【初心者向け】Windows Xbox Game Barとは?機能と基本的な使い方
はじめに:ゲームをもっと快適に、もっと楽しく
Windows PCでゲームをプレイする皆さん、こんにちは!ゲームは単に遊ぶだけでなく、その興奮や感動を記録したり、友達と共有したり、プレイ中にちょっとした情報を確認したりできると、もっと楽しくなりますよね。
そんなPCゲーマーの皆さんにとって、非常に便利なツールがWindowsに標準搭載されていることをご存知でしょうか?それが、Xbox Game Bar(エックスボックス ゲームバー)です。
「Xboxってコンソールの名前じゃないの?」「PCゲームしかやらないんだけど関係あるの?」と思う方もいるかもしれません。はい、関係あります!Xbox Game Barは、Xboxという名前はついていますが、Windows PCでのゲームプレイをサポートするために開発された、PCゲーマーのための強力なオーバーレイ機能なのです。
この記事では、Xbox Game Barが一体どんなもので、どんな機能があり、そしてどうやって使うのかを、初心者の方にも分かりやすく、徹底的に解説していきます。約5000語にわたる詳細な説明を通して、Xbox Game Barを使いこなすための知識をすべてお伝えすることを目指します。
この記事を読めば、あなたはゲーム中に以下のことができるようになります。
- 最高のプレイシーンを簡単に録画・スクリーンショットする。
- ゲームの音量とボイスチャットの音量をゲームを中断せずに調整する。
- PCのパフォーマンス(FPS、CPU/GPU使用率)を確認して、ゲームが重い原因を探る。
- Xboxフレンドとチャットしたり、パーティーを組んだりする。
- ゲーム中にSpotifyで好きな音楽を聴く。
- Game Barを自分好みにカスタマイズする。
さあ、Xbox Game Barの世界へ飛び込んで、あなたのPCゲームライフをさらに快適で豊かなものにしましょう!
1. Xbox Game Barとは?
正式名称と開発元
Xbox Game Barは、正式には「Xbox Game Bar」と呼ばれ、マイクロソフト社が開発・提供しています。Windows 10以降のバージョンに標準機能として搭載されています。つまり、多くのWindows PCには最初からこの便利な機能が入っているのです。
Windowsに標準搭載されたゲーマー向けオーバーレイ
「オーバーレイ」とは、ゲームや他のアプリを起動している最中に、その画面の上に重ねて表示されるインターフェースのことです。Xbox Game Barは、まさにこのオーバーレイとして機能します。ゲームをフルスクリーンでプレイしている時でも、特定の操作をするだけでGame Barが画面に表示され、様々なツールにアクセスできます。ゲーム画面から目を離したり、ゲームを最小化したりすることなく、必要な操作ができるのが最大の利点です。
Game Barは単なるスクリーンショットツールや録画ツールではありません。PCのパフォーマンスを確認したり、フレンドと連絡を取ったり、音楽を操作したりと、ゲームプレイをより快適に、そしてより社交的にするための多様な機能が統合されています。
ターゲットユーザー
Xbox Game Barは、Windows PCでゲームをプレイするすべてのユーザーを対象としています。Steamで購入したゲームでも、Epic Games Storeのゲームでも、Xbox Game Pass for PCのゲームでも、さらにはMicrosoft Store以外の場所で入手したゲームでも、基本的にWindows上で動作するゲームであれば利用できます(一部対応しないゲームや環境もあります)。
初心者の方から、ある程度PCに詳しい方まで、ゲームをもっと便利にプレイしたいと考えている方であれば誰でも活用できるツールです。
2. Xbox Game Barを起動してみよう
Xbox Game Barを使うには、まず起動する必要があります。起動方法はいくつかありますが、最も一般的で簡単な方法を覚えましょう。
最も一般的な起動方法:Windowsキー + G
ゲームをプレイしている最中、またはゲームを起動する前に、キーボードの[Windowsキー]と[Gキー]を同時に押してみてください。
Windowsキーは通常、キーボードの左下の方、[Ctrl]キーと[Alt]キーの間にある、Windowsのロゴが描かれたキーです。
この[Windowsキー] + [Gキー]を同時に押すと、画面に半透明のGame Barが表示されるはずです。ゲームによっては、初回起動時や特定のイベント(例:ゲーム開始時)に自動的に表示されることもあります。
表示されたGame Barは、いくつかのウィンドウ(ウィジェットと呼ばれます)が集まった形になっています。これらのウィジェットは、後で説明するように、表示/非表示を切り替えたり、画面上の好きな場所に移動させたり、大きさを変えたり、常に表示させておくように設定したりできます。
Game Barを閉じたい場合は、Game Bar以外の場所をクリックするか、再度[Windowsキー] + [Gキー]を押すか、Game Barの右上の[×]ボタンをクリックします。
その他の起動方法
- 検索バーから起動: Windowsのタスクバーにある検索バーに「Xbox Game Bar」と入力し、表示されたアプリをクリックしても起動できます。これはゲームを起動する前や、デスクトップ上から起動したい場合に便利です。
- スタートメニューから起動: スタートメニューを開き、「Xbox Game Bar」を探してクリックします。通常は「X」の項目にあります。
- 設定から起動: Windowsの設定を開き、「ゲーム」→「Xbox Game Bar」と進むと、Game Barの設定画面が表示されます。ここからGame Barを有効/無効にしたり、ショートカットキーを確認したりできます。
