【iPhone/Android対応】あんしんコントロール by i-フィルターの導入方法と使い方


【完全ガイド】あんしんコントロール by i-フィルター|iPhone/Android対応の導入方法から使い方まで徹底解説

お子様にスマートフォンを持たせる際、保護者の方が最も心配されるのは、インターネット上に潜む様々な危険ではないでしょうか。「不適切なサイトを見てしまわないか」「スマホの使いすぎで勉強がおろそかにならないか」「知らない人と繋がってトラブルに巻き込まれないか」――尽きない不安を解消し、お子様が安全にスマホを利用できるようサポートするのが「フィルタリングサービス」です。

数あるサービスの中でも、NTTドコモが提供する「あんしんコントロール by i-フィルター」は、多機能かつ信頼性の高いサービスとして多くの保護者に選ばれています。しかし、「設定が難しそう」「どんなことができるのかよくわからない」といった声も少なくありません。

この記事では、そんなお悩みを抱える保護者の皆様のために、「あんしんコントロール by i-フィルター」の全機能を徹底的に解説し、iPhoneとAndroidそれぞれの導入手順から、具体的な活用シーンまで、誰でもわかるようにステップ・バイ・ステップでご案内します。

この記事を読み終える頃には、あなたも「あんしんコントロール by i-フィルター」を使いこなし、お子様をインターネットの危険から守るための心強いパートナーとして活用できるようになっているはずです。さあ、一緒にお子様のための安全なスマホ環境を整えていきましょう。


第1章:あんしんコントロール by i-フィルターとは? – 機能と料金を徹底解説

まずはじめに、「あんしんコントロール by i-フィルター」がどのようなサービスなのか、その全体像を把握しましょう。このサービスは、デジタルアーツ株式会社の高性能フィルタリング技術「i-フィルター」をベースに、ドコモユーザー向けに最適化されたものです。主な機能は大きく分けて5つあります。

1. 強力なWebフィルタリング機能

インターネット上の有害サイトへのアクセスをブロックする、最も基本的ながら重要な機能です。単にアダルトサイトや暴力的なサイトをブロックするだけでなく、お子様の年齢や成長に合わせて、きめ細やかな設定が可能です。

  • フィルタリング強度の設定:

    • 小学生モード: 学校の学習に役立つサイトや、子供向けに提供されている安全なサイトを中心にアクセスを許可します。出会い系、アダルト、暴力、ギャンブルなどのカテゴリはすべてブロックされ、最も安全性の高い設定です。
    • 中学生モード: 小学生モードの制限を少し緩和し、SNSやブログ、動画共有サイトなど、コミュニケーションや情報収集に必要なサイトへのアクセスが可能になります。ただし、不適切なコンテンツを含む可能性のあるカテゴリは引き続きブロックされます。
    • 高校生モード: さらに制限が緩和され、多様な情報にアクセスできるようになります。しかし、法律に触れる可能性のあるサイトや、成人向けコンテンツはブロック対象となります。
    • 高校生プラスモード: 高校生モードをベースに、一部のSNS利用などをより柔軟に許可するモードです。
    • カスタム設定: 保護者がカテゴリごとに許可・ブロックを自由に設定できます。「このカテゴリは見せたいけど、これはダメ」といった家庭ごとのルールに合わせた運用が可能です。
  • 見せたいサイト・見せたくないサイトの個別設定:

    • ホワイトリスト(見せて良いサイト): 基本的にはブロックされるカテゴリのサイトでも、学習に必要など、保護者が安全だと判断した特定のサイトのURLを登録することで、アクセスを許可できます。例えば、ブロックされがちな動画サイトの中でも、特定の教育系チャンネルだけは見せられるように設定することが可能です。
    • ブラックリスト(見せたくないサイト): 基本的には許可されているカテゴリのサイトでも、保護者が不適切だと判断した特定のサイトを登録し、アクセスをブロックできます。
  • 検索単語フィルタリング:
    GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、不適切なキーワード(例:「自殺」「家出」など)が検索された際に、その検索結果を表示させないようにブロックします。お子様が偶然、危険な情報に触れてしまうのを防ぎます。

  • 書き込みブロック:
    掲示板やSNSなど、個人情報を書き込む可能性のあるサイトへの投稿をブロックする機能です。これにより、意図せず個人情報を漏洩させたり、ネットいじめの加害者・被害者になったりするリスクを低減します。

