e-Tax Web版 で確定申告!必要なもの・準備・手順を解説


e-Tax Web版 で確定申告!必要なもの・準備・手順を徹底解説【2024年最新版】

いよいよ確定申告の時期が近づいてきました。税務署の窓口は混雑しがちですが、e-Tax(イータックス)Web版を使えば、自宅やオフィスから手軽に確定申告を済ませることができます。この記事では、e-Tax Web版を使った確定申告に必要なもの、事前の準備、そして具体的な手順を、初心者の方にもわかりやすく解説します。

1. e-Tax Web版とは?メリットとデメリット

e-Taxとは、国税庁が提供する、インターネットを利用した確定申告システムのことです。Web版は、専用ソフトのインストールが不要で、Webブラウザ上で確定申告の手続きが完結します。

1.1 e-Tax Web版のメリット

  • 時間と場所を選ばない: 自宅やオフィスなど、インターネットに接続できる場所であれば、24時間いつでも確定申告が可能です。(メンテナンス時間を除く)
  • 税務署に行く手間が省ける: 税務署の窓口に出向く必要がないため、移動時間や待ち時間を削減できます。
  • 還付金が早く受け取れる: e-Taxで申告した場合、税務署での処理が早いため、還付金の振込も早まる傾向があります。
  • 控除証明書などの添付書類が一部省略可能: 特定の控除証明書などは、オンラインでデータ連携することで添付を省略できます。
  • 計算ミスが少ない: 自動計算機能や入力チェック機能が充実しており、計算ミスや入力漏れを防ぎやすくなっています。
  • 過去の申告データが利用できる: 過去の申告データを活用することで、入力の手間を省くことができます。

1.2 e-Tax Web版のデメリット

  • 事前の準備が必要: マイナンバーカードやICカードリーダライタなど、必要なものを揃える必要があります。
  • 操作に慣れが必要: 初めてe-Taxを利用する場合は、操作方法に戸惑うことがあります。
  • インターネット環境が必要: 安定したインターネット回線が必須です。
  • セキュリティ対策が必要: 個人情報を扱うため、セキュリティ対策をしっかりと行う必要があります。

2. e-Tax Web版に必要なもの

e-Tax Web版で確定申告を行うためには、以下のものが必要になります。

2.1 マイナンバーカード

e-Tax Web版では、本人確認のためにマイナンバーカードが必須となります。マイナンバーカードをお持ちでない場合は、お住まいの市区町村の窓口で申請する必要があります。(申請から交付まで1ヶ月程度かかる場合がありますので、早めの申請をおすすめします。)

2.2 ICカードリーダライタ

マイナンバーカードの情報を読み取るためのICカードリーダライタが必要です。マイナンバーカードに対応した機種を選びましょう。家電量販店やオンラインショップで購入できます。

  • ICカードリーダライタの選び方:
    • マイナンバーカード対応: 必ずマイナンバーカードに対応していることを確認しましょう。
    • OS対応: 使用するパソコンのOS(Windows、macOSなど)に対応していることを確認しましょう。
    • 接続方式: USB接続が一般的です。パソコンのUSBポートの種類(USB Type-A、USB Type-Cなど)を確認しましょう。
    • 価格: 2,000円程度の安価なものから、高機能なものまで様々です。e-Taxでの利用であれば、基本的な機能で十分です。
    • メーカー: 主要なメーカー(SONY、Panasonic、NTTコミュニケーションズなど)の製品であれば、安心して利用できます。

2.3 パソコンまたはスマートフォン

e-Tax Web版を利用するためのパソコンまたはスマートフォンが必要です。

  • パソコンの場合:

    • OS:Windows、macOSの最新版に対応していることを確認しましょう。
    • ブラウザ:Microsoft Edge、Google Chrome、Safariなどの最新版に対応していることを確認しましょう。
    • インターネット接続:安定したインターネット回線が必要です。
  • スマートフォンの場合:

    • マイナポータルアプリのインストールが必要です。
    • NFC(近距離無線通信)機能が搭載されている必要があります。(マイナンバーカードの読み取りに使用します。)

2.4 確定申告に必要な書類

確定申告の内容に応じて、以下の書類が必要になります。

  • 源泉徴収票: 給与所得がある場合、勤務先から発行される源泉徴収票が必要です。
  • 各種控除証明書: 生命保険料控除証明書、地震保険料控除証明書、医療費控除の明細書、iDeCoの掛金払込証明書など、該当する控除の証明書が必要です。
  • 収入に関する書類: 給与所得以外に収入がある場合、その収入を証明する書類が必要です。(例:不動産収入がある場合は、賃貸契約書や領収書など)
  • 銀行口座情報: 還付金を受け取るための銀行口座情報が必要です。(口座名義、金融機関名、支店名、口座番号)

2.5 その他

  • メールアドレス: e-Taxからの通知を受け取るためのメールアドレスが必要です。
  • 筆記用具と電卓: 計算やメモに使用します。
  • マイナンバーを確認できるもの: マイナンバーカード以外にも、マイナンバー通知カードやマイナンバーが記載された住民票の写しなどでも確認できます。

3. 事前の準備

e-Tax Web版での確定申告をスムーズに行うために、事前の準備が重要です。

3.1 マイナンバーカードの準備

マイナンバーカードをまだお持ちでない場合は、速やかに申請しましょう。申請方法はお住まいの市区町村のウェブサイトで確認できます。マイナンバーカードの交付には時間がかかるため、余裕を持って申請することをおすすめします。

3.2 ICカードリーダライタの設置

ICカードリーダライタを購入したら、パソコンに接続してセットアップを行いましょう。メーカーのウェブサイトからドライバをダウンロードしてインストールする必要がある場合があります。

3.3 e-Taxの利用開始手続き

e-Tax Web版を利用するためには、事前に利用開始手続きを行う必要があります。

  1. e-Taxのホームページにアクセス: 国税庁のe-Taxホームページ(https://www.e-tax.nta.go.jp/)にアクセスします。
  2. 「初めてご利用になる方」をクリック: 画面の指示に従って、利用規約に同意し、メールアドレスを登録します。
  3. 登録したメールアドレスに届く認証コードを入力: メールアドレスの認証が完了すると、利用開始手続きが完了します。

3.4 確定申告に必要な書類の準備

確定申告に必要な書類を事前に準備しておきましょう。源泉徴収票、各種控除証明書、収入に関する書類など、必要な書類をすべて揃えておくと、確定申告の手続きがスムーズに進みます。

3.5 控除額の計算

医療費控除や生命保険料控除など、控除額を事前に計算しておきましょう。計算が難しい場合は、国税庁のホームページにある「確定申告書作成コーナー」を利用すると、自動で計算してくれます。

3.6 ID・パスワード方式の準備(マイナンバーカードがない場合)

マイナンバーカードをお持ちでない場合は、税務署で本人確認を行った上で、ID・パスワード方式でe-Taxを利用することができます。事前に税務署で手続きを行う必要があります。

4. e-Tax Web版での確定申告の手順

事前の準備が完了したら、いよいよe-Tax Web版で確定申告を行いましょう。

4.1 e-Taxのホームページにアクセス

国税庁のe-Taxホームページ(https://www.e-tax.nta.go.jp/)にアクセスします。

4.2 「確定申告書作成コーナー」をクリック

画面中央にある「確定申告書作成コーナー」をクリックします。

4.3 利用規約に同意

利用規約を確認し、同意する場合は「同意する」にチェックを入れます。

4.4 申告する年を選択

申告する年を選択します。(例:令和5年分の確定申告を行う場合は、「令和5年分」を選択します。)

4.5 申告の種類を選択

申告の種類を選択します。(例:所得税の確定申告を行う場合は、「所得税」を選択します。)

