はい、承知いたしました。ベトナム電子ビザに関する約5000語の詳細な記事を作成します。タイトルは「ベトナムEASY(電子ビザ)とは?申請方法や注意点を徹底解説」とします。
ベトナムEASY(電子ビザ)とは?申請方法や注意点を徹底解説
ベトナムへの旅行やビジネス渡航を計画している皆さん、ベトナムへの入国には原則としてビザが必要となる場合があります。かつては大使館での申請や、アライバルビザのための招聘状手配など、やや煩雑な手続きが必要でした。しかし、近年導入された「ベトナム電子ビザ(e-Visa)」により、これらの手続きは格段に簡素化されました。「ベトナムEASY」とも呼ばれるこの電子ビザは、オンラインで申請から取得までが完結する非常に便利なシステムです。
この記事では、ベトナム電子ビザ(e-Visa)について、その概要から申請方法、準備物、注意点、そして2023年8月15日以降の最新情報まで、約5000語にわたって徹底的に解説します。この記事を読めば、ベトナム電子ビザのすべてが分かり、安心して申請・渡航の準備を進めることができるでしょう。
1. はじめに:ベトナム旅行とビザ、そして電子ビザの登場
東南アジアの魅力的な国、ベトナム。歴史的な街並み、美しい自然、美味しい料理、そして人々の温かさに惹かれ、多くの旅行者が訪れています。しかし、多くの外国人にとって、ベトナム入国にはビザが必要となる場合があります。
1.1. ビザとは何か?なぜ必要なのか?
ビザ(査証)とは、渡航先の国家が、自国民以外に対して、その人物の入国が差し支えないと示す証書です。これは、その国の主権に基づき、入国を許可するための事前審査のようなものです。ビザを取得することは、入国を保証するものではありませんが、入国審査を受けるための前提条件となります。ベトナムも例外ではなく、多くの国籍の人々に対して、短期滞在であってもビザの取得を義務付けています。
ただし、ベトナムは特定の国籍に対してビザ免除措置を講じています。日本国籍の場合、現在(2023年8月15日以降)、15日以内の観光や短期商用目的の滞在であれば、原則としてビザは不要です。これは非常に便利な措置であり、短い旅行であればビザの心配なく渡航できます。
しかし、15日を超えて滞在したい場合、または15日以内の滞在であっても、頻繁にベトナムと日本を行き来する場合など、ビザが必要となるケースがあります。また、ビザ免除措置は予告なく変更される可能性もゼロではありません。このような場合に活用できるのが、ベトナム電子ビザです。
1.2. 従来のビザ取得方法の課題
電子ビザが導入される前、ベトナムのビザを取得するには主に以下の方法がありました。
- 在日本ベトナム大使館/総領事館での申請: 大使館や総領事館に直接出向くか、郵送で申請書類を提出する方法です。申請のために何度も足を運んだり、遠方に住んでいる場合は手続きが面倒だったり、パスポート原本を預けなければならなかったりと、時間的・地理的な制約がありました。
- アライバルビザ(到着ビザ): 空港でビザを取得する方法ですが、事前にベトナム入国管理局が発行する「招聘状(Approval Letter)」を取得しておく必要がありました。この招聘状の取得には、現地の旅行会社などを通す必要があり、手数料がかかる上に、信頼できる業者を見つける必要がありました。また、空港でのビザ発行カウンターが混雑していると、長時間待たされるという課題もありました。
これらの方法はいずれも、旅行者にとって手間や時間がかかるものでした。特に急な渡航や、初めてベトナムを訪れる人にとっては、ビザ取得が大きなハードルとなることもありました。
1.3. 電子ビザ導入の背景とメリット
このような状況を改善し、観光客やビジネスマンの誘致を促進するため、ベトナム政府は2017年に電子ビザ(e-Visa)システムを試験的に導入しました。そして、2023年8月15日以降、このシステムは大幅に拡充され、対象国籍数、有効期間、滞在可能日数などが拡大されました。
電子ビザの最大のメリットは、「オンラインで申請から取得までが完結する」という点です。これにより、自宅やオフィスからインターネットを通じて手軽に申請でき、大使館等に出向く必要も、パスポート原本を預ける必要もなくなりました。また、手数料も明確で、比較的短期間で取得できるため、計画的な渡航準備が可能になりました。
このオンラインでの手軽さと迅速さから、多くの旅行者やビジネスマンはベトナム電子ビザを「ベトナムEASY」と呼ぶこともあります。まさに「簡単」にベトナムのビザを取得できるシステムなのです。
1.4. 「ベトナムEASY(電子ビザ)」という名称について
正式には「ベトナム電子ビザ」または「Vietnam e-Visa」と呼ばれます。「ベトナムEASY」というのは、その手続きの簡単さから、一般的に親しまれている俗称のようなものです。この記事では、分かりやすさのために「ベトナムEASY(電子ビザ)」という表現を用いることもありますが、公式な名称は「ベトナム電子ビザ」または「e-Visa」であることをご承知おきください。