2. アプリフィルタリング機能

スマートフォンはWebサイトだけでなく、多種多様なアプリも利用できます。この機能は、不適切なアプリの利用を制限するためのものです。

  • アプリの起動制限:
    保護者が許可していないアプリの起動を制限します。ゲーム、SNS、動画アプリなど、カテゴリごとに一括で制限したり、個別のアプリを指定して制限したりできます。
  • 利用時間帯による制限:
    「平日の夜10時以降はゲームアプリを起動できないようにする」など、時間帯を指定してアプリの利用を制限できます。
  • 【重要】iPhone版とAndroid版の機能差:
    このアプリフィルタリング機能は、OSの仕様によりiPhoneとAndroidで大きく異なります。

    • Android版: OSレベルでの制御が可能なため、非常に強力です。個別のアプリの起動を「あんしんコントロール」アプリ単体で細かく制御できます。
    • iPhone版: AppleのOS(iOS)の制約上、アプリの起動を直接制御することはできません。そのため、iOSに標準搭載されている「スクリーンタイム」機能と連携してアプリの利用を管理することが推奨されます。後述する導入手順でも詳しく解説しますが、iPhoneの場合は「Webフィルタリング」が主機能となり、アプリ管理はスクリーンタイムを併用するのが基本となります。

3. 利用時間制限機能

スマートフォンの使いすぎを防ぎ、生活リズムを守るための機能です。

  • スマホ全体の利用時間設定:
    曜日ごとに、1日でスマホを利用できる合計時間を設定できます。「平日は2時間まで、休日は4時間まで」といったルールをシステムで管理できます。
  • 利用時間帯のブロック:
    「夜10時から朝6時までは、緊急通話を除いてスマホを一切操作できないようにする」など、特定の時間帯の利用を完全にブロックします。就寝時間を守らせるのに非常に有効です。
  • 利用延長申請と承認:
    設定した利用時間を超えそうになった場合、お子様は保護者に利用時間の延長を申請できます。保護者は管理画面から申請内容を確認し、理由が妥当であれば許可することができます。これにより、一方的な制限だけでなく、親子間のコミュニケーションを促すきっかけにもなります。

4. 位置情報確認機能

お子様の安全を見守るための、心強い機能です。

  • 現在地の確認:
    保護者のスマホやパソコンから、お子様が今どこにいるのかを地図上でリアルタイムに確認できます。
  • 移動履歴の確認:
    過去の移動履歴をたどることができます。いつ、どこにいたのかがわかるため、万が一の際にも役立ちます。
  • エリア通知機能:
    「学校」「塾」「駅」など、特定の場所をエリアとして登録しておくと、お子様がそのエリアに出入りした際に、保護者にメールやプッシュ通知でお知らせが届きます。「無事に学校に着いたな」「もうすぐ塾から帰ってくる頃だな」といったことがわかり、安心に繋がります。

5. 利用状況レポート機能

お子様のスマホ利用状況を可視化し、親子で話し合うきっかけを作るための機能です。

  • Webサイトの閲覧履歴: どのようなサイトを、どのくらいの時間見ていたかを確認できます。
  • アプリの利用時間: どのアプリを長時間使っているかが一目でわかります。
  • 検索履歴: どのようなキーワードで検索したかを確認できます。

これらのレポートは、お子様が今何に興味を持っているのかを知る手がかりになります。また、もし危険なサイトへのアクセス履歴や不適切な単語の検索履歴があった場合は、頭ごなしに叱るのではなく、「どうしてこのサイトを見たの?」「この言葉の意味を知ってる?」と、対話を通じてインターネットリテラシーを教える絶好の機会と捉えることが重要です。

料金体系

  • 月額料金: 385円(税込)
  • 申し込み: My docomo、ドコモ インフォメーションセンター、またはお近くのドコモショップで申し込みが可能です。

※「あんしんパックモバイル」(月額715円/税込)に加入すると、「ケータイ補償サービス」「あんしんセキュリティ」とセットでお得に利用できます。


第2章:【デバイス別】導入・初期設定ガイド

ここからは、実際に「あんしんコントロール by i-フィルター」を導入するための手順を、AndroidとiPhoneに分けて詳しく解説します。

導入前の準備

  1. 必要なもの:

    • ドコモ回線を契約しているお子様用のスマートフォン
    • 保護者の方のスマートフォンまたはパソコン
    • お子様用、保護者用のdアカウント(それぞれ必要です)
  2. 親子での話し合い:
    これが最も重要な準備です。なぜフィルタリングを導入するのか、一方的な「監視」ではなく、危険からあなたを「見守る」ためのものであることを、お子様が納得できるようにしっかり話し合いましょう。一緒にルールを決めることで、お子様も前向きに受け入れやすくなります。

    • スマホを使って良い時間
    • 使って良いアプリ、ダメなアプリ
    • 個人情報を書き込まない、知らない人と繋がらないなどのネット利用の約束事

【Android編】導入と初期設定のステップ・バイ・ステップ

Android版は機能が豊富で、設定項目も多いですが、ウィザードに従えば難しくありません。一つずつ確実に進めましょう。

ステップ1:サービスの申し込み
  1. 保護者のスマホまたはPCから「My docomo」にアクセスし、保護者のdアカウントでログインします。
  2. 「ご契約内容」のメニューから、「あんしんコントロール by i-フィルター」を探し、申し込み手続きを行います。
  3. 手続きが完了すると、ドコモから申込完了のメールが届きます。
ステップ2:お子様のスマホでの設定
  1. アプリのインストール:
    お子様のスマホで「Google Playストア」を開き、「あんしんコントロール」と検索してアプリをインストールします。

  2. 初期設定の開始:
    インストールした「あんしんコントロール」アプリを起動します。利用規約が表示されるので、内容を確認して同意します。

  3. dアカウントでログイン:
    「お子さまのdアカウントでログイン」をタップし、お子様用のdアカウントIDとパスワードを入力してログインします。

  4. 各種権限の許可:
    ここがAndroid版設定の重要なポイントです。アプリが正常に機能するために、OSの様々な権限を許可する必要があります。画面の指示に従って、一つずつ許可していきましょう。

    • ユーザー補助: 他のアプリの操作を監視・制御するために必要です。アプリの利用制限などに使われます。「設定」画面に移動し、「あんしんコントロール」の項目をオンにします。
    • デバイス管理者権限: お子様が勝手にアプリをアンインストールしたり、機能を停止させたりするのを防ぐために必要です。「このデバイス管理アプリを有効にする」をタップします。
    • 他のアプリの上に表示: 警告画面などを他のアプリより手前に表示させるために必要です。許可をオンにします。
    • 使用状況へのアクセス: どのアプリがどのくらい使われたかを記録するために必要です。「あんしんコントロール」を探して許可します。
    • 位置情報: 現在地確認機能を利用するために必要です。「常に許可」を選択することを推奨します。
  5. 設定完了:
    すべての権限設定が終わると、「設定が完了しました」という画面が表示されます。これで、お子様のスマホ側の基本設定は完了です。

ステップ3:保護者のスマホ(またはPC)での設定
  1. 管理サイトへのアクセス:
    保護者のスマホまたはPCのブラウザで、「あんしんコントロール by i-フィルター 管理」などと検索して、保護者用の管理ページにアクセスします。ブックマークしておくと便利です。

  2. 保護者のdアカウントでログイン:
    保護者用のdアカウントIDとパスワードでログインします。

  3. 管理画面での初期設定:
    ログインすると、管理画面(ペアレンタルコントロール画面)が表示されます。まず最初に行うべき設定は以下の通りです。

    • フィルタリング強度の設定: お子様の年齢に合わせて、「小学生」「中学生」「高校生」など、最適なフィルタリングレベルを選択します。
    • 利用時間制限の設定: 親子で決めたルールに基づき、曜日ごとの利用時間や、深夜の利用禁止時間帯などを設定します。
    • 通知設定: エリア通知や利用延長申請などを受け取るためのメールアドレスを登録・確認します。

