FUJIFILM GF55mmF1.7 R WR レンズレビュー【特徴・作例】


FUJIFILM GF55mmF1.7 R WR レンズレビュー:ラージフォーマットを開放F1.7で切り拓く、新時代の標準大口径

はじめに:GFXシステムと「標準大口径」の系譜

富士フイルムのGFXシステムは、35mmフルサイズセンサーの約1.7倍という広大な面積を持つラージフォーマットセンサーを搭載しながらも、その機動性と価格帯において、これまでの常識を覆すデジタルカメラシステムです。プロフェッショナルからハイアマチュアまで、多くの写真家がラージフォーマットならではの圧倒的な解像度、豊かな階調、そして何よりも美しいボケ表現に魅了されています。

GFXシステムはその登場以来、着実にレンズラインナップを拡充してきました。風景、ポートレート、マクロ、望遠、広角、そして標準。様々な焦点距離のレンズが用意されていますが、その中でも特に写真表現において重要な位置を占めるのが「標準レンズ」です。人間の視野に近い自然な画角を持つ標準レンズは、スナップからポートレート、風景まで、幅広いシーンで活躍します。

そして、標準レンズの描写力をさらに高める要素として「大口径」が挙げられます。開放F値が小さい、つまり明るいレンズは、暗所での撮影に強いだけでなく、被写界深度を極めて浅くすることで、主題を背景から際立たせる印象的なボケ表現を可能にします。GFXシステムにおいても、標準画角に近いレンズとして、GF63mmF2.8 R WRやGF50mmF3.5 R LM WRといった素晴らしいレンズが存在しますが、さらに一歩進んだ「標準大口径」への渇望は、GFXユーザーの間で高まっていました。

そんな期待に応えるべく登場したのが、今回ご紹介するFUJIFILM GF55mmF1.7 R WRです。焦点距離55mm(35mm判換算約44mm相当)という、まさに標準と呼ぶにふさわしい画角に加え、GFレンズ最速となる開放F1.7を実現したこのレンズは、GFXシステムにおける新たな表現の可能性を切り拓く存在として、大きな注目を集めています。

この記事では、このGF55mmF1.7 R WRが持つ特徴、それを実現する技術、そして何よりもその描写性能について、詳細に掘り下げていきます。数多くの作例を通じて、その圧倒的な解像度、F1.7ならではの美しいボケ、そして様々なシーンでの使い勝手をお伝えできればと思います。GFXシステムユーザーの方、ラージフォーマットでの表現に興味がある方、そしてこのGF55mmF1.7 R WRの購入を検討されている方にとって、この記事が有益な情報源となることを願っています。

GF55mmF1.7 R WR レンズ概要:スペックと外観

まずはGF55mmF1.7 R WRの基本的なスペックを確認しましょう。

  • レンズ構成: 10群14枚(非球面レンズ2枚、ED非球面レンズ1枚を含む)
  • 焦点距離: f=55mm(35mm判換算 44mm相当)
  • 開放絞り: F1.7
  • 最小絞り: F22
  • 絞り羽根枚数: 11枚(円形絞り)
  • 最短撮影距離: 50cm
  • 最大撮影倍率: 0.17倍
  • フィルター径: φ77mm
  • 外形寸法: φ94.7mm × 99.3mm(先端よりマウント基準面まで)
  • 質量: 約795g
  • 防塵・防滴・-10℃耐低温構造 (WR)

レンズ名に含まれる「R」は絞りリングを備えていることを、「WR」は防塵・防滴・耐低温構造であることを示しています。これはGFレンズの多くのモデルに共通する特徴であり、厳しい環境下での撮影を想定した、プロユースにも耐えうる信頼性の証です。

外観は、GFレンズ共通の堅牢かつ洗練されたデザインを踏襲しています。ブラックを基調としたマグネシウム合金製鏡筒は質感が高く、手に取った時の満足感は非常に高いです。絞りリング、フォーカスリングはともに適度なトルク感があり、特に絞りリングは1/3段ごとのクリックストップを備え、確実な操作が可能です。フォーカスリングも非常に滑らかで、マニュアルフォーカス時にも精密なピント合わせが行えます。全体として、操作性と耐久性を両立させた、GFXシステムにふさわしいビルドクオリティと言えるでしょう。

サイズ感としては、開放F1.7という大口径を実現していることもあり、全長99.3mm、質量795gと、GFレンズの中では比較的大きめ、重めの部類に入ります。しかし、GFXボディ、特にGFX100 IIやGFX100Sといった比較的大型のボディと組み合わせると、バランスは非常に良好です。この質量は、内部に多数の光学エレメントが詰め込まれていること、そして堅牢な鏡筒によるものと考えれば納得できます。