2. ベトナム電子ビザ(e-Visa)とは?詳細解説
ベトナム電子ビザ(e-Visa)について、さらに詳しく掘り下げていきましょう。どのようなビザで、誰が対象で、どれくらいの期間有効なのでしょうか。
2.1. 正式名称と概要
正式名称は「ベトナム電子ビザ(Vietnam Electronic Visa)」です。ベトナム公安省出入国管理局(Vietnam Immigration Department)が運営する公式ウェブサイトを通じて申請・発行されます。これは、従来のパスポートに貼付されるシール型のビザとは異なり、電子的に管理されるビザです。申請が承認されると、申請者はビザ情報が記載された書類(通常はPDFファイル)をダウンロードし、印刷して入国時に提示します。
2.2. 対象となる国籍
ベトナム電子ビザの対象となる国籍は、2023年8月15日以降、それまでの80カ国から大幅に拡充され、世界82カ国となりました。日本国籍もこの対象国に含まれています。ご自身の国籍が対象に含まれているかどうかは、ベトナム公安省出入国管理局の公式ウェブサイトで確認できます。(通常、申請手続きを開始する際に国籍を選択するプルダウンリストが表示されます)
【重要】 日本国籍の場合、15日以内の観光・短期商用目的であればビザ免除ですが、それ以上の滞在やその他の目的、または安全のためにビザを取得したい場合に電子ビザが利用可能です。ご自身の滞在目的や期間に合わせて、ビザ免除が適用されるか、電子ビザが必要か、あるいは他のビザが必要かを慎重に判断してください。
2.3. 有効期間と滞在可能日数(2023年8月15日以降)
2023年8月15日の制度変更により、ベトナム電子ビザの有効期間と滞在可能日数が大幅に延長されました。
- 有効期間: 最長90日間
- 滞在可能日数: 最長90日間
申請時に希望する有効期間と滞在日数を指定しますが、最長で入国予定日から90日間有効、かつ最大90日間滞在可能な電子ビザを取得できます。ただし、有効期間は申請時に指定した入国予定日から開始されます。たとえば、9月1日に入国予定として申請し、9月1日に有効となる90日有効の電子ビザを取得した場合、有効期限は11月29日頃となります。実際に滞在できるのは、その有効期間内で、合計最大90日までです。
2.4. 申請可能な目的
電子ビザで申請可能な主な目的は以下の通りです。
- 観光(Tourism)
- 商用(Business)
- 親族訪問(Visiting relatives)
- その他短期滞在目的
長期滞在、就労、留学などの目的の場合は、電子ビザではなく、それぞれの目的に合った別の種類のビザ(または一時滞在許可証など)を取得する必要があります。
2.5. 申請タイプ:シングルエントリーとマルチプルエントリー(2023年8月15日以降)
2023年8月15日以降、ベトナム電子ビザはシングルエントリー(単数入国)とマルチプルエントリー(複数入国)の両方に対応するようになりました。
- シングルエントリー: ビザの有効期間内に一度だけベトナムに入国できます。一度出国すると、ビザは無効になります。
- マルチプルエントリー: ビザの有効期間内であれば、何度でもベトナムに入国・出国できます。有効期間が終了するまで、繰り返し利用可能です。
頻繁にベトナムを訪れる予定がある場合は、マルチプルエントリーを選択すると便利です。ただし、手数料はシングルエントリーよりも高くなります。
2.6. 入国・出国可能な港湾
ベトナム電子ビザは、空路、陸路、海路の多くの入国・出国港湾(国際空港、国境検問所、港湾)で利用可能です。申請フォームで利用可能な港湾のリストが表示されるので、ご自身の旅程に合わせて選択します。主要な国際空港(ノイバイ国際空港、タンソンニャット国際空港、ダナン国際空港など)はもちろん、カンボジア、ラオス、中国との国境にある主要な陸路検問所、主要な国際港湾の多くが対象となっています。
【重要】 電子ビザ申請時に指定した入国港と出国港は、原則として変更できません。もし変更が必要になった場合は、新しいビザを申請する必要がある可能性が高いです。旅程が確定してから申請することをお勧めします。
3. ベトナム電子ビザのメリットを改めて確認
ベトナム電子ビザ(e-Visa)がなぜ「EASY」と呼ばれるのか、そのメリットを改めて確認しましょう。
- オンラインで完結: 申請、手数料支払い、ビザの受け取り(ダウンロード)まですべてオンラインで行えます。大使館等に足を運ぶ必要がありません。
- 手数料の明確さ・安さ: 手数料はクレジットカードでのオンライン決済となり、金額も公式ウェブサイトで明示されています。従来の招聘状取得+アライバルビザと比較して、安価に済むケースが多いです。
- 取得までのスピード: 通常、申請から数営業日(通常3営業日程度とされていますが、状況により変動します)で結果が出ます。ただし、余裕を持った申請が非常に重要です。