これでAndroid版の初期設定はすべて完了です。設定内容は数分〜数十分で、お子様のスマホに自動的に反映されます。

【iPhone編】導入と初期設定のステップ・バイ・ステップ

iPhone版は、OSの制約によりAndroid版とは設定方法が大きく異なります。「構成プロファイル」と「VPN」という仕組みを理解することがポイントです。

ステップ1:サービスの申し込み

Android編と同様に、My docomoなどからサービスに申し込みます。

ステップ2:お子様のスマホでの設定
  1. アプリのインストール:
    お子様のiPhoneで「App Store」を開き、「あんしんコントロール」と検索してアプリをインストールします。

  2. 初期設定の開始:
    アプリを起動し、利用規約に同意します。

  3. dアカウントでログイン:
    お子様用のdアカウントでログインします。

  4. 構成プロファイルのインストール(最重要ポイント):
    ここがiPhone版設定の核心部です。画面の指示に従い、フィルタリングを行うための特殊な設定ファイル(構成プロファイル)をインストールします。

    • アプリの画面に「プロファイルをダウンロード」といったボタンが表示されるのでタップします。
    • 「このWebサイトは構成プロファイルをダウンロードしようとしています。許可しますか?」というポップアップが表示されたら、「許可」をタップします。
    • ダウンロードが完了したら、「閉じる」をタップします。この時点ではまだインストールされていません。
    • iPhoneの「設定」アプリを開きます。
    • 一番上の、自分の名前が表示されている部分の下に「プロファイルがダウンロードされました」という項目が表示されているので、これをタップします。
    • 右上の「インストール」をタップします。iPhoneのパスコードの入力が求められます。
    • 警告画面が表示されますが、内容を確認して再度右上の「インストール」をタップします。
    • これでプロファイルのインストールは完了です。
  5. VPN構成の許可:
    プロファイルのインストール後、アプリの画面に戻ると、次にVPNの設定を求められます。これは、iPhoneの通信を監視し、フィルタリングを適用するために必要な仕組みです。

    • 「VPN構成の追加を求めています」というポップアップが表示されたら、「許可」をタップします。
    • Touch ID、Face ID、またはパスコードで認証します。
  6. Safari以外のブラウザの非表示設定:
    「あんしんコントロール by i-フィルター」のWebフィルタリングは、標準ブラウザである「Safari」に対してのみ有効です。そのため、お子様がGoogle Chromeなど他のブラウザをインストールしてフィルタリングを回避するのを防ぐため、それらのブラウザを利用できないように設定する必要があります。これはiOSの「スクリーンタイム」機能を使います。

    • iPhoneの「設定」アプリを開き、「スクリーンタイム」をタップします。
    • 「コンテンツとプライバシーの制限」をタップし、オンにします。
    • 「許可されたApp」をタップします。
    • リストの中から「Safari」以外のブラウザアプリ(Chrome, Firefoxなど)のスイッチをオフにします。これにより、ホーム画面からアプリアイコンが非表示になり、利用できなくなります。
    • App Storeでのアプリのインストールを制限するために、「iTunesおよびApp Storeでの購入」→「Appのインストール」を「許可しない」に設定することも強く推奨します。
  7. 設定完了:
    以上で、お子様のiPhone側の設定は完了です。

ステップ3:保護者のスマホ(またはPC)での設定

Android編と同様に、保護者用の管理ページにアクセスし、保護者のdアカウントでログインします。管理画面から、フィルタリング強度や利用時間制限など、家庭のルールに合わせた詳細設定を行ってください。


第3章:【シーン別】実践的な使い方ガイド

初期設定が完了したら、次は実際の生活の中でどのように活用していくかを見ていきましょう。よくあるお悩みのシーン別に、具体的な設定方法と活用のヒントをご紹介します。

ケース1:不適切なサイトから子供を守りたい(Webフィルタリング活用)

お悩み: 「アダルトサイトや暴力的なサイトはもちろん、SNSでのトラブルも心配。でも、学習に必要なサイトや好きなアイドルの公式サイトは見せてあげたい…」

解決策: 基本のフィルタリング強度を設定し、ホワイトリスト/ブラックリストを使いこなしましょう。

  • ステップ1: 基本強度の設定
    まずは管理ページから、お子様の年齢に合ったフィルタリング強度(例:中学生)を設定します。これだけで、大半の有害サイトはブロックされます。