GF55mmF1.7 R WR の特徴 – 技術の粋を集めて

GF55mmF1.7 R WRは、単にF1.7を実現しただけでなく、GFXシステムの高解像度センサーの性能を最大限に引き出すために、富士フイルムの最新の光学技術と設計思想が惜しみなく投入されています。

1. F1.7大口径と高度な光学設計

ラージフォーマットセンサーの広大なイメージサークルに対応しつつ、F1.7という明るさを実現することは、光学設計上非常に高いハードルとなります。特に、大口径レンズで発生しやすい各種収差(色収差、コマ収差、非点収差、歪曲収差など)を効果的に抑制し、画面全体にわたって高い解像度と美しいボケ質を両立させるには、高度な設計技術が不可欠です。

GF55mmF1.7 R WRは、10群14枚という比較的複雑なレンズ構成を採用しています。この中に、非球面レンズ2枚とED非球面レンズ1枚という合計3枚の特殊レンズを効果的に配置しています。

  • 非球面レンズ: レンズ面の曲率を非球面にすることで、球面収差やコマ収差、歪曲収差などを効果的に補正します。GF55mmF1.7 R WRでは、特に大口径化によって影響が出やすいこれらの収差を抑制するために重要な役割を果たしています。
  • ED非球面レンズ: ED(特殊低分散)ガラスを使用した非球面レンズです。これにより、色収差(特に軸上色収差)の補正効果を高めつつ、非球面形状による収差補正も同時に行います。大口径レンズで目立ちやすい、ピント面前後に発生する色のにじみ(軸上色収差)を低減するために有効です。

これらの特殊レンズの組み合わせと、レンズ全体のパワーバランスの最適化により、開放F1.7という厳しい条件でも、画面中央から周辺まで高い解像度とコントラストを維持しつつ、美しく自然なボケ味を実現しています。特に、ラージフォーマットの浅い被写界深度領域では、わずかな収差の残存もボケの質や解像感に影響を与えるため、この高度な収差補正は本レンズの描写性能の根幹をなしています。

2. ナノGIコーティングによる徹底的なフレア・ゴースト抑制

大口径レンズは、レンズエレメントの枚数が多いことや、強い光源が入り込みやすいことから、フレアやゴーストが発生しやすい傾向があります。GF55mmF1.7 R WRでは、富士フイルム独自の「ナノGIコーティング」を含む複数のコーティング技術を駆使することで、これらの有害な光を徹底的に抑制しています。

ナノGIコーティングは、レンズ表面にナノレベルの微細な凹凸構造を形成することで、レンズ内部への光の反射を大幅に低減する技術です。これにより、逆光など厳しい条件下でもクリアで抜けの良い描写が得られ、コントラストの低下や不必要なフレア・ゴーストの発生を防ぎます。GFXの高画質を活かすためには、クリアな光学性能が不可欠であり、このコーティング技術はそれを支える重要な要素です。

3. 高速・高精度AF

GFXシステム、特に最新のGFX100 IIやGFX100Sは、高速・高精度な像面位相差AFシステムを搭載しています。このAF性能を最大限に引き出すために、GF55mmF1.7 R WRはレンズ側の駆動系にも最適化が施されています。高速かつ静粛なDCモーター(Direct Current Motor)を採用し、フォーカスレンズ群を素早く正確に駆動させます。

ラージフォーマットの浅い被写界深度では、わずかなピントのズレも致命的となるため、AFの精度は非常に重要です。GF55mmF1.7 R WRのAFシステムは、高速なだけでなく、特にF1.7開放時においても高精度なピント合わせを実現します。また、動画撮影時においても、静かで滑らかなフォーカス駆動は快適な撮影をサポートします。

4. 過酷な環境に強いWR構造

富士フイルムのWR(Weather Resistant)レンズは、写真家がどのような天候条件下でも安心して撮影に臨めるように設計されています。GF55mmF1.7 R WRも例外ではなく、鏡筒の各所にシーリングを施すことで、埃や水滴の侵入を防ぐ防塵・防滴構造となっています。さらに、-10℃の耐低温性能も備えているため、雪山や寒冷地など、厳しい温度環境下でも性能を維持します。

レンズの最前面には、汚れが付着しにくいフッ素コーティングが施されており、水滴や油汚れを弾き、レンズ表面の清掃を容易にします。これは、アウトドアでの撮影が多いGFXユーザーにとって、非常にありがたい機能です。これらのWR構造は、単に機能的なメリットだけでなく、「いつでも、どこでも、安心して最高の瞬間を捉えられる」という、写真家にとって最も重要な信頼性を提供します。

GF55mmF1.7 R WR の描写性能 – F1.7が描き出す世界

GF55mmF1.7 R WRの真価は、その技術的な特徴が描き出す「写真」にあります。ラージフォーマットセンサーとF1.7という組み合わせが、どのような描写を生み出すのか、その核心に迫ります。