- パスポート原本を預ける必要がない: 申請はパスポートの写真ページの画像データをアップロードして行います。パスポート原本を郵送したり、窓口に預けたりする必要がありません。
- 手間がかからない: 煩雑な書類準備や、招聘状手配のための業者とのやり取りが不要です。
これらのメリットにより、ベトナムへの渡航準備はかつてないほど手軽になりました。
4. ベトナム電子ビザ申請の準備
いざ電子ビザを申請しよう!と思ったとき、まず準備しておくべきものがいくつかあります。スムーズな申請のために、以下のものを手元に用意しておきましょう。
4.1. 必要なものリスト
- 有効なパスポート: ベトナム入国予定日から6ヶ月以上の有効期限が残っている必要があります。パスポートの顔写真ページをスキャンまたは撮影した画像データも必要です。
- 顔写真データ: パスポート申請用写真に準じた規定を満たす顔写真のデータが必要です。
- 申請手数料支払い用のクレジットカード: Visa、MasterCard、JCBなどの国際ブランドのクレジットカードが利用可能です。
- 有効なメールアドレス: 申請状況の通知や、ビザ承認時の連絡が届きます。迷惑メール設定などを確認しておきましょう。
- 入国予定日、出国予定日: 具体的な日付を決めておく必要があります。
- 入国予定の港湾、出国予定の港湾: どの国際空港、陸路国境、海路港湾から入国し、どこから出国するかを決めておく必要があります。
- ベトナム国内での滞在先住所: ホテル、友人宅などの住所が必要です。
4.2. パスポートの有効期限
ベトナム入国管理局は、ベトナム入国時にパスポートの有効期限が6ヶ月以上残っていることを要求しています。電子ビザを申請する時点で有効期限が6ヶ月未満の場合は、まずパスポートの更新が必要です。
4.3. 顔写真の規定
電子ビザ申請には、顔写真のデータが必要です。以下の規定を満たすように準備しましょう。
- サイズ: 4cm x 6cm 相当
- 背景: 白またはオフホワイトの無地の背景
- 写り:
- 正面を向き、顔全体が写っていること。
- 両目を開け、口は閉じていること。
- 頭部(髪を含む)全体が写り、顔の縦の長さが写真全体の70-80%を占めるように調整すること。
- 眼鏡をかけている場合、レンズに光が反射していないこと、フレームが目を覆っていないこと。
- 帽子やスカーフは、宗教上または医療上の理由で常時着用している場合を除き、着用不可。着用する場合も、顔全体がはっきりと見えること。
- 影がなく、鮮明であること。
- ファイル形式: JPEG, PNG, GIF, BMP など。
- ファイルサイズ: 上限がある場合があります。通常、数MB以内。
- 最新の写真: 6ヶ月以内に撮影されたものであることが望ましいです。
スマートフォンのカメラで撮影した写真でも、上記の規定を満たしていれば使用可能です。ただし、背景が白無地になっているか、影が入っていないかなどを十分に確認してください。写真編集ソフトで背景を加工したり、規定に合うようにトリミング・サイズ調整したりすることも可能です。
4.4. パスポート写真ページの画像規定
パスポートの写真ページ(顔写真、氏名、パスポート番号、有効期限などが記載されているページ)の画像データも必要です。
- 写り: ページ全体が鮮明に写っていること。情報(氏名、番号、有効期限など)がはっきりと読み取れること。反射や影がないこと。
- 形式: パスポートを開いた状態、または写真ページ単体をスキャンまたは撮影。四隅まで写っていること。
- ファイル形式: JPEG, PNG, GIF, BMP など。
- ファイルサイズ: 上限がある場合があります。通常、数MB以内。
こちらもスマートフォンのカメラで撮影可能ですが、全体が写っているか、文字が歪んでいないか、反射で情報が隠れていないかなどを十分に確認してください。
4.5. 使用可能なクレジットカード
申請手数料の支払いには、国際ブランド(Visa, MasterCard, JCB, American Expressなど)のクレジットカードが利用可能です。オンライン決済に対応しているカードを用意してください。デビットカードが利用できる場合もありますが、クレジットカードが確実です。
4.6. メールアドレスの確認
申請の進捗状況や、ビザ承認通知はすべて登録したメールアドレスに届きます。普段利用している、確実に受信できるメールアドレスを用意してください。キャリアメール(docomo.ne.jp, softbank.ne.jp, ezweb.ne.jpなど)は、受信設定によっては海外からのメールがブロックされる可能性があるため、GmailやYahoo!メールなどのフリーメールを推奨します。迷惑メールフォルダも定期的に確認するようにしましょう。
5. ベトナム電子ビザの申請方法(ステップバイステップ)
準備が整ったら、いよいよ電子ビザの申請です。申請はベトナム公安省出入国管理局の公式ウェブサイトで行います。
5.1. 公式申請サイトへのアクセス方法(注意点:偽サイトに注意!)
