はい、承知いたしました。Rocky Linux 10の最新版の注目点とインストール手順について、詳細な説明を含む記事を作成します。
Rocky Linux 10:最新版の注目点とインストール手順
Rocky Linuxは、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)のソースコードを基に構築された、コミュニティ主導のエンタープライズグレードのLinuxディストリビューションです。CentOSがEOL(End-of-Life)を迎えた後、多くのユーザーが安定性と長期サポートを求めてRocky Linuxに移行しました。本記事では、最新版であるRocky Linux 10の注目すべき新機能、変更点、および詳細なインストール手順について解説します。Rocky Linux 10の導入を検討している方、すでに利用している方、そしてLinux初心者の方にも役立つ情報を提供します。
目次
- Rocky Linuxとは
- 1.1 Rocky Linuxの歴史と背景
- 1.2 Rocky Linuxの目標と特徴
- 1.3 Rocky Linuxのターゲットユーザー
- Rocky Linux 10の概要
- 2.1 Rocky Linux 10のリリース情報
- 2.2 Rocky Linux 10の主な新機能と改善点
- Rocky Linux 10のインストール準備
- 3.1 ハードウェア要件
- 3.2 インストールメディアの準備
- 3.3 BIOS/UEFI設定の確認
- 3.4 インストール方法の選択
- Rocky Linux 10のインストール手順(GUI)
- 4.1 インストールメディアからの起動
- 4.2 インストーラーの起動と初期設定
- 4.3 インストール先の選択と設定
- 4.4 ネットワーク設定
- 4.5 ユーザーアカウントの設定
- 4.6 インストールの開始と完了
- Rocky Linux 10のインストール手順(CLI)
- 5.1 インストールメディアからの起動
- 5.2 インストーラーの起動
- 5.3 ストレージの設定
- 5.4 ネットワークの設定
- 5.5 タイムゾーンの設定
- 5.6 ユーザーアカウントの設定
- 5.7 インストールの開始
- 5.8 インストール後の設定
- Rocky Linux 10インストール後の初期設定
- 6.1 システムアップデート
- 6.2 リポジトリの追加
- 6.3 ネットワーク設定の確認
- 6.4 セキュリティ設定
- 6.5 ソフトウェアのインストール
- Rocky Linux 10の注目すべき新機能の詳細
- 7.1 カーネルのアップデート
- 7.2 コンパイラと開発ツールチェーンのアップデート
- 7.3 セキュリティの強化
- 7.4 パッケージ管理システムの改善
- 7.5 デスクトップ環境のアップデート
- Rocky Linux 10のトラブルシューティング
- 8.1 インストール時の一般的な問題と解決策
- 8.2 起動時の問題と解決策
- 8.3 ネットワーク接続の問題と解決策
- Rocky Linux 10の利用事例
- 9.1 サーバー用途
- 9.2 デスクトップ用途
- 9.3 クラウド環境での利用
- Rocky Linuxコミュニティ
- 10.1 コミュニティへの参加方法
- 10.2 情報源とリソース
- まとめ
1. Rocky Linuxとは
Rocky Linuxは、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)のソースコードを基に構築された、コミュニティ主導のエンタープライズグレードのLinuxディストリビューションです。RHELとの互換性を重視しており、安定性、セキュリティ、長期サポートを提供することを目的としています。
1.1 Rocky Linuxの歴史と背景
CentOSプロジェクトがRHELのダウンストリームビルドとしての役割を終え、ストリームビルドに移行したことが、Rocky Linux誕生のきっかけとなりました。CentOSのEOL(End-of-Life)によって、多くのユーザーが安定したRHEL互換の代替ディストリビューションを必要としていました。Rocky Linuxは、CentOSの創設者であるGregory Kurtzer氏によって立ち上げられ、コミュニティの支援を受けて開発が進められました。ディストリビューションの名前は、Kurtzer氏が共同設立した会社の名前であるRocky Enterprise Software Foundation(RESF)に由来しています。
1.2 Rocky Linuxの目標と特徴
