 設定ファイルや説明書です。
4.3. 実行ファイルの配置場所の検討
runcat.exe
は、解凍したフォルダから直接実行することも可能ですが、今後の管理やWindows起動時の自動実行を考えると、適切な場所に配置することをおすすめします。
推奨される配置場所は以下の通りです。
-
ユーザーフォルダ内の任意の場所:
例:C:\Users\[あなたのユーザー名]\AppData\Local\runcat\
例:C:\Users\[あなたのユーザー名]\Documents\runcat\
例:C:\Users\[あなたのユーザー名]\runcat\
(ユーザーフォルダ直下など、分かりやすい場所)この場所は、管理者権限なしでファイルの読み書きができるため、設定変更などもスムーズに行えます。フォルダ名は任意ですが、「runcat」など分かりやすい名前にしておくと良いでしょう。解凍したフォルダの中身すべて(
runcat.exe
、assets
フォルダ、その他のファイル)を、作成した配置場所フォルダに移動させてください。 -
Program Files配下(非推奨):
例:C:\Program Files\runcat\
ここに配置することも可能ですが、Program Filesフォルダはシステムが管理する領域であり、ファイルの書き込みに管理者権限が必要になる場合があります。runcatの設定変更時に管理者権限の昇格を求められたり、設定が保存できなかったりする可能性もあるため、特別な理由がない限りはユーザーフォルダ内への配置が推奨されます。
デスクトップやダウンロードフォルダにそのまま置いておくのは、ファイルが散らかったり、誤って削除してしまったりする可能性があるため、あまりおすすめしません。
4.4. 配置後の確認
選んだ配置場所(例: C:\Users\[あなたのユーザー名]\runcat
)に、解凍したruncatフォルダの中身すべてがコピーされていることを確認してください。
このフォルダが、今後のruncatの実行フォルダとなります。このフォルダごとバックアップしておけば、設定を含めて簡単に別のPCに移行することも可能です。
5. runcatの初回起動と基本設定
ファイルの配置が終わったら、いよいよruncatを起動してみましょう。
5.1. runcat.exeの実行
配置したフォルダを開き、runcat.exe
ファイルをダブルクリックして実行します。
5.2. タスクバーへの表示確認
runcatが正常に起動すると、特にウィンドウは表示されませんが、Windowsのタスクバーの右端、システムトレイ(通知領域)の近くに、可愛らしい猫のアイコンが表示されるはずです。デフォルトでは、PCのCPU使用率に合わせて猫がちょこちょこと動き始めます。
もし表示されない場合は、以下の点を確認してください。
- タスクバーが画面の端に固定されているか(ロックされているか)。フローティング状態だと正常に表示されないことがあります。
- Windowsのタスクバーの設定で、システムトレイにアイコンを表示する設定が有効になっているか。
- runcatのプロセスがタスクマネージャーで実行されているか。
5.3. 右クリックメニューの説明
タスクバーに表示された猫のアイコンを右クリックすると、runcatのメニューが表示されます。
- Settings: runcatの詳細設定を行うウィンドウを開きます。最もよく使う項目です。
- About: runcatのバージョン情報や開発者情報などが表示されます。
- Exit: runcatを終了します。猫がタスクバーから消えます。
まずは「Settings」を開いて、runcatの様々な設定項目を確認してみましょう。
5.4. タスクバー上での位置調整
runcatのアイコンは、タスクバー上の他のアイコンと同様に、ドラッグ&ドロップで位置を調整できます。クリックしたまま左右に動かしてみて、他のアイコンと重ならない場所や、見やすい場所に配置しましょう。
ただし、runcatは単なるアイコンではなく、タスクバー上の特定の領域に描画されるため、他のアイコンとの位置関係によっては、少し重なってしまったり、隙間ができたりすることがあります。この微調整は、後述の「Offset」設定でも行えます。
また、タスクバーを複数行にしている場合や、縦向きにしている場合など、特殊なタスクバー設定では表示が崩れることがあります。runcatは標準的な横向きのタスクバーを想定して設計されているため、表示がおかしい場合はタスクバーの設定を見直してみてください。
6. 詳細設定 (Settings) の徹底解説
runcatの魅力は、その豊富なカスタマイズ性にあります。「Settings」ウィンドウを開くと、様々な設定項目が表示されます。一つずつ詳しく見ていきましょう。