ゲーム起動時の自動表示設定
初期設定では、Game Barはゲームを起動したときに自動的に表示されるようになっている場合があります。もし自動で表示されて煩わしいと感じる場合や、逆に自動で表示させたい場合は、設定で変更できます。
- Windowsの設定を開きます([Windowsキー] + [I])。
- 「ゲーム」をクリックします。
- 左側のメニューから「Xbox Game Bar」を選択します。
- 「Xbox Game Bar を有効にする」のトグルスイッチで、Game Bar全体を有効/無効にできます。
- 「ゲーム、レコーディング、ブロードキャストのために Xbox Game Bar を開く」という項目が有効になっていれば、ゲーム検出時にGame Barが有効になります。また、その下の「ゲーム起動時に Game Bar を開く」のチェックボックスで、ゲーム起動時にGame Barが自動的に表示されるかどうかを制御できます。
Game Barが起動しない場合のトラブルシューティング
[Windowsキー] + [Gキー]を押してもGame Barが表示されない場合、いくつかの原因が考えられます。以下の点を順に確認してみてください。
- Game Barが有効になっているか確認する:
- Windowsの設定を開き、「ゲーム」→「Xbox Game Bar」と進みます。
- 「Xbox Game Bar を有効にする」がオンになっているか確認してください。もしオフになっていたらオンにします。
- Windowsが最新の状態か確認する:
- Windows UpdateでOSを最新の状態に更新してください。Game Barの機能改善や不具合修正が含まれている場合があります。
- グラフィックドライバーが最新の状態か確認する:
- ビデオカード(グラフィックボード)のドライバーが古いと、ゲームやGame Barの動作に問題が出ることがあります。NVIDIA、AMD、Intelなど、お使いのグラフィックカードメーカーのウェブサイトから最新のドライバーをダウンロードしてインストールしてください。GeForce Experience(NVIDIA)やRadeon Software(AMD)のような公式ツールを使うと簡単に更新できます。
- 特定のゲームで試す:
- 一部の古いゲームや、特定の技術を使用しているゲームではGame Barがうまく動作しないことがあります。他のゲーム(例えばMicrosoft Storeのゲームや、最近のSteamゲームなど)でもGame Barが起動しないか確認してみてください。
- フルスクリーン設定:
- ゲームが「フルスクリーン(排他)」モードで実行されている場合、Game Barがオーバーレイとして表示されにくいことがあります。ゲームの設定で「ウィンドウモード」や「ボーダーレスウィンドウモード」に切り替えてみて、Game Barが起動するか確認してください。ゲームによってはフルスクリーン(排他)でも問題なく動作するものもあります。
- システム要件:
- お使いのPCがWindows 10以降であることを確認してください。また、Game Bar自体はそれほど高い性能を要求しませんが、録画機能などはPCのスペックに依存します。
- Game Barをリセットまたは再インストールする:
- 上記を試しても改善しない場合は、Game Barアプリ自体に問題がある可能性があります。
- Windowsの設定を開き、「アプリ」→「アプリと機能」と進みます。
- リストの中から「Xbox Game Bar」を探し、クリックします。
- 「詳細オプション」をクリックします。
- 「リセット」または「修復」を試してみてください。これで改善しない場合は「アンインストール」し、Microsoft Storeから「Xbox Game Bar」を検索して再インストールすることも可能ですが、通常はWindows Updateで最新の状態になっていればインストールされています。アンインストールする前に他の解決策を試すことを強く推奨します。
- 上記を試しても改善しない場合は、Game Barアプリ自体に問題がある可能性があります。
- バックグラウンドアプリの確認:
- Windowsの設定の「プライバシー」→「バックグラウンド アプリ」で、Game Barがバックグラウンドで実行できる設定になっているか確認してください。
これらの手順を試すことで、ほとんどの場合、Game Barが正常に起動するようになるはずです。
3. 主要な機能の解説:Xbox Game Barでできること
ここからは、Xbox Game Barが提供する様々な便利な機能を一つずつ詳しく見ていきましょう。Game Barを起動したときに表示されるウィジェット(小さなウィンドウ)が、それぞれの機能に対応しています。
3.1. キャプチャ (Capture):ゲームプレイを記録する
Game Barの機能の中でも、最もよく使われる機能の一つが「キャプチャ」です。ゲーム中の最高の瞬間や、面白いシーンを録画したり、記念の一枚をスクリーンショットとして保存したりできます。
キャプチャ機能は、通常「キャプチャ」という名前のウィジェットとして表示されます。もし表示されていなければ、Game Barが表示されているときに、上のバーにあるコントローラーのアイコンの隣にあるカメラアイコンをクリックして表示させることができます。
キャプチャウィジェットには、以下のボタンや情報が表示されます。
- この場面を録画 (円形の録画アイコン): 現在のゲームプレイを、ボタンを押した時点から録画を開始します。もう一度押すと録画が終了します。
- スクリーンショットを撮る (カメラアイコン): 現在のゲーム画面の静止画(スクリーンショット)を撮影します。
