【2024年最新】V2RayNGの使い方&設定方法を完全網羅

はい、承知いたしました。【2024年最新】V2RayNGの使い方&設定方法を完全網羅した詳細な記事を、約5000語で記述します。


【2024年最新】V2RayNGの使い方&設定方法を完全網羅

インターネットの自由な利用は、情報へのアクセスやプライバシー保護の観点から、多くの人にとって非常に重要です。しかし、世界にはインターネット検閲が存在する国や地域があり、特定のウェブサイトやサービスへのアクセスが制限されています。また、公共Wi-Fiなど安全性が不明なネットワークを利用する際には、通信の盗聴や傍受のリスクも考慮しなければなりません。

こうした課題を解決するためのツールとして、古くからVPN(Virtual Private Network)が広く知られています。しかし、VPNはプロトコルが比較的知られているため、国家レベルの高度な検閲システムによって検出・ブロックされやすいという側面もあります。

そこで近年注目されているのが、「V2Ray」(またはその次世代版であるXray)という多機能プロキシプラットフォームです。そして、Android端末でこのV2Ray/Xrayを簡単に利用するためのクライアントアプリケーションが「V2RayNG」です。

この記事では、2024年最新の情報に基づき、Android版V2RayNGのダウンロードからインストール、基本的な設定方法、そして様々なプロトコルや詳細設定オプションの使い方まで、約5000語にわたって完全網羅して解説します。V2RayNGを使って、より安全で自由なインターネット環境を手に入れましょう。

1. はじめに:V2RayNGとは何か?なぜ使うのか?

V2RayNGの概要

V2RayNGは、Android OS上でV2Ray/Xrayプロジェクトによって開発されたプロキシ(代理)ツールを利用するためのクライアントアプリケーションです。V2Ray/Xrayは、単なるVPNとは異なり、様々なプロトコル(VMess, VLESS, Shadowsocks, Trojanなど)やトランスポート方式(TCP, mKCP, WebSocket, HTTP/2, QUICなど)を組み合わせることができる非常に柔軟性の高いプラットフォームです。

この柔軟性により、通信内容を多様な形式に偽装したり、特定のトラフィックパターンを回避したりすることが可能になります。結果として、一般的なVPNプロトコルよりも検閲システムによる検出・ブロックが難しくなり、高度なネットワーク制限下でも安定した接続を維持しやすくなります。

V2RayNGは、このV2Ray/XrayコアをAndroid上で動作させ、ユーザーが簡単にサーバー設定の追加、編集、接続、管理を行えるようにするグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を提供します。

なぜV2RayNGを使うのか?

V2RayNGを使う主な理由は以下の通りです。

  1. 強力な検閲回避能力: V2Ray/Xrayの多様なプロトコルとトランスポート、偽装機能を組み合わせることで、VPN接続を積極的にブロックしようとする環境でもインターネットにアクセスできる可能性が高まります。特にWebSocketやHTTP/2 over TLSといったウェブトラフィックに偽装する手法は、効果的な検閲回避手段となります。
  2. 高いセキュリティとプライバシー: TLSによる通信の暗号化はもちろん、各プロトコル自体の暗号化や認証機能により、通信内容が第三者に傍受されるリスクを低減できます。安全でない公共Wi-Fi利用時にも有効です。
  3. 柔軟な設定: アプリケーションごとのプロキシ設定、詳細なルーティングルール、カスタムDNS設定など、ユーザーのニーズに合わせて細かく設定を調整できます。
  4. 複数のプロトコル対応: VMessだけでなく、より新しいVLESSや、人気の高いShadowsocks、Trojanなど、様々なプロトコルに対応しており、利用可能なサーバーの種類に応じて柔軟に対応できます。

V2RayNGとVPNの違い

一般的なVPN(PPTP, L2TP/IPsec, OpenVPN, WireGuardなど)は、ネットワーク層で仮想的なトンネルを構築し、すべてのトラフィックをそのトンネルを通してルーティングすることを基本としています。プロトコルが比較的固定されており、検閲システムはこれらの特定のプロトコルパターンを識別してブロックすることがあります。

一方、V2Ray/Xrayはプロキシツールであり、よりアプリケーション層に近いレベルで動作し、多種多様なプロトコルとトランスポートを組み合わせられます。例えば、一般的なHTTPS通信に見せかけてプロキシトラフィックを流すことも可能です。この「偽装」能力が、検閲回避において大きな強みとなります。

V2RayNGは、こうしたV2Ray/Xrayの強力な機能を、Androidユーザーが容易に使えるようにしたクライアントアプリなのです。

2024年最新情報について

V2RayNGは継続的にアップデートされており、UIの改善、新しいプロトコルへの対応(特にVLESSの安定化・推奨)、機能の追加、バグ修正が行われています。この記事では、2024年現在の最新バージョン(執筆時点での安定版を想定)に基づいた機能と設定項目を解説します。過去のバージョンとはUIや一部の機能名が異なる可能性がある点にご留意ください。常に最新版を利用することで、最高のパフォーマンスとセキュリティ、そして新しい機能を利用できます。

2. V2RayNGのダウンロードとインストール

V2RayNGはAndroid向けのアプリケーションです。入手方法は主に2つあります。

方法1: Google Playストアからダウンロード (推奨)

最も安全で簡単な方法は、Google Playストアからダウンロードすることです。これにより、自動アップデートの恩恵を受けられるほか、悪意のある偽アプリをインストールするリスクを最小限に抑えられます。

  1. Android端末でGoogle Playストアアプリを開きます。
  2. 検索バーに「V2RayNG」と入力して検索します。
  3. 検索結果に表示される「V2RayNG」アプリ(開発元が「V2RayNG」または信頼できる開発者であることを確認)をタップします。
  4. アプリの詳細画面で「インストール」ボタンをタップします。
  5. 必要な権限(通常はVPN接続確立のための権限)を確認し、「同意する」または「インストール」をタップします。
  6. ダウンロードとインストールが完了するまで待ちます。

注意点: V2RayNGは人気のアプリであるため、偽アプリが存在する可能性があります。必ず開発元を確認し、信頼できるもの(通常はGitHubで公開されている公式リポジトリに関連するもの)を選んでください。公式ウェブサイトやGitHubリポジトリからGoogle Playストアへのリンクを確認するのも良い方法です。

方法2: GitHub ReleaseからAPKファイルをダウンロード

Google Playストアが利用できない環境(例: 中国本土の一部地域)では、GitHubのV2RayNG公式リポジトリから直接APKファイルをダウンロードしてインストールすることができます。

  1. ウェブブラウザでV2RayNGの公式GitHubリポジトリページにアクセスします。(github.com/2dust/v2rayNG
  2. リポジトリのページで「Releases」セクションを見つけます。(通常、ページの右側または下部にあります)
  3. 最新のリリースバージョンを見つけ、アセットリストを展開します。
  4. アセットリストの中から「v2rayNG_x.x.x.apk」(x.x.xはバージョン番号)のような名前のAPKファイルをタップしてダウンロードします。
  5. ダウンロードが完了したら、ファイルマネージャーアプリなどを使ってダウンロードしたAPKファイルを見つけ、タップして開きます。
  6. インストールがブロックされる場合は、「設定」に移動し、「未知のアプリのインストール」を許可します(通常は利用しているファイルマネージャーアプリやブラウザに対して許可します)。この設定変更はセキュリティリスクを伴うため、信頼できるソースからのファイルにのみ適用し、インストール後は速やかに元の設定に戻すことを強く推奨します。
  7. 再度APKファイルをタップし、「インストール」をタップします。
  8. 必要な権限を確認し、インストールを完了させます。