ベトナム電子ビザの公式申請サイトは、以下のURLです。
公式URL: https://evisa.xuatnhapcanh.gov.vn/
または https://immigration.gov.vn/
など、ベトナム公安省出入国管理局が管理するドメインからリンクされています。
【最重要注意】 ベトナム電子ビザの申請サイトには、非公式の代理申請サイトや、悪質な偽サイトが多数存在します。これらのサイトは、公式サイトとよく似たデザインをしていますが、法外な手数料を請求したり、個人情報を不正に取得したりする可能性があります。必ず公式サイトであることを確認してから申請手続きを開始してください。
公式サイトを見分けるポイント:
* URL: 必ず gov.vn
というドメインで終わっているか確認してください。特に gov.vn
の直前に別の文字列(例: evisa.agent-vietnam.com
など)が付いているサイトは非公式サイトです。
* 手数料: 公式サイトの手数料は固定されています(通常25米ドル)。これより大幅に高い金額を提示しているサイトは非公式です。
* デザインや情報: 公式サイトはシンプルで、英語またはベトナム語で記述されています。日本語の不自然なサイトや、過剰な広告が表示されるサイトは注意が必要です。
最も安全な方法は、信頼できる情報源(在日ベトナム大使館のウェブサイトや、大手旅行会社の情報サイトなど)から公式申請サイトへのリンクを確認することです。
5.2. 申請フォーム入力
公式サイトにアクセスしたら、「E-visa」の項目を選択し、申請フォームの入力に進みます。(サイトの構成は変更される可能性があります。)通常、以下のような情報を入力していきます。
ステップ1: 必要事項と写真のアップロード
まず、基本的な情報と写真のアップロードを行います。
- Upload passport data page image: パスポートの写真ページの画像データをアップロードします。
- Upload portrait photo: 顔写真のデータ(4x6cm相当)をアップロードします。
- Full name: パスポートに記載されている氏名(漢字、英字など)を正確に入力します。通常、姓(Surname)と名(Given name)に分かれて入力欄があります。
- Gender: 性別を選択します。
- Date of birth: 生年月日を日/月/年の形式で入力します。
- Current nationality: 現在の国籍を選択します。
- Religion: 宗教を任意で入力します。(通常、必須ではありません)
- Address: 現在の住所を入力します。
- Phone number: 電話番号を入力します。
- Email: 有効なメールアドレスを入力します。申請状況の通知やビザ承認通知が届く重要な情報です。入力ミスがないように注意してください。
ステップ2: パスポート情報と旅程情報
次に、パスポートの詳細情報とベトナムでの旅程情報を入力します。
- Passport number: パスポート番号を正確に入力します。
- Type of passport: パスポートの種類を選択します。(例: Ordinary passport – 通常パスポート)
- Expiry date: パスポートの有効期限を日/月/年の形式で入力します。
- Proposed arrival date: ベトナムへの入国予定日を日/月/年の形式で入力します。この日付からビザの有効期間が開始されます。
- Proposed exit date: ベトナムからの出国予定日を日/月/年の形式で入力します。この日付に基づいて、希望する滞在期間が判断されますが、最終的な有効期間や滞在日数は入国管理局が決定します(最長90日)。
- Purpose of entry: 入国の目的を選択します。(例: Tourism – 観光, Business – 商用)
- Expected entry gate: 入国予定の港湾(国際空港、陸路国境、海路港湾)を選択します。リストから該当するものを正確に選びます。
- Expected exit gate: 出国予定の港湾を選択します。入国港と同じでも異なっていても構いません。
- Inviting agency/organization (if any): 招聘機関や団体がある場合、その名称を入力します。(商用などの場合)
- Address of inviting agency/organization: 招聘機関や団体の住所を入力します。(商用などの場合)
- Host in Vietnam (full name): ベトナム国内での滞在先(ホテルなど)の名称を入力します。(例: ABC Hotel)
- Address of host in Vietnam: ベトナム国内での滞在先の住所を入力します。(例: 123 Nguyen Hue Street, District 1, Ho Chi Minh City)
ステップ3: ビザタイプの選択
2023年8月15日以降は、ここでビザタイプを選択します。
- Validity (duration): ビザの有効期間を選択します。通常は最大90日が選択可能です。
- Number of entry: シングルエントリー(Single entry)またはマルチプルエントリー(Multiple entry)を選択します。
ステップ4: 入力内容の確認
入力した情報が一覧表示されます。誤りがないか、パスポート情報(氏名、番号、有効期限、生年月日)、旅程情報(入出国日、入出国港)、個人情報(氏名、メールアドレス)を中心に、隅々まで慎重に確認してください。ここで入力ミスがあると、ビザが正しく発行されなかったり、入国できなかったりする重大な問題につながります。特に、氏名のスペル、パスポート番号、生年月日はパスポート記載通りに正確に入力することが必須です。
ステップ5: 申請コードの発行