- 直前をさかのぼる (巻き戻し矢印アイコン): この機能は「バックグラウンド録画」とも呼ばれます。あらかじめ設定した時間(例:直前の30秒)をさかのぼって録画を保存します。予期せぬ面白いシーンやスーパープレイが起きた後に「あ!録画しとけばよかった!」となっても、このボタン一つで直前の瞬間を記録できます。
- 録画時間 (時計アイコン): 現在の録画が何分何秒続いているかを表示します。
- 設定 (歯車アイコン): キャプチャ機能に関する詳細な設定を行うことができます。
画面録画(クリップ)
「この場面を録画」ボタンをクリックするか、デフォルトのショートカットキー[Windowsキー] + [Alt] + [R]を押すことで、その時点から録画が開始されます。画面の右上に録画時間を示す小さなバーが表示されます。録画を終了したい場合は、もう一度ボタンをクリックするか、同じショートカットキーを押します。
録画されたファイルは、通常、PCの「ビデオ」フォルダ内の「キャプチャ」フォルダにMP4形式で保存されます。
静止画キャプチャ(スクリーンショット)
「スクリーンショットを撮る」ボタンをクリックするか、デフォルトのショートカットキー[Windowsキー] + [Alt] + [Print Screen]を押すと、瞬時にゲーム画面のスクリーンショットが撮影されます。撮影されたスクリーンショットは、通常、PCの「ピクチャ」フォルダ内の「スクリーンショット」フォルダにPNG形式で保存されます。Game Barを介さずに[Print Screen]キー単体で撮影した場合はクリップボードにコピーされるだけですが、Game Barの機能を使うと自動的にファイルとして保存されるので便利です。
バックグラウンド録画(インスタントリプレイ)
これがGame Barのキャプチャ機能の最も便利な点かもしれません。「直前をさかのぼる」機能は、常にバックグラウンドでゲームプレイを一時的に記録し続けており、特定のキーを押すかボタンをクリックするだけで、その時点からさかのぼって直前の一定時間の映像をファイルとして保存できます。
この機能を使うには、まずGame Barの設定で有効にする必要があります。
- Game Barを起動します([Windowsキー] + [G])。
- Game Barの上のバーにある設定(歯車アイコン)をクリックします。
- 左側のメニューから「キャプチャ」を選択します。
- 「ゲームのプレイ中にバックグラウンドで記録する」をオンにします。
- 「録画時間」で、どれくらい前までさかのぼって記録するかを設定します。選択肢は15秒、30秒、1分、3分、5分、10分です。一般的には30秒や1分がよく使われます。
バックグラウンド録画を有効にすると、ゲームプレイ中にPCにわずかな負荷がかかりますが、決定的な瞬間を逃さないための強力な機能です。設定した時間分だけ常に最新の映像がバッファリング(一時的に記憶)され、新しい映像が入ると古い映像は破棄される仕組みです。
直前の録画を保存したいときは、「直前をさかのぼる」ボタンをクリックするか、デフォルトのショートカットキー[Windowsキー] + [Alt] + [G]を押します。
録画設定(品質、フレームレート、オーディオ)
キャプチャ機能の詳細な設定は、Game Barの設定画面の「キャプチャ」セクションで行います。
- 録画の長さ: 手動で録画を開始/停止する場合の最大録画時間を設定できます(30分、1時間、2時間、4時間)。
- 録画するオーディオ: 録画に含めるオーディオソースを選択できます。「ゲーム」だけ含めるか、「ゲーム + マイク」を含めるかを選べます。「ゲーム + マイク」を選んだ場合、自分のマイクからの音声もゲーム音と一緒に録音されます。配信やゲーム実況の簡易的な録画に使えます。
- 録画したビデオのフレーム レート: 録画品質に関わります。30 fps(フレーム/秒)または 60 fpsを選択できます。60 fpsの方が滑らかな映像になりますが、PCへの負荷やファイルサイズは大きくなります。
- 録画したビデオの品質: 標準(Standard)または高品質(High)を選択できます。高品質の方が鮮明な映像になりますが、こちらもPCへの負荷やファイルサイズが増加します。通常は高品質で60fpsが最も良いですが、PCスペックと相談して設定しましょう。
- キャプチャを保存するフォルダー: 録画クリップやスクリーンショットの保存場所を変更できます。「フォルダーを開く」で現在の保存場所を確認したり、「フォルダーの変更」で別の場所を指定したりできます。デフォルトは前述の通り「ビデオ」内の「キャプチャ」です。
使い方(ショートカットキー、ウィジェット操作)
キャプチャ機能を使う最も効率的な方法はショートカットキーを覚えることです。
- Game Barを開く/閉じる: [Windowsキー] + [G]
- 直前をさかのぼって録画を保存: [Windowsキー] + [Alt] + [G] (Game Barの設定で有効にする必要あり)
- 録画を開始/停止: [Windowsキー] + [Alt] + [R]
- スクリーンショットを撮る: [Windowsキー] + [Alt] + [Print Screen]
- マイクのオン/オフを切り替える: [Windowsキー] + [Alt] + [M] (録画中にマイク音声を切りたい場合に便利)
これらのショートカットキーは、Game Barの設定画面の「ショートカット」タブで確認したり、自分好みに変更したりすることもできます。
もちろん、Game Barを開いてキャプチャウィジェットのボタンをクリックして操作することも可能です。急いでいない場合や、どの機能を使うか迷う場合はウィジェットから操作すると良いでしょう。
3.2. オーディオ (Audio):音量を自在にコントロール