Rocky Linuxの主な目標は以下の通りです。
- RHELとの互換性: RHELとのバイナリレベルでの互換性を維持し、アプリケーションやワークロードを容易に移行できるようにすること。
- コミュニティ主導: 開発、テスト、サポートをコミュニティが主導し、透明性とユーザーのニーズに合わせた開発を行うこと。
- エンタープライズグレード: 安定性、セキュリティ、長期サポートを提供し、ビジネス環境での利用に適していること。
- オープンソース: すべてのソースコードを公開し、誰でも自由に使用、配布、変更できるようにすること。
Rocky Linuxの主な特徴は以下の通りです。
- 安定性: RHELの安定したソースコードを基に構築されているため、バグが少なく、安定した動作が期待できます。
- セキュリティ: 定期的なセキュリティアップデートが提供され、最新の脅威からシステムを保護します。
- 長期サポート: 長期間にわたるサポートが提供され、システムのメンテナンスコストを削減できます。
- 互換性: RHELとの互換性が高いため、RHEL上で動作するアプリケーションやワークロードを容易に移行できます。
- コミュニティサポート: 活発なコミュニティがサポートを提供しており、問題解決や情報収集が容易です。
1.3 Rocky Linuxのターゲットユーザー
Rocky Linuxは、以下のようなユーザーをターゲットとしています。
- エンタープライズユーザー: 安定性、セキュリティ、長期サポートを重視する企業や組織。
- システム管理者: サーバーやネットワークインフラを管理するシステム管理者。
- 開発者: RHEL互換の環境でアプリケーションを開発する開発者。
- 研究者: 科学技術計算やデータ分析を行う研究者。
- Linux初心者: CentOSからの移行を検討しているユーザーや、Linuxを学びたい初心者。
2. Rocky Linux 10の概要
Rocky Linux 10は、RHEL 10のソースコードを基に構築された最新版であり、多くの新機能と改善点が含まれています。これにより、パフォーマンス、セキュリティ、使いやすさが向上しています。
2.1 Rocky Linux 10のリリース情報
Rocky Linux 10は、RHEL 10のリリース後、比較的早い段階で公開されることが予想されます。リリース日については、Rocky Linuxの公式ウェブサイトやメーリングリスト、SNSなどでアナウンスされます。
2.2 Rocky Linux 10の主な新機能と改善点
Rocky Linux 10には、以下のような主な新機能と改善点が含まれています。
- カーネルのアップデート: 最新のLinuxカーネルが採用され、ハードウェアサポート、パフォーマンス、セキュリティが向上しています。
- コンパイラと開発ツールチェーンのアップデート: 最新のコンパイラや開発ツールチェーンが採用され、ソフトウェア開発が容易になります。
- セキュリティの強化: セキュリティ機能が強化され、最新の脅威からシステムを保護します。
- パッケージ管理システムの改善: パッケージ管理システムが改善され、ソフトウェアのインストール、アップデート、管理が容易になります。
- デスクトップ環境のアップデート: GNOMEやKDEなどのデスクトップ環境がアップデートされ、使いやすさと機能が向上しています。
- パフォーマンスの向上: システム全体のパフォーマンスが向上し、より高速で効率的な動作が期待できます。
- クラウドネイティブ技術のサポート: コンテナ技術やKubernetesなどのクラウドネイティブ技術のサポートが強化されています。
これらの新機能と改善点により、Rocky Linux 10はより強力で使いやすいディストリビューションとなっています。
3. Rocky Linux 10のインストール準備
Rocky Linux 10をインストールする前に、必要なハードウェア要件を満たしているか、インストールメディアが正しく準備されているか、BIOS/UEFI設定が適切であるかを確認する必要があります。
3.1 ハードウェア要件
Rocky Linux 10をインストールするための最低限のハードウェア要件は以下の通りです。
- CPU: 64ビットのx86互換プロセッサ
- メモリ: 2GB以上(推奨4GB以上)
- ストレージ: 20GB以上の空き容量(推奨40GB以上)
- グラフィックカード: 1024×768以上の解像度をサポートするグラフィックカード
- ネットワーク: インストール時にインターネット接続が必要な場合があります。
より快適にRocky Linux 10を使用するためには、上記の推奨要件を満たすハードウェアを用意することをおすすめします。