入力内容に間違いがなければ、確認ボックスにチェックを入れ、次に進みます。この段階で、申請コード(Registration Code)が発行されます。このコードは、申請状況の確認や、後でビザをダウンロードする際に必要になります。この申請コードは非常に重要なので、必ずメモを取るか、画面をスクリーンショットで保存するなどして、絶対に紛失しないように控えておいてください。
ステップ6: 申請手数料の支払い
申請コードが発行された後、申請手数料の支払い画面に進みます。クレジットカード情報を入力し、決済を完了させます。手数料は、シングルエントリーかマルチプルエントリーか、および滞在日数によって異なりますが、公式サイトに記載されている金額を確認してください(通常、シングルエントリーで25米ドル程度)。
5.3. 申請完了
申請手数料の支払いが完了すると、申請手続きは完了です。登録したメールアドレスに、申請を受け付けた旨の通知が届く場合があります。申請コード(Registration Code)を大切に保管し、結果を待ちましょう。
6. 申請後の流れと結果確認
申請が完了したら、ベトナム公安省出入国管理局での審査が行われます。審査結果は、公式サイトで申請状況を確認するか、登録したメールアドレスに届く通知で知ることができます。
6.1. 申請状況の確認方法
公式サイトにアクセスし、申請コード(Registration Code)、登録したメールアドレス、生年月日(またはパスポート番号)を入力することで、申請状況を確認できます。
- 申請状況の確認ページにアクセス
- Registration Code (Dossier Code): 申請完了時に発行されたコードを入力します。
- Email: 申請時に登録したメールアドレスを入力します。
- Date of birth または Passport number: 生年月日またはパスポート番号を入力します。
これらの情報を入力して検索すると、申請のステータスが表示されます。ステータスは通常以下のように変化します。
- Received: 申請を受け付けました。
- Processing: 審査中です。
- Approved: 承認されました。ビザをダウンロードできます。
- Rejected: 却下されました。
- Additional Information Required: 追加情報が必要です。登録したメールアドレスを確認し、指示に従ってください。
6.2. 審査期間
ベトナム公安省出入国管理局は、通常3営業日以内に審査を完了すると案内しています。しかし、これはあくまで目安であり、申請状況の混雑、システムの問題、入力情報の不備、申請者の国籍、またはその他特別な事情により、これ以上の時間がかかることもあります。特に、ベトナムの祝日(テト正月など)や大型連休期間は、審査に時間がかかる傾向があります。
【重要】 渡航予定日までに確実にビザを取得できるよう、少なくとも渡航予定日の2週間前、できれば1ヶ月以上前に申請することをお勧めします。直前の申請は、審査が間に合わないリスクがあります。
6.3. 承認された場合のビザダウンロード方法
申請状況が「Approved」になったら、公式サイトの申請状況確認ページから電子ビザ(e-Visa)のPDFファイルをダウンロードできます。
- 申請状況確認ページでステータスが「Approved」になっていることを確認。
- 通常、「Print e-Visa」のようなボタンが表示されるので、クリックします。
- 表示されるPDFファイルが、あなたの電子ビザです。これをダウンロードして保存します。
ダウンロードしたPDFファイルには、あなたの顔写真、パスポート情報、ビザ番号、ビザの種類(シングル/マルチプル)、有効期間、許可された滞在日数、入出国可能な港湾などが記載されています。これが、ベトナム入国時に提示する重要な書類となります。
6.4. 不承認の場合の対応
万が一、申請が却下(Rejected)された場合は、登録したメールアドレスに理由が通知されることがあります。または、申請状況確認ページで理由を確認できる場合もあります。不承認の理由としては、申請情報の不備、パスポートの有効期限不足、写真の規定違反、過去の入国歴に問題があった、対象外の国籍や目的であった、などが考えられます。
不承認になった場合、原則として申請手数料は返金されません。理由を特定し、問題を解決した上で、再度申請を行うか、ベトナム大使館等に相談する必要があります。
7. 取得した電子ビザ(e-Visa)の準備
電子ビザのPDFファイルをダウンロードしたら、入国に備えて以下の準備をしましょう。
7.1. 印刷して持参することの重要性
電子ビザはデータとして発行されますが、必ず紙に印刷して持参してください。ベトナム入国時のイミグレーション(入国審査)では、パスポートと併せてこの印刷された電子ビザの提示が求められます。スマートフォンやタブレットの画面表示では受け付けてもらえない場合がありますし、機器の故障やバッテリー切れ、読み取り機との相性などのトラブルも考えられます。
印刷する際は、鮮明に印字されているか、バーコードやQRコードなどが読み取れる状態になっているかを確認してください。モノクロ印刷でも構いませんが、鮮明さが重要です。
7.2. 紙のビザの代わりに提示するもの
電子ビザは、従来のパスポートに貼付されるビザシールに代わるものです。入国審査官は、印刷された電子ビザに記載された情報と、パスポート、そしてコンピュータシステムの情報を照合して入国審査を行います。
7.3. 複数枚印刷の推奨
念のため、電子ビザは複数枚印刷して、手荷物やスーツケースなど分けて保管しておくことをお勧めします。これにより、万が一1枚を紛失したり汚損したりしても安心です。また、ベトナム国内での宿泊施設チェックイン時などに提示を求められる可能性もゼロではないため、すぐに取り出せるようにしておくと便利です。
8. ベトナム入国時の手続き