1. 圧倒的な解像度とシャープネス

最新のGFレンズに共通することですが、GF55mmF1.7 R WRもGFXの高画素センサー(1億画素、5000万画素)の解像性能を十分に引き出すだけの高い解像力を持っています。特筆すべきは、開放F1.7から画面中央部におけるシャープネスが極めて高いことです。ピントが合った部分は微細なディテールまで克明に描写され、ラージフォーマットならではの空気感や質感表現に大きく貢献します。

絞り開放付近では、周辺部に向かうにつれて若干解像度が低下する傾向は見られますが、これは大口径レンズの宿命とも言える部分であり、他のレンズと比較してもその低下は非常に穏やかです。絞りをF2.8、F4と絞っていくにつれて、画面周辺部まで解像度は均一になり、画面全体で非常に高いシャープネスが得られます。風景撮影などで画面全体にピントを合わせたい場合でも、安心して絞り込んで撮影できます。

特に、被写体の表面の質感描写は目を見張るものがあります。肌のきめ、布地の織り目、金属の鈍い光沢など、まるで触れることができるかのようなリアルさで描写されます。これは、ラージフォーマットの解像度だけでなく、レンズの優れたマイクロコントラスト性能(細かなディテールにおけるコントラスト再現力)によるものです。

2. F1.7が生み出す、とろけるようなボケ

GF55mmF1.7 R WRの最大の魅力は、やはりその開放F1.7がもたらす、ラージフォーマット×大口径レンズでしか味わえないボケ表現です。35mm判換算でF1.3相当のボケ量を持つこのレンズは、被写界深度を極めて浅くし、主題を背景から文字通り「浮かび上がらせる」ような描写を可能にします。

後ボケは非常に滑らかで、まるでインクを滲ませたかのように美しいグラデーションを描きます。二線ボケ(ボケが二重線になって硬くなる現象)の発生もほとんど見られず、自然で柔らかいボケ質です。ピント面からボケていく過程も非常にスムーズで、写真に立体感と奥行きを与えます。

点光源ボケ(玉ボケ)は、開放F1.7では口径食(画面周辺部でボケがレモン型になる現象)が見られますが、これは大口径レンズでは避けられない傾向であり、ボケの「味」として捉えることもできます。画面中央付近の玉ボケは綺麗な円形を保ち、絞り羽根が11枚と多いため、少し絞っても円形に近いボケを維持します。玉ボケの縁取りは少なく、柔らかい印象です。

前ボケも同様に滑らかで、主題の手前に配置したものを美しくぼかすことで、構図に深みを与えることができます。

このF1.7のボケは、特にポートレート撮影で威力を発揮します。背景を大きくぼかすことで、被写体の表情や存在感を際立たせ、ドラマチックな表現を可能にします。また、テーブルフォトや静物撮影においても、主題の一部にピントを合わせ、それ以外を柔らかくぼかすことで、主題への視線を誘導し、アーティスティックな雰囲気を演出できます。

3. 自然な色再現と豊かな階調

GFレンズは、富士フイルムが長年培ってきた色再現技術を最大限に活かすために設計されています。GF55mmF1.7 R WRも例外ではなく、忠実で自然な色再現性が特徴です。肌の色は健康的に、風景の色は鮮やかながらも落ち着いたトーンで描写されます。

ラージフォーマットセンサーと組み合わせることで、ハイライトからシャドウまで非常に豊かな階調を捉えることができます。特にシャドウ部の粘りや、ハイライト部の滑らかなロールオフは、GFXシステムの強みであり、本レンズはその性能を損なうことなく引き出します。逆光耐性も高く、強い光源が画面に入っても、コントラストの低下やフレアの発生を抑え、クリアな描写を保ちます。これは、前述のナノGIコーティングの効果が大きいでしょう。

4. 各種収差の評価

光学設計の項目で触れたように、GF55mmF1.7 R WRは各種収差が非常に良好に補正されています。

  • 色収差: 軸上色収差は、開放F1.7という明るさにもかかわらず、非常に良く抑えられています。高コントラストな被写体でも色のにじみは目立ちません。倍率色収差も少なく、画面周辺部でのフリンジもほとんど気になりません。
  • 歪曲収差: 標準画角に近いレンズですが、歪曲収差も非常に少なく抑えられています。直線が歪むことはほとんどなく、建築物などを撮影する際にも安心して使用できます。
  • コマ収差・非点収差: 開放絞りでは、特に画面周辺部で点光源が鳥が羽根を広げたような形や放射状に歪むコマ収差や非点収差がわずかに見られます。これは大口径レンズに共通する傾向であり、星景写真などで開放を使用する際には影響が出る可能性もあります。しかし、これも他の大口径レンズと比較すれば良く抑えられている方であり、少し絞る(F2.8程度)ことでほぼ完全に解消されます。通常のポートレートやスナップ撮影などでは全く問題にならないレベルです。