ゲーム中にBGMが大きすぎたり、ボイスチャットの声が小さすぎたりすることはありませんか?通常、これらの音量バランスを調整するには、Windowsの音量ミキサーを開いたり、ゲーム内の設定を開いたりする必要があります。しかし、Game Barのオーディオウィジェットを使えば、ゲームを中断することなく、これらの音量を簡単に調整できます。
オーディオウィジェットは、ゲーム音量、チャット音量、マイク音量、システム全体の音量など、複数のスライダーを提供します。
- 全体の音量: Windows全体のマスター音量を調整できます。タスクバーのスピーカーアイコンで調整するのと同じです。
- アプリごとの音量: 現在PCで起動しているアプリ(ゲーム、Discord、ブラウザなど)それぞれの音量を個別に調整できます。例えば、ゲームの音量を少し下げて、Discordの音量を上げる、といったことが簡単にできます。
- 出力デバイス: 音声を出力するデバイス(スピーカー、ヘッドホンなど)を切り替えることができます。複数のオーディオ出力デバイスを接続している場合に便利です。
- 入力デバイス: マイクの入力デバイスを切り替えることができます。複数のマイクを接続している場合や、ヘッドセットのマイクとウェブカメラのマイクなどを切り替えたい場合に役立ちます。
ミキサー機能
オーディオウィジェットは実質的にゲーム向けの高度な音量ミキサーとして機能します。ゲームによってはゲーム内設定でしか音量調整ができないものもありますが、多くのゲームやDiscordなどの通話アプリは、Game Barで個別に音量を調整できます。
例えば、
- ゲームの音量が大きくてフレンドの声が聞こえにくい -> Game Barを開き、ゲームの音量スライダーを左に、Discord(または利用中のボイスチャットアプリ)の音量スライダーを右に動かす。
- 自分のマイクの音量が小さいと言われる -> Game Barを開き、マイクの音量スライダーを右に動かす。
このように、数クリックまたはショートカットキー一つでGame Barを開いて、直感的に音量バランスを調整できるのは大きなメリットです。
オーディオウィジェットは、Game Barが表示されているときに、スピーカーアイコンをクリックして表示させることができます。
3.3. パフォーマンス (Performance):PCの状態をチェック
ゲーム中に「なんだか動きがカクカクするな」「前はもっと快適に動いていたのに」と感じたことはありませんか?PCゲームの快適さは、CPU、GPU(グラフィックカード)、RAM(メモリ)などのPCパーツの性能と、それがどれだけ使われているかに大きく依存します。Game Barのパフォーマンスウィジェットは、これらのPCパーツの使用率や、ゲームのフレームレート(FPS – Frames Per Second)をリアルタイムで表示してくれます。
パフォーマンスウィジェットには、以下の情報が表示されます。
- FPS (Frames Per Second): 1秒間に画面が何回書き換わっているかを示す数値です。この数値が高いほど、ゲームは滑らかに表示されます。一般的に、快適なゲームプレイには60 FPS以上が目安とされます。ただし、Game BarでFPSカウンターを表示するには、一度管理者権限での実行が必要になる場合があります(初回表示時にガイドが表示されることがあります)。
- CPU: PCの頭脳であるCPUがどれくらい働いているか(使用率)を表示します。
- GPU: グラフィック描画を担当するGPUがどれくらい働いているか(使用率)を表示します。ゲームの快適さに最も大きく影響することが多いパーツです。
- RAM: PCの作業台であるメモリがどれくらい使われているか(使用率)を表示します。
これらの情報は数値だけでなく、時間経過による使用率の変化を示すグラフで表示することもできます。
パフォーマンスウィジェットの活用方法
- ゲームが重い原因を探る: ゲーム中にFPSが極端に低下したり、カクついたりする場合、パフォーマンスウィジェットを開いてCPU、GPU、RAMの使用率を確認してみましょう。
- CPU使用率が100%に近い -> CPUがボトルネック(処理の限界)になっている可能性があります。CPUの性能不足か、バックグラウンドで動いている他のアプリがCPUを多く消費しているなどが考えられます。
- GPU使用率が100%に近い -> GPUがボトルネックになっている可能性が高いです。ゲーム内のグラフィック設定(解像度、画質設定など)が高すぎる可能性があります。設定を下げてみましょう。
- RAM使用率が100%に近い -> メモリが不足している可能性があります。PCを再起動してメモリを解放するか、不要なアプリを閉じる、またはメモリ増設を検討します。
- 設定変更の効果を確認する: ゲーム内のグラフィック設定を変更した際に、FPSがどれくらい変化したか、CPUやGPUの使用率はどう変わったかを確認するのに役立ちます。
- PCの正常性をチェックする: 特に負荷がかかるゲームプレイ中に、各パーツが想定通りに動作しているかを確認できます。
パフォーマンスウィジェットは、Game Barが表示されているときに、グラフのようなアイコンをクリックして表示させることができます。ウィジェットの設定(歯車アイコン)から、表示する項目の選択や、オーバーレイの透明度などを調整できます。FPSカウンターは、Game Barを閉じた後も常に画面の隅に表示させておくように「ピン留め」することも可能です。
3.4. Xbox ソーシャル (Xbox Social):フレンドと繋がる
PCゲームを一人で楽しむのも良いですが、フレンドと一緒にプレイしたり、チャットしたりすると楽しさが倍増することもあります。Game BarのXboxソーシャルウィジェットは、Xboxネットワーク上のフレンドと簡単にコミュニケーションを取るための機能を提供します。