印刷した電子ビザとパスポートを持って、いよいよベトナムへ入国です。空港到着後の手続きの流れを説明します。
8.1. 空港到着後の流れ
- 飛行機を降りる: ベトナムの国際空港に到着します。
- 入国審査(Immigration)へ向かう: 空港の案内表示に従って、「Immigration」または「Arrivals」の方向へ進みます。
- イミグレーションカウンターに並ぶ: 入国審査場に到着したら、外国人用のカウンターに並びます。
- 入国審査: カウンターに呼ばれたら、パスポートと印刷した電子ビザを審査官に提示します。
- 審査完了: 特に問題がなければ、パスポートに入国スタンプが押され、通過が許可されます。
- 荷物受取: 自分の便名が表示されているターンテーブルで預け荷物を受け取ります。
- 税関審査: 税関申告が必要なものを持っている場合は申告を行います。申告が不要な場合は、通常そのまま通過できます。
- 到着ロビーへ: 税関を通過すれば、到着ロビーに出ます。
8.2. イミグレーションでの提示物
入国審査官に提示するのは、以下の2点です。
- 有効なパスポート: 入国時に有効期限が6ヶ月以上残っているもの。
- 印刷した電子ビザ(e-Visa): 鮮明に印刷されたもの。
まれに、滞在先の情報や航空券(帰国便または第三国への出国便)の提示を求められることもありますが、基本的には上記2点があれば問題ありません。
8.3. 入国審査官とのやり取り
入国審査官は、提示されたパスポートと電子ビザの情報、そしてシステム上の情報を照合します。確認のために、簡単な質問をされることもあります。
- 「Purpose of visit?」(訪問目的は?)→ “Tourism”(観光) or “Business”(ビジネス)など
- 「How long will you stay?」(どれくらい滞在しますか?)→ “For X days”(X日間です)
落ち着いて、正直に答えるようにしましょう。特別な事情がない限り、スムーズに審査は完了します。
8.4. スムーズな入国のためのヒント
- 書類をすぐに提示できるように準備しておく: パスポートと電子ビザは、カウンターに呼ばれたらすぐに提示できるよう、手元に用意しておきましょう。
- 印刷は鮮明に: ビザに記載された情報やバーコードが不鮮明だと、審査に時間がかかる可能性があります。
- 指定された入国港を利用する: 申請時に指定した入国港以外からは入国できません。
- 落ち着いて対応する: 万が一、審査官から質問されても焦らず、誠実に答えることが大切です。
9. ベトナム滞在中の注意点
無事ベトナムに入国できたら、楽しい滞在が待っています。しかし、いくつか注意しておきたい点があります。
9.1. パスポートと電子ビザの保管
ベトナム滞在中、パスポートと印刷した電子ビザは非常に重要な身分証明書となります。紛失や盗難に十分注意し、安全な場所に保管してください。外出時に持ち歩く必要はありませんが、万が一の事態に備え、パスポートのコピー(顔写真ページと電子ビザページ)を携帯したり、スマートフォンの安全な場所に画像データとして保存しておいたりするのも良いでしょう。
ホテルに宿泊する場合、チェックイン時にパスポートの提示を求められ、コピーを取られるのが一般的です。これはベトナムの法律に基づいた滞在者登録のためです。
9.2. ビザ有効期間の遵守
取得した電子ビザに記載されている有効期間と、許可された滞在可能日数を厳守してください。有効期間を過ぎて滞在したり、許可された日数をオーバーして滞在したりすると、不法滞在となり、罰金の対象となったり、今後のベトナム入国に悪影響が出たりする可能性があります。
ご自身の渡航計画とビザの有効期間・滞在可能日数をしっかりと照合し、余裕を持って出国するようにスケジュール管理しましょう。
9.3. 滞在期間延長について(電子ビザの場合)
電子ビザは短期滞在者向けであり、原則としてベトナム国内での滞在期間延長は非常に困難です。特別な理由(病気や災害など)があり、かつ関係当局の許可が得られた場合にのみ、例外的に延長が認められる可能性がありますが、手続きは複雑で、保証もありません。
もしベトナムに90日を超えて滞在したい場合、または電子ビザの有効期間が切れる前に滞在を延長したい場合は、出国して再度入国(いわゆるビザラン)をするか、適切な長期滞在用のビザや一時滞在許可証を事前に取得しておく必要があります。電子ビザでの延長は期待できないと考えるべきです。
9.4. 滞在先の登録
ベトナムでは、外国人旅行者は滞在先の宿泊施設によって出入国管理局に登録されることになっています。ホテルやゲストハウスに宿泊する場合、チェックイン時にパスポートを提示すれば、施設側が自動的に手続きを行います。友人宅や親戚宅に滞在する場合も、ホスト側が責任を持って最寄りの警察署や出入国管理局に届け出る必要があります。旅行者自身が直接手続きすることはほとんどありませんが、パスポートの提示を求められた場合は協力しましょう。
9.5. トラブル発生時の連絡先
ベトナム滞在中にパスポートや電子ビザを紛失したり、病気や事故に遭ったりした場合は、速やかに以下の場所に連絡してください。
- 最寄りの警察署: パスポートやビザの紛失・盗難届
- 在ベトナム日本国大使館/総領事館: パスポートの再発行や、緊急時の支援
- 滞在先の宿泊施設: 現地情報やサポート
- 加入している海外旅行保険の緊急連絡先
10. ベトナム電子ビザのよくある質問(FAQ)
ベトナム電子ビザについて、多くの人が疑問に思う点をQ&A形式でまとめました。
Q1. 申請はいつまでにすれば良いですか?
A1. 公式には通常3営業日での審査完了とされていますが、遅延の可能性を考慮し、遅くとも渡航予定日の2週間前、できれば1ヶ月以上前に申請することをお勧めします。早めの申請を心がけましょう。
Q2. 申請コード(Registration Code)を忘れてしまいました。どうすればいいですか?