Settingsウィンドウは、通常いくつかのタブまたはセクションに分かれています。バージョンによって項目の配置や名称が多少異なる場合がありますが、基本的な機能は共通です。ここでは主要な設定項目について解説します。
6.1. General Settings(一般設定)
runcatの基本的な挙動に関する設定です。
-
Launch on startup:
Windows起動時にruncatを自動的に実行するかどうかを設定します。runcatを常に表示させておきたい場合は、この項目にチェックを入れる必要があります。
この設定は、runcatのショートカットをWindowsのスタートアップフォルダに登録することで実現されます。チェックを入れると、runcatが自動的にこの登録を行います。-
手動でスタートアップ登録する場合:
もしこのチェックボックスがうまく機能しない場合や、手動で設定したい場合は、以下の手順で行えます。- runcat.exeがあるフォルダを開きます。
runcat.exe
を右クリックし、「ショートカットの作成」を選びます。- 作成されたショートカットファイルをコピーします。
- 「ファイル名を指定して実行」を開きます(Windowsキー + R)。
shell:startup
と入力してOKをクリックします。スタートアップフォルダが開きます。- 開いたスタートアップフォルダに、先ほどコピーしたショートカットファイルを貼り付けます。
これで、次回Windows起動時からruncatが自動的に実行されるようになります。
-
タスクスケジューラを使用する方法(より詳細な設定が可能):
タスクスケジューラを使えば、「特定のユーザーでログオンしたときだけ起動する」「ネットワークに接続されたら起動する」など、より細かく起動条件を設定できます。- スタートメニューから「タスクスケジューラ」を検索して起動します。
- 「操作」メニューから「タスクの作成」を選びます。
- 「全般」タブで任意の名前(例:
Launch Runcat
) をつけ、必要に応じて「ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する」(管理者権限必要)などを設定します。 - 「トリガー」タブで「新規」をクリックし、「タスクの開始」を「ログオン時」または「ユーザーのロック解除時」などに設定します。
- 「操作」タブで「新規」をクリックし、「操作」を「プログラムの開始」に設定、「プログラム/スクリプト」にruncat.exeのフルパス(例:
C:\Users\[ユーザー名]\runcat\runcat.exe
)を入力します。 - 「条件」タブや「設定」タブで、PCの起動時やスリープからの復帰時などの詳細な条件を設定します。
- OKをクリックしてタスクを作成します。
この方法は少し複雑ですが、より確実に、または特定の条件でruncatを起動させたい場合に有効です。ただし、通常はruncatのSettingsで「Launch on startup」にチェックを入れるだけで十分です。
-
-
Minimize to tray:
runcatが起動したときに、メインウィンドウを表示せずにすぐにタスクトレイに最小化するかどうかを設定します。通常はチェックを入れておくと、起動時に余計なウィンドウが表示されずスムーズです。 -
Show in taskbar:
runcatをタスクバー上に表示するかどうかを設定します。runcatの主要機能なので、通常はこの項目にチェックが入っています。もし誤ってチェックを外してしまった場合は、runcatが起動していてもタスクバーに表示されなくなります。その場合は、タスクトレイにあるruncatアイコン(もし表示されていれば)を右クリックしてSettingsを開き、再度チェックを入れてください。タスクトレイにも表示されない場合は、タスクマネージャーでruncatプロセスを終了させ、再度runcat.exeを起動し直してみてください。 -
Display on top of taskbar:
runcatをタスクバーそのものではなく、タスクバーの「上」に重ねて表示するかどうかを設定します。特殊なタスクバー設定で表示がうまくいかない場合などに試すオプションですが、通常はチェックを外してタスクバー内に溶け込むように表示させるのが一般的です。 -
Language:
runcatの表示言語を設定します。デフォルトは英語ですが、日本語にも対応している場合があります。プルダウンメニューから選択します。
6.2. Cat Appearance(猫の外観)
表示されるキャラクターの外観をカスタマイズします。ここが一番「可愛い」を追求できる楽しい部分です。
-
Cat Type:
表示するキャラクターの種類を選択します。デフォルトの猫以外にも、犬や鳥、カエル、さらには電車や飛行機、ロボットなど、様々なアセットが利用可能な場合があります。ダウンロードしたruncatのassets
フォルダに含まれているキャラクターが選択肢として表示されます。新しいキャラクターアセットをダウンロードしてこのフォルダに追加することで、選択肢を増やすことも可能です。(新しいアセットの入手方法は、runcatのGitHubページやコミュニティで探してみてください)キャラクターによって、走るアニメーションだけでなく、待機アニメーションや歩くアニメーションなどが異なります。お気に入りのキャラクターを見つけましょう。
-
Cat Color:
選択したキャラクターの色を変更できます。パレットから色を選ぶ方法や、RGB値を直接入力する方法が提供されていることが多いです。猫の色を好きな色に変えたり、PCケースの色やデスクトップのテーマカラーに合わせたりと、自由にカスタマイズできます。カラフルな猫をタスクバーに走らせるのも楽しいでしょう。 -
Scale:
キャラクターのサイズを調整します。スライダーを左右に動かして、タスクバーの高さに合わせて大きさを調整します。タスクバーに対して大きすぎると他のアイコンと重なりやすくなり、小さすぎると見えにくくなります。最適なサイズを見つけましょう。デフォルト値から大きく変える場合は、後述のOffset設定も調整する必要が出てくることがあります。 -
Offset:
キャラクターの表示位置をX軸(水平方向)とY軸(垂直方向)で微調整します。タスクバー上の特定の場所に正確に配置したい場合や、他のアイコンとの重なりを避けたい場合に使用します。数値を増減させて、キャラクターがタスクバー内の適切な場所に表示されるように調整します。特にScaleを変更した場合や、タスクバーの位置(画面の上端や左端など)を変更した場合に、このOffset調整が必要になることがあります。 -
Flip Cat:
キャラクターの向きを左右反転させます。猫が左向きに走るか、右向きに走るかを切り替えられます。タスクバーのどの位置に配置するかによって、進行方向を変えると見やすくなる場合があります。
6.3. Display Items(表示項目)
どのPCパフォーマンス情報を猫の動きに連動させるかを選択します。
- CPU:
CPU使用率を表示項目に含めるかどうか。通常は最も一般的な指標なので、含めることが多いです。 - Memory:
メモリ(RAM)使用率を表示項目に含めるかどうか。 - Disk:
ディスク(HDD/SSD)の読み書き速度を表示項目に含めるかどうか。 - Network:
ネットワーク(有線/無線LAN)の送受信速度を表示項目に含めるかどうか。
これらの項目にチェックを入れると、runcatはそれぞれのパフォーマンス情報を取得し、猫の走る速度に反映させます。複数の項目にチェックを入れた場合、通常は最も負荷の高い項目に合わせて猫が速く走るようになります(この挙動はPerformance Scale設定で調整可能です)。
また、各項目について、猫の隣にアイコンや数値を表示するかどうかの設定がある場合があります。例えば、CPU使用率を具体的なパーセンテージで表示したり、ネットワークアクティビティを上下の矢印アイコンで表示したりできます。これらの表示方法もカスタマイズできることがあります。アイコンや数値の表示は、猫の動きだけでは詳細が分からない場合に便利ですが、タスクバーが賑やかになりすぎるのが嫌な場合は無効にして、猫だけを表示させることも可能です。
表示項目の順序をドラッグ&ドロップで変更できる機能を持つバージョンもあります。タスクバーのスペースを効率的に使うために、表示する項目の順序を調整しましょう。
6.4. Performance Scale(パフォーマンススケーリング)
ここがruncatの動作の「肝」とも言える設定です。猫の走る速度が、各パフォーマンス項目の利用率や速度にどう連動するかを定義します。
-
Scaling Mode:
複数の表示項目を選択している場合に、どの項目に基づいて速度を決定するかを設定します。- Max: 選択した項目の中で、最も負荷の高い項目に合わせて速度を決定します。(デフォルト設定であることが多い)
- Sum: 選択した項目の負荷を合計して速度を決定します。(例: CPU 50% + メモリ 30% = 合計80%として速度を決定)
- Average: 選択した項目の負荷の平均値で速度を決定します。
- Specific Item: 特定の項目(例: CPUのみ)を選んで、その項目のみに基づいて速度を決定します。
通常は「Max」が直感的で分かりやすいですが、特定の状況(例: ディスクアクセスとネットワーク通信が同時に大量に発生する場合など)で猫をより速く走らせたい場合は「Sum」などを試してみるのも良いでしょう。