Xboxアカウントを持っている必要はありますが、PCでゲームをプレイする際にXboxアカウントを使うことは非常に一般的になっています(特にXbox Game Passのゲームや、Minecraft for Windowsなど)。
Xboxソーシャルウィジェットでは、以下のことができます。
- フレンドリストの表示: オンライン/オフライン状態のフレンドリストを確認できます。
- チャット: フレンドに対してテキストメッセージを送受信できます。ゲームを中断することなくチャットできるので、待ち合わせやちょっとした連絡に便利です。
- パーティーへの参加/招待: フレンドをゲームパーティーに招待したり、自分が参加したりできます。Xboxネットワークのパーティー機能は、ゲームの種類に関わらず、フレンドとボイスチャットをしながらゲームをプレイしたい場合に非常に便利です。Discordのボイスチャットと似ていますが、Xboxアカウントベースで機能します。
- 最近一緒にプレイしたユーザー: 最近のゲームセッションで一緒にプレイした他のユーザーを確認できます。
PCとXbox間のクロスプレイ連携
Xboxネットワークは、Windows PCだけでなく、Xbox OneやXbox Series X|Sといった家庭用ゲーム機とも繋がっています。もしあなたがXboxを持っているフレンドや、Xbox Game PassでPCとコンソールの両方でプレイしているフレンドがいる場合、Game Barを通じて機種の垣根を越えてコミュニケーションを取ることができます。これが、Xbox Game Barが「Xbox」の名前を冠している理由の一つです。
Xboxソーシャルウィジェットは、Game Barが表示されているときに、人の形のアイコンをクリックして表示させることができます。
3.5. スポーティファイ (Spotify):ゲーム中に音楽を聴く
ゲームプレイ中に自分の好きな音楽を聴きたいという人も多いでしょう。通常、音楽プレイヤーを操作するにはゲームを最小化したり、別のモニターにウィンドウを移動させたりする必要があります。Game BarのSpotifyウィジェットを使えば、ゲームを中断することなくSpotifyの再生を操作できます。
この機能を使うには、Spotifyアカウント(無料アカウントでもOK)を持っており、PCにSpotifyアプリがインストールされている必要があります。
Spotifyウィジェットでは、以下のことができます。
- アカウント連携: Game BarからSpotifyアカウントにログインして連携します。
- 再生操作: 現在再生中の曲の表示、再生/一時停止、次の曲/前の曲へのスキップができます。
- プレイリストやアルバムの選択: Spotifyのライブラリから、最近再生したプレイリストやおすすめのプレイリスト、アルバムなどを参照して再生を開始できます。
- 音量調整: Spotifyの再生音量を調整できます。
使い方
- Game Barを起動します([Windowsキー] + [G])。
- Game Barの上のバーにある音符アイコンをクリックしてSpotifyウィジェットを表示させます。
- ウィジェット内で「Spotifyを連携する」のようなボタンをクリックし、表示される案内に従ってSpotifyアカウントでログインします。
- 連携が完了すれば、ウィジェットからSpotifyを操作できるようになります。
ゲームの世界に没頭しながらも、気分転換に好きなBGMを流したい、といった場合に非常に便利な機能です。Game Barのオーディオウィジェットと組み合わせれば、ゲーム音と音楽の音量バランスを簡単に調整することも可能です。
3.6. リソース (Resources):PCの負担を確認する
パフォーマンスウィジェットがPC全体のCPU、GPU、RAMの使用率を表示するのに対し、リソースウィジェットは現在起動している個々のアプリがどれくらいPCのリソース(CPU、GPU、RAM)を使っているかを表示します。
リソースウィジェットでは、以下の情報が表示されます。
- アプリリスト: 現在起動しているアプリ(バックグラウンドで動作しているものも含む)がリストアップされます。
- リソース使用率: 各アプリがCPU、GPU、RAMをどれくらい使用しているかが表示されます。
リソースウィジェットの活用方法
- ゲームが重い原因の特定: ゲーム自体がPCリソースを多く使っているのは当然ですが、バックグラウンドで動いている別のアプリ(例:ブラウザ、ダウンロード中のアプリ、他のゲームプラットフォームなど)が予想外にリソースを消費していて、ゲームのパフォーマンスに影響を与えている場合があります。リソースウィジェットで、ゲーム以外のアプリの使用率が高いものがないか確認できます。
- 不要なアプリの特定: 見慣れないアプリや、今使っていないはずのアプリが多くのリソースを使っている場合、それが原因でPC全体の動作が遅くなっている可能性があります。
- アプリの終了: リソースを多く消費している不要なアプリが見つかった場合、ウィジェット上でそのアプリを右クリックするなどして「タスクの終了」を実行することができます(Game Barのバージョンや設定による)。ただし、重要なシステムプロセスや、終了すると困るアプリを誤って終了しないように注意が必要です。不安な場合は、Windowsのタスクマネージャー ([Ctrl] + [Shift] + [Esc]) を使って確認・終了する方が安全かもしれません。
リソースウィジェットは、Game Barが表示されているときに、タスクマネージャーのようなアイコン(グラフとプロセスのリストのようなアイコン)をクリックして表示させることができます。
3.7. 実績 (Achievements):ゲームの達成度を確認