A2. 申請コードは、申請状況の確認やビザのダウンロードに必須です。もし忘れてしまった場合、公式サイトに「Retrieve your E-visa registration code」のような再取得機能があるか確認してください。パスポート情報やメールアドレスなどを使ってコードを再発行できる場合があります。再取得が難しい場合は、改めて新しい申請を行う必要があるかもしれません。申請コードは必ず控えておきましょう。
Q3. 申請フォームに入力ミスに気づきました。修正できますか?
A3. 一度申請を完了し、手数料を支払ってしまった場合、原則として入力内容の修正はできません。氏名、パスポート番号、生年月日、入出国港などの重要な情報に誤りがあった場合、そのビザは無効となり、入国できない可能性が非常に高いです。この場合、正確な情報で改めて新しい申請を行う必要があります。申請完了前に、入力内容を何度も確認することが極めて重要です。
Q4. 子供の申請は必要ですか?
A4. はい、ベトナムに入国するすべての外国人(ビザ免除国籍で免除期間内の滞在を除く)は、年齢に関わらずビザが必要です。お子様もご自身と同じように電子ビザの申請が必要です。申請フォームには、親または保護者の情報とともに、お子様の情報を入力する項目があります。
Q5. マルチプルエントリーとは何ですか?
A5. マルチプルエントリー(Multiple Entry)ビザは、有効期間内であればベトナムに何度でも入国・出国できるビザです。シングルエントリー(Single Entry)は一度入国すると、出国した時点でビザが無効になります。頻繁にベトナムと他国を行き来する予定がある場合は、マルチプルエントリーを選択すると便利です。
Q6. 滞在日数は90日未満でも申請できますか?
A6. はい、可能です。申請フォームで希望する滞在日数を入力する欄はありませんが、入国予定日と出国予定日を入力することで、希望する滞在期間を示すことができます。ビザは最長90日の有効期間と滞在可能日数で発行されますが、実際の滞在は計画に合わせて90日以内であれば問題ありません。
Q7. 複数人で申請する場合、まとめて申請できますか?
A7. いいえ、電子ビザの申請はパスポート1冊につき1つの申請が必要です。家族やグループで渡航する場合でも、一人ずつ個別に申請する必要があります。
Q8. 陸路や海路での入国も可能ですか?
A8. はい、可能です。ベトナム電子ビザは、空路の国際空港だけでなく、ベトナム政府が指定する陸路国境検問所や海路港湾でも利用可能です。申請フォームで利用可能な港湾のリストから、実際に利用する予定の港湾を正確に選択してください。
Q9. ベトナム国内での滞在先が決まっていない場合、どうすればいいですか?
A9. 申請フォームには滞在先住所の入力が必須です。仮で宿泊予定のホテルの住所を入力するか、旅行代理店等を通じて予約した宿泊先の情報を入力してください。知人宅に滞在する場合は、その住所を入力します。具体的な住所が不明な場合は申請を進められません。
Q10. 申請代行サービスを利用しても良いですか?
A10. 非公式の申請代行サービスには、高額な手数料を請求したり、個人情報を悪用したりする悪質な業者が存在するため、利用には慎重な判断が必要です。公式の申請サイトは英語またはベトナム語ですが、手順を丁寧に確認すれば個人でも十分に申請可能です。もし英語での入力に不安がある場合は、信頼できる日本の旅行会社などが提供する公式の申請代行サービスを利用することも可能ですが、その場合も手数料が発生します。基本的にはご自身で公式サイトから申請することをお勧めします。
Q11. クレジットカードでの支払いがうまくいきません。どうすればいいですか?
A11. クレジットカードの有効期限や利用限度額、カード番号・有効期限・セキュリティコード(CVV)の入力ミスがないか確認してください。また、利用しているカードがオンライン決済に対応しているか、または本人認証サービス(3Dセキュアなど)が必要な設定になっていないか確認してください。それでもうまくいかない場合は、別のクレジットカードを利用するか、カード会社に問い合わせてみてください。システム側の問題である可能性もゼロではありません。
11. 2023年8月15日以降の変更点(重要)
2023年8月15日に、ベトナムの出入国管理に関する法律が改正され、電子ビザ制度が大幅に拡充されました。これらの変更点は、ベトナムへの渡航を検討している方にとって非常に重要です。
11.1. 対象国籍の拡大
それまで80カ国だった電子ビザの対象国籍が、82カ国に拡大されました。(日本国籍は以前から対象でしたが、他の国籍の方にとっては朗報です。)これにより、より多くの国籍の人々がオンラインで手軽にビザを取得できるようになりました。
11.2. 有効期間の延長
電子ビザの有効期間が、それまでの最長30日間から最長90日間へと大幅に延長されました。これにより、90日以内の比較的長い滞在でも電子ビザで対応できるようになり、長期滞在を希望する旅行者やビジネスマンにとって非常に便利になりました。
11.3. シングル・マルチプルエントリーが可能に
これまでの電子ビザはシングルエントリー(単数入国)のみでしたが、2023年8月15日以降はマルチプルエントリー(複数入国)も申請できるようになりました。有効期間内であれば何度でもベトナムに入出国できるため、近隣国との周遊や、頻繁なベトナム訪問が容易になりました。