この方法でインストールした場合、アップデートは手動で行う必要があります。セキュリティのためにも、定期的にGitHubを確認して最新版にアップデートすることをお勧めします。

3. V2RayNGの基本設定とインターフェース説明

インストールが完了したら、V2RayNGアプリを起動してみましょう。

初期画面と主要インターフェース

アプリを起動すると、通常はサーバーリスト画面が表示されます。この画面がV2RayNGのメインインターフェースとなります。

V2RayNGメイン画面イメージ
(上記はイメージです。実際の画面とは異なる場合があります。)

画面上部には、アプリ名とバージョンが表示されます。中央には、追加されたサーバーのリストが表示されます。各サーバーエントリには、そのサーバーのエイリアス(名前)、プロトコルタイプ、ping値(接続速度の目安)などが表示されます。

画面下部には、通常いくつかのアイコンやボタンがあります。

  • 左上のメニューアイコン (三本線): アプリの全体設定、購読グループ管理、統計情報、ログなどを表示するためのサイドメニューを開きます。
  • 右上の「+」アイコン: 新しいサーバー情報を追加するためのボタンです。手動入力、QRコードスキャン、クリップボードからのインポート、購読リンクの追加などがここから行えます。
  • 中央下部の接続ボタン (丸いアイコン): 現在選択されているサーバーに接続/切断するためのボタンです。通常は紙飛行機のようなアイコンで、切断中は灰色、接続中は緑色(または設定した色)になります。
  • 右下の鉛筆/編集アイコン: 選択したサーバーの設定を編集するためのアイコンです。
  • 右側のゴミ箱アイコン: 選択したサーバーを削除するためのアイコンです。

サイドメニューの詳細

左上のメニューアイコンをタップすると、以下の主要項目が表示されます。

  • Servers: メインのサーバーリスト画面に戻ります。
  • Settings: アプリ全体の詳細設定を行うことができます。この項目は後ほど詳しく解説します。
  • Subscription group: 購読リンクを追加・管理する画面です。複数の購読リンクがある場合にグループ分けできます。
  • Subscription: 購読リンクから取得したサーバーリストを確認・更新します。
  • Connection stats: 現在の接続に関する統計情報(アップロード/ダウンロード速度、トラフィック量など)を表示します。
  • Geo asset update: geoip.datやgeosite.datといった地域情報ファイルの更新を行います。これはルーティング設定で特定の国や地域へのトラフィックを制御する際に使用されます。
  • Log: V2Ray/Xrayコアの動作ログを表示します。接続トラブルの原因究明に役立ちます。
  • Help: ヘルプ情報やアプリのバージョン情報などを表示します。

基本的な操作の流れ

  1. サーバー情報の追加: 「+」アイコンからサーバー情報を追加します。
  2. サーバーの選択: 追加されたサーバーリストの中から、利用したいサーバーをタップして選択します(リストの行全体をタップ)。選択されたサーバーは、通常、左側にチェックマークが表示されるか、背景色が変化します。
  3. 接続: 中央下部の丸い接続ボタンをタップします。初めて接続する際には、AndroidシステムからVPN接続の確立許可を求められますので、「OK」または「許可」をタップします。接続に成功すると、ボタンの色が変わり、ステータスバーに鍵アイコンが表示される場合があります。
  4. 切断: 接続中に再度中央下部の丸い接続ボタンをタップすると、切断されます。

4. サーバー情報の追加方法

V2RayNGを利用するには、まず接続先のサーバー情報を追加する必要があります。サーバー情報は、V2Ray/Xray互換のサーバーを自分で構築するか、信頼できるプロバイダから提供されるものを利用するのが一般的です。サーバー情報の追加方法はいくつかあります。

方法1: 手動入力

最も基本的ですが、最も詳細な設定が可能です。サーバー提供者から渡された情報を一つずつ入力します。

  1. メイン画面右上の「+」アイコンをタップします。
  2. 表示されるメニューから「Manually input config [Vmess]」や「Manually input config [VLESS]」、「Manually input config [Shadowsocks]」など、プロトコルに応じたオプションを選択します。最近ではセキュリティと性能の観点からVLESSが推奨されることが多いです。
  3. 選択したプロトコルに応じて、設定項目が表示されます。主要な項目は以下の通りです(プロトコルによって表示される項目は異なります)。

    • Remark (エイリアス): サーバーリストに表示される名前です。任意で分かりやすい名前を付けます(例: “マイサーバー – 東京”, “無料トライアル – ニューヨーク”)。
    • Address: サーバーのIPアドレスまたはホスト名(ドメイン名)を入力します。
    • Port: サーバーが接続を待機しているポート番号を入力します。
    • User ID (UUID) / Password: VMessやVLESSではUUID(Universally Unique Identifier)を使用します。TrojanやShadowsocksではパスワードを使用します。サーバー提供者から指定された値を正確に入力します。
    • Alter ID (Additional ID): VMessで使用されるオプションのIDです。通常は0を指定しますが、サーバー側で設定されている場合はその値を入力します。VLESSでは不要です。
    • Security: VMessの暗号化方式です。auto, aes-128-gcm, chacha20-poly1305 などがありますが、最新のV2Rayコアではセキュリティ上の理由からauto(自動判別、多くの場合VMessAEAD)またはAEAD方式が推奨されます。VLESSではこの項目はありません(TLS/XTLSに依存)。
    • Network (トランスポート): 通信に使用するトランスポートプロトコルを選択します。tcp, kcp, ws (WebSocket), h2 (HTTP/2), quic, grpc などがあります。サーバー設定と一致させる必要があります。詳細は後述します。
    • TLS: TLS(Transport Layer Security)を有効にするか選択します。暗号化と認証によるセキュリティ向上、および特定の偽装手法に必須です。有効にする場合はチェックを入れます。
    • Allow insecure: TLSが有効な場合に、サーバー証明書の検証をスキップするかどうかです。通常はチェックを外して証明書を検証することを推奨します。自己署名証明書など、検証に失敗する場合のみ、自己責任で有効にします。
    • SNI (Server Name Indication): TLSが有効な場合に、TLSハンドシェイク時に提示するホスト名です。TLSを特定のウェブサイトのHTTPS通信に偽装する際に重要になります。サーバーのドメイン名または偽装したいドメイン名を入力します。
    • ALPN (Application-Layer Protocol Negotiation): TLSが有効な場合に、使用したいアプリケーションプロトコルを提示します。WebSocket over TLSではh2,http/1.1などが、HTTP/2 over TLSではh2などが指定されることが多いです。
    • Fingerprint: TLSクライアントの指紋情報。特定のブラウザの指紋を模倣することで、通信の識別を困難にする高度な設定です。通常はデフォルトで問題ありません。
    • UDP: UDPトラフィックもプロキシ経由で転送するかどうかです。オンラインゲームや一部のアプリケーションで必要になることがあります。
    • Fake type (HTTP headers / kcp header): トランスポートがTCPの場合はHTTP偽装、kcpの場合はkcpヘッダー偽装の設定です。
    • Host (Fake typeが有効な場合): 偽装するホスト名を入力します。複数のホスト名をカンマ区切りで指定することも可能です。
    • Path (Networkがws/h2/grpcの場合): WebSocketやHTTP/2、gRPCで通信する際のパスを指定します。サーバー設定と一致させる必要があります。
    • Seed (Networkがkcpの場合): mKCPで使用されるランダムシード。サーバーとクライアントで一致させる必要があります。
  4. すべての設定項目を正確に入力したら、画面右上のチェックマークアイコンをタップして保存します。