もしあなたがXboxゲーム(Microsoft Storeで購入したゲームや、Xbox Game Pass for PCに含まれるゲームなど)をプレイしているのであれば、Game Barの実績ウィジェットで、現在プレイ中のゲームの実績解除状況を確認できます。
実績ウィジェットでは、以下のことができます。
- ゲームの実績リスト: プレイ中のゲームに設定されている実績のリストが表示されます。
- 解除状況: 各実績がすでに解除済みか、まだ解除されていないかが分かります。
- 解除条件: 各実績を解除するための条件を確認できます。
- 達成度: ゲーム全体の何パーセントの実績を解除したかを確認できます。
ゲーム中に「この実績はどうやったら解除できるんだっけ?」と気になったときに、ゲームを中断せずにサッと確認できるので便利です。
実績ウィジェットは、Game Barが表示されているときに、メダルやトロフィーのようなアイコンをクリックして表示させることができます。
3.8. ギャラリー (Gallery):キャプチャしたコンテンツを管理
キャプチャ機能で撮影したスクリーンショットや録画クリップは、PCの特定のフォルダに保存されます。Game Barのギャラリーウィジェットを使えば、Game Bar上から直接これらのファイルを確認・管理できます。
ギャラリーウィジェットでは、以下のことができます。
- サムネイル表示: キャプチャしたスクリーンショットや録画クリップのサムネイル(縮小画像)が一覧表示されます。
- プレビュー: 選択した画像やビデオをその場でプレビュー再生できます。
- ファイルを開く: 選択したファイルの保存場所をエクスプローラーで開くボタンがあります。
- 削除: 不要なファイルを削除できます。
- 共有: スクリーンショットやクリップをTwitterなどのSNSに共有したり、OneDriveにアップロードしたりするオプションが表示されます(Xboxアカウントとの連携が必要な場合や、Windowsの共有機能を利用します)。
ゲーム中に撮ったばかりのスクリーンショットをすぐに確認したい、直前に録画したクリップを見返したい、といった場合にGame Barを閉じずに確認できるので便利です。
ギャラリーウィジェットは、Game Barが表示されているときに、写真のコレクションのようなアイコンをクリックして表示させることができます。
3.9. 設定 (Settings):Game Barを自分好みにカスタマイズ
Game Barの設定ウィジェット、またはGame Barが表示されているときに上のバーにある歯車アイコンをクリックすると開く設定画面では、Game Bar全体の動作や、各機能の詳細な設定、表示などをカスタマイズできます。
設定画面は、以下のタブに分かれています。
- 全般:
- Game Barの有効/無効。
- Game Barを開くショートカットキー([Windowsキー] + [G])の変更。
- テーマ(ライト/ダーク)の変更。
- アニメーションの有効/無効。
- ゲーム起動時のGame Bar自動表示設定。
- 通知(実績解除、フレンドオンラインなど)の有効/無効。
- Game Barを起動したときに表示されるウィジェットを選択できます。
- ショートカット:
- Game Barに関するすべてのショートカットキーの一覧を確認できます。
- それぞれのショートカットキーを自分好みのキー組み合わせに変更できます。キャプチャ、録画、マイク操作など、よく使う機能のショートカットを覚えやすいキーに設定すると、よりGame Barを効率的に使えるようになります。
- キャプチャ:
- 前述のキャプチャ機能の詳細設定(録画時間、品質、フレームレート、オーディオソース、バックグラウンド録画など)。
- ウィジェットメニュー:
- Game Barが表示されているときに、上のバーに表示されるウィジェットアイコンの表示/非表示を切り替えられます。よく使う機能のアイコンだけを表示させて、Game Barのインターフェースをシンプルに保つことができます。
- アカウント:
- XboxアカウントやSpotifyアカウントとの連携状況を確認できます。
- 通知:
- Game Barが表示する様々な通知(実績解除、フレンドがオンラインになった、パーティーへの招待など)について、それぞれ通知を表示するかどうか、またはサウンドを鳴らすかどうかを設定できます。ゲームプレイ中に通知で集中を削がれたくない場合は、ここで設定を変更できます。
- Game Barでゲームとチャットをミックスする:
- これはオーディオ機能に関連する設定で、Game Barのオーディオウィジェットが利用できるかどうかや、ゲームとチャットのオーディオをGame Barでミックスできるかどうかを制御します。通常はオンにしておきます。
設定を細かく調整することで、Game Barを自分のゲームスタイルやPC環境に最適な形にすることができます。
3.10. ウィジェット ストア (Widget Store):機能を拡張する
Game Barの魅力は、マイクロソフトが提供する標準機能だけでなく、サードパーティ製のウィジェットを追加して機能を拡張できる点にもあります。ウィジェット ストアは、Game Barに対応した追加ウィジェットを探してインストールするための場所です。
ウィジェット ストアでは、以下のようなことができます。
- 利用可能なウィジェットの参照: Game Barに対応している様々なウィジェットをカテゴリ別や人気順などで探せます。
- ウィジェットの説明確認: 各ウィジェットがどのような機能を提供するか、開発元はどこかといった情報を確認できます。
- ウィジェットのインストール: 興味のあるウィジェットをGame Barに追加インストールできます。インストールされたウィジェットは、Game Barの上のバーにアイコンとして追加され、クリックすることで表示できるようになります。
どんなウィジェットがあるの?