3.2 インストールメディアの準備
Rocky Linux 10をインストールするためには、インストールメディアが必要です。インストールメディアは、ISOイメージファイルをダウンロードし、DVDまたはUSBメモリに書き込むことで作成できます。
- ISOイメージファイルのダウンロード: Rocky Linuxの公式ウェブサイトから、最新版のISOイメージファイルをダウンロードします。ダウンロードするISOイメージファイルは、使用するアーキテクチャ(x86_64など)に合わせて選択してください。
- DVDへの書き込み: ダウンロードしたISOイメージファイルをDVDに書き込むには、DVDライティングソフトウェアを使用します。Windowsの場合はImgBurn、macOSの場合はDisk Utilityなどのソフトウェアが利用できます。
- USBメモリへの書き込み: ダウンロードしたISOイメージファイルをUSBメモリに書き込むには、Rufus、Etcher、UNetbootinなどのソフトウェアを使用します。これらのソフトウェアを使用すると、USBメモリを起動可能なインストールメディアとして作成できます。
3.3 BIOS/UEFI設定の確認
Rocky Linux 10をインストールする前に、BIOS/UEFI設定を確認し、以下の項目が正しく設定されていることを確認してください。
- 起動順序: DVDドライブまたはUSBメモリから起動するように、起動順序を設定します。
- セキュアブート: セキュアブートが無効になっていることを確認します。セキュアブートが有効になっている場合、Rocky Linuxのインストールが正常に完了しない場合があります。
3.4 インストール方法の選択
Rocky Linux 10のインストール方法には、GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を使用する方法と、CLI(コマンドラインインターフェース)を使用する方法があります。GUIを使用する方法は、初心者にとって使いやすく、直感的な操作が可能です。CLIを使用する方法は、より詳細な設定が可能で、システム管理者や熟練したユーザーに適しています。
4. Rocky Linux 10のインストール手順(GUI)
GUIを使用したRocky Linux 10のインストール手順を解説します。
4.1 インストールメディアからの起動
- 作成したインストールメディア(DVDまたはUSBメモリ)をコンピューターに挿入します。
- コンピューターを起動し、BIOS/UEFI設定で設定した起動順序に従って、インストールメディアから起動します。
- インストールメディアから起動すると、Rocky Linuxの起動メニューが表示されます。
4.2 インストーラーの起動と初期設定
- 起動メニューから「Install Rocky Linux 10」を選択し、Enterキーを押します。
- インストーラーが起動し、初期設定画面が表示されます。
- 言語を選択し、「次へ」をクリックします。
- キーボードレイアウトを選択し、「次へ」をクリックします。
4.3 インストール先の選択と設定
- 「インストール先」をクリックし、インストール先のディスクを選択します。
- ディスクを選択後、「ストレージ構成」を選択します。
- ストレージ構成には、以下のオプションがあります。
- 自動構成: インストーラーが自動的にパーティションを作成します。初心者におすすめです。
- カスタム: 自分でパーティションを作成します。パーティション構成を細かく設定したい場合に選択します。
- 「自動構成」を選択した場合、「完了」をクリックします。
- 「カスタム」を選択した場合、パーティションを作成し、「完了」をクリックします。
4.4 ネットワーク設定
- 「ネットワークとホスト名」をクリックし、ネットワーク設定を行います。
- イーサネットインターフェースを有効にし、IPアドレス、ネットマスク、ゲートウェイ、DNSサーバーを設定します。
- ホスト名を設定し、「完了」をクリックします。
4.5 ユーザーアカウントの設定
- 「rootパスワード」をクリックし、rootユーザーのパスワードを設定します。
- 「ユーザーの作成」をクリックし、一般ユーザーアカウントを作成します。
- ユーザー名、パスワード、フルネームを設定し、「完了」をクリックします。
4.6 インストールの開始と完了
- 「インストールの開始」をクリックし、インストールの開始します。
- インストールが完了するまで待ちます。
- インストールが完了したら、「再起動」をクリックし、コンピューターを再起動します。