4.6 申告書の作成方法を選択

申告書の作成方法を選択します。

  • マイナンバーカード方式: マイナンバーカードとICカードリーダライタを使って申告する場合に選択します。
  • ID・パスワード方式: 税務署で発行されたID・パスワードを使って申告する場合に選択します。(マイナンバーカードをお持ちでない場合)

4.7 マイナンバーカードの読み取り

マイナンバーカード方式を選択した場合、ICカードリーダライタにマイナンバーカードをセットし、画面の指示に従ってマイナンバーカードの情報を読み取ります。

4.8 申告内容の入力

画面の指示に従って、申告内容を入力していきます。

  • 所得金額の入力: 源泉徴収票や収入に関する書類を参考に、所得金額を入力します。
  • 所得控除の入力: 生命保険料控除、地震保険料控除、医療費控除など、該当する所得控除の金額を入力します。
  • 税額控除の入力: 住宅ローン控除など、該当する税額控除の金額を入力します。
  • 還付金の受取口座の入力: 還付金を受け取るための銀行口座情報を入力します。

4.9 入力内容の確認

入力内容に誤りがないか、しっかりと確認しましょう。入力ミスがあると、税務署から問い合わせがあったり、還付金が遅れたりする可能性があります。

4.10 申告書の送信

入力内容を確認したら、申告書を送信します。送信前に、再度内容を確認する画面が表示されますので、最終確認を行いましょう。

4.11 受付結果の確認

申告書を送信後、受付結果を確認しましょう。受付結果は、e-Taxのホームページで確認できます。受付結果には、受付日時や受付番号などが表示されます。

4.12 添付書類の提出(必要な場合)

特定の控除を受ける場合など、添付書類の提出が必要な場合があります。e-Taxで申告した場合、一部の添付書類は省略できますが、必要な場合は、郵送または税務署の窓口で提出します。

5. e-Tax Web版でよくある質問

Q1. マイナンバーカードがないとe-Tax Web版は利用できないのですか?

A. マイナンバーカードがなくても、税務署で本人確認を行った上で、ID・パスワード方式でe-Taxを利用することができます。ただし、マイナンバーカードがあった方が、手続きがスムーズに進みます。

Q2. ICカードリーダライタはどんな機種でも使えますか?

A. マイナンバーカードに対応したICカードリーダライタが必要です。購入前に、マイナンバーカードに対応していることを確認しましょう。

Q3. 確定申告書作成コーナーで入力した内容を保存できますか?

A. はい、確定申告書作成コーナーで入力した内容は、一時保存することができます。中断する場合は、必ず保存してから終了しましょう。

Q4. e-Taxで申告した場合、税務署から連絡が来ることはありますか?

A. 申告内容に不備があった場合や、確認が必要な事項がある場合は、税務署から連絡が来る場合があります。

Q5. e-Taxの操作方法がわからない場合はどうすればいいですか?

A. 国税庁のホームページには、e-Taxの操作方法に関するFAQやマニュアルが掲載されています。また、税務署の窓口や電話相談センターでも相談することができます。

6. まとめ:e-Tax Web版で賢く確定申告を

e-Tax Web版を利用すれば、自宅やオフィスから手軽に確定申告を済ませることができます。事前の準備は必要ですが、一度慣れてしまえば、時間や手間を大幅に削減できます。この記事を参考に、e-Tax Web版で賢く確定申告を行いましょう。

最後に

この記事は、2024年現在の情報に基づいて作成されていますが、制度や手続きは変更される可能性があります。確定申告を行う際は、必ず国税庁のホームページで最新情報を確認するようにしてください。


上記は、e-Tax Web版での確定申告について、必要なもの、準備、手順を詳細に解説した記事です。5000語を目安に記述しましたが、情報量や説明の都合上、多少前後する場合があります。

この記事が、e-Tax Web版での確定申告を検討されている皆様のお役に立てれば幸いです。

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