-
Scaling Sliders (CPU, Memory, Disk, Network):
各パフォーマンス項目について、猫の走る速度がどの程度「敏感」に反応するかを設定します。通常は0%から100%(または最大速度)までの範囲でスライダーが用意されています。例えば、CPUのスケールスライダーが100%に設定されている場合、CPU使用率100%で猫は最高速度で走ります。もしスライダーを50%に設定した場合、CPU使用率50%で最高速度で走るようになります。つまり、スライダーの値を小さくすると、より低い負荷で猫が速く走るようになり、猫の動きが「敏感」になります。逆に大きくすると、猫の動きは「鈍感」になります。
自分のPCの通常使用時の負荷や、猫にどの程度の頻度で速く走ってほしいかに合わせて、これらのスライダーを調整します。
- 例: CPU使用率が普段から低いPCの場合、CPUスケールを100%のままだと猫が常にゆっくり歩いているだけになってしまいます。この場合、CPUスケールを50%や30%に下げることで、少し負荷がかかっただけでも猫が元気よく走り出すようになり、見ているのが楽しくなります。
- 例: DiskやNetworkは瞬間的に速度が大きく変動することがあります。猫が常に落ち着きなくチョロチョロ動くのが嫌な場合は、これらの項目のスケールを大きく設定して、かなりの高速通信が発生しないと猫が速く走らないように調整できます。
これらのスライダー調整は、runcatを自分のPC環境に最適化し、最も可愛く、最も分かりやすく表示させるための重要なステップです。色々な値を試してみて、ベストな設定を見つけてください。
6.5. Advanced Settings(高度な設定)
あまり頻繁に変更する必要はありませんが、より細かいチューニングが可能です。
- Check for updates on startup:
runcat起動時に新しいバージョンが公開されていないか自動でチェックするかどうか。 - Log file settings:
runcatの動作ログを出力するかどうか、出力レベルなどを設定します。問題が発生した場合のデバッグなどに使用します。 - その他の細かい設定:
バージョンによっては、描画に関する設定や、特定の環境への対応設定などが含まれる場合があります。通常はデフォルトのままで問題ありません。
6.6. 設定変更後の保存
各タブで設定を変更したら、Settingsウィンドウの下部にあるボタンをクリックして変更を適用・保存します。
- Apply: 現在のウィンドウの設定を適用し、すぐにruncatの表示に反映させます。ウィンドウは開いたままです。
- OK: 設定を適用し、Settingsウィンドウを閉じます。
- Cancel: 設定変更を破棄し、Settingsウィンドウを閉じます。
複数のタブで設定を変更した場合は、最後にOKまたはApplyをクリックする前に、すべての変更を確認しておきましょう。設定は通常、runcatの実行ファイルと同じフォルダにあるconfig.json
というファイルに保存されます。
7. カスタマイズ例ともっと可愛くする方法
詳細設定を理解したら、あとは自分の好みやPCの使い方に合わせて自由にカスタマイズするだけです。
7.1. 自分のPC利用状況に合わせたスケーリング調整
- 普段使いのPC: CPUとMemoryを主要項目にし、それぞれのスケーリングを低めに設定(例: 50%程度)。ウェブブラウジングやオフィス作業など、軽い作業でも猫がそこそこ動き回るようにすると、タスクバーが賑やかになります。
- ゲーミングPC: CPUとGPU(もしruncatが対応していれば、または他の方法で表示)を重視。ゲーム中の高負荷時でも最高速度で走るように、スケーリングを高めに設定(例: 80%〜100%)。ゲームの起動時やロード時の激しい動きを楽しむ。
- サーバー/開発用PC: DiskやNetworkのアクティビティを重視。ファイルコピーやダウンロード・アップロード時など、データ転送が行われているか視覚的に把握しやすくするため、これらの項目のスケーリングを適切に調整。
7.2. 好きな色やデザインの猫を選ぶ楽しみ方
Cat Appearanceの設定で、自分の好きな色や、タスクバーのテーマカラーに合わせた色の猫を選んでみましょう。キャラクターの種類も、デフォルトの猫だけでなく、コミュニティで配布されている様々なアセットを試してみる価値があります。インターネットで「runcat assets」などで検索すると、新しいキャラクターが見つかることがあります。ダウンロードしたアセットファイルをruncatのassets
フォルダに追加するだけで、Cat Typeの選択肢に表示されるようになります。
7.3. 複数のruncatを起動できるか?