方法2: QRコードスキャン

サーバー提供者がQRコードで設定情報を提供している場合、この方法が最も簡単です。

  1. メイン画面右上の「+」アイコンをタップします。
  2. 表示されるメニューから「Scan QR code」を選択します。
  3. カメラアクセス許可を求められたら許可します。
  4. カメラビューが表示されるので、提供されたQRコードを画面中央に合わせてスキャンします。
  5. QRコードが正しく認識されると、自動的にサーバー情報が入力された状態で編集画面が表示されます。
  6. Remark(名前)を確認または編集し、必要であれば他の項目も確認します。
  7. 画面右上のチェックマークアイコンをタップして保存します。

方法3: クリップボードからのインポート

サーバー提供者が設定情報をURIリンク形式で提供している場合、そのリンクをコピーしてクリップボードからインポートできます。V2Ray/Xrayでは、vmess://..., vless://..., ss://..., trojan://... のような形式のURIが使用されます。

  1. 提供されたURIリンクをコピーします。
  2. V2RayNGアプリを開きます。
  3. メイン画面右上の「+」アイコンをタップします。
  4. 表示されるメニューから「Import config from clipboard」を選択します。
  5. クリップボードに有効なURIがある場合、自動的にサーバー情報が読み込まれ、サーバーリストに追加されます。複数のURIがクリップボードに含まれている場合は、すべてが追加されます。

方法4: 購読リンク (Subscription) による追加

複数のサーバーを利用する場合や、サーバー情報が頻繁に更新される場合は、購読機能を利用するのが非常に便利です。サーバー提供者が購読リンクを提供している場合に利用できます。

  1. メイン画面左上のメニューアイコンをタップし、「Subscription group」を選択します。
  2. 購読グループ画面が表示されます。ここでは、複数の購読リンクをグループ分けして管理できます。右下の「+」アイコンをタップします。
  3. 新しい購読リンクの追加画面が表示されます。
    • Remark (エイリアス): この購読リンクに分かりやすい名前を付けます(例: “プロバイダAのサーバー”, “無料購読リンク”)。
    • URL: 提供された購読リンクのURL(http://... または https://... で始まるURL)を入力します。
  4. 画面右上のチェックマークアイコンをタップして保存します。
  5. 保存後、購読グループ画面に戻り、追加した購読グループの名前をタップします。または、サイドメニューの「Subscription」をタップします。
  6. 購読リンクからサーバー情報を取得するために、画面を下に引っ張って更新します(または、特定のボタン/アイコンがあればそれをタップ)。
  7. 正常に取得できると、購読リンクに含まれるサーバーがリストに追加されます。

購読機能を利用すると、サーバーリスト画面で画面を下に引っ張ることで、いつでも最新のサーバーリストに更新できます。これにより、手動でサーバーを追加・更新する手間が省けます。

5. 各種プロトコルの詳細解説

V2Ray/XrayおよびV2RayNGは、多様なプロトコルに対応しています。それぞれのプロトコルには特徴があり、セキュリティ、速度、検閲耐性が異なります。ここでは主要なプロトコルについて解説します。

VLESS (推奨)

  • 特徴: VLESSはVMessの後継プロトコルとして開発されました。認証情報としてUUIDを使用しますが、VMessのような複雑な暗号化や認証プロセスを持ちません。代わりに、トランスポート層(特にTLS)にセキュリティを依存させる設計になっています。
  • メリット:
    • シンプルで高性能: プロトコル自体がシンプルなので、VMessよりも高速でCPU負荷が低い傾向があります。
    • TLS/XTLSとの親和性: TLSやXTLS(XTLSはVLESS専用のトランスポートで、TLSのハンドシェイクとデータ転送の一部を最適化し、検閲耐性と性能を向上させます。V2RayNGではXTLSはトランスポートではなくTLS設定の一部として扱われます)と組み合わせることで、非常に強力なセキュリティと検閲耐性を実現できます。特にXTLSは、トラフィックがTLSに見えるだけでなく、実際のTLS接続であるかのように振る舞うため、高度なフィンガープリントによる検出も回避しやすいとされています。
    • 設定の簡素化: VMessにあるAlterIdやSecurity(暗号化方式)といった項目がありません。
  • 設定項目 (V2RayNG手動入力時):
    • Remark, Address, Port, User ID (UUID) はVMessと同様です。
    • Network (ws, h2, grpcなどのTLS対応トランスポートがよく使われます)
    • TLS (必須または強く推奨されます)
    • Flow (XTLSに関連する設定。xtls-rprx-visionなどが一般的です。サーバー設定と合わせます)
    • Allow insecure, SNI, ALPN, Fingerprint などTLS関連の設定
    • Path, Host などトランスポート関連の設定

2024年のトレンドとして、高性能かつ検閲耐性の高いVLESS over XTLS with Vision Flowが最も推奨される組み合わせの一つです。 ただし、サーバー側がこの設定に対応している必要があります。

VMess

  • 特徴: V2Rayプロジェクトで最初に開発された主要プロトコルです。UUIDとAlterIdによる認証、および複数の暗号化方式に対応しています。
  • メリット:
    • V2Rayの基盤プロトコル: 広く利用されており、多くのサーバー・クライアントが対応しています。
    • AlterIdによる匿名性向上: AlterIdを0以外に設定することで、プロキシ接続の多重化を行い、特定の接続パターンの識別を困難にできます(ただし、最新のコアではAlterIdの推奨度は下がっています)。
  • デメリット: VLESSに比べてプロトコルがやや複雑で、性能や検閲耐性の面でVLESSに劣る場合があります。
  • 設定項目: Remark, Address, Port, User ID (UUID), Alter ID, Security, Network, TLS, Allow insecure, SNI, ALPN, Path, Host など。

Shadowsocks (SS)

  • 特徴: V2Rayよりも古いプロキシツールであるShadowsocksのプロトコルです。シンプルで高速なのが特徴ですが、認証機能がパスワードのみとシンプルであるため、プロトコル自体の識別・ブロックは比較的容易です。しかし、トランスポートやTLSと組み合わせることで、その弱点を補うことができます。
  • メリット:
    • シンプルで高速: プロトコル構造がシンプルなので、オーバーヘッドが少なく高速です。
    • 広く普及: 多くのプロバイダやツールが対応しています。
  • デメリット: プロトコル自体の検閲耐性はあまり高くありません。パスワード認証のみです。
  • 設定項目: Remark, Address, Port, Password, Encryption method (暗号化方式。aes-256-gcm, chacha20-poly1305などが推奨), Network, TLSなど。