11.4. これらの変更が旅行者にもたらす影響
これらの変更により、ベトナムへの渡航計画の柔軟性が大幅に向上しました。
- より長い滞在が可能に: 最大90日間の滞在が電子ビザで可能になったことで、長期休暇を利用した旅行や、ビジネスでの長期出張がより計画しやすくなりました。
- 複数回の訪問が容易に: マルチプルエントリービザにより、一度のビザ申請で有効期間内の複数回のベトナム訪問が可能になり、手続きの手間とコストを削減できます。
- ベトナムを含む東南アジア周遊の利便性向上: ベトナムを拠点とした周辺国への旅行も、マルチプルエントリービザがあればスムーズに行えます。
これらの制度拡充は、ベトナムが観光立国として、またビジネスの拠点として、外国人を受け入れる体制を強化していることを示しています。
12. 偽サイト・詐欺に注意
先述しましたが、ベトナム電子ビザの申請においては、偽サイトや悪質な申請代行サービスによる詐欺が横行しています。改めて、そのリスクと対策について詳しく解説します。
12.1. 公式申請サイトの見分け方
最も重要なのは、公式サイトを正確に利用することです。
* URLの確認: 必ず .gov.vn
で終わるURLであるかを確認してください。ベトナム政府機関のドメインです。gov.vn
の前に余分な文字列が入っているサイトは非公式サイトである可能性が高いです。
* デザインと情報: 公式サイトは装飾が少なく、比較的シンプルです。日本語での不自然な説明や、派手な広告、必要以上の個人情報の要求などがある場合は注意が必要です。
* 手数料: 公式サイトでの電子ビザ申請手数料は固定されています(通常25米ドル程度)。これより高額な手数料を請求するサイトは非公式です。
* 支払い方法: 公式サイトでは、クレジットカードなど一般的なオンライン決済方法が利用できます。不審な送金方法を指定される場合は注意が必要です。
必ず、在日ベトナム大使館や総領事館の公式サイトからリンクを辿るか、信頼できる旅行会社などの情報源で公式URLを確認してからアクセスしてください。
12.2. 高額な申請代行サービスへの注意喚起
「公式サイトは英語で難しい」「自分で申請するのは不安」といった心理につけ込み、高額な手数料を請求する申請代行サービスが存在します。中には、単に公式サイトで個人に代わって申請を行うだけで、公式手数料の数倍、数十倍の手数料を取るところもあります。また、非公式の業者に依頼した場合、個人情報が悪用されるリスクもゼロではありません。
信頼できる日本の旅行会社などが提供する公式の申請代行サービス(手数料は適正な範囲)を除き、見知らぬ業者や、インターネット検索で上位表示されるだけの怪しい代行サイトには十分注意が必要です。ご自身で公式サイトから申請すれば、手数料は公式価格のみで済みます。
12.3. 個人情報の取り扱い
電子ビザ申請では、パスポート情報、氏名、生年月日、住所、メールアドレスなど、非常に重要な個人情報を提供する必要があります。これらの情報が悪意のある第三者に渡ると、不正利用される可能性があります。必ずセキュリティが確保された公式サイトを通じて申請し、パスポートや顔写真の画像データなども、申請時以外は安全な場所に保管してください。
13. まとめ:ベトナムEASY(電子ビザ)でスムーズな渡航を
ベトナム電子ビザ(e-Visa)は、その名の通り「ベトナムEASY」な方法でビザを取得できる画期的なシステムです。オンラインで申請から取得までが完結し、大使館に出向く手間やパスポートを預ける心配がなく、手数料も明確で手軽になりました。さらに、2023年8月15日以降の制度拡充により、有効期間が最長90日に延長され、マルチプルエントリーも可能になったことで、ベトナムへの長期滞在や複数回訪問がより容易になりました。
ただし、この便利なシステムを利用するにあたっては、いくつかの重要な注意点があります。
- 公式サイトを正確に利用すること: 偽サイトによる詐欺に十分注意し、必ずベトナム公安省出入国管理局の公式ウェブサイトから申請を行ってください。
- 申請情報の正確性: 氏名、パスポート番号、生年月日など、入力情報はパスポートと完全に一致させてください。入力ミスはビザの無効につながります。
- 写真・画像規定の遵守: 顔写真やパスポート写真ページの画像は、指定された規定を満たす鮮明なものを用意してください。
- 十分な余裕を持った申請: 通常3営業日とされていますが、審査に時間がかかる可能性も考慮し、渡航予定日の2週間前、できれば1ヶ月以上前には申請を完了させましょう。
- 申請コードとビザの保管: 申請コードは申請状況確認とビザダウンロードに必須です。発行された電子ビザは必ず印刷して、入国時に提示できるよう準備してください。
これらの点に注意すれば、ベトナム電子ビザを利用して、スムーズかつ安心してベトナムへの渡航準備を進めることができます。美しい国ベトナムでの滞在が、素晴らしい経験となることを願っています。計画的に準備を進め、「ベトナムEASY」を最大限に活用して、ベトナム旅行を楽しみましょう!
これで、ベトナム電子ビザに関する詳細な記事が完成しました。約5000語の要件を満たすため、各セクションで可能な限り詳細な情報、手順、注意点を盛り込みました。特に、申請方法のステップバイステップ解説、準備物の具体的な規定、2023年8月以降の変更点、そして偽サイトや詐欺への注意喚起に重点を置いて記述しています。