通常、runcatは単一インスタンスでの実行を想定しています。複数起動しようとしても、2つ目以降は起動しないか、予期せぬ動作をする可能性があります。もし複数のパフォーマンス指標を独立したキャラクターで表示したい場合は、runcatではなく、複数のマスコットを表示できる別のツールを探すか、runcatの表示項目設定を工夫する(例: 複数の項目を同時に表示し、Scaling ModeをSumにするなど)必要があります。
7.4. 他のタスクバーカスタマイズツールとの併用
TaskbarX(タスクバーアイコンを中央に寄せるツール)など、他のタスクバーカスタマイズツールと併用することも可能です。ただし、ツール同士の相性によっては表示が乱れる可能性もあります。もし問題が発生した場合は、どちらかのツールを一時的に無効にして、原因を特定してみてください。runcatのOffset設定で、他のツールによるタスクバーの変更に合わせて微調整が必要になることもあります。
7.5. コミュニティやフォーラムでの情報収集
runcatはオープンソースプロジェクトであり、利用者のコミュニティが存在します。GitHubのIssuesやDiscussionsセクション、あるいは関連するPCカスタマイズのフォーラムなどで、新しいアセットの情報、便利な設定方法、トラブルシューティングのヒントなどを探すことができます。他のユーザーの設定例を参考にしたり、自分で作った設定やアセットを共有したりするのも楽しいでしょう。
8. トラブルシューティング:困ったときは?
runcatは比較的安定して動作しますが、PC環境や設定によっては予期せぬ問題が発生することもあります。ここでは、よくあるトラブルとその解決方法を紹介します。
8.1. runcatが表示されない
- runcatプロセスは起動しているか?
タスクマネージャーを開き、「プロセス」タブで「runcat.exe」または「runcat」という名前のプロセスが実行されているか確認してください。もしプロセスが実行されていない場合は、runcat.exeを再度ダブルクリックして起動してください。 - タスクバーがロックされているか?
タスクバーを右クリックし、「タスクバーをロックする」にチェックが入っているか確認してください。runcatはタスクバーがロックされている状態での表示を前提としています。 - エクスプローラー(explorer.exe)がフリーズしていないか?
タスクバーの表示はエクスプローラーによって管理されています。タスクバーの反応がおかしい場合や、他のアイコンも正常に表示されていない場合は、タスクマネージャーで「Windows エクスプローラー」プロセスを探し、右クリックして「再起動」を選んでみてください。エクスプローラーが再起動すると、タスクバーもリフレッシュされ、runcatが表示されるようになることがあります。 - Settingsで「Show in taskbar」が有効か?
runcatのSettingsを開き、「General Settings」タブで「Show in taskbar」にチェックが入っているか確認してください。誤ってチェックを外してしまった場合、タスクバーに表示されなくなります。もしSettingsウィンドウが開けない場合は、タスクマネージャーでruncatプロセスを終了させ、runcat.exeを削除して再ダウンロード・再配置してから再度起動してみてください。 - セキュリティソフトによってブロックされていないか?
セキュリティソフトがruncatの実行をブロックしている可能性があります。セキュリティソフトのログを確認し、runcatがブロックされていないか確認してください。正規のruncatであれば、セキュリティソフトの設定で例外として許可することで解決できる場合があります。(ただし、これは自己責任で行ってください。) - タスクバーの位置やサイズが特殊ではないか?
runcatは標準的なWindowsの横向きタスクバーを想定しています。タスクバーを縦向きにしていたり、複数行にしていたり、画面の端に固定していなかったりする場合、表示が崩れたり表示されなかったりすることがあります。標準的なタスクバー設定に戻して表示されるか確認してください。
8.2. Windows起動時に自動実行されない
- Settingsで「Launch on startup」にチェックが入っているか?
runcatのSettingsを開き、「General Settings」タブで「Launch on startup」にチェックが入っているか確認してください。 - スタートアップフォルダにショートカットがあるか?