Trojan

  • 特徴: Trojanは、その名の通りトロイの木馬のように、正規のHTTPSトラフィックに完全に偽装することを目的としたプロトコルです。パスワード認証を使用し、通信全体をTLSで暗号化します。プロトコル自体は非常にシンプルで、トラフィックを傍受するシステムからは通常のHTTPS通信と区別することが非常に難しいとされています。
  • メリット:
    • 極めて高い偽装能力: 完全にHTTPSに偽装するため、ディープパケットインスペクション(DPI)などによる検出が困難です。
    • シンプル: プロトコルが比較的シンプルです。
  • デメリット:
    • TLS必須: 必ずTLSと組み合わせる必要があります。
    • パスワード認証: パスワードが漏洩するとリスクがあります。
  • 設定項目: Remark, Address, Port, Password, TLS (必須), Allow insecure, SNI, ALPNなど。

その他のプロトコル (Socks, HTTPなど)

V2Ray/XrayはSocksやHTTPプロキシとしても機能できますが、これらは通常、検閲回避やセキュリティ向上には向きません。主にローカルプロキシとして他のアプリケーションと連携するために使用されます。V2RayNGではクライアントとしてこれらのプロトコルで接続することは稀ですが、サーバー設定によっては選択肢として表示されることがあります。

6. トランスポート設定の詳細解説

V2Ray/Xrayの大きな特徴の一つは、多様なトランスポートプロトコルを選択できることです。これは、V2Rayプロトコル(VMess, VLESSなど)で暗号化・カプセル化されたデータを、実際にネットワーク上でどのように転送するかを決定します。適切なトランスポートを選択することで、通信の安定性や検閲耐性が大きく向上します。

以下に主要なトランスポートとその設定項目を解説します。これはサーバー設定画面で「Network」の項目を選択した際に表示される追加設定です。

TCP

  • 特徴: インターネット通信で最も一般的に使用される信頼性の高いトランスポートプロトコルです。データ転送の信頼性を保証しますが、その分オーバーヘッドがあります。
  • メリット: 安定しており、ファイアウォールでブロックされにくい基本中の基本。
  • デメリット: トラフィックパターンが比較的規則的であるため、高度な検閲システムによっては検出される可能性があります。偽装(HTTP偽装など)と組み合わせることで、この弱点を補います。
  • 設定項目:
    • Header type (偽装タイプ): none (デフォルト), http (HTTP偽装)
    • Request/Response (Header typeがhttpの場合): HTTPリクエスト/レスポンスヘッダーの内容を設定します。HostやUser-Agentなどを偽装することで、通常のWebトラフィックに見せかけます。

mKCP

  • 特徴: UDPの上に構築されたプロトコルで、低遅延と高速化を目的としています。特に回線品質が不安定な環境や、UDPトラフィックが許可されている環境で有効です。TCPのような信頼性保証をUDP上で独自に実装しています。
  • メリット: 低遅延、高スループットが期待できます。特にゲームやリアルタイム通信に向いています。
  • デメリット: UDPがブロックされている環境では使用できません。設定が複雑になる場合があります。
  • 設定項目:
    • Seed: サーバーとクライアントで一致させる必要があるランダムシード値。
    • Downlink/Uplink capacity: 下り/上りの帯域幅制限(KB/s)。
    • Congestion control: 輻輳制御を有効にするか。通常は有効。
    • Header type (ヘッダー偽装): none, srtp, utp, wechat-video, dtls, wireguard など。これらのヘッダー形式に偽装することで、mKCPトラフィックの識別を困難にします。
    • Security: mKCP自体の暗号化方式。
    • DSS, MTU, TTI, Read/Write buffer size: 詳細なパラメータ設定。通常はデフォルトで良いですが、チューニングによって性能が向上することもあります。

WebSocket (ws)

  • 特徴: TCP上に構築され、通常のWebサーバーが使用するポート(HTTPの80番やHTTPSの443番)で動作させやすいトランスポートです。WebSocketプロトコルはWeb技術として広く使われており、通常のWebトラフィックに紛れ込ませるのに適しています。特にTLSと組み合わせることで、HTTPSトラフィックに偽装できます。
  • メリット: ファイアウォールでWebトラフィックが許可されている環境で通りやすい。TLSと組み合わせることで高い検閲耐性を発揮します。
  • デメリット: TCPベースなのでmKCPに比べて遅延が大きい場合があります。設定に正確なPathとHostが必要です。
  • 設定項目:
    • Path: WebSocketエンドポイントのパス(例: /ray/). サーバー設定と一致させる必要があります。
    • Host: WebSocketが接続するホスト名。通常はサーバーのドメイン名または偽装したいドメイン名を入力します。TLSと組み合わせる場合は、SNIと一致させることが多いです。

HTTP/2 (h2)

  • 特徴: TCP上に構築され、HTTP/2プロトコルを使用します。WebSocketと同様に、Webサーバーが使用するポートで動作させやすく、TLSと組み合わせることでHTTPSトラフィックに偽装できます。HTTP/2は単一の接続で複数のリクエストを並行して処理できるなど、WebSocketよりも近代的なプロトコルです。
  • メリット: WebSocketと同様にWebトラフィックへの偽装に強い。HTTP/2の特性により、一部の環境でWebSocketよりも性能が良い場合があります。
  • デメリット: WebSocketと同様に遅延はmKCPに劣ります。設定に正確なPathとHostが必要です。
  • 設定項目:
    • Path: HTTP/2で通信するパス(例: /). サーバー設定と一致させる必要があります。
    • Host: HTTP/2が接続するホスト名。TLSと組み合わせる場合は、SNIと一致させることが多いです。ALPNでh2を指定することが多いです。

QUIC

  • 特徴: UDP上に構築された新しいプロトコルで、HTTP/3の基盤となっています。複数のストリームの多重化やコネクション確立の高速化などの特徴を持ちます。
  • メリット: UDPベースでありながら信頼性があり、低遅延と高速性が期待できます。新しいプロトコルであるため、まだDPIによる検出が難しい可能性があります。
  • デメリット: まだ普及途中のプロトコルであり、サーバー側での対応が進んでいない場合があります。UDPがブロックされている環境では使用できません。
  • 設定項目:
    • Security: QUIC自体の暗号化方式。TLSが必要です。
    • Key: 鍵。
    • Header type: ヘッダー偽装。none, quic など。

gRPC

  • 特徴: HTTP/2の上に構築された高性能なRPC (Remote Procedure Call) フレームワークです。HTTP/2と同様にTCP上で動作し、TLSと組み合わせることでHTTPSトラフィックに偽装できます。特定のパス (Path) を使用して通信を行います。
  • メリット: HTTP/2ベースの高い偽装能力に加え、一部の環境でHTTP/2単体よりも安定性や性能が良い場合があります。サーバーとの連携が容易な場合があります。
  • デメリット: 設定に正確なService Name (Path) が必要です。HTTP/2と同様に遅延はmKCPに劣ります。
  • 設定項目:
    • Service Name (Path): gRPCサービスのパス。サーバー設定と一致させる必要があります。