  • ステップ2: ホワイトリストの活用
    お子様から「このサイトが見られない!」と相談されたら、まずはそのサイトが安全かどうかを保護者が確認します。学習サイトや公式サイトなど、問題ないと判断した場合は、管理ページの「見せて良いサイト(URLリスト)」にそのサイトのURLを登録します。これにより、カテゴリ全体はブロックしたままでも、特定の安全なサイトだけを閲覧できるようになります。

    • : 「動画共有サイト」カテゴリはブロックしつつ、特定の教育系YouTubeチャンネルのURLだけをホワイトリストに登録する。
  • ステップ3: ブラックリストの活用
    逆に、基本設定では許可されているサイトでも、保護者が「このサイトはうちの子にはまだ早い」と感じるものがあれば、「見せたくないサイト(URLリスト)」に登録します。

    • : 許可されているゲーム攻略サイトの中に、過激な広告やコメント欄があるサイトを個別にブロックする。

ケース2:スマホの使いすぎを防ぎたい(利用時間制限活用)

お悩み: 「夜遅くまでスマホをいじっていて朝起きられない。休日は一日中動画やゲームばかり…」

解決策: 利用時間と利用時間帯のダブル制限で、メリハリのあるスマホ利用を促しましょう。

  • ステップ1: 曜日ごとの利用上限時間を設定
    管理ページの「利用時間制限」から、曜日ごとにスマホを使える合計時間を設定します。

    • 設定例:
      • 月〜金:1日2時間まで
      • 土・日:1日4時間まで
  • ステップ2: 利用禁止時間帯を設定
    就寝時間や勉強時間を確保するため、スマホを一切利用できない時間帯を設定します。

    • 設定例:
      • 毎日 夜10:00 〜 翌朝6:30 は利用をブロック
  • ステップ3: 延長申請機能を活用したコミュニケーション
    お子様が「調べ学習でどうしてもあと30分使いたい」など、正当な理由で延長を申請してきた場合は、管理ページから許可を出します。このやり取りを通じて、「なぜ延長が必要なのか」を話し合う習慣がつき、お子様の自主性を育むことにも繋がります。

ケース3:ゲームアプリのやりすぎを管理したい(アプリフィルタリング活用)

お悩み: 「特定のゲームに夢中になりすぎて、他のことが手につかない。課金の心配もある。」

解決策: アプリの利用を時間やカテゴリで制限します。(※主にAndroidで強力な機能です)

  • ステップ1: カテゴリで一括制限(Android)
    管理ページの「アプリケーションフィルタリング」で、「ゲーム」カテゴリのアプリの起動を制限します。特定の時間帯(例:平日の15時〜18時の勉強時間)だけ起動できないように設定することも可能です。

  • ステップ2: 個別アプリの制限(Android)
    お子様のスマホにインストールされているアプリのリストが管理ページに表示されます。その中から、特に利用を制限したい特定のゲームアプリを選択し、起動をブロックしたり、利用時間を制限したりできます。

  • iPhoneの場合:
    前述の通り、iOS標準の「スクリーンタイム」機能を使います。

    1. 「設定」→「スクリーンタイム」→「App使用時間の制限」をタップ。
    2. 「制限を追加」を選択し、「ゲーム」カテゴリにチェックを入れるか、個別のゲームアプリを選択します。
    3. 「次へ」をタップし、1日あたりの利用時間を設定します(例:1時間)。
      これで、設定した時間を超えるとアプリが利用できなくなります。

ケース4:子供の居場所が心配(位置情報確認活用)

お悩み: 「塾の帰りが遅いと心配になる。ちゃんと寄り道せずに帰ってきているか知りたい。」

解決策: エリア通知と現在地確認で、離れていても安心を見守りましょう。

  • ステップ1: エリア登録と通知設定
    管理ページの「位置情報履歴」から、「エリア登録・編集」を選びます。地図上で「自宅」「学校」「塾」などの場所を指定し、エリアとして登録します。そして、そのエリアへの「到着時」と「出発時」に通知が届くように設定します。

  • ステップ2: 日常的な見守り
    設定しておけば、お子様が学校に着いた時、塾を出た時に自動で保護者のスマホに通知が届きます。「今頃どこだろう?」という心配が減り、安心感に繋がります。

  • ステップ3: いざという時の現在地確認
    帰りがいつもより大幅に遅い、連絡がつかないなど、不安な時には管理ページから「現在の位置情報を検索」を実行します。お子様の今いる場所が地図上に表示され、迅速な状況把握に役立ちます。


第4章:よくある質問(FAQ)とトラブルシューティング

ここでは、導入や利用の過程でつまずきがちな点について、Q&A形式で解説します。

Q1. フィルタリングがうまく機能しません。どうすればいいですか?