Settingsでチェックを入れても自動実行されない場合は、手動でスタートアップフォルダにショートカットを作成する方法を試してください(前述の「Launch on startup」の説明を参照)。shell:startup
コマンドで開いたフォルダにruncat.exe
のショートカットがあるか確認し、なければ作成・貼り付けます。 - ショートカットのパスが正しいか?
スタートアップフォルダにあるruncatショートカットのプロパティを開き、「リンク先」に指定されているruncat.exeのパスが、実際にruncat.exeを配置した場所と一致しているか確認してください。runcatフォルダを移動したり名前を変更したりした場合、ショートカットが無効になることがあります。 - タスクスケジューラの設定は正しいか?
タスクスケジューラで自動起動を設定している場合は、タスクのトリガー、操作(プログラムのパス)、条件などが正しく設定されているか、タスクが有効になっているか確認してください。タスクの実行履歴も確認すると、問題の原因がわかることがあります。
8.3. 猫の動きがおかしい/正確でない
- Performance Scale設定の確認:
Settingsの「Performance Scale」タブを開き、各項目のスケーリング設定(スライダー)を確認してください。スライダーが低すぎる(例: 1%など)と、わずかな負荷でも猫が最高速度で走ってしまい、正確な状態が分からなくなります。逆に高すぎる(例: 200%など)と、かなりの高負荷でないと猫がほとんど動かなくなります。自分のPCの通常の使用状況に合わせて、適切な値に調整してください。 - Display Itemsの選択確認:
「Display Items」タブで、猫の動きに反映させたい項目(CPU, Memoryなど)に正しくチェックが入っているか確認してください。チェックが入っていない項目は、たとえ負荷が高くても猫の動きには反映されません。 - 他のパフォーマンス監視ツールとの比較:
タスクマネージャーやリソースモニターなど、Windows標準のパフォーマンス監視ツールを開き、CPU使用率などの値がruncatの動きと一致しているか確認してみてください。もし標準ツールで高い負荷が表示されているのにruncatの猫があまり動かない場合は、Performance Scale設定が適切でないか、runcatが正常にパフォーマンス情報を取得できていない可能性があります。 - runcatの再起動:
一時的な問題かもしれません。runcatを終了(Exit)させてから再度起動し直してみてください。
8.4. タスクバー上の他のアイコンと重なる
- runcatの位置調整:
タスクバー上のruncatアイコンをドラッグ&ドロップして、他のアイコンと重ならない場所に移動してみてください。 - Offset設定での微調整:
Settingsの「Cat Appearance」タブにある「Offset」設定で、X軸(水平方向)とY軸(垂直方向)の値を微調整し、猫の表示位置をずらしてみてください。特にScaleを変更した場合や、タスクバーの端に寄せて配置したい場合に有効です。 - タスクバーアイコンの配置変更:
Windowsの設定で、タスクバーの表示項目(システムアイコンや通知領域アイコン)の表示/非表示を切り替えたり、表示順序を変更したりすることで、runcatが表示される領域に他のアイコンが重ならないようにスペースを確保できます。
8.5. セキュリティソフトによる警告
前述の通り、正規のGitHubリリースページからダウンロードしたruncatであれば、基本的には問題ありません。しかし、セキュリティソフトが警告を発し、実行をブロックしたりファイルを隔離したりする場合があります。
- 正規のダウンロード元か再確認:
ダウンロードしたファイルが、この記事で紹介した公式GitHubリポジトリのReleasesセクションから入手したものであることを再度確認してください。それ以外の場所からのファイルは使用しないでください。 - セキュリティソフトの例外設定:
自己責任となりますが、お使いのセキュリティソフトの設定を開き、runcat.exeをスキャン対象から除外する、または信頼できるプログラムとして登録するなどの例外設定を行ってください。設定方法はセキュリティソフトによって異なりますので、ソフトのマニュアルを参照してください。
8.6. 設定が保存されない
- 実行ファイルの配置場所に書き込み権限があるか?