トランスポートの選択と組み合わせ

どのトランスポートを選択すべきかは、主にサーバー側の設定と、利用するネットワーク環境に依存します。

  • 検閲回避が最優先: WebSocket over TLS, HTTP/2 over TLS, gRPC over TLS, Trojan over TLSなど、HTTPSトラフィックに偽装できる組み合わせが強力です。VLESSやVMessと組み合わせることが多いです。
  • 速度や低遅延が最優先: mKCPが候補になります。ただしUDPが許可されている環境に限られます。ヘッダー偽装を組み合わせることで検閲耐性を高めます。
  • 安定性: TCPやWebSocket over TLSが比較的安定しています。
  • 最新技術: VLESS over XTLS with Vision Flow (TLS設定の一部として選択) や QUICが注目されています。

重要なのは、クライアント(V2RayNG)の設定がサーバー側の設定と完全に一致している必要があるという点です。異なる設定では接続できません。

7. TLS設定の詳細解説

TLS(Transport Layer Security)は、インターネット上で通信を暗号化し、認証を行うための標準技術です。V2Ray/Xrayでは、ほとんどのプロトコル(特にVLESS, VMess, Trojan)と組み合わせることで、通信のセキュリティを劇的に向上させ、同時に検閲回避の強力な手段となります。

サーバー設定で「TLS」にチェックを入れると、関連する詳細設定項目が表示されます。

  • Enable TLS (TLSを有効にする): これにチェックを入れることで、クライアントとサーバー間の通信全体がTLSによって暗号化されます。これにより、第三者による通信内容の盗聴や改ざんを防ぎます。また、TLSを使用しない通信よりも検閲されにくくなります。
  • Allow insecure (非安全接続を許可): TLSが有効な場合に表示されます。
    • チェックを外す (推奨): サーバーから提示された証明書が、信頼できる認証局(CA)によって発行され、かつドメイン名が一致するかなどを検証します。検証に失敗した場合、接続は確立されません。これが最も安全な設定です。
    • チェックを入れる: 証明書の検証を行いません。自己署名証明書を使用しているサーバーや、証明書の設定に問題があるサーバーに接続できるようになりますが、中間者攻撃(Man-in-the-Middle Attack)のリスクが高まります。 通信相手が本当に目的のサーバーであることを保証できなくなるため、特別な理由がない限りチェックは外すべきです。
  • SNI (Server Name Indication): TLSハンドシェイク時にクライアントがサーバーに通知するホスト名です。これは、一つのIPアドレスで複数のドスト名を運用しているサーバーに対して、どのドメイン名の証明書を提示すべきかを伝えるために使用されます。
    • 検閲回避において重要: サーバーのドメイン名、または偽装したい正規のウェブサイトのドメイン名をここに入力することで、プロキシ通信が特定のドメインへの正規のHTTPS接続であるかのように見せかけることができます。例えば、www.google.comwww.apple.com などのドメイン名を入力することがあります。サーバー側もそのSNIを受け入れる設定になっている必要があります。
  • ALPN (Application-Layer Protocol Negotiation): TLSハンドシェイク時にクライアントがサーバーに通知する、サポートするアプリケーション層プロトコルリストです。
    • 使用例: WebSocket over TLSの場合は h2,http/1.1http/1.1、HTTP/2 over TLSの場合は h2 などが一般的に使用されます。これは通信がHTTPS(具体的にはHTTP/1.1またはHTTP/2)トラフィックであるかのように見せかけるのに役立ちます。サーバー設定と一致させる必要があります。
  • Fingerprint: TLSクライアントのフィンガープリント(指紋)を模倣するための設定です。特定のOSやブラウザ(例: Chrome, Firefox, iOS Safariなど)のTLSクライアントのハンドシェイク特性を模倣することで、プロキシトラフィックが標準的なHTTPSクライアントからのものであるかのように見せかけ、フィンガープリントによる検出を回避するのに有効です。V2RayNGでは、多くの一般的な指紋がプリセットとして用意されています。通常はサーバー側の推奨設定に従うか、試行錯誤して最適なものを見つけます。
  • Flow (VLESSのみ): XTLS(eXtended TLS)に関連する設定項目です。XTLSはVLESS専用のトランスポートモードで、TLSのハンドシェイクを通過した後、データ部分の暗号化・復号処理を最適化し、パフォーマンスを向上させつつ検閲耐性を維持します。
    • xtls-rprx-origin, xtls-rprx-visionなどが一般的な設定値です。特にxtls-rprx-visionは、最新のXTLS実装であり、高い性能と検閲耐性を持つとされています。VLESSプロトコルを使用する際の推奨設定となることが多いです。 ただし、サーバー側がXTLSおよび指定されたFlowに対応している必要があります。

TLS設定は、V2Ray/Xrayを用いた安全かつ検閲回避能力の高い接続を確立するための非常に重要な要素です。特にTLSを有効にした上で、WebSocketやHTTP/2、gRPCといったWebトラフィックに偽装しやすいトランスポートと組み合わせることが、近年の検閲環境下では効果的とされています。

8. 偽装設定 (Camouflage/Obfuscation) の詳細解説

偽装設定は、V2Ray/Xrayプロトコルによるトラフィックを、検閲システムが検出しにくい他の種類のトラフィックに見せかけるための技術です。主にトランスポート設定と組み合わせて使用されます。

TCPヘッダー偽装 (Fake type: http)

  • 対象トランスポート: TCP
  • 目的: V2Ray/Xrayトラフィックを、通常のHTTPリクエスト/レスポンスに見せかけます。これにより、HTTPトラフィックのみを許可するファイアウォールを通過したり、検閲システムによるプロトコル識別の試みを回避したりします。
  • 設定項目:
    • Request/Response: 偽装するHTTPリクエスト/レスポンスのヘッダー内容を定義します。
      • Version: HTTPバージョン(例: 1.1
      • Method: HTTPメソッド(例: GET
      • Path: リクエストパス(例: / または特定のパス)
      • Headers: Host, User-Agent, Acceptなど、任意のHTTPヘッダーを追加します。特にHostヘッダーは重要で、偽装したい正規のウェブサイトのホスト名(例: www.baidu.com)を指定することが多いです。サーバー側もこのHostヘッダーを受け入れる設定が必要です。

mKCPヘッダー偽装 (Header type)

  • 対象トランスポート: mKCP
  • 目的: mKCPトラフィックのパケットヘッダーを、他の一般的なプロトコルのヘッダー形式に偽装します。これにより、パケットヘッダーによるmKCPトラフィックの識別を困難にします。
  • 設定項目:
    • Header type: srtp, utp, wechat-video, dtls, wireguardなど、様々な偽装タイプから選択できます。それぞれのタイプは、対応するプロトコルのパケットヘッダー形式を模倣します。どのタイプが効果的かは、使用するネットワーク環境やサーバー側の設定によります。

WebSocket/HTTP/2/gRPC 偽装 (Path, Host, TLS)