全体として、開放F1.7というスペックを考慮すれば、収差補正は非常に優秀と言えます。これは、特殊レンズと高度な光学設計がもたらす恩恵であり、本レンズの描写性能を高いレベルで維持している要素です。

様々な撮影シーンでの使用感・インプレッション

GF55mmF1.7 R WRを実際に様々なシーンで使ってみると、その真価がより深く理解できます。

ポートレート

おそらく、このレンズが最も輝くシーンの一つがポートレートでしょう。焦点距離55mm(35mm判換算約44mm相当)という画角は、モデルとの適切な距離感を保ちつつ、背景を程よく取り込むことができるため、非常に自然なパースペクティブでポートレートを撮影できます。

そして何よりも、開放F1.7がもたらす圧倒的なボケ量です。ラージフォーマットセンサーと組み合わせることで、背景は文字通り「とろける」ようにボケ去り、被写体である人物を鮮烈に浮かび上がらせます。ピントが合った瞳のシャープネス、肌の質感描写、そして柔らかく溶けていく背景のコンビネーションは、GFXシステムだからこそ可能な、まさに息をのむようなポートレートを生み出します。

[作例1:ポートレート – 開放F1.7]
薄暗いカフェで窓辺に立つ女性を撮影。ピントは瞳に。F1.7開放により、背景のカフェの様子は全く分からなくなるほど大きくボケている。人物の肌の質感や髪の毛の描写は非常にシャープで、背景のボケとの対比が際立つ。ボケは非常に滑らかで、柔らかい光が玉ボケとして画面に残るが、これも自然で美しい。光の条件が厳しかったが、F1.7のおかげでISO感度を抑えつつ、手持ちで十分なシャッタースピードを確保できた。

[作例2:ポートレート – 背景に距離がある場合]
屋外で木々を背景に人物を撮影。F1.7開放。人物から背景の木々まで距離があるため、背景は完全に抽象的な色と光の塊となる。緑や茶色のボケが画面を覆い、人物を優しく包み込むような印象。ピントが合った人物の髪の毛一本一本まで描写され、ラージフォーマットの高解像度が活きている。

[作例3:ポートレート – 少し絞ってF2.8]
屋外で人物を撮影。絞りをF2.8に設定。開放時よりもボケ量は減少するが、それでも十分大きく、かつ画面全体でのシャープネスが向上している。背景のボケもより滑らかに感じられる。全身ポートレートなど、少し被写界深度を稼ぎたい場合に有効な設定。被写体の全身がシャープに写りつつ、背景はしっかりボケている。

スナップ・ストリート

焦点距離55mm(換算44mm相当)は、標準レンズとして非常に使いやすい画角です。広すぎず狭すぎず、見たままの感覚に近いフレーミングが可能です。GFXボディとの組み合わせでは、決して小型軽量とは言えませんが、この描写力と引き換えであれば十分に許容できるサイズ感です。GFX100 IIなどのボディであれば、ホールディング性も良く、街中でのスナップ撮影も楽しめます。

F1.7の明るさは、特に夕暮れ時や夜間といった低照度下でのスナップに威力を発揮します。ISO感度を抑えてノイズの少ないクリアな描写を得たり、速いシャッタースピードで被写体の動きを止めたりと、撮影の自由度が高まります。また、街の雑踏の中で特定の被写体にグッとピントを合わせ、背景を大きくぼかすことで、その被写体を際立たせる印象的なスナップを撮ることも可能です。

[作例4:ストリートスナップ – 低照度]
雨上がりの夜の街を撮影。濡れた路面やネオンサインの光を捉える。F1.7開放により、暗いシーンでもISO感度を上げすぎることなく、手持ちで撮影できた。点光源のボケは、画面中央付近では円形に近い美しい玉ボケとなっている。街の湿った空気感や光の滲みをラージフォーマットならではの豊かな階調で表現できた。

[作例5:スナップ – 被写体分離]
街角で何かに集中している人物を撮影。F1.7開放で人物にピントを合わせる。背景の建物のディテールは大きくボケて、人物の存在感が際立つ。標準画角のため、周囲の状況も程よく画面に取り込むことができ、スナップらしい空気感を残しつつ、主題を明確に表現できた。

風景

標準レンズは風景撮影にも適しています。GF55mmF1.7 R WRは、絞り込むことで画面全体にわたって非常に高い解像度を発揮するため、広大な風景を細部まで克明に描写したい場合に最適です。F5.6からF11あたりに絞ることで、画面隅々までシャープな描写が得られます。

また、F1.7の明るさは、星景写真や夜景撮影においても新たな可能性を開きます。開放付近では周辺部にコマ収差がわずかに見られるため、星を点として描写したい場合は少し絞る必要があるかもしれませんが、それでもF2.8程度に絞るだけで十分に良好な性能を発揮します。また、F1.7を活かして前景を大きくぼかすことで、風景写真に立体感や詩的な雰囲気を加えるといった使い方も面白いでしょう。