ウィジェット ストアには、ゲーム関連の様々なツールを提供するウィジェットがあります。例えば、
- XSplit Game Bar Overlay: ゲーム配信や録画ツールのXSplitが提供するウィジェットで、配信中のチャットを確認したり、イベントを表示したりできます。
- Razer Cortex Game Bar: Razerのパフォーマンス向上ツールCortexが提供するウィジェットで、ゲームのパフォーマンスをさらに最適化したり、温度情報を確認したりできます。
- AIDA64 Game Bar: PCのハードウェア情報やセンサー情報をより詳細に表示するウィジェット。
これらのウィジェットを追加することで、Game Barはさらに多機能なツールへと進化します。Game Barが表示されているときに、上のバーにある「ウィジェットメニュー」アイコン(アイコンが並んでいる左端のアイコン)をクリックすると、標準ウィジェットのリストの下に「ウィジェット ストア」へのリンクが表示されます。
4. 便利なショートカットキーを覚えよう
Game Barの操作をより素早く行うためには、ショートカットキーを覚えることが非常に有効です。主要なショートカットキーを以下にまとめます。これらのショートカットキーは、Game Barの設定でカスタマイズ可能です。
ショートカットキー | 機能 |
---|---|
[Windowsキー] + [G] | Xbox Game Barを開く/閉じる |
[Windowsキー] + [Alt] + [G] | 直前をさかのぼって録画を保存する (Game Bar設定で有効化が必要) |
[Windowsキー] + [Alt] + [R] | 現在のゲームプレイの録画を開始/停止する |
[Windowsキー] + [Alt] + [Print Screen] | 現在のゲームプレイのスクリーンショットを撮る |
[Windowsキー] + [Alt] + [M] | 録画中にマイクのオン/オフを切り替える |
[Windowsキー] + [Alt] + [W] | ウィジェットメニューを表示する |
これらのショートカットキーは、ゲームをプレイしている最中にGame Barを開く([Windowsキー] + [G])よりもさらに素早く特定の機能(録画やスクショ)を実行できます。特に「直前をさかのぼる」([Windowsキー] + [Alt] + [G])と「録画開始/停止」([Windowsキー] + [Alt] + [R])は、決定的瞬間を逃さずに記録するために非常に役立ちます。
もしこれらのデフォルトのショートカットキーが、ゲーム内で使用するキーと重複したり、押しにくかったりする場合は、Game Barの設定の「ショートカット」タブから自由に変更してみてください。例えば、「録画開始/停止」を[Ctrl] + [Shift] + [R]のように、ゲームの操作でまず使わないような組み合わせに設定すると良いでしょう。
5. Game Barのカスタマイズ:使いやすいように配置しよう
Game Barは単に機能を提供するだけでなく、その表示方法もカスタマイズできます。自分にとって最も使いやすいレイアウトやデザインにすることで、ゲームプレイ中の邪魔にならず、かつ必要な情報にすぐにアクセスできるようになります。
ウィジェットの表示/非表示と配置
Game Barを起動すると、いくつかのウィジェットが画面に表示されます。これらのウィジェットは自由に配置できます。
- 表示/非表示: Game Barが表示されているときに、上のバーにあるウィジェットアイコン(ウィジェットメニュー)をクリックすると、利用可能なウィジェットのリストが表示されます。表示したいウィジェットのアイコンをクリックすると表示され、もう一度クリックすると非表示になります。 Game Barの設定の「全般」タブでも、Game Bar起動時に自動的に表示するウィジェットを選択できます。
- 移動: 表示されているウィジェットのタイトルバー(上部)をドラッグアンドドロップすることで、画面上の好きな場所に移動させることができます。複数のモニターを使っている場合は、別のモニターに移動させることも可能です。
- サイズ変更: 一部のウィジェット(例:パフォーマンスウィジェットのグラフ表示など)は、右下隅をドラッグすることでサイズを変更できます。
- ピン留め: 特定のウィジェットを画面上に「ピン留め」することができます。ピン留めされたウィジェットは、Game Barを閉じても、ゲームをプレイしている最中に常に画面に表示され続けるようになります。例えば、FPSカウンターやパフォーマンスグラフを常に表示しておきたい場合に便利です。ウィジェットのタイトルバーにあるピンのアイコンをクリックするとピン留めできます。もう一度クリックするとピン留めが解除されます。
テーマの変更
Game Barの外観(テーマ)をライトモードとダークモードから選択できます。Game Barの設定の「全般」タブで変更できます。ダークモードは、暗いゲーム画面でも目に優しく、ウィジェットが見やすくなることが多いです。
ウィジェットメニューのカスタマイズ
Game Barの上のバーに表示されるウィジェットのアイコンリストもカスタマイズできます。Game Barの設定の「ウィジェットメニュー」タブで、表示したいアイコンと非表示にしたいアイコンを選択できます。よく使う機能のアイコンだけを表示させておくと、上のバーがスッキリして操作しやすくなります。
これらのカスタマイズ機能を活用して、Game Barをあなたのゲーム環境にフィットさせましょう。特に、パフォーマンスウィジェットのピン留めは、ゲームの動作状況を常に把握したい場合に非常に役立ちます。
6. Xbox Game Barをさらに活用するためのヒント
Game Barの基本的な機能と使い方を理解したところで、さらにPCゲームライフを豊かにするための活用方法や知っておくと便利な情報をお伝えします。
Game Barとゲームの連携
一部のゲーム、特にMicrosoft Storeで購入したゲームやXbox Game Passに含まれるゲームは、Game Barとより深く連携することがあります。例えば、特定のゲーム内イベントが発生したときにGame Barが自動的に表示されたり、Game Bar上でゲーム内の特定のアクションを実行できたりする場合があります。これはゲームによって異なるため、プレイしているゲームがGame Barとの特別な連携機能を持っているか確認してみると良いでしょう。
配信(ストリーミング)について