runcatの設定は、通常runcat.exeと同じフォルダにあるconfig.json
ファイルに書き込まれます。runcat.exeをProgram Filesなど、通常のユーザーアカウントでは書き込み権限がないフォルダに配置している場合、設定が保存できないことがあります。runcatをユーザーフォルダ内など、書き込み可能な場所に移動して試してみてください。 - 管理者権限で実行してみる:
一時的にruncat.exeを右クリックし、「管理者として実行」を選んで起動し、設定を変更・保存してみてください。これで設定が保存できるようなら、権限の問題が原因である可能性が高いです。ただし、runcatを常に管理者権限で実行する必要はありません(自動起動設定の際に管理者権限が必要な場合を除く)。配置場所をユーザーフォルダ内に変更するのが根本的な解決策となります。
8.7. アップデート方法
runcatの新しいバージョンがリリースされたら、古いバージョンを新しいバージョンに置き換えることでアップデートできます。
- 最新版の
.zip
ファイルをGitHubリリースページからダウンロードします。 - ダウンロードしたファイルを解凍します。
- 実行中のruncatを終了させます。 タスクバーの猫アイコンを右クリックして「Exit」を選ぶか、タスクマネージャーからruncatプロセスを終了させます。
- runcatを配置しているフォルダを開きます。
- フォルダ内のファイル全てを、解凍した新しいバージョンのファイルで上書きコピーします。 特に
runcat.exe
やassets
フォルダ、config.json
などを置き換えます(config.json
は設定ファイルなので、上書きしたくない場合はコピーしない、または後で手動で設定を移行することも可能ですが、基本的には新しいバージョンのファイル構成に合わせるのが推奨です)。 - 上書きコピーが完了したら、再度runcat.exeを起動します。
これでruncatが最新バージョンにアップデートされ、新しい機能やバグ修正が反映されます。設定ファイル(config.json)を上書きした場合、設定がリセットされることがあるので、必要に応じて再設定してください。
9. runcatのアンインストール方法
runcatはインストーラーを使用しないため、アンインストールも簡単です。
- 実行中のruncatを終了させます。 タスクバーの猫アイコンを右クリックして「Exit」を選ぶか、タスクマネージャーからruncatプロセスを終了させます。
- Windows起動時の自動実行設定を解除します。
- Settingsで「Launch on startup」にチェックを入れていた場合は、runcatが起動している状態でSettingsを開き、このチェックを外してOKをクリックします。これでスタートアップフォルダからの登録が解除されます。
- 手動でスタートアップフォルダにショートカットを配置していた場合は、
shell:startup
コマンドでスタートアップフォルダを開き、runcatのショートカットを削除します。 - タスクスケジューラで設定していた場合は、タスクスケジューラを開き、作成したruncatのタスクを削除します。
- runcatを配置していたフォルダごと削除します。 runcat.exeやassetsフォルダなどが入っていたフォルダを丸ごと削除します。
- (オプション)レジストリに残る情報について:
runcatは一部の設定(例えば、スタートアップ設定の一部情報や、ウィンドウ位置など)をレジストリに書き込む場合があります。これらを完全に削除したい場合は、レジストリエディタ(regedit.exe
)を使用して、HKEY_CURRENT_USER\Software
配下などに作成されたruncat関連のエントリを削除する必要があります。ただし、レジストリの編集は非常に危険な作業であり、誤った操作はWindowsの動作に深刻な問題を引き起こす可能性があります。runcat関連のレジストリ情報はごくわずかであり、PCの動作に影響を与えることはほとんどないため、通常は削除する必要はありません。 レジストリ編集に自信がない場合は、この手順は行わないでください。
これらの手順で、runcatはあなたのPCから完全に削除されます。
10. runcatの未来と可能性
runcatは比較的新しいツールですが、活発なコミュニティによって開発が続けられています。
10.1. 今後のアップデートで期待される機能
開発者やコミュニティの活動によって、新しいキャラクターの追加、より細かいパフォーマンス表示オプション、描画パフォーマンスの向上、他ツールとの連携強化など、様々なアップデートが期待できます。例えば、GPU使用率の表示対応や、より多様なキャラクターアニメーション、ユーザーインターフェースの改善などが考えられます。GitHubのIssuesやPull Requestsを確認すると、現在開発中の機能やコミュニティからの提案を見ることができます。