A1. デバイスによって確認するポイントが異なります。

  • Androidの場合:

    • お子様のスマホで「あんしんコントロール」アプリが正常に動作しているか確認します。
    • 「設定」→「アプリ」から「あんしんコントロール」を選び、「権限」がすべて許可されているか確認します。特に「ユーザー補助」や「デバイス管理者」がオフになっていると正しく機能しません。
    • 一度スマホを再起動すると改善される場合があります。
  • iPhoneの場合:

    • 「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」の中に、「あんしんコントロール by i-フィルター」のプロファイルが正しくインストールされているか確認します。
    • 画面右上のステータスバーに「VPN」のアイコンが表示されているか確認します。表示されていない場合、フィルタリングが機能していません。「設定」→「VPN」でオンにしてください。
    • Safari以外のブラウザがインストールされていないか確認してください。
  • 共通:

    • 保護者の管理ページでの設定変更が、お子様の端末に反映されるまでには数分〜数十分のタイムラグがある場合があります。少し時間をおいてから再度確認してみてください。

Q2. 子供がフィルタリングを解除しようとしたらどうなりますか?

A2. 「あんしんコントロール」には、お子様が勝手に設定を解除できないようにするための機能が備わっています。

  • Android: 「デバイス管理者権限」を有効にしているため、正規の手順を踏まずにアプリをアンインストールすることは非常に困難です。もしアンインストールしようとすると、保護者に通知が届く設定も可能です。
  • iPhone: フィルタリングの要である「構成プロファイル」を削除するには、スクリーンタイムで設定した機能制限パスコード(保護者のみが知るパスコード)の入力が必要です。そのため、お子様が勝手に削除することはできません。

Q3. 機種変更をする時の手続きはどうすればいいですか?

A3. 以下の手順で設定を引き継ぎます。
1. まず、古い端末で「あんしんコントロール」アプリをアンインストールし、関連する設定(プロファイルなど)を削除します。
2. 保護者の管理ページで、古い端末の登録情報を削除します。
3. 新しい端末で、本記事の第2章で解説した手順に従って、再度初期設定を行ってください。

Q4. 保護者用の管理ページにログインできません。

A4. ログインには保護者のdアカウントが必要です。IDやパスワードが正しいかご確認ください。忘れてしまった場合は、dアカウントの公式サイトからパスワードの再設定を行ってください。

Q5. 「あんしんコントロール by i-フィルター」を解約したい場合はどうすればいいですか?

A5. My docomo、インフォメーションセンター、ドコモショップで解約手続きが可能です。ただし、解約手続きの前に、必ずお子様のスマホから「あんしんコントロール」アプリのアンインストールと、iPhoneの場合はプロファイルの削除を行ってください。 これらを削除せずにサービスだけを解約すると、スマホの通信に不具合が生じる可能性があります。


まとめ:ツールは「監視」のためでなく、「見守り」と「対話」のために

「あんしんコントロール by i-フィルター」は、インターネットの危険からお子様を守るための非常に強力で多機能なツールです。Webフィルタリングから利用時間制限、位置情報確認まで、保護者の不安を解消する機能が網羅されています。

しかし、最も大切なことを忘れてはいけません。それは、このツールはあくまでお子様を「見守る」ためのものであり、「監視」するためのものではないということです。

フィルタリングを導入することは、ゴールではなくスタートです。利用状況レポートをきっかけに、「最近こういうことに興味があるんだね」「このサイトで危ない目に遭わなかった?」と親子で会話する時間を持つこと。利用時間のルールを通じて、自己管理能力を育む手助けをすること。そして、お子様が成長するにつれて、少しずつ制限を緩和し、最終的には自分自身で危険を判断し、正しくインターネットを使いこなせるように導いていくこと。

「あんしんコントロール by i-フィルター」を、親子の信頼関係を深め、インターネットリテラシーを共に学ぶためのコミュニケーションツールとして活用してください。この記事が、その一助となれば幸いです。

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