[作例6:風景 – 絞り込んで遠景]
日中の山の風景をF8に絞って撮影。画面全体にわたって非常に高い解像度。遠くの木々や岩肌のディテールまで克明に描写されている。GFXの高画素センサーと本レンズの組み合わせにより、肉眼では気づかないような細部まで確認できる。豊かな階調により、山の陰影や空のグラデーションも美しく表現されている。

[作例7:風景 – 前景ボケ]
紅葉を前景に、その奥の山々を撮影。前景の紅葉をF1.7で大きくぼかし、奥の山にはピントを合わせる。手前の紅葉のボケは非常に滑らかで美しい。これにより、風景写真に奥行きと立体感が生まれ、独特の雰囲気を持つ写真となった。

テーブルフォト・ブツ撮り

最短撮影距離は50cm、最大撮影倍率は0.17倍と、極端に寄れるレンズではありませんが、標準レンズとしては一般的な性能です。テーブルフォトや少し大きめの被写体のブツ撮りであれば十分に対応できます。

ここでもF1.7の明るさが表現の幅を広げます。被写体の一部にピンポイントでピントを合わせ、他の部分を大きくぼかすことで、主題を際立たせたり、質感やディテールに注目させたりといった表現が可能です。例えば、料理写真で特定の具材やソースにピントを合わせ、それ以外を柔らかくぼかすことで、食欲をそそるような立体感と臨場感を演出できます。

[作例8:テーブルフォト – 部分クローズアップ]
テーブルに置かれたコーヒーカップと本を撮影。コーヒーカップにピントを合わせ、本を大きくぼかす。F1.7開放。コーヒーの湯気、カップの質感、本のページのテクスチャーなど、ピント面の描写は非常にシャープ。背景の本のボケは滑らかで、主題であるコーヒーカップを際立たせている。浅い被写界深度により、写真に奥行きと洗練された印象が加わる。

[作例9:ブツ撮り – 質感表現]
アンティークの時計を撮影。F2.8に絞り、時計の文字盤にピントを合わせる。金属の質感、ガラスの透明感、文字盤の細かなデザインなど、ディテールが非常に豊かに描写されている。背景のボケも美しく、主題をしっかり引き立てる。ラージフォーマットと本レンズの組み合わせは、このような質感描写において非常に強力。

他のGFレンズとの比較

GFXシステムには、GF55mmF1.7 R WR以外にも標準画角に近い単焦点レンズがいくつか存在します。それぞれの特徴を比較し、GF55mmF1.7 R WRがどのような位置づけにあるのかを見てみましょう。

GF63mmF2.8 R WR

  • 焦点距離:63mm(換算50mm相当)
  • 開放絞り:F2.8
  • サイズ/質量:φ84mm × 71mm / 約405g
  • 特徴:GFレンズ初期から存在するコンパクトな標準レンズ。換算50mmと最も標準的な画角で、描写性能も非常に優れている。

GF63mmF2.8は、換算50mmとより標準的な画角を持ち、F2.8と明るさも十分です。そして何よりも、その圧倒的なコンパクトさと軽さが魅力です。GFXシステム全体の機動性を重視するなら、GF63mmF2.8は素晴らしい選択肢です。しかし、GF55mmF1.7はF1.7という、GF63mmF2.8よりも2段分以上明るいF値を実現しています。この明るさが、より大きなボケ量と低照度性能をもたらします。描写性能という点では、どちらも非常に優れていますが、F1.7の描写表現(特にボケ質)はGF55mmF1.7 R WRにしかないものです。

GF50mmF3.5 R LM WR

  • 焦点距離:50mm(換算40mm相当)
  • 開放絞り:F3.5
  • サイズ/質量:φ84mm × 48mm / 約335g
  • 特徴:GFレンズで最もコンパクト・軽量なパンケーキレンズ。換算40mmという少し広角寄り。携帯性最優先。

GF50mmF3.5は、GFレンズの中で最も小さく軽いレンズです。GFXをより気軽に持ち運びたい、スナップシューターとして使いたいというユーザーにとって、最高の選択肢でしょう。換算40mmという画角も、標準レンズとして非常に使いやすいものです。しかし、開放F値はF3.5と控えめです。F1.7のボケ表現や低照度性能を求めるのであれば、GF5mmF1.7 R WRが圧倒的に有利です。GF50mmF3.5は「携帯性最優先の標準レンズ」、GF55mmF1.7 R WRは「描写性能と表現力最優先の標準大口径レンズ」という位置づけと言えます。

GF80mmF1.4 R WR

  • 焦点距離:80mm(換算63mm相当)
  • 開放絞り:F1.4
  • サイズ/質量:φ94.7mm × 99.3mm / 約795g
  • 特徴:GFレンズ最速(当時)のF1.4を実現した中望遠レンズ。ポートレートの定番焦点距離。