  • 対象トランスポート: WebSocket, HTTP/2, gRPC
  • 目的: これらのトランスポートをTLSと組み合わせることで、プロキシトラフィック全体を正規のHTTPS通信に見せかけます。これは最も強力な偽装手法の一つであり、近年の検閲回避において非常に有効です。
  • 設定項目:
    • TLSを有効にする (必須または強く推奨)。
    • SNI (TLS設定内): 偽装したい正規のウェブサイトのドメイン名を指定します(例: www.microsoft.com)。
    • ALPN (TLS設定内): 使用するアプリケーションプロトコル(WebSocketならh2,http/1.1、HTTP/2ならh2など)を指定し、HTTPS通信であることを示唆します。
    • Host (トランスポート設定内 – ws/h2のみ): 偽装したい正規のウェブサイトのドメイン名を指定します。SNIと一致させることが多いです。
    • Path (トランスポート設定内 – ws/h2/grpc): プロキシ通信が使用する特定のパスを指定します。サーバー側もこのパスでプロキシ通信を受け入れる設定が必要です。正規のウェブサイトの特定のURLパスに見せかけることもあります。

偽装設定は、単に設定値を入力するだけでなく、その設定がサーバー側と一致していること、そして偽装対象のプロトコル(例: HTTPS)が利用したいネットワーク環境で許可されていることが重要です。成功すれば、検閲システムはプロキシ通信を正規のトラフィックと誤認し、ブロックを回避できるようになります。

9. ルーティング設定 (Routing) とルール

V2Ray/Xrayのもう一つの強力な機能は、ルーティング設定です。これにより、どの通信(どのドメインへのアクセス、どのIPアドレスへの接続、どのアプリケーションからの通信など)をプロキシ経由にするか、直結(プロキシを使わない)にするか、ブロックするかなどを細かく制御できます。

V2RayNGのサイドメニューから「Settings」を選び、「Routing」セクションを展開すると、ルーティングに関する設定が表示されます。

  • Bypass LAN & China Mainland:

    • チェックを入れる (推奨): プライベートネットワーク(LAN)宛てのトラフィックと、中国本土のIPアドレス宛てのトラフィックをプロキシ経由にせず、直接接続します。これにより、ローカルネットワーク上のデバイスへのアクセスを維持したり、中国国内サイトへのアクセス速度を確保したりできます。
    • チェックを外す: すべてのトラフィック(設定によってはグローバルプロキシ)がプロキシ経由になる可能性があります。特殊な用途以外では推奨されません。
  • Global proxy:

    • チェックを入れる: 「Bypass LAN & China Mainland」の設定に関わらず、すべてのトラフィックをプロキシ経由にします。強力な検閲環境で、国内サイトへのアクセスもプロキシ経由にしたい場合に有効です。
    • チェックを外す (推奨): ルーティングルールに基づいたトラフィック制御を行います。
  • Rule-based routing:

    • 「Global proxy」が有効な場合はこの設定は無視されます。
    • 「Global proxy」が無効な場合に、この後で説明するルーティングルールに基づいてトラフィックを処理します。
    • 通常はこれを有効にし、細かくルールを設定します。

カスタムルール (Custom rules) の設定

「Rule-based routing」を有効にしている場合、「Routing」セクションで「Custom rules」をタップすると、独自のルーティングルールを設定できます。ルールは上から順に評価され、最初にマッチしたルールが適用されます。

ルールを追加するには、画面下部の「+」アイコンをタップします。ルール設定画面で、以下の項目を設定します。

  • Type: ルールを適用する条件を指定します。
    • domain: ドメイン名に基づいてルールを適用します。
    • ip: IPアドレスに基づいてルールを適用します。
    • process: アプリケーションのプロセス名に基づいてルールを適用します。
    • package: アプリケーションのパッケージ名に基づいてルールを適用します(Android)。
    • geosite: geosite.datファイルに含まれる定義済みドメインリストに基づいてルールを適用します。
    • geoip: geoip.datファイルに含まれる定義済みIPアドレスリストに基づいてルールを適用します。
  • Match: Typeで指定した条件に一致する値を入力します。
    • domain: ドメイン名またはドメインパターン(例: google.com, *.google.com, regexp:.*\.google\.com$)
    • ip: IPアドレスまたはIPレンジ(例: 8.8.8.8, 192.168.1.0/24
    • process: プロセス名(例: com.android.chrome
    • package: パッケージ名(例: com.android.chrome
    • geosite: geosite.datに含まれるリスト名(例: cn – 中国国内サイトリスト, geolocation-!cn – 中国国外サイトリスト)
    • geoip: geoip.datに含まれるリスト名(例: cn – 中国国内IPリスト, private – プライベートIPアドレスリスト)
  • Action: 条件にマッチしたトラフィックに対して実行するアクションを指定します。
    • proxy: プロキシ経由で接続します。
    • direct: プロキシを使用せず直接接続します。
    • block: 接続をブロックします。

よく使われるカスタムルールの例:

  • 特定のアプリ(例: 銀行アプリ)をプロキシから除外する:
    • Type: package, Match: com.example.bankingapp, Action: direct
  • 特定のドメイン(例: ストリーミングサイト)をプロキシ経由にする:
    • Type: domain, Match: *.streaming.com, Action: proxy
  • 特定の国(中国以外)へのトラフィックをプロキシ経由にする(geosite/geoipが必要):
    • Type: geosite, Match: geolocation-!cn, Action: proxy
    • Type: geoip, Match: !cn, Action: proxy

Geo asset update (geosite/geoipファイルの更新)

ルーティングルールでgeositegeoipを使用する場合、これらのファイルが最新である必要があります。サイドメニューの「Geo asset update」からこれらのファイルをダウンロード・更新できます。タップすると、自動的に最新版がダウンロードされます。定期的に更新することをお勧めします。

ルーティング設定を適切に行うことで、必要なトラフィックだけをプロキシ経由にし、それ以外のトラフィックは直結させることで、パフォーマンスを最適化したり、プロキシサーバーの帯域幅を節約したり、特定のサービスの利用を制限したりすることができます。

10. サブスクリプション (購読) 機能の活用

信頼できるプロバイダからV2Ray/Xrayサーバー情報を取得している場合、多くの場合サブスクリプション(購読)リンクが提供されます。V2RayNGの購読機能を利用すると、複数のサーバー情報を簡単に管理・更新できます。

購読リンクの追加

前述の「サーバー情報の追加方法 – 方法4」で解説した手順に従います。

  1. サイドメニューから「Subscription group」を選択します。
  2. 右下の「+」アイコンをタップします。
  3. 購読グループのRemark(名前)とURLを入力し、保存します。

サーバーリストの更新

購読リンクを追加した後、または既存の購読リンクから最新のサーバーリストを取得したい場合は、以下の手順を実行します。

  1. サイドメニューから「Subscription」を選択します。
  2. 表示される購読グループのリストの中から、更新したいグループをタップします。
  3. 画面上部が表示される購読グループの名前をタップし、表示される「Update subscription」をタップします。
  4. または、サーバーリストが表示されている画面を下に引っ張ることで、更新操作を開始できます。
  5. V2RayNGが購読リンクにアクセスし、サーバー情報を取得・更新します。新しいサーバーが追加されたり、古いサーバーが削除されたり、既存サーバーの情報が更新されたりします。