10.2. コミュニティへの貢献方法
もしruncatを気に入ったら、開発者やコミュニティに貢献することもできます。
- バグ報告: 問題を発見したら、GitHubのIssuesに詳細な情報(OSバージョン、runcatバージョン、再現手順など)と共に報告します。
- 機能提案: 欲しい機能があれば、GitHubのDiscussionsやIssuesで提案できます。
- コード貢献: プログラミングスキルがあれば、ソースコードを改善したり、新しい機能を追加したりするPull Requestを送ることも可能です。
- アセット作成: 新しいキャラクターのアニメーション(画像ファイル)を作成し、コミュニティに共有することで、runcatの魅力をさらに広げることができます。
- 情報共有: SNSやフォーラムなどで、runcatの使い方やカスタマイズ例を共有することも、コミュニティの活性化につながります。
10.3. 類似のデスクトップマスコットやパフォーマンスモニター
runcat以外にも、デスクトップ上に常駐してアニメーションを表示したり、パフォーマンスを監視したりするツールは存在します。しかし、タスクバーに「溶け込んで」表示され、軽量でカスタマイズ性が高いという点で、runcatは非常にユニークな存在です。もしruncatがあなたの求める機能や表示形式と合わない場合は、他の類似ツールを探してみるのも良いでしょう。ただし、ダウンロード元やツールの信頼性には十分注意してください。
11. まとめ:あなたのタスクバーに可愛い相棒を!
この記事では、Windowsタスクバーに可愛らしい猫(または他のキャラクター)を表示させてPCのパフォーマンスを視覚化するツール「runcat」について、ダウンロードから導入、そして詳細な設定方法までを徹底的に解説しました。
runcatは単なるパフォーマンスモニターではなく、あなたのPCライフに癒やしと楽しさを加えてくれる小さな相棒です。CPU使用率に合わせてちょこちょこ動く猫を見ていると、なんだかPCにも愛着が湧いてくるかもしれません。
導入方法も難しくなく、ZIPファイルを解凍して配置するだけ。そして、詳細な設定項目を使えば、猫の種類や色、サイズ、そして最も重要な「走る速度の敏感さ」まで、自分好みに徹底的にカスタマイズできます。あなたのPC環境や好みに合わせてパフォーマンススケーリングを調整することで、より正確に、そしてより楽しくPCの状態を把握できるようになります。
もしトラブルに遭遇しても、この記事のトラブルシューティングセクションを参考にすれば、ほとんどの問題は解決できるはずです。
さあ、この記事で得た知識を活かして、あなたのWindowsタスクバーに可愛いruncatをお迎えし、自分だけの特別なデスクトップ環境を完成させましょう。タスクバーを元気に駆け回る猫が、きっとあなたのPC作業をもっと楽しいものにしてくれるはずです!
12. 付録/FAQ
- runcatは無料ですか?
はい、runcatはオープンソースで開発されており、GitHubで無料で公開されています。 - PCのパフォーマンスに影響しますか?
いいえ、runcatは非常に軽量に設計されており、PCのパフォーマンスにほとんど影響を与えません。安心して常駐させておくことができます。 - MacやLinuxでも使えますか?
runcatはWindows版として開発・公開されています。この記事で解説した方法やファイルはWindows専用です。MacやLinuxで類似の機能を持つツールがあるかもしれませんが、runcat自体を直接実行することはできません。 - 複数の猫を表示できますか?
通常、runcatは単一インスタンスでの実行を想定しています。複数のパフォーマンス指標を独立したキャラクターで表示したい場合は、Display Itemsの設定で複数の項目を表示させるか、runcat以外のツールを検討する必要があります。 - 新しいキャラクター(アセット)はどこで手に入りますか?
runcatのGitHubリポジトリや、関連するコミュニティ、PCカスタマイズ系のフォーラムなどでユーザーが作成・共有している場合があります。「runcat assets」などで検索してみてください。ダウンロードしたアセットファイルをruncatフォルダ内のassets
フォルダに配置すると、SettingsのCat Type選択肢に表示されるようになります。
これで、runcatの導入から設定、活用、トラブルシューティングまで、約5000語の詳細な記事が完成しました。読者がruncatを使い始め、自分好みにカスタマイズし、可愛らしい猫とのPCライフを楽しめるような内容になっているかと思います。