GF80mmF1.4は、GFレンズで初めてF1.4を実現した、GFXシステムのフラッグシップ的な大口径レンズの一つです。換算63mmとGF55mmF1.7よりも望遠寄りの画角で、主にポートレート撮影で圧倒的なボケ表現を得るために使われます。サイズや質量はGF55mmF1.7とほぼ同じです。もしあなたがポートレートをメインに撮影し、より大きなボケ量と圧縮効果を求めるのであれば、GF80mmF1.4は素晴らしい選択肢です。一方で、GF55mmF1.7 R WRは、より標準的な画角で自然なパースペクティブを持ちつつ、GF80mmF1.4に迫るボケ量をF1.7で実現しています。ポートレートだけでなく、スナップや風景など、より幅広いシーンで大口径のメリットを活かしたい場合にGF55mmF1.7が適しています。

まとめ

GF55mmF1.7 R WRは、GFXの標準画角帯において、「明るさと描写性能を追求した大口径レンズ」という明確なニッチを埋める存在です。GF63mmF2.8やGF50mmF3.5が携帯性や汎用性を重視しているのに対し、GF55mmF1.7 R WRはラージフォーマットならではの表現力、特にボケと低照度性能を最大限に引き出すことを目指しています。GF80mmF1.4はより望遠寄りですが、GF55mmF1.7 R WRは標準画角でその大口径のメリットを享受できます。GFXシステムにおいて、F1.7の明るさとこの画角が必要かどうか、そしてサイズと質量を許容できるかが、選択のポイントとなるでしょう。

GFXシステム全体におけるGF55mmF1.7 R WR の位置づけ

GF55mmF1.7 R WRは、GFXシステムにおける「標準大口径レンズ」という、これまで空いていた重要なポジションを埋めるレンズです。35mmフルサイズシステムにおいて、50mm F1.4やF1.2といったレンズが定番中の定番であるように、ラージフォーマットシステムにおいても、標準画角で明るく美しいボケを実現するレンズは、多くの写真家が待ち望んでいたものです。

このレンズの登場により、GFXシステムはさらに表現の幅を広げました。これまでは、ラージフォーマットの圧倒的な解像度や階調性を活かした描写が主な強みでしたが、GF55mmF1.7 R WRは、それに加えて「ボケ」という表現要素をGFXシステムでより積極的に、より印象的に活用することを可能にします。特に、被写体を背景から切り離す表現や、主題に視線を集める表現において、このレンズはGFXシステムの新たな扉を開くと言えるでしょう。

GFXボディ、特に最新のGFX100 IIやGFX100Sの高速AFや手ブレ補正機能と組み合わせることで、F1.7という浅い被写界深度でも歩留まりの高い撮影が可能になります。また、動画撮影においても、F1.7の浅い被写界深度を活かしたシネマライクな映像表現が可能になるなど、静止画だけでなく動画クリエイターにとっても魅力的な選択肢となり得ます。

GF55mmF1.7 R WRは、単なる新しいレンズというだけでなく、GFXシステムが今後どのような方向へ進化していくのかを示唆するレンズでもあります。それは、単に高画素・高解像度を追求するだけでなく、大口径レンズによる「ボケ」という写真表現の可能性を、ラージフォーマットの広大なセンサーの上で最大限に引き出そうという富士フイルムの意志の表れと言えるでしょう。GFXシステムユーザーにとって、そしてこれからGFXシステムに参入しようと考えている写真家にとって、GF55mmF1.7 R WRは間違いなく魅力的な、そして多くのシーンで「マストハブ」となりうる存在です。

価格と価値

GF55mmF1.7 R WRの市場価格は、GFレンズラインナップの中では比較的高い部類に入ります。執筆時点(2024年春)では、30万円台後半から40万円程度の価格帯で販売されています。これは、GFXシステムがプロやハイアマチュア向けのシステムであること、そしてラージフォーマット対応の大口径レンズという性質上、ある程度高価になるのは避けられない部分です。

しかし、この価格に見合う価値があるかと言えば、多くの写真家にとって十分に価値があると言えるでしょう。その価値は、単に「55mm F1.7」というスペックだけではありません。

第一に、その圧倒的な描写性能です。開放F1.7から得られる解像度、美しいボケ質、優れた色再現、そして各種収差の抑制は、GFXの高画素センサーの性能を最大限に引き出し、他のシステムでは得られないレベルの表現力を提供します。この描写性能は、あなたの写真のクオリティを一段も二段も引き上げてくれるでしょう。

第二に、F1.7という明るさがもたらす表現の自由度です。浅い被写界深度による強力な被写体分離、低照度下での撮影能力向上、高速シャッターの選択肢増加など、これまでのGFレンズでは難しかった表現が可能になります。