購読リンクの管理

「Subscription group」画面では、追加した購読リンクを編集したり削除したりできます。

  • 編集: 購読グループの名前をタップし、右上の鉛筆アイコンをタップします。
  • 削除: 購読グループの名前をタップし、右上のゴミ箱アイコンをタップします。

購読機能は、多数のサーバーを切り替えながら利用する場合や、サーバー情報が動的に変わるプロバイダを利用する場合に非常に役立ちます。

11. その他の詳細設定

V2RayNGには、接続や動作に関する様々な詳細設定があります。サイドメニューから「Settings」を選択すると、これらの設定項目にアクセスできます。

  • Background settings:

    • Allow running in background: バックグラウンドでの動作を許可するか。通常はチェックを入れます。
    • Keep alive: V2RayプロセスがOSによって強制終了されないように、バックグラウンドで継続的に動作させるための設定です。バッテリー消費に影響する場合があります。
  • Per-app proxy (アプリごとのプロキシ):

    • この機能を有効にすると、インストールされているアプリごとにプロキシを使用するかどうかを個別に設定できます。
    • 設定画面で「Per-app proxy」をタップすると、アプリリストが表示されます。各アプリのチェックボックスをオン/オフすることで、そのアプリの通信だけをプロキシ経由にする(またはプロキシから除外する)ことができます。
    • 「Inverse bypass mode」を有効にすると、チェックが入っているアプリ以外がプロキシ経由になります。
    • これはルーティング設定のpackageルールと似ていますが、より直感的にアプリ単位で設定できます。
  • DNS settings:

    • V2RayNG経由で通信する際のDNSサーバーを指定できます。
    • Use V2Ray's built-in DNS: V2Rayコアに内蔵されたDNSリゾルバーを使用します。
    • Use custom DNS: 任意のDNSサーバーを指定します。
      • Servers: プライマリおよびセカンダリのDNSサーバーIPアドレスを入力します(例: 8.8.8.8, 1.1.1.1)。
      • Remote DNS: プロキシ経由でクエリを送信するDNSサーバー。検閲されたDNSサーバーを使用している環境で、プロキシ経由で信頼できるDNSサーバーにアクセスしたい場合に設定します。
      • Domain strategies: ドメイン解決の戦略(例: AsIs, UseIPなど)。
      • Default network: DNSクエリを送信するネットワーク(例: proxy – プロキシ経由, direct – 直結)。検閲回避のためにはproxyを指定し、Remote DNSを設定することが多いです。
    • Enable DoH (DNS over HTTPS): DNSクエリをHTTPSで暗号化して送信します。これにより、DNSクエリの盗聴や改ざんを防ぎ、DNSベースの検閲を回避できます。対応しているDoHサーバーのURLを指定します。
    • Enable DoT (DNS over TLS): DNSクエリをTLSで暗号化して送信します。DoHと同様の効果があります。対応しているDoTサーバーのIPアドレスとポートを指定します。
  • Local socks port / Local http port:

    • V2RayNGがAndroid端末内でSOCKSまたはHTTPプロキシとして待機するポート番号です。他のアプリがV2RayNGをプロキシとして利用する場合にこのポートを指定します。通常は変更不要です。
  • UDP Settings:

    • UDP接続に関する詳細設定です。UDPトラフィックをプロキシ経由で転送するかどうか、UDPタイムアウトなどを設定できます。オンラインゲームなどでUDPが必要な場合に確認します。
  • IPv6 Settings:

    • IPv6接続に関する設定です。IPv6トラフィックを有効にするか、プロキシ経由で転送するかなどを設定できます。
  • Enable Mux (Multiplexing):

    • 複数のV2Ray接続を一つのTCP接続に多重化する機能です。接続数を減らすことで効率を向上させる場合がありますが、一部の環境では不安定になることもあります。サーバー側もMuxに対応している必要があります。

これらの詳細設定を適切に調整することで、V2RayNGのパフォーマンス、セキュリティ、互換性を特定のネットワーク環境や利用目的に合わせて最適化できます。ただし、多くの設定項目はサーバー側の設定と密接に関連しているため、基本的にはサーバー提供者の推奨設定に従うのが良いでしょう。

12. V2RayNGの使用上の注意点とトラブルシューティング

V2RayNGは非常に強力なツールですが、利用環境によっては問題が発生することもあります。ここでは、使用上の注意点と、よくあるトラブルの対処法を解説します。

使用上の注意点

  • バッテリー消費: プロキシ接続を維持するため、V2RayNGはバックグラウンドで動作し、CPUやネットワークリソースを使用します。特にKeep aliveや高頻度な接続維持設定、負荷の高いプロトコル/トランスポートを使用すると、バッテリー消費が増加する可能性があります。
  • システムVPNとの競合: V2RayNGはAndroidシステムのVPNサービスとして動作します。他のVPNアプリや、システムレベルでVPNを使用するアプリ(例: 一部の広告ブロッカー)と同時に使用すると、競合してうまく動作しないことがあります。基本的には同時に一つのVPNアプリのみを使用してください。
  • 合法性: V2Ray/XrayおよびV2RayNGの利用は、お住まいの国や地域の法律によって制限されている場合があります。利用前に現地の法律を確認し、自己責任で利用してください。特にインターネット検閲が厳しい国では、利用自体が違法となる可能性もあります。
  • 信頼できるサーバーの選択: 無料または信頼性の低いサーバーを利用すると、通信速度が遅い、不安定、突然利用できなくなる、さらには通信内容が傍受されるなどのリスクがあります。可能な限り、信頼できるプロバイダのサーバーを利用することをお勧めします。
  • 偽造証明書/中間者攻撃: TLS設定で「Allow insecure」を有効にすると、悪意のある中間者が偽造した証明書を使って通信内容を傍受する中間者攻撃に対して無防備になります。絶対に信頼できないサーバーに接続する場合は、このオプションを有効にしないでください。

トラブルシューティング

Q1: V2RayNGを起動しても接続ボタンが表示されない、またはサーバーリストが空です。
* A1: サーバー情報がまだ追加されていません。「+」アイコンからサーバー情報を追加してください。

Q2: 接続ボタンをタップしても「VPN接続を許可しますか?」というシステムダイアログが表示されません。
* A2: 過去に「今後表示しない」などを選択して許可したか、システム設定でVPNプロファイルが無効になっている可能性があります。Androidの設定アプリを開き、「ネットワークとインターネット」→「VPN」の項目を確認してください。V2RayNGのVPNプロファイルを一度削除して再度試すか、V2RayNGアプリを再インストールしてみてください。