Game Barのキャプチャ機能は録画には便利ですが、ゲームプレイをリアルタイムでインターネット上に配信する機能は、Game Bar単体では限定的です。Game Barから「ブロードキャスト」(Broadcast)機能にアクセスできることがありますが、これは主にXbox本体やMicrosoftのMixerサービス(現在は終了)との連携を想定したものでした。
現在、多くのPCゲーマーがTwitchやYouTubeなどでゲーム配信を行う際には、OBS StudioやStreamlabs Desktopといったサードパーティ製の配信ソフトウェアを使用しています。これらの配信ソフトウェアは、ゲーム画面のキャプチャ、ウェブカメラの合成、コメント表示、テロップ表示など、配信に必要な様々な機能を詳細に設定できます。
Game Barは、配信中にパフォーマンスを確認したり、フレンドと連絡を取ったり、簡単なスクリーンショットやクリップを撮ったりといった、配信作業の補助ツールとしては使えますが、本格的な配信を行う場合は専門の配信ソフトウェアを別途利用するのが一般的です。ウィジェットストアには、OBSなどと連携するサードパーティ製ウィジェットが提供されていることもあります。
低スペックPCでの使用について
Xbox Game BarはWindowsの標準機能として比較的軽量に設計されていますが、バックグラウンド録画を有効にしたり、複数のウィジェットを常に表示させたりすると、PCの負荷がわずかに増加します。特に低スペックのPCや、プレイしているゲーム自体がPCに高い負荷をかけている場合、Game Barの機能がゲームのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。
- バックグラウンド録画: この機能は常に一定のリソースを使用します。PCのスペックに余裕がない場合は、必要な時だけ手動で録画を開始するか、バックグラウンド録画を無効にすることを検討してください。
- 常に表示されるウィジェット(ピン留め): ウィジェットをピン留めして常に表示させると、その分だけ描画処理が発生します。パフォーマンスへの影響が気になる場合は、ピン留めを解除し、[Windowsキー] + [G]でGame Barを開いたときだけ情報を見るようにしましょう。
- 不要なウィジェットを閉じる: Game Barを開いたときに、必要ないウィジェットは閉じておきましょう。
- Game Bar自体を無効にする: ほとんどGame Barを使わない、またはパフォーマンスへの影響を最小限にしたい場合は、Windowsの設定でGame Bar全体を無効にすることも可能です。
PCのスペックと相談しながら、必要な機能だけを有効にして使用することをおすすめします。
トラブルシューティングのまとめ
Game Barの起動問題以外にも、使用中に予期せぬ問題が発生することがあります。以下の一般的なトラブルシューティング手順を覚えておくと役立ちます。
- Windows Updateの確認: OSが最新であることは、様々な問題の解決につながります。
- グラフィックドライバーの更新: ゲームのパフォーマンスだけでなく、Game Barの表示やキャプチャ機能にも影響することがあります。
- Game Barの設定リセット: 設定がおかしくなった場合、Game Barの設定画面の「詳細オプション」(Windows設定のアプリリストからXbox Game Barを選んで開く)にある「リセット」が有効な場合があります。
- 問題の切り分け: 特定のゲームでのみ問題が発生するのか、すべてのゲームで発生するのか、ゲームを起動していなくても発生するのかなどを確認すると、原因特定に役立ちます。
- Windows標準機能の確認: オーディオやマイクの問題であれば、Windowsのサウンド設定自体に問題がないか確認します。ネットワークの問題であれば、Windowsのネットワーク設定やXboxネットワークサービスの状態を確認します。
- マイクロソフトのサポート情報: 問題が解決しない場合は、マイクロソフトの公式サポートページで「Xbox Game Bar トラブルシューティング」などで検索すると、より詳細な情報や解決策が見つかることがあります。
7. まとめ:Xbox Game Barを使いこなして、もっと快適なPCゲームライフを!
この記事では、Windowsに標準搭載されている非常に便利なツール、Xbox Game Barについて詳しく解説してきました。
- Xbox Game Barは、[Windowsキー] + [G]で簡単に起動できる、PCゲーマー向けの強力なオーバーレイ機能です。
- 最高のプレイシーンを記録するキャプチャ機能(録画、スクリーンショット、バックグラウンド録画)。
- ゲームやボイスチャットの音量を自在に調整できるオーディオ機能。
- PCのパフォーマンス(FPS、CPU/GPU/RAM使用率)をリアルタイムで確認できるパフォーマンス機能。
- Xboxフレンドと簡単にコミュニケーションが取れるXboxソーシャル機能。
- ゲームを中断せずにSpotifyを操作できるSpotify連携。
- PCのリソースを消費しているアプリを確認できるリソース機能。
- Xboxゲームの実績解除状況を確認できる実績機能。
- キャプチャしたコンテンツを確認・管理できるギャラリー機能。
- Game Bar全体の動作やショートカットキー、表示などを自分好みに変更できる設定。
- さらに機能を追加できるウィジェット ストア。
これらの機能は、ゲームプレイをより快適に、より楽しく、そしてよりソーシャルなものにしてくれます。特に、決定的瞬間を逃さず記録できるバックグラウンド録画や、ゲーム中に音量バランスを簡単に調整できるオーディオミキサー、そしてPCの調子をチェックできるパフォーマンスモニターは、多くのPCゲーマーにとって非常に役立つ機能でしょう。
約5000語というボリュームで、各機能の詳細な使い方から設定方法、トラブルシューティングまで網羅的に解説しましたが、最初はすべての機能を一度に覚えようとする必要はありません。[Windowsキー] + [G]でGame Barを開いて、まずはキャプチャやオーディオといった、あなたが最も必要としそうな機能から試してみてください。そして、慣れてきたらパフォーマンスやソーシャル機能など、他の機能も explorer (探検) してみましょう。
Game BarはWindows Updateによって機能が追加されたり、改善されたりすることもあります。常に最新の状態に保っておくことで、より快適に利用できるはずです。
Xbox Game Barを上手に活用して、あなたのPCゲームライフをさらに充実させてください。きっと、今まで以上にゲームが楽しく、そして便利になることでしょう。
さあ、今すぐ[Windowsキー] + [G]を押して、Xbox Game Barの世界を体験してみましょう!