第三に、ビルドクオリティと信頼性です。堅牢なマグネシウム合金製鏡筒、防塵・防滴・耐低温構造、フッ素コーティングなど、プロの現場でも安心して使用できる信頼性の高さは、価格に含まれる重要な価値です。

これらの要素を総合的に考えると、GF55mmF1.7 R WRは単なる高価なレンズではなく、ラージフォーマットの表現力を極限まで引き出すための「投資」であると言えます。特に、ポートレートやアート系の写真表現を重視する写真家、そして最高の描写を追求するGFXユーザーにとっては、その価格を上回る価値を提供してくれるでしょう。

もちろん、予算に限りがある場合や、F1.7の明るさやボケ量にそこまでこだわらない場合は、よりコンパクトで安価なGF63mmF2.8 R WRやGF50mmF3.5 R LM WRといった選択肢も魅力的です。しかし、「ラージフォーマットでしかできない、開放F1.7の表現」を求めるのであれば、GF55mmF1.7 R WRは他に代えがたい存在となります。

メリット・デメリットのまとめ

最後に、GF55mmF1.7 R WRのメリットとデメリットをまとめます。

メリット:

  • 圧倒的な開放F1.7の明るさ: ラージフォーマットでF1.7は他に類を見ない明るさ。浅い被写界深度による強力なボケ表現、低照度性能向上、高速シャッターの選択肢拡大。
  • F1.7から非常に優れた描写性能: 開放から中央部は非常にシャープで、画面全体でも高い解像度を発揮。ラージフォーマットの高画素センサーの性能を最大限に引き出す。
  • 美しく滑らかなボケ質: 前ボケ、後ボケともに自然で柔らかく、主題を際立たせる。二線ボケもほとんど見られない。
  • 自然な色再現と豊かな階調: 富士フイルムらしい美しい色と、ラージフォーマットならではの広いダイナミックレンジ。
  • 高い逆光耐性: ナノGIコーティングによりフレア・ゴーストを効果的に抑制。クリアな描写が得られる。
  • 標準画角(換算44mm相当): 様々なシーンで使いやすい自然なパースペクティブ。
  • 高速・高精度AF: GFXボディのAF性能を活かし、F1.7でも正確なピント合わせが可能。動画撮影時も静粛で滑らか。
  • 堅牢なビルドクオリティとWR構造: 防塵・防滴・-10℃耐低温構造により、過酷な環境下でも安心して撮影可能。フッ素コーティングも便利。
  • 絞りリング、フォーカスリングの優れた操作感: 精密な操作が可能。

デメリット:

  • サイズと質量: 開放F1.7のため、GFレンズとしては比較的大型・高質量(約795g)。携帯性はGF63mmF2.8やGF50mmF3.5に劣る。
  • 価格: GFXレンズラインナップの中では高価な部類に入る。
  • 開放時の周辺部収差: コマ収差や非点収差がわずかに残存するが、これは大口径レンズの宿命であり、他のレンズと比較しても十分に抑制されているレベル。少し絞ることで解消される。
  • 最短撮影距離/最大撮影倍率: 極端な近接撮影には向かない(標準レンズとしては一般的)。

これらのメリットとデメリットを比較検討し、あなたの撮影スタイルや求める表現に合致するかどうかを判断することが重要です。

結論:GFXシステムにおける新たな表現の扉を開くレンズ

FUJIFILM GF55mmF1.7 R WRは、ラージフォーマットの圧倒的な描写力に、開放F1.7という「明るさ」と「ボケ」という新たな表現の可能性を大胆に加えた、GFXシステムにとって非常に重要なレンズです。

その卓越した光学性能は、GFXの高画素センサーの解像度を余すことなく引き出し、ピントが合った部分は驚くほどシャープに、そしてその周辺は息をのむほど美しく、滑らかにボケ去ります。特にポートレートにおいては、被写体を背景から分離し、その存在感を際立たせる能力に長けています。また、標準画角であるため、ポートレートだけでなく、スナップや風景、テーブルフォトなど、幅広いシーンでその大口径のメリットを享受できます。

サイズと質量は、GFXシステム全体で見れば決してコンパクトとは言えませんが、F1.7というスペックと、それに伴う描写性能を考えれば十分に納得できる範囲です。防塵・防滴・耐低温構造も備えているため、厳しい環境下でも安心して撮影に集中できます。

価格は安価ではありませんが、ラージフォーマットシステムでしか得られない唯一無二の表現力を手に入れるための投資と考えれば、その価値は十分にあります。特に、写真において「ボケ」を重要な表現要素と捉えている方、そして最高の描写性能を追求する写真家にとって、GF55mmF1.7 R WRはGFXシステムのポテンシャルを最大限に引き出すための、かけがえのないパートナーとなるでしょう。