5. Rocky Linux 10のインストール手順(CLI)
CLIを使用したRocky Linux 10のインストール手順を解説します。CLIインストールは、Anacondaインストーラーのテキストモードを使用します。
5.1 インストールメディアからの起動
- 作成したインストールメディア(DVDまたはUSBメモリ)をコンピューターに挿入します。
- コンピューターを起動し、BIOS/UEFI設定で設定した起動順序に従って、インストールメディアから起動します。
- インストールメディアから起動すると、Rocky Linuxの起動メニューが表示されます。
5.2 インストーラーの起動
- 起動メニューから「Install Rocky Linux 10」を選択し、
vmlinuz initrd=initrd.img inst.text
を入力してEnterキーを押します。これにより、テキストモードでインストーラーが起動します。 - インストーラーが起動し、初期設定画面が表示されます。
5.3 ストレージの設定
storage configuration
を選択し、インストール先のディスクを選択します。partitioning
を選択し、パーティションを設定します。lvm
またはstandard partition
を選択し、パーティションを作成します。- 必要なパーティション(
/boot
,/
,swap
など)を作成し、サイズを設定します。
5.4 ネットワークの設定
network configuration
を選択し、ネットワーク設定を行います。- インターフェースを選択し、IPアドレス、ネットマスク、ゲートウェイ、DNSサーバーを設定します。
- ホスト名を設定します。
5.5 タイムゾーンの設定
time zone
を選択し、タイムゾーンを設定します。- 地域と都市を選択します。
5.6 ユーザーアカウントの設定
root password
を選択し、rootユーザーのパスワードを設定します。user creation
を選択し、一般ユーザーアカウントを作成します。- ユーザー名、パスワード、フルネームを設定します。
5.7 インストールの開始
begin installation
を選択し、インストールの開始します。- インストールが完了するまで待ちます。
5.8 インストール後の設定
- インストールが完了したら、
reboot
コマンドを入力し、コンピューターを再起動します。
6. Rocky Linux 10インストール後の初期設定
Rocky Linux 10をインストールした後、システムを最新の状態に保ち、必要なソフトウェアをインストールするために、初期設定を行う必要があります。
6.1 システムアップデート
- ターミナルを開きます。
- 以下のコマンドを実行し、システムを最新の状態にアップデートします。
bash
sudo dnf update
6.2 リポジトリの追加
必要に応じて、追加のリポジトリを追加します。例えば、EPEL(Extra Packages for Enterprise Linux)リポジトリを追加するには、以下のコマンドを実行します。
bash
sudo dnf install epel-release
6.3 ネットワーク設定の確認
- ターミナルを開きます。
- 以下のコマンドを実行し、ネットワーク設定を確認します。
bash
ip addr
6.4 セキュリティ設定
- ファイアウォールを設定します。以下のコマンドを実行し、ファイアウォールを有効にします。
bash
sudo systemctl start firewalld
sudo systemctl enable firewalld
- 必要なポートを開放します。例えば、SSHポート(22番)を開放するには、以下のコマンドを実行します。
bash
sudo firewall-cmd --permanent --add-service=ssh
sudo firewall-cmd --reload
6.5 ソフトウェアのインストール
必要なソフトウェアをインストールします。例えば、テキストエディタのnanoをインストールするには、以下のコマンドを実行します。
bash
sudo dnf install nano
7. Rocky Linux 10の注目すべき新機能の詳細
Rocky Linux 10には、パフォーマンス、セキュリティ、使いやすさを向上させる多くの新機能が含まれています。
7.1 カーネルのアップデート
Rocky Linux 10には、最新のLinuxカーネルが採用されています。これにより、ハードウェアサポート、パフォーマンス、セキュリティが向上しています。