Q3: 接続ボタンが緑色(または接続状態)にならない、接続できない。
* A3:
* サーバー設定の確認: 入力したサーバー情報(アドレス、ポート、UUID/パスワード、プロトコル、トランスポート、TLS設定、パスなど)がサーバー側と完全に一致しているか再確認してください。手動入力の場合、入力ミスがないか注意深くチェックしてください。
* ネットワーク接続の確認: お使いのAndroid端末がインターネットに正常に接続されているか確認してください(Wi-Fiやモバイルデータ通信)。
* サーバー側の状態: 接続しようとしているサーバーが正常に稼働しているか、メンテナンス中ではないか確認してください。サーバー提供者に問い合わせるか、他のサーバーで試してみてください。
* ネットワーク制限: 利用中のネットワーク(Wi-Fiやモバイル回線)で、V2RayNGの使用がブロックされている可能性があります。別のネットワークで試すか、より検閲耐性の高いプロトコル/トランスポート/偽装設定を試してみてください(例: WebSocket over TLS on 443ポート)。
* アプリの権限: V2RayNGにネットワーク接続やVPN接続に必要な権限が付与されているか、Androidの設定アプリで確認してください。
* ログの確認: サイドメニューの「Log」を確認してください。接続失敗の原因を示すエラーメッセージが表示されていることがあります。
* アプリの再起動/端末の再起動: V2RayNGアプリを完全に終了して再起動するか、Android端末自体を再起動してみてください。
* アプリのアップデート: V2RayNGアプリが最新版でない場合、バグが原因で接続できない可能性があります。Google PlayストアまたはGitHubから最新版にアップデートしてください。

Q4: 接続はできるが、通信速度が非常に遅い、または不安定です。
* A4:
* サーバーの負荷: 接続しているサーバーの利用者が多い、またはサーバーの帯域幅が不足している可能性があります。他のサーバー(利用可能であれば)に切り替えてみてください。
* 物理的な距離: サーバーとの物理的な距離が遠いほど、速度は遅くなりレイテンシ(ping値)は高くなります。より近い場所にあるサーバーを選んでみてください。サーバーリストのping値を参考にします。
* トランスポート設定: 使用しているトランスポートがネットワーク環境に適していない可能性があります。電波状態が悪い場合はmKCP、検閲が厳しい環境ではWebSocket/HTTP/2 over TLSなど、他のトランスポートを試してみてください。
* ネットワーク環境: 利用中のネットワーク回線自体の速度が遅い、または不安定な可能性があります。
* ルーティング設定: 不要なトラフィックまでプロキシ経由になっていないか確認してください。「Bypass LAN & China Mainland」などが有効になっているか確認します。特定のアプリで遅い場合は、Per-app proxy設定を確認してください。
* Mux設定: Muxが有効になっている場合、無効にしてみるか、逆に無効なら有効にしてみるなど、設定を変更して試してみてください。
* サーバー側の設定: サーバー側の設定に問題がある、またはサーバー自体の性能が低い可能性があります。

Q5: 特定のアプリやウェブサイトにアクセスできません。
* A5:
* ルーティング設定: そのアプリまたはウェブサイトへのトラフィックが、意図せず「block」または「direct」にルーティングされている可能性があります。カスタムルーティングルールやPer-app proxy設定を確認・調整してください。特に「Bypass LAN & China Mainland」が有効になっている場合、国内サイトの一部が直結になることがあります。
* サーバー側のブロック: 接続しているサーバー側で、特定のサイトへのアクセスが制限されている可能性があります。
* DNSの問題: DNS設定が正しくないか、使用しているDNSサーバーがそのサイトの名前解決に失敗している可能性があります。DNS設定をV2RayのビルトインDNSにしてみる、または信頼できる外部DNSサーバー(DoH/DoT含む)に変更してみてください。

Q6: バッテリー消費が多いです。
* A6: V2RayNGのバックグラウンド動作設定(Keep aliveなど)を確認してください。必要以上に積極的な設定になっている場合、バッテリー消費が増えます。許容できる範囲で設定を緩めるか、接続が必要ないときは切断するなど運用でカバーします。

これらのトラブルシューティングを試しても問題が解決しない場合は、V2RayNGのLogを確認し、表示されているエラーメッセージを手がかりにオンラインで検索したり、サーバー提供者に問い合わせたりすることをお勧めします。

13. より高度な利用法 (オプション)

  • カスタム設定ファイル (JSON): V2Ray/Xrayのすべての設定は、JSON形式のファイルで記述されます。V2RayNGではGUIから多くの設定が可能ですが、より複雑なルーティングルールやインバウンド/アウトバウンド設定など、JSONファイルを直接編集して適用することも可能です。これは上級者向けの機能であり、V2Ray/Xrayの設定ファイルの構造を理解している必要があります。V2RayNGのSettings内に、JSONファイルをインポート・エクスポートする機能がある場合があります。
  • 他のデバイスとの連携: Android端末でV2RayNGを起動し、その端末をWi-Fiホットスポットとしてテザリングすることで、他のデバイス(PC, タブレットなど)にV2RayNG経由のインターネット接続を提供できる場合があります。これはAndroid OSの機能に依存し、すべての環境で可能とは限りません。また、SOCKSポートやHTTPポートを適切に設定し、他のデバイスからそのポートにプロキシ接続を設定する必要がある場合があります。

これらの高度な利用法は、特定のニーズを持つユーザー向けです。まずは基本的な機能と設定をマスターすることから始めるのが良いでしょう。

14. まとめ

この記事では、Android端末でV2Ray/Xrayの強力な機能を利用するためのクライアントアプリケーションであるV2RayNGについて、2024年最新版に基づいた詳細な使い方と設定方法を解説しました。

V2RayNGは、その多様なプロトコル、トランスポート、偽装機能、そして柔軟なルーティング設定により、一般的なVPNでは回避が難しいような高度なインターネット検閲環境下でも、比較的安定してインターネットにアクセスできる可能性を提供します。また、TLSによる暗号化は、通信のセキュリティとプライバシーを向上させます。

ダウンロードからインストール、基本的なインターフェースの説明に始まり、手動入力、QRコード、クリップボード、そして便利な購読機能を使ったサーバー情報の追加方法を解説しました。さらに、VLESS, VMess, Shadowsocks, Trojanといった主要プロトコルの特徴と設定、TCP, mKCP, WebSocket, HTTP/2, QUIC, gRPCといった様々なトランスポートと、TLS、偽装設定の詳細を掘り下げて説明しました。これらの設定を組み合わせることで、通信を最適化し、検閲を回避する手段を強化できます。

また、特定のトラフィックを制御するためのルーティング設定とカスタムルールの使い方、アプリごとのプロキシ設定、そしてDNS設定(DoH, DoT含む)といった詳細設定についても解説しました。最後に、利用上の注意点や、接続できない、速度が遅いといったよくあるトラブルの具体的な対処法も紹介しました。

V2RayNGは非常に高機能であるがゆえに設定項目が多く、最初は複雑に感じるかもしれません。しかし、この記事で解説したように、各設定項目には明確な目的があります。サーバー提供者から提供された情報を正確に入力し、必要に応じてこの記事を参考にしながら設定を調整することで、V2RayNGを効果的に活用し、より安全で自由なインターネット環境を手に入れることができるでしょう。

技術は常に進化しています。V2Ray/XrayプロジェクトやV2RayNGアプリも継続的にアップデートされていますので、常に最新の情報やバージョンを利用することをお勧めします。

15. 免責事項

本記事は、V2RayNGの技術的な使い方と設定方法を解説することを目的としています。V2Ray/XrayおよびV2RayNGの利用は、お住まいの国や地域の法律によって制限されている場合があります。利用に際しては、必ず現地の法律を確認し、ご自身の責任において行ってください。本記事の情報に基づいてV2RayNGを利用した結果生じた一切の損害について、筆者および公開者は責任を負いません。また、サーバーの提供や仲介は行いません。


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