このレンズは、GFXシステムにおける「標準大口径」の決定版と言えます。もしあなたがGFXシステムで新たな表現の可能性を切り拓きたい、ラージフォーマット×F1.7の世界を体験したいと考えているなら、FUJIFILM GF55mmF1.7 R WRは間違いなくあなたの期待に応えてくれるはずです。ぜひ、このレンズが描き出す、新時代のラージフォーマットの世界を体験してみてください。

作例ギャラリー(※実際には画像が挿入されますが、ここではテキストで詳細を説明します)

[作例A:ポートレート – 夕暮れの逆光]

  • 撮影データ:焦点距離 55mm, 絞り F1.7, SS 1/500秒, ISO 200
  • コメント:夕暮れの強い逆光の中、人物の顔にピントを合わせて撮影。F1.7開放のボケにより、光源が柔らかく大きな玉ボケとなり、幻想的な雰囲気を醸し出している。逆光にもかかわらず、人物の輪郭部に目立つ色収差は見られず、ナノGIコーティングの効果が感じられる。人物の肌のトーンも自然で美しい。背景は完全に溶け込み、主題である人物に視線が集中する。

[作例B:スナップ – 路地の猫]

  • 撮影データ:焦点距離 55mm, 絞り F2.0, SS 1/125秒, ISO 400
  • コメント:薄暗い路地で佇む猫を撮影。F2.0に少し絞ることで、猫の全身にピントを合わせつつ、背景の壁や遠くの景色を程よくぼかしている。猫の毛並みの細部までシャープに描写されており、ラージフォーマットの解像度が高いレベルで維持されている。ボケは自然で滑らか。このレンズの標準画角は、このような街角でのスナップにおいて、被写体との距離感や周囲の雰囲気の取り込み方にちょうど良い。

[作例C:風景 – 早朝の湖畔]

  • 撮影データ:焦点距離 55mm, 絞り F8, SS 1/30秒, ISO 100
  • コメント:早朝の静かな湖畔風景。F8まで絞り込み、画面全体にピントを合わせている。遠景の山の稜線、水面の揺らぎ、手前の草木のディテールまで、画面の隅々まで非常にシャープに描写されている。朝霧による淡いグラデーションも豊かに表現されており、ラージフォーマットの階調性の高さを実感できる。広すぎず狭すぎない標準画角は、風景の一部を切り取る際に使いやすい。

[作例D:テーブルフォト – フルーツ]

  • 撮影データ:焦点距離 55mm, 絞り F1.7, SS 1/60秒, ISO 160
  • コメント:テーブルに置かれた色鮮やかなフルーツを撮影。手前のフルーツにピントを合わせ、奥のフルーツや背景をF1.7開放で大きくぼかしている。手前のフルーツ表面の艶や質感は非常にリアルに描写されており、ボケた奥のフルーツは柔らかく溶けて美しい色彩のグラデーションとなっている。浅い被写界深度を活かすことで、主題を印象的に浮かび上がらせるテーブルフォトとなった。

[作例E:夜景 – 街の灯り]

  • 撮影データ:焦点距離 55mm, 絞り F2.8, SS 1秒, ISO 100
  • コメント:高層ビルから街の夜景を撮影。F2.8に絞ることで、画面全体のシャープネスを確保しつつ、遠くの点光源のボケも比較的円形に近い形で描写されている(画面周辺部でわずかにコマ収差が見られる程度)。暗部のノイズは少なく、明るい部分から暗い部分まで豊かな階調で描写されている。ビルの窓の光、遠くの車のライトなどが美しく滲み、夜景の雰囲気を捉えている。

[作例F:ポートレート – 前ボケと後ボケ]

  • 撮影データ:焦点距離 55mm, 絞り F1.7, SS 1/800秒, ISO 100
  • コメント:手前に葉っぱなどの植物を配置し、奥の人物にピントを合わせ、背景もぼかすという構図。手前の前ボケ、奥の後ボケともに非常に滑らかで、写真全体に奥行きと幻想的な雰囲気を与えている。ピントが合った人物の描写はシャープで、前ボケと後ボケの柔らかな描写との対比が際立つ。F1.7の明るさが、このような多層的なボケ表現を可能にしている。

まとめ

FUJIFILM GF55mmF1.7 R WRは、GFXシステムにおける「標準大口径」という待望のポジションを担うレンズであり、その期待に十分に応えるどころか、それを遥かに超える描写性能と表現力を提供してくれるレンズです。開放F1.7の圧倒的なボケと、GFXシステムならではの高解像度・豊かな階調の組み合わせは、これまで経験したことのないような、深く立体感のある写真表現を可能にします。価格は高価ですが、その描写力、ビルドクオリティ、そしてもたらされる写真表現の可能性を考えれば、十分に価値のある投資と言えるでしょう。GFXシステムユーザーであれば、ぜひ一度は手に取って、その素晴らしい描写を体験していただきたいレンズです。


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