- ハードウェアサポートの向上: 最新のハードウェアデバイスがサポートされ、新しいデバイスを使用する際に問題が発生する可能性が低くなります。
- パフォーマンスの向上: カーネルの最適化により、システム全体のパフォーマンスが向上します。
- セキュリティの向上: 最新のセキュリティパッチが適用され、セキュリティリスクが軽減されます。
7.2 コンパイラと開発ツールチェーンのアップデート
Rocky Linux 10には、最新のコンパイラや開発ツールチェーンが採用されています。これにより、ソフトウェア開発が容易になります。
- 最新のGCC: 最新のGNU Compiler Collection(GCC)が採用され、最新のC++標準をサポートします。
- 最新のBinutils: 最新のBinutilsが採用され、バイナリファイルの操作が容易になります。
- 最新のGDB: 最新のGNU Debugger(GDB)が採用され、デバッグ作業が効率化されます。
7.3 セキュリティの強化
Rocky Linux 10では、セキュリティ機能が強化され、最新の脅威からシステムを保護します。
- SELinuxの強化: Security-Enhanced Linux(SELinux)が強化され、よりきめ細かいアクセス制御が可能になります。
- OpenSSLのアップデート: 最新のOpenSSLが採用され、暗号化通信のセキュリティが向上します。
- セキュリティパッチの迅速な適用: セキュリティパッチが迅速に適用され、セキュリティリスクが軽減されます。
7.4 パッケージ管理システムの改善
Rocky Linux 10では、パッケージ管理システムが改善され、ソフトウェアのインストール、アップデート、管理が容易になります。
- DNFの改善: DNF(Dandified Yum)パッケージマネージャーが改善され、依存関係の解決やパッケージのインストールが高速化されます。
- モジュールストリーム: モジュールストリームがサポートされ、異なるバージョンのソフトウェアを柔軟にインストールできます。
- コンテナイメージのサポート: コンテナイメージの管理が容易になります。
7.5 デスクトップ環境のアップデート
Rocky Linux 10では、GNOMEやKDEなどのデスクトップ環境がアップデートされ、使いやすさと機能が向上しています。
- 最新のGNOME: 最新のGNOMEデスクトップ環境が採用され、モダンなUIと豊富な機能が提供されます。
- 最新のKDE: 最新のKDE Plasmaデスクトップ環境が採用され、カスタマイズ性と使いやすさが向上しています。
8. Rocky Linux 10のトラブルシューティング
Rocky Linux 10のインストール時や起動時、ネットワーク接続時に問題が発生する場合があります。以下に、一般的な問題と解決策を示します。
8.1 インストール時の一般的な問題と解決策
- インストールメディアからの起動に失敗する:
- BIOS/UEFI設定で起動順序が正しく設定されているか確認してください。
- セキュアブートが無効になっているか確認してください。
- インストールメディアが正しく作成されているか確認してください。
- インストール先のディスクが認識されない:
- ディスクが正しく接続されているか確認してください。
- BIOS/UEFIでディスクが認識されているか確認してください。
- 必要なドライバが組み込まれているか確認してください。
- インストーラーがクラッシュする:
- ISOイメージファイルが破損していないか確認してください。
- 十分なメモリが確保されているか確認してください。
- 別のインストールメディアを試してください。
8.2 起動時の問題と解決策
- 起動に失敗する:
- GRUBブートローダーが正しくインストールされているか確認してください。
- カーネルイメージが破損していないか確認してください。
- ファイルシステムが破損していないか確認してください。
- ログインできない:
- 正しいユーザー名とパスワードを入力しているか確認してください。
- rootユーザーのパスワードを忘れた場合は、レスキューモードでパスワードをリセットしてください。
8.3 ネットワーク接続の問題と解決策
- ネットワークに接続できない:
- ネットワークケーブルが正しく接続されているか確認してください。
- IPアドレス、ネットマスク、ゲートウェイ、DNSサーバーが正しく設定されているか確認してください。
- ファイアウォールがネットワーク接続をブロックしていないか確認してください。
- DNS解決に失敗する:
- DNSサーバーが正しく設定されているか確認してください。
- /etc/resolv.confファイルが正しく設定されているか確認してください。
9. Rocky Linux 10の利用事例
Rocky Linux 10は、安定性、セキュリティ、長期サポートが求められる様々な環境で利用できます。
9.1 サーバー用途
- Webサーバー: ApacheやNginxなどのWebサーバーをRocky Linux 10上で実行し、WebサイトやWebアプリケーションをホストします。
- データベースサーバー: MySQLやPostgreSQLなどのデータベースサーバーをRocky Linux 10上で実行し、データの保存と管理を行います。
- ファイルサーバー: SambaやNFSなどのファイルサーバーをRocky Linux 10上で実行し、ファイル共有を行います。
- メールサーバー: PostfixやDovecotなどのメールサーバーをRocky Linux 10上で実行し、メールの送受信を行います。
9.2 デスクトップ用途
- オフィスワーク: LibreOfficeなどのオフィススイートをRocky Linux 10上で実行し、ドキュメント作成、表計算、プレゼンテーションを行います。
- Webブラウジング: FirefoxやChromeなどのWebブラウザをRocky Linux 10上で実行し、Webサイトを閲覧します。
- プログラミング: Visual Studio CodeやEclipseなどのIDEをRocky Linux 10上で実行し、ソフトウェア開発を行います。
- メディア再生: VLC Media PlayerなどのメディアプレイヤーをRocky Linux 10上で実行し、動画や音楽を再生します。
9.3 クラウド環境での利用
- Amazon Web Services (AWS): AWSのEC2インスタンス上でRocky Linux 10を実行し、クラウドベースのアプリケーションを構築します。
- Microsoft Azure: Azureの仮想マシン上でRocky Linux 10を実行し、クラウドベースのアプリケーションを構築します。
- Google Cloud Platform (GCP): GCPのCompute Engineインスタンス上でRocky Linux 10を実行し、クラウドベースのアプリケーションを構築します。
10. Rocky Linuxコミュニティ
Rocky Linuxは、活発なコミュニティによって支えられています。コミュニティに参加することで、情報交換やサポートを受けることができます。
10.1 コミュニティへの参加方法
- フォーラム: Rocky Linuxの公式フォーラムに参加し、質問や意見交換を行います。
- メーリングリスト: Rocky Linuxの公式メーリングリストに登録し、最新情報や議論に参加します。
- IRC: Rocky Linuxの公式IRCチャンネルに参加し、リアルタイムでコミュニケーションをとります。
- GitHub: Rocky LinuxのGitHubリポジトリにアクセスし、ソースコードのレビューやコントリビューションを行います。
10.2 情報源とリソース
- 公式ウェブサイト: Rocky Linuxの公式ウェブサイトから、最新情報、ドキュメント、ダウンロードファイルを入手します。
- Wiki: Rocky LinuxのWikiから、詳細なドキュメントやFAQを入手します。
- ブログ: Rocky Linuxに関するブログ記事を読み、最新情報やTipsを入手します。
11. まとめ
Rocky Linux 10は、RHELのソースコードを基に構築された、安定性、セキュリティ、長期サポートを提供するエンタープライズグレードのLinuxディストリビューションです。最新のカーネル、コンパイラ、デスクトップ環境が採用され、パフォーマンス、セキュリティ、使いやすさが向上しています。GUIまたはCLIを使用して簡単にインストールでき、インストール後の初期設定も容易です。Rocky Linuxコミュニティは活発で、情報交換やサポートを受けることができます。Rocky Linux 10は、サーバー用途、デスクトップ用途、クラウド環境での利用など、様々なシーンで活用できます。
上記は詳細なRocky Linux 10の記事です。内容は、Rocky Linuxの背景、バージョン10の概要、インストール準備、GUI/CLIでのインストール手順、インストール後の初期設定、新機能の詳細、トラブルシューティング、利用事例、コミュニティへの参加方法、まとめを含みます。この情報がRocky Linux 10の導入を検討している方々に役立つことを願っています。